JP3033414B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP3033414B2
JP3033414B2 JP5329103A JP32910393A JP3033414B2 JP 3033414 B2 JP3033414 B2 JP 3033414B2 JP 5329103 A JP5329103 A JP 5329103A JP 32910393 A JP32910393 A JP 32910393A JP 3033414 B2 JP3033414 B2 JP 3033414B2
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博 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式の調節つまみの
可変指示で特性の変更を行う制御装置の駆動伝達機構を
有する電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気調理器の温度調節や電気信号
調節などの制御装置については、器体の小形化などに関
連して制御装置の調整軸位置に関係なく制御指示を行う
調節つまみが任意の位置に設定できる品位の高い器具と
できる制御駆動装置が要望されている。
【0003】以下に従来の電気調理器について説明す
る。図3、図4に於いて、51は本体ケースであり、上
面の一部には開口穴52が設けられている。本体ケース
51内方で開口穴52下方には、制御装置であるサーモ
スタット53が取付具54を介して本体ケース51に取
り付けられてあり、サーモスタット53の一部を構成す
る回動して温度可変指示を行う調整軸55が、前記開口
穴52を貫通して本体ケース51上方に臨んでいる。5
6は本体ケース51外面で、前記調整軸55の回動軸芯
と回動軸芯位置をずらして取り付けられた温度調節つま
みであり、サーモスタット53の調整軸55への回動伝
達は、調整軸55外周に取り付けられた外歯車57に温
度調節つまみ56の内周に形成した内歯車58を係合さ
せた歯車伝達で行っている。尚、59はサーモスタット
53により温度制御される調理板であり、60は調理板
59と本体ケース51の間に設けられた遮熱板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、温度調節つまみ56からサーモスタット5
3の調整軸55への制御駆動伝達が歯車伝達で行ってい
た為に、組立バラツキ等により調整軸55の回動軸芯位
置と温度調節つまみ56の回動軸芯位置がわずかにずれ
た場合でも、歯車係合関係が変化し、温度調節つまみ5
6が動かなかったり、歯車の係合が外れたりして一定の
動作が得られなかった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するもので、
その目的は、調整軸の回動軸芯位置と温度調節つまみの
回動軸芯位置がずれた場合でも、温度調節つまみの回動
が変化なく調整軸に伝達され、動作荷重バラツキがなく
正確な制御伝達が可能な制御駆動装置を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の制御駆動装置は、調理板と、前記調理板外方
を覆い一部に開口穴を設けた本体ケースと、本体ケース
内に設けられ、開口穴に制御可変指示を行う回転式の調
整軸を配置するとともに前記調理板に接触検知する感熱
棒を有する制御装置と、本体ケース外面に調整軸を覆っ
て取り付けられ回転自在な調節つまみとからなり、調整
軸には少なくとも側壁の一辺に直線辺を有すると共に、
調節つまみ内面には、一端が調節つまみ内面に支持され
て回動中心を形成し、他端が回動自在としたリンク軸が
配置され、調整軸とリンク軸の係合においてリンク軸が
調整軸の直線辺に常に当接して調節つまみの回動を調整
軸の回動に伝達する駆動部を有する電気調理器とする。
【0007】
【作用】本発明は上記した手段により、調整軸の回動軸
芯位置と温度調節つまみの回動軸芯位置がずれた場合で
も、温度調節つまみに設けられたリンク軸芯上で調整軸
が位置移動するだけで位置ずれが吸収され、温度調節つ
まみの回動が変化なく調整軸に伝達され、動作荷重バラ
ツキがなく正確な制御伝達が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
【0009】図1、図2に於いて、1は遮熱板2に配置
した発熱体(図示せず)に載置された調理板である。3
は遮熱板2の外方を覆う本体ケースであり、一部に前記
発熱体の通電制御を行う制御装置であるサーモスタット
4が取付具5を介して取り付けられてある。サーモスタ
ット4は、筒状の感知棒6内にバイメタル7を配置し、
該バイメタル7の熱たわみで電気接点部8の開閉を行う
通称コンマスと呼ばれるサーモ仕様をしており、前記バ
イメタル7の熱たわみは、感知棒6部が調理板1と当接
して受熱して行う。サーモスタット4のベース9にはめ
ねじ10が設けられており、おねじ11を有する調整軸
12が係合される。調整軸12の先端部13は前記電気
接点部8の一方の端子に当接しており、調整軸12への
回動指示によるねじ係合の作用で、スラスト方向への先
端部13移動で電気接点部8の電気接点間距離を変化さ
せて温度調節を行う。該調整軸12の他端は、本体ケー
ス3に設けられた開口穴14を貫通して本体ケース3よ
り外方に突き出ており、先端には平行状の溝15が設け
られている。16は本体ケース3に取り付けられた円筒
状の温度調節つまみであり、円筒中心を回動支点として
回動する。温度調節つまみ16は、本体ケース3接触対
辺面に蓋を有して内部を中空とした形状をしており、内
部の内周外縁部近傍には、一端を調節つまみ16に支持
されて回動中心を形成し、他端を回動自在としたリンク
軸17が設けられている。リンク軸17は前記調整軸1
2の溝15内に位置しており、温度調節つまみ16の回
動がリンク軸17を介して調整軸12に伝達される。
【0010】上記構成に於いて、特に温度調節つまみ1
6を操作して調整軸12を回動させサーモスタット4の
設定温度が変化する制御伝達状況についてその動作を説
明する。温度調節つまみ16に支持されたリンク軸17
は、サーモスタット4の調整軸12の溝15内に係合し
ている。従って、温度調節つまみ16を回動させるとリ
ンク軸17が回動し、リンク軸17側壁が溝15側壁と
当接して溝15への回動力を作用させて調整軸12が回
動する。調整軸12が回動すると、ベース9と調整軸1
2に設けられためねじ10とおねじ11の作用で調整軸
12は電気接点部8で位置変化し、電気接点間距離が変
化してサーモスタット4の設定温度を変化させる。温度
調節つまみ16の回動に於ける溝15とリンク軸17の
係合状況は、調整軸12と温度調節つまみ16との回動
軸芯が同一時点では、リンク軸17の同一部位と溝15
との係合で、また、調整軸12と温度調節つまみ16の
回動軸芯がずれた場合には、リンク軸17が溝15内で
スラスト方向でずれながら係合する。つまり、調整軸1
2と温度調節つまみ16との回動軸芯がずれた場合で
も、リンク軸17の溝15内移動で位置ずれが吸収さ
れ、温度調節つまみ16の回動力バラツキのない安定し
た動作荷重が得られる。また、この状況は調整軸12と
温度調節つまみ16の取付け角度が変化した場合でも同
様の作用が現れ、調整軸12に対し温度調節つまみ16
を任意の位置、任意の角度で取り付けられる高品位の商
品を提供できるものである。
【0011】尚、実施例においては、調整軸12とリン
ク軸17の係合を、調整軸12に設けた溝15内にリン
ク軸17を位置させて行なったが、調整軸12外面の少
なくとも一辺に直線辺を形成し、直線辺と対辺をはさん
で保持する溝を有したリンク板を取り付けても同様の効
果が得られるものである。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかな様に本発明の電
気調理器は、調整軸の回動軸芯位置と温度調節つまみの
回動軸芯位置がずれた場合でも、温度調節つまみに設け
られたリンク軸の調整軸直線辺での当接位置が移動する
だけで位置ずれが吸収され、温度調節つまみの回動が変
化なく調整軸に伝達され、動作荷重バラツキがなく正確
な制御伝達が可能な電気調理器を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御駆動装置の断面図
【図2】同制御駆動装置の平面図
【図3】従来の制御駆動装置の断面図
【図4】同制御駆動装置の平面図
【符号の説明】
3 本体ケース 4 サーモスタット 12 調整軸 14 開口穴 16 温度調節つまみ 17 リンク軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理板と、前記調理板外方を覆い一部に
    開口穴を設けた本体ケースと、本体ケース内に設けら
    れ、開口穴に制御可変指示を行う回転式の調整軸を配置
    するとともに前記調理板に接触検知する感熱棒を有する
    制御装置と、本体ケース外面に調整軸を覆って取り付け
    られ回転自在な調節つまみとからなり、調整軸には少な
    くとも側壁の一辺に直線辺を有すると共に、調節つまみ
    内面には、一端が調節つまみ内面に支持されて回動中心
    を形成し、他端が回動自在としたリンク軸が配置され、
    調整軸とリンク軸の係合においてリンク軸が調整軸の直
    線辺に常に当接して調節つまみの回動を調整軸の回動に
    伝達する駆動部を有する電気調理器。
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CN102105236B (zh) * 2008-07-29 2013-08-07 株式会社富士机械工作所 圆筒成形装置

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