JPH10191120A - 監視装置用防爆形首振り旋回装置 - Google Patents

監視装置用防爆形首振り旋回装置

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Publication number
JPH10191120A
JPH10191120A JP8342117A JP34211796A JPH10191120A JP H10191120 A JPH10191120 A JP H10191120A JP 8342117 A JP8342117 A JP 8342117A JP 34211796 A JP34211796 A JP 34211796A JP H10191120 A JPH10191120 A JP H10191120A
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JP
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rotation
explosion
housing
motor
proof
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Application number
JP8342117A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Watanabe
久佳 渡辺
Takuo Muramoto
卓夫 村本
Jun Iwama
順 岩間
Masayoshi Yasunaka
正好 安仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Publication of JPH10191120A publication Critical patent/JPH10191120A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆回転式のモータとこのモータからの回転
検出センサとして防爆形回転センサを利用することによ
り、小型化、自動フィードバック、低コストを可能とし
た監視装置用防爆形首振り旋回装置を提供すること。 【解決手段】 監視カメラCを載置したカメラマウント
Mを仮想の軸線を中心に回転させる首振り機構部11及
びこの機構部全体をその回転中心軸線に直角な軸線を中
心に旋回させる旋回機構部31から構成され、首振り機
構部11が、剛性な第1のハウジング12の内部に、エ
アーモータ14、このモータの回転をマウントMに伝達
する第1の回転伝達手段15を設置して構成され、旋回
機構部31は、剛性な第2のハウジング32に支持され
且つ一端を第1のハウジング12に固定した回転軸33
にエアーモータ34の回転を第2の回転伝達手段35で
伝達するように構成され、首振り機構部11及び旋回機
構部31の各回転伝達手段15、35がそれぞれ各モー
タから伝達される回転を検知する防爆形回転センサとし
て防爆形ロータリーエンコーダ24、45を備えている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は監視装置用防爆形首
振り旋回装置に関し、更に詳細には例えば耐圧防爆形の
カメラ装置等を取付け支持するのに好適な雲台即ち首振
り旋回装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石油化学工場などでは可燃性ガスを使用
することが多く、そのため監視用カメラとして耐圧防爆
形のカメラが使用されている。従来、この耐圧防爆形カ
メラの首振り機構及び/又は旋回機構(これを一般には
「雲台」と称している)の動力源としては電気式モータ
が利用されている。すなわち、従来のこの種の首振り機
構や旋回機構では電動モータで首振り軸を回転させ、或
いは電動モータで旋回軸を回転させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耐圧防爆形カメラにおいて、電気式モータを用いた首振
り機構や旋回機構では、防爆認定を取得するために破壊
試験(可燃性ガスを封じ込め、着火時の火災逸走のない
ことを確認する)を実施しなければならず、これが雲台
の製造コストを高める原因ともなっていた。
【0004】しかも、耐圧防爆式の首振り機構や旋回機
構には、サーボモータ等のフィードバック制御付きモー
タの使用は認定されにくく、たとえ認定されたたとして
も構造的に製品が大型化し且つ高価となる、という問題
があった。そのため、この種の耐圧防爆式の首振り機構
や旋回機構では、その制御、例えば耐圧防爆形カメラの
首振り又は旋回時の停止位置等の制御を操作者自身がモ
ニタを見ながら行うのが一般的であった。
【0005】また、大型で且つ高価ではあるが、前述し
たようなフィードバック制御付きモータを備える首振り
機構や旋回機構も存在しているが、この首振り機構や旋
回機構は、回転スピードが遅い、制御精度が悪い、
旋回角が360度未満であり、死角ができる等の問題
があった。
【0006】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、可逆回転式のモータとこ
のモータからの回転をセンサとして防爆形回転センサを
利用することにより、小型化、自動フィードバック、低
コストを可能とした監視装置用防爆形首振り旋回装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は監視装置用防爆
形首振り旋回装置であり、前述した技術的課題を達成す
るため以下のように構成されている。すなわち、本発明
は、監視装置が載置されたマウントを仮想の軸線を中心
に回転させる首振り機構部、及びこの首振り機構部をそ
の回転中心軸線に直角な軸線を中心に旋回させる旋回機
構部からなる監視装置用防爆形首振り旋回装置におい
て、前記首振り機構部が、剛性な第1のハウジングと、
前記第1のハウジングの内部に配置された可逆回転式の
第1のモータと、この第1のモータの回転を前記第1の
ハウジングに回転可能に支持されたマウントに伝達する
第1の回転伝達手段とから構成され、前記旋回機構部
が、剛性な第2のハウジングと、前記第2のハウジング
に回転可能に支持され且つ一端を前記首振り機構部の前
記第1のハウジングに固定した回転軸と、前記第2のハ
ウジングの内部に配置された可逆回転式の第2のモータ
と、この第2のモータの回転を前記回転軸に伝達する第
2の回転伝達手段とから構成され、前記首振り機構部及
び前記旋回機構部における前記第1及び第2の回転伝達
手段がそれぞれ前記各モータから伝達される回転を検知
する防爆形回転センサを備えていることを特徴とする。
【0008】<本発明における具体的構成>本発明の監
視装置用防爆形首振り旋回装置は、前述した必須の構成
要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような
場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前
記第1及び第2の回転伝達手段が、それぞれこれを構成
する構成要素の1つの回転体の回転範囲を機械的に規制
するストッパを備え、更に前記第1の回転伝達手段が前
記マウントに固定されると共に前記第1のハウジングに
回転可能に支持されたスピンドルを含み、前記第1のモ
ータから伝達される回転を検知する防爆形回転センサが
前記スピンドルの端面から内方に形成された凹所内に収
納されていることを特徴とする。
【0009】更に、本発明の監視装置用防爆形首振り旋
回装置では、可逆回転式の前記第1及び第2のモータ
が、それぞれエアーモータから構成されていることを特
徴とする。更にまた、本発明の監視装置用防爆形首振り
旋回装置では、前記監視装置が防爆形のカメラであるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の監視装置用防爆形首振り旋回装置
によると、監視装置を首振り即ちチルトする時には、首
振り機構部の第1のモータを駆動してその回転力を第1
の回転伝達手段を介してマウントに伝達する。このマウ
ントは、水平軸線を回転中心線として第1のハウジング
に回転可能に取り付けられており、従ってこのマウント
がその水平回転中心線を軸に回転する結果、このマウン
トに載置された監視装置は上下方向にチルトする。この
マウントの回転量は、防爆形回転センサによって検知さ
れて第1のモータの駆動がフィードバック制御される。
【0011】また、監視装置の旋回即ちパンは、前述し
たマウントを回転可能に支持している第1のハウジング
全体を旋回機構部により垂直軸線を中心として旋回させ
ることによってなされる。すなわち、旋回機構部を構成
する第2のモータが駆動されると、その回転力は第2の
回転伝達手段を介して回転軸に伝達される。この回転軸
は、その中心軸線が垂直線に一致しており、これにより
この回転軸に連結された第1のハウジングの全体が旋回
し、その結果として監視装置がパンする。この旋回機構
部においても、この回転軸の回転量は、防爆形回転セン
サによって検知されて第2のモータの駆動がフィードバ
ック制御される。
【0012】また、この発明に係る監視装置用防爆形首
振り旋回装置では、第1の回転伝達手段としてマウント
を回転させるスピンドルを含み、エンコーダは実質この
スピンドルに内蔵されてその回転量を検出する。更に、
各回転伝達手段を構成する構成要素の回転体には機械的
なストッパが設けられており、設定された回転角以上の
回転が規制されている。従って、監視装置のチルト及び
パンは、それぞれ設定された回転角度の範囲内で動作す
る。
【0013】なお、本発明の監視用防爆形首振り旋回装
置では、可逆回転可能なモータとしてエアーモータを採
用することが好ましい。このエアーモータを使用する場
合には電磁弁又は圧力制御弁によってエアーの供給を制
御して、当該モータの駆動、回転方向、及び停止などの
制御をすることができる。圧力制御弁を用いることによ
りオン・オフ制御だけでなく連続制御も可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の監視用防爆形首振
り旋回装置を図に示される実施形態について更に詳細に
説明する。図1には本発明の監視装置用防爆形首振り旋
回装置における一実施形態として監視カメラ用防爆形首
振り旋回装置(以下、首振り旋回装置と称する)10の
全体が示されている。
【0015】この監視カメラ用防爆形首振り旋回装置1
0は、防爆形監視カメラCを首振り即ちチルトさせる首
振り機構部11と旋回即ちパンさせる旋回機構部31と
を備え、これらの各機構部11、31はそれぞれ鉄板な
どのような剛性な材料から構成された筐体即ち第1のハ
ウジング12及び第2のハウジング32に収納されてい
る。防爆形監視カメラCは、従来と同様のものであり、
本発明の要旨ではないのでその構成の詳細な説明は省略
する。
【0016】最初に、第1のハウジング12に収納され
た首振り機構部11について説明する。首振り機構部1
1は、第1のハウジング12内を拡大した図2に示され
るように、モータマウント13により第1のハウジング
12内下部に設置された可逆回転式のエアーモータ14
と、第1のハウジング12の上部側壁に回転可能に取り
付けられたカメラマウントMにエアーモータ14の回転
を伝達する第1の回転伝達手段15とを備えている。
【0017】モータマウント13には減速機17が配置
された固定され、エアーモータ14の本体から水平に延
びるはその出力軸14aは、減速機17の中央部に形成
された貫通開口を通って伸長し、この出力軸14aは摩
擦継手16を介して減速機17の入力側に接続されてい
る。この減速機17の出力側には、図3及び図4に示さ
れるようなタイミングプーリ18が取り付けられ、エア
ーモータ14の回転は減速機17で減速されてタイミン
グプーリ18に伝達される。
【0018】その時、このタイミングプーリ18の回転
が最大で約半回転即ち180度以内で停止するように、
このタイミングプーリ18の側面にはストッパディスク
19が減速機17の外周側に嵌合するような配置関係で
取り付けられている。このストッパディスク19は、図
5、図6及び図7に示されるようにリング状を呈し、そ
の側面の2カ所にはモータマウント13に向かって突出
した突起19a、19bが一体的に形成されている。
【0019】モータマウント13は、図8及び図9に示
されるようにその一側部にストッパー用の突起13aが
形成され、この突起13aは、ストッパディスク19が
タイミングプーリ18と一体に回転した時、ストッパデ
ィスク19の突起19a、19bが衝突する位置に存在
している。これによりタイミングプーリ18が約半回転
したところでこれらの突起13aと19a、又は突起1
3aと19b同志が衝突し、タイミングプーリ18のそ
れ以上の回転が阻止される。
【0020】他方、第1のハウジング13の上部におい
て、対向する両側壁には開口が形成され、この一方の開
口には軸受20が装着されている。この軸受20には、
図2から明らかなようにL形をしたカメラマウントMの
垂直板部に固定されたスピンドル21が第1のハウジン
グ12の外側から挿入されて回転可能に支持されてい
る。このスピンドル21の先端部は軸受20を貫通して
いると共にその先端部にはタイミングプーリ22が取り
付けられている。
【0021】スピンドル21の先端部外周面にはネジが
形成されており、締め付けナット23をこの先端部に螺
着してタイミングプーリ22が軸受20のインナーレー
ス一側面に圧着されている。スピンドル21は、軸受2
0への挿入時に外周に形成された段部が軸受20のイン
ナーレース他側面に当接していることから、締め付けナ
ット23の締め付けにより軸受20のインナーレースに
確実に固定される。
【0022】スピンドル21の先端面には、凹部21a
が形成され、この凹部21aには防爆形ロータリーエン
コーダ(以下、単にロータリーエンコーダという)24
が配置されている。このロータリーエンコーダ24は有
底筒状のケーシング25内に入れられてその入り口を端
板26で閉鎖してユニット化されている。このロータリ
ーエンコーダユニットは、第1のハウジング12の側壁
に形成された他方の開口からこれを挿入することでスピ
ンドル21の端面凹部21aにケーシング25ごと配置
され、端板26の周囲縁部をネジ27でハウジング12
の壁部に固定して取り付けられている。
【0023】ロータリーエンコーダ24は回転検出軸2
4aを備え、この回転検出軸24aはケーシング25か
ら突出してスピンドル21の端部方向に伸長していると
共にスピンドル21の回転中心軸線上に位置している。
スピンドル21の端部における回転中心には、シャフト
28の一端が固定され、このシャフト28の他端は前述
したロータリーエンコーダ24の回転検出軸24aに対
峙し、カップリング29により両者は連結されている。
【0024】これによりスピンドル21の回転は、ピン
28及びカップリング29を介してロータリーエンコー
ダ24の回転検出軸24aに伝わり、エンコーダー本体
でその回転量の検出がなされる。スピンドル21を回転
させるタイミングプーリ22と前述したタイミングプー
リ18とにはタイミングベルト30が掛け回され、エア
ーモータ14によるタイミングプーリ18の回転が他方
のタイミングプーリ22に伝達される。
【0025】首振り機構部11は、このように第1のハ
ウジング13内下部に設置されたエアーモータ14の回
転を、第1の回転伝達手段15を介して第1のハウジン
グ12の上部側壁に回転可能に取り付けられたカメラマ
ウントMに伝達し、これによりこのカメラマウントMの
縦方向板部を回動することにより横方向板部に載置され
た耐圧防爆形カメラをチルトする。
【0026】次に、第2のハウジング32に収納された
旋回機構部31について説明する。旋回機構部31は、
第2のハウジング32内を拡大した図10に示されるよ
うに、第2のハウジング32に回転可能に支持され且つ
一端を首振り機構部11の第1のハウジング12に固定
した回転軸33と、第2のハウジング32の内部に配置
された可逆回転式のエアーモータ34と、この第エアー
モータ34の回転を回転軸33に伝達する第2の回転伝
達手段35とから構成されている。
【0027】一端を第1のハウジング13に固定された
回転軸33は、第2のハウジング32の上部開口に取り
付けられた軸受36により仮想の垂直軸線を回転中心線
として回転可能に支持されている。この回転軸33には
その下端からタイミングプーリ37が装着され、このプ
ーリ37は回転軸33の外周に形成されたネジを利用し
て螺合された締め付けナット38により当該回転軸33
に固定されている。
【0028】エアーモータ34は、図10及び図11に
示されるように、回転軸33に取り付けられたタイミン
グプーリ37の近傍で、第2のハウジング32に取り付
けられたモータマウント39に支持されている。このモ
ータマウント39上には減速機40が配置され、エアー
モータ34の出力軸34aは減速機40の中央部に形成
された貫通開口を通って伸長し、摩擦継手41を介して
減速機40の入力側に接続されている。
【0029】この減速機40の出力側には、図12及び
図13に示されるようなタイミングプーリ42が取り付
けられ、エアーモータ34の回転は減速機40で減速さ
れてタイミングプーリ42に伝達される。その時、この
タイミングプーリ42の回転が最大で約1回転即ち36
0度以内で停止するように、このタイミングプーリ42
の側面にはストッパディスク43が減速機40の外周側
に嵌合するような配置関係で取り付けられている。
【0030】その際、図12から明らかなように、タイ
ミングプーリ42には、その回転中心軸線を中心とする
仮想円上に4つの長孔42aが形成され、ストッパディ
スク43は、この各長孔42aから挿入されたショルダ
ボルト44によりこのタイミングプーリ42に連結され
ている。しかし、ショルダボルト44は長孔42a内で
相対的に移動可能とされ、即ち長孔42aの幅がこのボ
ルト44の直径よりも幾分大きく設計されている。
【0031】そのため、タイミングプーリ42は長孔4
2aの長さ分だけストッパディスク43に相対して回転
することができる。ストッパディスク43は、図14及
び図15に示されるようにリング状を呈し、その側面の
一カ所にはモータマウント39に向かって突出した突起
43aが一体的に形成されている。モータマウント39
は、図8及び図9で示された首振り機構部におけるモー
タマウント13とほぼ同じであり、その一側部にストッ
パー用の突起(図示せず)が形成されている。
【0032】この突起は、ストッパディスク43がタイ
ミングプーリ42と一体に回転した時、ストッパディス
ク43の突起43aが衝突する位置に存在している。こ
れによりタイミングプーリ42が約1回転したところで
これらの突起同志が衝突してストッパディスク43の回
転が停止される。しかし、前述したようにタイミングプ
ーリ42はその長孔42aの長さ分だけ更に回転した後
にそれ以上の回転が阻止される。
【0033】その結果、タイミングプーリ42は、モー
タマウント39に形成された突起及びストッパディスク
43に形成された突起43aの周方向幅寸法にかかわら
ず、0〜360度の回転を確実に保障することができ
る。タイミングプーリ42の真上には防爆形ロータリー
エンコーダ(以下、単にロータリーエンコーダという)
45が配置され、当該プーリ42に向かって延びる回転
検出軸45aは、タイミングプーリ42の上面に固定さ
れた取付け円板46回転中心のシャフト47に対峙し、
両者はカップリング48により連結されている。
【0034】これにより、タイミングプーリ42の回転
は、シャフト47及びカップリング29を介してロータ
リーエンコーダ45の回転検出軸45aに伝わり、エン
コーダー本体でその回転量の検出がなされる。タイミン
グプーリ42と前述した回転軸33に取り付けられたタ
イミングプーリ37とにはタイミングベルト49が掛け
回され、エアーモータ34によるタイミングプーリ42
の回転が他方のタイミングプーリ37に伝達される。
【0035】旋回機構部31は、このように第2のハウ
ジング32内に設置されたエアーモータ34の回転を、
第2の回転伝達手段35を介して回転軸33に伝達し、
これにより第1のハウジング12全体を回動することに
よってこの第1のハウジング12に設けられたカメラマ
ウントMに載置された耐圧防爆形カメラCをパンする。
【0036】次に、この実施形態に係る監視カメラ用防
爆形首振り旋回装置10の動作について説明する。この
監視カメラ用防爆形首振り旋回装置10によると、監視
カメラCを首振り即ちチルトする時には、首振り機構部
11のエアーモータ14を駆動してその回転力を第1の
回転伝達手段15である摩擦継手16、減速機17、タ
イミングプーリ18、タイミングベルト30、タイミン
グプーリ22及びスピンドル21を介してカメラマウン
トMに伝達する。
【0037】水平軸線を回転中心線として第1のハウジ
ング12に回転可能に取り付けられているカメラマウン
トMは、その水平回転中心線を軸に回転する。その結
果、このカメラマウントMに載置された監視カメラCは
上下方向にチルトする。このマウントMの回転範囲は、
ストッパディスク19によって0〜180度の範囲に機
械的に規制される。同時に、このマウントMの回転量は
常にロータリーエンコーダ24によって検知され、エア
ーモータ14の駆動がフィードバック制御される。
【0038】また、監視カメラCの旋回即ちパンは、前
述したカメラマウントMを回転可能に支持している第1
のハウジング12全体を旋回機構部31により垂直軸線
を中心として旋回させることによってなされる。すなわ
ち、旋回機構部31を構成するエアーモータ34が駆動
されると、その回転力は第2の回転伝達手段である摩擦
継手41、減速機40、タイミングプーリ42、タイミ
ングベルト49及びタイミングプーリ37を介して回転
軸33に伝達される。
【0039】この回転軸33は、その中心軸線が垂直線
に一致しており、これによりこの回転軸33に連結され
た第1のハウジング12の全体が旋回し、その結果とし
て監視カメラCがパンする。この旋回機構部31におい
ても、この回転軸の回転範囲は、ストッパディスク43
によって0〜360度の範囲に機械的に規制される。同
時に、この回転軸33の回転量は常にロータリーエンコ
ーダ45によって検知され、エアーモータ34の駆動が
フィードバック制御される。
【0040】この実施形態における監視カメラ用防爆形
首振り旋回装置10では、首振り機構部11及び旋回機
構部31の動力装置としてエアーモータ14、34を使
用している。このエアーモータ14、34は、加圧空気
供給源から各エアーモータ14、34へのエアー供給路
に設置された周知の防爆形電磁バルブ(図示せず)又
は、圧力制御弁をコンピュータなどを用いて制御するこ
とにより自由にその駆動、回転方向、及び停止などを行
うことができる。
【0041】また、前述した各ロータリーエンコーダ2
4、45からの検出信号をそのコンピュータにデータと
して常に入力して監視カメラCの向きを検出できるよう
にしておけば、監視カメラCの所望の向きをいつでも自
由に設定することができる。
【0042】なお、前述した実施形態の監視カメラ用防
爆形首振り旋回装置10では、首振り機構部11及び旋
回機構部31の動力装置としてエアーモータ14、34
を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく
種々の可逆回転可能なモータを採用することができる。
【0043】また、この実施形態では、防爆形首振り旋
回装置により監視カメラCを動かす例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ以
外の各種センサを動かすのにも使用することができるこ
とは言うまでもない。また、防爆形回転センサとして防
爆形ロータリーエンコーダーが望ましく、更には本質安
全防爆形のロータリーエンコーダがより好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の監視装置
用防爆形首振り旋回装置によれば、可逆回転可能なモー
タ、センサとして防爆形回転センサを使用したことによ
り、首振り及び旋回の自動フィードバックを容易に行う
ことができる。
【0045】また、本発明の監視装置用防爆形首振り旋
回装置によれば、第1及び第2の回転伝達手段を構成す
る構成要素の回転体をストッパにより機械的に規制し、
且つ第1の回転伝達手段としてマウントに固定されると
共に第1のハウジングに回転可能に支持されたスピンド
ルに、第1のモータから伝達される回転を検知する防爆
形回転センサを内蔵させたことから、小型化、低コスト
化を図ることができる。
【0046】更に、本発明の監視装置用防爆形首振り旋
回装置によれば、首振り機構部及び旋回機構部における
動力手段としてエアーモータを使用していることから防
爆機能を一層高めることができる。そのため、マウント
に耐圧防爆形の監視カメラを載置して可燃性ガス等を使
用することが多い石油化学工場などでの監視用カメラ装
置として使用するのに極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視装置用防爆形首振り旋回装置にお
いてその一実施形態である監視カメラ用防爆形首振り旋
回装置を示す断面図である。
【図2】図1に示される監視カメラ用防爆形首振り旋回
装置における首振り機構部を拡大して示す断片的な断面
図である。
【図3】図2に示される首振り機構部を構成する1つの
タイミングプーリを示す平面図である。
【図4】図3に示されるタイミングプーリを4−4線に
沿って切断して示す断面図である。
【図5】図2に示される首振り機構部を構成するストッ
パディスクを示す平面図である。
【図6】図5に示されるストッパディスクの側面図であ
る。
【図7】図5に示されるストッパディスクを7−7線に
沿って切断して示す断面図である。
【図8】図2に示される首振り機構部を構成するモータ
マウントを示す正面図である。
【図9】図8に示されるモータマウントを示す平面図で
ある。
【図10】図1に示される監視カメラ用防爆形首振り旋
回装置における旋回機構部を拡大して示す断片的な断面
図である。
【図11】図10に示される旋回機構部が収納された第
2のハウジングをその底板を外して内部を概略的に示す
底面図である。
【図12】図10に示される旋回機構部を構成する1つ
のタイミングプーリを示す平面図である。
【図13】図12に示されるタイミングプーリを13−
13線に沿って切断して示す断面図である。
【図14】図10に示される旋回機構部を構成するスト
ッパディスクを示す平面図である。
【図15】図14に示されるストッパディスクを15−
15線に沿って切断して示す断面図である。
【符号の説明】
10 監視装置用防爆形首振り旋回装置 11 首振り機構部 12 第1のハウジング 13 モータマウント 14 エアーモータ(可逆回転可能なモータ) 14a 出力軸 15 第1の回転伝達手段 16 摩擦継手 17 減速機 18 タイミングプーリ 19 ストッパディスク 20 軸受 21 スピンドル 22 タイミングプーリ 23 締め付けナット 24 ロータリーエンコーダ 24a 回転検出軸 25 ケーシング 26 端板 27 ネジ 28 シャフト 29 カップリング 30 タイミングベルト 31 旋回機構部 32 第2のハウジング 33 回転軸 34 エアーモータ(可逆回転可能なモータ) 35 第2の回転伝達手段 36 軸受 37 タイミングプーリ 38 締め付けナット 39 モータマウント 40 減速機 41 摩擦継手 42 タイミングプーリ 43 ストッパディスク 44 ショルダボルト 45 ロータリーエンコーダ 46 取付け円板 47 シャフト 48 カップリング 49 タイミングベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安仲 正好 千葉県袖ヶ浦市長浦字拓二号580番32三井 石油化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視装置が載置されたマウントを仮想の
    軸線を中心に回転させる首振り機構部、及びこの首振り
    機構部をその回転中心軸線に直角な軸線を中心に旋回さ
    せる旋回機構部からなる監視装置用防爆形首振り旋回装
    置において、 前記首振り機構部が、剛性な第1のハウジングと、前記
    第1のハウジングの内部に配置された可逆回転式の第1
    のモータと、この第1のモータの回転を前記第1のハウ
    ジングに回転可能に支持されたマウントに伝達する第1
    の回転伝達手段とから構成され、 前記旋回機構部が、剛性な第2のハウジングと、前記第
    2のハウジングに回転可能に支持され且つ一端を前記首
    振り機構部の前記第1のハウジングに固定した回転軸
    と、前記第2のハウジングの内部に配置された可逆回転
    式の第2のモータと、この第2のモータの回転を前記回
    転軸に伝達する第2の回転伝達手段とから構成され、 前記首振り機構部及び前記旋回機構部における前記第1
    及び第2の回転伝達手段がそれぞれ前記各モータから伝
    達される回転を検知する防爆形回転センサを備えている
    ことを特徴とする監視装置用防爆形首振り旋回装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の回転伝達手段が、そ
    れぞれこれを構成する構成要素の1つの回転体の回転範
    囲を機械的に規制するストッパを備え、更に前記第1の
    回転伝達手段が前記マウントに固定されると共に前記第
    1のハウジングに回転可能に支持されたスピンドルを含
    み、前記第1のモータから伝達される回転を検知する防
    爆形回転センサが前記スピンドルの端面から内方に形成
    された凹所内に収納されていることを特徴とする監視装
    置用防爆形首振り旋回装置。
  3. 【請求項3】 可逆回転式の前記第1及び第2のモータ
    が、それぞれエアーモータから構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の監視装置用防爆形首振
    り旋回装置。
  4. 【請求項4】 前記監視装置が防爆形のカメラであるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    監視装置用防爆形首振り旋回装置。
JP8342117A 1996-12-20 1996-12-20 監視装置用防爆形首振り旋回装置 Pending JPH10191120A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020086077A (ko) * 2001-05-11 2002-11-18 전자부품연구원 팬/틸트 구동형 카메라
US6922211B2 (en) * 1998-09-04 2005-07-26 Videotec S.R.L. Scanning and cleaning device for explosion-proof casing for monitoring apparatus such as surveillance television camera operating in explosive environment
JP2006317312A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Petroleum Energy Center 耐圧防爆型監視装置及び耐圧防爆型容器
KR100708472B1 (ko) 2006-03-13 2007-04-18 삼성전자주식회사 감시 카메라
CN102316251A (zh) * 2010-06-29 2012-01-11 甘肃省治沙研究所 植物物候器官自动拍摄记录仪

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