JP3031789U - 工事用マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内で電気工事等を行う場合に、作業位置近
傍の床面に拡げて、工事に伴って発生する線材クズや種
々のゴミを受けて即座に集めるための工事用マットを提
供することを目的とする。 【解決手段】 略正方形状を呈する所定の広さの布状部
材２であって、この布状部材２の各端縁３に、隣接する
端縁３同士が結合するファスナー４を各々設けた構成と
する。また、布状部材２は制電素材を用いてもよく、更
に、布状部材２は撥水加工を施してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に室内で電気工事や電話工事等を行う場合に、作業位置近傍の床 面に拡げて使用し、工事に伴って発生する線材クズや種々のゴミを受けて集める ための工事用マットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室内において電気工事等を行う場合には、工事に伴って発生する種々の ゴミを、そのまま床面に散乱させながら作業を行っていた。

【０００３】 そして、工事終了後に、床面に広範に散乱したこれらのゴミを、工事作業員等 が箒や塵取り等で集めて、室内の清掃を行っていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この従来例の場合においては、工事が終了してから、種々の清掃用具を用いて 床面の清掃作業を行わなくてはならないので、作業能率が悪いという問題点を有 していた。

【０００５】 また、床面に油等が付着した場合には、清掃作業を行っても完全に取れない場 合があり、室内を汚してしまうという問題点もあった。

【０００６】 従って、従来例における場合においては、床面に散乱した種々のゴミを能率良 く且つ完全に取り除くことに解決しなければならない課題を有している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記従来例の課題を解決する具体的手段として本考案は、略正方形状を呈する 所定の広さの布状部材であって、該布状部材の各端縁に、隣接する端縁同士が結 合するファスナーを各々設けたことを特徴とする工事用マットを提供するもので ある。

【０００８】 また、前記布状部材は、制電素材を用いた構成とし、更に、前記布状部材は、 撥水加工が施されている構成とし、更にまた、前記布状部材の表面には、適宜の 文言又は図柄を表示した構成としたものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案を実施する一例について図面を参照しながら説明する。まず、図 １及び図２において、符号１は工事用マットを示し、この工事用マット１は、主 に室内で電気工事や電話工事等を行う場合に、作業位置近傍の床面に拡げて使用 し、工事に伴って発生する線材クズや種々のゴミを受けて集めるためのものであ る。

【００１０】 そして、工事用マット１は、略正方形状を呈する所定の広さの布状部材２から なり、この布状部材２の各端縁３には、隣接する端縁３同士を結合するファスナ ー４を各々設けている。

【００１１】 布状部材２は、一辺が１０００ｍｍから２０００ｍｍ程度、好ましくは１２０ ０ｍｍ程度に形成されている。尚、工事を行う室内の状況を考慮して、一辺を２ ０００ｍｍ以上に形成してもよいことは勿論である。

【００１２】 また、布状部材２は、例えば、布材、紙材又はビニール等の合成樹脂材から形 成されており、所定の強度を有し、且つ適宜の柔軟性を有する材料が用いられて いる。

【００１３】 そして、布状部材２は、制電素材、即ち、静電気が帯電しない又はし難い材料 が用いられている。従って、工事用マット１内に集めた種々のゴミを所定の場所 に捨てる時に、布状部材２の表面にゴミが纏わり付かず簡単に払い落とせるので ある。

【００１４】 更に、布状部材２は、適宜の方法によって撥水加工が施されており、作業現場 において水等の液体をこぼしても布状部材２に染み込まず、床面を汚すことがな いのである。

【００１５】 更にまた、布状部材２の表面には、例えば、「ただいま電話の工事中」「ごめ いわくをおかけします」「電話の故障は１１３番へ」等の適宜の文言５を表示す ることができ、種々のメッセージを周囲に知らしめているのである。尚、企業に おいては、宣伝用の文言、図柄等を表示してもよい。

【００１６】 ファスナー４は、スライドファスナーが用いられており、そして、布状部材２ の各端縁３に沿って逢着され、隣接する端縁３同士が結合するように形成されて いる。

【００１７】 即ち、ファスナー４が開いた状態の時には、ファスナー４の開閉摘み６が布状 部材２の対向するコーナー部に各々位置している。

【００１８】 そして、各々の開閉摘み６を布状部材２の中心方向に各々スライドさせてファ スナー４を閉じると、布状部材２は、図２に示すように、袋状に形成されるので ある。

【００１９】 次に、以上のような工事用マット１の使用方法について説明する。前述のよう に、電気工事等を行う前に、予め工事用マット１を作業位置近傍の床面に拡げて 配設しておく。

【００２０】 工事中においては、布状部材２は所定の強度を有するので、この上に脚立等を 載置してもよいことは勿論である。

【００２１】 そして、工事が終了した後に、各々のファスナー４を閉じて袋状に形成すれば 、作業中に発生した線材クズ等のゴミを即座に集めることができるので、作業能 率が良好である。また、水等の液体や油等をこぼしても布状部材２で受けるので 、床面を汚すことがないのである。

【００２２】 その後、工事用マット１内に集めた種々のゴミは、所定のゴミ捨て場所でファ スナー４を開けてから捨てればよい。この時、前述のように、布状部材２は、制 電素材を用いているので、静電気が帯電せず、布状部材２の表面にゴミが纏わり 付かず簡単に払い落とせるのである。

【００２３】 そして、工事用マット１を使用しないときには、布状部材２は適宜の柔軟性を 有するので、コンパクトに折り畳んでおくことができ、収納又は持ち運びに便利 である。

【００２４】 尚、この工事用マット１は、一般の家庭における子供部屋等に拡げて配設し、 部屋に散らかした玩具等を即座に集めて片付けるように応用してもよい。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る工事用マットは、略正方形状を呈する所定の 広さの布状部材であって、該布状部材の各端縁に、隣接する端縁同士が結合する ファスナーを各々設けたことによって、室内で電気工事等を行う場合に、作業位 置近傍の床面に拡げれば、工事に伴って発生する線材クズや種々のゴミを受ける ことができる。そして、工事終了後には、各ファスナーを閉じて袋状に形成すれ ば、前記線材クズ等のゴミを即座に集めることができるので、作業能率が良好で あり、且つ床面を油等で汚すことがないという優れた効果を奏する。

【００２６】 また、布状部材は、制電素材を用いたことによって、静電気の帯電を防止する ことができる。従って、工事用マット内に集めた種々のゴミを所定の場所に捨て る時に、布状部材の表面にゴミが纏わり付かず簡単に払い落とせるという優れた 効果を奏する。

【００２７】 そして、布状部材は、撥水加工が施されていることによって、作業現場におい て水等の液体をこぼしても布状部材に染み込まず、床面を汚すことがないという 優れた効果を奏する。

【００２８】 更に、布状部材の表面には、適宜のメッセージ、図柄又は宣伝文等を表示した ことによって、工事状況の表示、工事会社、その他の任意の会社の宣伝媒体とし て利用することができるという種々の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る工事用マットの斜視図である。

【図２】本考案に係る工事用マットのファスナーを閉じ
た状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 工事用マット ２ 布状部材 ３ 端縁 ４ ファスナー ５ 文言 ６ 開閉摘み

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略正方形状を呈する所定の広さの布状部
   材であって、該布状部材の各端縁に、隣接する端縁同士
   が結合するファスナーを各々設けたことを特徴とする工
   事用マット。
2. 【請求項２】 布状部材は、制電素材を用いたことを特
   徴とする請求項１に記載の工事用マット。
3. 【請求項３】 布状部材は、撥水加工が施されているこ
   とを特徴とする請求項１又は２に記載の工事用マット。
4. 【請求項４】 布状部材の表面には、適宜の文言又は図
   柄を表示したことを特徴とする請求項１、２又は３に記
   載の工事用マット。