JP3033664B2 - 半導体レーザ装置の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAs基板に、Al
GaAs、InGaAs、GaAs等のIII・V族化合
物半導体の層を活性層として形成され、劈開面が共振器
とされており、赤色または近赤外波長領域で発振する半
導体レーザ装置の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs基板に形成される半導体レーザ
装置は、光学損傷と呼ばれる突然劣化(共振器面が瞬時
に溶融する突然劣化)から免れることができないことが
一般である。
【0003】しかし、GaAs基板に形成される半導体
レーザ装置において、活性層の禁制帯幅より大きな幅の
禁制帯を有する半導体の単結晶層よりなる光学損傷抑制
層を、共振器面に形成しておくと、光学損傷の発生を抑
制するに有効であることが知られている(特開昭52−
74292号公報)。
【0004】この特開昭52−74292号公報は、そ
の実施例において、GaAs基板に、Al0.3 Ga0.7
Asを上下のクラッド層とし、Al0.1 Ga0.9 Asま
たはGaAsを活性層とし、ストライプの両端の劈開面
が共振器とされており、正電極にAuZnが使用され、
負電極にAuSnが使用されているダブルヘテロ構造の
リッジ導波型半導体レーザ装置を開示しているが、これ
を製造するには、GaAs基板上に下部クラッド層と活
性層と上部クラッド層とコンタクト層とを形成し、スト
ライプに対応する領域をレジスト膜をもってカバーし、
このレジスト膜でカバーされていない領域のコンタクト
層と上部クラッド層の上部とをエッチング除去した後、
こゝに絶縁層を形成し、使用済みのレジスト膜を除去し
て、正負の電極を蒸着形成した後、400〜500℃を
もって熱処理し、その後、ストライプに直交する方向に
劈開して共振器を形成し、活性層の禁制帯幅より大きな
禁制帯幅を有する半導体例えばAl0.3 Ga0.7 Asの
単結晶層よりなる光学損傷抑制層を、600℃程度の成
長温度をもって、共振器面に形成する工程が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、正負の電極
を形成した後、600℃程度の高温をもって熱処理する
と、正負の電極の金属が、それぞれ、上部クラッド層と
基板中に拡散して、電極の電気抵抗が上昇して、しきい
値電流を増大させ、さらに、信頼性を低下すると云う欠
点がある。
【0006】この欠点を解消するには、共振器をなす劈
開面に、高温工程を必要とする光学損傷抑制層を形成し
た後、高温工程を嫌う電極形成工程を実行することにす
ればよいようにも思われるが、共振器長は通常300〜
1000μmと小さいので、光学損傷抑制層を避けて微
細領域のみに限定的に電極を形成することは至難であ
る。
【0007】以上述べたように、GaAs基板に形成さ
れ、劈開面が共振器とされ、この共振器面上に、活性層
の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体単結晶層
よりなる光学損傷抑制膜が形成されている半導体レーザ
装置を製造することは容易ではなく、その製造方法の開
発が望まれていた。
【0008】本発明の目的は、この要望に応えることに
あり、GaAs基板に形成され、劈開面が共振器とさ
れ、この共振器面上に、活性層の禁制帯幅より大きな禁
制帯幅を有する半導体単結晶層よりなる光学損傷抑制膜
が形成されている半導体レーザ装置を製造する方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、GaAs
基板に形成され、劈開面が共振器とされており、共振器
面上に、活性層の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する
半導体単結晶層よりなる光学損傷抑制膜が形成されてい
る半導体レーザ装置の製造方法において、電極を形成し
た後、光学損傷抑制膜としてのGaInP膜を、500
℃以下の成長温度をもって、共振器面上に形成する半導
体レーザ装置の製造方法によって達成される。
【0010】
【作用】本発明は、活性層として使用されるGaAsや
Al0.1 Ga0.9 Asより禁制帯幅は大きいが、450
℃程度の成長温度をもって単結晶成長が可能なGaIn
Pを光学損傷抑制膜の材料に使用し、一方、工程上の問
題を解決するため、電極の形成を先行させることゝし、
電極を形成した後、500℃以下の成長温度をもって、
上記したGaInPの光学損傷抑制膜を形成することゝ
したものである。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
係る半導体レーザ装置の製造方法を説明する。
【0012】図2参照 有機金属気相成長法(以下MOCVD法と云う。)を使
用して、1辺が2cmの正方形のn型のGaAs基板1
上に、厚さが2μmであるn型のAlGaAs層よりな
る下部クラッド層2と、GaAs層よりなる活性層3
と、厚さが2μmであるp型のAlGaAs層よりなる
上部クラッド層4と、p型のGaAs層よりなるコンタ
クト層5とを形成する。
【0013】図3参照 劈開面と直交する方向にストライプを形成するために、
幅を3μmとし、間隔を350μmとして、平行な縞状
にレジスト膜6を形成し、このレジスト膜6を使用して
コンタクト層5と上部クラッド層4の上部とをエッチン
グ除去する。次に、絶縁膜7としてのSiO2 膜を形成
する。
【0014】図4参照 使用済みのレジスト膜6を除去した後、基板1を厚さ1
00〜200μmに研磨し、基板1の下面にAuGeN
i/Auの負電極を形成し、コンタクト層5と絶縁膜7
との上面に、Ti/Pt/Auの正電極を形成する。
【0015】図5参照 ストライプに直交する方向に300μm間隔をもって劈
開し、50〜60個のレーザ素子を有する半導体レーザ
装置バー9を形成する。
【0016】図1参照 MOCVD法を使用して、上記の半導体レーザ装置バー
9の劈開面91に、500℃以下の成長温度好ましくは
450℃程度の成長温度をもって、GaInP層10を
厚さ200nmに形成する。
【0017】その後、ストライプを中心にして、振り分
け175μmになるように切断して半導体レーザ装置を
完成する。
【0018】以上の工程をもって製造した半導体レーザ
装置の微分抵抗を測定したところ、GaInP層よりな
る光学損傷抑制膜の成長温度が500℃以下において
は、約2Ωであり、満足すべきものであった。なお、G
aInP層よりなる光学損傷抑制膜の成長温度を550
℃として試作したところ、微分抵抗は約4Ωとなり、ま
た、GaInP層よりなる光学損傷抑制膜の成長温度を
600℃として試作したところ、14Ωとなり、満足す
べきものではなかった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る半導
体レーザ装置の製造方法は、GaAs基板に形成され、
劈開面が共振器とされており、共振器面上に、活性層の
禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体単結晶層よ
りなる光学損傷抑制膜が形成されている半導体レーザ装
置を製造するにあたり、400〜500℃の熱処理温度
を使用して電極を形成した後、500℃以下の成長温度
をもってGaInPよりなる光学損傷抑制膜を、共振器
面上に形成することゝされているので、電極抵抗は十分
低くでき、光学損傷の発生を防止しうる半導体レーザ装
置を、簡略な製造工程をもって製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の製
造方法を実施して製造した半導体レーザ装置をストライ
プに平行に切断した断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の製
造方法の工程図である(エピタキシャル層の形成工
程)。
【図3】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の製
造方法の工程図である(ストライプと絶縁層の形成工
程)。
【図4】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の製
造方法の工程図である(電極形成工程)。
【図5】本発明の一実施例に係る半導体レーザ装置の製
造方法の工程図である(半導体レーザ装置バーの製造工
程)。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板 2 n型AlGaAs層よりなる下部クラッド層 3 GaAs層よりなる活性層 4 p型AlGaAs層よりなる上部クラッド層 5 p型GaAs層よりなるコンタクト層 6 レジスト膜 7 AuGeNi/Au層よりなる負電極 8 Ti/Pt/Au層よりなる正電極 9 半導体レーザ装置バー 10 GaInP層よりなる光学損傷抑制層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板に形成され、劈開面が共振
    器とされており、該共振器面上に、活性層の禁制帯幅よ
    り大きな禁制帯幅を有する半導体単結晶層よりなる光学
    損傷抑制膜が形成されている半導体レーザ装置の製造方
    法において、 電極を形成した後、前記光学損傷抑制膜としてのGaI
    nP膜を、500℃以下の成長温度をもって形成するこ
    とを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
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