JP3032885B2 - 食品の保存容器 - Google Patents

食品の保存容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パン等の食品を保
存するための容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、家庭で食卓に供する食パ
ン等のパン類は、直ちに全てを消費しない場合、フィル
ムによりラップした状態で保存したり、冷蔵庫に入れて
保存することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パン類は、
フィルムによりラップした状態においても、乾燥し易く
硬くなるという問題がある。また、保存環境によって
は、カビが発生し易く、短期間の保存が限度である。
【0004】一方、冷蔵庫を利用すれば、比較的長期間
の保存が可能であるが、パンの内部まで冷却されてしま
うため、冷蔵庫から取出して直ちに食用に供すると、美
味しくない。この際、食パンの場合は、トースターによ
り焼かれるが、内部まで冷却されていると、表面だけが
焼け、内部が上手くトーストされず、やはり美味しくな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者が知見したとこ
ろによると、パン類を長期保存するためには、ポンプ体
により減圧可能とされた保存容器を用いることが有利で
ある。蓋し、パン類を保存容器に収納すると共に該容器
を密閉し、ポンプ体により容器内部を減圧すれば、容器
内部は、空気が排出されほぼ真空状態になるので、前述
したような乾燥やカビ発生の問題を解決できる。
【0006】ところが、一般家庭、特に少人数の家庭に
おいては、保存中のパン類を一度に食することなく、一
部のみを食した後、残余を再度保存することが行われ
る。この場合、保存容器は開蓋された後、再度施蓋され
ることになり、このような開蓋と施蓋を繰返すと、その
都度容器の内部を減圧しても、折角の保存機能が半減
し、結局、カビを発生し易くなるという問題を解決でき
ない。
【0007】そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、減圧容器に加えて保存剤を併用することにより、長
期保存の所期目的を達成できることを知得した。この保
存効果は、例えば、カステラ等からヒントを得たもので
あり、アルコール類等の揮発性の保存剤をパン類の内部
に浸透せしめることにより達せられる。
【0008】然しながら、パン類の内部に揮発性の保存
剤を浸透せしめるための作業を別途ユーザに強いること
は適当でなく、パン類を保存容器に収納する作業を行え
ば、それだけで自動的に保存剤がパン類の内部まで浸透
されるように構成することが好ましく、この点に本発明
者の研究が差し向けられた。
【0009】この点について実験を繰返したところ、前
述のような減圧可能な保存容器にパン類を収納し、密閉
状態でポンプ体により容器内部を減圧すると、パン類の
スポンジ状内部に含まれる空気が同時に吸引され、保存
剤の揮発成分を吸収し易くなる。従って、容器内部に揮
発成分が隅々まで行き渡るように予め構成しておけば、
前記減圧作業時に同時に保存剤の揮発成分が自動的にパ
ン類の内部に浸透し、これにより所期の目的を達するこ
とが可能になった。
【0010】 而して、本発明が手段として構成したと
ころは、容器本体1の上部の開口部1aを蓋体2により
密閉した状態で、蓋体2のバルブハウジング8に内装し
た逆止弁9を介して容器本体1の内部をポンプ体4によ
り減圧せしめ、減圧状態を保持するように構成した食品
の保存容器において、容器本体1に挿入された食品を載
置せしめるように容器本体1の底壁1bの全面にわたり
着脱自在に敷設される敷設板3と、該敷設板3に着脱自
在に取付けられる保存剤ユニット23とを備え、前記敷
設板3は、底部に設けた座脚部20を介して該敷設板3
と容器本体の底壁1bとの間に空間部Sを形成し、該敷
設板3に多数のスリット22を開設すると共に、該敷設
板3の下面に保存剤ユニット23を着脱自在に取付ける
取付手段24を設け、前記保存剤ユニット23は、揮発
性の食品保存剤を含浸せしめる貯液体27又は揮発成分
の固形剤と、前記貯液体又は固形剤を保持すると共に前
記敷設板3の取付手段24に着脱自在に取付けられるケ
ーシング28とから成る点にある。
【0011】 前記敷設板は、中央部に窓孔を介して把
持部21を形成し、該敷設板3の底部に一体成形した枠
状リブ25により取付手段24を形成することが好まし
【0012】 また、前記ケーシング28は、貯液体2
7を収納する皿状体から成り、該ケーシング28の皿状
開口部を敷設板3のスリット22を有する底部に対面せ
しめると共に、該ケーシング28の周壁を取付手段24
に嵌着せしめられる構成とすることが好ましい
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の1実
施形態を詳述する。
【0015】図1に示すように、食品の保存容器は、容
器本体1と、蓋体2と、敷設板3と、ポンプ体4とから
成る。
【0016】容器本体1は、透明もしくは半透明又は不
透明な合成樹脂により一体成形され、上部に開口部1a
を有し、図3に示すように、食パンPを収納する大きさ
に形成されている。
【0017】蓋体2は、容器本体1の開口部1aを密閉
可能に施蓋するものであり、図3に示すように、容器本
体1の開口縁に内嵌される内周条5と、該内周条5の外
周を囲む外周条6の間にパッキン7を内挿せしめ、該パ
ッキン7を容器本体1の開口縁に密着せしめる構成とさ
れている。蓋体2は、前記外周条6から中高に膨隆する
形状とされ、頂部の中心部にバルブハウジング8を設
け、該バルブハウジング8に逆止弁9を内装している。
【0018】図4に拡大して示すように、バルブハウジ
ング8は、蓋体2から凹陥する凹陥部8aの底壁により
形成した弁座部10に筒壁11を垂設すると共に、該筒
壁11に下方から外嵌されるキャップ12を嵌着してい
る。この際、前記筒壁11の外周面には縦方向に延びる
リブ13が周方向に間隔をおいて設けられており、筒壁
11の内部とキャップ12の外部を連通せしめる連通路
を形成する。更に、弁座10には複数の連通孔13が開
設され、該連通孔13と前記連通路を介して、蓋体2の
外部と容器本体1の内部を連通せしめる。
【0019】逆止弁9は、ゴム等の弾性材によりほぼ球
状に湾曲する倒皿状に成形され、しかも、中心部から周
縁部に至り次第に薄肉となるように成形されたシート状
弾性体から成り、該逆止弁9の中心部から垂下する棒状
のガイド部14を一体に備えると共に、上部に起立する
棒状の摘み部15を一体に備えている。前記ガイド部1
4は、弁座部10の中心部に開設した貫通孔に摺動自在
に挿通せしめられることにより筒壁11の内部に突出
し、この状態で逆止弁9の周縁が連通孔13の外周域に
位置するように弁座部10を被う。
【0020】逆止弁9の上部には、可撓性を有しない合
成樹脂によりほぼ球状に湾曲する倒皿状に成形された保
持板16が重合され、該保持板16の周縁を凹陥部8a
の周壁に設けた凹凸嵌合手段17に嵌着している。該保
持板16には窓孔18が開設されており、該窓孔18を
介して逆止弁9の摘み部15を保持板16の上方に挿出
せしめる。尚、凹陥部8aの上部開口部には、環状の口
部材19が内嵌されている。
【0021】敷設板3は、図2及び図3に示すように、
合成樹脂、好ましくは可撓性を有しない合成樹脂により
一体成形され、容器本体1に装脱自在に内装されると共
に該容器本体1の底壁1bに敷設される。該敷設板3
は、底部の周縁近傍に環状に延びるリブ状の座脚部20
を設け、該座脚部20を介して容器本体1の底壁1bと
敷設板3の間に空間部Sを形成する。
【0022】図2に示すように、敷設板3は、中央部に
一対のほぼ半円状窓孔により挟まれて形成された把持部
21を備え、該把持部21の周囲において敷設板3のほ
ぼ全面に散在するように多数のスリット22を開設して
いる。
【0023】敷設板3の底部には、揮発性の保存剤を保
有する保存剤ユニット23を着脱自在に取付けるための
取付手段24が設けられている。図例の場合、取付手段
24は、敷設板3の底部に一体成形された枠状リブ25
から成り、保存剤ユニット23を嵌脱自在に嵌着する。
【0024】保存剤ユニット23は、揮発性の食品保存
剤26を含浸せしめるスポンジ板等の貯液体27と、該
貯液体27を保持する皿状のケーシング28とから成
る。食品保存剤26は、例えば、ウイスキー、ワイン、
日本酒等の飲料アルコール類を使用することが可能であ
り、このようなアルコール類を貯液体27に充分に含浸
貯留させた状態で、該貯液体27をケーシング28に収
納せしめ、該ケーシング28を開口部を敷設板3の底部
に対面させた状態で取付手段24に嵌入せしめられる。
【0025】ポンプ体4は、シリンダ29にピストンロ
ッド30を摺動自在に挿入し、把手31を介してピスト
ンロッド30を引き上げたときにシリンダ29の先端か
ら空気を吸引するが、ピストンロッド30を押し下げた
ときにはシリンダ29の先端から空気を排出しないよう
に機能する公知のピストン式ポンプを構成する。
【0026】本実施形態において、前記シリンダ29の
先端には、蓋体2のバルブハウジング8に対する密着性
を良好ならしめるため、ゴム等の弾性材により成形され
た弾性リング32が外嵌されており、該弾性リング32
は、図4に示すように、蓋体2の口部材19にほぼ合致
して挿入される案内口部33と、該案内口部33よりも
外周方向に突出せしめられ口部材19の縁部に密着自在
な突条34とを一体に成形している。
【0027】上述した食品の保存容器により食パンPを
保存するに際しては、保存剤26を貯留せしめた保存剤
ユニット13を敷設板3の取付手段24に取付けた状態
で、敷設板3を座脚部20を下向きにして容器本体1に
装入し、該容器本体1の底壁1bに敷設する。
【0028】次いで、図3に示すように、食パンPを容
器本体1に挿入し敷設板3上に載置せしめた状態で、蓋
体2により容器本体1の開口部1aを施蓋し、ポンプ体
4により容器本体1の内部空気を吸引する。即ち、図4
に示すように、ポンプ体4における弾性リング32の案
内口部33を口部材19に挿入し、シリンダ29を押下
げることにより突条24を口部材19に圧着した状態
で、ピストンロッド30を進退移動せしめれば、容器本
体1の内部空気は、キャップ12と筒壁11の間からキ
ャップ12内に進入した後、連通孔13を介して弁座部
10の上方へ流動し、逆止弁9の周縁を経て保持板16
の窓孔18からシリンダ29へと吸引される。この際、
逆止弁9は、ガイド部14の摺動を介して浮き上がり、
空気の流動を可能にする。
【0029】容器本体1の内部が減圧されほぼ真空に近
い状態になると、蓋体2のパッキン7が容器本体1の開
口縁に密着し、容器本体1を負圧状態に密閉せしめる。
そこで、ポンプ体4を蓋体2から離すと、逆止弁9は、
ガイド部14を介して下降すると共に、ほぼ球状とされ
た形状から偏平形状となるように変形し、逆止弁9の周
縁を弁座部10に密着せしめ、外気が容器本体1の内部
に進入することを阻止する。
【0030】容器本体1の内部空気を吸引することによ
り、食パンPのスポンジ状内部の空気が同時に吸引さ
れ、容器本体1の外部に排出される。一方、敷設板3に
設けた保存剤ユニット23からは、保存剤26の揮発成
分がスリット22を介して容器本体1の内部に放出さ
れ、減圧された容器本体1の内部に隅々まで行き渡ると
同時に、減圧された食パンPのスポンジ状内部の全体に
わたり浸透する。従って、食パンPを好適な保存条件の
下で保存することができる。即ち、容器本体1は完全な
密閉状態にあるので、食パンPが乾燥することはない。
しかも、容器本体1の内部空気を吸引することにより、
カビの菌類も同時に排出される。この際、カビの菌類が
僅かに残存する場合でも、容器本体1の内部は所謂酸欠
状態とされているので、カビが増殖することを妨げる。
更に、食パンPには、内外部の全体にわたりアルコール
成分等の保存剤26の揮発成分が浸透せしめられている
ので、この点においてもカビの発生を防止すると共に、
長期保存を可能にする。
【0031】ところで、容器本体1を開蓋するに際して
は、摘み部15を介して逆止弁9を持ち上げれば、外気
が容器本体1の内部に進入するので、蓋体2を容器本体
1から取外すことができる。従って、食パンPを容器本
体1から取出して食用に供すれば良い。また、保存剤2
6が欠乏したときは、開蓋した容器本体1から、把持部
21を摘んで敷設板3を取出し、保存剤ユニット23を
取付手段24から取外し、貯液体27に保存剤26を補
給すれば良い。
【0032】本発明は、上記実施形態に限定されないこ
とが勿論であり、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内において種々の設計変更が可能である。例えば、容
器本体1を減圧する手段として、上記のような別体のポ
ンプ体4を用いる他、容器本体1又は蓋体2にポンプ手
段を一体に組み込み構成したものでも良い。また、保存
剤26は、アルコール等の液体の他、保存効果のある揮
発成分を放出するものであれば固形剤でも良く、この場
合、固形剤をケーシング28に収納せしめる構成とすれ
ば良い。しかも、保存剤ユニット23は、敷設板3に設
ける構成とする他、容器本体1の内部又は蓋体2の内面
に取付ける構成としても良い。更に、本発明の保存容器
は、食パンの他、種々のパン類等、内部をスポンジ状と
した食品や、クッキー、ビスケット等の内部を発泡状と
した食品、その他の食品を保存するために、有効に機能
する。
【0033】
【発明の効果】 本発明によれば、容器本体1の上部の
開口部1aを蓋体2により密閉した状態で、蓋体2のバ
ルブハウジング8に内装した逆止弁9を介して容器本体
1の内部をポンプ体4により減圧せしめ、減圧状態を保
持するように構成した食品の保存容器において、容器本
体1に挿入された食品を載置せしめるように容器本体1
の底壁1bの全面にわたり着脱自在に敷設される敷設板
3と、該敷設板3に着脱自在に取付けられる保存剤ユニ
ット23とを備え、前記敷設板3は、底部に設けた座脚
部20を介して該敷設板3と容器本体の底壁1bとの間
に空間部Sを形成し、該敷設板3に多数のスリット22
を開設すると共に、該敷設板3の下面に保存剤ユニット
23を着脱自在に取付ける取付手段24を設け、前記保
存剤ユニット23は、揮発性の食品保存剤を含浸せしめ
る貯液体27又は揮発成分の固形剤と、前記貯液体又は
固形剤を保持すると共に前記敷設板3の取付手段24に
着脱自在に取付けられるケーシング28とから成る構成
であるから、保存されるパン類等の食品が乾燥すること
なく好適に保存され、しかも、容器本体1の内部空気を
排出すると同時にカビの菌類を排出することにより、カ
ビの発生を好適に防止すると共に、もしもカビの菌類が
僅かに残存するときでも所謂酸欠状態の下でカビの増殖
を防止することにより、長期保存を可能にする。
【0034】 特に、本発明によれば、容器本体1の上
部の開口部1aを密閉する蓋体2の逆止弁9を介して容
器本体1の内部をポンプ体4により減圧せしめ、容器本
体1の底壁1bの全面にわたり着脱自在に敷設されるこ
とにより容器本体1に挿入された食品を載置せしめる敷
設板3の下側に揮発性の食品保存剤を含浸せしめる貯液
体27又は揮発成分の固形剤を有する保存剤ユニット2
3を設けた構成であるから、減圧時にパン類等のスポン
ジ状内部又は発泡状内部の空気を好適に取出しつつ、敷
設板3の下方に位置する保存剤ユニット23から、容器
本体1のほぼ真空とされた内部空間の隅々にわたり保存
剤26の揮発性成分を放出せしめることにより、該揮発
性成分をパン類等の内部にわたり万遍なく浸透せしめる
ことでき、これによりカビの発生防止と、食品の長期保
存を可能にするという効果がある。
【0035】 また、本発明によれば、容器本体1の底
壁1bの全面にわたり着脱自在に敷設されるスリット2
2付きの敷設板3が、底部に設けた座脚部20を介して
該敷設板3と容器本体の底壁1bとの間に空間部Sを形
成し、該敷設板3の下面に取付手段24を介して保存剤
ユニット23を着脱自在に取付けた構成であるから、保
存剤ユニット23を容器本体1の内部で邪魔にならない
ように具合良く配置できるばかりか、敷設板2に開設し
た多数のスリット22を介して保存剤26の揮発成分を
容器本体1の隅々にわたり好適に放出せしめることがで
きる。
【0036】 更に、本発明によれば、保存剤ユニット
23が、揮発性の食品保存剤を含浸せしめる貯液体27
又は揮発成分の固形剤と、貯液体又は固形剤を保持する
ケーシング28とから成り、該ケーシング28を敷設板
3の取付手段24に着脱自在に取付ける構成であるか
、保存剤の使用と随時の補給が可能であり、しかも、
特別な保存剤を必要とせず一般家庭で常用されている食
用アルコール等を簡便に使用できるという効果がある。
しかも、敷設板3は、中央部に窓孔を介して把持部21
を形成し、該敷設板3の底部に一体成形した枠状リブ2
5により取付手段24を形成することができる。また、
ケーシング28は、貯液体27を収納する皿状体により
構成し、該ケーシング28の皿状開口部を敷設板3のス
リット22を有する底部に対面せしめると共に、該ケー
シング28の周壁を取付手段24に嵌着せしめることが
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】敷設板を示しており、(A)は表向きに配置し
た敷設板の斜視図、(B)は裏向きに配置した敷設板と
保存剤ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の1実施形態により食パンを保存した状
態を示す断面図である。
【図4】蓋体のバルブハウジングを示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体 3 敷設板 4 ポンプ体 8 バルブハウジング 9 逆止弁 20 座脚部 22 スリット 23 保存剤ユニット 24 取付手段 26 食品保存剤 27 貯液体 28 ケーシング 32 弾性リング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体1の上部の開口部1aを蓋体2
    により密閉した状態で、蓋体2のバルブハウジング8に
    内装した逆止弁9を介して容器本体1の内部をポンプ体
    4により減圧せしめ、減圧状態を保持するように構成し
    た食品の保存容器において、 容器本体1に挿入された食品を載置せしめるように容器
    本体1の底壁1bの全面にわたり着脱自在に敷設される
    敷設板3と、該敷設板3に着脱自在に取付けられる保存
    剤ユニット23とを備え、 前記敷設板3は、底部に設けた座脚部20を介して該敷
    設板3と容器本体の底壁1bとの間に空間部Sを形成
    し、該敷設板3に多数のスリット22を開設すると共
    に、該敷設板3の下面に保存剤ユニット23を着脱自在
    に取付ける取付手段24を設け、 前記保存剤ユニット23は、揮発性の食品保存剤を含浸
    せしめる貯液体27又は揮発成分の固形剤と、前記貯液
    体又は固形剤を保持すると共に前記敷設板3の取付手段
    24に着脱自在に取付けられるケーシング28とから成
    ことを特徴とする食品の保存容器。
  2. 【請求項2】 敷設板3が中央部に窓孔を介して把持部
    21を形成し、該敷設板3の底部に一体成形した枠状リ
    ブ25により取付手段24を形成して成ることを特徴と
    する請求項1に記載の食品の保存容器。
  3. 【請求項3】 ケーシング28が貯液体27を収納する
    皿状体から成り、該ケーシング28の皿状開口部を敷設
    板3のスリット22を有する底部に対面せしめると共
    に、該ケーシング28の周壁を取付手段24に嵌着せし
    められて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    食品の保存容器。
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