JP3032088B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JP3032088B2
JP3032088B2 JP25346692A JP25346692A JP3032088B2 JP 3032088 B2 JP3032088 B2 JP 3032088B2 JP 25346692 A JP25346692 A JP 25346692A JP 25346692 A JP25346692 A JP 25346692A JP 3032088 B2 JP3032088 B2 JP 3032088B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像符号化装置に係
り、特にTV会議、TV電話など回線を通して動画像の
伝送を行うシステムや、光ディスク、ビデオテープなど
の蓄積用メディアに動画像を蓄積するシステムに使用さ
れる動画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】将来の広帯域ネットワークのサービス開
始に向けて現在、通信の分野では現行TV方式と同程度
かそれ以上の画質の動画像を数Mbps〜数10Mbp
s程度のビットレートで伝送するための動画像符号化技
術に関する標準化作業が進められている(H.26
X)。同様に、蓄積系や放送系の分野においてもH.2
6Xと同程度の画質、ビットレートによる符号化方式の
標準化作業が進められている(蓄積系はMPEG2、放
送系はCMTT/2)。そして、これらの標準化作業に
おいては、できるだけ方式の共通化を図った方が普及に
有利との判断から、相互に情報交換をしつつ作業が進め
られている。
【0003】一方、通信系、蓄積系には既に画質、ビッ
トレート共にもっと低いところをターゲットとした動画
像符号化の標準方式であるH.261およびMPEG1
があり、具体的にハードウェアも供給され始めている。
従って、より高画質化した新しい標準方式はこれら既存
の標準方式との相互接続性(コンパチビリティ)を持つ
ことが課題の一つとして挙げられている。コンパチビリ
ティには、既存方式のエンコーダが作成したビット列を
新方式のデコーダが復号できるようにするフォワード・
コンパチビリティと、新方式のエンコーダが作成したビ
ット列の一部を既存方式のデコーダが復号できるように
するバックワード・コンパチビリティの2つがある。新
方式のデコーダが未定義であるのに対して、既存方式の
デコーダは既に定義済であることを考えると、バックワ
ード・コンパチビリティの方が方式にとっては厳しい要
求条件となる。
【0004】バックワード・コンパチビリティをとる方
式は、種々考えられる。それらのうちコンパチビリティ
をオプションとして定義できる方法として、既存方式で
の局部復号信号を新方式で使用する予測信号の候補とし
て含め、新方式による符号化ビット列の一部が既存方式
によるビット列となるように符号化ビット列を形成する
方式(階層符号化を用いたエンベデッド符号化という)
が提案されている。
【0005】図15は、この方式に基づく動画像符号化
装置の概略構成を示すブロック図であり、入力画像信号
は新方式(例えばH.26XまたはMPEG2)に基づ
く符号化部1に入力されると共に、ダウンサンプリング
回路2を経て既存方式(例えばH.261またはMPE
G1)に基づく符号化部3に入力される。符号化部1か
らの符号化出力は高レイヤビット列として出力されると
共に、ローカルデコーダ4により局部復号される。符号
化部3からの符号化出力は低レイヤビット列として出力
されると共に、ローカルデコーダ5により局部復号され
る。
【0006】ローカルデコーダ4からの局部復号信号は
符号化部1に予測信号としてフィードバックされ、ロー
カルデコーダ5からの局部復号信号は符号化部3に予測
信号としてフィードバックされると共に、アップサンプ
リング回路6を経て符号化部1にも予測信号として供給
される。符号化部1においては、ローカルデコーダ4か
らの局部復号信号と、アップサンプリング回路6からの
予測信号のいずれかを選択的に使用して予測符号化を行
う。
【0007】文献1:「マルチメディア符号化の国際標
準」(丸善発行)の6章には、既存方式の一つであるM
PEG1が記述され、その中で6.3符号化アルゴリズ
ムの項では図6.2を使って、Iピクチャ(イントラ予
測画像)、Pピクチャ(前方予測画像)、Bピクチャ
(前方および後方の両方向予測画像)からなる画像間予
測構造が説明されている。新方式においても、既存方式
と類似の画像間予測構造がとられることが期待されてい
る。但し、MPEG1などの既存方式は画像信号がノン
インタレース構造であるため、“画像=ピクチャ”は
“フレーム”であるのに対し、新方式ではこれがインタ
レース構造をもった“フィールド”となる可能性があ
り、予測構造がやや複雑となる。
【0008】ところで、上述した階層符号化を用いたエ
ンベデッド符号化では、既存方式での局部復号信号を用
いた予測をオプションとして追加し、この予測が新方式
の局部復号信号からの予測よりも良い時だけ選ばれる。
すなわち、図15においてローカルデコーダ4からの局
部復号信号と、ローカルデコーダ5からアップサンプリ
ング回路6を経て入力される局部復号信号のうち良好な
方が選択的に符号化部1で予測信号として使用される。
このため、後者の既存方式での局部復号信号からの予測
を含めることによる符号化効率の劣化がないとされてい
る。しかし従来では、符号化部1で使用する予測信号選
択のためのモード判定において、予測誤差電力のみを考
慮し、予測誤差電力が小さい方の予測信号を選択してい
るため、既存方式の局部復号信号を用いた予測を十分に
活用していない。すなわち予測誤差信号の符号化に際し
ての発生情報量は少なくなるが、符号化出力全体として
の発生情報量は必ずしも減少せず、これが符号化効率の
向上を妨げている。
【0009】また、予測構造により分類される各ピクチ
ャのうち、Iピクチャでは既存方式からの予測がよく効
いて選ばれるのに対し、Pピクチャ、Bピクチャでは既
存方式の符号化結果に対する局部復号信号からの予測が
あまり効かず、選ばれる割合が非常に低くなるという問
題もある。この原因の1つとして、既存方式で符号化さ
れる画像の作成法に左右される要因があることが分かっ
ている。
【0010】更に、従来の階層符号化を用いたエンベデ
ッド符号化では、低解像度画像を片フィールド落としに
より作成した場合に、低解像度画像を作成するのに使わ
れなかった方のフィールドが低解像度予測信号によりう
まく予測されないため、全体の予測効率を下げていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の階層符号化を用いたエンベデッド符号化では、新方式
の符号化に際して、予測信号選択のためのモード判定に
おいて予測誤差電力のみを考慮しているため、既存方式
での局部復号信号を用いた予測を十分に活用できず、こ
れが符号化効率向上の妨げとなっていた。
【0012】また、従来の階層符号化を用いたエンベデ
ッド符号化では、予測構造により分類される各ピクチャ
のうち、Iピクチャでは既存方式からの予測がよく効い
て選ばれるのに対し、Pピクチャ、Bピクチャでは既存
方式の局部復号信号からの予測があまり効かず、選ばれ
る割合が非常に低くなるという問題もあった。
【0013】更に、従来の階層符号化を用いたエンベデ
ッド符号化では、低解像度画像を片フィールド落としに
より作成した場合に、低解像度画像を作成するのに使わ
れなかった方のフィールドが低解像度予測信号によりう
まく予測されないため、全体の予測効率を下げるという
問題もあった。
【0014】本発明は、このような従来の問題点を解決
し、低解像度局部復号信号を用いた予測能力を高解像度
画像信号の予測符号化に有効に利用して符号化効率を向
上できる動画像符号化装置を提供することを目的とす
る。
【0015】上記課題を解決するため、本発明にかかる
第一の発明は、異なる時間にサンプリングされた第1、
第2の画像の組み合わせにより構成された高解像度画像
をその高解像度画像単位で予測符号化する第1の符号化
手段と、この第1の符号化手段で符号化された高解像度
画像信号を復号する第1の復号手段と、前記高解像度画
像をダウンサンプルして低解像度画像を生成する手段
と、この低解像度画像を予測符号化する第2の符号化手
段と、第2の符号化手段で符号化された低解像度画像信
号を復号する第2の復号手段と、第1の復号手段により
復号された高解像度画像信号から生成される第1の信号
と第2の復号手段により復号された低解像度画像信号を
アップサンプルした信号から生成される第2の信号とを
選択または加算して前記高解像度画像の予測信号を生成
する予測信号生成手段と、第1の符号化手段で符号化さ
れた結果を出力する第1の出力手段と、第2の符号化手
段で符号化された結果を出力する第2の出力手段を具備
することを特徴とする動画像符号化装置を提供する。
【0016】また本発明にかかる第二の発明において
は、インターレース走査して入力される高解像度画像を
フレーム画像として予測符号化する第1の符号化手段
と、第1の符号化手段で符号化された高解像度画像信号
を復号する第1の復号手段と、前記高解像度画像をダウ
ンサンプルして低解像度画像を生成する手段と、この低
解像度画像を符号化する第2の符号化手段と、第2の符
号化手段で符号化された低解像度画像を復号する第2の
復号手段と、第1の復号手段により復号された高解像度
画像信号から生成される第1の参照信号と、第2の復号
手段により復号された低解像度画像信号をアップサンプ
ルした信号から生成される第2の参照信号とから予測誤
差電力の小さい信号を選択して前記第1の符号化手段の
符号化に用いる予測信号を生成する予測信号生成手段
と、第1の符号化手段で符号化された結果を出力する第
1の出力手段と、第2の符号化手段で符号化された結果
を出力する第2の出力手段を具備することを特徴とする
動画像符号化装置を提供する。
【0017】また本発明にかかる第一または第二の発明
において、前記高解像度画像をダウンサンプルして低解
像度画像を生成する手段は、高解像度画像を構成する第
1または第2の画像あるいはインターレース走査して入
力される高解像度画像の偶数ラインまたは奇数ラインの
画像をダウンサンプルして低解像度画像を生成する手段
を含むことを特徴とする。
【0018】また本発明にかかる第一または第二の発明
において、前記予測信号生成手段は、生成すべき予測信
号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第1の復号手段によ
り復号された高解像度画像信号と第2の復号手段により
復号された低解像度画像信号をアップサンプルした信号
から生成される第2の信号とを選択または加算して前記
高解像度画像の予測信号を生成する手段を含むことを特
徴とする。
【0019】また本発明にかかる第一または第二の発明
において、前記予測信号生成手段は、生成すべき予測信
号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第2の復号手段によ
り復号された低解像度画像信号をアップサンプルした信
号から生成される第2の信号を選択的に用いて高解像度
画像の予測信号を生成することを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明においては、フィールド毎に低解像度画
像信号による予測を使うか否かを切り替えることによ
り、従来片フィールドの予測について低解像度画像から
の予測が悪いために両フィールドで低解像度画像からの
予測が選ばれなくなっていたような場合でも、低解像度
画像からの予測が良い方のフィールドについてはこれが
選ばれるようになり、全体の符号化効率を上げることが
できる。
【0021】また高解像度画像信号の予測信号を選択す
る際の判定において、予測誤差電力のみでなく動きベク
トル情報などの付加情報の情報量をも考慮に入れること
により、既存方式により低解像度局部復号信号を用いた
予測信号がより有効に選ばれる。また新方式での局部復
号信号の動き補償のみでは十分マッチングできなかった
ために残った高解像度予測残差信号を既存方式による低
解像度局部復号信号を用いてさらに動き補償予測符号化
することにより、既存方式による低解像度局部復号信号
が有効に使われるようになる。また本発明ではIピクチ
ャのみでなく、Pピクチャ及びBピクチャにおいても既
存方式での低解像度局部復号信号を予測信号として使う
ことがより有効となり、全体の符号化効率が向上する。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0023】図1は、本発明に係る動画像符号化装置の
第1の実施例を示すブロック図である。なお、この実施
例では新方式で符号化される画像がインタレース画像、
既存方式で符号化される画像は該インタレース画像より
片フィールドを落として作成されるノンインタレース画
像である場合について説明する。
【0024】図1において、端子10には入力画像信号
11とし高解像度画像信号が入力される。この入力画像
信号11は減算器12に入力され、高解像度予測信号1
3との差がとられて高解像度予測誤差信号14が生成さ
れる。第1の選択スイッチ15は予測モード判定回路3
7により制御され、入力画像信号11、高解像度予測誤
差信号14および低解像度予測信号16のいずれか一つ
を選択する。
【0025】選択スイッチ15で選択された信号は、D
CT(離散コサイン変換)回路17によってDCT符号
化される。DCT回路17により得られたDCT係数デ
ータは、量子化回路18により量子化される。量子化回
路18で量子化された信号は二分岐され、一方は可変長
符号化回路19により可変長符号化され、更にバッファ
20を経て所定のビットレートで出力端子21から伝送
系または蓄積系へ送出される。減算器12、DCT回路
17、量子化回路18および可変長符号化回路19によ
り、第1の符号化手段が構成される。
【0026】量子化回路18で量子化され二分岐された
信号の他方は、逆量子化回路22および逆DCT回路2
3により量子化回路18およびDCT回路17での処理
と逆の処理を順次受けた後、加算器24で第2の選択ス
イッチ25によって選択された信号と加算されることに
より、高解像度局部復号信号26が生成される。逆量子
化回路22、逆DCT回路23および加算器24によ
り、第1の局部復号手段が構成される。
【0027】選択スイッチ25は予測モード判定回路3
7により選択スイッチ15と連動して制御され、選択ス
イッチ15が入力画像信号11を選択するときは
“0”、高解像度予測誤差信号14を選択する時は高解
像度予測信号13、低解像度予測信号16を選択する時
は低解像度予測信号16をそれぞれ選択する。
【0028】加算器24から出力される高解像度局部復
号信号26は、複数フレーム分の記憶容量を持つフレー
ムメモリ27に書き込まれる。フレームメモリ27の出
力は予測器28に入力され、高解像度予測信号13の作
成に使用される。予測器28は、高解像度画像信号であ
る入力画像信号11とフレームメモリ27からの高解像
度局部復号信号との間で動きベクトル検出を行い、この
動きベクトルを用いて動き補償フレーム間(フィールド
間)予測を行うことにより、高解像度予測信号13を発
生すると共に、動きベクトル情報38を出力する。な
お、こうして得られる予測信号には前記文献(1)に記
載されているように前方向予測、後方向予測および両方
向予測の3通りが含まれ、これらのうち最適なものが選
ばれる。
【0029】一方、入力画像信号11は高解像度画像信
号から低解像度画像信号への変換手段であるダウンサン
プリング回路29にも入力され、ここでダウンサンプリ
ングされることにより、例えばCIFまたはSIFのよ
うなフォーマットの低解像度画像信号に変換される。ダ
ウンサンプリング回路29での処理の一例として、図2
(a)に片フィールド落としによるダウンサンプリング
の様子を示す。小さい矩形で示した低解像度画像信号
は、横長の大きい矩形で示した高解像度画像信号の偶数
(Even)フィールドを捨て、奇数(Odd)フィー
ルドを折り返し除去のための帯域制限フィルタを通した
後、サブサンプリングすることにより作られる。
【0030】ダウンサンプリング回路29によって得ら
れたCIFまたはSIFフォーマットの低解像度画像信
号は、第2の符号化手段である既存方式(例えばH.2
61またはMPEG1)に基づく符号化部30で符号化
され、バッファ31を経て所定のビットレートで出力端
子32から伝送系または蓄積系へ送出される。符号化部
30からの符号化出力は、第2の局部復号手段である既
存方式(H261またはMPEG1)に基づくローカル
デコーダ33によって局部復号される。ローカルデコー
ダ33から出力される低解像度局部復号信号34は、符
号化部30における予測符号化で使用する予測信号の作
成のために入力されると共に、アップサンプリング回路
35でアップサンプリングされ、第2の予測器36での
低解像度予測信号16の作成にも使用される。
【0031】予測器36は、高解像度画像信号である入
力画像信号11と低解像度画像信号であるアップサンプ
リング回路35からの低解像度局部復号信号との間で動
きベクトル検出を行い、この動きベクトルを用いて低解
像度局部復号信号に対して動き補償を施すことにより、
低解像度予測信号16を発生すると共に、動きベクトル
情報39を出力する。
【0032】図2(b)を参照して、予測器36におい
て低解像度局部復号信号に動き補償を施すことによる効
果を説明する。図2(a)のようにダウンサンプリング
して作成された低解像度画像信号を符号化部30および
ローカルデコーダ33を通して低解像度局部復号信号3
4を生成し、これをアップサンプリング回路35により
図2(b)のようにアップサンプリングすると、Odd
フィールドの予測に使用する時には、本来のOddフィ
ールドに対して位置的に一致するため良好な予測を可能
とするが、Evenフィールドの予測に使用する時に
は、互いの時間的なずれのために、動きのある領域につ
いては良好に予測できない。しかし、図4に示すように
低解像度局部復号信号をフィールド周期内の動きに相当
するシフト量だけシフトすれば、Oddフィールドに対
して位置的に一致するため、このシフトした低解像度局
部復号信号を用いて予測を正しく行うことができるよう
になる。従って、この場合における予測器36の動き補
償は、基本的にはEVenフィールドの予測時のみに行
えばよい。しかし、動き補償を行えばOddフィールド
での予測誤差も減るから、Odd、Even両フィール
ドに対して動き補償を行ってもよい。
【0033】予測モード判定回路37は、入力画像信号
11の符号化に際しての予測モードを判定する回路であ
り、その判定結果によって選択スイッチ15、25を制
御する。また、予測モード判定回路37はどの予測モー
ドを選択したかを示す予測モード信号40を出力する。
予測モード信号40は可変長符号化回路19に入力さ
れ、量子化回路18からの量子化された信号および予測
器28、36から出力された動きベクトル情報38、3
9と共に可変長符号化される。
【0034】図3に、予測モード判定回路37において
予測器28からの高解像度予測信号13と予測器36か
らの低解像度予測信号16のいずれを選択するかを判定
する関数を示す。高解像度予測信号13を用いる場合、
動きベクトル情報38として1つまたは2つの動きベク
トルの情報を伝送しなければならないが、低解像度予測
信号16を用いる場合は、動きベクトル情報39として
は0または1つの動きベクトルの情報を伝送するだけで
済む。
【0035】動きベクトル情報38、39は前述したよ
うに可変長符号化回路19で可変長符号化されて伝送さ
れる。これらの動きベクトル情報38、39の伝送に使
用するビット数(可変長符号の符号量)を推定して、そ
れらの差をMVbit diffとする。ここで、低解像度画像
信号の予測誤差信号をこのビット数で再び量子化するこ
とを考える。
【0036】予測器28からの高解像度予測信号13を
用いた場合の予測誤差信号14の予測誤差電力をMSE
pred1 とし、予測器38からの低解像度予測信号16を
用いた場合の予測誤差信号14の予測誤差電力をMSE
pred2 として、MSEpred1と、MSEpred2 ×2
-2MVbit diffの大小関係を判定する。この判定の結果、
【0037】
【数1】 MSEpred1 <MSEpred2 ×2-2MVbit diff (1) の時は選択スイッチ15、25で高解像度予測信号13
を選択し、
【0038】
【数2】 MSEpred1 >MSEpred2 ×2-2MVbit diff (2) の時は選択スイッチ15、25で低解像度予測信号16
を選択すれば、伝送する情報量を抑えつつ、入力画像信
号11の最適な予測符号化が可能となる。これは低解像
度予測信号16に対する動きベクトル情報を伝送する必
要のない場合、例えばフィールド重ねされたフレームか
ら低解像度予測信号16を作成して符号化するような場
合、特に有効である。
【0039】図3における判定関数αとしては、例えば
α=2-2MVbit diff、すなわち傾きがMVbit diffによ
り変わる関数を使用すればよい。この関数は高解像度画
像の予測信号どうしの比較においても、同様に使用でき
る。
【0040】図4は、上述した原理に基づく図1におけ
る予測モード判定回路37の具体的な構成例を示すブロ
ック図である。入力画像信号(高解像度画像信号)11
および予測器28からの高解像度予測信号13は高解像
度予測モード判定回路41に入力され、ここで高解像度
予測信号13の一つが選択される。この選択された高解
像度予測信号と入力画像信号11との差が減算器44で
とられて、高解像度予測誤差信号が生成される。一方、
予測器36からの低解像度予測信号16は減算器45に
入力され、ここで入力画像信号11との差がとられて低
解像度予測誤差信号が生成される。また、予測器28、
36からの動きベクトル情報36、39が動きベクトル
情報量推定回路42、43に入力され、動きベクトル情
報量、すなわち動きベクトル情報38、39に対応する
可変長符号化回路19からの発生情報量が推定される。
減算器46では推定された動きベクトル情報量の差、す
なわち前記MVbit diffが求められる。
【0041】演算判定回路47では、高解像度予測誤差
信号および低解像度予測誤差信号の予測誤差電力MSE
pred1 、MSEpred2 を求めると共に、二つの動きベク
トル情報量の差MVbit diffから、図3に示した判定関
数を用いて式(1)(2)に示した判定を行い、その判定結果
に応じて図1の選択スイッチ15、25を制御すると共
に、予測モード判定信号40を出力する。
【0042】このように図1の実施例によれば、高解像
度予測誤差信号および低解像度予測誤差信号のそれぞれ
について予測誤差電力のみでなく、動きベクトル情報な
どの付加情報の情報をも考慮した判定条件に従って、高
解像度予測信号および低解像度予測信号から、高解像度
画像信号である入力画像信号の予測符号化に使用する予
測信号を選択するため、符号化効率がより向上するとい
う利点がある。
【0043】上記実施例については、次のように種々変
形して実施することができる。
【0044】(1)図2(a)では片フィールド落とし
による低解像度画像信号を時間的に先行したOddフィ
ールドより作成したが、Evenフィールドより作成し
てもよい。これによりOddフィールドの予測に関して
は、低解像度局部復号信号からの予測が後方向予測とな
ることで、さらなる予測効率の向上が期待できる。
【0045】(2)Evenフィールドの予測のための
低解像度予測信号は、動き補償予測でなく、図5に示す
ように時空間的な補間によって得ることも可能である。
すなわち、Evenフィールドの低解像度予測信号の各
画素を、低解像度局部復号信号の時間軸方向tに隣接し
たOddフィールドの画素であって、かつ空間軸方向
(垂直方向)Vでも隣接した画素の信号によって補間す
る。この場合、低解像度画像信号に対応する動きベクト
ル情報を伝送する必要がなくなるので、符号化効率が向
上する。
【0046】(3)低解像度局部復号信号を用いた予測
は、Evenフィールドに対しては禁止し、Oddフィ
ールドのみに対して行うようにしてもよい。
【0047】(4)Evenフィールドを動き補償する
場合でも、動きベクトルを過去の動きベクトルや、低解
像度画像符号化時の動きベクトルより推定して使うこと
も可能で、この場合も動きベクトル情報の伝送は不要と
なる。
【0048】(5)予測器28に対して、高解像度局部
復号信号と低解像度局部復号信号の両方を使って予測信
号を生成する機能を追加することも可能である。この場
合、図6に示すように高解像度信号(高解像度局部復号
信号)と、低解像度信号(低解像度局部復号信号)をそ
れぞれの通過帯域が互いに相補的な関係になるような高
域通過フィルタ1と低域通過フィルタ2を通した後、加
算することにより予測信号が形成される。こうして得ら
れた予測信号は、量子化雑音が低減される。
【0049】(6)予測器28における入力画像信号1
1(高解像度画像信号)と高解像度局部復号信号間の動
きベクトル検出に際して、符号化部30で得られた低解
像度画像信号どうしの動きベクトルを高解像度画像に相
当するものに拡大したもののまわりに探索範囲を限定す
ることにより、演算量を削減することができる。
【0050】次に、図7を参照して本発明に係る動画像
符号化装置の第2の実施例を説明する。この実施例で
は、予測モード選択のために4つの選択スイッチ51、
54、55、56が設けられ、これらは予測モード判定
回路37によって制御される。なお、予測モード判定回
路37は図4に示した構成でもよいし、従来と同様の構
成でもよい。選択スイッチ51は、入力画像信号11と
減算器14から出力される高解像度予測誤差信号14の
いずれかを選択する。選択スイッチ54は、選択スイッ
チ51で選択された信号52と減算器53から出力され
る低解像度予測誤差信号(信号52と低解像度予測信号
16との差信号)のいずれかを選択する。この選択スイ
ッチ54で選択された信号がDCT回路17に入力され
る。
【0051】選択スイッチ55は予測モード判定回路3
7により選択スイッチ51と連動して制御され、選択ス
イッチ51が入力画像信号11を選択する時は“0”、
高解像度予測誤差信号14を選択する時は高解像度予測
信号13をそれぞれ選択する。選択スイッチ56は同様
に、予測モード判定回路37により選択スイッチ54と
連動して制御され、選択スイッチ54が選択スイッチ5
1からの信号を選択する時は“0”、低解像度予測誤差
信号を選択する時は低解像度予測信号16をそれぞれ選
択する。
【0052】選択スイッチ55で選択された信号は加算
器24aにおいて逆DCT回路23からの信号と加算さ
れ、選択スイッチ56で選択された信号は加算器24b
において加算器24aからの出力と加算されることによ
り、局部復号信号26が生成される。
【0053】予測器28は、図1の実施例と同様に、高
解像度画像信号である入力画像信号11とフレームメモ
リ27からの高解像度局部復号信号との間で動きベクト
ル検出を行い、この動きベクトルを用いて動き補償フレ
ーム間(フィールド間)予測を行うことにより、高解像
度予測信号13を発生すると共に、動きベクトル情報3
8を出力する。こうして得られる予測信号には、前方向
予測、後方向予測および両方向予測の3通りが含まれ、
これらのうち最適なものが選ばれる。
【0054】予測器28で得られた動きベクトル情報3
8は、可変長符号化回路19に送られると共に、予測器
36にも送られる。予測器36は、ローカルデコーダ3
3からの低解像度局部復号信号を複数フレーム分記憶す
るフレームメモリ57をアクセスし、予測器28で選択
された予測信号作成方法と同じ方法を用いて、予測器2
8から送られてきた動きベクトル情報により、フレーム
メモリ57からアップサンプリング回路35を経て入力
された信号に動き補償を施し、動き補償された低解像度
予測誤差信号16を出力する。
【0055】図8は、本実施例における高解像度画像信
号の予測符号化の様子を示す図である。予測器28から
は、t=t1 における高解像度画像信号(高解像度局部
復号信号)に対して動き補償を行って得られた高解像度
予測信号16から出力され、また減算器12からは該高
解像度予測信号16とt=t0 における高解像度画像信
号11との差である高解像度予測誤差信号14が出力さ
れている。一方、予測器36からは、t=t1 における
低解像度画像信号(低解像度局部復号信号)に対して動
き補償を行って得られた低解像度予測信号と、t=t0
における低解像度局部復号信号との差である低解像度予
測誤差信号が低解像度予測信号16として出力される。
そして、この低解像度予測信号16が高解像度予測誤差
信号14に対するフレーム間(またはフィールド間)予
測符号化のための予測信号として減算器53に供給され
る。
【0056】このように図7の実施例では、高解像度予
測誤差信号14が低解像度予測誤差信号を予測信号とし
てさらに予測符号化されるモードを有するため、既存方
式での局部復号信号を高解像度画像信号の予測符号化に
おいてより有効に利用することができ、符号化効率が向
上するという利点がある。
【0057】次に上述した、 (3)低解像度局部復号信号を用いた予測を、Even
フィールドに対しては禁止し、Oddフィールドのみに
対して行う。
【0058】について、本発明の第3の実施例として具
体的に説明する。
【0059】本実施例は新方式で符号化される画像がイ
ンタレース画像、既存方式で符号化される画像が該イン
タレース画像より片フィールド落として作成されるノン
インタレース画像であり、新方式での符号化はインタレ
ース画像をフレーム重ねして符号化されるものとして説
明する。
【0060】図9は本実施例のブロック図であり、図1
と同一の構成部分には同一符号を付している。
【0061】図10は各種サイズの符号化される画像の
関係を示す図、図11は本実施例における低解像度予測
の切り替えの候補を示す図である。
【0062】まず入力のフィールド画像はフィールドマ
ージ回路100でフィールドマージされてフレーム画像
として扱われる。図10にその様子を示した。その後符
号化のためにブロック化回路101でブロック化され
る。フレーム画像にされた後、ブロック化されたデータ
は図11(a)(b)の左端に示されたように1ライン
ずつOdd fieldのデータ、Even flel
dのデータが交互に現れるようになっている。(簡単の
ため4×4ブロックの場合を示した。○はOddfie
ldのデータ、△はEven fieldのデータを示
す。)ブロック化された入力データは予測器+予測モー
ド判定器104にて、予測の候補として考えられる高解
像度画像からの種々のフレーム間予測(フレームメモリ
27内の画像を参照)フレーム内予測、低解像度画像か
らの予測(既存方式ローカルデコーダ33のフレームメ
モリ内の画像をアップサンプル回路35でアップサンプ
ルしたものを参照)のための信号が作成され入力信号と
の誤差がとられ、ある評価基準のもとに誤差を最小にす
る予測モードが選択される。高解像度画像からの予測に
ついては本発明の主旨ではないので詳しい説明は省略す
るが、例えば現在MPEG2で検討されているような方
式である。さて本発明では図11(a)に示すようなO
ddライン、Evenライン共に低解像度画像から予測
画像を作成するものの他に、図11(b)に示すような
Oddラインは低解像度画像から、Evenラインは高
解像度画像から予測画像を作成またはその逆が切り替え
られるようになっている。(図で●は低解像度予測信号
を示す。)これらの信号を作成するために予測器104
ではまず入力信号をOddラインとEvenラインに分
離し、各々に対する高解像度予測信号として可能なもの
すべての中から最適なものを求める。(図の二重三角)
次に既存方式のローカルデコーダ33内のフレームメモ
リの現符号化ブロックに相当する位置の画素をとり出し
てアップサンプル回路35でアップサンプルし最後にこ
れらを1ラインごとに交互にマージして予測信号とす
る。また低解像度画像のみよりの予測信号は既存方式の
フレームメモリ内の画像をアップサンプルすることによ
り作成する。
【0063】更に、入力画像の○と△の画素に対し別々
に低解像度画像をアップサンプルした画像の中でシフト
しながらマッチングし、最適のシフト量を探す。これら
に対し各々交互に1ラインずつマージした信号及び高解
像度画像の予測信号と1ラインずつマージした信号が同
様に作られる。
【0064】いずれの場合にしても、低解像度予測信号
の候補は3つ作られる((1)Odd:低解像度 ev
en:高解像度(2)Odd:高解像度 even:低
解像度(3)Odd、even共に低解像度)。予測モ
ード判定器104ではこれら3つ及び高解像度予測信号
の候補の中から予測誤差を最適にするものを選択し予測
信号として与えると共に予測モードを可変長符号化回路
19に送る。予測モードは予測単位(例えばMPEGで
はマクロブロック)ごとにタイプ情報として可変長符号
化され多重化される。本実施例では上記予測信号の候補
にはすべて別のタイプ情報が割りあてられる。
【0065】あるいは低解像度画像からの予測を含むか
どうかを1ビットのフラグとしてたてることにしてもよ
い。
【0066】図12は図9の予測器+予測モード判定器
104の構成例を示すブロック図である。図11の説明
と対応させて動作を説明すると、まず入力ブロックが○
と△のラインに分離され(偶奇ライン分離回路130)
各フィールドに対しては高解像度画像より最適の予測信
号二重三角が求められ(高解像度予測選択回路131)
これに対応する動きベクトルが予測モード判定器135
に送られる。次に各フィールドに対する低解像度画像よ
りの最適の予測信号●が選ばれ(低解像度予測選択回路
132)必要な場合はこれに対応する動きベクトルが予
測モード判定器135に送られる。
【0067】これらの組合せにより3通りのマージが行
われ(偶奇ラインマージ回路133)図11の(a)及
び(b)に相当する予測信号が作られ予測モード判定器
135に送られる。高解像度予測回路134ではこれ以
外の高解像度予測信号(例えば現在MPEG2で検討中
の予測に相当するもの)が作成され、対応する動きベク
トルと共に予測モード判定器135に送られる。予測モ
ード判定器135では送られたすべての予測信号の中か
ら予測誤差最小のものを選択し、差分回路12に伝送す
る。また送られたすべての動きベクトルからそれに対応
する動きベクトルを選択して可変長符号化回路19に伝
送する。
【0068】ここで、低解像度画像に対して検出された
最適のシフト量は動きベクトル情報として高解像度画像
の動きベクトル情報とは別に可変長符号化回路で可変長
符号化され多重化されて伝送してもよい。本実施例で
は、フィールドスキップにより落とされた方のフィール
ドのみを低解像度信号により予測するモードは選ばれる
割合が低いので、このモードは選択枝の中から除外する
ことも可能であると考えられる。またシフトはフィール
ドスキップにより落とされたフィールドの予測のみに限
ることも可能である。
【0069】更に本発明の他の実施例について説明す
る。
【0070】図13はこの実施例における予測器+予測
モード判定器の構成を示す図であり、図12と同一部分
には同一符号を付してある。
【0071】まず図12の実施例と同様に高解像度予測
回路134で高解像度予測信号の候補が作成される。こ
こには前方後方の動きベクトル検出が含まれる。また入
力は偶奇ライン分離回路130で偶奇ラインが分離さ
れ、高解像度予測選択回路131で各フィールドごとに
高解像度画像で予測した場合の最適の高解像度画像が選
択される。本実施例では低解像度予測選択回路132で
行われる。フィールドスキップにより落とされたフィー
ルドの予測のための低解像度予測信号の作成のしかたが
上記実施例と異なる。上記実施例では動きベクトル検出
を行い動き補償を用いて作っていたが、本実施例では高
解像度予測の候補に対して得られた動きベクトルを1フ
ィールド間隔に換算した動きベクトルを用いて作る。こ
の様子を図14に示す。even fieldの予測に
対して高解像度予測の候補として与えられた動きベクト
ル例えば図のV1 のベクトル(図の点線で示す)を利用
して低解像度予測のための動きベクトルV1 ′のベクト
ル(図の太線で示す)を求める。例えば図のように予測
されるeven fieldと予測して使うフィールド
がnフィールド間隔離れている場合、
【0072】
【数3】 により得られる。
【0073】本実施例の場合、この動きベクトルを直接
低解像度予測に用いるため、低解像度予測のための動き
ベクトルを送る必要はない。
【0074】ここで、この動きベクトルのまわりの決め
られたサーチ範囲を探索して低解像度予測のための最適
な動きベクトルを求め直す。この例の場合、この最適な
動きベクトルが例えばV1 ″のベクトルだったとする
と、このベクトルと基準となったベクトルV1 ′のベク
トルとの差
【0075】
【数4】 を差分ベクトルとして送る。
【0076】低解像度側で作成された予測信号の候補は
高解像度側での予測信号の候補と平均化回路140で平
均され偶奇ラインマージ回路133でマージされて低解
像度予測信号の候補となる。これらの候補と高解像度予
測信号の候補の中で最も予測誤差を小さくするものが予
測モード判定器135にて選ばれる。
【0077】本実施例では低解像度画像の動きベクトル
は高解像度画像の動きベクトルより作られるので、この
両者は対応していなければいけない。すなわち例えば図
14でV1 のベクトルが使われるものが選ばれる時はV
1 ′のベクトルが、V2 のベクトルが使われるものが選
ばれる時はV2 ′のベクトルが低解像度側で使われる。
高解像度側での予測は前方向、逆方向、両方向の3通り
があるので、両方向の場合には例えば被予測フィールド
に近いフィールド側の動きベクトルを使うものとすれば
よい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば階
層符号化を用いたエンベデッド符号化方式による動画像
符号化装置において、低解像度局部復号信号を用いた予
測能力を高解像度画像信号の予測符号化に有効に利用し
て、符号化効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動画像符号化装置の第1の実施
例を示すブロック図
【図2】 片フィールド落としによる低解像度画像信号
の作成法と低解像度局部復号信号に動き補償を施すこと
の有効性を示す図
【図3】 図1における予測モード判定回路において低
解像度予測信号と高解像度画像予測信号を選択する際の
判定関数を示す図
【図4】 図1におけるモード判定回路の構成例を示す
ブロック図
【図5】 片フィールド落としにより低解像度画像信号
を作成した場合に落とされた片フィールドを予測する信
号を作成するための別の方法を示す図
【図6】 低解像度画像信号と高解像度画像信号の両方
を予測に使う方法を説明するための図
【図7】 本発明に係る動画像符号化装置の第2の実施
例を示すブロック図
【図8】 図7の実施例における高解像度画像信号に対
する予測符号化動作を説明するための図
【図9】 本発明に係る動画像符号化装置の第3の実施
例を示すブロック図
【図10】 図9の実施例における各種サイズの符号化
される画像の関係を示す図
【図11】 図9の実施例における低解像度予測の切り
替えの候補を示す図
【図12】 図9の実施例における予測器+予測モード
判定器の構成を示す図
【図13】 図9の実施例における予測器+予測モード
判定器の他の構成を示す図
【図14】 図9の実施例における低解像度のシフト量
の計算の様子を示す図
【図15】 従来の階層符号化を用いたエンベデッド符
号化方式を示すブロック図
【符号の説明】
11…高解像度画像信号 12…減算器 13…高解像度予測信号 14…高解像度予測誤差信号 15,25,51,54〜56…選択スイッチ 16…低解像度予測信号 17…DCT回路 18…量子化回路 19…可変長符号化回路20,31…バッファ 22…逆量子化回路 23…逆DCT回路 24…加算器 26…高解像度局部復号信号 27,57…フレームメモリ 28,36…予測器 29…ダウンサンプリング回路 30…既存方式の符号化部 33…ローカルデコーダ 34…低解像度局部復号信号 35…アップサンプリング回路 37…予測モード判定回路 38,39…動きベクトル情報 40…予測モード判定信号 41…高解像度予測モード判定回路 42,43…動きベクトル情報量推定回路 47…演算比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾高 敏則 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 奥 忠宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 平1−291585(JP,A) 特開 平2−159892(JP,A) 特開 平3−220887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/32

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる時間にサンプリングされた第1、第
    2の画像の組み合わせにより構成された高解像度画像を
    その高解像度画像単位で予測符号化する第1の符号化手
    段と、この第1の符号化手段で符号化された高解像度画
    像信号を復号する第1の復号手段と、前記高解像度画像
    をダウンサンプルして低解像度画像を生成する手段と、
    この低解像度画像を予測符号化する第2の符号化手段
    と、第2の符号化手段で符号化された低解像度画像信号
    を復号する第2の復号手段と、第1の復号手段により復
    号された高解像度画像信号から生成される第1の信号と
    第2の復号手段により復号された低解像度画像信号をア
    ップサンプルした信号から生成される第2の信号とを選
    択または加算して前記高解像度画像の予測信号を生成す
    る予測信号生成手段と、第1の符号化手段で符号化され
    た結果を出力する第1の出力手段と、第2の符号化手段
    で符号化された結果を出力する第2の出力手段を具備す
    ることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】インターレース走査して入力される高解像
    度画像をフレーム画像として予測符号化する第1の符号
    化手段と、第1の符号化手段で符号化された高解像度画
    像信号を復号する第1の復号手段と、前記高解像度画像
    をダウンサンプルして低解像度画像を生成する手段と、
    この低解像度画像を符号化する第2の符号化手段と、第
    2の符号化手段で符号化された低解像度画像を復号する
    第2の復号手段と、第1の復号手段により復号された高
    解像度画像信号から生成される第1の参照信号と第2の
    復号手段により復号された低解像度画像信号をアップサ
    ンプルした信号から生成される第2の参照信号のうち予
    測誤差電力の小さい信号を選択して前記第1の符号化手
    段の符号化に用いる予測信号を生成する予測信号生成手
    と、第1の符号化手段で符号化された結果を出力する
    第1の出力手段と、第2の符号化手段で符号化された結
    果を出力する第2の出力手段を具備することを特徴とす
    る動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】前記高解像度画像をダウンサンプルして
    解像度画像を生成する手段は、高解像度画像を構成する
    第1または第2の画像あるいはインターレース走査して
    入力される高解像度画像の偶数ラインまたは奇数ライン
    の画像をダウンサンプルして低解像度画像を生成する手
    段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の動画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】前記予測信号生成手段は、生成すべき予測
    信号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第1の復号手段に
    より復号された高解像度画像信号から生成される第1の
    信号と第2の復号手段により復号された低解像度画像信
    号をアップサンプルした信号から生成される第2の信号
    とを選択または加算して前記高解像度画像の予測信号を
    生成する手段を含むことを特徴とする請求項1または2
    記載の動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】前記予測信号生成手段は、生成すべき予測
    信号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第2の復号手段に
    より復号された低解像度画像信号をアップサンプルした
    信号から生成される第2の信号を選択的に用いて高解像
    度画像の予測信号を生成することを特徴とする請求項1
    または2記載の動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】前記第2の符号化手段は、既存の符号化方
    式を用いることを特徴とする請求項1または2記載の動
    画像符号化装置。
  7. 【請求項7】前記予測信号生成手段は、生成すべき予測
    信号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第1の復号手段に
    より復号された高解像度画像信号から生成される第1の
    信号、第2の復号手段により復号された低解像度画像信
    号をアップサンプルした信号から生成される第2の信号
    又は前記第1及び第2の信号を加算して得られる信号の
    いずれかを前記高解像度画像の予測信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動画像符号化
    装置。
  8. 【請求項8】前記予測信号生成手段は、生成すべき予測
    信号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第1の復号手段に
    より復号された高解像度画像信号から生成される第1の
    信号 、第2の復号手段により復号された低解像度画像信
    号をアップサンプルした信号から生成される第2の信号
    又は前記第1及び第2の信号を重みづけ加算して得られ
    る信号のいずれかを前記高解像度画像の予測信号として
    出力することを特徴とする請求項1または2記載の動画
    像符号化装置。
  9. 【請求項9】前記予測信号生成手段は、生成すべき予測
    信号の偶数ライン、奇数ライン毎に、第1の復号手段に
    より復号された高解像度画像信号から生成される第1の
    信号、第2の復号手段により復号された低解像度画像信
    号をアップサンプルした信号から生成される第2の信号
    又は前記第1及び第2の信号を平均化して得られる信号
    のいずれかを前記高解像度画像の予測信号として出力す
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動画像符号
    化装置。
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