JPH0731331A - カブト虫の養殖方法と養殖用容器 - Google Patents
カブト虫の養殖方法と養殖用容器Info
- Publication number
- JPH0731331A JPH0731331A JP5199140A JP19914093A JPH0731331A JP H0731331 A JPH0731331 A JP H0731331A JP 5199140 A JP5199140 A JP 5199140A JP 19914093 A JP19914093 A JP 19914093A JP H0731331 A JPH0731331 A JP H0731331A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottle
- beetle
- culture
- larvae
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- Pending
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- Mushroom Cultivation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はカブト虫の養殖方法と養殖用容器を
提供するものである。 【構成】 本発明のカブト虫の養殖方法は、きのこ収穫
後のおがくず培地を殺菌し、該培地で所要体積の養殖床
１を造成し、該養殖床１に所要数のカブト虫の成虫の番
を放虫して産卵させ、卵からふ化した幼虫の前蛹または
さなぎへの変態期に養殖床１の巣穴４から該幼虫を取出
し、空気孔８をびん蓋７に開口し、人工の巣穴６の一面
を観察面９として成る透明びんの巣穴６に移して成るも
のである。本発明の養殖用容器ａは、空気孔８をびん蓋
７に開口した透明びんに黒ぼくを入れ、該黒ぼくにカブ
ト虫の雄が羽化できる深さと広さの人工の巣穴６を、該
びんの内面をその一面の観察面９として形成して成るも
のである。ここに観察面９は常時露出するものから抜き
窓１１を配設したカバー１０で開閉自在に被覆されて成
るものをも含む。
提供するものである。 【構成】 本発明のカブト虫の養殖方法は、きのこ収穫
後のおがくず培地を殺菌し、該培地で所要体積の養殖床
１を造成し、該養殖床１に所要数のカブト虫の成虫の番
を放虫して産卵させ、卵からふ化した幼虫の前蛹または
さなぎへの変態期に養殖床１の巣穴４から該幼虫を取出
し、空気孔８をびん蓋７に開口し、人工の巣穴６の一面
を観察面９として成る透明びんの巣穴６に移して成るも
のである。本発明の養殖用容器ａは、空気孔８をびん蓋
７に開口した透明びんに黒ぼくを入れ、該黒ぼくにカブ
ト虫の雄が羽化できる深さと広さの人工の巣穴６を、該
びんの内面をその一面の観察面９として形成して成るも
のである。ここに観察面９は常時露出するものから抜き
窓１１を配設したカバー１０で開閉自在に被覆されて成
るものをも含む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は幼児や子供の遊び相手と
して人気の高いカブト虫の養殖と観察に利用される。
して人気の高いカブト虫の養殖と観察に利用される。
【０００２】
【従来の技術】従来からカブト虫の生態の観察では、水
槽などの容器に腐葉土を入れ、雌雄の番を飼って産卵さ
せ、ふ化させて土中で幼令を過ごさせ、翌年土からはい
出る成虫を見ているものであるが、第３令幼虫後の前蛹
からさなぎに変態し、さなぎから羽化して成虫に至る変
態を詳しく観察させながらカブト虫を提供する技術は提
案されていない。
槽などの容器に腐葉土を入れ、雌雄の番を飼って産卵さ
せ、ふ化させて土中で幼令を過ごさせ、翌年土からはい
出る成虫を見ているものであるが、第３令幼虫後の前蛹
からさなぎに変態し、さなぎから羽化して成虫に至る変
態を詳しく観察させながらカブト虫を提供する技術は提
案されていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はカブト虫の幼
虫が巣穴を形成するころ合いを見計らって、幼虫を養殖
用容器の人工巣へ移し、成虫までの変態を目視できるカ
ブト虫の養殖方法と養殖用容器を提供するものである。
虫が巣穴を形成するころ合いを見計らって、幼虫を養殖
用容器の人工巣へ移し、成虫までの変態を目視できるカ
ブト虫の養殖方法と養殖用容器を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】第１発明のカブト虫の養
殖方法は、きのこ収穫後のおがくず培地を殺菌し、該培
地で所要体積の養殖床を造成し、該養殖床に所要数のカ
ブト虫の成虫の番を放虫して産卵させ、卵からふ化した
幼虫の前蛹またはさなぎへの変態期に養殖床の巣穴から
該幼虫を取出し、空気孔をびん蓋に開口し、人工の巣穴
の一面を観察面として成る透明びんの巣穴に移し、成虫
を得るものである。
殖方法は、きのこ収穫後のおがくず培地を殺菌し、該培
地で所要体積の養殖床を造成し、該養殖床に所要数のカ
ブト虫の成虫の番を放虫して産卵させ、卵からふ化した
幼虫の前蛹またはさなぎへの変態期に養殖床の巣穴から
該幼虫を取出し、空気孔をびん蓋に開口し、人工の巣穴
の一面を観察面として成る透明びんの巣穴に移し、成虫
を得るものである。
【０００５】第２発明の養殖用容器は、空気孔をびん蓋
に開口した透明びんに黒ぼくを入れ、該黒ぼくにカブト
虫の雄が羽化できる深さと広さの人工の巣穴を、該びん
の内面をその一面の観察面として形成して成るものであ
る。
に開口した透明びんに黒ぼくを入れ、該黒ぼくにカブト
虫の雄が羽化できる深さと広さの人工の巣穴を、該びん
の内面をその一面の観察面として形成して成るものであ
る。
【０００６】第３発明の養殖用容器は第２発明の養殖用
容器において、透明びんの巣穴の観察面を開閉手段によ
り開閉自在に閉止して成るものである。
容器において、透明びんの巣穴の観察面を開閉手段によ
り開閉自在に閉止して成るものである。
【０００７】
【作用】きのこ採取後のおがくず培地は、カブト虫の幼
虫に腐熟したおがくずのほか、きのこ菌子やこぬかなど
の豊富な養分を提供し、人工の巣穴は雄が羽化できる十
分なスペースと観察場所を提供する。
虫に腐熟したおがくずのほか、きのこ菌子やこぬかなど
の豊富な養分を提供し、人工の巣穴は雄が羽化できる十
分なスペースと観察場所を提供する。
【０００８】
【実施例】本発明を一実施例により説明すると、図１に
示すように、畑地などの地面上に養殖床１を造成する場
合には、高さ１５cm〜２０cm程の養殖床１の周囲を枠板
２で囲い、地面との境界に金網３を敷設してもぐら対策
を施し、これになめこなどのきのこ収穫後のおがくず培
地から成る養殖床１を蒸気釜で高温殺菌しミミズや小昆
虫を死滅させて産卵後のふ化率を向上させる手立てを施
した養殖床１を敷き入れ、坪当り２０番のカブト虫の雌
雄を放虫し産卵させる。卵からふ化した幼虫は養殖床１
を食いあさり、２回脱皮を繰返して３令幼虫になり、越
冬後、春先き再び養殖床１を盛んに食べ始め、十分に栄
養を補給すると巣穴４を作り始め、体が少し赤っぽく変
化して前蛹期に入る。このころ合いを見計らって養殖床
１を注意深く掘り起こし、巣穴４から前蛹５を取出して
図２に示すような養殖用容器ａの人工の巣穴６に移し、
需要者に提供される。該容器ａは透明びんでびん蓋７の
空気孔８から空気が取り込まれ、巣穴６は図４に示すよ
うに、その一面が該びんの内面に開口した観察面９とな
っているから、中の前蛹５がさなぎに変態し、さなぎが
羽化して成虫に至るまでの一部始終を詳しく観察でき
る。
示すように、畑地などの地面上に養殖床１を造成する場
合には、高さ１５cm〜２０cm程の養殖床１の周囲を枠板
２で囲い、地面との境界に金網３を敷設してもぐら対策
を施し、これになめこなどのきのこ収穫後のおがくず培
地から成る養殖床１を蒸気釜で高温殺菌しミミズや小昆
虫を死滅させて産卵後のふ化率を向上させる手立てを施
した養殖床１を敷き入れ、坪当り２０番のカブト虫の雌
雄を放虫し産卵させる。卵からふ化した幼虫は養殖床１
を食いあさり、２回脱皮を繰返して３令幼虫になり、越
冬後、春先き再び養殖床１を盛んに食べ始め、十分に栄
養を補給すると巣穴４を作り始め、体が少し赤っぽく変
化して前蛹期に入る。このころ合いを見計らって養殖床
１を注意深く掘り起こし、巣穴４から前蛹５を取出して
図２に示すような養殖用容器ａの人工の巣穴６に移し、
需要者に提供される。該容器ａは透明びんでびん蓋７の
空気孔８から空気が取り込まれ、巣穴６は図４に示すよ
うに、その一面が該びんの内面に開口した観察面９とな
っているから、中の前蛹５がさなぎに変態し、さなぎが
羽化して成虫に至るまでの一部始終を詳しく観察でき
る。
【０００９】上記変態過程の観察においては、養殖用容
器ａの置き場所が直射日光の当らない場所が好適であ
り、しかも巣穴６の環境を自然に近い状態に確保するこ
とが最良であることから、容器ａの外周には図３、図４
に示すように、観察面９の開閉手段として不透光性のカ
バー１０を外嵌し、カバー１０の抜き窓１１を介して観
察面９をのぞくようにし、観察しないときはカバー１０
を回わして抜き窓１１をずらせば、巣穴６は暗室に近い
状態に確保される。
器ａの置き場所が直射日光の当らない場所が好適であ
り、しかも巣穴６の環境を自然に近い状態に確保するこ
とが最良であることから、容器ａの外周には図３、図４
に示すように、観察面９の開閉手段として不透光性のカ
バー１０を外嵌し、カバー１０の抜き窓１１を介して観
察面９をのぞくようにし、観察しないときはカバー１０
を回わして抜き窓１１をずらせば、巣穴６は暗室に近い
状態に確保される。
【００１０】このように直接カブト虫の成虫を手に入れ
るのと異なり、変態過程を観察する楽しみもあり、生き
た教材としての側面も有するものである。
るのと異なり、変態過程を観察する楽しみもあり、生き
た教材としての側面も有するものである。
【００１１】なお、養殖用容器ａにおける人工の巣穴６
は、黒ぼくに限定して形成するものではなく、発泡スチ
ロールや各種の保温材で形成してもよく、また、観察面
９の開閉手段としてはカバー１０のほか、不透光性のス
カートやカーテンなども提供され得る。
は、黒ぼくに限定して形成するものではなく、発泡スチ
ロールや各種の保温材で形成してもよく、また、観察面
９の開閉手段としてはカバー１０のほか、不透光性のス
カートやカーテンなども提供され得る。
【００１２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、きのこ培
地の有効利用によりカブト虫の量産を可能とし、しかも
ドラマチックな変態過程を観察できる状態で提供できる
など、生きた教材として子供の好奇心と探求心を刺激す
る効果を奏する。
地の有効利用によりカブト虫の量産を可能とし、しかも
ドラマチックな変態過程を観察できる状態で提供できる
など、生きた教材として子供の好奇心と探求心を刺激す
る効果を奏する。
【図１】養殖床の一部を切除した斜視図。
【図２】養殖用容器の斜視図。
【図３】他の実施態様における養殖用容器の斜視図。
【図４】図３の中央横断面図。
１ 養殖床 ２ 枠板 ３ 金網 ４ 巣穴 ５ 前蛹 ６ 巣穴 ７ びん蓋 ８ 空気孔 ９ 観察面 １０ カバー １１ 抜き窓 ａ 養殖用容器
Claims (3)
- 【請求項１】 きのこ収穫後のおがくず培地を殺菌し、
該培地で所要体積の養殖床を造成し、該養殖床に所要数
のカブト虫の成虫の番を放虫して産卵させ、卵からふ化
した幼虫の前蛹またはさなぎへの変態期に養殖床の巣穴
から該幼虫を取出し、空気孔をびん蓋に開口し、人工の
巣穴の一面を観察面として成る透明びんの巣穴に移して
成り、一個体毎に前蛹からさなぎを経て成虫に至る変態
を確認できることを特徴とするカブト虫の養殖方法。 - 【請求項２】 空気孔をびん蓋に開口した透明びんに黒
ぼくを入れ、該黒ぼくにカブト虫の雄が羽化できる深さ
と広さの人工の巣穴を、該びんの内面をその一面の観察
面として形成して成るカブト虫の養殖用容器。 - 【請求項３】 透明びんの巣穴の観察面を開閉手段によ
り開閉自在に閉止して成る請求項１記載のカブト虫の養
殖用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199140A JPH0731331A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | カブト虫の養殖方法と養殖用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199140A JPH0731331A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | カブト虫の養殖方法と養殖用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731331A true JPH0731331A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16402816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5199140A Pending JPH0731331A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | カブト虫の養殖方法と養殖用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0731331A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010279310A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Kansai Univ | 甲虫を用いた社会性に関与する生理活性物質を創出する方法 |
| JP2010279344A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Koji Shimoie | 蛹形成時の社会性維持を可能とする甲虫の飼育方法 |
| CN105075995A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-11-25 | 叶军江 | 一种斗米虫培育方法 |
| JP2016174572A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 株式会社コバヤシ産業 | カブトムシ飼育床及びその製造方法 |
| CN113273547A (zh) * | 2021-05-24 | 2021-08-20 | 吉林农业大学 | 一种黄蓟马的饲养装置及饲养方法 |
| GB2602134A (en) * | 2020-12-18 | 2022-06-22 | Zyzzle Ltd | Egg harvesting apparatus |
| CN115176768A (zh) * | 2022-08-19 | 2022-10-14 | 贵州大学 | 一种皂角豆象室内人工繁殖方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5329628A (en) * | 1976-08-31 | 1978-03-20 | Mitsubishi Electric Corp | Decoding circuit |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP5199140A patent/JPH0731331A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5329628A (en) * | 1976-08-31 | 1978-03-20 | Mitsubishi Electric Corp | Decoding circuit |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010279310A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Kansai Univ | 甲虫を用いた社会性に関与する生理活性物質を創出する方法 |
| JP2010279344A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Koji Shimoie | 蛹形成時の社会性維持を可能とする甲虫の飼育方法 |
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| CN105075995A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-11-25 | 叶军江 | 一种斗米虫培育方法 |
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| CN115176768A (zh) * | 2022-08-19 | 2022-10-14 | 贵州大学 | 一种皂角豆象室内人工繁殖方法 |
| CN115176768B (zh) * | 2022-08-19 | 2023-07-18 | 贵州大学 | 一种皂角豆象室内人工繁殖方法 |
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