JPS589108Y2

JPS589108Y2 - 循環式風呂釜の洗浄用容器

Info

Publication number: JPS589108Y2
Application number: JP5399978U
Authority: JP
Inventors: 宮城孝; 片山健三
Original assignee: 大和製缶株式会社
Priority date: 1978-04-22
Filing date: 1978-04-22
Publication date: 1983-02-18
Also published as: JPS54155725U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、循環式風呂釜のパイプに付着した垢、ゴミ等
を洗い落す為の薬剤をパイプ内に送り込み、且つその薬
剤をパイプ内に保持する機能を兼ね備えた風呂釜洗浄用
容器に関する。

従来から＼循環式風呂釜のパイプに付着した垢、ゴミ等
を除去するには、専門の清掃業者に依頼して洗い落して
貰うか、家庭で、ホーストにより水道水をパイプ内に放
水して洗い落すか、浴槽に洗浄剤を入れ、一定時間放置
してからホースで水道水をパイプ内に放水して洗い落す
という方法が採られていた。

しかし、専門の清掃業者は数が少ない上に、費用がかか
り過ぎること、又水道水を勢いよ＜ノ〈イブ内面にぶつ
けるだけでは、きれいに落ちないこと、更に浴槽に洗浄
剤を入れる方法は洗浄剤を多量に必要とし、費用が多く
かかること等それぞれ欠点があり、手軽にパイプ内を洗
浄できる方法、装置、器具等が望まれていた。

本考案は、このような風呂釜のパイプを洗浄する為の薬
剤をパイプ内に簡単且つ素速く送り込む機能とともに、
送り込まれた薬剤がパイプ内に保持されて、薬効を充分
発揮できる様に、薬液の漏洩、逆流を防止する機能を兼
ね備えており、主部と頚部とからなり、頚主部ば蛇腹状
の部分を有する胴部と、底部とからなる容器に於て、少
なくとも頚部は、浴槽壁の孔に挿入可能であり、該頚部
には、容器外から容器内への流体の吸込みを防止する吸
込防虚弁が装着されており、前記主部には容器自から容
器外への流体の排出を防止する排出防止弁が装着されて
いることを特徴とする循環式風呂釜の洗浄用容器である
。

次に図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図は、本考案の洗浄用容器を浴槽壁の孔に装着して
薬剤をパイプ内に送り込んでいる状態を示す略図であり
、第２図は、本考案の洗浄用容器を浴槽壁の孔に装着し
た状態を示す拡大断面図である。

先ず最初に循環式風呂釜の概要について説明する。

一般に、循環式風呂釜の溝造は、第１図に示す様に、浴
槽壁１１にあげられた上、下２個の孔１２．１３と曲が
りくねったパイプ１４の両端とが連通しており、パイプ
１４の下方にはヒーター１５が設けられている。

そして、パイプ１４内の水は、ヒーター１５により加熱
されると上昇し、上方の孔１２から浴槽１６の上方に出
る。

それに伴い、浴槽１６中の下方の水が下方の孔１３から
パイプ内に入り、加熱されて上昇し、上方の孔１２から
浴槽１６の上方に出る。

この対流の繰り返しで湯が沸くのである。

実施例１は＼風呂釜１７のパイプ１４内に挿入される部分であ
る頚部２と該パイプ１４内には挿入されない部分である
主部３とを有するポリエチレンの様な軟質プラスチック
製の洗浄用容器である。

そして、主部３は胴部４と底部５とからなっている。

頚部２の先端部分には、容器１内から薬剤１８は容器外
に排出され得るが、パイプ１４内の湯、水、薬液等は容
器内に吸い込まれない為の吸込防止弁６が装着されてい
る。

胴部４の大部分は、容器１の容積を大きく変化させて薬
剤１８を効率よくパイプ１４内へ送り込む為に、蛇腹状
にしてあり、底部には、浴槽内の湯又は水は吸い込むが
、容器１内の薬剤１８は排出しない為の排出防止弁７が
装着されている。

又、頚部２の胴部４に隣接する個所にパイプ１４内へ送
り込んだ薬剤１８が浴槽壁１１の孔１２又は１３と容器
１の間から漏れない様にバッキング８が嵌装されている
。

尚、バッキング８は必ず必要というわけではない。

この容器１を使用して風呂釜のパイプ１４を洗浄するに
は、先ず、薬剤１８入りの容器１の頚部２を、湯又は水
が上の孔１２の位置まで入っている浴槽壁１１の下方の
孔１３（上方の孔１２でもよい）からパイプ１４内へ挿
入する。

この際、容器１が軟質材料でできているので、頚部２の
うち浴槽壁１１の孔１３の径よりも若干大きい部分まで
強く押し込んで少し変形させて挿入すると、手を離して
も容器１がパイプ１４内から抜けることはないし、密封
性も増す。

次に、容器１の底部５を押圧すると胸部４０大部分は蛇
腹状となっているので、折り畳まれて容器１の容積が減
少する。

この減少した容積とほぼ同量の薬材が吸込防止弁６を押
しあげてパイプ１４内へ排出される。

この際排出防止弁７は閉じている。

底部５の押圧を屯めると蛇腹状部分が元の形状に戻る。

この際、容器内は負圧になるので、吸込防止弁６は閉じ
、排出防止弁Ｔは開いて、浴槽内の水又は湯を容器１内
に吸い込む。

更に、底部５を押圧して蛇腹状部分を折り畳むと、これ
により減少した容積とほぼ同量の薬剤１８が吸込防止弁
６を押しあげてパイプ１４内へ排出される。

これを大体３〜５回繰り返すと、容器１中の薬剤１８は
、すっかりパイプ１４内へ排出される。

薬剤１Ｂを排出した後、容器１をパイプ１４内に挿入し
たまま、＝定時間放置する。

この間に、薬剤１８が垢、ゴミ等の付着物に働き、これ
等をパイプ１４から剥離する。

この際、浴槽内の水が冷たい場合には、加温して薬剤１
８の効果が充分発揮される様にする事が好ましい。

一定時間放置後、容器１をパイプ１４内から抜き出し〜
水道水をオースでパイプ１４内へ放水すると、パイプ１
４から剥離した垢、ゴミ等の付着物１９が主に下方の孔
１３から出てくる。

尚、この容器１は、キャップ等を装着することにより薬
剤保存用容器（薬剤を詰めてそのまま販売する容器）と
しても使用できるものである。

本考案の洗浄用容器は、上記した様に、容器内への流体
の吸込みを防虫する吸込防止弁６、容器外への流体の排
出を防虫する排出防虫弁７０２つの弁を設げたので、薬
剤１８がパイプ１４内へのみ排出され、一旦排出された
薬剤が逆流することもなく、又浴槽内の湯又は水が排出
防止弁７から吸い込まれて容器１内の薬剤を吸込防止弁
６側へ押し↑る作用と容器内壁に付着している薬剤を洗
い落す作用をするので、容器内の薬剤をすっかり排出す
るこ、とができる。

又、胴部４の大部分を蛇腹状にしたので、数回押圧する
だけで薬剤１８を排出できる。

尚、本実施例では、パイプ１４内に挿入する頚部２を径
小にし１挿入しない主部３を径太にしたが、必ずしも、
この様にしなくてもよい。

しかし、蛇腹状部分を頚部２よりも径太にすると、少な
い抑圧回数で薬剤１８を排出できるという利点がある。

又、排出防止弁７を底部５に設げたが、胴部に設けても
よい。

しかし、排出防止弁７を底部５又はその近くに設けると
、吸い込んだ湯又は水が薬剤１８を吸込防止弁６側へ押
しやる作用がより効果的になされるので容器１内の薬剤
１８を早くきれいに排出できるという効果を奏するので
好ましい。

ところで、一般に浴槽壁の孔の径は、浴槽により異なる
が、容器のパイプ内へ挿入する部分、即ち、頚部を先細
りのテーパー状にするとか、先細りテーパー付キスポン
ジ又はゴム等や、第３図に示す様な器具（プラスチック
製の円筒に、その軸方向にのびる多数のスリット９を入
れ、中央部分で外側へ向って折り曲げた構造を有するも
ので、中央部分の径大部１０は周囲から強く押圧される
と径が小さくなる）、弾性材等を頚部に嵌装しておくこ
とにより、容器をほとんどの浴槽の浴槽壁の孔に抜けな
い様に又、薬液が漏れない様に装着することができる。

上記した様に、本考案の風呂釜洗浄用容器は、浴槽壁の
孔に装着して、容器底部を数回押圧すればよいたけなの
で、操作が簡単な上に、薬剤をほとんど全部排出でき、
又、少量の薬剤でパイプ内の垢やゴミ等の付着物を洗い
落すことができ、更に薬剤を手に付着させないで操作で
きるという多くの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の洗浄用容器を浴槽壁の孔に装着して
薬剤をパイプ内に送り込んでいる状態を示す略図。第２図は、本考案の洗浄用容器を浴槽壁の孔に装着した
状態を示す拡大断面図。第３図は、容器の頚部に嵌装して容器を浴槽壁の孔にし
っかりと固定する為の器具の例を示す斜視図。１・・・・・・洗浄用容器、２・・曲頚部、３・・・・
・・主部＼４・・・・・・胴部、５・・・・・・底部、
６・・・・・・吸込防虫弁、７°°°・・・排出防東弁
、１２．１３・・・・・・浴槽壁の孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】主部３と頚部２とからなり、該主部３は蛇腹状の部分を
有する胴部４と、底部５とからなる容器１に於て、少なくとも頚部２は１浴槽壁の孔１２．１３に挿入可能
であり、該頚部２には、容器１外から容器１内への流体の吸込み
を防止する吸込防止弁６が装着されており、前記主部３には、容器１内から容器１外への流体の排出
を防出する排出防止弁Ｔが装着されていることを特徴とする循環式風呂釜の洗浄用容器。