JP3033076U - ジェットミキサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ノズルより噴出するジェット水により粉体を
混合して吐出するようにしたジェットミキサーを提供す
る。 【解決手段】 貯水タンク２に設置される水中ポンプ３
と、この水中ポンプ３の吐出管４先端部に形成されたノ
ズル５を内装したエゼクタ６と、このエゼクタ６内に粉
体等を吸入するように粉体吐出口を臨ませた粉体供給管
とよりなり、ノズル５より噴出するジェット水により粉
体等を混合して吐出するようにしたジェットミキサー９
であって、粉体供給管を外管８にして、その管内部７に
抜き差し可能に粉体吸入用のサクションホースとしての
内管７を設けるとともに、内管７の先端口を外管下端部
の粉体吐出口に出没可能に臨ませる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ノズルより噴出するジェット水により粉体又はその他の物体を液体 に混合して吐出するようにしたジェットミキサーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

水中ポンプの駆動により、ノズルより水等の液体を吸入噴出させて、そのジェ ット水流に粉体等を吸入するようにして液体に粉体等を混合するようにしたジェ ットミキサーは従来から一般に知られている。公知のジェットミキサーは、粉体 吸入用の供給管をエゼクタ部に臨ませるように単一の管を固定して設けてなるも のであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のジェットミキサーにおいては、粉体吐出口が単一の管 を固定したものであるから吐出口に粉体が附着した場合、内部を分解しないと清 掃できなかった。そのため清掃が非常に困難で時間を要し面倒であるという問題 点を有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり その目的とするところは、粉体吐出口を二重管構造とすることにより粉体の附着 を少なくして且つ清掃を容易に行うことのできるジェットミキサーを提供しよう とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案におけるジェットミキサーは、貯水タンク に設置される水中ポンプと、この水中ポンプの吐出管先端部に形成されたノズル を内装したエゼクタと、このエゼクタ内に粉体等を吸入するように粉体吐出口を 臨ませた粉体供給管とよりなり、ノズルより噴出するジェット水により粉体等を 混合して吐出するようにしたジェットミキサーであって、粉体供給管を外管にし て、その管内部に抜き差し可能に粉体吸入用のサクションホースとしての内管を 設けるとともに、内管の先端口を外管下端部の粉体吐出口に出没可能に臨ませて なるものである。

【０００６】

【実施例】

図１は粉体、例えばベントナイトのような粉体をサクションホースで吸い上げ て水中ポンプから吐出されるエゼクタの水流に混合して貯留タンクに吐出する装 置を示しており、同図において、１は粉体貯留タンク、２は貯水タンクである。

【０００７】 本考案におけるジェットミキサーは貯水タンク２に設置した水中ポンプ３とそ の吐出管４、吐出管先端部に形成されたノズル５を内装したエゼクタ６、及び粉 体貯留タンク１の粉体を吸い上げてエゼクタ部へ供給するサクションホースとし ての内管７と、外管８とにより構成される。

【０００８】 ジェットミキサー本体９の前部と後部及び上部の３方にフランジ１０．１１． １２を設けて、このフランジにより吐出管４と、外管８及び混合物吐出管１３を 夫々に対応するフランジにて接合し、ボルトナットで締結する。

【０００９】 外管８は、一定の長さの中空金属管よりなりその上端部８ｂより内管７を挿入 し内管下端の吐出口７ａをノズル５に対向するように外管下端口８ａに出没可能 に臨ませる。外管８の上端部８ｂにフランジ８ｃを設けて押え金８ｄとの間にゴ ムパッキング８ｅを圧縮介在して内管７を外管８に対して上下しゅ動可能で且つ 気密にシールする。

【００１０】 水中ポンプ３及びジェットミキサー本体９は、貯水タンク２の底部の所定位置 に定着されるようにフレーム１４にてセットされる。

【００１１】

【作用】 図１〜３において、本ジェットミキサーの作用を説明する。

【００１２】 先づモータ（図示省略）を始動して水中ポンプ３を駆動すると、貯水タンク２ 内の水を吸い込んで吐出管４を経てノズル５より噴出し、これによりエゼクタ作 用が生じる。この為ジェット水により外管８内に水位がエゼクタ６の内部まで降 下する。

【００１３】 この状態で内管７を外管８内に挿入して下まで押下げる。するとサクションホ ース７′から貯留タンク１内の粉体が吸入される。吸入された粉体はエゼクタ６ 内でジェット水と混合してジェット水とともに吐出管１３より貯水タンク２内に 吐出される。タンク２内では混合水がさらに水中ポンプ３に吸い込まれ、粉体と 混合攪拌される為その濃度が次第に高くなる。

【００１４】 攪拌終了に際しては予じめ水中ポンプを停止する前に、内管７を上方へ引き上 げ、その下端の吐出口７ａを貯水タンク２の水位より上にし、その後に水中ポン プ３を停止する。

【００１５】 内管７の先端部分（吐出口７ａを含む）に粉体が附着すると、吸引力が低下す るが、このような場合に内管７を外管８より引き抜いて粉体の附着を清掃除去す る。又は必要により内管の先端部分を切り取って現状復帰する。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上記のように、粉体供給管を外管にして、その管内部に抜き差し可能 に粉体吸入用のサクションホースとしての内管を設けるとともに、内管の先端口 を外管下端部の粉体吐出口に出没可能に臨ませてなるように構成されているので 、内管を外管内において上下抜差し自由にしゅ動し、又は上方へ引き抜いて先端 部分に附着している粉体の除去及び外管内部を容易に而も迅速確実に清掃するこ とができるとともに、清掃のためにエゼクタ内部を分解したり、煩雑な手間を省 くことができ、構成も簡単でコストの面でも有利で実用上優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の全体を示す縦断側面図である。

【図２】ジェットミキサー部の拡大した平面図である。

【図３】同上の側面図である。

【図４】エゼクタ部分の拡大した縦断側面図である。

【図５】外管の上端部分の拡大した縦断側面図である。

【符号の説明】

１ 粉体貯留タンク ２ 貯水タンク ３ 水中ポンプ ４ 吐出管 ５ ノズル ６ エゼクタ ７ 内管 ７′ サクションホース ８ 外管 ９ ジェットミキサー本体 ７ａ．８ａ 吐出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貯水タンクに設置される水中ポンプと、
   この水中ポンプの吐出管先端部に形成されたノズルを内
   装したエゼクタと、このエゼクタ内に粉体等を吸入する
   ように粉体吐出口を臨ませた粉体供給管とよりなり、ノ
   ズルより噴出するジェット水により粉体等を混合して吐
   出するようにしたジェットミキサーであって、粉体供給
   管を外管にして、その管内部に抜き差し可能に粉体吸入
   用のサクションホースとしての内管を設けるとともに、
   内管の先端口を外管下端部の粉体吐出口に出没可能に臨
   ませてなることを特徴とするジェットミキサー。