JP3033924U - 浴 槽 内 塵 埃 除 去 具 - Google Patents
浴 槽 内 塵 埃 除 去 具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浴槽内に湯水を溜めたまま、湯水の排水吸引
力を利用して効果的にそれら汚れを取り除いてしまうこ
とができる新規な構造の浴槽内塵埃除去具を提供する 【解決手段】 可橈性管体2の一端外周部に浴槽6の排
水口6aに挿着する浴槽栓部3を形成し、可橈性管体2
の他端部に吸引ヘッド7を形成し、該吸引ヘッド7の先
端部には浴槽内の湯水Wを吸引する吸引口4eを開口
し、該吸引口4eの周囲には浴槽6内壁に当接する拡幅
誘引部4c,4cを形成し、拡幅誘引部4c,4cの浴
槽6壁面に対峙する側面には湯水Wの流路を確保する突
起部4dが形成され、可橈性管体2の中途部にはポンプ
部5が設けられて湯水Wの初期排水を補助する如くに構
成された浴槽内塵埃除去具1である。
力を利用して効果的にそれら汚れを取り除いてしまうこ
とができる新規な構造の浴槽内塵埃除去具を提供する 【解決手段】 可橈性管体2の一端外周部に浴槽6の排
水口6aに挿着する浴槽栓部3を形成し、可橈性管体2
の他端部に吸引ヘッド7を形成し、該吸引ヘッド7の先
端部には浴槽内の湯水Wを吸引する吸引口4eを開口
し、該吸引口4eの周囲には浴槽6内壁に当接する拡幅
誘引部4c,4cを形成し、拡幅誘引部4c,4cの浴
槽6壁面に対峙する側面には湯水Wの流路を確保する突
起部4dが形成され、可橈性管体2の中途部にはポンプ
部5が設けられて湯水Wの初期排水を補助する如くに構
成された浴槽内塵埃除去具1である。
Description
【0001】
この考案は、浴槽内湯水の底部に沈殿して溜まる髪の毛や垢等といった汚れ を除去するための器具に関するものであり、浴槽内に湯水を溜めたまま、湯水の 排水吸引力を利用して効果的にそれら汚れを取り除いてしまうことができる新規 な構造の浴槽内塵埃除去具を提供するものである。
【0002】
一般家庭用風呂も、他の家庭用設備機器と同様に様々に改良が加えられ、色 々な型式の風呂が提供され、極めて快適な入浴ができるようになっている。 それら改良、改善が重ねられてきた風呂設備でも、我が国の場合には、諸外 国の入浴方法と違って、浴槽内の湯水を入浴者毎に全部を入れ替えることはせず 、溜めたままで家族全員が入れ替わり入浴する習慣に適うようにした風呂のスタ イルをとっているものが殆どであり、違いがあるとしても、精々足らなくなった 湯水を、追い焚きで再加熱しながら水を足していくか、あるいは、追い焚き設備 が付いていなく、給湯によって湯水を追加するようにしているか程度の違いにし か過ぎず、したがって、入浴者が重なっていけばいく程、浴槽内の湯水は、僅か ずつではあっても汚れていくことになる。
【0003】 通常、その日に沸かした風呂に4〜5人の家族が入る程度では、さして気に する程の汚れはなく、髪の毛や僅かな垢が浮いているのが目に付くぐらいであっ て、それらの浮いた汚れは、気になれば簡単に掬い取って除去することができる ことから、何等問題はない。 しかし、沸かした当日に入浴する人が少なく、湯水をそのまま翌日に持ち越 したり、あるいは、当日であっても何かの都合で他の家族から相当遅れて入浴す るとき等のように、浴槽内の湯水が、誰かの入浴後相当の時間を経過してしまっ た場合には、浮いていた髪の毛や垢等は、浴槽の底に沈んだ状態と化してしまう ため、浮いているときのように簡単には取り除けなくなってしまう。
【0004】 このような状態では、仮に湯水全体としてはそれ程の汚れでないとしても、 底に溜まった毛髪等の汚れを目の当たりにしたまま入浴することを躊躇したくな るのが普通で、何とかそれらの汚れを取り除こうとして、湯水を掻き混ぜないよ う注意をしながら排水栓を静かに抜き取り、排水の勢いでそれらの汚れを誘導し ようとしても、確かに排水口近くの汚れは取り除かれていくものの、それ以外の 場所に沈殿している汚れは誘導されず、それらを手で排水口方向に誘導しようと すれば、湯水が掻き回された状態となって汚れを拡散してしまうため、結局、気 持ちが悪くなって、残されていた湯水全体を全て放出し、新たに風呂を沸かす羽 目に陥ることになる。 最近のように、各家庭が小家族になり、しかも、家族内の生活サイクルにも 相当の巾が生じるようになってくると、こうした風景は、何処の家庭でも見受け られることとなって、大量の水が無駄にされてしまうと同時に、冷たい水から改 めて沸かし直すエネルギー消費の面からも、決して好ましい現象ということはで きない。
【0005】 一方、風呂を入れ替える際の浴槽内の洗浄の場面においても、それまで放置 されて底に毛髪その他のの汚れを残したまま、スポンジ等で浴槽面を擦ってしま うと、ゴミの中に混じっている毛髪や細かな砂等によって、平滑な浴槽面に傷を 付けてしまう原因にも繋がり、浴槽の耐用年数を縮めてしまうことにもなり兼ね ないこととなる。 本願考案者は、このような状況に鑑み、浴槽内に沈殿して溜まってしまった 髪の毛等の汚れを、他の部分の湯水の中に拡散することなく確実且つ速やかに除 去して、浴槽面の傷付きや汚れの付着を効果的に防止できるようにする器具の必 要性に着眼し、その用に供することができる新規な器具の研究開発に着手し、長 期に渡る試行錯誤と幾多の実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に後述すると おりの全く新規な構造からなる浴槽内塵埃除去具の実現化に成功した。 以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述す ることとする。
【0006】
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この 考案に包含される浴槽内塵埃除去具は、基本的に可橈性管体と浴槽栓部と吸引ヘ ッド、および必要に応じて採用されるポンプ部とを有していて、次のような構成 から成り立っている。 即ち、浴槽の排水口から浴槽の上端周縁を越えることができる充分な長さを 有し、且つ、水圧によって閉塞状とならず、柔軟に湾曲可能とする可橈性管体の 、一端側を浴槽栓部に貫通、一体化する一方、同他端には吸引ヘッドが装着され てなるようにした浴槽内塵埃除去具である。
【0007】 更に詳細には、浴槽の排水口から浴槽の上端周縁を越えることができる充分 な長さを有し、且つ、水圧によって閉塞状とならず、柔軟に湾曲可能とする可橈 性管体の、一端側を浴槽栓部に貫通、一体化する一方、同他端には、操作部を有 する吸引ヘッドが装着されると共に、該吸引ヘッドよりも内側適所に吸引補助用 のポンプ部が介在されてなる浴槽内塵埃除去具として、その構成を示すことがで きる。
【0008】 可橈性管体は、浴槽の排水口から浴槽上端周縁を越えることができるだけの 充分な長さのもので、さらに、浴槽内の水圧によっても潰れて閉塞状となってし まわず、しかも、適度に湾曲する管体、例えば、ゴムホースやビニルホース、あ るいは、螺旋状の補強芯によって強度が高められたコルゲートパイプ等によって 形成され、後述の浴槽栓部や吸引ヘッドを接続するため、両端には適宜接続用の 補強部を設けた構造のものとするのが望ましい。
【0009】 浴槽栓部は、その中心部分を貫通して前記可橈性管体の一端が一体化される ようにした構造からなり、可橈性管体との接続構造は、極めて厳重な水密状態が 実現されるように形成されていなければならず、直接、該浴槽栓部の中央に穿り 抜いた貫通孔に可撓性管体を挿通させて一体化した構造のものによる外、可撓性 管体とは別に、浴槽栓部の中央を貫通する接続管を介して可撓性管体の端部を水 密状に接続、一体化してなるものとしたり、浴槽栓部自体を予め貫通孔と接続用 スリーブとが一体形成されたものとなし、その接続用スリーブに可撓性管体の端 部を水密状に接続、一体化した構造のもの等によって、可撓性管体との一体化が なされる。
【0010】 そして、サイズの異なる排水口に対しては、排水口の直径毎に何種類かの直 径の異なる浴槽栓部を用意するか、一つの浴槽栓部で数種類のサイズの異なる排 水口に適合するよう、例えば、浴槽栓部の基端側から先端側に向けて順次直径が 小さくなるような段差形状のものか、または円錐状のものに形成したものとした り、あるいは、大型の鍔のような薄平板状のもの形成して排水口に覆い被せてし まう一方、その中央を水密状に貫通、一体化されて下方に突出させた可橈性管体 のみを、排水口に挿入するようにしたものとすることができる。
【0011】 吸引ヘッドは、その吸引口から浴槽内底部に溜まっている汚れを湯水と共に 強力に吸い込む機能を果たすものであって、該吸引口は、円形に開口するものや 、複数の孔からなるもの、また吸引力により花弁状に開放し、吸引が止まると弾 性的に復元して花弁状に封鎖して、一度吸い込んだゴミや湯垢等を放出しないよ うに弁を設けたもの等として形成され、しかも、それ自体あるいはその近傍を人 が操作して、澱んでいる汚れの部分に吸引口を差し向けることができるよう操作 部、例えば、後述する実施例のように、可撓性管体への接続側に手指の握りを確 実にする凹凸形状を備えた把持部の形成されたものとしたり、あるいは、可撓性 管体への接続部とは分岐するやや長めの把持杆を突設、形成したもの等とする。
【0012】 拡幅誘引部は、吸引ヘッドの上記した吸引口周囲を所定巾に渡って包囲して 、それが浴槽面に近接、対峙状され、浴槽面との間に僅かな間隙を保持した状態 とすることにより、この拡幅誘引部で覆った部分およびその近傍の範囲の汚れを 、先の吸引口に誘導する、言わば吸引口の一部であって、吸引範囲を広げる機能 を果たす部分であり、したがって、吸引口を中心として周囲を囲むように構成さ れることが望ましく、後述の実施例に示すものの外、例えば、円形状の吸引口の 周囲に円形鍔状の拡幅誘引部を設けたもの等でもよく、浴槽壁面に押し当てられ て対峙したときに、該浴槽面に沿って偏平状に拡開できる弾性素材によって形成 されるようにする。
【0013】 なお、浴槽壁面との間に吸引空間を確保するために、拡幅誘引部内壁または 周縁要所要所には、小突起あるいは溝等、浴槽壁面との間に湯水が流動できる最 小限の隙間が確保されるような構成が併用されていなければならない。 また、拡幅誘引部の浴槽壁面に対峙する面に、スポンジ等の壁面洗浄用接触 体を設け、単に浴槽底部に沈殿状となっているものだけではなく、合わせて壁面 に付着した汚れも擦り落として吸引されてしまうようにする構成部分を付け加え たものとすることも勿論可能である。
【0014】 ポンプ部は、可橈性管体内に空気が入った場合に空気の浮力を受けて、排水 が困難になったときに、強制的に中途の空気を排水口方向に押し出す機能を果た すものであり、排水の初期や、洗浄途中で吸引ヘッドを大気中に出してしまって 吸引が停止したとき等に、排水開始を補助するだけの使用に限られるため、手で 握って簡単に操作できるようにした逆止弁内臓の弾性中空体のような極めて簡易 な構造のもので足り、上記した吸引ヘッドからやや内側となる可撓性管体部分に 介在、使用することになる。
【0015】 上記した構成からなるこの考案の浴槽内塵埃除去具を使用可能とする浴槽と しては、底部または底部近傍の壁面に排水口が開口されたものであれば全て対象 となる外、浴槽に類似した液体槽に対しても使用可能であり、例えば、底部に排 水口を設けた水槽の内壁に付いた藻等を除去する場合や、プール等の大型水槽底 部に溜まった汚れの除去等にも適応可能とするものである。 以下、図面に示す実施例について詳述することにより、この考案に包含され る浴槽内塵埃除去具の構成が、より具体的且つ明確に把握できるようにする。
【0016】
【実施例1】 図1の中途を省略した浴槽内塵埃除去具の側断面図、図2の吸引ヘッド部分 だけの拡大斜視図、図3の吸引ヘッドを吸引口を臨む方向から見たものの斜視図 、図4の浴槽内塵埃除去具の非使用状態を示す側断面図、図5の浴槽内塵埃除去 具の基本的な作用を説明する側断面図,および図6の浴槽内塵埃除去具の浴槽底 部の汚れを除去する状態を示す側断面図に示される事例は、この考案の浴槽内塵 埃除去具を最も代表する構成からなる実施例である。
【0017】 この浴槽内塵埃除去具1は、その本体が可橈性管体2から形成され、該可橈 性管体2の一端部は、浴槽栓部3の中央を貫通させて水密状に一体化されると共 に、他端部には、ポンプ部5を介在して吸引ヘッド4が接続されている。 可橈性管体2は、湾曲可能なビニルホース等で形成され、浴槽内の水圧に十 分耐え得る構造のものとされている。
【0018】 この可橈性管体2に対し、その一端部に一体化される浴槽栓部3は、天然ゴ ムまたは合成ゴム等の弾性素材から形成されいて、浴槽6の排水口6aの径にあ る程度対応可能となる台錐形状のものに形成され、図4が示すとおり、排水口6 aに嵌合されると、可橈性管体2の一端側は、浴槽栓部3を貫通して浴槽6底部 の排水口内に開口する状態が実現される。
【0019】 一方、吸引ヘッド4は、全体形状が略T字状を成す如く形成され、可橈性管 体2の他端に着脱自在且つ水密状に接続されるものであって、図2および図3の 斜視図に示されるように、可橈性管体2に同心状一体に成形された操作部4aは 合成樹脂により肉厚に成形され、吸引ヘッド4自体を把持、操作するに充分な強 度が確保されるようにしてあり、その外周部分には、濡れていても確実に把持で きるよう滑り止め4bが形成されている。
【0020】 この操作部4aの先端には、左右方向に約10cm幅に形成された主要断面 形が略「C」字状(「U」字状)断面を成し,吸引面積を拡張可能とする拡幅誘 引部4cが形成され、その拡幅誘引部4cの内側先端部分には、吸引時に壁面に 吸着することを防ぐため、左右に渡って突条を成す突起部4d,4dが形成され ると共に、拡幅誘引部4cの背中部分は膨出させた中空リブ4hに形成され、操 作部4aの先端に開口する吸引口4eに連通させていて、拡幅誘引部4cの溝内 奥部に左右に渡って形成したスリット4fが、先の吸引口4eに通じる構成を実 現すると共に、拡幅誘引部4cを支えるための補強リブの役目を果たすものとし ている。
【0021】 ポンプ部5は、可橈性管体2の中途部に比較的軟質の合成樹脂からなるラグ ビーボール状の容積部5aが形成され、この容積部5aは使用者が手により容易 に圧縮することができ、且つ、浴槽6内の湯水Wを吸引しながら膨らみ形状を復 元する復原力を備えている。そして、容積部5aの先端側および基端側には、夫 々湯水Wの逆流を防ぐ弁5b,5bが設けられ、容積部5aを圧縮操作すること により、湯水Wが排水口6a側に向かい、一方方向に強制的に流されるように構 成されており、一旦、ポンプ部5によって可橈性管体2内に湯水Wの流れが発生 され、自動的に排水される状態になると、弁5b,5bは、湯水Wの流動力によ って開放状態が維持され、ポンプ部5を操作しなくとも、排水が継続される構造 のものに形成されている。
【0022】
【実施例2】 図7の浴槽内塵埃除去具を使用する状態を示す側断面図に示されている実施 例は、この考案に包含される他の構成からなる浴槽内塵埃除去具である。 この浴槽内塵埃除去具1は、上記実施例1のポンプ部5に代え、電気ポンプ 8を採用すると共に、操作部4aの構造に特徴を有するものの実施例である。 即ち、吸引ヘッド7は、その基端側に防水型の電動ポンプ8が設けられてお り、この電動ポンプ8の操作ボタン8aを操作することにより、ポンプを自動運 転および停止して、一方方向への強制的な流れが実現されるようにするものであ り、乾電池を密閉状に収容して駆動できるようにしてある。 なお、電動ポンプ8部分には着脱部8bが付属されており、ポンプ8に形成 された図示しないノズルに可橈性管体2を外嵌状に差し込むことにより、着脱自 在に接続することができるようになっている。
【0023】 吸引ヘッド4の拡幅誘引部4c、突起4d,4d、吸引口4e,およびスリ ット4f等は、上記実施例1と略同様にして構成されており、操作部4aだけは 、吸引ヘッド4の中途から、可撓性管体とは分岐して延長された操作杆状のもの に形成されており、直接手指を湯水W中に浸けることなく、また、無理な姿勢を せずに吸引ヘッド4を操作して、汚れの溜まった部分へ吸引口4eおよび拡幅誘 引部4cを指し向けることができるようにしたものとしている。
【0024】
【実施例3】 この実施例で取り上げた事例は、図8の吸引ヘッド4の使用状態を示す側断 面図が示すとおり、吸引ヘッド4に関わる他の実施例の一つであり、拡幅誘引部 4cの夫々の内側面に、同形状の突起部4d,4dが、先端側および基端側に略 平行に形成されたものとなし、拡幅誘引部4cが、浴槽6の壁面に簡単に密着状 とならず、突起部4d,4d,……間に流動空間4g,4g,……が確保され、 吸引口4eに向けて湯水Wが円滑且つ迅速に流動できるようにした構造を有する 吸引ヘッド4が実現されるようにしたものである。 したがって、上記した各実施例とは異なり、この吸引ヘッド4では、その拡 幅誘引部4cが、吸引口4eを中心にして周辺へ鍔状に広がる形状のものとなっ ている。
【0025】
以上のとおりの構成からなるこの考案の浴槽内塵埃除去具は、先ず、図4の 使用状態を示す側断面図に示される如く、浴槽栓部3を浴槽6の排水口6aに差 し込み、更に、吸引ヘッド4側を浴槽6の外側に出して給湯すれば、浴槽6内に 通常どおりに湯水Wを溜めることができ、支障なく次々と入浴を済ませることが できる。
【0026】 入浴間隔が大きくずれたり、翌日に浴槽6を掃除しようとするときのように 、長い時間浴槽6内の湯水Wが放置されてしまい、湯水Wに浮遊していた髪の毛 や垢等の汚れが浴槽6の底部に沈んで目立った状態となっているときには、図5 に示すように、吸引ヘッド4を含む浴槽内塵埃除去具1全体を湯水Wの中に没す るようにして浴槽内塵埃除去具1内に湯水Wを満たすか、あるいは、図6のよう な状態から始めてしまったために、可撓性管体2内に空気が溜まった状態となっ ていて、直ぐには排水がなされないときには、ポンプ部5の容積部5aを把持し 、圧縮、膨脹を繰り返すか、あるいは電動ポンプ8を作動させて空気を含む湯水 Wを排水口6a側に強制的に供給して湯水Wで満たしてしまうと、湯水Wの水面 に加わる大気圧Pにより、可撓性管体2内の湯水Wは、自然に排水口6aに向か い始め、可撓性管体2先端の吸引ヘッド4から可撓性管体2を通じ、浴槽栓部3 を貫通する可撓性管体2他方端から、全く動力原なしに継続した排水がなされる ようになる。
【0027】 こうして排水が始まると、絞り込んである吸引口4eには強力な吸引力が発 生する。そこで、吸引ヘッド4の操作部4aを把持して、浴槽6の壁面に拡幅誘 引部4cを近接または当接させて拡開状にすると、その強力な吸引力が、拡幅誘 引部4cで覆った箇所およびその外周縁に近接している箇所に澱んでいる毛髪や ゴミ等を湯水と共に集中的に飲み込む作用を果たすこととなる。その時に排出さ れる湯水の量は、吸引力を高めるために絞り込んである吸引口4eの形状が幸い して、浴槽6に一般的に設けられている普通の浴槽栓部3を引き抜いてしまって 排出される湯水の量よりもかなり少なく、極論すれば、浴槽6底部に沈殿してい る塵埃だけを集中的に排出するような状態を実現すると言える。
【0028】 一度吸引力を発生し始めた洗浄具1は、吸引ヘッド4の吸引口4eを湯水W 外に露出させない限り継続される排水作用によって、何時までもその吸引力を維 持し続けることができ、この状態を継続している間に、仮令、図6のような中途 部を外気に露出した状態としても、決してその吸引作用は失われず、使用者は、 あくまで吸引ヘッド4が常に水没状態に保たれたまま、浴槽6底部の所要ヵ所に 誘導するよう努めていさえすれば、湯水Wの排出量を極力押さえながら、浴槽6 底部に澱んでいる塵埃を確実に除去する作用が得られることとなる。
【0029】 特に、実施例2の浴槽内塵埃除去具1では、先ず、浴槽栓部3を浴槽6の排 水口6aに差し込み、吸引ヘッド7が取り外された可橈性管体2の他端部(場合 によっては、吸引ヘッド7を接続したままの可橈性管体2の他端部)を、浴槽6 の外に引き出してフック9等に掛けて浴槽6内に戻らないように固定した上、何 時もどおりに湯水Wを浴槽6内に注いでいけば、それら湯水Wは、何処からも漏 れることなく浴槽6内に満たされ、入浴が可能となる。
【0030】 この状態の時、可橈性管体2の吸引ヘッド7が取り外された他端には、封鎖 キャップ10を嵌着するようにして、不用意に浴槽6内に戻った場合でも、この 他端部から可橈性管体2を通して湯水Wが排水されてしまうような不測の事態を 回避することが可能になるようにすると共に、浴室内に排水管から悪臭が逆流し て充満してしまうことも防止できるようにしている。(但し、吸引ヘッド7が接 続されたままの場合には、封鎖キャップ10に代わる他の手段を要する。) なお、浴槽6に蓋をするときに、吸引ヘッド7が取り外された可橈性管体2 の他端部が浴槽6よりも上に突き出ていて邪魔になる場合には、その他端が浴槽 6の上端に揃うよう、浴槽6内の邪魔にならない位置にフック9を取り付け、そ れに支持させるようにしたり、あるいは、突出させたままで、蓋の一部を切り欠 いて支障なく蓋ができるようにする。
【0031】 この考案の浴槽内塵埃除去具1を、上記のような未使用状態にしたままで、 入浴者は、通常、入浴するときと何等変わることなく、入浴をし、また、必要に 応じて給湯、吸水をする等して入浴を済ませることができる。 入浴しようとして、浴槽6底部に毛髪やゴミ等を発見したときには、封鎖キ ャップ10を外し、吸引ヘッド7を接続してハンドル4aを把持し、吸引ヘッド 7側を湯水W中に突込み、電動ポンプ8に内蔵された図示しない回転翼が水没す るまで吸引ヘッド7を沈め、操作ボタン8aを操作すれば、湯水Wが吸い上げら れて可橈性管体2内の空気が追いやられ、該可橈性管体2の内部が湯水Wで満た されてしまうことから、図5および図6中に模擬的に示したように、大気圧Pが 作用するサイホンの原理で自然排水力が発生し、以降は上記したとおり排水が強 制され、排水が継続するようになるので、この段階で操作ボタン8aを操作して 電動ポンプ8を停止する。
【0032】 電動ポンプ8が停止された後も、湯水Wは、電動ポンプ8内の図示しない回 転翼の間を通じて排水され続けることから、ハンドル4aを操作して吸引ヘッド 7を髪の毛等の目立つ箇所に誘導すると、その吸引口4eの周囲に設けられた拡 幅誘引部4cと浴槽6面との間は、突起部4d,4dによる狭小な隙間になって いて、急速な水流が惹起される結果、それら塵埃は、湯水Wと共に確実に吸い込 まれてしまって、浴槽6底面からきれいに取り除かれてしまう。
【0033】 この現象は、実施例3の吸引ヘッド4によっても同様に実現される。 即ち、拡幅誘引部4c,4cは、浴槽6の壁面に沿って面積を拡大した上、 拡幅誘引部4c,4cの内壁面に複数分散して設けられている突起部4d,4d によって、拡幅誘引部4c,4cが浴槽6の壁面に吸着してしまうことを阻止し 、浴槽6内壁面との間に、同じく狭小な隙間を確保する結果、拡大された拡幅誘 引部4c,4cの全面に渡って急速な水流が惹起され、塵埃は、湯水Wと共に確 実に吸引口4eに吸い込まれることになる。
【0034】
以上のとおり、この考案の浴槽内塵埃除去具は、浴槽の排水口に浴槽栓部を 介して可橈性管体の末端を開口させ、先端に吸引ヘッド接続した構造となし、該 吸引ヘッドを湯水内に没した状態にて、自然の排水力による吸引作用を惹起でき るようにしたものであり、したがって、特別の駆動原を必要とすることなく吸引 ヘッド部分に急速な水の流れを発生させ、僅かな湯水Wの排出の間に、効果的な 塵埃の除去が可能になるという極めて画期的な除去具を実現し得たものとなって いる。
【0035】 しかも、吸引ヘッドが、その吸引口の周囲に形成された拡幅誘引部によって 、該拡幅誘引部に対峙する浴槽の壁面との間に狭小な隙間を確保し、吸引ヘッド を浴槽の壁面に近接した初段階にて、拡幅誘引部で覆われた部分とその周辺の塵 埃を強力に吸引、排除してしまうことができるため、折角暖められた湯水を無駄 にすることなく、浴槽底部に澱んでいる塵埃を効率的に取り除くことができると いう秀れた効果を奏することができるものとなっており、しかも、使用段階での み拡幅誘引部がそのカバーできる範囲を広げると共に、浴槽内壁面への対峙関係 が、常に安定して対向状となるようにし、突起部によって狭小な隙間が実現され るものとしていることから、輸送、保管、管理等の取扱性に有利なものになると 同時に、塵埃除去効果の面でも更に一層有利なものとすることができる。
【0036】 特に、この考案を代表する構成のものとして示した実施例1の浴槽内塵埃除 去具1は、上記特徴に加え、吸引ヘッド7が略「T」字状の外郭形状に形成され たものでは、洗浄範囲が左右に広く、上下または前後移動することにより、一度 に帯状の範囲を洗浄することが可能となり、極めて効率的な洗浄ができるという 特調を発揮することができ、更に、可橈性管体の中途部に手動型のポンプ部5を 設けたものでは、低コストで可橈性管体内に空気を排除して、極めて容易に除去 具としての使用を可能にするものとなり、また、電動式のポンプ部8を採用した もの、および/またはハンドル4aを形成したものでは、手を湯水Wにつけなく とも、吸引作用の発生を可能にすると共に、吸引ヘッド4あるいは7を所定の位 置へ差し向けることができるという取り扱い上の利点が得られるものとなる。
【0037】 叙上の如く、この考案の浴槽内塵埃除去具は、その構造に由来して、製造が 容易で比較的安価に提供可能でき、取り付けも容易であって、殆どあらゆるタイ プの浴槽への採用が可能となる上、湯水に塵埃吸引作用を発生するための特別な 駆動原や駆動機構を一切必要としない極めて取り扱いが容易で経済的な器具とな り、したがって、使用者を選択せず、誰にでも簡単に使用でき、しかも、湯水を 無駄にしないで、少しでも快適な入浴を実現するためのバス用具として、極めて 高い評価がなされ、一般家庭においては欠かすことができない用具になるものと 予想される上、更には、公共用や産業用の流体内塵埃除去具としての応用も想定 され、今後関係各方面から高い評価がなされるものといえよう。
図面は、この考案の浴槽内塵埃除去具の技術的思想を具
現化した幾つかの代表的な実施例を示すものである。
現化した幾つかの代表的な実施例を示すものである。
【図 1】実施例1の浴槽内塵埃除去具の側断面図であ
る。
る。
【図 2】同吸引ヘッドの斜視図である。
【図 3】同吸引ヘッドの吸引口を臨む斜視図である。
【図 4】同入浴時や未使用時における状態を示す側断
面図である。
面図である。
【図 5】同浴槽内塵埃除去具の使用開始状態を示す側
断面図である。
断面図である。
【図 6】同浴槽内塵埃除去具の使用状態を示す側断面
図である。
図である。
【図 7】実施例2の浴槽内塵埃除去具の使用状態を示
す側断面図である。
す側断面図である。
【図 8】実施例3の拡幅誘引部を示す側断面図であ
る。
る。
1 浴槽内塵埃除去具 2 可橈性管体 3 浴槽栓部 4 吸引ヘッド 4a 同 操作部 4b 同 滑り止め 4c 同 拡幅誘引部 4d 同 突起部 4e 同 吸引口 4f 同 スリット 5 ポンプ部 5a 同 容積部 5b 同 弁 6 浴 槽 6a 同 排水口 7 吸引ヘッド 8 電動ポンプ 8a 同 操作ボタン 8b 同 着脱部 9 フック 10 封鎖キャップ
Claims (4)
- 【請求項1】 浴槽の排水口から浴槽の上端周縁を越え
ることができる充分な長さを有し、且つ、水圧によって
閉塞状とならず、柔軟に湾曲可能とする可橈性管体の、
一端側を浴槽栓部に貫通、一体化する一方、同他端には
吸引ヘッドが装着されてなる浴槽内塵埃除去具。 - 【請求項2】 浴槽の排水口から浴槽の上端周縁を越え
ることができる充分な長さを有し、且つ、水圧によって
閉塞状とならず、柔軟に湾曲可能とする可橈性管体の、
一端側を浴槽栓部に貫通、一体化する一方、同他端に
は、操作部を有する吸引ヘッドが装着されると共に、該
吸引ヘッドよりも内側適所に吸引補助用のポンプ部が介
在されてなる浴槽内塵埃除去具。 - 【請求項3】 吸引ヘッドが、可橈性管体への継ぎ手部
および操作部に続き、吸引口および該吸引口周囲を覆う
拡幅誘引部の形成されてなるものとしたことを特徴とす
る請求項1または2何れか記載の浴槽内塵埃除去具。 - 【請求項4】 吸引ヘッドは、可橈性管体への継ぎ手部
および操作部に続き、略直交状に一体化された拡幅誘引
部を有する、全体形状が略「T」字形に形成されてな
り、該拡幅誘引部は、その主要部分の部材断面が、上記
継ぎ手部側と反対側を開放した略「U」字状または
「V」字状等の溝型断面で、開放縁側が拡開可能となる
弾性素材から形成されると共に、浴槽壁面に対峙状とな
る箇所には、浴槽壁面との間に湯水の流動空間を確保す
る突起部が形成され、しかも、溝型断面の奥部には、溝
方向に沿うスリット状の吸引口が、上記継ぎ手部中空部
内に連通状に形成されてなるものとしたことを特徴とす
る請求項1または2何れか記載の浴槽内塵埃除去具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008055U JP3033924U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 浴 槽 内 塵 埃 除 去 具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008055U JP3033924U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 浴 槽 内 塵 埃 除 去 具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033924U true JP3033924U (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=43168790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996008055U Expired - Lifetime JP3033924U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 浴 槽 内 塵 埃 除 去 具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033924U (ja) |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP1996008055U patent/JP3033924U/ja not_active Expired - Lifetime
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