JP3032589U - 床用材 - Google Patents

床用材

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JP3032589U
JP3032589U JP1996006472U JP647296U JP3032589U JP 3032589 U JP3032589 U JP 3032589U JP 1996006472 U JP1996006472 U JP 1996006472U JP 647296 U JP647296 U JP 647296U JP 3032589 U JP3032589 U JP 3032589U
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康弘 鹿田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の外装材の梱包用容器内への収容を容易
にし、その梱包用容器ごとの搬送等の際に、梱包用容器
内での外装材の荷崩れ状態および荷崩れ状態による梱包
用容器の破断等を危惧させず、また、外装材の利用まで
の間に外装材のバラツキを招来させない。 【解決手段】 適宜の樹脂材で適宜の肉厚に形成された
基材Bからなり、一面側から適宜の手段で形成されて所
定の寸法の外装材(1,4)を設定する裁断線2が他面
に全面的に表出されないで複数の外装材(1,4)を連
結した状態に維持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、建築物の床面を表装する床材を得るための床用材に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
建築物の床面を表装する床材には種々あるが、床材のうち、塩ビ系樹脂材から なり通称塩ビタイルと称されるフロアータイルは、従来、肉厚がほぼ2.5乃至 5.5ミリメートルでほぼ1メートル角に形成された基材を所定の寸法に裁断し て得るとしている。
【0003】 このとき、基材から、たとえば、30センチメートル角のフロアータイルを得 るとする場合には、1枚の基材から計9枚の製品、すなわち、床材が得られ、こ の床材は、たとえば、20枚が積層されて一つのブロックの状態とされ、この状 態で梱包等されるとしている。
【0004】 以上の方策は、床材たるフロアータイルが、たとえば、10センチメートル角 とされる場合も同様であって、したがって、フロアータイルの寸法が小さくなる 程に、上記の梱包等が手間のかかる面倒な作業になる。
【0005】 すなわち、この種のフロアータイルの梱包用容器としては、コスト面等から、 多くの場合に、段ボール箱が利用されるが、この段ボール箱は、フロアータイル の大きさに応じるように形成されている。
【0006】 そして、10センチメートル角等の言わば小さ目のフロアータイルを梱包する 場合には、これに合う小型の段ボール箱を利用するのではなく、多くの場合に、 大き目の、すなわち、30センチメートル角のフロアータイルの梱包用の段ボー ル箱を利用するのが常態である。
【0007】 この30センチメートル角用の段ボール箱を利用する場合には、フロアータイ ルの収容後の段ボール箱の大きさおよび重さが人手による持ち運びに際して、大 きからず重たからずで扱い易いことになる。
【0008】 そこで、たとえば、この30センチメートル角用の段ボール箱を利用して10 センチメートル角のフロアータイルを梱包する場合には、該段ボール箱の底一面 に10センチメートル角のフロアータイルを9枚整列すると共に、この9枚整列 を20層にするようにして収容することになる。
【0009】 したがって、このとき、隣接するフロアータイル同志が端部で重なり合わない ように配慮しながら所定の枚数を積層し梱包しなければならないから、該梱包作 業が手間のかかる面倒な作業になる。
【0010】 そして、この梱包作業は、フロアータイルが上記の10センチメートル角以下 のさらに小寸法のものとされる場合には、より一層の手間のかかる面倒な作業に なる。
【0011】 一方、この種のフロアータイルは、上記のような梱包態様にされたものが複数 段に積層されて搬送等されることになるが、その際に、梱包用容器たる段ボール 箱がいわゆる柔に形成されているがために破断してフロアータイルがいわゆるバ ラツキ状態になることがある。
【0012】 このとき、段ボール箱内に一つのブロックの状態、すなわち、30センチメー トル角のフロアータイルが20枚積層された状態に収容されている場合には、大 した手間を要せずして回収できるが、上記の10センチメートル角のフロアータ イルが細かいいくつかのブロックの状態で収容されている場合には、最大180 枚ものフロアータイルを回収することになり、極めて大きな手間を要することに なる。
【0013】 また、段ボール箱内に一つのブロックの状態でフロアータイルが収容されてい る場合に比較して、細かいいくつものブロックの状態でフロアータイルが収容さ れている場合には、上記の搬送等の際に、段ボール箱内でいわゆる荷崩れ状態が 起こり易くなると共に、この荷崩れ状態が甚だしい場合には、段ボール箱が破断 され易くなり、上記の回収の手間を危惧させることになる。
【0014】 そして、段ボール箱内で荷崩れ状態が起きたままの状態が長引くと、フロアー タイルの重なり合った端部が塑性変形に類似した変形状態になったり、破断した りすることを危惧させることにもなる。
【0015】 さらに、梱包用容器たる段ボール箱を開封してフロアータイルを利用するとき に、上記の20枚のフロアータイルが収容されている場合には、上から順次取り 出すようにして利用でき、したがって、開封時にフロアータイルのバラツキを危 惧しなくて済むが、上記の180枚ものフロアータイルが収容されている場合に は、そのバラツキが招来され易くなる不具合がある。
【0016】 そして、180枚ものフロアータイルがバラツキ状態になると、このフロアー タイルを敷設する作業者が踏む等して、該フロアータイルが曲がったり破断した りすることになり易くなると共に、接着面が汚れる等して敷設性が低下される等 の不具合を招くことにもなり易い。
【0017】 この考案は、前記した事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とする ところは、多数の床材の梱包用容器内への収容を容易にするのはもちろん、その 梱包用容器ごとの搬送等の際に、梱包用容器内での床材の荷崩れ状態および荷崩 れ状態による梱包用容器の破断等を危惧させず、また、床材の利用までの間に床 材のバラツキを招来させないようにするのに最適となる床用材を提供することで ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成するため、この考案による床用材の構成を、基本的には、 適宜の肉厚の基材から裁断され、一面から適宜の手段で形成されて所定の寸法の 床材を設定する裁断線が他面に全面的に表出されないで複数の床材を連結した状 態に維持してなるとする。
【0019】 そして、より具体的には、基材が塩ビ系樹脂材,ゴム材または気泡性樹脂材か らなり、床材がフロアータイルまたは目地棒とされてなるとし、あるいは、基材 が基盤の表面にクッション材を有してなり、床材がフロアータイルとされてなる とする。
【0020】 また、裁断線を形成する手段がNC制御による丸刃カッタ利用、または、超音 波カッタ利用とされてなるとする。
【0021】 さらに、裁断線が表面から形成されると共に、あるいは、裁断線が表面から形 成され裏面に間欠に表出されると共に、裏面側に裁断線を裏面に表出させない連 結部を有してなり、該連結部の肉厚がほぼ0.05乃至0.4ミリメートル以上 とされて人手による破断を可能にするように設定されてなるとする。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、図示した実施の形態に基づいて、この考案を説明するが、図1に示すよ うに、この考案の一実施の形態による床用材Aは、床面に敷設される床材であっ て、通称塩ビタイルと称されるフロアータイル1を複数枚連結した状態に形成さ れている。
【0023】 該床用材Aは、図2に示すように、2.5乃至5.5ミリメートルの肉厚の塩 ビ系樹脂材でほぼ1メートル角に形成された基材Bから丸刃カッタ(図示せず) あるいは超音波カッタ(図示せず)の利用で30センチメートル角に裁断されて なるもので、図示する実施の形態では、10センチメートル角のフロアータイル 1を9枚製品化できるように設定されている。
【0024】 基材Bは、上記の塩ビ系樹脂材からなるのに代えて、図示しないが、通称ラバ ータイルと称される床材を形成するゴム材からなるとしても良く、また、通称P タイルと称される床材を形成する気泡性樹脂材からなるとしても良い。
【0025】 そして、基材Bは、図3に示すように、たとえば、塩ビ系樹脂材からなる基盤 B1の表面にパイル地等からなるクッション材B2を一体に有してなり、通称ク ッションタイルと称される床材を形成するものであっても良い。
【0026】 そして、いずれの基材Bであっても、該基材Bから床用材Aを裁断するに際し ては、上記の丸刃カッタの利用あるいは超音波カッタの利用に代えて、図示等し ないが、ギロチンと称される方法で裁断されるとしても良い。
【0027】 ただ、丸刃カッタあるいは超音波カッタを利用する場合には、基材Bからの床 用材Aを裁断するだけでなく、後述する床用材Aへの裁断線2の形成に際しても 同じ丸刃カッタあるいは超音波カッタを利用することが可能になり、ラインの切 り替え等を不要にして作業性の向上を図り得る点で有利となり、また、裁断線2 の形成がギロチンと称される方法に比較してNC制御で簡単にしかも正確に実現 できる点で有利となる。
【0028】 なお、床用材Aは、図示する実施の形態では、30センチメートル角に裁断さ れて10センチメートル角のフロアータイル1を9枚製品化できるように設定さ れているが、これに代えて、図4に示すように、たとえば、33センチメートル 角(一尺角)に裁断されて10センチメートル角のフロアータイル1を9枚製品 化するように裁断線2が形成され、このとき、周囲にロス部分aが形成されるこ となるように設定されているとしても良い。
【0029】 上記床用材Aは、所定の寸法の床材たる10センチメートル角のフロアータイ ル1を9枚設定する裁断線2を有してなるが、該裁断線2は、基本的には、これ が床用材Aの一面たる表面から形成されて、他面たる裏面に全面的に表出されな いで、複数の床材、すなわち、フロアータイル1を連結した状態に維持し得るよ うに形成される。
【0030】 そして、具体的には、図5に示すように、図中で下側となる床用材Aの裏面側 には、該裏面に裁断線2を表出させない連結部3を有してなるとし、該連結部3 の肉厚が人手による破断を可能にする肉厚に設定されてなるとする。
【0031】 このとき、上記裁断線2は、図示する実施の形態では、これが床用材Aの裏面 の全面に表出されないとしているが、これに代えて、図6に示すように、これが 床用材Aの裏面に間欠に表出されるとしても良く、要は、最終的な利用の場に至 るまでに、9枚のフロアータイル1を連結状態に維持してバラバラの分離状態に させなければ足りる。
【0032】 また、上記連結部3の肉厚は、人手による破断を可能にする肉厚に設定されて いれば足りるが、好ましくは、該床用材Aをいわゆるぶら下げる等した際に、い わゆる自己支持性を有していて簡単には破断しないようにする上から、また、人 手による破断を簡単にする上からは、ほぼ0.05乃至0.4ミリメートルに設 定されるのが良い。
【0033】 そして、連結部3の肉厚がほぼ0.05乃至0.4ミリメートルに設定される 場合には、裁断線2からの連結部3の破断時に破断部分にバリを発生させず、爾 後の該フロアータイル1の隣接状態での敷設性を阻害しないようにする上で有利 となる。
【0034】 そして、上記裁断線2が床用材Aの裏面に間欠に表出されるように形成される 場合には、上記の人手による破断操作が一層容易になるのはもちろんのこと、上 記のバリ発生の不具合を一層減らすことになる点で有利となる。
【0035】 なお、床用材Aへの裁断線2の形成にあって、連結部3の肉厚をほぼ0.05 乃至0.4ミリメートルにすることは、前述した通り、NC制御による丸刃カッ タあるいは超音波カッタの利用で簡単に実現できる。
【0036】 それゆえ、以上のように形成された床用材Aにあっては、これが裁断線2を形 成された状態で基材Bから裁断の30センチメートル角の大きさのままに維持さ れているから、図示しないが、これを梱包用容器としての30センチメートル角 用の段ボール箱に収容する際に、これを所定枚数、すなわち、20枚収容すれば 足りることになる。
【0037】 その結果、10センチメートル角の床材たるフロアータイル1を上記の段ボー ル箱に収容する場合、すなわち、180枚ものフロアータイル1を収容する場合 に比較して、フロアータイル1の整列作業を不要にすると共に、フロアータイル 1の端部同志の重なりを危惧しなくて済み、作業効率が極めて向上されることに なる。
【0038】 また、上記の梱包態様のとき、段ボール箱内では、30センチメートル角のも のが20枚収容されている状態、すなわち、一つのブロックの状態におかれてい るから、該段ボール箱内で荷崩れ状態が起こり得なくなると共に、荷崩れ状態に よる段ボール箱の破断が招来され難くなる。
【0039】 その結果、上記の梱包態様のものが複数段に積層されて搬送等される際にも、 段ボール箱の破断によるフロアータイル1のバラツキ状態が発現されず、また、 荷崩れ状態が長引くことによるフロアータイル1の重なり部分での塑性変形に類 似する変形や破断を全く危惧しなくて済むことになる。
【0040】 そして、上記の段ボール箱を開封してフロアータイル1を利用するときに、内 部に30センチメートル角のものが20枚収容されている状態にあるから、これ を上から順次取り出すようにして利用できることにあり、したがって、開封時に 180枚ものフロアータイル1がバラツキ状態になることを危惧しなくて済むこ とになる。
【0041】 また、上記の段ボール箱から1枚の床用材Aを取り出す場合には、一度の作業 で9枚ものフロアータイル1を取り出すのと同じことになり、該フロアータイル 1を敷設する作業者をして取り出し作業の回数や時間を大幅に減少させ、敷設作 業の効率を良くすることに寄与することになる。
【0042】 その結果、従来であれば、作業者が段ボール箱を積極的に破断して180枚の フロアータイル1を取り出し易いようにすることが日常的に行われていることを 勘案すると、180枚ものフロアータイル1がバラツキ状態になることがなく、 したがって、フロアータイル1を作業者が踏む等して、これに曲がりや破断を招 来させることを危惧しなくて済み、さらには、接着面が汚れる等して敷設性が低 下される等の不具合を危惧しなくて済むことになる。
【0043】 上記の段ボール箱から取り出された床用材Aは、作業者の人手によって、たと えば、折り曲げるようにすることで、あるいは、剪断するようにすることで、裁 断線2に沿って連結部3から簡単に分離されて9枚の10センチメートル角のフ ロアータイル1に分割されることになり、各フロアータイル1が所望の敷設状態 におかれる。
【0044】 このとき、色彩や模様を異にする各床用材Aがそれぞれ10センチメートル角 の複数枚のフロアータイル1を形成するものとされるとき、該フロアータイル1 を利用して、たとえば、図7に示すように、床面(図示せず)をモザイク模様に 表装することが可能になる。
【0045】 また、床用材Aが図3に示すところの表面にパイル地等からなるクッション材 B2を一体に有する基材Bからなる場合には、図8に示すように、該床用材Aか ら形成される複数枚のクッションタイル4の敷設方向を変化させることで、いわ ゆる毛並みの方向を変化させた床材の敷設状態を実現できることにもなる。
【0046】 図9は、この考案の他の実施の形態による床用材Aを示すものであるが、この 床用材Aは、床材たる目地棒5を複数本連結した状態に形成されている。
【0047】 そして、この実施の形態による床用材Aにあっても、前記した実施の形態のよ る床用材Aと同様に、同様の基材Bから裁断されている。
【0048】 また、この床用材Aに形成される裁断線2の態様も、前記した実施の形態のよ る床用材Aにおける場合と同様の形態に、すなわち、図示しないが、床用材Aの 裏面側に前記した実施の形態のよる場合と同様に設定された連結部3を有する態 様に形成されている。
【0049】 ただ、この実施の形態による場合には、裁断線2がクロス方向に設定されるの ではなく、基材Bの幅方向にのみ形成されるとしているもので、その際の幅がい わゆる目地の幅に相当するように、例えば、2.5乃至5.5ミリメートルに設 定されている。
【0050】 したがって、この実施の形態による場合には、床用材Aを裁断させる基材Bと しては、たとえば、ほぼ1メートル幅のロール仕様に形成されて通称Pタイルと 称される床材を形成する気泡性樹脂材からなるものが利用される方が、ロス部分 a(図3参照)を発生させない上から材料コストの点で、また、いわゆる無限状 態に床用材Aを製造できることから作業性の点で有利となる。
【0051】 それゆえ、この実施の形態による床用材Aにあっては、ロール仕様に形成され た基材Bを利用するとき、該基材Bに裁断線2を形成した言わば無限状態に形成 されることにもなる。
【0052】 したがって、該床用材Aの長さは、無限状態にあるところから所定位置にある 裁断線2を利用して裁断することのみで、自由に選択できることになり、このと き、該床用材Aは、目地棒5が多数本連結された状態、すなわち、板状体の態様 を呈することになる。
【0053】 その結果、該床用材Aにあっては、言わば板状体を所定の梱包用容器たる段ボ ール箱内に収容することになり、従来であれば、たとえば、2.5ミリメートル 角の棒状に形成された多数本を束ねるようにして、段ボール箱内に収容していた のに比較して、収容作業を極めて簡素化し得ると共に、段ボール箱をいわゆる大 き目に形成する必要がなくなり、段ボール箱にかかるコストの削減を可能にする ことにもなる。
【0054】 また、段ボール箱内では、積層された床用材Aは、板状体が積層されたブロッ ク状態に維持されているので、多数本の目地棒5が大まかに整列されながら束ね られて収容されている従来の場合に比較して、多数本の目地棒5が互いに絡まる 等して捩れた状態にならず、したがって、目地棒5の塑性変形に類似する変形を 招来させることを全く危惧させなくて済むことになる。
【0055】 そして、該床用材Aにあっては、その利用のために、段ボール箱内から取り出 す場合に、板状体を取り出せば足り、しかも、このとき、多数本の目地棒5を絡 まる等の不具合なくして取り出せることになる。
【0056】 そしてまた、取り出された板状体、すなわち、床用材Aは、これを裁断線2に 沿って連結部3で破断するようにすることで、逐次、目地棒5が入手できること になる。
【0057】 ちなみに、図示しないが、上記の床用材Aから分離された目地棒5は、たとえ ば、30センチメートル角のPタイル、すなわち、フロアータイルを広く敷き詰 めるときに、アクセントを付けるために、あるいは、整列精度を出すために利用 される。
【0058】 前記した各実施の形態にあって、床用材Aへの裁断線2の形成にあって、該裁 断線2を床用材Aの裏面から表面に向けて、すなわち、前記したところと逆の方 向から形成するとしても、この考案が意図する所期の目的を達成できることにな るから、原理的には問題がないと言い得る。
【0059】 しかし、この逆の方向から形成場合には、連結部3が床用材Aの表面側に形成 されることになり、裁断線2部分で分割する際に、仮に、割れた連結部3部分に バリが発生されないとしても、裁断線2の痕跡が表面に露呈される方が良いと言 い得るので、床用材Aの裏面側からの裁断線2を形成することは余り好ましいこ とではない。
【0060】
【考案の効果】
以上のように、この考案による床用材にあっては、適宜の肉厚の基材から裁断 され、一面側から適宜の手段で形成されて所定の寸法の床材を設定する裁断線が 他面に全面的に表出されないで複数の床材を連結した状態に維持してなるから、 これが裁断線を形成した状態で基材から裁断された大きさのままに維持されるこ とになり、これを梱包用容器としての、たとえば、段ボール箱に収容する際に、 これを所定枚数収容すれば足りることになる。
【0061】 その結果、床用材が、たとえば、10センチメートル角の床材たるフロアータ イルを9枚形成するものである場合に、これを30センチメートル角用の段ボー ル箱に収容する場合には、従来であれば、180枚ものフロアータイルを収容す ることになるのに比較して、フロアータイルの整列作業を不要にすると共に、フ ロアータイルの端部同志の重なりを危惧しなくて済み、作業効率が極めて向上さ れることになる。
【0062】 また、上記の梱包態様のとき、段ボール箱内では、30センチメートル角のも のが20枚収容されている一つのブロックの状態におかれるから、該段ボール箱 内で荷崩れ状態が起こり得なくなると共に、段ボール箱の破断が招来され難くな る。
【0063】 そして、上記の梱包態様のものが複数段に積層されて搬送等される際にも、段 ボール箱の破断によるフロアータイルのバラツキ状態が発現されず、また、荷崩 れ状態が長引くことによるフロアータイルの重なり部分での塑性変形に類似する 変形や破断を全く危惧しなくて済むことにもなる。
【0064】 さらに、上記の段ボール箱を開封してフロアータイルを利用するときに、内部 に30センチメートル角のものが20枚収容されている状態にあるから、これを 上から順次取り出すようにして利用できることになり、したがって、開封した際 に180枚ものフロアータイルがバラツキ状態になることを危惧しなくて済むこ とになる。
【0065】 また、上記の段ボール箱から1枚の床用材を取り出す場合には、一度の作業で 9枚ものフロアータイルを取り出すのと同じことになり、該フロアータイルを敷 設する作業者をして取り出し作業の回数や時間を大幅に減少させ、敷設作業の効 率を良くすることに寄与することになる。
【0066】 そして、作業者がフロアータイルを取り出し易いようにするために、段ボール 箱を積極的に破断等することを要しないことになり、180枚ものフロアータイ ルがバラツキ状態になることがなく、したがって、フロアータイルを作業者が踏 む等して、これに曲がりや破断を招来させることを危惧しなくて済むと共に、接 着面が汚れる等して敷設性が低下される等の不具合を危惧しなくて済むことにな る。
【0067】 さらに、裁断線が人手による破断を可能にする肉厚の連結部を残すように形成 されているので、段ボール箱から取り出された上で作業者の人手によって、たと えば、折り曲げるようにすることで、あるいは、剪断するようにすることで、裁 断線に沿って連結部から簡単に分離し得ることになる。
【0068】 そしてさらに、以上のことは、フロアータイルが目地棒とされる場合も同様で あり、特に、目地棒の場合には、段ボール箱内に収容する際に、収容作業が容易 になるのはもちろんのこと、段ボール箱をいたずらに大きいサイズに形成する必 要がなくなり、段ボール箱にかかるコストを削減し得ると共に、段ボール箱内に 収容された目地棒に捩れによる塑性変形に類似する変形を発現させなくて済むこ とになる。
【0069】 その結果、この考案によれば、多数のフロアータイルや目地棒からなる床材の 梱包用容器内への収容を容易にするのはもちろんのこと、その梱包用容器ごとの 搬送等の際に、梱包用容器内での床材の荷崩れ状態を招来せさないことが可能に なり、また、荷崩れ状態による床材の変形あるいは梱包用容器の破断等を危惧さ せず、さらには、床材の利用の際に床材のバラツキを招来させないようにするの に最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施の形態による床用材を示す斜
視図である。
【図2】図1の床用材を基材から裁断した状態を示す斜
視図である。
【図3】基材の他例を示す斜視図である。
【図4】裁断線を形成した他の実施の形態による床用材
を示す斜視図である。
【図5】裁断線が形成された床用材を部分的に拡大して
示す縦断面図である。
【図6】他の実施の形態による裁断線が形成された床用
材を図3と同様に示す縦断面図である。
【図7】床材としてのフロアータイルをモザイク模様に
敷設した状態を示す斜視図である。
【図8】床材としてのクッションタイルを毛並み方向を
変えて敷設した状態を示す斜視図である。
【図9】この考案の他の実施の形態による床用材を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 床材としてのフロアータイル 2 裁断線 3 連結部 4 床材としてのクッションタイル 5 床材としての目地棒 A 床用材 a ロス部分 B 基材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の肉厚の基材から裁断され、一面か
    ら適宜の手段で形成されて所定の寸法の床材を設定する
    裁断線が他面に全面的に表出されないで複数の床材を連
    結した状態に維持してなることを特徴とする床用材
  2. 【請求項2】 基材が塩ビ系樹脂材,ゴム材または気泡
    性樹脂材からなり、床材がフロアータイルまたは目地棒
    とされてなる請求項1の床用材
  3. 【請求項3】 基材が基盤の表面にクッション材を有し
    てなり、床材がフロアータイルとされてなる請求項1の
    床用材
  4. 【請求項4】 裁断線を形成する手段がNC制御による
    丸刃カッタ利用、または、超音波カッタ利用とされてな
    る請求項1の床用材
  5. 【請求項5】 裁断線が表面から形成されると共に、裏
    面側に裁断線を裏面に表出させない連結部を有してな
    り、該連結部の肉厚がほぼ0.05乃至0.4ミリメー
    トルとされて人手による破断を可能にするように設定さ
    れてなる請求項1の床用材
  6. 【請求項6】 裁断線が表面から形成され裏面に間欠に
    表出されると共に、裏面側に裁断線を裏面に表出させな
    い連結部を有してなり、該連結部の肉厚がほぼ0.05
    乃至0.4ミリメートルとされて人手による破断を可能
    にするように設定されてなる請求項1の床用材
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