JP3032703U

JP3032703U - 車両の排気管内の消音マニホールド

Info

Publication number: JP3032703U
Application number: JP1996007210U
Authority: JP
Inventors: 順來陳
Original assignee: 順來陳
Priority date: 1996-06-21
Filing date: 1996-06-21
Publication date: 1997-01-10
Anticipated expiration: 2002-06-21

Abstract

(57)【要約】【課題】消音効果の高い車両の排気管内の消音マニホ
ールド。【解決手段】消音マニホールドの中段のを縮小して頸
状とすると共に螺旋状に成形し、該螺旋状の部分の中段
を平滑に保持すると共に消音孔を設けず、消音マニホー
ルドの排ガスに渦を形成させ、該消音マニホールドの螺
旋状の部分の前端部分の内壁に円錐曲面を備えた漏斗状
管を設置し、該漏斗状管の管壁中央近くに複数の開口端
に至る孔を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の自動車やオートバイなどの排気管内の消音マニホールドに関し、特に消音マニホールドの中段の管壁を頸状に収縮した螺旋状に成形してあり、並びにその中に円錐状の曲面を有する漏斗形管が設置されて、気流を渦状として排気を加速し、騒音を減らし、排気中の有害ガスの排出を減少するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車やオートバイはすでに現代人にとって最も大切な交通工具となっており、それと現代人との関係は切っても切れないものとなっており、その機動性及び快適さから比類のない便利さを提供している。しかし、そのもたらす騒音及び空気汚染は便利さを認める人々にとっても耐えられない欠点である。車両の騒音は、エンジンが排出する排ガスが排気管を経て排出されることで発生する。言い換えると、排気管の設計の優劣が直接排気騒音のデシベルに影響し、排気が順調であるか否かはエンジンの性能即ち馬力に対して影響を及ぼす。排気管の消音マニホールドが騒音改善の選択可能な手段となるが、該消音マニホールドは今まであまり重要視されていなかった。図６には従来の消音マニホールドの気流動向表示図である。該消音マニホールドは、消音筒Ａ内の消音マニホールドＢの管壁に若干の消音孔が開設され、消音マニホールドＢ内の排ガス流を該消音孔より消音綿が詰められた消音筒Ａ内に漏れ出させることを以て、消音の目的を達成していた。ただしこのような設計はいくつもの欠点を有していた。即ち、第１に、消音マニホールドＢが直通式の管体とされ、排ガスは流動時に慣性作用により殆どが直接流出してしまい、僅かな排ガスが消音孔より漏れ出すため、消音効果が大幅に削減され、また、消音孔を通過する排ガスは消音筒Ａの管壁にぶつかり、騒音を発生した。次に、車両のオイルゲート開放後、排気管中の熱気が管外の冷たい空気を管内に吸引するために、車に共鳴と揺動現象を発生させた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、消音マニホールドの中段を頸状に縮小すると共に螺旋状とし、管内に一つの漏斗形管を設け、消音マニホールド中の排ガス流に渦を形成させ、排気速度を加速し、馬力を増加し、並びに消音マニホールドの消音孔より漏出する排ガス流を自然に引き上げて円弧状として出口へと迅速に進入させ、大幅に気流が消音筒に衝突することによる騒音を減らし、また排ガスを螺旋部分を通過させた後に急速な渦状気流となし、排ガス中の不完全燃焼のガスに分子の高温衝突を発生させ、ガス化して再燃焼させ、排ガス中の有害ガスによる環境汚染を軽減することを課題としている。

【０００４】本考案は次に、消音マニホールドの尾段の気流に渦を形成させて、オイルゲート開放後に排出ガスがエンジン排気システム内に吸引されることにより発生する自動車やオートバイの振動と共鳴を発生させず、以てドライバー及び同乗者に快適な乗車環境を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、消音マニホールドの中段のを縮小して頸状とすると共に螺旋状に成形し、該螺旋状の部分の中段を平滑に保持すると共に消音孔を設けず、消音マニホールドの排ガスに渦を形成させることを特徴とする、車両の排気管内の消音マニホールドとしている。

【０００６】請求項２の考案は、請求項１の車両の排気管内の消音マニホールドで、その中、消音マニホールドの螺旋状の部分の前端部分の内壁に円錐曲面を備えた漏斗状管を設置し、該漏斗状管の管壁中央近くに複数の開口端に至る孔を設けた、車両の排気管内の消音マニホールドとしている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１、２は、本考案の斜視図及び側面図である。これらの図に示されるように、本考案は、消音マニホールド１の中段の管壁が縮小され頸状の螺旋状態とされ、且つ該螺旋部１１の中段部分は平滑な管壁とされ、消音孔１２は開設されておらず、以て気体のねじれ力を高める。該螺旋部１１の前端部の内壁には円錐曲面を備えた漏斗状管１３が取り付けられ、その外に広がった開口は前方に向けられ、即ち該開口は排ガスの流入方向に向けられ、該漏斗状管１３の管壁の中央近くには複数の孔１３１が上記開口のある端縁まで開設され、該構造により、消音マニホールド１の螺旋部１１の案内作用により、排ガスは漏斗状管１３の開口１３１を経た後に渦を形成し、その一部は漸次縮小する漏斗状管１３の中央より排出され、その断面積が縮小されているために、通過後の気体の速度は加速され、また孔１３１を通過したうず気流の影響を受けて、排出速度がさらに加速されるほか、消音孔１２を漏れだした気流が引っ張られて尾端へと放出され（図５参照）、大幅に気流が消音筒壁に衝突することによる騒音が軽減され、また、排気が螺旋部１１を通過した後に急速な渦状とされることで、排ガス中の不完全燃焼のガスに分子の高温衝突が発生し、ガス化されて再燃焼するため、排ガス中の有毒ガスによる環境汚染が減らされ、さらなる特徴として、自動車やオートバイのオイルゲート開放後に、消音マニホールド１内に残留する排ガスが螺旋作用により継続して外向きの推力を有するため、排ガスが逆にエンジン排気システムに吸引されることにより発生する振動や共鳴を発生せず、ゆえに、本考案は精巧な設計と優れた効果を有する考案であるといえる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の車両の排気管内の消音マニホールドは、排気速度を加速し、エンジンの馬力を増加し、並びに大幅に気流が消音筒に衝突することによる騒音を減らし、また排ガス中の有害ガスによる環境汚染を軽減し、また、自動車ないしオートバイのオイルゲート開放後に排出ガスがエンジン排気システム内に吸引されることにより発生する自動車やオートバイの振動と共鳴を発生させず、以てドライバー及び同乗者に快適な乗車環境を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の左側面図である。

【図３】本考案が排気管の前或いは中に取り付ける形態
とされた実施例の断面図である。

【図４】本考案が排気管の後に取り付ける形態とされた
実施例の断面図である。

【図５】本考案の気流動向表示図である。

【図６】従来の消音マニホールドの気流動向表示図であ
る。

【符号の説明】

１・・・消音マニホールド１１・・・螺旋部１２・
・・消音孔１３・・・漏斗状管１３１・・・孔１２・・・消音
孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】消音マニホールドの中段のを縮小して頸
状とすると共に螺旋状に成形し、該螺旋状の部分の中段
を平滑に保持すると共に消音孔を設けず、消音マニホー
ルドの排ガスに渦を形成させることを特徴とする、車両
の排気管内の消音マニホールド。
【請求項２】請求項１の車両の排気管内の消音マニホ
ールドで、その中、消音マニホールドの螺旋状の部分の
前端部分の内壁に円錐曲面を備えた漏斗状管を設置し、
該漏斗状管の管壁中央近くに複数の開口端に至る孔を設
けた、車両の排気管内の消音マニホールド。