JP3033267U - 折り畳み可能なコンテナの自動組み立て装置 - Google Patents
折り畳み可能なコンテナの自動組み立て装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い精度を要求することなく折り畳み状態の
コンテナを確実につかんで吊り上げて展開し、迅速に正
確にコンテナを組み立てる自動組み立て装置を提供す
る。 【解決手段】 左右の側板22、23が内方へ回動され
正・背面板24、25が中折れされた折り畳み状態のコ
ンテナ2の上フレーム20をリフト4のフィンガーアー
ム6で挟持して吊ることにより、同コンテナ2の自重作
用で正・背面板24、25を平板状に展開させると共
に、左右側板22、23を外方へ回動させてコンテナ2
を展開する展開手段Aと、前記コンテナ2をロック手段
Cの直下位置まで移送する移送手段Bと、移送されてき
たコンテナ2の左右側板22、23を垂直シリンダ8に
より伸長するロック部材7が更に外方へ押し開いてロッ
クするロック手段Cとで構成されている。
コンテナを確実につかんで吊り上げて展開し、迅速に正
確にコンテナを組み立てる自動組み立て装置を提供す
る。 【解決手段】 左右の側板22、23が内方へ回動され
正・背面板24、25が中折れされた折り畳み状態のコ
ンテナ2の上フレーム20をリフト4のフィンガーアー
ム6で挟持して吊ることにより、同コンテナ2の自重作
用で正・背面板24、25を平板状に展開させると共
に、左右側板22、23を外方へ回動させてコンテナ2
を展開する展開手段Aと、前記コンテナ2をロック手段
Cの直下位置まで移送する移送手段Bと、移送されてき
たコンテナ2の左右側板22、23を垂直シリンダ8に
より伸長するロック部材7が更に外方へ押し開いてロッ
クするロック手段Cとで構成されている。
Description
【0001】
この考案は、非使用時には小さく折り畳み、物品の搬送等を行う使用時には本 来の箱状形態に組み立てることが可能なコンテナを、非使用時の折り畳み状態か ら自動的に組み立てる際に使用する自動組み立て装置に関する。
【0002】
折り畳みが可能であって保管等に便利な、図7に例示したようなコンテナが、 従来より多用されている(実公昭55−36350号公報など参照)。このコン テナ2は、短手方向の左側板22及び右側板23の上部が、上フレーム20に各 々ピンで回転自在に連結されている。よって、左右の側板22、23を内方へ押 し込むことにより同側板22、23が内方へ回動され、又は左右側板22、23 を外方へ押し出すことにより同側板22、23が外方へ回動される。また、長手 方向の正面板24及び背面板25も、前記上フレーム20及び底板21に各々ピ ンで回転自在に連結されている。これらの各正・背面板24、25は各々上下の 2枚板で構成され、この上下の板同士の中間部が連結部26…によりピンで中折 れと展開が自在に連結されている。したがって、組み立て状態におけるコンテナ 2の正・背面板24、25を内方へ押すと、連結部26の位置が内方へ中折れ状 態に畳まれ、当該コンテナ2は組み立て時の約1/3〜1/4の大きさに平べっ たく折り畳まれる。また、この折り畳み状態の上フレーム20を吊り上げると、 前記中折れ状態の正・背面板24、25が平板状に展開され、左右の側板22、 23は各々外方へ回動されて略垂直状態に位置される。そこで、左右の側板22 、23の下端部を更に外方へ押し開くことにより、当該左右側板22、23は確 実にロックされて組み立て(展開)が完成される。
【0003】 近年、前記のようなコンテナの組み立て作業の自動化を図る自動組み立て装置 が下記に例示する如く種々開発されてきている。 特開平7−315338号公報に記載された自動組み立て装置は、図8に 示したように、フック片b及びスイングアームcとから成るクランプユニットK によってコンテナ2の展開及びロック(組み立て)を一度に行う構成である。す なわち、図8aのように台車aの上に複数列段積みしたコンテナ2…をそのまま 当該装置の所定位置にセットし、コンテナ2の左右の側面22、23にそれぞれ 取り付けられた開口部22a、23a(図7参照)に図8bの如く、内側からク ランプユニットKの各フック片b、bを引っ掛けて吊り上げ、正・背面板24、 25を展開する。次に、クランプ懸架フレームdに設置してある各スイングアー ムc、cによって、前記左右の側板22、23を押し下げる如く回動させること により、コンテナ2を展開された箱状の形態に完成させる。前記クランプユニッ トKはクランプ懸架フレームdに複数並列に保持されており、複数並列な配置の 複数個のコンテナ2…を一度に吊り上げて組み立て、搬出位置Mへと降ろす構成 である。
【0004】 実開昭63−190009号公報に記載された自動組み立て装置も前記コ ンテナの展開及びロックを一度に行う構成である。すなわち、同公報記載の装置 は、図7に示したコンテナ2の上フレーム20の長手方向面20bに形成された 複数の開口部(係止凹部)20c…を、図示を省略した外側から把持する係合凸 部を有する保持体と、その保持体をクランク機構によって昇降させる保持体昇降 装置と、左右の側板を押し開く製函アームと、その製函アームを昇降する製函ア ーム昇降装置とを備えた構成とされている。
【0005】
前記の自動組み立て装置は、複数のコンテナ2…を同時に吊り上げて組み立 てるため、組み立て手段(機構)も非常に大がかりで、且つ複雑となっている。 しかも、コンテナ2を吊り上げるに当たり、折り畳み状態のコンテナ2の左右の 側板22、23に設けられた各開口部22a、23aに、各フック片b、bを内 側から確実に引っ掛けなければならず、そのために複数のコンテナ2…の正確な 位置決めや、クランプユニットKのフック片bの動作に高い精度が要求される。 その上、前記複数のフック片b…でコンテナ2…を吊り上げつつ、スイングアー ムc、cによる左右の側板22、23のロック作業(最終的な組み立て作業)も 即座に行われる構成であって、機構上複雑で不安定であり、僅かな誤差によって コンテナ2が落下してしまう虞れがある。
【0006】 この点は前記の自動組み立て装置についても同様のことが云える。つまり、 保持体の係合凸部を上フレーム20の開口部(係止凹部)20cの中へ外側から 確実に挿入させて把持しなければならず、やはりその動作に精度が要求される。 また、クランク機構を利用してコンテナ2を上昇させながら展開させ、つづいて 降下させながら製函アームでコンテナ2の左右側板22、23を押し開いてロッ ク作業を行うため、省スペースで行うあまり、やはり、機構上複雑なものとなっ ており、少しの誤差も許されず、結局は作業効率が悪くなっている。
【0007】 したがって、本考案の目的は、折り畳み可能なコンテナを機械的・自動的に組 み立てるに当たり、それ程大がかりでなく複雑でない装置によって、折り畳み状 態のコンテナを展開する作業と、同コンテナをロックする(組み立てる)作業と を分離独立して行い、また、高い精度を要求することなく折り畳み状態のコンテ ナを確実につかんで吊り上げて展開し、迅速に正確にコンテナを組み立てる自動 組み立て装置を提供することにある。
【0008】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した考案に 係る折り畳み可能なコンテナの自動組み立て装置は、左側板22及び右側板23 の上部が上フレーム20に各々ピン連結されて回動され、正面板24及び背面板 25が前記上フレーム20及び底板21に各々ピン連結されると共にその略中間 の連結部26もピン連結されて中折れと展開が自在な構成の折り畳みが可能なコ ンテナ2を自動的に組み立てる装置であって、 左右の側板22、23が内方へ回動され正・背面板24、25が中折れされた 折り畳み状態の前記コンテナ2の上フレーム20を吊ることにより、同コンテナ 2の自重作用で正・背面板24、25を平板状に展開させると共に、左右側板2 2、23を各々外方へ回動させてコンテナ2を展開する展開手段Aと、その展開 手段Aにより展開されたコンテナ2を後述のロック手段Cの直下位置まで移送す る移送手段Bと、その移送手段Bにより移送されてきた前記コンテナ2の左右側 板22、23を更に外方へ押し開いてロックしコンテナ2の組み立てを完了する ロック手段Cとより成ることを特徴とする。
【0009】 請求項2に記載した考案に係る自動組み立て装置は、前記請求項1の装置に関 し、展開手段Aは、リフト4を当該装置の本体フレーム1に上下方向に配置され たチェン3に接続し同チェン3の移動により昇降させ、及び移動アーム5を水平 移動自在に前記リフト4に支持し、コンテナ2の上フレーム20を挟持可能なフ ィンガーアーム6を前記移動アーム5の先端に取り付けた構成としたこと、 移送手段Bは、前記展開手段Aのリフト4により降下されてきた展開状態のコ ンテナ2を本体フレーム1下部の移送フレーム1aの上で水平移動させる押し出 しバー10を、本体フレーム1の下側に設けた水平シリンダ9の出力軸の外端に 取り付けた構成としたこと、 ロック手段Cは、左右のロックバー7a、7bの上部を各々ピン連結して外方 へ開脚自在に吊る支持体7cより成るロック部材7を、本体フレーム1に設けた 垂直シリンダ8の出力軸の下端に上下移動自在に取り付け、垂直シリンダ8の伸 長動作によって展開状態のコンテナ2の上部開口から入り込んだ前記左右のロッ クバー7a、7bの下端部をして、コンテナ2の左右側板22、23の下端部に 当接させ、同下端部をそのまま外方へ押し開いて左右側板22、23をロックし 、当該コンテナ2の組み立てを完了する構成としたこと、を特徴とする。
【0010】 請求項3に記載した考案に係る自動組み立て装置は、前記請求項2の装置にお けるロック部材7によって組み立てが完了されたコンテナ2の中に物品40…を 供給する物品供給口Sを、移送フレーム1aに臨む配置でロック部材7の近傍に 設置したことを特徴とする。
【0011】
【考案の実施の形態及び実施例】 本考案の自動組み立て装置は、上述したような非使用時の折り畳み状態と使用 時の組み立て状態とを何度も繰り返して行う物品搬送用のコンテナ2の組み立て 作業に実施される。前記コンテナ2の大きさは、幅寸が約530mm、奥行きが 約365mm、組み立て時の高さが約325mmである。自動組み立て装置のボ ディーをなす本体フレーム1は、ABSやAAS等の合成樹脂被覆鋼管を継手で 接続して組み立てられている。この本体フレーム1は、正面方向からみた図1に おいて、基部をなす最下部の水平な移送フレーム1aが、全長約2300mm、 高さ約340mm、奥行き約750mmの大きさで構成されている。前記移送フ レーム1aの左寄り部分に、最大高さ約2200mm、奥行き約930mmの空 所37が形成されている。前記空所37の正背面位置の上下方向にガイドフレー ム1b、1bが立設されている(図1、図2参照)。本体フレーム1の左端部分 は、折り畳まれたコンテナ2を段積みするべく、空所37の左端側部分に約47 0mm幅の積載スペース1eが確保されている。
【0012】 自動組み立て装置は、請求項1に記載したように、折り畳み状態のコンテナ2 、すなわち、左右の側板22、23が内方へ回動され正・背面板24、25が中 折れされた状態のコンテナ2における上フレーム20を吊ることにより、同コン テナ2の自重作用で正・背面板24、25を平板状に展開させると共に、左右の 側板22、23を各々外方へ回動させてコンテナ2を展開させる展開手段Aと、 その展開手段Aにより展開されたコンテナ2を移送する移送手段Bと、その移送 されてきた前記コンテナ2の左右の側板22、23を更に外方へ押し開いてロッ クし、組み立てを完了するロック手段Cとが各々分個に独立して構成されている (図1)。
【0013】 前記の展開手段Aは、請求項2に記載したように、本体フレーム1の上下方向 に配置したチェン3にリフト4が接続され、同チェン3の移動によりリフト4を 備えた当該展開手段Aが昇降される。そして、移動アーム5が水平移動自在に前 記リフト4に支持され、コンテナ2の上フレーム20を挟持可能なフィンガーア ーム6が前記移動アーム5の先端に取り付けた構成とされている(図1)。より 具体的には、図2に示したように、両端のスプロケット16、16及び内側のス プロケット15を備えた駆動軸12が本体フレーム1の上部に回転自在に取り付 けられると共に、両端にスプロケット17、17を備えた軸13が本体フレーム 1の最下部に回転自在に取り付けられ、前記上下のスプロケット16、17に各 々チェン3が巻き掛けられている。本体フレーム1の上部にはスプロケット14 を備えた駆動モータ11が設置され、そのスプロケット14と、前記駆動軸12 のスプロケット15とがチェン18で巻き掛けられている。よって、駆動モータ 11が作動されることにより、動力はスプロケット14からスプロケット15、 駆動軸12、スプロケット16に伝わってチェン3が移動される構成とされてい る。
【0014】 リフト4は、前記の合成樹脂被覆鋼管と継手によって高さ210mm、奥行き 650mm程度の箱枠体に組み立てられている。複数の車輪41…を備えた平板 42が当該箱枠体の正背面位置に各々垂直方向に取り付けられ(図1、図2)、 当該平板42はチェン3に接続されている(図6参照)。前記複数の車輪41… はガイドフレーム1bを挟むように配置されている。したがって、前記の駆動モ ータ11が作動されチェン3が移動されることにより、リフト4は、その複数個 の車輪41…がガイドフレーム1bを、云わば軌道(ガイドレール)として走行 し空所37内を上下方向に移動(昇降)する(図1)。当該リフト4の内部には シリンダ27が水平に設置され、そのシリンダ27の軸に、コンテナ2の長手方 向の幅寸と略同じ幅寸の移動アーム5(幅寸535mm、奥行き365mm)が 設置され(図2参照)、前記シリンダ27の伸縮動作に応じて移動アーム5はリ フト4の内外に水平移動が自在な構成とされている。前記移動アーム5の先端の 両端には、図2に示した如く、コンテナ2の長手方向に配置されたシリンダ28 、及び同シリンダ28の出力軸の外端に設置されたL字状のフィンガーアーム6 が各々取り付けられている。よって、シリンダ28の収縮動作に応じてフィンガ ーアーム6が内方へ動き、コンテナ2の上フレーム20における短手方向の縁部 20a(図7参照)を挟持する構成とされている。
【0015】 移送手段Bは、前記コンテナ2を押し出すように水平移動させるアングル状の 押し出しバー10が、本体フレーム1の移送フレーム1aの下側に設けられた水 平シリンダ9の内向きの出力軸外端に取り付けられた構成とされている。水平シ リンダ9のストロークは、リフト4によって移送フレーム1aの上面に載置され たコンテナ2の中心位置と、移送フレーム1aに接する如く降下する後述のロッ ク手段Cの中心位置とを結ぶ長さ(約620mm)に略等しいものとされている 。移送する展開状態のコンテナ2をロック手段Cの直下位置で確実に停止させる ためである。
【0016】 ロック手段Cは、図1の正面方向からみると、本体フレーム1の空所37の右 側に設けられている。このロック手段Cは、図5に示したように、左右のロック バー7a、7bの上部を軸29で各々ピン連結して外方へ開脚自在に吊る支持体 7cで構成されるロック部材7が、垂直シリンダ8の下向きの出力軸の下端に上 下移動自在に取り付けられている。垂直シリンダ8は、その下端部が本体フレー ム1の略中間レベルに位置する水平なフレーム1c上に設置(支持)されている 。前記左右の軸29、29は垂直なガイドバー33、34の下端に取り付けられ ている。前記ガイドバー33、34は、上側の水平フレーム1dと下側の水平フ レーム1cに接続された垂直な支持フレーム31、32に対し各々上下移動自在 に支持されている。よって、垂直シリンダ8の伸縮動作に応じてロック部材7は 、ガイドバー33、34で支持されながら搖動することなく垂直方向に真すぐに 降下される。なお、支持体7cにはアングル状のストッパー7dが取り付けられ ており、ロックバー7a、7bが内側に傾動しないように構成されている。
【0017】 上述した当該装置は、その近傍に設置された作動スイッチ30(図4参照)の オフ状態で、展開手段Aのリフト4は、図1に示した如く、本体フレーム1の空 所37の最上部に位置し、移送手段Bの水平シリンダ9は伸長されて押し出しバ ー10が空所37内の左端に位置され、ロック手段Cの垂直シリンダ8は収縮さ れてロック部材7が上方に位置されている。
【0018】 以下に、前記の自動組み立て装置によるコンテナ2の組み立て要領を説明する 。非使用のために折り畳まれたコンテナ2…は、台車に12個ぐらいを段積みに して、当該装置の近くまで移動し(図6参照)、当該装置左端の積載スペース1 eの上に積み上げる。前記作動スイッチ30をオン状態にすると、リフト4のシ リンダ27が伸長することにより移動アーム5が外方へ伸長した後、当該リフト 4は、前記段積み状態のコンテナ2…のうち最上段のコンテナ2と同じレベル位 置まで降下して停止し、シリンダ28、28の作動によりフィンガーアーム6、 6が前記最上段のコンテナ2における上フレーム20の短手方向縁20a、20 aを挟持する(図2a、図7参照)。つづいてリフト4は少なくともコンテナ2 の高さ分を上昇するが、その上昇過程で、前記コンテナ2は、その自重作用で正 ・背面板24、25が平板状に展開され、左右の側板22、23は各々外方へ回 動されて一応展開される(図2b、図1)。次に、図3に示したように、移動ア ーム5が引き込まれて前記コンテナ2が原位置から離れた空所37内へ水平移動 されると、リフト4が降下し、同リフト4に吊られたコンテナ2は、押し出しバ ー10の前方位置における移送フレーム1aの上に載置される。すると、フィン ガーアーム6が開かれてコンテナ2を離脱させ、当該リフト4は空所37の最上 位置まで上昇して待機する。次に、移送手段Bの水平シリンダ9が収縮され、押 し出しバー10がコンテナ2をロック手段C(ロック部材7)の直下位置まで後 押しする(図3、図4)。その後、水平シリンダ9は伸長して押し出しバー10 が空所37の左端位置に戻る。しかる後、図5aに示した垂直シリンダ8が伸長 してロック部材7が直下に位置するコンテナ2の上部開口から入り込む。尚、そ の際、前記リフト4も降下し、フィンガーアーム6が次の最上段のコンテナ2を 挟持する動作を開始している。垂直シリンダ8の伸長動作に従って降下されてき たロック部材7の左右のロックバー7a、7bの下端部は、まず、コンテナ2の 底板21に当接し、同底板21上を若干滑動して左右の側板22、23の下端部 に当接し、同左右側板22、23を各々外方へ押し開いて確実にロックする(図 5b、図6)。このロック状態、つまり、コンテナ2の組み立てが完了されるや 否や、垂直シリンダ8は収縮してロック部材7は上昇される。一方、前記フィン ガーアーム6、6で次のコンテナ2を挟持したリフト4も同時に上昇される(図 1参照)。かくして、上述した折り畳み状態のコンテナの展開→移送→ロックの 各作業が別個独立に順次繰り返して正確に行われ、折り畳み状態の複数個のコン テナ2…が次々に自動的に組み立てられる。
【0019】 なお、請求項3に記載したように、前記ロック手段Cのロック部材7によって 完全に組み立てられたコンテナ2の中に物品40を供給する物品供給口Sを、移 送フレーム1aの上に臨む配置で且つロック部材7の近傍位置に設置することも 好適に実施される(図1、3参照)。当該物品供給口Sへと運ばれてきた物品4 0(図6参照)を落下させてコンテナ2の中へ物品40を積載することができ、 コンテナの組み立て作業につづいてコンテナへの物品供給作業を効率よく行うこ とができる。そして、移送フレーム1aの端部に図示を省略したローラコンベア 等を接続しておくことにより、前記物品40が積載されたコンテナ2を所望の場 所までスムーズに移動することができる。
【0020】
本考案に係る自動組み立て装置によれば、展開手段によるコンテナの展開作業 と、ロック手段によるロック作業とが移送手段を経由して完全に分離独立して行 われるので、各作業効率やメンテナンスの向上に寄与する。展開手段のフィンガ ーアームは、コンテナの短手方向の上フレームの縁部を挟持できれば足り、また 、ロック手段のロック部材によるコンテナの左右両側板のロック(押し開き)作 業も移送フレームの上で安定して行われるので、僅かな誤差に傾注することなく 、迅速且つ、安全、確実なコンテナの自動組み立てに貢献する。
【図1】自動組み立て装置の全体を示した正面図であ
る。
る。
【図2】a、bはコンテナの展開要領を示した側面図で
ある。
ある。
【図3】リフトによるコンテナの降下状況を示した正面
図である。
図である。
【図4】コンテナの移送要領を示した一部省略の平面図
である。
である。
【図5】a、bはコンテナのロック要領を示した側面図
である。
である。
【図6】コンテナの組み立て作業状況を示した正面図で
ある。
ある。
【図7】折り畳み可能なコンテナを示した斜視図であ
る。
る。
【図8】a、bは従来例を示した全体図と拡大図であ
る。
る。
A 展開手段 B 移送手段 C ロック手段 S 物品供給口 1 本体フレーム 1a 移送フレーム 2 コンテナ 20 上フレーム 3 チェン 4 リフト 5 移動アーム 6 フィンガーアーム 7 ロック部材 7a、7b ロックバー 7c 支持体 8 垂直シリンダ 9 水平シリンダ 10 押し出しバー
Claims (3)
- 【請求項1】左側板及び右側板の上部が上フレームに各
々ピン連結されて回動され、正面板及び背面板が前記上
フレーム及び底板に各々ピン連結されると共にその略中
間の連結部もピン連結されて中折れと展開が自在な構成
の折り畳み可能なコンテナを自動的に組み立てる装置で
あって、 左右側板が内方へ回動され正背面板が中折れされた折り
畳み状態の前記コンテナの上フレームを吊ることによ
り、同コンテナの自重作用で正背面板を平板状に展開さ
せると共に左右側板を各々外方へ回動させてコンテナを
展開する展開手段と、前記展開手段により展開されたコ
ンテナを移送する移送手段と、その移送手段により移送
されてきた前記コンテナの左右側板を更に外方へ押し開
いてロックしコンテナの組み立てを完了するロック手段
とより成ることを特徴とする、折り畳み可能なコンテナ
の自動組み立て装置。 - 【請求項2】展開手段は、リフトが装置の本体フレーム
に上下方向に配置されたチェンに接続され、同チェンの
移動により昇降されること、及び移動アームが水平移動
自在に前記リフトに支持され、コンテナの上フレームを
挟持可能なフィンガーアームが前記移動アームの先端に
取り付けられた構成であること、 移送手段は、前記展開手段のリフトにより降下された展
開状態のコンテナを本体フレーム下部の移送フレームの
上で水平移動させる押し出しバーが、前記移送フレーム
の下側に設けた水平シリンダの一端に取り付けられた構
成であること、ロック手段は、左右のロックバーの上部
を各々ピン連結して外方へ開脚自在に吊る支持体より成
るロック部材が、本体フレームに設けられた垂直シリン
ダの下端に上下移動自在に取り付けられており、垂直シ
リンダの伸長動作によって展開状態のコンテナの上部開
口から入り込んだ前記左右のロックバーの下端部は、コ
ンテナの左右側板の下端部を各々外方へ押し開いて左右
側板をロックしコンテナの組み立てを完了する構成であ
ること、をそれぞれ特徴とする、請求項1に記載した折
り畳み可能なコンテナの自動組み立て装置。 - 【請求項3】ロック部材によって組み立てが完了された
コンテナの中に物品を供給する物品供給口が、移送フレ
ームに臨む配置でロック部材の近傍に設置されているこ
とを特徴とする、請求項2に記載した折り畳み可能なコ
ンテナの自動組み立て装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007192U JP3033267U (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 折り畳み可能なコンテナの自動組み立て装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033267U true JP3033267U (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=43168154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033267U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111137520A (zh) * | 2020-02-17 | 2020-05-12 | 大连优派科包装技术有限公司 | 集装箱内衬袋卸货装置及卸货方法 |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP1996007192U patent/JP3033267U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111137520A (zh) * | 2020-02-17 | 2020-05-12 | 大连优派科包装技术有限公司 | 集装箱内衬袋卸货装置及卸货方法 |
CN111137520B (zh) * | 2020-02-17 | 2024-05-10 | 大连优派科包装技术有限公司 | 集装箱内衬袋卸货装置及卸货方法 |
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