JP3034338B2 - 流体制御器の漏洩検査装置並びに漏洩検査方法 - Google Patents

流体制御器の漏洩検査装置並びに漏洩検査方法

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JP3034338B2
JP3034338B2 JP3170609A JP17060991A JP3034338B2 JP 3034338 B2 JP3034338 B2 JP 3034338B2 JP 3170609 A JP3170609 A JP 3170609A JP 17060991 A JP17060991 A JP 17060991A JP 3034338 B2 JP3034338 B2 JP 3034338B2
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言彦 世古口
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和博 吉川
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言彦 世古口
清原 まさ子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体制御器の漏洩検査装
置並びに漏洩検査方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造設備や真空装置関係に於いて
は、流量が0.01〜0.02cc/min程度の微流
量気体の検出や流量計測並びに流体制御器のリーク検査
を必要とする場合が屡々ある。上述の如き微流量気体の
計測・検知装置として、本件発明者は先に図5の如き微
流量気体の測定装置を開発し、これを公開している(特
願平1−344618号)。
【0003】即ち、図5の微流量気体の測定装置は、石
鹸液1を内部に貯留した本体ケース7と、前記石鹸液1
の液面Lよりその上端開口を上方へ突出せしめた検知管
4と、検知管4の上端開口4dを石鹸液1の液膜1aに
よって閉塞するための石鹸液膜付着装置8と、石鹸液膜
1aの一定位置への到達を検知する石鹸液膜検知装置9
と、大気連通弁V2 やパージ弁V3 を介して前記検知管
4内の通気を制御する通気制御装置10と、前記石鹸液
膜検知装置9からの信号S等により被測定気体5の流量
を演算するCPU装置11等から形成されている。
【0004】微流量気体の測定に際しては、先ず、大気
連通弁V2 を開放して検知管4内を大気へ連通し、その
後石鹸液1内へ漬けたリング体2を検知管4に沿って上
方へ引上げ、検知管4の上端開口4dを石鹸液膜1aに
よって閉塞する。次に、前記大気連通弁V2 及びパージ
弁V3 を閉鎖すると共に弁V1 を開放して、被測定気体
5により前記上端開口4dを閉塞する石鹸液膜1aを膨
張させる。そして、前記膨張した石鹸液膜1aで光信号
Hを反射させることにより、石鹸液膜1aの一定位置へ
の到達を検知すると共に、前記石鹸液膜1aの膨張開始
から石鹸液膜1aの一定位置への到達までの時間を計測
し、前記計測した時間からCPU装置11により、被測
定気体5の流量を演算するものである。
【0005】また、流体制御器等の被検査器V1 のリー
ク試験等を行う場合には大気連通弁V2 、パージ弁V3
及び被検査器(弁)V1 を閉鎖したあと、検知管4の先
端開口4dに石鹸液膜1aをつけ、その後被測定気体5
を被検査器V1 の入口側へ供給する。前記被測定気体5
の供給によって石鹸液膜1aが膨張して、その測定した
漏洩流量が一定値以上となった場合には、被検査器V1
は不良品と判定され、完成品ラインから除外される。ま
た、被測定気体5を供給しても漏洩流量が零若しくは規
定値以下の場合には、被検査器V1 は合格品と判定さ
れ、出荷されて行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図5の微流量気体
測定装置は、極く僅かな気体流量を自動的に且つ高精度
で測定することが出来、優れた実用的効用を奏するもの
である。しかし、当該装置を用いて弁の漏洩テストを行
った場合に、仮に被測定気体5の測定漏洩量が零となっ
て被検査器V1 にリークが無いと云う結果が得られたと
しても、当該結果だけでは前記被検査器V1 が100%
良品であると断定することが出来ない。何故なら、前記
石鹸液膜1aの膨張が無く、その結果、石鹸液膜検知装
置9が石鹸液膜1aを検出しなかったとしても、これに
は、被測定気体5の供給前に検知管4の先端開口4dが
石鹸液膜1aによって完全に閉鎖されていなかった場合
と、石鹸液膜1aが膨張の中途で破損してしまった場合
の両方が、夫々含まれるからである。
【0007】本件発明は、先に本件発明者等が開発した
微流量気体の測定装置に於ける上述の如き問題を解決せ
んとするものであり、被検査器V1 等の漏洩検査に於い
て、漏洩の有無を判定したあと、自動的に石鹸液膜形成
検出機構18を介して液膜形成検出用気体17aを検知
管4内へ徐々に供給し、石鹸液膜1aが膨張して石鹸液
膜検出装置9により検知されるか否か(即ち、検知管4
の先端開口4dが石鹸液膜1aにより予かじめ正常に密
封されていたかどうか)をチェツクすることにより、漏
洩検査の検査精度を大幅に高めることを可能とした流体
制御器の漏洩検査装置と漏洩検査方法とを提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件装置発明は、石鹸液
1を内部に貯留した本体ケース7と;本体ケース7内へ
その上端開口4dを前記石鹸液1の液面Lより上方へ突
出せしめて配設した検知管4と;検知管4の上端開口4
dを石鹸液膜1aによって閉塞する石鹸液膜付着装置8
と;被検査器V1 からリークした気体5により膨張した
前記石鹸液膜1aを検知する石鹸液膜検知装置9と;前
記石鹸液膜検知装置9による検知操作後に、検知管4内
へ液膜形成検出用気体17aを供給すると共に一定時間
経過後にパージ用気体17bを供給する石鹸液膜検出機
構18と;前記検知管4内と大気とを連通する大気連通
弁V2 と、前記石鹸液膜検出機構18の液膜形成検出用
気体17aを供給する液膜形成検出弁V5 及びパージ用
気体を供給するパージ弁V3 とを制御する通気制御装置
10と;を発明の基本構成とするものである。また、本
件方法発明は、大気連通弁V2 を開放して検知管4内を
大気へ連通した後、検知管4を挿通せしめた状態で石鹸
液1内へ漬けたリング体2を上方へ引上げ、検知管4の
上端開口4dを石鹸液膜1aによって閉塞し、その後前
記大気連通弁V2 を閉鎖して被検査器V1 からリークし
た気体5によって前記上端開口4dを閉塞する石鹸液膜
1aを膨張させ、膨張した石鹸液膜1aにより光信号H
を反射させるようにした石鹸液膜検知装置9により被検
査器V1 からリークした気体5を検知し、更に前記リー
クの検知が完了すれば、液膜検出機構18から検知管4
内へ液膜形成検出用気体17aを供給し、当該液膜形成
検出用気体17aにより石鹸液膜1aを膨張させること
により、前記リークした気体5を検知しない場合に於い
て石鹸液膜1aが予かじめ正常に形成されていたことを
確認すると共に、一定時間経過後に検知管4内へパージ
用気体17bを供給することを、発明の基本構成とする
ものである。
【0009】
【作用】大気連通弁V2 を開放することにより、検知管
4内は大気と連通された状態となる。この状態で、リン
グ体2を石鹸液1内から検知管4を挿通せしめた状態で
引上げると、先ず検知管4の外壁面とリング体2間に石
鹸液膜1aが形成され、次に、リング体2が検知管4の
上端開口4dの位置へ来たときに、開口4dが前記液膜
1aによって閉鎖された状態となる。その後、大気連通
弁V2 を閉鎖して元弁V0 を開放し、被検査器V1 に気
体5の圧力をかける。この時、もし被検査器V1 に漏れ
があれば、リークした気体5によって検知管4内が加圧
され、石鹸液膜1aが膨張する。膨張した石鹸液膜1a
の上方部が一定の位置まで到達すると、光信号Hが液膜
1aによって反射され、受光部9bへの光入射が遮断さ
れる。これにより液膜1aの一定位置への到達が検知さ
れる。石鹸液膜検知装置9による検知が終了すると、石
鹸液膜形成検出機構18の液膜形成検出弁V5 が開放さ
れ、液膜形成検出用気体17aが検知管4内へ供給され
る。その結果、被検査器V1 にリークが無かった場合に
は、検知管4の先端に予かじめ形成されていた石鹸液膜
1aが膨張され、検知装置9によって検知される。これ
により、予かじめ検知管4の先端に石鹸液膜1aが正常
に形成されていたことが確認され、前記「被検査器V1
に漏洩が無い」と云う検査結果の信頼性が向上する。前
記液膜形成検出用気体17aの供給から一定時間経過す
ると、パージ弁V3 が開放され検知管4内へパージ用気
体17bが放出され、漏洩検査装置は試験開始前の状態
に戻される。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の全体構成を示す説明図であり、石
鹸液膜形成検出機構18を設けた点が、前記図5の装置
と異なっている。即ち、本件流体制御器の漏洩検査装置
は、本体ケース7、検知管4、石鹸液膜付着装置8、石
鹸液膜検知装置9、通気制御装置10及び石鹸液膜形成
検出機構18等から装置の主要部が構成されている。
【0011】前記本体ケース7は、内部に石鹸液1の貯
留部7aを形成した箱体であり、空気抜口7b、石鹸液
補給口7c等が設けられている。また、本体ケース7の
底部中央には検知管4の挿入孔7dが穿設されており、
該挿入孔7d内へ下方より検知管4が挿入され、その上
端開口4dを石鹸液面Lより上方へ突出せしめた状態
で、Oリング13を介設して気密状に且つ固定用ナット
12により上下位置調整自在に固定されている。
【0012】前記検知管4の側壁には、被検査器V1
らリークした気体5の流入口14と大気への連通口15
とパージ用気体17bと石鹸液膜形成検出用気体17b
の供給口16が夫々穿設されており、本体ケース7に設
けた供給孔7e、大気連通孔7f、供給孔7gを通し
て、元弁V0 、被検査器V1 、大気連通弁V2 、石鹸液
膜形成検出機構18へ連通されている。
【0013】前記石鹸液膜付着装置8は、検知管4の上
端部を挿通せしめた状態で上下移動するリング体2と、
該リング体2を上下方向へ駆動するシリンダ装置3と、
シリンダ装置3への作動用流体の供給を制御するシリン
ダ制御弁V4等から形成されている。前記シリンダ3を
作動して、石鹸液1内へ下降したリング体2を上方へ引
き上げることにより、先ず検知管4の外壁面とリング体
2間に石鹸液膜1aが形成され、更に、リング体2が検
知管4の上端より上方へ引き上げられた瞬間に、検知管
4の上端開口4dに液膜1aが付着され、上端開口4d
が石鹸液膜1aによって閉鎖される。
【0014】前記石鹸液膜検知装置9は光ファイバー式
の光放射部9aと受光部9b及びファイバー用アンプ9
c等から形成されている。即ち、アンプ9cから出力さ
れた光信号Hは、光ファイバー9d−放射部9a−受光
部9b−光ファイバー9eを通してアンプ9cへ帰還さ
れており、検知管4の先端開口4dの石鹸液膜1aが膨
張し、これが前記光信号Hの光通路内へ入ってきて光信
号Hが液膜1aによって全反射されることにより、石鹸
液膜1aの所定位置へ到達が検知される。
【0015】前記通気制御装置10は、大気連通弁
2 、シリンダ制御弁V4 、液膜形成検出弁V5 等の開
閉を制御するものであり、後述する如き順序に従って各
弁V1 〜V5 の開閉制御が行われる。
【0016】前記CPU装置11は、リークした気体5
により膨張した石鹸液膜1aが石鹸液膜検知装置9によ
り検知されるまでの時間を基にして、気体5の微流量を
演算するものであり、マイクロコンピュータが使用され
る。
【0017】前記石鹸液膜形成検出機構18は液膜形成
検出弁V5 、スピコン19、ディレイバルブ(パージ
弁)V3 等より形成されており、液膜形成検出弁V5
開放されるとスピコン19で流量が調整された液膜形成
検出用気体17aが供給孔7gへ供給される。また、デ
ィレイバルブV3 の方へも空気17が供給され、一定時
間(例えば10秒)経過後にパージ用気体17bが供給
孔7gへ供給される。
【0018】次に、図1の微流量測定装置を用いた被検
査器V1 のリークテスト方法について説明する。先ず、
本体ケース7内の石鹸液貯留部7a内へ石鹸液1を注入
し、その液面Lを所定の位置に保持する。また、検知管
4の上端と石鹸液膜検知装置9の光信号通路中心H´間
の距離Gを所定の値に調整する。更に、シリンダ装置3
を作動してリング体2を上・下動させ、予かじめ検知管
4の外壁面並びに上端面を石鹸液膜1aによって濡ら
す。
【0019】次に、図2のタイムチャートに示す如く、
元弁V0 を閉、被検査器V1 を閉、液膜形成検出弁V5
を閉(従って、ディレイバルブV3 は閉)、大気連通弁
2 を開の状態にし、検知管4内を大気と連通させる。
その後、シリンダ装置3を作動して石鹸液1内へ漬けた
リング体2を上方へ引き上げる。これにより、リング体
2と検知管4間に形成された液膜1aが、検知管4の先
端開口4dに付着され、検知管4の先端開口4dが石鹸
液膜1aによって閉塞される。石鹸液膜1aにより検知
管4の先端開口4dが閉塞されると、大気連通弁V2
閉にすると共に、元弁V0 を開にし、これと同時にタイ
マー若しくはCPU装置11を用いて計時を開始する。
この時、被検査器V1 にリークがあると、リークした気
体5によって石鹸液膜1aが膨張を開始する。石鹸液膜
1aが膨張してその膜面上方部が石鹸液膜検知装置9の
光通路中心H´の近傍まで達すると、放射部9aから受
光部9bへ入射していた光信号Hが液膜1aによって全
反射され、受光部9bへの入光が遮断される。これによ
り、ファイバーアンプ9cから検出信号SがCPU装置
11へ送られ、また、前記大気連通弁V2 の閉鎖と同時
に開始した計時が停止される。前記CPU装置11で
は、引き続き、前記大気連通弁V2 の閉鎖から石鹸液膜
1aによる光信号Hの全反射までの時間の計測値を用い
て、もれ気体の流量が演算され、ディスプレイ(図示省
略)上に表示されると共に、適宜に記録や被検査器V1
の良否の判定が行われる。
【0020】一方、前記石鹸液膜検知装置9による検知
が完了すれば、通気制御装置10からの信号により、石
鹸液膜形成検出機構18の液膜形成検出弁V5 が開放さ
れる。これにより、スピコン19を通して適量の液膜形
成検出用気体17aが検知管4内へ送られ、その結果被
検査器V1 にリークが無かった場合には、先に形成され
た石鹸液膜1aが膨張し、これが石鹸液膜検知装置9に
より検出される。即ち、液膜形成検出弁V5 の開放によ
って石鹸液膜検知装置9が作動することにより、被検査
器V1 のリークテスト時に石鹸液膜1aが規定通りに検
知管4の先端4dに形成されており、リーク試験が正常
に行われたことが確認される。
【0021】前記液膜形成検出弁V5 を開放して約10
秒位経過すると、ディレイバルブV3 (パージ弁V3
が僅かな時間だけ自動的に開放され、パージ用気体7b
が放出されて検知管4の先端開口4dの内壁面等に付着
した石鹸液が除去される。尚、前記パージ操作を行わな
い場合には、液膜が破れることによって滴下した石鹸液
が検知管4の上端開口4dの内壁面等へ付着し、リング
体2によって開口4dに形成される石鹸液膜1aの膜厚
が変化したり、或いは、付着した石鹸液によって再度液
膜1aが形成されたりして、測定誤差や測定上のトラブ
ルを生ずることになる。前記パージ弁V3 の操作が完了
すれば、シリンダ制御弁V4 によってリング体2が石鹸
液1内へ下降され、更に元弁V0 が閉、大気連通弁V2
が開にされて一回のリークテストが完了する。
【0022】図3は、前記石鹸液膜検出機構18の他の
実施例を示すものであり、タイマディレイ回路20を用
いて液膜形成検出弁V5 とパージ弁V3 とを、一定時間
遅れをもって開放するようにしたものである。即ち、通
気制御装置10からの信号によってタイマディレイ回路
20が作動し、先ず液膜形成検出弁V5 が開放されて、
スピコン19bを通して石鹸液膜検出用気体17aが放
出される。次に、一定時間経過後パージ弁V3 へ開放信
号が印加され、スピコン19aを通してパージ用気体1
7bが検知管4内へ放出される。
【0023】尚、前記タイマディレイ回路20は、如何
なる回路であっても良いが、図4は本発明で使用するタ
イマディレイ回路20の一例を示すものである。即ち、
通気制御装置10からの入力が入力端子21へ印加され
ることにより、トランジスターTr3 がonになり、こ
れと同時にトランジスターTr1 もonになって、液膜
形成検出弁V5 が開放される。また、トランジスターT
3 のonと同時に、コンデンサーCと抵抗Rからなる
時定数回路(積分回路)が充電され、一定限時(約10
〜30秒)の後トランジスターTr2 がonになって、
パージバルブV3 が開放される。
【発明の効果】本件発明においては、検知管4の先端開
口4dに形成した石鹸液膜1aを検知管4の内方へ導入
したリークした流体5によって膨張させ、膨張した石鹸
液膜1aを石鹸液膜検知装置9で検出することにより被
検査器V1 のリークを検知すると共に、石鹸液膜検知装
置9による検知操作の完了後に、石鹸液膜形成検出機構
18から検知管4の内方へ液膜形成検出用気体17aを
供給し、先に検知管4の先端に形成した石鹸液膜1aを
膨張させてこれを検知すると共に、一定時間経過後にパ
ージ用気体17bを検知管4内へ放出する構成としてい
る。その結果、本発明においては、被検査器V1 のリー
ク検査時に石鹸液膜検知装置9がリークした気体5によ
る石鹸液膜1aの膨張を検知しない場合に於いて、石鹸
液膜1aが正常に形成されていないことに起因する検査
ミス、即ち「石鹸液膜1aが正常に形成されていない場
合や膨張の途中で石鹸液膜が破れることによってリーク
が無いと判断された。」と云う検査ミスが皆無となり、
リーク検査の信頼性が大幅に向上する。又、本発明に於
いては、検知管4の先端開口4dに形成した石鹸液膜1
aを大気中へ向かって膨張させると共に、膨張した石鹸
液膜1aによって光信号Hを全反射させることにより、
石鹸液膜1aが一定位置まで到達したことを検知する構
成としている。その結果、石鹸液膜1aは従前のリーク
検査装置のように検知管4の内壁面の状態に全く影響さ
れることなく、常に一定の外的条件下で膨張されると共
に、石鹸液膜1aの一定位置への到達が極めて正確に検
知され、検出精度が大幅に向上する。また、石鹸液1内
へ漬けたリング体2を検知管4をその内方に挿通せしめ
た状態で上方へ引き上げることにより、検知管4の上端
開口4dを液膜1aによって閉鎖する構成としているた
め、検知管4の上端開口4dの液膜による閉鎖を極めて
確実に行うことが出来、従前のリーク検査装置の場合の
様な液膜の破れ等のトラブルは皆無となる。更に、大気
連通弁V2 を介して液膜1aにより閉塞した検知管4の
内部を大気へ連通させ、検出開始前に於ける石鹸液膜1
aの膨張を完全に防止するようにしているため、検査精
度が上昇すると共に、検査そのものも円滑且つ高能率で
行うことが出来る。本発明は上述の通り、優れた実用的
効用を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体制御器の漏洩検査装置の全体
構成図である。
【図2】本発明の漏洩検査装置を用いた漏洩検査に於け
る各機器の作動状態を示す説明図である。
【図3】本発明で使用する石鹸液膜形成検出機構の他の
実施例を示すものである。
【図4】図3の石鹸液膜形成検出機構で使用するタイマ
ーディレイ回路の一例を示すものである。
【図5】先に開発した微流量気体測定装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1は石鹸液、1aは石鹸液膜、2はリング体、3はシリ
ンダ装置、4は検知管、4dは上端開口部、5は被検査
器からのリーク体、7は本体ケース、8は石鹸液膜付着
装置、9は石鹸液膜検知装置、10は通気制御装置、1
1はCPU装置、17は流体源、17aは液膜形成検出
用気体、17bはパージ用気体、18は石鹸液膜形成検
出機構、Hは光信号、H´は光信号通路の中心、Gは距
離、V0 は元弁、V1 は被検査器、V2 は大気連通弁、
3 はパージ弁、V4 はシリンダ制御弁、V5 は液膜形
成検出弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 和博 大阪市西区立売堀2丁目3番2号 (72)発明者 山本 兼嗣 大阪市西区立売堀2丁目3番2号 (56)参考文献 特開 平3−202718(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石鹸液(1)を内部に貯留した本体ケー
    ス(7)と;本体ケース(7)内へその上端開口(4
    d)を前記石鹸液(1)の液面(L)より上方へ突出せ
    しめて配設した検知管(4)と;検知管(4)の上端開
    口(4d)を石鹸液膜(1a)によって閉塞する石鹸液
    膜付着装置(8)と;被検査器(V1 )からリークした
    気体(5)により膨張した前記石鹸液膜(1a)を検知
    する石鹸液膜検知装置(9)と;前記石鹸液膜検知装置
    (9)による検知操作後に、検知管(4)内へ液膜形成
    検出用気体(17a)を供給すると共に一定時間経過後
    にパージ用気体(17b)を供給する石鹸液膜形成検出
    機構(18)と;前記検知管(4)内と大気とを連通す
    る大気連通弁(V2 )と、前記石鹸液膜形成検出機構
    (18)の液膜形成検出用気体(17a)を供給する液
    膜形成検出弁(V5 )及びパージ用気体を供給するパー
    ジ弁(V3 )とを制御する通気制御装置(10)と;か
    ら形成した流体制御器の漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】 石鹸液膜付着装置(8)を、検知管
    (4)を挿通せしめて上下方向へ移動自在に配設したリ
    ング体(2)と;当該リング体(2)を石鹸液(1)と
    検知管(4)の上方との間に亘って移動せしめるリンダ
    装置(3)とより形成して成る請求項1に記載の流体制
    御器の漏洩検査装置。
  3. 【請求項3】 石鹸液膜検知装置(9)を、対向状に配
    設した光信号(H)の放射部(9a)及び受光部(9
    b)と;光ファイバー用アンプ(9c)とより形成して
    成る請求項1に記載の流体制御器の漏洩検査装置。
  4. 【請求項4】 石鹸液膜検出機構(18)を、液膜形成
    検出用流体(17a)を制御する液膜形成検出弁
    (V5 )とこれに並列に接続したパージ用気体(17
    b)を制御するディレイバルブ(V3 )とから形成して
    成る請求項1に記載の流体制御器の漏洩検査装置。
  5. 【請求項5】 大気連通弁(V2 )を開放して検知管
    (4)内を大気へ連通した後、検知管(4)を挿通せし
    めた状態で石鹸液(1)内へ漬けたリング体(2)を上
    方へ引上げ、検知管(4)の上端開口(4d)を石鹸液
    膜(1a)によって閉塞し、その後前記大気連通弁(V
    2 )を閉鎖して検査器(V1 )からリークした気体
    (5)によって前記上端開口(4d)を閉塞する石鹸液
    膜(1a)を膨張させ、膨張した石鹸液膜(1a)によ
    り光信号(H)を反射させるようにした石鹸液膜検知装
    置(9)により被検査器(V1 )からリークした気体
    (5)を検知し、更に前記リークの検知が完了すれば、
    液膜検出機構(18)から検知管(4)内へ液膜形成検
    出用気体(17a)を供給し、当該液膜形成検出用気体
    (17a)により石鹸液膜(1a)を膨張させることに
    より、前記リークした気体(5)を検知しない場合に於
    いて石鹸液膜(1a)が予かじめ正常に形成されていた
    ことを確認すると共に、一定時間経過後に検知管(4)
    内へパージ用気体(17b)を供給するようにした流体
    制御器の漏洩検査方法。
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