JP3033923U

JP3033923U - 台紙

Info

Publication number: JP3033923U
Application number: JP1996008052U
Authority: JP
Inventors: 国雄浴口
Original assignee: 白井重信
Priority date: 1996-07-23
Filing date: 1996-07-23
Publication date: 1997-02-07
Anticipated expiration: 2002-07-23

Abstract

(57)【要約】【目的】開くことに依り、折込み図形部が拡開して、
立体的に前方に迫り出すような形態を呈すると言う極め
てユニークな台紙の提供を図ったものである。【構成】表表紙部１と、裏表紙部２と、折込み紙部３
の三者を、折込み紙部３は表表紙部１と裏表紙部２の間
に折込まれるようにその各連接縁において内向き方向三
つ折りされるように構成し、当該内装紙４の裏表紙部対
応部と折込み紙部対応部との隣接部折り返し部分に、裏
表紙部２と折込み紙部３を開くことによって、立体的に
拡開して前方に迫り出すように構成した折込み図形部６
を連設し、前記折込み紙部３の外面を、お祝いの祝電等
の貼着用表示面３ａとするように構成したことを特徴と
する台紙

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バースデーメッセージ、ウエディングメッセージ等の祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、写真等のシート状表示物を挾み込むための台紙に関するものある。

【０００２】

【従来の技術】

従来の台紙は、裏表紙部と表表紙部とを、見開き状に単純に二つ折りして成るものであった。また、特異なものとしては、電子オルゴールを組み込んだものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

祝電またはメッセージカード等において、重要な事は、相手をいかに喜ばせるかにある。上記した従来の台紙のように、単純に二つ折りしたものであると、事務的で興趣性に欠けるものである。従って、相手にインパクトを与えるためには、専ら、自分で創作するメッセージ文に、創意工夫を払うことが重要とされる。然し乍、これは文才にたけた者ならいざ知らず、一般の人々においては、気のきいたメッセージ文の作成には、甚だ頭を悩ます作業に属した。

【０００４】また、前記した電子オルゴールを組み込んだ台紙は、台紙自体の興趣性から送った相手を楽しませることが出来るが、台紙自体が高価なものとなり、これを多数枚必要とする場合、経済的負担が著しく重く成ってしまうこととなる。

【０００５】本考案は、以上のような従来の問題を解決したものであって、バースデーメッセージ、ウエディングメッセージ等の祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、写真等のシート状表示物を挾み込むための台紙として実施することにより、興趣性が極めて高められるようにした、新規の台紙の提供を図ったものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、表面を台紙の表紙用装飾面とするように構成した表表紙部１と、裏表紙部２と、外面を各種お祝いの祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、記念の写真等を添付するための貼着用表示面３ａとした折込み紙部３の三者を、折込み紙部３は表表紙部１と裏表紙部２の間に折込まれるようにその各連接縁において内向き方向三つ折りされるように構成し、裏表紙部２と折込み紙部３の内側面全体に内装紙４を浮き張りし、当該内装紙４の裏表紙部対応部と折込み紙部対応部との隣接部折り返し部分に、裏表紙部２と折込み紙部３を開くことによって、立体的に拡開して前方に迫り出すように構成した折込み図形部６を連設したことを特徴とする台紙に係るものである。

【０００７】また、表面を台紙の表紙用装飾面とするように構成した表表紙部１１と、内面下半部は各種お祝いの祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、記念の写真等を添付するための貼着用表示面１２ａとするように構成した裏表紙部１２とを、二つ折りされるように構成すると共に、両表紙部の内側面全体に袋状に内装紙１４を重合し、当該内装紙１４の表表紙部対応部と裏表紙部対応部との隣接部折り返し部分に、表表紙部１１と裏表紙部１２を開くことによって、立体的に拡開して前方に迫り出すように構成した折込み図形部６を連設した台紙を第２実施例とする。

【０００８】本考案はこのような構成の採用に基づき、極めて斬新な感覚を具えた新規の台紙、すなわち、バースデーメッセージ、ウエディングメッセージ等の祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、写真等のシート状表示物を挾み込むための台紙の提供が図られ、前記したような従来の問題が解消されることとなる。

【０００９】

【作用】

図１乃至図５に示す実施例にあっては、表表紙部１と裏表紙部２、折込み紙部３を三つ折り状に合致させて閉じれば、折込み図形部６が折り畳まれ、扁平の台紙となる。そして、これを開いた場合、図１に示すように折込み図形部６が拡開して、立体的に前方に迫り出すような形態に転化される。

【００１０】図６に示す実施例にあっては、表表紙部１１と裏表紙部１２を二つ折り状に合致させて閉じれば、折込み図形部１６が折り畳まれ、扁平の台紙となる。そして、これを開いた場合、図６に示すように折込み図形部１６が拡開して、立体的に前方に迫り出すような形態に転化される。

【００１１】

【実施例】

図１乃至図５は、本考案の第１の実施例を表したものである。同図において、１は表表紙部、２は裏表紙部、３は折込み紙部であって、これら三者はその連接縁において内側方向三つ折りされるように構成してある。そして、折込み紙部３は表表紙部１と裏表紙部２の間に折込まれるように構成してある。

【００１２】４は裏表紙部２と折込み紙部３の内側面全体に浮き張りして成る内装紙であって、その内部には適宜色彩を具えた施色紙５が收装張設されている。そして、当該施色紙５は、後記する折り込み図形の切欠き部から表面に表されるように構成してある。

【００１３】６は上記した内装紙４の裏表紙部対応部と折込み紙部対応部との隣接部折り返し部分に連設した折込み図形部であって、二つ折り状態にある裏表紙部２と折込み紙部３を開くことによって、当該折込み図形部６が立体的に拡開して前方に迫り出すように構成してある。

【００１４】上記した折込み図形部６であるが、図示の実施例にあっては「折り鶴」の外観を具えており、下記のように構成してある。すなわち、図１及び図３に示すように、内装紙４の裏表紙部対応部と折り込み紙部対応部との隣接部折り返し部分に、左右対称的に、折り鶴の尻尾部ａ、首部ｂ、左右の羽根部ｃ，ｄを一体に連設してある。

【００１５】また、尻尾部ａは切り込みｅ，ｅを設けることによって、内装紙４から分離させると共に、左右の羽根部ｃ，ｄの基端部ｆ，ｆを内装紙４に連ならせてある。

【００１６】また、尻尾部ａはその縦中心線において谷折りｇし、また、首部ｂはその縦中心線において山折りｈすると共に、当該首部ｂの先端は嘴形成のために谷折りｊし、また、左右の羽根部ｃ，ｄに対する尻尾部ａと首部ｂの連設線は谷折りｋするように構成してある。ｍは上記のような構成を有する折込み図形部６を切り抜くためにその外側部分を適宜の形状に切抜いた切抜部であって、当該切抜部からは、その下側に張設した適宜色彩を具えた施色紙５が表れ、これの存在は折込み図形部６をくっきりと浮き出させ、一種の色彩模様とされる。また、内装材４を適宜切り抜くことに依り、施色紙５の色彩が表された切抜模様の形成が達成される。

【００１７】なお、図１乃至図５に示す実施例にあっては、折込み図形部６の形状を「折り鶴」を象ったものとしてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、折込み図形部は、二つ折り状態にある裏表紙部２と折込み紙部３とを開くことによって、図１に示すように、立体的に拡開して前方に迫り出すような形態を具えたものであれば、如何なる形態のものであっても良い。例えば、教会の結婚式や若者のお誕生日の場合は「鳩」を、また、出産祝の場合は「花の中で眠る赤ちゃん」、その他、祝事に応じて「植物」「人物」「建物」等、適宜な形状を象ったものとする。

【００１８】ところで、上記した裏表紙部２と折込み紙部３の内面部であるが、これは上記した折込み図形部６と、施色紙５が表されている切抜き部ｍの存在、更には、図示していないがこの面に適宜の書き図柄、切抜図柄を表すことによって、台紙の装飾面とするように構成してある。

【００１９】前記した折込み紙部３の外面であるが、これは、各種お祝いの祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、記念の写真等を添付するための貼着用表示面３ａとしてある。なお、図示の実施例にあっては、お祝い用電報Ａを添付している。

【００２０】また、上記したお祝い用電報Ａを、その上部に受取人の住所・氏名を表示したものとした場合、表表紙部１の中央部対応箇所に受取人表示用窓口１ａを開設しておくことにより、図４に示すように、お祝い用電報Ａに付した受取人の住所・氏名が、当該窓口１ａから表示されることとなる。然し乍、このような窓口１ａを設けることなく、受取人の住所・氏名は表表紙部１に直接表示するように構成してもよい。

【００２１】上記した表表紙部１の表面であるが、これは、台紙の表紙となるものであるため、「寿」の文字、適宜輪郭、図形模様等を施した装飾面とするように構成してある。

【００２２】図１乃至図５に示す第１実施例を使用する場合、所要のお祝い用電報Ａを、前記した折込み紙部３の外面に添付しておくと共に、図４に示すように、当該折込み紙部３を、表表紙部１と裏表紙部２の間に位置するように折込んだ状態で三つ折りしておく。

【００２３】図示の実施例の場合は、表表紙部１に受取人表示用窓口１ａを開設したものであるため、お祝い用電報Ａの上部に表示した受取人の住所・氏名が、当該窓口１ａから透視される。なお、このような窓口を設けない場合は、表表紙部に受取人の住所・氏名を表示する。然し乍、これは、本考案を郵送用として用いる場合であって、例えば直接手渡する写真用台紙として用いる場合は、このような住所・氏名の表示は不必要である。

【００２４】図４に示す状態において、表表紙部１を開けば、折込み紙部３の外面側、すなわち貼着用表示面３ａに添付した表示（図示の実施例にあってはお祝い用電報Ａ）が表れ、お祝いのコメントを相手に伝えることとなる。次に、当該折込み紙部３を開けば、裏表紙部２と折込み紙部３の両内面で形成した台紙の装飾面が開かれることとなるが、当該開き操作に伴い、図１に示すように折込み図形部６が拡開し、立体的に前方に迫り出すような形態に転化される。従って、当該装飾面は図形部の迫り出しに基づき立体的装飾面となり、興趣性が高められる。

【００２５】図６は本考案の他の第２の実施例を表したものである。即ち、前記した第１実施例は三つ折り状に形成した台紙であるが、図６に示すものは二つ折り状に形成したものであり下記のような構成を具えたものである。

【００２６】図６において、１１は表表紙部、１２は裏表紙部であって、両表紙部の内側面全体に袋状に内装紙１４を重合すると共に、その内部には適宜色彩を具えた施色紙１５が收装張設されている。また、裏表紙部２の内面下半部は、各種お祝いの祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若しくは、記念の写真等を添付するための貼着用表示面１２ａとしてある。図示の実施例にあっては、お祝い用電報Ａを添付している。なお、表表紙部１２の内面下半部も、上記のような貼着用表示面として利用するように構成しても良い。

【００２７】１６は上記した内装紙４の裏表紙部対応部と折込み紙部対応部との隣接部折り返し部分に連設した折込み図形部であって、二つ折り状態にある表表紙部１１と裏表紙部１２とを開くことによって、当該折込み図形部１６が立体的に拡開して前方に迫り出すように構成してある。

【００２８】なお、上記した折込み図形部１６の構成は、既述した第１実施例の場合の折込み図形部６と全く同一構成になるものである。そして、図６においては、折込み図形部１６の形状を「折り鶴」を象ったものとしてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、折込み図形部は、二つ折り状態にある表表紙部１と裏表紙部２とを開くことによって、図６に示すように、立体的に拡開して前方に迫り出すような形態を具えたものであれば、如何なる形態でも良い。例えば、教会の結婚式や若い方のお誕生日の場合は「鳩」を、また、出産祝の場合は「花の中で眠る赤ちゃん」、その他、祝事に応じて「植物」「人物」「建物」等、適宜な形状を象ったものとする。

【００２９】図６に示す実施例の場合、表表紙部１１を開けば、裏表紙部１２の外面下半部に形成の貼着用表示面１２ａに添付した表示（図示の実施例にあってはお祝い用電報Ｂ）が表れ、お祝いのコメントを相手に伝えることとなる。同時に、当該開き操作に伴い、図６に示すように折込み図形部１６が拡開し、立体的に前方に迫り出すような形態に転化される。従って、その装飾面は折込み図形部１６の迫り出しに基づき立体的装飾面となり、興趣性が高められる。

【００３０】

【考案の効果】

本考案は、請求項１に記載のような構成を採ることに依り、表表紙部１と裏表紙部２を開けば、電報等のメッセージ文が表れ、次に折返し紙部３を開くことにより、折込み図形部６が拡開して、立体的に前方に迫り出すような形態を呈することと成る。従って、祝電用、メッセージカード用、写真用等の台紙として、極めて斬新な感覚を具えた興趣性に富んだ新規の三つ折り状の台紙の提供が極めて廉価に図られ、既述したような従来におけるの問題が解消されることとなる。

【００３１】そして、請求項３に記載のような構成を採ることに依り、上記のような興趣性を具えた二つ折り状の台紙の提供が図られることとなる。

【００３２】また、本考案は、請求項５に記載のような構成を採ることに依り、「折り鶴」と言う祝義に適した折込み図形部となり、かつ、本考案に係る台紙全体が殆ど一枚の紙材から形成されることと成り、その製造は極めて廉価なものとされると共に、製造作業も簡易化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】やや開いた状態にある本考案の第１実施例を表
した一部切欠斜視図である。

【図２】拡開扁平状態にある本考案の説明用底面図であ
る。

【図３】拡開扁平状態にある本考案の説明用平面図であ
る。

【図４】折畳み状態にある本考案の平面図である。

【図５】図４におけるＸ−Ｘ線拡大断面図である。

【図６】やや開いた状態にある本考案の第２実施例を表
した斜視図である。

【符号の説明】

１表表紙部 1a 受取人表示用窓口２裏表紙部３折込み紙部 3a 貼着用表示面４内装紙５施色紙６折込み図形部ａ折り鶴の尻尾部ｂ首部ｃ羽根部ｄ羽根部ｅ切り込みｆ基端部ｇ谷折りｈ山折りｊ谷折りｋ谷折りｍ切抜き部Ａお祝い用電報 11 表表紙部 12 裏表紙部 12a 貼着用表示面 14 内装紙 15 施色紙 16 折込み図形部Ｂお祝い用電報

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表面を台紙の表紙用装飾面とするよう
に構成した表表紙部(１)と、裏表紙部(２)と、外面を各
種お祝いの祝電、または、各種お祝いのメッセージカー
ド、若しくは、記念の写真等を添付するための貼着用表
示面(３ａ)とした折込み紙部(３)の三者を、折込み紙部
(３)は表表紙部(１)と裏表紙部(２)の間に折込まれるよ
うにその各連接縁において内向き方向三つ折りされるよ
うに構成し、裏表紙部(２)と折込み紙部(３)の内側面全
体に内装紙(４)を浮き張りし、当該内装紙(４)の裏表紙
部対応部と折込み紙部対応部との隣接部折り返し部分
に、裏表紙部(２)と折込み紙部(３)を開くことによっ
て、立体的に拡開して前方に迫り出すように構成した折
込み図形部(６)を連設するように構成した台紙。
【請求項２】貼着用表示面(３ａ)張設した電報(Ａ)
の上部に記された受取人の住所・氏名の表示を透視させ
るための受取人表示用窓口(１ａ)を、表表紙部(１)の対
応箇所に開設した請求項１に記載の台紙。
【請求項３】表面を台紙の表紙用装飾面とするよう
に構成した表表紙部(１１)と、内面下半部は各種お祝い
の祝電、または、各種お祝いのメッセージカード、若し
くは、記念の写真等を添付するための貼着用表示面(１
２ａ)とするように構成した裏表紙部(１２)とを、二つ
折りされるように構成すると共に、両表紙部の内側面全
体に袋状に内装紙(１４)を重合し、当該内装紙(１４)の
表表紙部対応部と裏表紙部対応部との隣接部折り返し部
分に、表表紙部(１１)と裏表紙部(１２)を開くことによ
って、立体的に拡開して前方に迫り出すように構成した
折込み図形部(１６)を連設した台紙。
【請求項４】内装紙（４，１４）の内部に適宜色彩
を具えた施色紙（５，１５）を收装張設するように構成
した請求項１、請求項２、請求項３の何れかに記載の台
紙。
【請求項５】折込み図形部(６，１６)として、折り
鶴の外観を具え、左右対称的に、折り鶴の尻尾部(ａ)、
首部(ｂ)、左右の羽根部(ｃ，ｄ)を一体に連設し、ま
た、尻尾部(ａ)は切り込み(ｅ，ｅ)を設けることによっ
て、内装紙（４，１４)から分離させると共に、左右の
羽根部(ｃ，ｄ)の基端部(ｆ，ｆ)を内装紙(４，１４)と
連ならせ、また、尻尾部(ａ)はその縦中心線において谷
折り(ｇ)し、また、首部(ｂ)はその縦中心線において山
折り(ｈ)すると共に、当該首部(ｂ)の先端は嘴形成のた
めに谷折り(ｋ)し、また、左右の羽根部(ｃ，ｄ)に対す
る尻尾部(ａ)と首部(ｂ)の連設線は谷折り(ｊ)するよう
に構成した請求項１、請求項２、請求項３、請求項４の
何れかに記載の台紙。