JP3033300U

JP3033300U - 掛け布団

Info

Publication number: JP3033300U
Application number: JP1996007946U
Authority: JP
Inventors: 始齊藤
Original assignee: 始齊藤
Priority date: 1996-07-06
Filing date: 1996-07-06
Publication date: 1997-01-21
Anticipated expiration: 2002-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】軽くて薄く、保温性、保湿性にすぐれた掛け
布団を提供する。【解決手段】ポリエステル網地（２）の上面を表布地
（１）で被覆し、該ポリエステル網地（２）の下面をポ
リエステル布地（３）で被覆し、端縁部を縫合して一体
化することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、内部にポリエステル製の網地を使用した、掛け布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、掛け布団として、内部に綿の入った布団や、毛布、かいまき、タオルケット等を使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには、次のような欠点があった。（イ）綿の入った布団や毛布、かいまき等は、保温効果はあるが、それ自体かなりの重さがあり、また、厚みもあるためかさばりがちで寝にくく、非常に不快な場合があった。（ロ）タオルケットは軽くて薄いが、保温効果が小さく、また、すべりも悪いため、他の布団と併用すると、ずれたり丸まったりしがちで、非常に不快な場合があった。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ポリエステル網地（２）の上面を表布地（１）で被覆し、該ポリエステル網地（２）の下面をポリエステル布地（３）で被覆する。そして、端縁部を縫合して一体化する。本考案は、以上のような構成よりなる掛け布団である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

敷き布団やマットレス等の上に横になり、表布地（１）側を上にし、ポリエステル布地（３）側を身体に掛けて使用する。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。（イ）ポリエステル網地（２）の上面を、表布地（１）で被覆する。（ロ）ポリエステル網地（２）の下面を、ポリエステル布地（３）で被覆する。（ハ）表布地（１）及びポリエステル網地（２）、ポリエステル布地（３）を重ね、端縁部を縫合して一体化する。本案は以上のような構造で、これを使用する時は、敷き布団やマットレス等の上に横になり、表布地（１）側を上にして、ポリエステル布地（３）側を身体に掛ける。単独で使用しても、他の寝具と併用してもよい。合成繊維としてのポリエステルは、比重及び吸湿性が小さいという性質を有する。それを素材として布団の内部及び下面に使用すると、非常に軽い。また、体内から分泌された水分をすべて吸収してしまうことがないため、体温を受けて、布団と人体との間に適度な保温、保湿状態がつくり出される。さらに、網目を使用しているため、内部が凹凸構造となり、水分を含有した温まった空気を収容する無数の空間を形成し、保温性、保湿性を長時間維持することとなる。この状態は、布団の内部及び下面に、ポリエステルを併用することにより、効果は倍増する。なお、ポリエステル網地（２）の網目は、角目に限らず、菱目、丸目等に設けてもよく、目の大きさも、大小様々にしてよい。また、異なる形状や大きさの組み合わせを用いてもよい。さらに、該ポリエステル網地（２）は、布団内部に、１枚に限らず複数枚重ねて縫合してもよい。表布地（１）には、どのような素材を用いてもよく、下面にはポリエステル布地（３）の他、さらしを使用してもよい。さらに、端縁部のみならず中央部をも十字、波形等に縫合すると、より安定性のある布団となる。なお、本考案は、掛け布団としてだけでなく、はらまきや下着、チョッキなどの衣類、あるいはサポーターや絆創膏等の素材として使用してもよい。

【０００７】

【考案の効果】

比重及び吸湿性の小さいポリエステルを布団の素材として使用しているため、非常に軽く、身体に無理な負担がかからない。綿のように吸湿して重くなったり冷たくなったりせず、中身が片寄ったりへこんだりもしない。また、薄いためかさばりもせず、すべりも良く、他の布団と併用しても丸まったりずれたりしにくく、非常に寝やすい。さらに、使用中に体内から分泌された水分は、体温を受け、内部の網目による凹凸部で収容されるため、保温性・保湿性にすぐれた状態を布団全体にわたり長時間維持することができる。上述のように、本考案は、電気などいっさい使用せずに、安全に快適な睡眠を維持し、身体全体の血行を促進させるため、健常者のみならず老人や傷病者に最適である。さらに、弾性、引張強度の大きいポリエステルは、使用を繰り返しても変形や型崩れが少なく、耐候性も大きいため、手軽に洗濯、屋外乾燥ができ、扱いが簡単で、衛生的である。したがって、きわめて簡便、安全、衛生的、健康的な寝具である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一部切欠斜視図である。

【図２】本考案の要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１表布地２ポリエステル網地３ポリエステル布地

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ポリエステル網地（２）の上面を表布地
（１）で被覆し、該ポリエステル網地（２）の下面をポ
リエステル布地（３）で被覆し、端縁部を縫合して一体
化した掛け布団。