JP3034219U - 合成樹脂製波板 - Google Patents

合成樹脂製波板

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JP3034219U
JP3034219U JP1996007517U JP751796U JP3034219U JP 3034219 U JP3034219 U JP 3034219U JP 1996007517 U JP1996007517 U JP 1996007517U JP 751796 U JP751796 U JP 751796U JP 3034219 U JP3034219 U JP 3034219U
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JP
Japan
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synthetic resin
sheet
printed
colorless
pattern
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JP1996007517U
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English (en)
Inventor
利幸 菅生
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】遮蔽性を有する上に、光透過性、機械的強度に
優れた新規な合成樹脂製波板を提供する。 【解決手段】複数の平行線からなる一群と、複数の平行
線からなる別の一群とが交差してなる有色の模様が表面
に印刷された無色透明の耐候性フィルム4を、その模様
の印刷面を圧着面にして無色透明の熱可塑性樹脂シート
2上に積層する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、外装建築材料として使用される合成樹脂製波板に関し、詳しくは、 遮蔽性を有する上に、光透過性、機械的強度に優れた合成樹脂製波板に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製波板(以下、単に「波板」という。)は、その軽量性、施工の容易 さ、安価などの特徴から施設園芸用被覆材、屋根材、壁面材などの外装建築材料 として使用されている。波板の原料としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、 ポリカーボネート、FRPなどが使用され、波板の色については、透明(無色又 は有色)のものと不透明で無地のものがよく知られている。 波板のうち、不透明のもの、あるいは有色透明のものは無色透明のものに比べ 光透過性が劣る。そのため、明るさを必要とする場合には無色透明あるいはそれ に近いものを選択せざるを得ないが、その結果、外部から波板の内部が見えやす くなるという不都合が生ずる。そこで、波板の中には、表面に模様を施すことに よって、あるいは網状のガラス繊維を2枚の透明又は半透明の合成樹脂製シート 間に介在させることによって外部から見えにくくする特性、すなわち遮蔽性の向 上を図ったものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、表面に模様を施した従来の波板では、表面の印刷模様が次第に 劣化していくため、十分な遮蔽性を保持することは困難である。また、ガラス繊 維を合成樹脂製シート間に介在させた波板では、ガラス繊維の存在により合成樹 脂製シートの圧着面積が減少するため、落球の衝撃などに対する機械的強度が低 下する。 そこで、本考案は、遮蔽性を有する上に、光透過性、機械的強度に優れた波板 を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、従来における波板の欠点を除くために、鋭意研究を重ねた結果、 表面に模様を印刷した合成樹脂フィルムの印刷面を圧着面にして別の合成樹脂部 材を接合させることを見いだした。すなわち、本考案は、複数の平行線からなる 一群と、複数の平行線からなる別の一群とが交差してなる有色の模様が印刷され た無色透明の耐候性フィルムを、その模様の印刷面を圧着面にして、無色透明の 熱可塑性樹脂シート上に積層したことを特徴とする波板からなるものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は本考案に係る波板の一実施態様を示す縦断面図であり、1は本考案に係 る波板、2は熱可塑性樹脂シート、3は模様の印刷面、4は耐候性フィルムであ る。 熱可塑性樹脂シート2には、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネー トなどの熱可塑性樹脂を使用する。また、太陽光を十分に採光できるよう、無色 透明のものを使用する。そして、押出成形やカレンダー成形などにより、厚さを 0.5〜2.0mm、好ましくは0.7〜1.0mmに調製する。 一方、熱可塑性樹脂シート2に接合させる、耐候性フィルム4には、劣化防止 のための紫外線吸収剤その他の添加剤を含有した、耐候性、耐衝撃性に優れるア クリル樹脂、フッ素樹脂などを使用する。熱可塑性樹脂シート2の場合と同様の 理由から無色透明のものを使用する。紫外線吸収剤は、一般に使用されているサ リチル酸エステル、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールあるいはアクリロニト リル系の物質の中から適宜選択すればよい。耐候性フィルム4は、Tダイ法やイ ンフレーション法により、厚さを10〜100μm、好ましくは30〜70μm に調製する。
【0006】 次に、耐候性フィルム4の片側表面に模様を印刷する。印刷方法には、プラス チックシートの印刷方法として最もよく利用されているグラビア印刷法を採用す るのが好ましい。グラビア印刷法によれば高速印刷が可能で、しかも精巧な印刷 物が得られる。グラビア印刷に使用するインクの顔料は遮蔽性付与のため無色透 明以外のものとするが、意匠性などを考慮すると白色顔料、青色顔料あるいは茶 色顔料が適する。また、例えば、白色顔料の一つであるチタンホワイトをインク 重量に対して約50%使用すると約30%の隠蔽率を現出することができ、かつ 白色模様を強調することができる。さらに、蓄光顔料を使用すると昼間の太陽光 が蓄えられ、夜間の明かりとりにもなる。一方、インクのビヒクルには、耐候性 フィルム4と相溶性があるものを選択する。例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共 重合体、アクリル系樹脂、ポリアミド、ニトロセルロース、エチルセルロースが 適する。
【0007】 印刷模様は図2(a)〜(d)に例示するように、複数の平行線からなる一群 と、複数の平行線からなる別の一群とが交差してなる有色の模様とする。線幅及 び平行線間の間隔は任意であり、平行線の色彩と合わせてそれらの組合せを変え ることにより種々の模様を容易に形成することができる。これらの組合せは遮蔽 性や光透過性に大きな影響を与えるので、波板の用途などを考慮して適宜選択す る。なお、線幅はバランスを考慮すると0.1〜1.0mm、特に0.2〜0. 5mm、平行線間の間隔は、1.0〜20.0mm、特に3.0〜10.0mm が適当である。波板における線を含まない部分の比率(開口率)は、70〜90 %の範囲にあると、光線を十分に通過させ、かつ、遮蔽性がある。また、平行線 のそれぞれの線は連続的であることが望ましい。 上記の熱可塑性樹脂シート2及び表面に模様を印刷した耐候性フィルム4の調 製後、模様の印刷面3を圧着面にして熱可塑性樹脂シート2と耐候性フィルム4 とを接合させる。接合方法としては、加熱による溶着あるいは接着剤などを利用 する接着のいずれでもよい。その後、波付け装置で波状に加工することにより、 本考案の波板が得られる。得られた波板の光線透過率は、インクの色彩や印刷模 様により異なるが、一般には無模様のものに比べ約10〜30%程度の低下にと どまる。
【0008】 次に、実施例を挙げて本考案をさらに詳細に説明する。なお、本考案は以下の 実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】
ポリカーボネートを押出成形することにより、厚さ0.65mmの熱可塑性樹 脂シートを調製した。一方、紫外線吸収剤を含有したアクリル樹脂をTダイ法に よって厚さ50μmの耐候性フィルムに調製した。この耐候性フィルムの片側表 面に図2の(a)に示す態様の模様をグラビア印刷により印刷した。線幅及び平 行線間の間隔は、それぞれ0.2mm、3.0mmとした。また、模様の色彩は 白色とし、顔料にはチタンホワイトを使用した。その後、熱可塑性樹脂シート上 に、模様の印刷面を圧着面にして耐候性フィルムを160℃で加熱圧着して積層 し、その後、波付け装置により波板状に加工して本考案の波板を得た。
【0010】
【考案の効果】
本考案の波板によれば、太陽光を十分に採光できるため、光透過性をあまり損 なうことなく遮蔽性を得ることができる。また、模様の印刷面が熱可塑性樹脂シ ートとの圧着面になるため、印刷模様の劣化もなく、美観を保持することができ る。さらに、ガラス繊維を合成樹脂製シート間に挿入した従来の波板と異なり、 合成樹脂製シートの圧着面積の減少がないため機械的強度に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る波板の一実施態様を示す縦断面図
である。
【図2】(a)〜(d)はそれぞれ本考案に係る波板の
網目模様の各種態様を例示した説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製波板 2 熱可塑性樹脂シート 3 模様の印刷面 4 耐候性フィルム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の平行線からなる一群と、複数の平行
    線からなる別の一群とが交差してなる有色の模様が印刷
    された無色透明の耐候性フィルムを、その模様の印刷面
    を圧着面にして、無色透明の熱可塑性樹脂シート上に積
    層したことを特徴とする合成樹脂製波板。
JP1996007517U 1996-07-31 1996-07-31 合成樹脂製波板 Expired - Lifetime JP3034219U (ja)

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JP1996007517U JP3034219U (ja) 1996-07-31 1996-07-31 合成樹脂製波板

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