JP3033668U - 昆虫の飼育・観察容器 - Google Patents

昆虫の飼育・観察容器

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JP3033668U
JP3033668U JP1996007824U JP782496U JP3033668U JP 3033668 U JP3033668 U JP 3033668U JP 1996007824 U JP1996007824 U JP 1996007824U JP 782496 U JP782496 U JP 782496U JP 3033668 U JP3033668 U JP 3033668U
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昇 稲福
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昇 稲福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、通常観察が困難であるかぶと虫など
の甲虫類の幼虫からさなぎ、成虫までの変態のようすを
容器外部より簡単にかつ詳細に観察することができ、し
かも羽化時に傷をつけたり、変形させたりする恐れのな
い、自然な変態現象を観察することができる、昆虫の飼
育・観察容器を実現するためになされたものである。 【解決手段】昆虫をその内部に入れて外部よりその生態
を観察するための飼育・観察容器において、少なくとも
側面が透明な容器内に、腐植土が充填され、パイプ軸に
対して鋭角に切断されたパイプ体よりなる人工蛹室が設
けられており、該人工蛹室は、パイプ体の切断面が容器
の内側より透明な側面に接するように設けられており、
該パイプ体の切断角度がパイプの中心軸に対して15゜
〜25゜となっている昆虫の飼育・観察容器である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、昆虫の飼育および観察のための容器に関し、特にかぶと虫などの甲 虫類の幼虫からさなぎ、成虫への変態を外部より観察することができる昆虫の飼 育・観察容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、昆虫の観察を目的とした飼育容器は、多数開発されている。プラス チックなどの透明容器内に昆虫を入れて飼育し、外部より観察できるようにした ものが多く販売されている。
【0003】 昆虫の飼育は、小学校の学校教育にも取り入れられているように、飼育を通し て生きた昆虫の生態を直に観察し、自然現象、生命現象を直接見て、驚き、感動 する中で、生命の大切さ、あるいは生きることの大切さなどを自覚させることが できる非常に重要な学習であり、本や写真などのように、他人が飼育したものを 眺めるのではなく、自分で育てる現実の生の生態を実感できることに大きな意義 がある。
【0004】 昆虫の中でも、特にかぶと虫は、子ども達に人気が高い。これは、りっぱな角 を持ち、しかも引っ張る力が強く、武者の甲冑のようにかっこよいことなどによ るものである。
【0005】 この人気の高いかぶと虫を家庭で飼育するための飼育容器も数多く開発されて いる。かぶと虫は、甲虫類に属し、たまごから幼虫、さなぎ、成虫と完全変態す る昆虫であり、通常は、成虫を飼育するが、以下のように幼虫時から飼育するこ とも多い。
【0006】 1)プラスチック製透明容器内に、腐植土を入れ、たまごから孵化した幼虫をい れる。この幼虫を1齢幼虫という。 2)幼虫は、腐植土の中に潜り、腐植土を食べて育ち、2回脱皮をして3齢幼虫 となる。 3)腐植土中に卵形の蛹室を作る。蛹室の内面は、唾液とふんで塗り、つるつる に固める。 4)3齢幼虫から脱皮をし(蛹化)、さなぎとなる。 5)さなぎとなってから約3週間で最終脱皮(羽化)をして成虫となる。 6)羽化してからだが完全に固まるまで約1日じっとしており、からだが固まっ てから2〜3日後、地上に出てくる。
【0007】 このように、かぶと虫などの甲虫類の昆虫は、幼虫からさなぎとなり、成虫に なるまでは、土の中で成長するため、外部より簡単に観察することができない。 特に、さなぎから成虫への羽化の様子は、非常に神秘的で感動的なものであるが 、土の中で羽化するため、観察することが難しい。
【0008】 近年では、かぶと虫の養殖も行なわれており、さなぎの状態で掘り起こし、地 上で羽化させることも多く行なわれているが、自然の状態での羽化とは違い、さ なぎを横に寝かせて羽化させており、自然の状態のように蛹室内で立っている状 態とは大きく異なる。
【0009】 羽化の状態を、より自然な状態で観察できるようにした飼育容器も開発されて いる。例えば、実開平3−79656号や特開平7−227177号などのよう に、透明な板で狭い仕切層を形成し、その間に腐植土を入れ、この狭い層状とな った部分で幼虫自身に蛹室をつくらせることにより、透明な板を通してさなぎの 羽化を観察できるようにしたものである。
【0010】 また、人工的に蛹室を形成して、この人工蛹室内にさなぎを入れて羽化まで観 察できるようにしたものも開発されている。例えば、高さの低い筒状体を横置き とし、両側の貫通部に透明板を設け、該筒状体の中にさなぎを入れ、透明板を通 して観察できるようにしたもの(実開平4−28062号)や、透明のビンに腐 植土を入れ、外部から観察できるように、側面の腐植土を卵形に抜き取り蛹室を 形成したもの(実開平7−31331号)や、箱型透明容器の内面側に卵型の透 明容器を取り付けたもの(実開平2−96868号)などがある。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、外部より観察できる2枚の透明板により挟まれた、狭い腐植土 層内で幼虫に蛹室を形成させるようにしたものは、最も自然に近い状態となるが 、幼虫の蛹室作りは、光を嫌うため、十分な遮光が必要であり、蛹室を作る位置 も見やすい位置になるとはかぎらず、向きが反対となってしまったり、蛹室が小 さくなり見えにくくなってしまったりすることも少なくない。
【0012】 また、人工蛹室の場合には、さなぎに悪影響を及ぼさないように十分注意する 必要がある。すなわち、蛹室形成に際して、土を単に押し固めただけでは、取り 扱いの際にくずれてしまい、くずれた土が羽化の時に羽根を傷つけてしまう。ま た、薬剤などで土を固めることも好ましくない。さらに、蛹室壁は、羽化時の柔 らかいからだや羽根を傷つけることがないように、凹凸などがなく平滑な面であ ることが必要である。また、さなぎは羽化時に羽根を傷つけないように乾かすた め、立ったままで羽化するが、寝かせたり、羽根に圧力がかかる状態では、変形 してしまう。このため、羽化時には、子どもが無闇に触れることができない方が 好ましい。
【0013】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、昆虫、特にかぶ と虫などの甲虫類の幼虫からさなぎ、成虫までの変態のようすを容器外部より簡 単にかつ詳細に観察することができ、しかも羽化時に傷をつけたり、変形させた りする恐れのない、自然な変態現象を観察することができる、昆虫の飼育・観察 容器を実現するためになされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】 請求項1は、甲虫類のさなぎを飼育容器の外部より観察しやすいように、飼育 容器は側面が透明であり、さなぎは、自然の蛹室内での状態と同じになるように 、立った状態で維持でき、しかもさなぎが絶えず一定方向を向いた状態を維持で きるように、人工蛹室となるパイプ体を傾斜させて設けたものである。
【0015】 すなわち、透明側面を通して外部より、さなぎのおなか側の部分が詳細に観察 できるようになっており、さなぎは背中側に僅かに傾斜状態となるようにパイプ 体を設けたものであり、透明側面の内側に取り付けることができるように、パイ プ体を鋭角に切断し、その切断面を透明側面に当接させて周囲に腐植土を充填し て固定するようにしたものである。
【0016】 なお、パイプ体は、透明側面にその切断面が接するように取り付けられるもの ならばいずれでも良く、接着剤で固定しても良く、はめ込み式などの着脱部材を 設けて固定するようにしても良い。
【0017】 また、該パイプ体よりなる人工蛹室の底部は、腐植土を少量入れ、凹面状とな るようにすると良い。この人工蛹室の底部は、腐植土の代わりに、スポンジなど の吸湿材を用いて湿度調整ができるようにしても良い。また、パイプ体の上部は 、開放されたままでも良く、湿度調整のためにラッピングシートなどを被せても 良い。
【0018】 請求項2は、さなぎの羽化がスムースに行なわれるように、前記の人工蛹室と なるパイプ体の傾斜角度を15゜〜25゜の範囲としたものである。
【0019】 さなぎの羽化の時には、背中のかわが割れて、脱皮をする。このため、さなぎ は、羽化の直前に、からだを入れ替えて背中側が上になるように、からだを反転 させる。背中が下側となると、羽根に圧力がかかり、非常に柔らかい羽根のため に変形してしまったり、土が付着して擦れて傷ついてしまうこともある。
【0020】 また、羽化後に内羽根を一旦広げて乾かしてから外羽根の中に折り畳むため、 蛹室壁が垂直の場合には、バランスが取りにくく、羽根を傷つけやすくなり、好 ましくない。また、傾斜角度が大き過ぎると、羽化直前にからだを反転しにくく 、背中や羽根に圧力がかかり、変形の原因となる。傾斜角度は、20゜程度が最 も良い。
【0021】
【考案の実施の形態】
請求項1は、少なくとも側面が透明な容器内に、腐植土が充填され、パイプ軸 に対して鋭角に切断されたパイプ体よりなる人工蛹室が設けられており、該人工 蛹室は、該パイプ体の切断面が容器の内側より透明な側面に接するように設けら れたものである。
【0022】 飼育容器本体は、側面が透明性を有するものであればいずれでも良く、例えば 、通気孔が設けられた蓋体を有するプラスチック性の透明な箱型の容器でも良く 、円筒形状の透明容器でも良い。
【0023】 該人工蛹室は、透明な側面に対して内側に傾斜するように設けられるものなら ばいずれでも良く、例えば、成虫が十分に入る広さを有する樹脂性パイプを斜め に切断し、該切断面を透明な側面の内側に当接して取り付け、周囲に腐植土を充 填したものでも良い。該パイプの底部には、少量の腐植土を入れ、凹面状の底部 となるようにすると良い。
【0024】 この様に構成された飼育・観察容器の人工蛹室内に、甲虫類の幼虫を入れる。 幼虫は、脱皮を2回終え、十分に成長し、蛹室を作った後の3齢幼虫が良い。ペ ットショップなどで販売しているものは、この3齢幼虫であり、さなぎになる直 前の幼虫である。
【0025】 この3齢幼虫を入れて約1週間程で脱皮をし、蛹化してさなぎとなる。幼虫の 蛹化は、からだを伸び縮みして頭のかわが割れて脱皮をする。蛹室が傾斜してい るため、脱皮の際の体の動きで、丸まった背中が後ろ側となり、お腹側が正面に なる。すなわち、さなぎはおなかをみせて立っている状態となり、非常に観察し やすい状態が維持される。
【0026】 この状態で約2週間ほどでさなぎから脱皮し、羽化し成虫となる。羽化の直前 に、さなぎは傾斜面に対して背中が上側となるように動いて反対向きとなる。羽 化の際には、最も柔らかい部分が背中の羽根の部分であるので傷つけないように 背中を上向きにするのである。蛹室が傾斜していると、背中を自分で上に向け、 羽化しやすくなるため、変形などの問題もなくなる。
【0027】 ところが、従来の人工蛹室のように蛹室の壁面がほぼ垂直である場合には、さ なぎの背中がほぼまっすぐになり、羽化の際に羽根が圧迫されたり、また、下羽 根が広げにくくなるため、羽根が凹んだり、変形してしまうなどの問題を生じる ことがある。
【0028】 羽化したばかりの成虫は、羽根がまだ白く、非常に柔らかなため、完全に固ま るにはほぼ1日かかり、動き出すまでには、さらに2〜3日かかる。成虫が動き 出したら、人工蛹室より取り出し、人工蛹室も抜き取り、腐植土を平らにして飼 育する。
【0029】 また、パイプ体の切断は、所定の角度に左右対称に2分割すると、2個作成で きるため、製作時にロスが少なくなり、経済的である。パイプ体の材料は、樹脂 材の他に紙材や金属材でも良い。なお、パイプ体の色は、さなぎの褐色とは反対 色の明るい色、例えば白色などが観察するためには好ましい。
【0030】 請求項2は、前記のパイプ体よりなる人工蛹室において、該パイプ体の切断角 度がパイプの中心軸に対して15゜〜25゜となっているものである。
【0031】 上記に説明したように、蛹室の壁面は、垂直状態では、羽根に圧迫を与えたり 、傷つける原因となりやすい。このため、蛹室の壁面の傾斜角度が問題となる。 繰り返し試行錯誤の実験の結果、傾斜角度が中心軸に対して15゜以下となると 、傾斜が急になりすぎるため、垂直壁面と同様となり、背中を上側に向けずにそ のまま羽化してしまうなど、羽根に圧迫を与えたり、変形しやくすくなる。また 、25゜を超えると、人工蛹室の内面が平滑のため、傾斜が緩やかすぎると、羽 化前に背中を上側に向けるための反転ができなくなる場合もあり、やはり羽根に 圧迫を与えてしまうことになることが解った。
【0032】 傾斜角度が15゜〜25゜の範囲においては、さなぎの向きが一定となり、上 下の判断を間違えることはなく、羽化直前の背中を上に向ける反転もしやすいた め、羽化時の柔らかい羽根を傷つけることはなくなり、変形の心配もなくなり、 安心して飼育・観察ができる。
【0033】
【実施例】
次に本考案による昆虫の飼育・観察容器が実際上どのように具体化されるかを 実施例で説明する。
【0034】 図1は、本考案による昆虫の飼育・観察容器の実施例を示す図である。飼育容 器本体1は、通常に市販されている透明なプラスチック製の箱型飼育容器である 。
【0035】 この飼育容器本体1の内部に、塩化ビニール製のパイプ2を鋭角に切断した人 工蛹室3を2個設けたものである。パイプ2の切断面2aを透明な飼育容器本体 1の側面4に当接し、周囲に腐植土5を充填したものであり、各人工蛹室3内に オスのさなぎ6、とメスのさなぎ7を入れたものである。容器本体1の上部には 、通気性を有する蓋体8を取り付ける。
【0036】 該人工蛹室3の底部3aには、腐植土5を少量入れ、凹面状に敷き込む。腐植 土5は、例えば、市販されているピートモスなどを用いても良く、水分を適度に 含ませてから充填する。この水分により、さなぎから羽化して成虫になるまでの 水分補給は十分であり、特別なメンテナンスの必要はない。
【0037】 また、人工蛹室3内には、さなぎ6、7の代わりに3齢幼虫を入れると、幼虫 からさなぎへ脱皮し、さなぎから成虫への羽化までのすべてを細かく観察するこ とができる。
【0038】 図2は、本考案による昆虫の飼育・観察容器にさなぎを入れた状態の縦断面図 であり、人工蛹室部の詳細断面図である。
【0039】 図に示すように、人工蛹室3内のさなぎ6は、透明な容器側面4に対して、人 工蛹室3を傾斜させて設けられているため、僅かに背中側に傾き、蛹室の壁面で あるパイプ2に寄り掛かかった状態で立っている。これは、自然の蛹室内のさな ぎと同じ状態である。すなわち、自然の蛹室は卵形をしているが、さなぎより大 きく作られているため、やはりさなぎは僅かに傾いており、同じ状態なのである 。この傾斜角度は、15゜〜25゜が適当であり、20゜程度が最も良く、羽化 の変態現象がスムースに行なわれる。
【0040】 また、底部3aは、少量の腐植土5が敷かれており、凹面状になっているため 、やはり、自然の蛹室と同じ条件となる。すなわち、羽化の時には、からだを動 かして脱皮するので、人工蛹室3の内表面3b、3cは平滑で傷がつきにくく、 つるつるしていた方が良いが、手足や頭から脱皮するため、底部3aは、ずれに くい方が脱皮しやすい。底部3aがつるつるな面では、脱皮がスムースに行なえ ない。
【0041】 図3は、本考案による昆虫の飼育・観察容器の人工蛹室となるパイプ2の実施 例であり、(1)は、切断方法を示す図であり、(2)は、切断後の外観図であ る。この人工蛹室3の材料となるパイプ2は、塩化ビニール製のパイプであり、 パイプのサイズは、内部に入れる幼虫やさなぎの大きさにより任意であるが、一 般的なかぶと虫の場合には、オスは50mmφ、メスは40mmφのパイプを使 用すると良い。
【0042】 このパイプを約10cmの長さに切断する。このときの切断線9、10は、図 3(1)に示すように、パイプ軸線11に対して直角ではなく、70゜に切断す る。次に切断線12のように、パイプ軸11に対して20゜の角度で、左右が対 称となるように2分割する。
【0043】 この様にして切断加工された人工蛹室用のパイプ2を図3(2)に示すように 、広がっている側を上部とし、図2のように、縦の切断面2aを飼育容器本体1 の透明な側面4の内側に当接させ、周囲に腐植土5を充填して埋め込み固定し、 底部3aに少量の腐植土5を入れて凹面状の底部3aを形成して使用する。
【0044】
【考案の効果】
請求項1のように、少なくとも側面が透明な容器内に、腐植土が充填され、パ イプ軸に対して鋭角に切断されたパイプ体よりなる人工蛹室が設けられており、 該人工蛹室は、該パイプ体の切断面が容器の内側より透明な側面に接するように 設けられていることにより、通常、土中の変態現象であり、観察することが困難 である幼虫からさなぎへの蛹化変態現象や、さなぎから成虫への羽化変態現象を 詳細に観察することができる。
【0045】 また、パイプ体が用いられているため、取り扱いや運搬時に、蛹室が崩れる心 配がないため、長距離輸送にも適している。また、パイプ内表面が平滑であるた め、蛹化や羽化時の柔らかいからだを傷つけることもない。さらに、一定方向が 維持され、観察しやすい。
【0046】 また、一般に市販されている飼育容器をそのまま使用することができ、パイプ 材は、塩ビパイプなど安価な材料が使用でき、加工も容易であるため、経済的で 量産化しやすい。
【0047】 請求項2のように、前記のパイプ体よりなる人工蛹室において、該パイプ体の 切断角度がパイプの中心軸に対して15゜〜25゜となっていることにより、自 然の蛹室とほぼ同じ状態で変態現象を観察することができる。また、羽化時に羽 根を圧迫することがなく、変形などの問題がない。
【0048】 以上のように本考案によると、幼虫からさなぎ、成虫までの変態現象を簡単に 、かつ詳細に観察することができ、しかも非常に安価で実用的な昆虫の飼育・観 察容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による昆虫の飼育・観察容器の実施例を
示す図である。
【図2】本考案による昆虫の飼育・観察容器の人工蛹室
の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案による昆虫の飼育・観察容器の人工蛹室
となるパイプ体の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 パイプ 2a 切断面 3 人工蛹室 3a 人工蛹室の底部 3b、3c 人工蛹室の内表面 4 容器本体の側面 5 腐植土 5a 底部 6 さなぎ(オス) 7 さなぎ(メス) 8 蓋体 9、10、12 切断線 11 パイプ軸線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昆虫をその内部に入れて外部よりその生
    態を観察するための飼育・観察容器において、 少なくとも側面が透明な容器内に、腐植土が充填され、
    パイプ軸に対して鋭角に切断されたパイプ体よりなる人
    工蛹室が設けられており、該人工蛹室は、パイプ体の切
    断面が容器の内側より透明な側面に接するように設けら
    れていることを特徴とする昆虫の飼育・観察容器。
  2. 【請求項2】 前記のパイプ体よりなる人工蛹室におい
    て、該パイプ体の切断角度がパイプの中心軸に対して1
    5゜〜25゜となっていることを特徴とする請求項1に
    記載の昆虫の飼育・観察容器。
JP1996007824U 1996-07-17 1996-07-17 昆虫の飼育・観察容器 Expired - Lifetime JP3033668U (ja)

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