JP3033257U - 遠赤外線セラミックス体 - Google Patents

遠赤外線セラミックス体

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JP3033257U JP1996006422U JP642296U JP3033257U JP 3033257 U JP3033257 U JP 3033257U JP 1996006422 U JP1996006422 U JP 1996006422U JP 642296 U JP642296 U JP 642296U JP 3033257 U JP3033257 U JP 3033257U
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磊 水谷
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磊 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面積を比較的大きくしてあらゆる調理に利用
できるとともに、取扱いが容易で、整理しやすく安定し
た形状を備えた遠赤外線セラミックス体。 【解決手段】遠赤外線放射性能を有する断面が略円形の
環状セラミッスク体1の底面全周にわたり逆凹溝11が
設けられ、その逆凹溝11の断面が前記環状セラミック
ス体1の上面の円弧状の凸状部12がゆるく嵌まり合う
ことができる形状の逆凹形状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、遠赤外線放射性能を有するセラミックス体、例えば食材を調理する 場合に鍋などの調理容器に食材とともに入れておき、調理中に遠赤外線を放射し て料理の味を向上させるための遠赤外線セラミックス体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、調理中に遠赤外線を放射して料理の味を向上させるための遠赤外線セラ ミックス体が開発され市販されている。それらは、盤状、棒状、小球状などの形 状に成形され、鍋などの調理容器に食材とともに入れて煮炊きしたり、あるいは 味噌、醤油、食用油、各種飲料類に浸漬しておき、それら食物や調味料の味わい を向上させることを意図しているものである。
【0003】 このような遠赤外線セラミックス体では、遠赤外線の放射効率はその表面積に 応じて増減するので、盤状または棒状の場合には重量の割りには表面積が大きく なく、得られる効果が少ない。遠赤外線放射効率を向上させようとするといきお い大型化するので、取扱いが不便となるうえ調理容器の中で占める体積が増加し 調理しにくくなるなどの問題があった。また、比較的形を小さくした棒状、小球 状などの場合は、調理容器に入れる個数を増減して遠赤外線放射効率を調節でき るももの、紛失したり、また容器の中で底部付近の集中しやすく、結果として放 射効率が思いの外向上しないという問題もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、表面積を比較 的大きくしてあらゆる調理に利用できるとともに、取扱いが容易で、整理しやす い形状を備えた遠赤外線セラミックス体を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記の問題を解決した遠赤外線セラミックス体は、遠赤外線放射性能を有する 環状セラミックス体であって、その環状上面の凸状部を係合可能とする形状に形 成された逆凹溝がその環状底面全周にわたり設けられていることを特徴とするも のである。
【0006】 そして、この遠赤外線セラミックス体は、前記環状セラミックス体がセラミッ クス本体とその表面に設けられた遠赤外線放射成分を含有する表面層とからなる 構造に具体化することができる。
【0007】 また、前記セラミックス本体が黄土40〜50%、木節粘土15〜25%、長 石5〜15%、陶器石20〜30%含む原土を焼成して得た多孔性セラミックス からなり、前記表面層が前記組成の原土70〜80%、長石0〜25%、紅柄2 〜10%、フリット2〜10%、遠赤外線放射成分2〜10%含む化粧土を前記 原土と同時に焼成して得た多孔性セラミックスからなる構造に具体化することも できる。この場合、遠赤外線放射成分として、酸化スズと酸化アンチモンを主成 分とした混合焼結物を用いるのが好適である。
【0008】 さらに、前記セラミックス本体と表面層とが5〜25%の開気孔率を有する多 孔性セラミックスにより形成するのが好ましく、より好ましくは開気孔率を10 〜15%に限定するのがよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施形態について図1〜3に基づいて説明する。 この実施形態の遠赤外線セラミックス体は、外径約120mmの外形円形リン グ状で、断面形状が直径16mm程度の略円形に形成された遠赤外線放射性能を 有する環状セラミックス体1であって、図1は、この環状セラミックス体1を4 個積み重ねた状態を示し、最上段の図に示されるように、その環状セラミックス 体1の底面全周にわたり逆凹溝11が設けられている。そして、この逆凹溝11 は、その環状セラミックス体1の上面の円弧状の凸状部12がゆるく嵌まり合う ことができる形状の逆凹形状に形成されている。
【0010】 この場合、環状セラミッスク体1の断面形状は、図1のような円形状以外に、 楕円、長円または多角形でもよく特に限定されるものではない。また、図1では 、この環状セラミックス体1の上面の凸状部12は、円形断面の直径16mmの 円弧部分がそのまま凸状部12を形成している例を示しているのであるが、この ような場合の他、別途突起状に突出させた部分を殊更に付設してもよく、その部 分を上面全周に連続した凸条として形成したり、または不連続な点状、断続的な 破線状に形成してもよい。
【0011】 また、環状セラミックス体1の底面全周にわたり設けられている逆凹溝11は 、下方に開いた逆凹形状をなすもので、図1に示すように、このような環状セラ ミックス体1の複数個を積層して積み上げようとしたとき、前記上面の凸状部1 2と嵌まり合って少なくとも引っ掛かりが生じる程度の形状であればよく、それ には、深く嵌合した状態から浅く重なり合う状態までを含むものである。例えば 、逆凹溝11は、前述寸法の半径8mmの凸状部12の形状に正確に一致する曲 率で形成される必要はなく、凸状部12に覆い重なる程度の逆V字状の凹溝であ っても差し支えないものである。
【0012】 このように構成されている本考案においては、基本形状が環状セラミックス体 であるので、遠赤外線放射性能に好ましい表面積を比較的大きくすることができ る、煮炊中に沸騰泡がリング内を通過するなどするから安定して配置できる、複 数個を用いたときバラバラな状態で調理食材と不規則に混在するので遠赤外線効 果がさらに向上する、そのうえ取扱いが容易であるなどの利点に加えて、積層し て積み上げることが容易で崩れにくいので、整理が容易で紛失しにくいなどの利 点がある。
【0013】 そして、本考案においては、図2に示すように、この遠赤外線セラミックス体 の内部構造として、内部本体であるセラミックス本体13とその表面に設けられ た遠赤外線放射成分を有する表面層14からなる2重構造に具体化することがで きる。このようにして、遠赤外線放射成分を、内部のセラミックス本体13には 含有させず、表面層14に含有させておけば、所要の遠赤外線放射性能を発揮す ることを可能としながら、材料費が高価である遠赤外線放射成分の使用料を節約 できるので、全体の材料費を削減することができる。
【0014】 さらに、本考案の遠赤外線セラミックス体において、前記セラミックス本体1 3と表面層14を次のように具体化することができる。それには、先ず前記セラ ミックス本体13として、黄土40〜50%(重量%、以下同じ)、木節粘土1 5〜25%、長石5〜15%、陶器石20〜30%を配合した原土を所定形状の リング形状に成形し、乾燥し、焼成して得た多孔性セラミックスによって構成す ることとする。
【0015】 この場合、前記遠赤外線放射成分を有する表面層14としては、前記配合の原 土70〜80%、長石0〜25%、紅柄2〜10%、フリット2〜10%、遠赤 外線放射成分2〜10%を含む化粧土を前記配合の原土成形体であるセラミック ス本体に被覆して、このセラミックス本体と同時に焼成して得た多孔性セラミッ クスにより構成して、2重構造の遠赤外線セラミックス体としてより好ましく具 体化することができる。
【0016】 前記遠赤外線放射成分としては、スズとアンチモンの酸化物の混合焼結物を用 いるのが好ましい。これには市販されている陶磁器顔料であるB64グレーが適 用可能である。なお、遠赤外線放射成分として、スズ・アンチモン系以外の他の 酸化物成分系を応用できるのはいうまでもない。
【0017】 セラミックス本体13と表面層14とを以上説明したような成分組成に選定す ることにより、混合物の成形の容易性、乾燥強度、焼成強度、気孔率などの品質 を好ましい状態にして環状セラミックス体1を製造することができる。
【0018】 特に、前記配合を調節し焼成温度を制御することで、セラミックス本体と表面 層ともに、その気孔率を5〜25%、より好ましくは10〜15%に設定すれば 、得られた遠赤外線セラミックス体は、調理中に遠赤外線を放射するとともに、 多数の気泡を発生させることにより調理食材を適度に攪拌混合するので、味付け がより促進するという利点が得られるのである。
【0019】 また、本考案の遠赤外線セラミックス体の一つの利用形態として、図3に示す ように、瓶ビールまたは瓶ワインなどの飲料瓶2を包囲するように、本考案の遠 赤外線セラミックス体を所要数積層し積み上げて、それを清水を入れた容器に載 置し、その清水を毛細管現象で吸引させかつ揮発させることで気化熱を奪い、中 のビールまたはワインなどの飲料を程よく冷却するという、ボトルクーラーとし て利用することもできる。
【0020】
【考案の効果】
本考案の遠赤外線セラミックス体は、以上に説明したように構成されているの で、遠赤外線を放射する表面積が比較的大きい、使用中に安定している、積層し て積み上げることが容易で崩れにくいので、整理が容易で紛失しにくいなどの利 点の他、いくつかの実施形態によれば、材料費が安価である、製造が容易である 、食材の攪拌効果があるなど優れた効果がある。よって本考案は従来の問題点を 解消した遠赤外線セラミックス体として、その実用的価値は極めて大なるものが ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の使用状態を示す斜視図。
【図2】本考案の他の実施形態を示す断面図。
【図3】本考案の他の使用状態を説明するための斜視
図。
【符号の説明】
1 環状セラミックス体、11 逆凹溝、12 凸状
部、13 セラミックス本体、14 表面層。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠赤外線放射性能を有する環状セラミッ
    クス体であって、その環状上面の凸状部を係合可能とす
    る形状に形成された逆凹溝がその環状底面全周にわたり
    設けられていることを特徴とする遠赤外線セラミックス
    体。
  2. 【請求項2】 前記環状セラミックス体がセラミックス
    本体とその表面に設けられた遠赤外線放射成分を含有す
    る表面層とからなる請求項1記載の遠赤外線セラミック
    ス体。
  3. 【請求項3】 前記セラミックス本体が黄土40〜50
    %、木節粘土15〜25%、長石5〜15%、陶器石2
    0〜30%含む原土を焼成して得た多孔性セラミックス
    からなり、前記表面層が前記原土70〜80%、長石0
    〜25%、紅柄2〜10%、フリット2〜10%、遠赤
    外線放射成分2〜10%含む化粧土を前記原土と同時に
    焼成して得た多孔性セラミックスからなる請求項2記載
    の遠赤外線セラミックス体。
  4. 【請求項4】 前記遠赤外線放射成分が酸化スズと酸化
    アンチモンを主成分とした混合焼結物である請求項3記
    載の遠赤外線セラミックス体。
  5. 【請求項5】 前記セラミックス本体と表面層とが5〜
    25%の開気孔率を有する多孔性セラミックスからなる
    請求項3または4記載の遠赤外線セラミックス体。
  6. 【請求項6】 前記セラミックス本体と表面層との開気
    孔率が10〜15%のものである請求項5記載の遠赤外
    線セラミックス体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019038702A (ja) * 2017-08-22 2019-03-14 岡田 益男 陶磁器製容器に収容された液体構成成分の蒸発を制御する方法、および陶磁器製容器

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JP2019038702A (ja) * 2017-08-22 2019-03-14 岡田 益男 陶磁器製容器に収容された液体構成成分の蒸発を制御する方法、および陶磁器製容器

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