JP3033667B2 - 部分放電検出用電極 - Google Patents

部分放電検出用電極

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JP3033667B2
JP3033667B2 JP6237077A JP23707794A JP3033667B2 JP 3033667 B2 JP3033667 B2 JP 3033667B2 JP 6237077 A JP6237077 A JP 6237077A JP 23707794 A JP23707794 A JP 23707794A JP 3033667 B2 JP3033667 B2 JP 3033667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブル、変圧器
などの交流高電圧が課電される絶縁体の絶縁状態を判断
する方法である部分放電測定法に用いる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】超高圧電力ケーブルや高電圧機器の実使
用時において、その絶縁体に欠陥(ボイド、突起、異物
など)が存在する場合、課電により部分放電が発生し、
電気トリーを経て絶縁破壊に至ったりする。そこで、絶
縁性能を確認するために、この絶縁体に事前に課電を行
い、部分放電測定を行うことが知られている。この部分
放電測定法の一つに高周波箔電極法がある。この方法で
電力ケーブルの部分放電測定を行う場合、例えば、電力
ケーブルの絶縁型中間接続部の防食層上の両側に直接金
属箔を取り付けて電極を形成する。そうして、ケーブル
絶縁体に課電に伴い部分放電が発生すると、導体と接地
側金属シース間に高周波パルスが誘起するので、この高
周波パルスを電極で検出する。この電極は検出インピー
ダンスに接続され、検出インピーダンスの出力が部分放
電測定器で測定される。上述の方法に於いて従来は、接
続部防食層上に金属箔を直接取り付け、ビニールテープ
等で固定し接地側との間でインピーダンスを形成し、測
定電極としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電力ケーブルの部分放電測定法には、以下のような問題
があった。即ち、 1)金属箔を絶縁体上に直接取り付けると、取り付け時
に金属箔のしわなどで絶縁体と金属箔の間に空気層が残
る。 2)金属箔の押さえ不良から、金属箔の密着性が不均一
になる。 以上の原因により、電極と隣接する金属シースなどの高
周波パルスが誘起される導電部材との間の静電容量が変
化する。このように電極と導電部材との間の静電容量が
測定適性値からはずれると、検出感度が低下し、部分放
電を検出することが困難になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した部分放電検出用電極を提供するもので、高電圧が
課電される電気物品の絶縁体の部分放電を検出して、前
記絶縁体の絶縁状態を判断する部分放電測定法に用いる
部分放電検出用電極であって、部分放電により高周波パ
ルスが誘起される導電部材に近接して配置される静電結
合用の部分放電検出用電極において、弾性体からなる第
1のシート状物の一方の面に金属箔を接着し、前記第1
のシート状物の他方の面に、第1のシート状物よりも小
さい弾性率を有する弾性体からなる第2のシート状物を
重ねて部分的に固定してなることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】上述のように、金属箔を弾性体からなる第1の
シート状物の一方の面に接着すると、金属箔の曲がり、
折れ、切れなどによるしわの発生を防ぐことができ、金
属箔を絶縁体に取り付けた際に、金属箔と絶縁体の間に
空気層が残ることはなくなる。また、第1のシート状物
に、第1のシート状物よりも小さい弾性率を有する弾性
体からなる第2のシート状物を重ねて部分的に固定す
る。そうすると、第2のシート状物は第1のシート状物
よりも柔らかく変形しやすいので、第2のシート状物に
張力を加えて、金属箔を取り付ける絶縁体の表面形状に
合わせて第2のシート状物を変形させることにより、第
1のシート状物を介して金属箔を絶縁体の表面に均一の
面圧で密着させることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1(a)、(b)は、それぞれ本
発明にかかる部分放電検出用電極の一実施例の平面図お
よび断面図である。この部分放電検出用電極は、電力ケ
ーブル絶縁接続部の両側に装着されるものである。図
中、1は銅箔電極、2は弾性体であるエチレンプロピレ
ン(EP)ゴムからなるゴムシート、3はEPゴムより
も弾性率が小さい天然ゴムからなるゴムシート、4はマ
ジックテープ(登録商標)、5は接続用リード線であ
る。
【0007】図1に示すように、銅箔電極1はテープ状
をなすゴムシート2に全面で接着されている。また、ゴ
ムシート2はゴムシート3に積層しており、中央部の接
着部3aで部分的にゴムシート3に接着している。さら
に、ゴムシート3の両端には、対向するようにマジック
テープ4が接着している。銅箔電極1は中央部でV字状
に分離しており、一方は校正用電極、他方は測定用電極
として使用される。銅箔電極1が中央部でV字状に分離
しているのは、電力ケーブルの接続部に装着する際に、
接続部のコンパウンド注入口の凸部を避け、銅箔電極1
が接続部表面から浮き上がらないようにするためであ
る。さらに、銅箔電極1の接続用リード線5の取り付け
部1aは、ゴムシート部分がなく、ゴムシート2とは接
着しておらず、可撓性を有する構造になっている。この
状態で銅箔電極1は、ゴムシート2の弾性により適度の
張力を受けてゴムシート2に一様に接着しており、しわ
などは生じていない。
【0008】図2は、上記部分放電検出用電極6を電力
ケーブル11の接続部を構成する接続箱12の絶縁筒部
13の両側に装着した状態を示す側面図であり、図3は
そのA−A断面図である。図3において、14は導体、
15は絶縁体、16は防食層である。図2に示すよう
に、部分放電検出用電極6は、銅箔電極1が接続箱12
に設けられたコンパウンド注入口18を避けるように、
接続箱12の防食層16上に巻かれ、ゴムシート3の両
端に接着しているマジックテープ4、4で固定されてい
る。この際、ゴムシート3はゴムシート2よりも弾性率
が小さく変形しやすいので、ゴムシート3に張力を加え
ると、ゴムシート3のゴムシート2に接着してない部分
が容易に変形して、ゴムシート2を介して銅箔電極1を
防食層16上に均一の面圧で密着させることができる。
更に、電極1を絶縁型の接続箱12に取り付ける際、接
続箱12の取り付け部の防食層16表面にシリコーン
油、シリコーングリス、絶縁油などの絶縁性流動体を塗
布すると、長時間安定して所定の静電容量が確保でき
る。なお、本発明において、金属箔、弾性体からなる2
種類のシート状物の材質およびその形状は上記実施例に
限定されることはない。また、本発明の部分放電検出用
電極を装着し、固定する手段もマジックテープに限定さ
れず、ボタン、フックなどの留め具を用いてもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁体の部分放電を検出して、前記絶縁体の絶縁状態を判
断する部分放電測定法に用いる部分放電検出用電極であ
って、部分放電により高周波パルスが誘起される導電部
材に近接して配置される静電結合用の部分放電検出用電
極は、弾性体からなる第1のシート状物の一方の面に金
属箔を接着し、前記第1のシート状物の他方の面に、第
1のシート状物よりも小さい弾性率を有する弾性体から
なる第2のシート状物を重ねて部分的に固定して構成さ
れているため、金属箔を空気層を残すことなく、均一の
面圧で絶縁体の表面に密着させることができ、精度よく
測定することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、それぞれ本発明にかかる部
分放電検出用電極の一実施例の平面図および断面図であ
る。
【図2】上記実施例を電力ケーブルの接続部に装着した
状態を示す側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 銅箔電極 1a 取り付け部 2、3 ゴムシート 3a 接着部 4 マジックテープ 5 リード線 6 部分放電検出用電極 11 電力ケーブル 12 接続箱 13 絶縁筒部 14 導体 15 絶縁体 16 防食層 18 コンパウンド注入口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 G01R 31/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧が課電される電気物品の絶縁体の
    部分放電を検出して、前記絶縁体の絶縁状態を判断する
    部分放電測定法に用いる部分放電検出用電極であって、
    部分放電により高周波パルスが誘起される導電部材に近
    接して配置される静電結合用の部分放電検出用電極にお
    いて、弾性体からなる第1のシート状物の一方の面に金
    属箔を接着し、前記第1のシート状物の他方の面に、第
    1のシート状物よりも小さい弾性率を有する弾性体から
    なる第2のシート状物を重ねて部分的に固定してなるこ
    とを特徴とする部分放電検出用電極。
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