JP3033609U - 包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 本考案は、見栄えが良く、贈り先に好印象を
与え、永く記憶に残るような付加価値の高い包装箱を提
供することを課題とする。 【解決手段】 本考案の包装箱は、写真貼着用領域を表
面に設けた内箱１と、この内箱１を挿入するカバー部材
４の前記写真貼着用領域に対応する部分に、任意形状の
切り抜き部５を形成した構成であり、また、内箱の上面
に、写真貼着用領域を表面に設けたカードを載置し、こ
れらを挿入するカバー部材の前記カードの写真貼着用領
域に対応する部分に、任意形状の切り抜き部５を形成し
た構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として旅行の土産品や結婚披露宴の引き出物等に使用される包装 箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

我国では国内外の旅行、特に新婚旅行の場合、恩人、友人、知人、親戚等幅広 い範囲の関係者に土産品を買ってくる慣習があり、また、結婚披露宴の場合に、 引き出物等、持ち帰りの御祝い品が配られる慣習がある。 このような場合、一般に、品物を普通に包装しただけで配るか、その商品又は 包装容器に二人の名前を入れるのがせいぜいである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の包装箱では、その土産品から旅行地は判るものの、その旅行 を誰がどのように過ごしたのかは伝わってこない場合が多く、味気ない想いをす る事がある。また、結婚披露宴の場合も、菓子類や引き出物等が単に従来の包装 箱で従来の包装紙により包装されて提供されるのは、一生に一度という状況を考 えた場合、インパクトに欠け、強い印象は得られない。

【０００４】 本考案は、上記の点に鑑み、見栄えが良く、永く記憶に残るような印象を与え る、付加価値の高い包装箱を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の請求項１に記載の包装箱では、内箱の表面 に、接着剤層を設けた写真貼着用領域を設け、該箱を挿入するカバー部材の前記 写真貼着領域に相当する箇所に任意形状の切り抜き部を形成し、請求項２に記載 の包装箱では、写真貼着用領域を表面に設けたカードを、内箱の上面に載置し、 この内箱とカードを挿入するカバー部材の前記カードの写真貼着用領域に対応す る部分に、任意形状の切り抜き部を形成している。

【０００６】 本考案の包装箱は、内箱とこの内箱の表面を覆うカバー部材、あるいは内箱と その上面に載置されるカードおよびこれらを覆うカバー部材から構成される。 内箱は、実質的に菓子類等の土産品や引き出物等が入る容器であり、この内箱 の表面あるいは内箱の上面に載置されるカードの表面に、写真貼着用の領域を形 成する。

【０００７】 カードは、内箱の表面と同じ大きさにすると、カードに貼着した写真とカバー 部材の切り抜き部との位置合わせが容易となるので好ましいが、これに限定され るものではなく、カードを内箱の表面に軽く接着して固定できるようにすること によって、カードを小型化しても良い。 また、カードには、写真貼着用の領域以外の任意の場所に、メッセージ欄を設 けたり、風景、模様等を施して、メッセージカードとしての機能を付与すると良 い。

【０００８】 写真貼着用領域は、通常、内箱の表面あるいはカードの中央部に設けられるが 、後述するカバー部材に表されたデザインに合わせて、内箱の表面のいずれの場 所に設けても良い。 なお、この領域への写真の貼付をスムーズにするため、写真貼着用領域の外縁 を、手札版、キャビネ版等写真の大きさに合わせて線状、点線状に描いておくの が好ましい。 写真の貼着は、上記領域に予め設けられた接着剤層に写真を押圧することによ り行われる。

【０００９】 この接着剤層は、上記領域の全面に設ける必要はなく、写真が領域内で上下左 右に動かない程度に部分的に形成すれば足りる。また、接着力は強固である必要 はなく、品物を受け取った者が、写真を傷付けずに容易に剥せて、アルバム等に 保管できる程度の接着力が望ましい。 さらに、接着剤層は、表面に剥離紙が形成され、剥離紙を引き剥して使用する タイプのものが好ましい。

【００１０】 カバー部材は、写真貼着用の領域が形成された内箱若しくは内箱の上面に載置 されたカードの表面を覆うように形成されていれば良く、内箱の表裏と側面の全 面を覆うキャラメル箱の外箱状や、内箱若しくはカードの写真貼着用の領域及び その周辺のみを覆う、上記同様な外箱状に形成しても良い。 カバー部材の切り抜き部は、カバー部材の内箱若しくはカードの表面に形成さ れた写真貼着領域に相当する箇所に設ける必要がある。

【００１１】 この切り抜き部は、写真の大きさに合わせて切り抜く必要はなく、写真の中の 人物に合わせ、ハート形、ダイヤ形、楕円等、さらには、花、動物等の各種形状 に切り抜き、意匠感を高めると良い。 さらに、カバー部材の表面に風景、イラスト等を施し、前記切り抜き形状と相 応、組み合わせることにより包装箱の美観を高め、この包装箱の利用範囲をより 一層広げることができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の一形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。 図１は、本考案の包装箱の内箱と貼付写真の斜視図であり、図２は、本考案の 包装箱のカバー部材の斜視図であり、図３は、図２のカバー部材に内箱を収納し た状態の斜視図である。

【００１３】 図１に示されるように、本考案の包装箱は、菓子等が入れられた内箱１の表面 に、写真貼着用領域２が設けられ、その領域２の中心部に剥離紙付きの接着剤層 ３が設けられている。また、カバー部材４は、図２に示されるようにキャラメル 箱の外箱状に形成され、その表面には、ハート形の切り抜き部５が形成されてい る。

【００１４】 本考案の包装箱の使用に際して、まず、内箱の表面に形成された写真貼着用の 領域２の接着剤層３から剥離紙６を剥し、接着剤層を露出させた後、写真のサイ ズに合わせた外縁７を選択して写真８を貼着する。 次いで、図３に示されるようにカバー部材４に、内箱１を挿入すると、予め位 置合わせができているハート形の切り抜き部５より、写真が現れ出る所望の包装 箱が得られる。 また、カードに写真貼着用の領域を設けた包装箱においては、前記内箱の表面 にしたと同様の方法で、カードに写真を貼着し、次いで、内箱の上にカードを載 置し、そのままの状態でカバー部材に挿入することにより、容易に所望の包装箱 が得られる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、見栄えが良く、贈り先に好印象を与え、永く記憶に残るよう な付加価値の高い包装箱が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の包装箱の内箱と貼付写真の斜視図であ
る。

【図２】本考案の包装箱のカバー部材の斜視図である。

【図３】図２のカバー部材に内箱を収納した状態の斜視
図である。

【符号の説明】

１ 内箱 ２ 写真貼着用領域 ３ 接着剤層 ４ 剥離紙 ５ カバー部材 ６ 切り抜き部 ７ 写真の外縁 ８ 写真

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 写真貼着用領域を表面に設けた内箱と、
   この内箱を挿入するカバー部材の前記写真貼着用領域に
   対応する部分に、任意形状の切り抜き部を形成したこと
   を特徴とする包装箱。
2. 【請求項２】 写真貼着用領域を表面に設けたカード
   を、内箱の上面に載置し、この内箱とカードを挿入する
   カバー部材の前記写真貼着用領域に対応する部分に、任
   意形状の切り抜き部を形成したことを特徴とする包装
   箱。