JP3034604U - スタンプ自動押印装置 - Google Patents

スタンプ自動押印装置

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JP3034604U
JP3034604U JP1996001021U JP102196U JP3034604U JP 3034604 U JP3034604 U JP 3034604U JP 1996001021 U JP1996001021 U JP 1996001021U JP 102196 U JP102196 U JP 102196U JP 3034604 U JP3034604 U JP 3034604U
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伊藤  博
佐市 佐藤
元義 清永
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株式会社伊藤鉄工所
株式会社アイ・エム・ジャパン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カタログやパンフレットの販売店欄や所定の箇
所へ、企業名や団体名を自動的に押印する。 【解決手段】押印装置のパンフレット置き台11上にカ
タログやパンフレット12を積み重ね、その最上部の任
意の位置に自動的にスタンプを確実に押印するための機
構を備える。加えて押印されたカタログやパンフレット
を確実に外部へ排出すると云う一連の動作の総てを、一
台の電動機7で駆動させるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 本考案のスタンプ自動押印装置は、旅行代理店、電気量販店、官公庁等で、他 の企業や組織より持ち込まれたカタログやパンフレットの販売店欄や所定の箇所 に企業名や団体名のスタンプを押印するときに使用する、スタンプの自動押印機 である。 この考案の基本的な考え方を要約すると、スタンプ自動押印装置の大きさは、 ファクシミリ程度の大きさで、机の上に載せて作業ができ、しかも動作音が執務 中でも気にならない程度の音であること。 又、スタンプ自動押印装置にカタログやパンフレットを所定の場所にセットし て、スイッチを入れれば自動的に押印を開始し、押印が終われば自動的に停止す る機能を有する事を前提に考案した。 現状は、カタログやパンフレットのスタンプの押印は、スタンプインクをしみ 込ませたパットでスタンプにインクを付けながら一枚一枚所定の位置に押印して いる。 最近は、スタンプメーカーが新しく開発した通称「万年スタンプ」と称するス タンプを殆どの企業や団体が使用している。 このスタンプは、一度インクを注入すると、数千回はインクの補充なしで押印 できる。 本考案のスタンプ自動押印装置のスタンプは、原則として此のスタンプの使用 を前提に考案した。
【0002】 以下、スタンプ自動押印装置の概略とその機能を説明する。 「図1」にスタンプ自動押印装置の左側面図を示す。「図2」にスタンプ自動 押印装置の右側面図を示す。「図3」にスタンプ自動押印装置の正面図を示す。 機構的にはスタンプ自動押印の可動機構(1)と、その機構を支え可動機構を 上下に動作させるスライドパック(6)を取付けた固定支持機構(2)とそれら を支える取付け台(3)より構成される。 可動機構は把手(4)を左に回転させると、止め金が固定支持機構より外れ、 スライドパック(6)に沿って上下させることが出来る。 此の可動機構は電動機(7)及びロット機構(8)フレーム(30)押印の為 のスタンプホルダー(13)、スタンプ(9)、負圧発生用シリンダー(23) 等を搭載し重量が重くなるので、定荷重スプリング(10)にて懸荷することに より可動機構の見かけ重量を少なくして、上下動を軽く行なえるように重量調整 を行なっている。 パンフレットの置き台(11)の所定の位置に、押印する面 を上にしてパンフレット(12)積み重ね、スタンプ自動押印装置の可動機構( 1)のスタンプ取付けホルダー(13)にスタンプを取付けネジ(14)で固定 し、スタンプ位置調整機構「図13」の縦A−A’及び横B−B’に移動させる 機能により、スタンプが任意の位置に押印できるように調整する。 把手(4)を左に回すと止め金が外れ押印機の可動機構(1)が本体の自重で パンフレット(12)の上まで降りてくる。これで押印の準備は完了である。 次に、電源スイッチ(15)を押すと電源が入力され電動機(7)が回転し、 その動力が「図4」に示すごとく、チェーン(16−1)によりクランク(17 )を介してリンク機構(18)を動作させ、スタンプ(9)がパンフレット(1 2)に押印する。(参考図「図5」及び「図6」) 押印と同時に「図7」に示すごとく吸盤(19)と支点(イ)を介して同一取 付け板(20)に取付けた吸盤圧着用ローラー(21)がリンク(18)の圧力 で押さえられると、支点(イ)を介して吸盤はパンフレットに圧着される。 同じタイミングで「図9」に示すごとく、負圧発生用シリンダー(23)内の ピストンが上昇して負圧を発生させる。 此の負圧がホース(24)により吸盤(19)に伝えられて、パンフレット( 12)を持ち上げ、排出ローラー(25−1)及び(25−2)の中央までパン フレット持ち上げる。「図8」及び「図10」 排出ローラーは「図4」に示すように、電動機の回転をチエーン(16−1〜 3)で伝動されてベルト(27)によりリンク機構の先端に取付けた2組の排出 ローラー(25−1)及び(25−2)を矢印方向に回転させる。 2個の排出ローラーは可動機構内側に向かって、互いに矢印方向に回転をしな がら「図9」A点から「図10」B点まで移動してくると同時に、「図11」に 示すごとく今まで閉じていた吸盤の負圧開放弁(28)の負圧が「図12」の様 に、てこを応用した動作で解除されると、2個の排出ローラーの間に挟まれたパ ンフレットは、ローラーの回転力で外部に排出される。 同じ動作を繰り返して、最後のパンフレットの押印が終わり完全に排出が完了 すると、「図1」のリミットスイッチ(29)が作動して電動機が停止し、総て の機能は停止する。
【0003】
【産業上の利用分野】
本考案は、旅行代理店、電気量販店、官公庁や各種団体等で、他の企業や組織 より持ち込まれたカタログやパンフレットに、所属する企業や団体のスタンプを 任意の位置に自動的に押印する為の、スタンプの自動押印装置である。
【0004】
【従来の技術】
従来の技術は、カタログやパンフレットを机や台の上に置いて、一枚一枚又は一 冊ずつめくりながら、スタンプを押している。 機械式押印機では、カタログやパンフレットを手で一枚ずつ差し込むと、その 都度上からスタンプが降りてきて押印する押印機はあるが、これでは能率的には 速度も遅く、一枚ずつ手で押印しているのとあまり変わらない。 その他には、印刷用輪転機を応用した押印機が市販されたことが有るが、機械 の動作音が大きく、その上機械自体も大きくて事務所等では使用が困難で普及し なかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、カタログやパンフレットにスタンプを自動 的に押印する装置である。 この場合に、自動的に一枚ずつ又は一冊ずつ確実にスタンプを押印し、自動的 に押印機の外へ排出しなければならない。 本考案のスタンプ自動押印装置は、押印装置の所定の場所にカタログやパンフ レットを積み重ね、積み重ねたカタログやパンフレットの一番上部の任意の位置 に自動的にスタンプを確実に押印するための機構である。 更に、押印が済んだカタログやパンフレットは、空気シリンダー又は、油圧シ リンダーを使用した負圧発生機構の負圧を応用して吸盤でカタログやパンフレッ トを吸引し、ローラーを応用した排出機構にカタログやパンフレットを自動的に 送り込む為の機構を有している。 排出機構は、上下二段のスポンジと樹脂のローラーを互いに逆回転させ、送り 込まれたカタログやパンフレットは、二個のローラーの逆回転の間に挟み込まれ 、外部の受箱の中に自動的に一枚ずつ又は、一冊ずつ排出するスタンプ自動押印 装置である。 本考案の解決しようとする課題は、積み重ねたカタログやパンフレットに、確 実にスタンプを押印し、押印されたカタログやパンフレットを確実に外部へ排出 すると云う一連の動作の総てを、一台の電動機で駆動させることを特徴としたス タンプの自動押印装置である。
【0006】
【作用】
「請求項1」のカタログやパンフレットに、企業名や団体名のスタンプを自動 的に押印する為の押印機構について説明する。 スタンプの取付けについては、「図3」可動機構(1)に取付けたフレーム( 30)にスタンプホルダー(13)を「図13」に示すように、縦軸調整用ラッ ク(31)にとりつけ、スタンプ(9)が縦軸(スタンプ自動押印装置前面より 見た場合、前後の方向)の任意の位置に動かす事が出来る様にした。 横軸方向(左右の方向)についても、前後に横軸調整用ラック(32)を取付 け、左右にもスタンプが任意の位置に動かすことが出来るように考案した。 押印については、基本的にはスタンプ自動押印装置の基本的な構造及び「考案 の詳細な説明」の「0002」にて説明をしたが、パンフレットをパンフレット 台に積み重ねた場合、パンフレットの表面が平らでない場合は、スタンプに懸か る圧力が可動機構の見かけ重量では押印が鮮明に出来ないことが判明した。実験 を繰り返した結果、如何なる状態のパンフレットにも鮮明に押印するためには、 スタンプにかける圧力が10キログラム前後必要な事が判明した。 そのためには押印時のみ可動機構を支持機構に固定して「請求項5」の機構に より、スタンプに10キログラム程度の圧力をかけ、これ以上の圧力がスタンプ にかかる事を防止するため「図14」に示すように、スタンプホルダー(13) 内部に定圧10キログラムのスプリング(33)を取付け、所定以上の圧力がス タンプに懸かった場合、スプリングで吸収することを考案した。 このスプリングを取付ける事により、異常圧力からスタンプの保護も出来る事 が判明した。
【0007】 「請求項2」負圧を応用してカタログやパンフレットを吸い上げ、排出機構ま で搬送する機構について説明する。 押印と同時に「図7」に示すごとく吸盤(19)と吸盤圧着用ローラー(21 )と支点(イ)を取付た取付け鉄板(20)は、常時はスプリング(34)より 引き揚げられているが、押印と同時に吸盤圧着用ローラー(21)がリンク(1 8)の圧力で押さえられると、支点(イ)を介して吸盤はパンフレットに圧着さ れる。同じタイミングで「図9」に示すごとく、負圧発生用シリンダー(23) 内のピストンが上昇して負圧を発生させる。此の負圧がホース(24)により吸 盤(19)に伝えられて、パンフレットを排出ローラー(25−1)及び(25 −2)の中央までパンフレット持ち上げる。(参考図「図10」) 排出 ローラーにパンフレットが送り込まれると同時に、負圧開放弁(28)が「図1 2」に示すごとく、リンク機構が上昇するとてこの原理で開いて、吸盤の吸引力 がなくなり、パンフレットは外部に放出される。
【0008】 「請求項3」の押印したカタログやパンフレットを自動的に押印装置より排出 する機構、について説明をする。 押印したカタログやパンフレットを自動的に、押印機より排出するためには、 「図4」に示すように、排出ローラー(25−1)及び(25−2)は、電動機 (7)の回転を3組のチェーン(16−1〜3)でベルト駆動用の溝車(38) へ伝えられる。此の回転力は溝車に取付けたベルト(27)にて2組の排出ロー ラー(25−1)及び(25−2)に伝えられる。 2組の排出ローラーは、上部ローラー(25−1)にウレタン系樹脂、下部ロ ーラー(25−2)にスポンジ系のローラーを使用し、上下2組のローラーの間 隔はスポンジローラーが1ミリメートル程度ウレタン系のローラーに食い込むよ うに考案した。 ベルト(27)により伝えられた回転力で互いに矢印方向に回転しながら、「 図9」A点から「図10」B点まで移動してくると同時に、「図11」に示すご とく今まで閉じていた吸盤の負圧開放弁(28)の負圧が「図12」の様に、て こを応用した動作で解除されると、2個の排出ローラーの間に挟まれたパンフレ ットは、ローラーの回転力で外部に排出される。
【0009】 「請求項4」の押印したカタログやパンフレットを排出機構に送出した時に、 積み上げた下側のカタログやパンフレットを排出ローラーに巻き込まない為に、 排出ローラーに取付けた巻き込み防止装置、について説明をする。 押印時にパンフレット置き台に、パンフレットを高く積んだ場合、パンフレッ トがホッチキスで製本していると、積み上げたパンフレットの前面が持ち上がる 場合がある。(参考図「図15」) 押印の終わったパンフレットを排出機構に持ち上げる際に、押印の終わったパ ンフレットの次のパンフレットを排出ローラーが巻込み、何枚かのパンフレット を排出する事態が発生する。 その防止対策として、下側の排出ローラー(25−2)の曲面に沿った「図1 6」及び「図17」に示すような巻込み防止覆い(38)を考案した。 此の巻込み防止覆いの考案で押印の終わったパンフレット以外のパンフレット を、排出ローラーに巻込む事を防止することが出来た。
【0010】 「請求項5」押印したカタログやパンフレットを排出機構に送出した時に、積 み上げた一枚物のカタログを一枚ずつ排出ローラーまで吸い上げる機構について 説明する。 パンフレットの排出については、数枚または数十枚をホッチキス で止めた、ある程度重量の成るパンフレットは1組づつ排出できるが、一枚のみ のパンフレット(通称単ビラ)の場合は、2枚又は数枚が同時に排出される。 この現象は、静電気で上のパンフレットに付いてあがる場合や、上からの圧力 により付いてあがる場合、又印刷インクが糊の役目をして付いてあがる等が考え られる。 これを防止するためには、2枚目以下のパンフレットがパンフレット台に残る ようにする必要がある。 印刷インクが原因の現象は、事前にパンフレットを捌く事により解決できるが 他の原因については、1枚目と2枚目の間に空気を入れることにより解決できる ことが判明した。 そのためにはパンフレットを持ち上げる時点で2枚目以下のパンフレットを押 さえて、その間に空気をいれる方法を考案した。 そのためには、パンフレット台の中央に高さが数ミリメートル、幅二センチメ ートル程度のゴム又は樹脂製の小型マット(40)を挿入しパンフレットを積み 重ねた場合にパンフレットの中央部が少し高くなるようにする。 次に吸盤がパンフレットの両端を約一センチメートル程度引き揚げる間、パン フレットの中央部分を固定することにより、一枚目と二枚目のパンフレットの間 に、両端より中央部に向かって空気が流入する。 「図18」及び「図19」に示すように、吸盤取付けアーム(22)の中央付 近に内部にスプリング入り押さえ機構(41)「図20」を取付け、パンフレッ ト台の上にゴム製又は樹脂製のマット(42)を敷いた。マットには押さえ機構 の当たる部分をマット裏面に幅3センチメートル厚さ2〜3ミリメートル程度の 小型マット(40)を敷いてパンフレットを積んだ場合に中央部分が少し高くな るように考案した。 スプリング入り押さえ機構の長さは、吸盤の負圧が開放されて吸盤が伸びたと きと同じ長さに調整し、吸盤が負圧状態でパンフレットに密着した時点で、スプ リング入り押さえ機構もスプリングが一番圧縮状態となる。次の時点で、吸盤が 持ち上げられても中央付近に取付けた押さえ機構は、スプリングの力で吸盤の負 圧が解除されるまでは、パンフレットの表面は中央部を軸として凹状態となり、 2枚目以下のパンフレットを台の上に残す様になり、1枚ずつ正確に搬出するこ とが出来る。(参考図「図19」) 吸盤がパンフレットの両端を約一センチメートル程度引き揚げる間、スプリン グ入り押さえ機構がパンフレットの中央部分を固定することにより、一枚目と二 枚目のパンフレットの間に、両端より瞬間に中央部に向かって空気が流入し、二 枚目以降のパンフレットを離すことが出来る。 スプリング入り紙押さえ機構の取付けは、吸盤が伸びた状態で、紙押さえの先 端がスプリングの圧力で伸びた高さに調整する。
【0011】 「請求項6」の押印時にカタログやパンフレットにスタンプの圧力が適性にか かり、鮮明にスタンプを押すための押印機構、について説明をする。 押印時にスタンプに懸かる圧力は、押印機構の重量から定荷重スプリングの圧 力の差が懸かるが、積み上げたパンフレットの表面が平らでない場合は、正確に 押印出来ない事が判明した。 この場合、実験ではスタンプに懸かる圧力は約10キログラム程度必要となる 此の為スタンプ押印時には、可動機構を完全にロックすることが必要となる。 スタンプがパンフレットに押印している時間帯のみ、「図21」のごとく固定 支持機構に取付けたラック(43)に可動機構に取付けたアクチュエータ(5) の可動ラック(44)が噛合い可動機構を完全にロックすることが出来、確実に パンフレットにスタンプの押印に必要な圧力をかけることが出来る様に考案した 。 アクチュエータの動作は、クランク軸(35)に取付けたカム(36)で動作 するリミットスイッチ(37)で開閉を行い、スタンプが押印に必要な時間帯の み稼働するようにカムを調整する様に考案した。
【0012】
【実施例】
本考案による、試作機の概要を説明する。 試作にさいして、取付け台及び可動機構及び支持機構の構造体については、自社 に於いて製作し、駆動用チェーン及びスプロケット類は市販の部品を使用した。 駆動用電動機は、100V消費電力25Wのオリエンタルモーター社(41K 25GN−4GN50)を使用した。 負圧発生用の油圧シリンダーはSMC社製(CM2HD−20−50)を使用 した。SMC社では過去の実績でシリンダーを負圧発生のためとして使用した実 績がなく、当初空気シリンダーを試用したが負圧発生には不向きであることが判 明した。その後、油圧シリンダーに取り替える事により、安定的に負圧を発生さ せることが出来た。これはシリンダー内のピストンの形状に起因することが判明 した。 可動部分の重量が約18.8キログラムで、女子従事者でも自由に操作するた めには、見かけの重量を3〜4キログラム前後にする必要から、定荷重スプリン グはコンストン社(SB−15)引っ張り荷重7.7キログラムを2本使用しし て、見かけ重量を3.4 キログラムとし、女子従事者でも軽く操作が出来るよ うに設定した。 こうして実際に操作をしてみると、パンフレットをパンフレット台に積み重ね た場合、パンフレットの表面が平らでない場合は、スタンプに懸かる圧力が見か け重量の3.4キログラムでは押印が鮮明に出来ないことが判明した。実験を繰 り返した結果、如何なる状態のパンフレットにも鮮明に押印するためには、スタ ンプにかける圧力が10キログラム前後必要な事が判明した。 そのためには押印時のみ可動機構を支持機構に固定して、スタンプに10キロ グラム程度の圧力をかける事により、カタログやパンフレットにスタンプの圧力 が適性にかかり、鮮明にスタンプを押すための押印機構を考案した。 具体的には、ケーシーエス社製(SDC−1250PH)アクチュエータを応 用して、押印時のみ可動機構を支持機構に固定する機構を考案した。 そして押印時に所定の圧力がスタンプにかかるようにスタンプの取付けホルダ ーの内部に、定圧10キログラムのスプリングを挿入し、余分な圧力をスプリン グにより制御した。 この機構は、余分な圧力でスタンプが破壊しないように、の保護にも役立つこ とが判明した。 又、パンフレットをパンフレット台に約7センチメートル以上の高さに積んだ 場合に2枚目及び2冊目以降の数枚及び数冊のパンフレットを同時に排出する事 も判明した。これも「請求項4」の排出ローラーに取付けた巻込み防止機構を考 案することにより解決した。 その後、一枚物のパンフレットは静電気や紙の重量が軽いため、負圧を応用し た吸盤で排出機構に持ち上げる際に、2枚目のパンフレットも同時に持ち上げる ことが判明した。 この解決のため「請求項5」の2枚目以降のパンフレットを吸い上げない機構 を考案する事により押印速度、毎分30枚程度の満足できるスタンプ自動押印装 置を考案することが出来た。
【0013】
【考案の効果】
カタログやパンフレットのスタンプの押印は、インクパットでスタンプにイン クを付けて、一枚ずつ押印する方法が一般的である。 最近では、一度スタンプにインクを入れると数千回押印してもインクの補充無 しで押印できるスタンプが開発されたので、最近はこのスタンプを使用している 企業や団体が多くなった。 それでも、大量のカタログやパンフレットにスタンプを押印する場合には、多 大な時間と人件費が掛かる。 しかも、押印作業に従事する作業員の中には、連続の押印作業で腱鞘炎になる 者も出てきて、職場の中でもスタンプの押印作業は、従業員に嫌われる作業の筆 頭になっている。 又、女性の従業員がスタンプの押印に従事する場合は、手や衣服にインクが付 着くし、付着したインクは洗っても容易に落ちないので、嫌われる作業の代表の 様である。 一枚物のパンフレット(通称単ビラ)の場合でも、上記のような要因を含んで いるスタンプの押印作業だが、これが数ページから数十ページ(大手旅行業者の 中には100ページを越える厚手のパンフレットもある)のパンフレットの押印 作業は、大変苛酷な作業と云える。 このようなパンフレットの押印作業を自動押印装置機械に置き換えられないか と考えたのが、本考案のスタンプ自動押印装置の開発の原点とった。 旅行代理店の業界では大手旅行業者(交通公社、日本旅行、近畿ツーリスト、 東急観光等)より、各社が企画した大量のパンフレットが送られて来るので、各 代理店ではスタンプの押印作業に大変な労力と時間を費やしている。 多くの旅行代理店では、機械を導入してパンフレットの押印作業を自動化した いと云う希望が多いが、現実には適当な自動押印装置が無いのが現状である。 しかも、押印作業は一週間に数時間程度で、毎日毎日使用する物ではないので 価格的にも低価格で、機械の大きさも机上に乗せて作業ができ、動作音が執務中 でも気にならない程度の音、と云う様な条件を満たすスタンプの自動押印装置で なければならない。 本考案は、以上の総ての条件を満足させるために、押印機にカタログやパンフ レットをセットして、スイッチを押せば自動的に押印を開始し、押印中は他の業 務をすることができる。 押印作業が終われば、自動的に停止する全自動のスタンプ自動押印装置を考案 した。しかも、総ての機能を一台の電動機で駆動させることにより、低価格で需 要家に供給できるような製品を完成させた。 此のスタンプ自動押印装置の考案で、今まで多くの時間と労力を費やしていた 押印作業を自動化することによる経済効果及び、押印作業に従事する作業員の健 康管理にも大いに貢献できるものと信じている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スタンプ自動押印装置の左側面図を示す。
【図2】 スタンプ自動押印装置の右側面図を示す。
【図3】 スタンプ自動押印装置の正面図を示す。
【図4】 動力の駆動伝達機構を示す。
【図5】 押印の為のリンク機構を示す。
【図6】 同上
【図7】 パンフレットの吸い上げ機構を示す。
【図8】 同上
【図9】 吸盤の負圧発生機構を示す。
【図10】 同上
【図11】 吸盤の負圧開放弁機構を示す。
【図12】 同上
【図13】 スタンプ位置調整機構を示す。
【図14】 スタンプホルダーのスタンプ保護スプリン
グを示す。
【図15】 バンフレットを高く積んだ時の、状態を示
す。
【図16】 巻込み防止覆いを示す。
【図17】 巻込み防止覆いの取付け図を示す。
【図18】 スプリング入り押さえ機構の動作を示す。
【図19】 同上
【図20】 スプリング入り押さえ機構を示す。
【図21】 アクチュエータ及び、ラックを示す。
【符号の説明】
1 可動機構 2 固定支持機構 3 取付け台 4 把手 5 アクチュエータ 6 スライドパック 7 電動機 8 ロット機構 9 スタンプ 10 定荷重スプリング 11 パンフレット置き台 12 パンフレット又はカタログ 13 スタンプホルダー 14 スタンプ取付けネジ 15 電源スイッチ 16−1 駆動用チエーン 16−2 同上 16−3 同上 17 クランク 18 リンク機構 19 吸盤 20 取付け板 21 吸盤圧接用ローラー 22 吸盤取付けアーム 23 負圧発生用シリンダー 24 ホース 25−1 排出ローラー 25−2 排出ローラー 26 バンフレットずれ防止機構 27 ベルト 28 負圧開放弁 29 リミットスイッチ 30 フレーム 31 縦軸調整ラック 32 横軸調整ラック 33 スタンプホルダー用スプリング 34 スプリング 35 クランク軸 36 カム 37 アクチュエータ用リミットスイッチ 38 溝車 39 巻込み防止覆い 40 小型マット 41 スプリング入り押さえ機構 42 マット 43 ラック 44 可動ラック

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する為の押印機構
  2. 【請求項2】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する装置の、押印したカタ
    ログやパンフレットを排出機構に送り出すため、空気シ
    リンダー又は、油圧シリンダーを応用して負圧を作り出
    し、その負圧を応用してカタログやパンフレットを吸い
    上げ、排出機構まで搬送する機構。
  3. 【請求項3】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する装置の、押印したカタ
    ログやパンフレットを自動的に押印装置より排出する機
    構。
  4. 【請求項4】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する装置の、押印したカタ
    ログやパンフレットを排出機構に送出した時に、積み上
    げた下側のカタログやパンフレットを排出ローラーに巻
    き込まない為に、排出ローラーに取付けた巻き込み防止
    装置。
  5. 【請求項5】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する装置の、押印したカタ
    ログやパンフレットを排出機構に送出した時に、積み上
    げた一枚物のカタログを一枚ずつ排出ローラーまで吸い
    上げる機構。
  6. 【請求項6】カタログやパンフレットに、企業名や団体
    名のスタンプを自動的に押印する装置の、押印時にカタ
    ログやパンフレットにスタンプの圧力が適性にかかり、
    鮮明にスタンプを押すための押印機構。
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