JP3031374B2 - 多項目分析装置 - Google Patents

多項目分析装置

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JP3031374B2
JP3031374B2 JP11062694A JP6269499A JP3031374B2 JP 3031374 B2 JP3031374 B2 JP 3031374B2 JP 11062694 A JP11062694 A JP 11062694A JP 6269499 A JP6269499 A JP 6269499A JP 3031374 B2 JP3031374 B2 JP 3031374B2
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弘 三巻
隆一郎 児玉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多項目分析装置に
係り、特に検体ラックの搬送ラインに沿って複数の分析
測定モジュールを配置した多項目分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の分析項目を検査依頼された多数の
検体を分析するための多項目分析装置としては、例えば
特公平6−27745号公報に記載されているように、検体を
収容した検体ラックが移送されるラック搬送部に沿って
複数の分析ユニット部が配置されている自動分析装置が
知られている。この種の自動分析装置は、多項目・多検
体処理に適しており、1台の分析ユニットでは処理能力
的に不十分なときに、複数の分析ユニットを準備するこ
とにより、多くの分析項目を複数個の分析ユニットに分
割して処理できる。
【0003】しかし一方、個々の検体に依頼される分析
項目はその患者の病態などによって取捨選択されるの
で、単位時間当り一定の検体処理能力を有する自動分析
装置で全ての分析項目を一律に測定するのでは、不必要
な分析項目の測定に無駄が生ずる欠点があった。このよ
うな処理能力の効率面に着目した装置としては、例えば
特開平3−180763 号公報に記載されているような、全部
の分析項目を群に分けて、それぞれの群に対して依頼さ
れる分析の数の積分値が等しくなるように各分析モジュ
ールに分析項目を割り付けることにより、処理能力の効
率化を図った自動分析装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動分析装置に要求さ
れる処理能力には、全部の検体をいかに迅速に処理する
かと、一つの検体の結果に着目してそれをいかに迅速に
報告するかの、2つの評価基準がある。この2面の評価
基準の内、一つだけが満たされただけでは十分とは言え
ない。たとえば、1000人分の検体を処理するのに、
5時間を要したとして最初の結果がでるのが4時間後だ
とすれば、その間診断業務が停滞することになる。一
方、1000人分の検体の最初の結果が10分後に出た
としても、最後の検体の結果が出るのが10時間後だと
すると、すべての患者の診断業務を1日の内に終了する
ことはできない。つまり、自動分析装置には、検体/時
で表わされる全体の処理能力と、時間で表わされる平均
報告時間の2つの要求をバランス良く満足させる必要が
ある。
【0005】上記の従来技術で述べた例は何れも全体の
処理能力の効率向上については考慮されているものの、
平均報告時間については十分な解決策が与えられている
とは言えない。例えば、検体の投入側から数えて、Aと
Bの二つの分析モジュールがあった場合、個々の検体独
自の分析項目依頼によって、Aの分析モジュールのみに
測定依頼が集中している検体と、Bの分析モジュールの
みに測定依頼が集中している検体と、AとBの両方の分
析モジュールに依頼が分散している検体が、無作為に混
じりあっていると考えられる。今、Bの分析モジュール
が空いており、Aの分析モジュールのみに依頼のある検
体の後ろにBの分析モジュールのみに依頼のある検体が
待機していた場合、後者の検体は前者を追い越してBの
分析モジュールに到達できれば、処理能力を向上させら
れるとともに、報告時間を短縮することが出来る。
【0006】過去には臨床検査といえば全ての検体に対
し12項目とか16項目の決められた測定項目全てが実
施されていた。現在は入院初回時の検査では全ての測定
項目を一通り検査するスクリーニング検査が依頼される
が、診断が確定するにつれて測定項目は診断名に関連し
たものになり、肝臓疾患の場合には肝機能検査項目、腎
臓疾患の場合には腎機能検査項目が依頼される。生化学
検査と呼ばれる分析項目は代表的なものだけでも40項
目ほどあるが、臨床検査室に依頼される生化学検査の測
定頻度を項目毎に上位から並べると、そのパターンは多
くの場合最も依頼の多いのは上位の3項目ほどで以後2
0番目くらいまでは一定の割合で減少し、21番目以降
40番目までは少ない測定依頼が続く傾向がある。すな
わち、依頼件数の多い上位の項目では、検体間の追い越
しはそれほど頻繁に発生しないが、依頼が少なくなる下
位項目になるほど検体間の追い越しは頻繁に発生する確
率になる。
【0007】本発明の目的は、複数の分析測定モジュー
ルによる平均処理速度を向上でき、分析測定結果の報告
時間を短縮することができる多項目分析装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、検体を収容し
た検体ラックを搬送する搬送ラインと、検体ラックを搬
送ラインに供給する検体投入部と、搬送ラインからの検
体ラックを収納する検体収納部と、搬送ラインに沿って
配置された複数の分析測定モジュールとを備えた多項目
分析装置に適用される。本発明では、複数の分析測定モ
ジュールが、搬送ライン上の検体ラックから試料を採取
する試料サンプリング機構により試料が分注される特定
の分析測定モジュール及び試料採取のための検体ラック
を取り込むラック取込領域を有する他の分析測定モジュ
ールを含んでいる。特定の分析測定モジュール用の試料
サンプリング機構は、複数の試料容器が装填された1つ
の検体ラックに関し、特定の分析測定モジュールへの測
定依頼がある全ての検体のために搬送ライン上からの試
料サンプリング動作を繰り返し実行し、そのような特定
の分析測定モジュールへの試料サンプリング動作が終了
した検体ラックであって他の分析測定モジュールへの測
定依頼がある検体ラックを、搬送ライン上からラック取
込領域に取り込み、該ラック取込領域内で他の分析測定
モジュールのための試料採取をするように構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施例では、他
の分析測定モジュールは、ラック取込領域に取り込まれ
た検体ラックから反応部へ検体を分注する分注装置を具
備する。また、ラック移載装置は、各検体ラック上の検
体に対して依頼された分析項目に応じて他の分析測定モ
ジュールによって分析処理すべき検体ラックを選択的に
ラック取込領域に移載する。また、一般検体用の検体投
入部の他に、緊急分析用の検体が収容された緊急検体ラ
ックを、一般検体投入部からの検体ラックよりも優先的
に搬送ラインに供給する緊急検体投入部を設けて、簡単
に緊急検査を実行する。本発明に基づく実施例を図面を
参照して説明する。図1の第1の実施例及び図2の第2
の実施例では、検体ラックとして試験管の如き試料容器
を5個装填したラックを用いているが、検体ラックはこ
のようなものに限定されず、複数の試料容器を配列でき
るものであればよい。試料容器には、バーコードの如き
識別コードを有するラベルが貼付けされており、検体ラ
ックの搬送に際してバーコードリーダの如きコード読取
装置によってバーコード等が読み取られ、コンピュータ
を内蔵した制御部に各検体IDが認識される。また、検
体ラック自体にもバーコード又は複数の透光性穴が設け
られており、読取装置による読取結果から制御部が検体
ラックの番号を認識する。試料容器内には、血液や尿な
どで代表される体液が検体として収容されている。
【0010】図1の実施例において、検体ラックの搬送
ライン3に沿って、特定の分析測定モジュールとしての
第1の分析測定モジュール4と他の分析測定モジュール
としての第2の分析測定モジュール12が配置されてい
る。搬送ライン3の下流側に配置された第2の分析測定
モジュール12には、搬送ライン3上から検体ラックを
検体分注のために一時的に留めておくラック取込領域2
0が形成されている。しかし、搬送ライン3の上流側に
配置された第1の分析測定モジュール4には、そのよう
なラック取込領域が形成されておらず、該分析モジュー
ル内には、搬送ライン3上で一時停止する検体ラックか
ら検体が直接採取される。ピペットノズルを備えたサン
プリング機構6aは、検体採取装置として働き、反応容
器を円周に沿って配列した反応ディスク7aの反応容器
へ搬送ライン3上の検体ラックから採取した検体を加え
る。検体は、分析項目に応じた試薬と混合され、反応容
器内で生成された反応液が反応ディスク7aに付属され
ている多波長光度計によって光学的に測定される。
【0011】一般検体を収容した検体ラック2は、2個
のラックトレイを装着できる検体投入部1上に整然と並
べられ、搬送ライン3の方へ1ピッチずつ送られる。検
体投入部1から搬送ライン3に移載されたすべての検体
ラック2は、搬送ライン上にある第1の分析測定モジュ
ール4のためのサンプリング位置を通る。一方、検体収
納部16は、2個のラックトレイが装着されており、検
体採取処理の終った検体ラック2を搬送ライン3から受
け取り、ラックトレイ上に順次配列する。搬送ライン3
は、パルスモータの駆動によって上流側から下流側へ回
動されるベルトを具備し、検体ラック2はこのベルトに
乗って各分析モジュールに対応する位置に搬送される。
搬送ライン3の移動及び停止の動作は、制御部50によ
って制御される。
【0012】第2の分析測定モジュール12は、検体ラ
ック2を一時的に留めるラック取込領域20を具備す
る。搬送ライン3上の取込位置に停止された検体ラック
2は、取り込み用のラック移載装置13によってラック
取込領域20に移載される。取り込まれた検体ラックは
サンプリング位置14まで移動され、そこで、ピペット
ノズルを有する分注装置としてのサンプリング機構6b
により検体ラック上の検体がピペットノズル内に吸入保
持され、反応ディスク7b上の反応容器にピペットノズ
ルから検体が吐出される。検体分注の終った検体ラック
はラック取込領域20内の送出用位置まで移動され、送
出用のラック移載装置15によって搬送ライン3上に戻
される。ラック移載装置13,15は、検体ラックを把
持して運搬するアームや、ラック押し出し機構を備えた
ものが用いられる。ラック移載装置13に対応する搬送
ライン上の取込位置には、第2の分析測定モジュール1
2によって分析処理される分析項目が依頼されている検
体を収容している検体ラックだけが一時停止される。そ
れ以外の検体ラックはラック移載装置13の前を通過す
るように搬送される。
【0013】搬送ライン3上に停止した検体ラック2上
の第1のポジションにある検体から採取された試料は、
一定量反応ディスク7aの反応容器に分注された後、一
定量の試薬が試薬ディスク8aに設置された試薬から試
薬分注機構9aによって分注され、反応容器内で一定時
間反応した後、反応液が図示されていない光度計によっ
て測定され、各分析項目の測定結果として出力される。
分析測定モジュール4に設定されている分析項目が、検
体ラック上の第1のポジションにある検体に対しさらに
依頼されている場合には、上記のサンプリング動作を繰
り返す。さらに検体ラック上の第2のポジションにある
検体についても同様の動作が繰り返され、ひとつの検体
ラック上にある全ての検体について分析測定モジュール
4上に設定されている分析項目のサンプリングが終了す
るまで繰り返される。
【0014】検体投入部1の近傍の搬送ラインの一端側
には、緊急検体投入部10があり、検体投入部1に検体
ラックがある状態で、緊急検体投入部10に緊急検体ラ
ック11が置かれた場合には、検体投入部1にある一般
検体ラックに優先して緊急検体投入部10にある緊急検
体ラック11が、搬送ライン3に移載される。
【0015】分析測定モジュール4での試料サンプリン
グの終了した検体ラック2は、第2の分析測定モジュー
ル12に設定されている分析項目が検体ラック上に並べ
られた全ての検体に依頼されているかどうかを制御部5
0のコンピュータにより判別される。もし1つでも測定
依頼がなされている場合には、検体ラックが分析測定モ
ジュール12の対応位置まで運ばれ、分析測定モジュー
ル12に設置されているラック移載装置13によって分
析測定モジュール12のラック取込領域20内に取り込
まれ、モジュール内のサンプリング位置14まで移送さ
れた後、サンプリング機構6bによって採取された試料
は、一定量の反応ディスク7bの反応容器に分注された
後、一定量の試薬が試薬ディスク8bに設置された試薬
から試薬分注機構9bによって分注され、反応容器内で
一定時間反応した後、反応液が図示されていない光度計
によって測定され、分析項目の測定結果として出力され
る。
【0016】分析測定モジュール12に設定されている
分析項目が、検体ラック上の第1のポジションにある検
体にさらに依頼されている場合には、上記のサンプリン
グ動作を繰り返す。さらに検体ラック上の第2のポジシ
ョンにある検体についても同様の動作が繰り返され、1
つの検体ラック上にある全ての検体について分析測定モ
ジュール12上に設定されている分析項目のサンプリン
グが終了するまで繰り返される。分析測定モジュール1
2での試料サンプリングが終了した検体ラックは、ラッ
ク取込領域20の検体ラック送出位置まで運ばれ、ラッ
ク移載装置15によって搬送ライン3に戻され、検体収
納部16に運ばれる。この場合、下流に配置される分析
測定モジュール12は、反応容器をランダムに使用する
ランダムアクセス型の処理タイプであっても、反応容器
を項目に固定して使用する多項目並列処理型の処理タイ
プであっても良い。
【0017】一方、第1の分析測定モジュール4での試
料サンプリングが終了した後、第2の分析測定モジュー
ル12に設定された分析項目への依頼が全くなかった場
合、該当検体ラックは搬送ライン3により検体収納部1
6まで運ばれ、収納される。図1の実施例によれば、上
流に置かれた第1の分析測定モジュール4で測定依頼の
多い分析項目の試料サンプリングが終了した後に、下流
に置かれた第2の分析測定モジュール12で測定依頼が
少なく1つの検体ラック上に測定依頼があるか、無いか
を制御部50が判別し、測定依頼がある場合のみ第2の
分析測定モジュール12の内部に搬送ラインから検体ラ
ックを引き込んでサンプリングを行う。第1の分析測定
モジュール4への試料サンプリング終了後に、第2の分
析測定モジュール12への検体ラックの選択的な取り込
みが行われるので、第2の分析測定モジュール12に測
定依頼が無い後続の検体ラックによる先行検体ラックの
追い越しが可能になり、平均処理速度が高まるだけでな
く、報告時間の短縮にもなる効果がある。
【0018】第2の実施例を図2を参照して説明する。
この実施例では、特定の分析測定モジュールとして上流
に設置される第1の分析測定モジュールが、臨床生化学
検査で依頼頻度の高い電解質測定モジュール17であ
る。この電解質測定モジュール17は、ラック取込領域
を具備しない。搬送ライン3に沿って下流側には他の分
析測定モジュールとしての第2の分析測定モジュール2
6及び第3の分析測定モジュール30が配置されてい
る。第2及び第3の分析測定モジュールの構成は、図1
における分析測定モジュール12と同様の構成であり、
第2の分析測定モジュール26はラック取込領域21を
具備し、第3の分析測定モジュール30はラック取込領
域22を具備する。
【0019】電解質測定モジュール17は、希釈容器及
びフローセルを備えている。検体採取装置として働くサ
ンプリング機構24は、搬送ライン3上のサンプリング
位置に停止された検体ラック2から、電解質測定が依頼
されている検体をピペットノズル内に吸入保持し、電解
質測定モジュール17内の希釈容器に吐出する。希釈液
供給装置により供給された一定量の希釈液と採取された
一定量の検体が希釈容器内で混合され、所定倍率に希釈
された希釈検体が形成される。この希釈検体は、シッパ
機構の吸入ノズルにより吸入されてフローセルに導か
れ、検体中の電解質成分が測定される。この実施例で
は、フローセルに、ナトリウム,カリウム,塩素の各イ
オンを測定するための各イオン選択電極が配設されてお
り、これらのイオン濃度を測定する。もし、検体ラック
上に、電解質測定を依頼された検体が1つもない場合
は、その検体ラックはサンプリング機構24のサンプリ
ング位置を通るが、検体のサンプリング処理を実行され
ない。
【0020】検体投入部1に並べられた検体ラック2
は、搬送ライン3に移載された後、上流に設置された電
解質測定モジュール17に運ばれる。電解質測定モジュ
ール17には、搬送ライン上の検体ラックから直接試料
を採取できるサンプリング機構24が設けてある。搬送
ライン3上に停止した検体ラック2の第1のポジション
にある検体から採取された試料は、図示されていないイ
オン選択性電極によって測定され、分析項目の測定結果
として出力される。電解質測定モジュール17に設定さ
れている分析項目が、第2のポジションにある検体に依
頼されている場合には、上記のサンプリング動作が繰り
返され、1つの検体ラック上にある全ての検体について
サンプリングが終了するまで繰り返される。
【0021】搬送ライン3の一端側には、緊急検体投入
部10があり、検体投入部1に検体ラックがある状態
で、緊急検体投入部10に緊急検体ラックが置かれた場
合には、検体投入部1にある検体ラックに優先して緊急
検体投入部10にある検体ラックが、ベルトラインに移
載される。
【0022】電解質測定モジュール17での試料サンプ
リングの終了した検体ラック2は、第2の分析測定モジ
ュール26に設定されている分析項目が検体ラック上に
並べられた全ての検体に依頼されているかどうかを制御
部50のコンピュータにより判定される。もし1つでも
測定依頼がなされている場合には、検体ラックが分析測
定モジュール26まで運ばれ、そのモジュールに設置さ
れている取り込み用のラック移載装置27によって分析
測定モジュール26のラック取込領域21内に取り込ま
れ、検体ラックが分析測定モジュール26内のサンプリ
ング位置28まで移送された後、サンプリング機構6c
によって採取された試料は、一定量の反応ディスク7c
の反応容器に分注された後、一定量の試薬が試薬ディス
ク8cに設置された試薬から試薬分注機構9cによって
分注され、一定時間反応した後、図示されていない光度
計によって測定され、各分析項目の測定結果として出力
される。分析測定モジュール26に設定されている分析
項目が、検体ラックの第1のポジションにある検体にさ
らに依頼されている場合には、上記のサンプリング動作
を繰り返す。さらに検体ラックの第2のポジションにあ
る検体についても同様の動作が繰り返され、1つの検体
ラック上にある全ての検体について分析測定モジュール
26上に設定されている分析項目のサンプリングが終了
するまで繰り返される。
【0023】第2の分析測定モジュール26での試料サ
ンプリングが終了した検体ラックは、ラック取込領域2
1のラック送出位置まで運ばれ、送出用のラック移載装
置29によって搬送ライン3に戻される。さらに下流に
置かれた第3の分析測定モジュール30に設定されてい
る分析項目が検体ラック上に並べられた検体に依頼され
ているかどうかが制御部50のコンピュータにより全て
の検体に対し判別される。もし1つでも測定依頼がなさ
れている場合には、搬送ライン3によって分析測定モジ
ュール30の取込対応位置まで運ばれ、分析測定モジュ
ール30に設置されているラック取込用のラック移載装
置31によって分析測定モジュール30のラック取込領
域22内に取り込まれ、モジュール内のサンプリング位
置32まで移送された後、サンプリング機構6dによっ
て採取された試料の一定量が反応ディスク7dの反応容
器に分注された後、一定量の試薬が試薬ディスク8dに
設置された試薬から試薬分注機構9dによって分注さ
れ、反応容器内で一定時間反応した後、反応液が図示さ
れていない光度計によって測定され、各分析項目の測定
結果として出力される。試料サンプリング動作は、1つ
の検体ラック上にある全ての検体について分析測定モジ
ュール30上に設定されている分析項目のサンプリング
が終了するまで繰り返される。
【0024】第3の分析測定モジュール30での試料サ
ンプリングが終了した検体ラックは、ラック取込領域2
2の送出位置まで運ばれ、送出用のラック移載装置33
によって搬送ライン3に戻され、検体収納部16に運ば
れる。
【0025】一方、電解質測定モジュール17での試料
サンプリングが終了した後、第2の分析測定モジュール
26または第3の分析測定モジュール30に設定された
分析項目への依頼が全くなかった場合、および第2の分
析測定モジュール26での試料サンプリングが終了した
後、第3の分析測定モジュール30に設定された分析項
目への依頼が全くなかった場合には、検体ラックは途中
で停止せずに搬送ライン3上を検体収納部16まで運ば
れ、検体収納部16に収納される。
【0026】図2の実施例によれば、電解質測定モジュ
ールのような特に測定依頼の多い分析項目搬送ライン上
からの直接サンプリング可能な分析測定モジュールとし
て上流に設置し、搬送ラインから検体ラックを分析測定
モジュール内に取り込み可能な分析測定モジュールを下
流に複数台数設置することにより、さらに平均処理速度
が高まるだけでなく、報告時間の短縮にもつながる効果
がある。
【0027】上述した各実施例には、全ての検体ラック
に対してなされる検体識別,検体バーコード読み取り,
試料容器の開栓などの作業機構部を、搬送ラインに沿っ
て上流に配置することができる。この場合、全ての検体
ラックに対してこれらの作業が実施された後、全ての検
体ラックがラック取込領域を持たない分析測定モジュー
ルに対応する搬送ライン上のサンプリング位置を通り、
次いで下流に配置されるラック取込領域を有する分析測
定モジュールに対して、各検体への分析項目の測定依頼
に応じてその分析測定モジュール内への検体ラックの取
り込みの要否が決定される。
【0028】上述した各実施例では、搬送ラインに沿っ
て複数の分析測定モジュールが配置されており、上流の
分析測定モジュールには全ての検体ラックが必ず通らね
ばならない搬送ライン上の箇所に依頼件数の多い分析項
目のための試料サンプリング位置を設け、依頼件数の少
ない分析項目を設定した分析測定モジュールを下流に配
置し、下流の分析測定モジュールには搬送ラインから検
体ラックを分析測定モジュール内に取り込み、試料分注
作業実施後の検体ラックを再び搬送ラインに戻すための
検体ハンドリング装置を設け、各検体への測定依頼を参
照して、検体ラックが下流の分析測定モジュールに選択
的に取り込まれるべきか否かを制御部が判断する。
【0029】上述した実施例によれば、測定依頼の多い
分析項目が設定された分析測定モジュールを搬送ライン
の上流側に配置して搬送ライン上から直接的に検体のサ
ンプリング処理を実行し、ラック取込領域を具備する分
析測定モジュールを下流に配置して測定依頼の少ない分
析項目が依頼された検体ラックをその分析測定モジュー
ルに設定された分析項目に応じて選択的にラック取込領
域に取り込んで検体のサンプリング処理を実行できる。
この場合、搬送ラインに供給される全検体ラックの内、
大多数の検体ラックが上流の分析測定モジュールに関連
して搬送ライン上で検体サンプリング処理され、分析測
定モジュール内への検体ラックの取り込み時間を節減で
きることになる。一方、試料サンプリング動作が後から
行われる下流の分析測定モジュール内には、そのモジュ
ールの設定分析項目に該当する検体を有する検体ラック
だけが選択的に取り込まれて検体サンプリング処理され
るので、先行する検体ラックが該モジュールに取り込ま
れている間に、該当分析項目の測定依頼が無い後続の検
体ラックが先行検体ラックを追い越して搬送することが
可能になり、全検体の平均処理速度が高まるだけでな
く、測定結果の報告時間が短縮される。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、搬送ライン上にて1つ
の検体ラックについて特定の分析測定モジュールへの試
料サンプリング動作を繰り返した後に、該検体ラックを
ラック取込領域を有する他の分析測定モジュールに選択
的に取り込むことができるので、平均処理速度を高める
ことができ、分析測定結果の報告時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を説明するための
図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…検体投入部、2…検体ラック、3…搬送ライン、
4,12,26,30…分析測定モジュール、6a,6
b,6c,6d…サンプリング機構、7a,7b,7
c,7d…反応ディスク、10…緊急検体投入部、1
3,15,27,29,31,33…ラック移載装置、
16…検体収納部、17…電解質測定モジュール、2
0,21,22…ラック取込領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−239333(JP,A) 特開 平6−207943(JP,A) 特開 平7−92171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体を収容した検体ラックを搬送する搬送
    ラインと、検体ラックを上記搬送ラインに供給する検体
    投入部と、上記搬送ラインからの検体ラックを収納する
    検体収納部と、上記搬送ラインに沿って配置された複数
    の分析測定モジュールとを備えた多項目分析装置におい
    て、 上記複数の分析測定モジュールは、上記搬送ライン上の
    検体ラックから試料を採取する試料サンプリング機構に
    より試料が分注される特定の分析測定モジュール及び試
    料採取のための検体ラックを取り込むラック取込領域を
    有する他の分析測定モジュールを含んでおり、上記特定の分析測定モジュールにより測定依頼の多い分
    析項目を分析すると共に、上記他の分析測定モジュール
    により測定依頼の少ない分析項目を分析し、 上記特定の分析測定モジュールを上記他の分析測定モジ
    ュールよりも上記搬送ラインの上流側に配置し、 上記特定の分析測定モジュール用の上記試料サンプリン
    グ機構は、複数の試料容器が装填された1つの検体ラッ
    クに関し、上記特定の分析測定モジュールへの測定依頼
    がある全ての検体のために上記搬送ライン上からの試料
    サンプリング動作を繰り返し実行し、 上記特定の分析測定モジュールへの試料サンプリング動
    作が終了した検体ラックであって上記他の分析測定モジ
    ュールへの測定依頼がある検体ラックを、上記搬送ライ
    ン上から上記ラック取込領域に取り込み、該ラック取込
    領域内で上記他の分析測定モジュールのための試料採取
    をする、ように構成したことを特徴とする多項目分析装
    置。
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