JP3031978B2 - 水中型汚水浄化装置の逆洗装置 - Google Patents

水中型汚水浄化装置の逆洗装置

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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水底に沿って沈砂室、濾材を充填した接触
酸化室及び吸引型水中ポンプを備えたポンプ室を直列に
配置し、該水中ポンプからの水を曝気管の噴水ノズルか
ら水面上に噴水するようにした水中型汚水浄化装置の逆
洗装置に関する。
[従来の技術] 河川の浄化に関し、従来から種々の方法が提案されて
いる。その様な方法の一つとして、曝気による汚水処理
がある。これは、処理すべき汚水中に空気を送り込ん
で、該汚水と空気とを強制的に接触させるものである。
従来の曝気による汚水処理方法には、全面曝気法と、
部分曝気法とがあり、全面曝気法は、濾材の底部全面を
曝気して濾材全体に酸素を供給するものである。一方、
部分曝気法は、曝気槽の一部だけを曝気して旋回粒を起
こし、以て槽全体に酸素を供給するものである。
しかし、湖沼、或いは流域面積が大きく且つ流速が比
較的遅い様な大河当の水面に存在する汚水に対しては、
曝気処理の様な従来の方法による浄化は非常に非能率で
あった。すなわち、湖沼や大河等を全面曝気しようとす
れば、非常に大規模で且つ複雑な構造を必要とし、その
コストが膨大なものとなってしまうので、全面曝気の実
施は事実上不可能である。一方、部分曝気する場合、湖
沼や大河等は大量の水を保有していることから、浄化す
べき水量は非常に大量であり、それに対して濾材の充填
量が少ないため効果的ではない。
しかし、湖沼等において、光合成が活発で水中の溶存
酸素濃度が比較的高い水域であることは知られている。
そこで本出願人は、湖沼等の光合成が活発で水中の溶
存酸素濃度が比較的高い水域の汚水を浄化する小規模で
構造簡単な水中型汚水浄化装置を開発した。
該装置は、水底に沿って沈砂室、濾材を充填し接触酸
化室及び吸引型水中ポンプを備えたポンプ室を直列に配
置し、該水中ポンプからの水を曝気管の噴水ノズルから
水面上に噴水するようにしている。
上記濾材は、公知技術による任意のものを使用するこ
とができるが、例えば商品名ヤクルトの容器の底部を除
去した多数の円筒状体を密に集合してアトランダムに配
置したもので構成されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記装置は、水中ポンプにより吸引した汚水を濾材と
接触させ、生物学的酸化により有機物を分解するのであ
るが、同時に酸化分解不可能な雑居物、泥等も吸引し、
これらが経時的に濾材内部に蓄積する。これらの蓄積物
は、装置の有効容量を減少させ、また、水中ポンプに過
大な負荷を与えることになる。
本発明は、上記の蓄積した汚泥を引き抜く水中型汚水
浄化装置の逆洗装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、水底に沿って沈砂室、濾材を充填し
た接触酸化室及び吸引型水中ポンプを備えたポンプ室を
直列に配置し、該水中ポンプからの水の曝気管の噴水ノ
ズルから水面上に噴水するようにした水中型汚水浄化装
置において、前記曝気管の途中に三方コックを介装し、
該三方コックの一方の出口に逆洗管を接続して該逆洗管
を前記接触酸化室の底部に延長し、該延長部に複数の噴
出口を設けている。
[作用] 上記のように構成された水中型汚水浄化装置の逆洗装
置において、通常運転時は、三方コックを噴水ノズル側
に切換え、水中ポンプからの水を水面上に噴水して曝気
を行う。
汚泥の引き抜き時は、三方コックを逆洗管側に切換
え、水中ポンプからの水を延長部の噴出口から噴出して
接触酸化室の底部から逆洗し、汚泥を濾材から剥離す
る。所定時間後に、コックを噴水ノズル側に切換え、剥
離した汚泥を噴水ノズルから装置の外部に搬出する。こ
の際、噴水ノズルにホースを接続し、剥離汚泥を浄化対
象水域の外部へ搬出することも可能である。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図において、水中型汚水浄化装置は、水底WBに沿
って直列に配置された沈砂室1、例えば商品名ヤクルト
の容器の底部を除去した多数の円筒状体を密に集合して
アトランダムに配置した濾材3を充填した接触酸化室2
及び吸込型水中ポンプ6(第2図)を備えたポンプ室5
から大略構成されている。
第2図において、水中ポンプ6には、スティ7により
L字状の曝気管8が連結され、その水面WL上に突出する
部分には、噴水ノズル9が設けられている。
この曝気管8の途中には、三方コック10が介装され、
その一方の出口には、逆洗管11が接続されている。この
逆洗管11は下方に折り曲げられて接触酸化室2の底部に
延長され、その延長部12には、上方に開口する複数の噴
出口13が設けられている。
なお、図中の符号4は濾材3のポンプ室5側へのずれ
込みを抑える濾材ストッパである。
次に作用を説明する。
通常運転時は、三方コック10を噴水ノズル9側に切換
え、水中ポンプ6からの水を噴水ノズル9から噴水して
曝気を行う。これにより沈砂室1を介して汚水が接触酸
化室2に吸引される。その吸引された水は濾材3と接触
し、生物学的酸化により有機物が分解される。同時に酸
化分解不可能な雑居物、泥等は経時的に濾材3を蓄積す
る。そして、その蓄積物が所定量に達したら、逆洗によ
り汚泥の引き抜きを行う。
逆洗に際し、三方コック10を逆洗管11側に切換える。
すとる、水中ポンプ6からの水は、逆洗管11の延長部12
の噴出口13、13・・・から上方に延長し、接触酸化室2
の底部から逆洗し、汚泥を濾材3から剥離する。そこ
で、所定時間後に三方コック10を噴水ノズル9側に切換
え、剥離した汚泥を噴水ノズル9から外部に搬出する。
この際、噴水ノズル9に図示しないホースを接続し、剥
離した汚泥を浄化対象水域の外部に搬出するのが好まし
い。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
水中ポンプからの水により逆洗し、濾材に蓄積した汚泥
を搬出して浄化装置の有効容量の減少及び水中ポンプに
過大な負荷がかかるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した逆洗装置を備えた水中型汚水
浄化装置の概略を示す側面図、第2図はポンプ室回りを
示す側断面図である。 1……沈砂室、2……接触酸化室、3……濾材、5……
ポンプ室、6……吸込型水中ポンプ、8……曝気管、9
……噴水ノズル、10……三方コック、11……逆洗管、12
……延長部、13……噴出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/02 - 3/10 C02F 3/14 - 3/26 C02F 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水底に沿って沈砂室、濾材を充填した接触
    酸化室及び吸引型水中ポンプを備えたポンプ室を直列に
    配置し、該水中ポンプからの水と曝気管の噴水ノズルか
    ら水面上に噴水するようにした水中型汚水浄化装置にお
    いて、前記曝気管の途中に三方コックを介装し、該三方
    コックの一方の出口に逆洗管を接続して該逆洗管を前記
    接触酸化室の底部に延長し、該延長部に複数の噴出口を
    設けたことを特徴とする水中型汚水浄化装置の逆洗装
    置。
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