JP3034450B2 - 石炭供給システムの異常診断方法 - Google Patents

石炭供給システムの異常診断方法

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JP3034450B2
JP3034450B2 JP7246074A JP24607495A JP3034450B2 JP 3034450 B2 JP3034450 B2 JP 3034450B2 JP 7246074 A JP7246074 A JP 7246074A JP 24607495 A JP24607495 A JP 24607495A JP 3034450 B2 JP3034450 B2 JP 3034450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアで送られ
る石炭を受け入れる石炭貯蔵庫と、この石炭貯蔵庫に貯
蔵された石炭の在庫量を測定する在庫量測定器とを備え
た石炭供給システムにおいてコンベアや在庫量測定器の
異常を診断する石炭供給システムの異常診断方法に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】石炭ボイラに石炭を供給する石炭供給シス
テムには、石炭の在庫を確保するために、石炭貯蔵庫、
例えば、サイロやバンカが設けられており、これらのサ
イロとバンカとの間では、石炭がコンベアにより移送さ
れている。サイロは石炭のストックを長期間(1〜2週
間)確保しており、バンカは石炭粉砕機(ミル)への供
給を行うため、1日以下の在庫しか保有していない。そ
のため、在庫量の管理はサイロに比べてバンカの重要度
が高い。
【0003】石炭供給システムを連続運転するために
は、サイロやバンカの在庫量及びコンベアの運転状態の
把握・確認が重要なポイントとなる。サイロやバンカに
は、在庫量測定器としてレベル計が設置されており、定
周期(6〜10分毎)で測定が行われている。例えば、
石炭の受入れ量が規定量より多い場合には、レベル計が
急激に上昇することになり、過剰な在庫であることが確
認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、サイロやバ
ンカの在庫量の管理がレベル計で行われているため、レ
ベル計が故障しても、その故障の確認が行えない。即
ち、サイロやバンカの石炭受入れ量と石炭払出し量とが
一定である場合には、レベル計の目盛りが指示一定とな
っているため、レベル計が正常に作動しているのか、あ
るいは、故障しているのかの確認が行えないという問題
点がある。
【0005】その上、レベル計が故障していれば、コン
ベアが故障して石炭移送量が変化しても、コンベアの故
障が確認できないという問題点がある。サイロ、バンカ
内は石炭粉の雰囲気であるため、レベル計の汚れ、詰ま
り等で動作不良となった場合に、正確なレベルの測定が
不可能となり、最悪の場合には、石炭供給が停止するこ
とになる。石炭供給システムでは、通常、レベル計等は
適正に作動している前提になっているため、レベル計等
の故障の発見は遅れることが多く、レベル計等の故障の
発見が遅れた場合には、石炭ボイラの停止につながるの
で、従来より、レベル計やコンベアが故障しているか否
かを確認し信頼性の高い石炭供給システムの異常診断方
法が求められている。
【0006】本発明の目的は異常を確実に早期発見でき
る石炭供給システムの異常診断方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、石
炭貯蔵庫の石炭受入れ量と石炭払出し量とに基づいて推
定された現状在庫量と在庫量測定器で測定した測定在庫
量とを比較して前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、本発明の石炭供給システムの異常診断
方法は、コンベアで送られる石炭を受け入れるとともに
石炭処理装置に石炭を払出す石炭貯蔵庫と、この石炭貯
蔵庫に貯蔵された石炭の在庫量を測定する在庫量測定器
(例えば、レベル計)とを備えた石炭供給システムにお
いてコンベアや在庫量測定器の異常を診断する石炭供給
システムの異常診断方法であって、前記石炭貯蔵庫の石
炭受入れ量と石炭払出し量とに基づいて現状在庫量を推
定し、この現状在庫量の推定値と前記在庫量測定器で測
定した在庫量の測定値とを比較し、この比較値が規定値
以上となった場合にコンベア及び/又は在庫量測定器が
異常であると診断することを特徴とする。
【0008】本発明では、石炭貯蔵庫の石炭受入れ量と
石炭払出し量とに差があり、石炭貯蔵庫の在庫量が変化
する場合、在庫量測定器が正常であれば、その目盛りが
石炭受入れ量と石炭払出し量との差に応じて変化する。
この場合、現状在庫量の推定値と在庫量の測定値との差
が規定値より少ないので、在庫量測定器が正常であるこ
とが認識できる。
【0009】これに対して、在庫量測定器が故障してい
る場合では、現状在庫量の推定値と在庫量の測定値との
差が開き続けて規定値以上になるので、在庫量測定器が
異常であることが認識できる。また、コンベアが故障し
て石炭貯蔵庫の石炭受入れ量が予め定められた量と相違
する場合では、現状在庫量の推定値と在庫量の測定値と
の差が許容値を越えることになるので、コンベアが異常
であることが認識できる。
【0010】ここで、前記石炭貯蔵庫は、ホッパから第
1コンベアで送られる石炭を受け入れるとともに第2コ
ンベアに石炭を払出す第1石炭貯蔵庫と、この第1石炭
貯蔵庫から前記第2コンベアで送られる石炭を受け入れ
るとともに前記石炭処理装置に石炭を払出す第2石炭貯
蔵庫とを備えた構造でもよい。さらに、前記在庫量測定
器は、前記第1石炭貯蔵庫に貯蔵された石炭の在庫量を
測定する第1在庫量測定器と、前記第2石炭貯蔵庫に貯
蔵された石炭の在庫量を測定する第2在庫量測定器とを
備えた構造でもよい。
【0011】石炭貯蔵庫が第1石炭貯蔵庫と第2石炭貯
蔵庫との2種類あり、在庫量測定器が第1石炭貯蔵庫の
在庫を測定する第1在庫量測定器と第2石炭貯蔵庫の在
庫を測定する第2在庫量測定器との2種類ある場合で
は、石炭受入れ量と石炭払出し量とを各石炭貯蔵庫毎に
求め、これらの石炭受入れ量及び石炭払出し量に基づい
て現状在庫量を推定するとともに現状在庫量の推定値と
各在庫量測定器で測定した在庫量の測定値とを比較して
個々の石炭貯蔵庫毎に在庫量測定器やコンベアの異常を
診断するので、石炭供給システムに複数の石炭貯蔵庫が
あっても、確実に石炭供給システムの異常を診断するこ
とができる。
【0012】また、前記第1石炭貯蔵庫はサイロであ
り、前記第2石炭貯蔵庫はバンカであり、前記石炭処理
装置は石炭破砕機であってもよい。この場合、サイロと
バンカとで在庫許容量が相違しても、各貯蔵庫毎に確実
に在庫量測定器やコンベアの異常を診断できる。さら
に、前記第2石炭貯蔵庫の石炭受入れ量と前記第1石炭
貯蔵庫の石炭払出し量とを比較し、この比較値が許容値
より大きい場合にコンベアが異常であると診断してもよ
い。この場合、各石炭貯蔵庫だけでなく石炭貯蔵庫同士
の間でも石炭供給システムの異常を診断することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1には石炭供給システム
の概要が示されている。図1において、石炭供給システ
ムは、第1及び第2のホッパ11,12と、第1及び第
2のサイロ21,22と、第1及び第2のバンカ31,
32と、第1及び第2の石炭破砕機41,42と、図示
しない石炭ボイラと、これらの装置間で石炭を移送する
第1及び第2のコンベア51,52と、これらの装置か
ら所定の情報が入力され石炭供給システムの異常診断を
表示するコンピュータ(図示せず)とを備えて構成され
ている。
【0014】第1のホッパ11は、石炭を第1のコンベ
ア51に供給するための第1供給フィーダ13を備え、
第2のホッパ12は、石炭を第1のコンベア51に供給
するための第2供給フィーダ14を備え、これらの供給
フィーダ13,14は択一的あるいは同時に作動され
る。
【0015】第1のサイロ21は、第1及び第2のホッ
パ11,12から第1コンベア51で送られる石炭を受
け入れるとともに第2コンベア52に石炭を払出す第1
石炭貯蔵庫である。第2のサイロ22は、第1及び第2
のホッパ11,12から第1コンベア51で送られる石
炭を受け入れるとともに第2コンベア52に石炭を払出
す第1石炭貯蔵庫である。
【0016】これらのサイロ21,22は、長期間(通
常、1〜2週間)の石炭在庫を有するものであり、それ
ぞれ第1レベル計61a,61bが設けられている。こ
の第1レベル計61a,61bは、各サイロ21,22
内において貯蔵された石炭の高さ位置を検出するもので
あるが、この高さ位置と各サイロ21,22の容量とか
ら貯蔵された石炭の在庫量を測定する第1在庫量測定器
である。第1のサイロ21の下部には石炭を第2コンベ
ア52に払出しすための第1払出し装置23が設けら
れ、第2のサイロ21の下部には石炭を第2コンベア5
2に払出しすための第2払出し装置24が設けられ、こ
れらの払出し装置23,24は択一的あるいは同時に作
動する構成である。
【0017】第1のバンカ31は、第2コンベア52で
送られる石炭を受け入れるとともに第1の石炭破砕機4
1に石炭を払出す第2石炭貯蔵庫である。第2のバンカ
32は、第2コンベア52で送られる石炭を受け入れる
とともに第2の石炭破砕機42に石炭を払出す第2石炭
貯蔵庫である。これらのバンカ31,32は、短期間
(通常、1日分)の石炭在庫を有するものであり、それ
ぞれ第2レベル計62a,62bが設けられている。こ
の第2レベル計62a,62bは、各バンカ31,32
内において貯蔵された石炭の高さ位置を検出するもので
あるが、この高さ位置と各バンカ31,32の容量とか
ら貯蔵された石炭の在庫量を測定する第2在庫量測定器
である。
【0018】第1のバンカ31の下部には石炭を第1の
石炭破砕機41に払出すための第1払出し装置33が設
けられ、第2のバンカ31の下部には石炭を第2の石炭
破砕機42に払出すための第2払出し装置34が設けら
れ、これらの払出し装置33,34は通常、同時に作動
する構成であるが、必要に応じて択一的に作動すること
も可能である第1払出し装置33には、第1の石炭破砕
機41への石炭の払出し量を測定する第1払出量測定器
35が設けられている。第2払出し装置34には、第2
の石炭破砕機42への石炭の払出し量を測定する第2払
出量測定器36が設けられている。
【0019】第1及び第2の石炭破砕機41,42は、
石炭ボイラで燃焼しやすいように石炭を破砕する石炭処
理装置である。本実施の形態では、石炭処理装置は石炭
破砕機41,42に限定されるものではなく、石炭ボイ
ラで石炭が燃焼しやすいように処理する装置であれば、
いかなる装置も含まれる。第1のコンベア51は、ホッ
パ11,12の下方に配置されたAコンベア53と、こ
のAコンベア53から移送される石炭をサイロ21,2
2に移送するBコンベア54とを備えて構成され、この
Bコンベア54の内部には移送された石炭を第1のサイ
ロ21に送るB位置と第2のサイロ22に送るA位置と
に択一的に切り替える二又ダンパ7が設けられている。
【0020】第2のコンベア52は、サイロ21,22
の下方に配置されたCコンベア55と、このCコンベア
55から移送される石炭をバンカ31,32の上方まで
搬送するDコンベア56と、このDコンベア56で搬送
された石炭を第1のバンカ31と第2のバンカ32とに
振り分けるEコンベア57とから構成されている。この
Eコンベア57は図示しない可逆スイッチにより第1の
バンカ31に石炭を供給するモードと第2のバンカ32
に石炭を供給するモードとに切り替えられるものであ
る。
【0021】この構成の石炭供給システムの異常を診断
する方法を図2のフローチャートに基づいて説明する。
第1のホッパ11及び第2のホッパ12から第1のコン
ベア51に石炭が供給され、この石炭は二又ダンパ7に
より第1のサイロ21又は第2のサイロ22に送られ
る。これらのサイロ21,22では、石炭が順次受け入
れられ、通常、1〜2週間ストックした後、第2のコン
ベア52に払出される。第2のコンベア52では、石炭
を第1のバンカ31又は第2のバンカ32に供給する。
これらのバンカ31,32では、石炭が順次受け入れら
れ、通常1日の量をストックした後、第1の石炭破砕機
41又は第2の石炭破砕機42に払出される。石炭はこ
れらの石炭破砕機41,42で破砕された後、図示しな
い石炭ボイラに供給される。
【0022】石炭供給システムの異常を診断するため、
図2に示される通り、まず、サイロ21,22の石炭払
出し量SOとバンカ31,32の石炭受入れ量BIとを比較
し、この比較値(SO−BI)の絶対値が許容値γ以内であ
るか否か(|SO−BI|≦γ)を判断する。ここで、サイ
ロ21,22の石炭払出し量SOは、Cコンベア55の能
力CP(単位時間あたりの石炭移送能力)と稼働時間CTと
の積から求められ(SO=CP×CT)、バンカ31,32の
石炭受入れ量BIは、Dコンベア56の能力DP(単位時間
あたりの石炭移送能力)と稼働時間DTとの積から求めら
れる(BI=DP×DT)。Cコンベア55及びDコンベア5
6の能力CP,DPは、予めコンピュータに手入力され、稼
働時間CT,DTはコンベア55,56からコンピュータに
自動的に入力される。
【0023】サイロ21,22の石炭払出し量SOとバン
カ31,32の石炭受入れ量BIとの差(SO−BI)の絶対
値が許容値γより大きい場合(|SO−BI|>γ)には、
バンカ31,32に移送される石炭の量が所定値より少
ないことになるので、コンベア55,56が異常である
と診断する。コンベア55,56が異常である場合に
は、サイロ21,22の石炭払出し量SOとバンカ31,
32の石炭受入れ量BIとが適正でないというシグナル
(アンマッチメッセージ)をコンピュータで表示する。
サイロ21,22の石炭払出し量SOとバンカ31,32
の石炭受入れ量BIとの差(SO−BI)の絶対値が許容値γ
以内である場合(|SO−BI|≦γ)には、正常であるか
ら、次のステップへ進む。
【0024】次に、第1レベル計61a,61bや第1
コンベア51の故障の有無を診断するため、サイロ2
1,22の石炭受入れ量SI及び石炭払出し量SOと前回推
定在庫量SPとに基づいて現状在庫量を推定し、この現状
在庫量の推定値SRと第1レベル計61a,61bで測定
した在庫量の測定値SDとを比較し、この比較値(SR−S
D)の絶対値が規定値αより低いか否か(|SR−SD|<
α)を判断する。
【0025】ここで、サイロ21,22の石炭受入れ量
SIは、第1供給フィーダ13の稼働時間F1とAコンベア
53の能力AP(単位時間あたりの石炭移送量)との積
(F1×AP)と第2供給フィーダ14の稼働時間F2とAコ
ンベア53の能力APとの積(F2×AP)とを加えた値(F1
×AP+F2×AP)に二又ダンパ7が第1のサイロ21又は
第2のサイロ22に石炭を供給する時間比率STを掛けた
値である。
【0026】この時間比率STは二又ダンパ7の全作動時
間に対して第1のサイロ21又は第2のサイロ22に石
炭が供給される時間の割合であり、コンピュータに自動
的に入力される。例えば、第1のサイロ21の石炭受入
れ量SIは、SI=(F1×AP+F2×AP)×STである。この式
において、第1供給フィーダ13で供給される石炭は二
又ダンパ7により第1のサイロ21に送られるまで、所
定の遅れ時間があるので、この遅れ時間を予め補償す
る。ここで、遅れ補償とは、供給フィーダ13,14稼
働からサイロ21,22投入までの間の遅れ時間をい
い、コンベア51の移送時間を示している。
【0027】サイロ21,22の石炭払出し量SOは、サ
イロ21,22の払出装置23,24の稼働時間STとC
コンベア55の能力CP(単位時間あたりの石炭移送量)
との積から求められる(SO=ST×CP)。サイロ21,2
2の前回推定在庫量SPは、システム起動時に第1レベル
計61a,61bを読み取る等して求め、この値をコン
ピュータに予めインプットしておく。これらのデータか
ら現状在庫量の推定値SRを求める。 現状推定在庫量SR=SP−SO+SI=SP−ST×CP+(F1×AP
+F2×AP)×ST なお、在庫量の測定値SDは第1レベル計61a,61b
からコンピュータに自動的に入力され、稼働時間STはサ
イロ21,22から自動的に入力され、Cコンベア55
の能力CPはコンピュータに予め手入力される。
【0028】例えば、第1レベル計61a,61bが故
障し、その目盛りが一定となっている場合では、現状在
庫量の推定値SRと在庫量の測定値SDとの差(SR−SD)の
絶対値が規定値α以上となるが、この場合(|SR−SD|
≧α)には、第1のサイロ21の在庫量が必要以上に多
くなり、あるいは、少なくなっているため、コンピュー
タから異常アラームが発生されるとともにガイダンス表
示、例えば、「第1のサイロ異常発生→レベル計・コン
ベアの点検願います」という表示がされ、第1レベル計
61a,61bが異常であることが認識できる。
【0029】また、第1コンベア51が故障してサイロ
21,22の石炭受入れ量SIが予め定められた量と相違
する場合では、現状在庫量の推定値SRと在庫量の測定値
SDとの差が規定値α以上となるので、コンピュータから
異常アラームが発生されるとともに前述のガイダンス表
示がされ、第1コンベア51が異常であることが認識で
きる。現状在庫量の推定値SRと在庫量の測定値SDとの比
較値(SR−SD)の絶対値が規定値αより小さい場合(|
SR−SD|<α)には、サイロ21,22の在庫量が正常
であるから、次のステップへ進む。
【0030】次に、第2レベル計62a,62bや第2
コンベア52の故障の有無を診断するため、バンカ3
1,32の石炭受入れ量BI及び石炭払出し量BOと前回推
定在庫量BPに基づいて現状在庫量を推定し、この現状在
庫量の推定値BRと第2レベル計62a,62bで測定し
た在庫量の測定値BDとを比較し、この比較値(BR−BD)
の絶対値が規定値βより低いか否か(|BR−BD|<β)
を判断する。ここで、バンカ31,32の石炭受入れ量
BIは、Dコンベア56の能力DP(単位時間あたりの石炭
移送量)と稼働時間DTとの積にEコンベア57がバンカ
31,32へ石炭を供給する時間比率E1を掛けた値(BI
=DP×DT×E1)から求められる。この時間比率E1はEコ
ンベア57の全作動時間に対してバンカ31,32へ石
炭が供給される時間の割合であり、コンピュータに自動
的に入力される。
【0031】なお、この式において、Dコンベア56で
供給される石炭はEコンベア57によりバンカ31,3
2に送られるまで、所定の遅れ時間があるので、この遅
れ時間を予め補償しておく。バンカ31,32の石炭払
出し量BOは、払出し装置33,34で求められた定時間
平均払出し量BLと稼働時間BTとの積から求められる(BO
=BL×BT)。バンカ31,32の前回推定在庫量BPは、
システム起動時に第2レベル計62a,62bを読み取
る等して求め、この値をコンピュータに予めインプット
しておく。これらのデータから現状在庫量の推定値BRを
求める。 現状推定在庫量BR=BP−BO+BI=BP−BL×BT+DP×DT×
E1
【0032】在庫量の測定値BDは第2レベル計62a,
62bからコンピュータに自動的に入力され、稼働時間
BTはバンカ31,32から自動的に入力され、稼働時間
DTはDコンベア56から自動的に入力され、時間比率E1
はEコンベア57から自動的に入力され、Dコンベア5
6の能力DPはコンピュータに予め手入力される。例え
ば、第2レベル計62a,62bが故障し、その目盛り
が一定となっている場合では、現状在庫量の推定値BRと
在庫量の測定値BDとの差(BR−BD)の絶対値が許容値β
以上となるが、この場合(|BR−BD|≧β)には、バン
カ31,32の在庫量が必要以上に多くなり、あるい
は、少なくなっているため、コンピュータから異常アラ
ームが発生されるとともにガイダンス表示、例えば、
「第1のバンカ異常発生→レベル計・コンベアの点検願
います」という表示がされ、第2レベル計62a,62
bが異常であることが認識できる。
【0033】また、第2コンベア52が故障してバンカ
31,32の石炭受入れ量BIが予め定められた量と相違
する場合では、現状在庫量の推定値BRと在庫量の測定値
BDとの差が規定値β以上となるので、コンピュータから
異常アラームが発生されるとともに前述のガイダンス表
示がされ、第2コンベア52が異常であることが認識で
きる。現状在庫量の推定値BRと在庫量の測定値BDとの比
較値(BR−BD)の絶対値が規定値βより小さい場合(|
BR−BD|<β)には、バンカ31,32が正常であり、
結果として、石炭供給システム全体が正常である。これ
らのプロセスによる異常診断は定周期的、例えば、30
分毎に行う。
【0034】従って、本実施の形態によれば、石炭貯蔵
庫21,22,31,32の石炭受入れ量SI,BI と石炭
払出し量SO,BO とに基づいて現状在庫量を推定し、この
現状在庫量の推定値SR,BR と在庫量測定器61a,61
b,62a,62bで測定した在庫量の測定値SD,BD と
を比較し、この比較値が許容値α,β以上になった場合
にコンベア51,52や在庫量測定器61a,61b,
62a,62bが異常であると診断したから、コンベア
51,52や在庫量測定器61a,61b,62a,6
2bが故障しても、その故障を確実に発見して石炭供給
システム自体の異常を早期発見できる。
【0035】また、本実施の形態では、石炭貯蔵庫を第
1石炭貯蔵庫21,22と第2石炭貯蔵庫31,32と
の2種類用意し、在庫量測定器を第1石炭貯蔵庫21,
22の在庫を測定する第1在庫量測定器61a,61b
と第2石炭貯蔵庫31,32の在庫を測定する第2在庫
量測定器62a,62bとの2種類用意し、石炭受入れ
量SI,BI と石炭払出し量SO,BO とを各石炭貯蔵庫毎に求
め、これらの石炭受入れ量SI,BI 及び石炭払出し量SO,B
O に基づいて現状在庫量を推定するとともに現状在庫量
の推定値SR,BR と各在庫量測定器61a,61b,62
a,62bで測定した在庫量の測定値SD,BD とを比較し
て個々の石炭貯蔵庫毎に在庫量測定器61a,61b,
62a,62bやコンベア51,52の異常を診断する
ので、石炭供給システムに複数の石炭貯蔵庫21,2
2,31,32があっても、確実に石炭供給システムの
異常を診断することができる。
【0036】さらに、第1石炭貯蔵庫をサイロ21,2
2とし、第2石炭貯蔵庫をバンカ31,32とし、石炭
処理装置を石炭破砕機41,42としたから、サイロ2
1,22とバンカ31,32とで在庫許容量が相違して
も、各貯蔵庫21,22,31,32毎に確実に在庫量
測定器61a,61b,62a,62bやコンベア5
1,52の異常を診断できる。また、第2石炭貯蔵庫で
あるバンカ31,32の石炭受入れ量BIと第1石炭貯蔵
庫であるサイロ21,22の石炭払出し量SOとを比較
し、この比較値が許容値γより大きい場合にコンベア5
2を異常であると診断したから、各石炭貯蔵庫21,2
2,31,32だけでなく第1石炭貯蔵庫21,22と
第2石炭貯蔵庫31,32との間でも石炭供給システム
の異常を診断することができる。
【0037】なお、本発明では、前記実施の形態の構成
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記実施の形態では、石炭貯蔵庫を第1石炭貯蔵庫
21,22と第2石炭貯蔵庫31,32との2種類用意
したが、本発明では、石炭貯蔵庫を1種類としてもよ
い。また、第1石炭貯蔵庫をサイロ21,22とし、第
2石炭貯蔵庫をバンカ31,32としたが、石炭貯蔵庫
はこれらのものに限定されるものではない。
【0038】さらに、サイロ21,22及びバンカ3
1,32をそれぞれ2個用意したが、本発明では、各サ
イロ及びバンカを1個あるいは3個以上としてもよい。
また、在庫量測定器61a,61b,62a,62bを
レベル計としたが、石炭貯蔵庫の石炭在庫量を測定でき
るものなら、他の器具でもよい。また、本発明では、サ
イロ21,22の石炭払出し量を求めるにあたり、バン
カ31,32のように払出量測定器を利用するものでも
よい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、石炭貯蔵庫の石炭受入
れ量と石炭払出し量とに基づいて現状在庫量を推定し、
この現状在庫量の推定値と在庫量測定器で測定した在庫
量の測定値とを比較し、この比較値が許容値を越えた場
合にコンベアや在庫量測定器が異常であると診断したか
ら、コンベアや在庫量測定器が故障しても、在庫量測定
器等の故障を確実に発見して石炭供給システム自体の異
常を早期発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石炭供給システムの概要構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態の石炭供給システムの異
常診断方法を実施するためのフローチャートである。
【符号の説明】
21,22 第1石炭貯蔵庫としてのサイロ 31,32 第2石炭貯蔵庫としてのバンカ 41,42 石炭処理装置としての石炭破砕機 51,52 コンベア 61a,61b,62a,62b 在庫量測定器としてのレベル計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−47231(JP,A) 特開 平4−49110(JP,A) 実開 昭60−6961(JP,U) 実開 昭60−86726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23K 1/00 B65G 43/00 F23N 5/24 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアで送られる石炭を受け入れるとと
    もに石炭処理装置に石炭を払出す石炭貯蔵庫と、この石
    炭貯蔵庫に貯蔵された石炭の在庫量を測定する在庫量測
    定器とを備えた石炭供給システムにおいてコンベアや在
    庫量測定器の異常を診断する石炭供給システムの異常診
    断方法であって、前記石炭貯蔵庫の石炭受入れ量と石炭
    払出し量とに基づいて現状在庫量を推定し、この現状在
    庫量の推定値と前記在庫量測定器で測定した在庫量の測
    定値とを比較し、この比較値が規定値以上となった場合
    にコンベア及び/又は在庫量測定器が異常であると診断
    することを特徴とする石炭供給システムの異常診断方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の石炭供給システムの異常診
    断方法において、前記石炭貯蔵庫は、ホッパから第1コ
    ンベアで送られる石炭を受け入れるとともに第2コンベ
    アに石炭を払出す第1石炭貯蔵庫と、この第1石炭貯蔵
    庫から前記第2コンベアで送られる石炭を受け入れると
    ともに前記石炭処理装置に石炭を払出す第2石炭貯蔵庫
    とを備え、前記在庫量測定器は、前記第1石炭貯蔵庫に
    貯蔵された石炭の在庫量を測定する第1在庫量測定器
    と、前記第2石炭貯蔵庫に貯蔵された石炭の在庫量を測
    定する第2在庫量測定器とを備えたことを特徴とする石
    炭供給システムの異常診断方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の石炭供給システムの異常診
    断方法において、前記第1石炭貯蔵庫はサイロであり、
    前記第2石炭貯蔵庫はバンカであり、前記石炭処理装置
    は石炭破砕機であることを特徴とする石炭供給システム
    の異常診断方法。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載の石炭供給システム
    の異常診断方法において、前記第2石炭貯蔵庫の石炭受
    入れ量と前記第1石炭貯蔵庫の石炭払出し量とを比較
    し、この比較値が許容値より大きい場合にコンベアが異
    常であると診断することを特徴とする石炭供給システム
    の異常診断方法。
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