JP3032271U - パチスロ用化粧枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチスロを配列する場合の配線工事や諸機能
の処理、メンテナンスなどを容易に行うことができ、多
様な島構造を採用することも可能なパチスロ用化粧枠を
提供する。 【解決手段】 頭部ケーシング１２と脚部１３とを備え
たパチスロ用化粧枠１１を、パチスロ１０の上部に頭部
ケーシング１２が位置し、パチスロ１０の両側に脚部１
３が垂下状態となるようにパチスロ１０に装着する。頭
部ケーシング１２には、開閉蓋１４を備えた上面開口部
１５、配線ダクトが着脱可能な側面開口部１７、呼出ス
イッチ１９、情報表示画面２０などを備えたパネル部１
８を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ店などに設置されるパチスロに装着して使用するパチスロ 用化粧枠に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、パチンコ店などに設置されているパチスロは、その側面同士が隣接 するように直線状に並べられ、その列の背面部分同士が対向するように配置する ことにより、いわゆる島構造を形成している。そして、島の内側には、各々のパ チスロを制御する電気配線などが設けられている。

【０００３】 来店した客はパチスロの前に座って遊戯を行い、急用の場合などは、各パチス ロの正面上部に設けられている呼出ランプスイッチなどをＯＮして店員を呼び出 している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来、パチンコ店などに設置されているパチスロは、その側面同士を密着させ 直線状に並べられるため、新台入替工事などで新たなパチスロを配列する場合、 電気配線工事、諸機能の処理、チェックなどは、作業者が島の内側に入って行っ ている。このため、新台入替え作業には多くの手間と時間を要している。また、 作業者がひとりのときなどは、パチスロの遊戯機能を正面から確認しながら作業 を行うことが困難である。

【０００５】 また、パチスロ稼働中に故障などが生じたとき、あるいは通常のメンテナンス のときなどは、パチスロを前方に引き出すか、島の内側に作業者が入って、背面 部分の電気回路、配線などのチェック、補修を行っているため、これにも多くの 手間を要し、面倒である。

【０００６】 さらに、従来のパチスロは、その側面同士を密着させて並べているため直線状 の配列しかできない。このため、パチンコ店などにおけるパチスロの配置や島構 造は画一的にならざるを得ず、個々の設置スペースを有効活用するような配列や 、遊戯場ごとの個性ある配列を採用することが困難である。

【０００７】 このような問題を解決するため、各パチスロ同士を密着させずに配列しようと すれば、パチスロ間の電気配線などが外部から見えないようにするための新たな 工事や配線処理が必要となり、これらに多くの手間と時間を要するため、新台入 替えが度々行われるこの業界では、従来通りの密着配列をせざるを得ないのが実 状である。

【０００８】 そこで、本考案が解決しようとする課題は、パチスロ配列時の配線工事や諸機 能の処理、メンテナンスなどを容易に行うことができ、多様な島構造を採用する ことができるパチスロ用化粧枠を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案のパチスロ用化粧枠は、パチスロの上部に載 置する箱状の頭部ケーシングと、頭部ケーシングからパチスロの両側に垂下する 脚部とを備えたことを特徴とする。

【００１０】 本考案のパチスロ用化粧枠をパチスロを配列するときに装着することにより、 頭部ケーシング内に電気配線などを収納することができる。したがって、配列時 の配線工事や諸機能の処理、メンテナンスなどは、パチスロの背面部に回り込ま なくても、この頭部ケーシングを開いて行うことができる。

【００１１】 また、パチスロの両側面は、パチスロ用化粧枠の脚部によって覆われた状態と なる。したがって、パチスロの側面同士を密着させる必要がなく、所定の空間を おいて配列することが可能となるため、空間部分にコイン交換機など他の装置を 配置することもできる。また、パチスロの側面同士を密着させ一直線状に配列す る必要もなくなるため、曲線状配列などを行うことができ、多様な島構造を採用 することが可能となる。

【００１２】 ここで、頭部ケーシングの上部に、開閉蓋を有する開口部を設けることにより 、開閉蓋を開けば、開口部から内部の電気配線工事や諸機能の処理、あるいはメ ンテナンス、補修などを行うことが可能となるため非常に便利であり、作業効率 が大幅に向上する。

【００１３】 さらに、頭部ケーシングの側面に、ダクト体が着脱可能な開口部を設けている 。パチスロを所定間隔ごとに配列した場合、各パチスロ間の電気配線用のコード 類は、この開口部およびダクト体を通すことができるため、外部に露出すること がない。また、ダクト体は着脱可能であるため、ダクト体の長さや形状を変える ことにより、多様な島構造に対応した配列を行うことができる。さらに、新台入 替工事の場合だけでなく、メンテナンスを行う場合、配列変更を行う場合なども 手間がかからない。

【００１４】 一方、頭部ケーシングに、呼出スイッチ、情報表示画面、装飾灯、照明灯のう ち少なくともひとつを有するパネル部を設けている。頭部ケーシングの正面に各 種機能を有するパネル部を設けたことにより、装飾、照明効果が高まるだけでな く、店員呼出、各種情報の確認などを集中的に行えるため、遊戯中の客にとって 非常に便利である。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は実施の形態であ るパチスロ用化粧枠を示す斜視図、図２は同パチスロ用化粧枠を連結した状態を 示す斜視図、図３は配線ダクト部分の斜視図、図４はパチスロ用化粧枠を装着し た状態を示す斜視図、図５は同側面図である。

【００１６】 図１において、１０はパチスロ、１１はパチスロ用化粧枠、１２は頭部ケーシ ング、１３は脚部、１４は開閉蓋、１５は上面開口部、１６は配線ダクト、１７ は側面開口部である。また、１８はパネル部、１９は呼出スイッチ、２０は情報 表示画面、２１は装飾灯である。

【００１７】 本実施形態のパチスロ用化粧枠１１は、パチスロ１０上部に箱状の頭部ケーシ ング１２を載置すると、パチスロ１０の両側に脚部１３が垂下した状態となる。 パチスロ１０を配列するときに装着することにより、頭部ケーシング１２内に電 気配線などを収納することができる。

【００１８】 したがって、パチスロ１０を配列する際の配線工事や諸機能の処理、あるいは 設置後のメンテナンスなどの場合、頭部ケーシング１２上面にある開閉蓋１４を 外せば、上方開口部１５から作業を行うことができるため、従来のようにパチス ロ１０の背面部に回り込む必要がない。したがって、作業効率が大幅に向上し、 日常のメンテナンスや故障のときも非常に便利である。なお、開閉蓋１４はネジ ２２により頭部ケーシング１２上面に取り付けているため、ネジ２２を着脱する ことにより開閉は容易である。

【００１９】 また、パチスロ用化粧枠１１は、通常、図２に示すように、複数個連結して使 用するが、この場合、各パチスロ１０間の電気コード類は側面開口部１７および 配線ダクト１６を通して配線することができ、電気コード類は一切外部に露出し ないので、外観を損なうこともない。また、側面開口部１７および配線ダクト１ ６部分からも電気配線のチェック、メンテナンスなどを行うことができるため、 便利である。

【００２０】 さらに、配線ダクト１６は側面開口部１７に対して着脱可能であるため、配線 ダクト１６の長さや形状を変えることにより、多様な島構造に対応した配列を行 うことができる。また、新台入替工事の場合だけでなく、メンテナンスを行う場 合、配列変更を行う場合なども手間がかからない。

【００２１】 さらに、図４，５に示すように、パチスロ用化粧枠１１をパチスロ１０に装着 したとき、パチスロ１０の両側面はパチスロ用化粧枠１１の脚部１３によって覆 われた状態となる。したがって、パチスロ１０側面を隠すために、その側面同士 を密着させて配列する必要がなく、所定の空間をおいて配列することが可能とな る。このため、図４に示すように、空間部分にコイン交換機２３やその他の関連 装置を配置することもできる。

【００２２】 一方、頭部ケーシング１２の正面には、呼出スイッチ１９、情報表示画面２０ 、装飾灯２１などを有するパネル部１８を設けている。頭部ケーシング１２の正 面に各種機能を有するパネル部１８を設けたことにより、装飾、照明効果が高ま るだけでなく、店員呼出、各種情報の認識などをパネル部１８で集中的に行える ため、遊戯中の客にとって非常に便利である。情報表示画面２０には、パチスロ １０に関する情報などを表示することができる。

【００２３】 次に、図６に基づいて、実際の配列状況について説明する。図６はパチスロ用 化粧枠１１を装着したパチスロ１０を配列した状態を示す平面図であるが、パチ スロ用化粧枠１１の頭部ケーシング１２を取り外した状態で示している。

【００２４】 前述したように、パチスロ１０にパチスロ用化粧枠１１を装着することにより 、パチスロ１０の両側面はパチスロ用化粧枠１１の脚部１３で覆われた状態とな るため、従来のようにパチスロ１０の側面同士を密着させて一直線状に配列する 必要がなくなる。したがって、パチスロ１０を所定の空間を隔てて配列したり、 曲線状に配列することが可能となり、図６に示すように、滑らかにカーブした配 列などを行うこともできる。

【００２５】 また、隣接するパチスロ１０の間に生まれた空間部分には、コイン交換機２３ やその他の関連装置２４を設置することができるため、設置場所に対応した多様 な島構造を採用することが可能となり、レイアウトの自由度が大幅に増大し、空 間の有効活用にもなる。なお、図６に示す配列は一例であって、この配列に限定 するものではないので、これ以外の形状の配列も自由に行うことができ、従来の ように一直線状の配列を行うことも可能である。

【００２６】

【考案の効果】

本考案により、以下の効果を奏することができる。

【００２７】 （１）箱状の頭部ケーシングと、頭部ケーシングから垂下する脚部とを備えたパ チスロ用化粧枠を、パチスロ配列時に装着することにより、頭部ケーシング内に 電気配線などを収納することができる。したがって、配列時の配線工事や諸機能 の処理、メンテナンスなどは、パチスロの背面部に回り込まなくても、この頭部 ケーシングを開いて行うことができる。

【００２８】 （２）パチスロ用化粧枠の脚部によってパチスロの両側面が覆われた状態となる ため、パチスロ側面同士を密着させることなく、所定空間をおいて配列すること が可能となり、空間部分にコイン交換機など他の装置を配置することもできる。 また、パチスロ側面同士を密着させ一直線状に配列する必要もなくなるため、曲 線状配列など、多様な島構造を採用することが可能となる。

【００２９】 （３）頭部ケーシング上部に、開閉蓋を有する開口部を設けることにより、開閉 蓋を開いて、開口部から内部の電気配線工事や諸機能の処理、あるいはメンテナ ンス、補修などを行うことができるため非常に便利であり、作業効率が大幅に向 上する。

【００３０】 （４）頭部ケーシング側面に、ダクト体が着脱可能な開口部を設けることにより 、この開口部およびダクト体を通して各パチスロ間の電気配線を行えるため、電 気コード類が外部に露出することがない。また、ダクト体は着脱可能であるため 、ダクト体の長さや形状を変えることにより、多様な島構造に対応した配列を行 うことができる。

【００３１】 （５）頭部ケーシングに、呼出スイッチ、情報表示画面、装飾灯、照明灯などを 有するパネル部を設けることにより、装飾、照明効果が高まるだけでなく、店員 呼出、各種情報の確認などを集中的に行えるため、遊戯中の客にとって非常に便 利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチスロ用化粧枠を示す斜視図である。

【図２】パチスロ用化粧枠を連結した状態を示す斜視図
である。

【図３】配線ダクト部分の斜視図である。

【図４】パチスロ用化粧枠を装着した状態を示す斜視図
である。

【図５】パチスロ用化粧枠を装着した状態を示す側面図
である。

【図６】パチスロ配列状態を示す平面図である。

【符号の説明】

１０ パチスロ １１ パチスロ用化粧枠 １２ 頭部ケーシング １３ 脚部 １４ 開閉蓋 １５ 上面開口部 １６ 配線ダクト １７ 側面開口部 １８ パネル部 １９ 呼出スイッチ ２０ 情報表示画面 ２１ 装飾灯 ２２ ネジ ２３ コイン交換機 ２４ 関連装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチスロの上部に載置する箱状の頭部ケ
   ーシングと、前記頭部ケーシングから前記パチスロの両
   側に垂下する脚部とを備え、前記頭部ケーシング上部に
   開閉蓋を有する開口部を設け、前記頭部ケーシング側面
   にダクト体が着脱可能な開口部を設け、前記頭部ケーシ
   ングに、呼出スイッチ、情報表示画面、装飾灯、照明灯
   のうち少なくとも一つを有するパネル部を設けたパチス
   ロ用化粧枠。