JP3032333B2 - 出力制御回路 - Google Patents

出力制御回路

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JP3032333B2 JP3195424A JP19542491A JP3032333B2 JP 3032333 B2 JP3032333 B2 JP 3032333B2 JP 3195424 A JP3195424 A JP 3195424A JP 19542491 A JP19542491 A JP 19542491A JP 3032333 B2 JP3032333 B2 JP 3032333B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題(図6) 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図2,3) (2)第2の実施例の説明(図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、出力制御回路に関する
ものであり、更に詳しく言えば、3出力状態を有する出
力回路の出力を制御する回路の改善に関するものであ
る。
【0003】近年、情報量の増大により高機能,高性能
のデータ処理装置が要求され、該処理装置にはバイポー
ラトランジスタや電界効果トランジスタを高集積,高密
度に形成した半導体集積回路装置がプリント基板等に実
装され、それ等の出力回路が共通バスに接続されて使用
される傾向にある。
【0004】これによれば、当該出力制御回路を含む半
導体集積回路を集積した半導体集積回路装置の出力動作
を停止させ、他の半導体集積回路装置の出力動作を継続
するような電源供給制御が採られる場合がある。
【0005】このため、出力動作が停止された半導体集
積回路装置や他の半導体集積回路装置の電源投入の際
に、当該出力制御回路の電源断補償回路により消費され
る電流が無視できなくなる。
【0006】そこで、出力回路の3状態制御機能を維持
しつつ、電源断補償回路の構成を工夫して、該回路に係
る電源線及び接地線間の電流経路を少なくすること、及
びその消費電流を極力抑制することができる出力制御回
路が望まれている。
【0007】
【従来の技術】図5(a)〜(c)は、従来例に係る出
力制御回路の説明図を示している。図5(a)は、従来
例に係る電源断補償機能付の出力制御回路の構成図を示
している。
【0008】例えば、論理信号SINを共通データバス5
等に増幅出力するバッファ回路やバスドライバ回路等の
出力回路4の出力制御をする出力制御回路は、図5
(a)において、信号入力回路1,信号出力回路2及び
電源断補償回路3から成る。なお、電源断補償回路3
は、バイアス素子R1〜R3,レベルシフトダイオード
D1,D2及びバイポーラトランジスタQ1,Q2から
成る。
【0009】また、当該出力制御回路は、電源線VCCの
電位が所定電位に達している定常状態時に、出力回路4
の出力をプルアップ状態,プルダウン状態又はハイ・イ
ンピーダンス状態にする第1の制御機能(以下3状態出
力制御ともいう)と、電源線VCCの電位が0〔V〕から
基準電圧VREF より低い状態の時に、該出力回路4の出
力をハイ・インピーダンス状態にする第2の制御機能と
を有している。
【0010】なお、第1,第2の制御機能は、電源断補
償回路3により行われる。すなわち、図5(b)におい
て、電源線VCCの電源立ち上げ時(電源線VCCの電位が
0〔V〕から定常電位に上昇する過渡状態時)には、例
えば、電位=0.8 〔V〕付近から電源断補償回路3のバ
イポーラトランジスタQ2がON動作をして、信号入力
回路1と信号出力回路2との間の信号線Lを「L」(ロ
ー)レベルにする。
【0011】これにより、信号出力回路2の出力,すな
わち、状態制御信号Sが「H」(ハイ)レベルとなっ
て、第1の制御期間T1において、出力回路4の出力を
ハイ・インピーダンス状態にする。
【0012】また、電源線VCCの電位が,更に上昇する
と、バイアス素子R1,レベルシフトダイオードD1,
D2に電流iが流れ、バイポーラトランジスタQ1がO
N動作をし、バイポーラトランジスタQ2がOFF動作を
する。
【0013】逆に、図5(c)において、電源線VCCの
定常電位から低下して電源電圧が基準電圧VREF より低
くなった状態の時に、電源断補償回路3のバイポーラト
ランジスタQ2がON動作をして、信号入力回路1と信
号出力回路2との間の信号線Lを「L」(ロー)レベル
にする。
【0014】これにより、信号出力回路2の出力,すな
わち、状態制御信号Sが「H」(ハイ)レベルとなっ
て、第2の制御期間T2において、出力回路4の出力を
ハイ・インピーダンス状態にする。
【0015】これ等により、信号入力回路1の入力レベ
ルに基づいた状態制御信号Sが信号出力回路2から出力
回路4に出力され、出力回路4の3状態出力制御が可能
となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば図5(a)に示すように、電源断補償回路3がバイ
アス素子R1〜R3,レベルシフトダイオードD1,D
2及びバイポーラトランジスタQ1,Q2から成り、バ
イアス素子R1,R2の一端が電源線VCCに接続され、
他の一端がレベルシフトダイオードD1,D2,バイア
ス素子R3を介して接地線GNDに接続され、また、バイ
ポーラトランジスタQ1を介して接地線GNDに接続され
ている。
【0017】このため、電源線VCCの定常状態時に、バ
イアス素子R1,レベルシフトダイオードD1,D2及
びバイポーラトランジスタQ1のベース/エミッタ間を
経路にして接地線GNDに電流iが常に流れる。
【0018】さらに、信号入力回路1の信号線Lに接続
されたp型の電界効果トランジスタTpとバイポーラト
ランジスタQ2を介して電流iに加えて微小ながら電流
が流れる。
【0019】このことで、電源断補償回路3の消費電流
が多くなり、当該出力制御回路を集積化した半導体集積
回路装置の電力消費の低減化の妨げとなるという問題が
ある。
【0020】例えば、図6の従来例の問題点を説明する
回路構成図に示すように、当該出力制御回路6を含む半
導体集積回路を集積した半導体集積回路装置(以下単に
ICという)がプリント基板等に実装され、それ等の出
力回路4の出力部outが共通バス5に接続されて使用さ
れる場合がある。この際に、当該IC1の出力動作を停
止させ、他のIC2の出力動作を継続するような電源供
給制御が採られる場合がある。
【0021】これは、論理出力信号の選択の必要性から
当該IC1の電源線VCCを不活性化(OFF)してその出
力動作を停止し、他のIC2の電源線VCCを活性化(O
N)してその出力動作を継続させるものである。
【0022】このため、出力動作が停止されたIC1や
他のIC2の電源投入の際に、電源断補償回路3により
消費される電流が無視できなくなる。このことは、低消
費電力を目的としたICにとって、通常動作電力に対す
る消費電力の比重(ウエイト)が大きくなっている。
【0023】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、出力回路の3状態制御機能を維
持しつつ、電源断補償回路の構成を工夫して、該回路に
係る電源線及び接地線間の電流経路を少なくすること、
及びその消費電流を極力抑制することが可能となる出力
制御回路の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係る出
力制御回路の原理図を示している。本発明の第1の出力
制御回路は図1に示すように、少なくとも、3出力状態
を有する出力回路14の出力制御をする出力制御回路で
あって、前記出力回路14の状態制御信号Sを入力する
信号入力回路11と、前記状態制御信号Sと電源線VCC
の電位に基づいて状態制御信号Sを出力する信号出力回
路12と、前記電源線VCCの電位に基づいて信号出力回
路12の出力状態を制御する電源断補償回路13とを具
備し、前記電源断補償回路13がn個の電界効果トラン
ジスタから成り、かつ、前記電源断補償回路13の前段
電界効果トランジスタのソースSと後段電界効果トラン
ジスタのゲートGとが順次接続されることを特徴とす
る。
【0025】なお、前記第1の出力制御回路において、
前記電源断補償回路12がn個の電界効果トランジスタ
T1〜Tn,n=1,2,3…nから成り、第1〜第n
−2の電界効果トランジスタT1〜Tn−2の各ドレイ
ンD1〜Dn−2と第1の電界効果トランジスタT1の
ゲートG1とが第1の電源線VCCに接続され、前記第1
の電界効果トランジスタT1のソースS1が第2の電界
効果トランジスタT2のゲートG2に接続され、前記第
2の電界効果トランジスタT2のソースS2が第3の電
界効果トランジスタT3のゲートG3に接続され、順
次、第n−2の電界効果トランジスタTn−2のソース
Sn−2が第n−1の電界効果トランジスタTn−1の
ゲートGn−1に接続され、前記第n−1の電界効果ト
ランジスタTn−1のドレインDn−1がバイアス素子
Rを介して第1の電源線VCCに接続され、かつ、該第n
−1の電界効果トランジスタTn−1のソースSn−1
が第2の電源線GNDに接続され、前記第nの電界効果ト
ランジスタTnのゲートGnが前記バイアス素子Rと第
n−1の電界効果トランジスタTn−1のドレインDn
−1の接続点に接続され、前記第nの電界効果トランジ
スタTnのソースSnが第2の電源線GNDに接続され、
かつ、該第nの電界効果トランジスタTnのドレインD
nが前記信号入力回路11と信号出力回路12とを接続
する信号線Lに接続されることを特徴とする。
【0026】また、第2の出力制御回路は第1の出力制
御回路において、前記電源断補償回路13の第nの電界
効果トランジスタTnのドレインDnが前記信号線L以
外の信号出力回路12の動作点Pに接続されることを特
徴とする。
【0027】なお、第1,第2の出力制御回路におい
て、前記電源断補償回路13が電源線VCCの電位の立ち
上がり及び電源「断」時の電源線VCCの電位の低下した
時に、前記出力回路14の出力をハイ・インピーダンス
状態にすることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0028】
【作用】本発明の第1の出力制御回路によれば、図1に
示すように信号入力回路11,信号出力回路12及び電
源断補償回路13が具備され、該電源断補償回路13が
n個の電界効果トランジスタから成り、該回路13の前
段電界効果トランジスタのソースSと次段電界効果トラ
ンジスタのゲートGとが接続されている。
【0029】例えば、電源線VCCの電位が所定レベルと
なる定常状態では、出力回路14の状態制御信号Sが信
号入力回路11に入力されると、該状態制御信号Sと電
源線VCCの電位に基づいて状態制御信号Sが信号出力回
路12から出力回路14に出力される。しかし、電源線
VCCの電位が電源断補償回路13により生成される基準
電圧以下では、信号入力回路11を介して出力回路14
に出力する状態制御信号Sの入力の有無に係わらず、該
電源線VCCの電位に基づいて信号出力回路12の出力状
態が電源断補償回路13により制御される。
【0030】すなわち、電源断補償回路13により生成
される基準電圧より電源線VCCの電位が低い場合では、
バイアス素子Rを介して第nの電界効果トランジスタT
nに該電源線VCCの電位が供給され、それがON(オ
ン)動作をし、信号線Lを「L」(接地線GNDの電位)
レベルにする。これにより、例えば、信号出力回路12
の出力が「H」レベルとなって、出力回路14の出力を
ハイ・インピーダンス状態に維持することが可能とな
る。
【0031】一方、電源線VCCの電位が立ち上がりと共
に、電源断補償回路13の第1の電界効果トランジスタ
T1がON動作をし、該電源線VCCの電位が電源断補償
回路13により生成される基準電圧以上に移行するまで
の間に、その第2の電界効果トランジスタT2から第n
−2の電界効果トランジスタTn−2が順次ON動作を
する。これにより、n−2個の電界効果トランジスタの
ゲート遅延時間後に、第n−1の電界効果トランジスタ
Tn−1がON動作をする。
【0032】従って、該遅延時間後には、第nの電界効
果トランジスタTnがOFF動作をすることから信号線L
の電気的な状態は、信号入力回路11の状態制御信号S
の入力状態に依存されたものとなり、従来例と同様に、
出力回路14の3状態制御をすることが可能となる。
【0033】このため、第1の電源線VCCと第2の電源
線GNDとの電流通路は、第n−1の電界効果トランジス
タTn−1がON動作をした際に、高抵抗のバイアス素
子Rを介して形成される回路と信号線Lに接続された信
号入力回路11のみと成り、従来例のように電源線VCC
から接地線GNDに流れていた電流が極力抑制される。
【0034】これにより、従来例に比べて電源断補償回
路13の消費電流が極力低減され、当該出力制御回路を
集積化した半導体集積回路装置の電力消費の低減化を図
ることが可能となる。
【0035】また、本発明の第2の出力制御回路によれ
ば、図1に示すように第1の出力制御回路において、電
源断補償回路13の第nの電界効果トランジスタTnの
ドレインDnが信号線L以外の信号出力回路12の動作
点Pに接続される。
【0036】例えば、信号出力回路12の動作電圧を設
定するバイアス素子の一端に第nの電界効果トランジス
タTnのドレインDnが接続される。このため、第1の
出力制御回路と同様に、電源断補償回路13により第1
の電源線VCCの電位が電源断補償回路13により生成さ
れる基準電圧よりも低い時に、出力回路14の出力をハ
イ・インピーダンス状態にすることが可能となる。
【0037】これにより、第1の出力制御回路と同様
に、出力回路の3状態制御機能を維持しつつ、電源断補
償回路に係る第1の電源線VCC及び第2の電源線GND間
の電流経路を従来例に比べて少なくすること、及びその
消費電流を極力抑制することが可能となる。
【0038】また、第1の出力制御回路に比べて第2の
出力制御回路では、第1の電源線VCCの電位の立ち上が
り時に、信号線Lに接続された信号入力回路11からの
電流の回り込みを抑制することが可能となる。
【0039】なお、電源断補償回路13により生成され
る基準電圧VREF は、電界効果トランジスタの数を変え
ることで、それを自由に選択することが可能となる。
【0040】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図2〜4は、本発明の実施例に係る出力
制御回路の説明図である。
【0041】(1)第1の実施例の説明 図2,3は、本発明の第1の実施例に係る出力制御回路
の説明図であり、図2はその構成図を示している。例え
ば、図3に示したようなバスドライバ回路等の出力回路
14に適用可能な出力制御回路は、図2において、信号
入力回路11,信号出力回路12及び電源断補償回路1
3から成る。
【0042】すなわち、バイポーラトランジスタQ11,
抵抗R11,p型の電界効果トランジスタTP11及びn型
の電界効果トランジスタTN11は信号入力回路11の一
例を構成するものであり、該信号入力回路11の機能は
3出力状態を有する出力回路14の状態制御信号Sを入
力するものである。
【0043】また、バイポーラトランジスタQ12, Q1
3,抵抗R12,R13,p型の電界効果トランジスタTP1
2及びn型の電界効果トランジスタTN12は、信号出力
回路12の一例を構成するものであり、該信号出力回路
12の機能は状態制御信号Sと電源線VCCの電位に基づ
いて状態制御信号Sを出力するものである。
【0044】なお、信号入力回路11と信号出力回路1
2とは信号線Lによって接続され、これまでは、従来例
と同様である。第1の電源断補償回路13Aは電源断補償
回路13の一実施例であり、電源線VCCの電位に基づい
て信号出力回路12の出力状態を制御するものである。
該電源断補償回路13Aは従来例と異なり、例えば、n=
5個のn型の電界効果トランジスタ(以下単に第1〜第
5のトランジスタという)MN1〜MN5から成る。
【0045】すなわち、第1〜第3のトランジスタMN1
〜MN3の各ドレインD1〜D3と第1のトランジスタM
N1のゲートG1とが第1の電源線(以下単に電源線とい
う)VCCに接続され、該第1のトランジスタMN1のソー
スS1が第2のトランジスタMN2のゲートG2に接続さ
れる。
【0046】また、第2のトランジスタMN2のソースS
2が第3のトランジスタMN3のゲートG3に接続され、
順次、第3のトランジスタMN3のソースS3が第4のト
ランジスタMN4のゲートG4に接続される。
【0047】さらに、第4のトランジスタMN4のドレイ
ンD4が高抵抗素子Rを介して電源線VCCに接続され、
かつ、該第4のトランジスタMN4のソースS4が第2の
電源線(以下単に接地線という)GNDに接続される。ま
た、基準電圧VREF は、第4のトランジスタMN4がON
動作をする際のゲート電圧であり、電源線VCCの電位に
依存している。
【0048】さらに、高抵抗素子Rはバイアス素子の一
例であり、第4のトランジスタMN4のドレイン電流を規
定したり、第5のトランジスタMN5のゲート電圧を供給
するものである。高抵抗素子Rは数〔MΩ〕程度の抵抗
値のものを用いても良い。
【0049】なお、第5のトランジスタMN5のソースS
5が接地線GNDに接続され、かつ、該トランジスタMN5
のドレインD5が信号入力回路11と信号出力回路12
とを接続する信号線Lに接続される。
【0050】図3は、本発明の第1の実施例に係る出力
制御回路により制御可能な出力回路の構成例であり、同
図はその構成図を示している。例えば、論理信号SINを
増幅出力するバッファ回路やバスドライバ回路等の出力
回路14は、第1,第2の否定論理積回路NAND1,NAN
D2及びCMOSインバータ回路(相補形電界効果トラン
ジスタ回路)TP13, TN13から成り、第1,第2の否
定論理積回路NAND1,NAND2の一入力部に論理信号SIN
が入力され、その他の入力部に、状態制御信号Sが入力
される。
【0051】なお、状態制御信号Sは本発明の実施例に
係る出力制御回路より供給され、第1の否定論理積回路
NAND1の出力部がCMOSインバータ回路のトランジス
タTP13のゲートGpに接続される。また、第2の否定
論理積回路NAND2の出力部がCMOSインバータ回路の
トランジスタTN13のゲートGnに接続され、該CMO
Sインバータ回路の出力部が共通バス5に接続される。
【0052】ここで、表1は当該出力回路14の動作機
能を示す真理値表である。例えば、出力制御回路は状態
制御信号S=「H」レベルにより、論理信号SINの論理
に無関係に、出力をハイ・インピーダンス(HiZ)状
態にするものである。
【0053】
【表1】
【0054】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る出力制御回路によれば、図2に示すように信号入力
回路11,信号出力回路12及び第1の電源断補償回路
13Aが具備され、該電源断補償回路13Aが5個のn型の
電界効果トランジスタから成り、該回路13Aの前段電界
効果トランジスタのソースSと次段電界効果トランジス
タのゲートGとが接続されている。
【0055】例えば、電源線VCCの立ち上がり時には、
信号入力回路11を介して出力回路14に出力する状態
制御信号Sの入力の有無に係わらず、電源線VCCの電位
に基づいて状態制御信号S=「H」レベルが信号出力回
路12から出力回路14に出力される。この際に、電源
線VCCの電位に基づいて信号出力回路12の出力状態が
第1の電源断補償回路13Aにより制御される。
【0056】すなわち、電源線VCCの電位が立ち上がる
時には、高抵抗Rを介して第5のトランジスタMN5に該
電源線VCCの電位が供給され、それがON(オン)動作
をし、信号線Lを「L」(接地線GNDの電位)レベルに
する。これにより、例えば、信号出力回路12の出力が
「H」レベルとなって、表1に示すように出力回路14
の出力をハイ・インピーダンス状態に維持することが可
能となる。
【0057】一方、電源線VCCの電位が立ち上ると共
に、第1の電源断補償回路13Aの第1のトランジスタM
N1がON動作をし、該電源線VCCの電位が定常状態に移
行するまでの間に、その第2のトランジスタMN2から第
3のトランジスタMN3が順次ON動作をする。これによ
り、3個のトランジスタのゲート遅延時間後に、第4の
トランジスタMN4がON動作をする。
【0058】従って、該遅延時間後には、第5のトラン
ジスタMN5がOFF動作をすることから信号線Lの電気的
な状態は、信号入力回路11の状態制御信号Sの入力状
態に依存されたものとなり、従来例と同様に、表1に示
すように出力回路14の3状態制御をすることが可能と
なる。
【0059】このため、電源線VCCと接地線GNDとの電
流通路は、第4のトランジスタMN4がON動作をした際
に、高抵抗素子Rを介して形成される回路と信号線Lに
接続された信号入力回路11のp型の電界効果トランジ
スタTP11のみと成り、電源線VCCの電位の立ち上り時
及び定常状態を通じて、従来例と異なり第1の電源断補
償回路13Aが全て電圧駆動となる。このことで、従来例
のように電源線VCCから接地線GNDに流れていた電流が
極力抑制される。
【0060】これにより、従来例に比べて第1の電源断
補償回路13Aの消費電流が極力低減され、当該出力制御
回路を集積化した半導体集積回路装置の電力消費の低減
化を図ることが可能となる。
【0061】例えば、当該出力制御回路を含む半導体集
積回路を集積した半導体集積回路装置(以下単にICと
いう)が図6に示したようなプリント基板等に実装さ
れ、それ等の出力回路14の出力部outが共通バス5に
接続されて使用される場合であって、当該IC1の出力
動作を停止させ、他のIC2の出力動作を継続するよう
な電源供給制御が採られる場合があっても、出力動作が
停止されたIC1や他のIC2の電源投入の際に、第1
の電源断補償回路13Aにより消費される電流が極力低減
される。
【0062】このことで、共通バス5に接続される出力
回路数が増加された場合であっても、プリント基板の全
体の電源断補償回路に係る消費電流を極力低減すること
が可能となる。
【0063】(2)第2の実施例の説明 図4は、本発明の第2の実施例に係る出力制御回路の構
成図を示している。図4において、第1の実施例と異な
るは第2の実施例では第5のトランジスタMN5のドレイ
ンD5が信号出力回路12の動作点Pに接続された第2
の電源断補償回路13Bが設けられるものである。
【0064】すなわち、第2の電源断補償回路13Bは電
源断補償回路13の他の実施例であり、第1の電源断補
償回路13Aと同様に電源線VCCの電位に基づいて信号出
力回路12の出力状態を制御するものである。なお、第
5のトランジスタMN5のドレインD5は信号線Lに変わ
り信号出力回路12の動作点Pに接続される。
【0065】また、動作点Pは信号出力回路12のn型
の電界効果トランジスタTN12 のソースSnと抵抗素子
R12との接続点であり、また、抵抗素子R12はバイポー
ラトランジスタQ13の動作電圧を設定するものである。
【0066】なお、その他の回路のトランジスタやバイ
アス素子の接続方法は第1の実施例と同様であるため説
明を省略する。このようにして、本発明の第2の実施例
に係る出力制御回路によれば、図4に示すように、第1
の出力制御回路において、第2の電源断補償回路13Bの
第5のトランジスタMN5のドレインD5が信号線L以外
の信号出力回路12の動作電圧を設定する抵抗素子R12
の一端に接続されている。
【0067】このため、第1の出力制御回路と同様に、
電源線VCCの電位の立ち上がり時に、第2の電源断補償
回路13Bにより状態制御信号Sの入力の有無に係わら
ず、電源線VCCの電位に基づいて状態制御信号S=
「H」レベルが信号出力回路12から出力回路14に出
力される。この際に、電源線VCCの電位に基づいて信号
出力回路12の出力状態が第2の電源断補償回路13Bに
より制御される。
【0068】すなわち、電源線VCCの電位が立ち上がる
時には、高抵抗Rを介して第5のトランジスタMN5に該
電源線VCCの電位が供給され、それがON(オン)動作
をし、信号出力回路12の動作点Pを「L」(接地線G
NDの電位)レベルにする。これにより、例えば、信号出
力回路12の出力が「H」レベルとなって、表1に示す
ように出力回路14の出力をハイ・インピーダンス状態
に維持することが可能となる。
【0069】一方、電源線VCCの電位が立ち上ると共
に、第2の電源断補償回路13Bの第1のトランジスタM
N1がON動作をし、該電源断補償回路13Bで決定をして
いる基準電圧以上になるまでの間に、その第2のトラン
ジスタMN2から第3のトランジスタMN3が順次ON動作
をする。これにより、3個のトランジスタのゲート遅延
時間後に、第4のトランジスタMN4がON動作をする。
【0070】従って、該遅延時間後には、第5のトラン
ジスタMN5がOFF動作をすることから信号出力回路12
の動作点Pの電気的な状態は、信号入力回路11の状態
制御信号Sの入力状態に依存されたものとなり、第1の
実施例と同様に、表1に示すように出力回路14の3状
態制御をすることが可能となる。
【0071】このため、電源線VCCと接地線GNDとの電
流通路は、第4のトランジスタMN4がON動作をした際
に、高抵抗素子Rを介して形成される回路のみと成り、
第1の実施例と同様に、従来例のように電源線VCCから
接地線GNDに流れていた電流が極力抑制される。
【0072】これにより、第1の実施例と同様に、出力
回路14の3状態制御機能を維持しつつ、電源断補償回
路に係る第1の電源線VCC及び第2の電源線GND間の電
流経路を従来例に比べて少なくすること、及びその消費
電流を極力抑制することが可能となる。
【0073】また、第1の実施例に比べて第2の実施例
では、信号入力回路11のp型の電界効果トランジスタ
TP11及び信号線Lを介して回り込む電流が無くなり、
第2の電源断補償回路13Bでの消費電流が更に低減さ
れ、当該出力制御回路を集積化した半導体集積回路装置
の電力消費の一層の低減化を図ることが可能となる。
【0074】なお、本発明の第1,第2の実施例では電
源断補償回路の電界効果トランジスタがn=5の場合に
ついて説明をしたが、電源線VCCの電位レベルやその遅
延時間に応じて該トランジスタのnを適宜可変しても、
同様な効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の各出力制
御回路によれば信号入力回路,信号出力回路及び電源断
補償回路が具備され、該電源断補償回路がn個の電界効
果トランジスタから成り、該回路の前段電界効果トラン
ジスタのソースと次段電界効果トランジスタのゲートと
が接続されている。
【0076】このため、状態制御信号の入力の有無に係
わらず、電源断補償回路のバイアス素子を介して第nの
電界効果トランジスタがON動作をし、信号線や信号出
力回路の動作点を接地線の電位レベルにする。このこと
で、出力回路の出力をハイ・インピーダンス状態に維持
することが可能となる。
【0077】また、電源線VCCの電位が立ち上がりと共
に、電源断補償回路の第1の電界効果トランジスタから
第n−2の電界効果トランジスタが順次ON動作をす
る。このことで、n−2個の電界効果トランジスタのゲ
ート遅延時間後に、第nの電界効果トランジスタがOFF
動作をすることから従来例と同様に、出力回路の3状態
制御をすることが可能となる。このことから、従来例の
ような電源線から接地線に流れていた電流が極力抑制さ
れる。
【0078】これにより、従来例に比べて電源断補償回
路の消費電流が極力低減され、当該出力制御回路を集積
化した半導体集積回路装置の電力消費の低減化に寄与す
るところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出力制御回路の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る出力制御回路の構
成図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る出力回路の構成図
である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る出力制御回路の構
成図である。
【図5】従来例に係る出力制御回路の説明図である。
【図6】従来例に係る問題点を説明する回路構成図であ
る。
【符号の説明】
11…信号入力回路、 12…信号出力回路、 13…電源断補償回路、 T1〜Tn…第1〜第nの電界効果トランジスタ(n=
1,2,3…n)、 R…バイアス素子、 out…出力部、 IN…入力部、 L…信号線、 P…動作点、 VCC…第1の電源線(電源線)、 GND…第2の電源線(接地線)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−135222(JP,A) 特開 平4−233320(JP,A) 特開 平4−98687(JP,A) 特開 平4−249917(JP,A) 特開 平4−35221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/693 H03K 19/00 - 19/096

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、3出力状態を有する出力回
    路(14)の出力制御をする出力制御回路であって、前
    記出力回路(14)の状態制御信号(S)を入力する信
    号入力回路(11)と、前記状態制御信号(S)と電源
    線(VCC)の電位に基づいて状態制御信号(S)を出力
    する信号出力回路(12)と、前記電源線(VCC)の電
    位に基づいて信号出力回路(12)の出力状態を制御す
    る電源断補償回路(13)とを具備し、前記電源断補償
    回路(13)がn個の電界効果トランジスタから成り、
    かつ、前記電源断補償回路(13)の前段電界効果トラ
    ンジスタのソース(S)と次段電界効果トランジスタの
    ゲート(G)とが接続されることを特徴とする出力制御
    回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の出力制御回路において、
    前記電源断補償回路(12)がn個の電界効果トランジ
    スタ(T1〜Tn,n=1,2,3…n)から成り、第
    1〜第n−2の電界効果トランジスタ(T1〜Tn−
    2)の各ドレイン(D1〜Dn−2)と第1の電界効果
    トランジスタ(T1)のゲート(G1)とが第1の電源
    線(VCC)に接続され、 前記第1の電界効果トランジスタ(T1)のソース(S
    1)が第2の電界効果トランジスタ(T2)のゲート
    (G2)に接続され、前記第2の電界効果トランジスタ
    (T2)のソース(S2)が第3の電界効果トランジス
    タ(T3)のゲート(G3)に接続され、順次、第n−
    2の電界効果トランジスタ(Tn−2)のソース(Sn
    −2)が第n−1の電界効果トランジスタ(Tn−1)
    のゲート(Gn−1)に接続され、 前記第n−1の電界効果トランジスタ(Tn−1)のド
    レイン(Dn−1)がバイアス素子(R)を介して第1
    の電源線(VCC)に接続され、かつ、該第n−1)の電
    界効果トランジスタ(Tn−1)のソース(Sn−1)
    が第2の電源線(GND)に接続され、 前記第nの電界効果トランジスタ(Tn)のゲート(G
    n)が前記バイアス素子(R)と第n−1の電界効果ト
    ランジスタ(Tn−1)のドレイン(Dn−1)の接続
    点に接続され、 前記第nの電界効果トランジスタ(Tn)のソース(S
    n)が第2の電源線(GND)に接続され、かつ、該第n
    の電界効果トランジスタ(Tn)のドレイン(Dn)が
    前記信号入力回路(11)と信号出力回路(12)とを
    接続する信号線(L)に接続されることを特徴とする出
    力制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の出力制御回路において、
    前記電源断補償回路(13)の第nの電界効果トランジ
    スタ(Tn)のドレイン(Dn)が前記信号線(L)以
    外の信号出力回路(12)の動作点(P)に接続される
    ことを特徴とする出力制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の出力制御回路において、
    前記電源断補償回路(13)が電源線(VCC)の電位の
    立ち上がり及び電源「断」時の電源線(VCC)の電位の
    低下した時に、前記出力回路(14)の出力をハイ・イ
    ンピーダンス状態にすることを特徴とする出力制御回
    路。
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