JP3031612U - 保冷剤パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍あるいは冷蔵することによって冷却媒体と
して使用する保冷剤において、緩衝材としてよく使用さ
れているエアーキャップ状、又は島状のように小さいセ
ル状に保冷剤を配置したシート状の保冷剤パッケージを
提供する。 【解決手段】保冷剤パッケージは、軟質ポリ塩化ビニル
シートにセル状マトリクスを形成させる。このセル内に
保冷剤を注入し、その上から軟質ポリ塩化ビニルシート
を被せて接着する。このように構成された保冷剤パッケ
ージは、セル内にのみ保冷剤が配置され、その外の部分
は保冷剤のないシートになる。

Description

【考案の詳細な説明】

【００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、冷凍あるいは冷蔵することによって冷却媒体として使用する保冷剤 において、緩衝材としてよく使用されているエアーキャップ状、又は島状のよう に小さいセル状に保冷剤を配置したシート状の保冷剤パッケージに関するもので ある。

【００２】

【従来の技術】

従来、枕状、ブロック状、帯状に保冷剤を構成し、頭に載せたり、腕に巻き付 ける等できるようにしている。

【００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来技術においては、凍らせても氷ぐらい固くはならない が、それでもある程度固くなって、被冷却物にあわせて形状を変化させれるほど 、自由度がなく、また重かったり、かさばったりして使いづらかった。

【００４】 本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、 冷凍あるいは冷蔵することによって冷却媒体として使用する保冷剤において、緩 衝材としてよく使用されているエアーキャップ状、又は島状に保冷剤を配置する ことにより、被冷却物にあわせて形状を変化させられる自由度をあたえ、軽量か つ切断によるサイズ変更可能な保冷剤パッケージを提供することにある。

【００５】

【課題を解決する手段】

上記問題点を解決するため、本考案による保冷剤パッケージは、緩衝材として よく使用されているエアーキャップ状、又は島状に保冷剤を配置することにより 、被冷却物にあわせて形状を変化させられる自由度をあたえ、軽量かつ切断によ る容易にサイズ変更を可能にしたことを特徴とするものである。

【００６】 上記構成によれば、保冷剤がエアーキャップ状又は、島状のように小さなセル 状マトリックス配置されたシート状になっているので、冷凍固化時に保冷剤が固 くなっても、このシート状パッケージは柔らかいままである。

【００７】

【考案の実施の形態】

本考案による保冷剤パッケージについて、添付の図面を用いて以下に説明する 。図面は、本考案の特徴の一例を誇張して示し、実際の寸法比率等とは異なる。

【００８】 図１は本考案による保冷剤パッケージの一実施例を示している。保冷剤パッケ ージ１は、軟質ポリ塩化ビニルシート５に真空成形によって、セル状マトリクス ２を形成させる。このセル２内に保冷剤４を注入し、その上から軟質ポリ塩化ビ ニルシート６を被せて熱溶着する。このように構成された保冷剤パッケージは、 セル２内にのみ保冷剤４が配置され、その外の部分は保冷剤のないシート３にな る。

【００９】 保冷剤４は、小さなセル状マトリクス２として配置されており、このセル２の 間は保冷剤の入っていないシート３になっている。このため、保冷剤４が凍結し 固化してもシート部３は固くならないので、被冷却物の形状にあわせて変形でき る自由度がある。

【０１０】 この保冷剤パッケージ１は、氷枕として使用する場合、頭部接触面が分散して おり、使用感がよい。打ち身や捻挫等の冷却するとき、腕や脚に巻きやすく、ま た、行楽等にいくときに缶、ビンや肉類を包んで冷却することができる。さらに 、シート部を切り離すことによって、容易に保冷剤パッケージ１を任意の大きさ に変えることができる。

【０１１】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱し ない範囲で構成の一部を適宜に変更し次のように実施することも出来る。 １）前記実施例では、軟質ポリ塩化ビニルシートを用いて本考案を具体化したが 、これに限定されることなく、ポリプロピレンやポリエチレン等種々の樹脂素材 のシートを用いてもよい。 ２）前記実施例では、セル状マトリクスを円型に真空成形を用いて形成し、熱溶 着によって接着したが、これに限定される事無く、上記実施例以外の種々の形状 、成形技術、接着技術を用いてもよい。

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案の保冷剤パッケージによれば、冷凍固化時にも、 被冷却物の形状にあわせて変形し被冷却物を包み込むことができ、さらに保冷剤 の入っていない部分を切断することで大きさを簡単に変えれるというすぐれた効 果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を具体化した一実施例における保冷剤パ
ッケージの正面図

【図２】一実施例における図１のＡ−Ａ線断面図

【図３】別の実施例における保冷剤パッケージの正面図

【符号の説明】

１ …保冷剤パッケージ ２ …セル状マトリクス ３ …シート部 ４ …保冷剤 ５、６…軟質塩化ビニルシート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】冷凍あるいは冷蔵することによって冷却媒
   体として使用する保冷剤において、保冷剤をエアーキャ
   ップ状、又は島状のように小さいセル状にマトリクス配
   置したシート状の保冷剤パッケージ