JP3031253U - チューブ式通電加熱装置 - Google Patents
チューブ式通電加熱装置Info
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- JP3031253U JP3031253U JP1996003879U JP387996U JP3031253U JP 3031253 U JP3031253 U JP 3031253U JP 1996003879 U JP1996003879 U JP 1996003879U JP 387996 U JP387996 U JP 387996U JP 3031253 U JP3031253 U JP 3031253U
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- JP
- Japan
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- tube
- pipeline
- food material
- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流動性食品材料が移送される移送管路を、矩
形状断面を有する角筒状管路によって形成することな
く、断面円形のチューブ状管路としながら、電極板を管
路と平行する方向に配置でき、管路内で電極が流動抵抗
となってポンプの負荷が増加したり、管路内に食品材料
が付着堆積したりすることがなく、製作容易な連続通電
加熱装置を提供する。 【解決手段】 内面にテフロン(登録商標)シートライ
ニング1aを施した鋼製チューブ1内に、ボルト状足部
4aを有する一対の電極板4,4を、相対向して互いに
平行するように、成形ゴムパッキン6及びテフロンリン
グ7を介してナット5によってパイプ1の外部から締め
付け固定し、前記一対の電極板4,4間に電圧を印加し
て管路内を移動する流動性食品材料を通電加熱するよう
にした。
形状断面を有する角筒状管路によって形成することな
く、断面円形のチューブ状管路としながら、電極板を管
路と平行する方向に配置でき、管路内で電極が流動抵抗
となってポンプの負荷が増加したり、管路内に食品材料
が付着堆積したりすることがなく、製作容易な連続通電
加熱装置を提供する。 【解決手段】 内面にテフロン(登録商標)シートライ
ニング1aを施した鋼製チューブ1内に、ボルト状足部
4aを有する一対の電極板4,4を、相対向して互いに
平行するように、成形ゴムパッキン6及びテフロンリン
グ7を介してナット5によってパイプ1の外部から締め
付け固定し、前記一対の電極板4,4間に電圧を印加し
て管路内を移動する流動性食品材料を通電加熱するよう
にした。
Description
【0001】
この考案は、流動性のある食品材料を、チューブ状管路内を連続的に移動させ つつ、該管路内でジュール加熱する装置の改良に関するものである。
【0002】
液体食品材料,固−液混合食品材料,高粘性流体状食品材料等、チューブ状管 路内を移送可能な程度の流動性のある食品材料を、調理ないし殺菌処理するため に、該流動性食品材料をサニタリーポンプによりチューブ状管路内を連続的に移 送させながら、スチーム,温水,電熱等の熱源によって加熱する工程が知られて いる。
【0003】 この加熱工程においては、多くの場合、プレート式その他の熱交換器が用いら れているが、被加熱食品材料が粘度の低い液体の場合は処理可能であるが、被加 熱食品材料の粘度が高い場合や、液中に固形物が含まれている場合には、チュー ブ状管路の断面積を大きくしなければ連続移送が困難であり、管路の断面積を大 きくすると加熱不十分となり殺菌困難となるという問題点がある。
【0004】 また、他の加熱手段として、流動性食品材料が移送される断面円形のチューブ 状管路内の上流側と下流側に相対峙する一対の電極を配設し、移送中の食品材料 に直接通電して、食品材料の有する電気抵抗によりジュール加熱するようにした 連続加熱装置も公知であるが、管路内の上流側と下流側に電極を配設すると、電 極間の距離が長くなり十分な発熱効率が得られないばかりでなく、管路を横断す る方向に配設された電極により食品材料の移送が妨げられ、移送効率が低下する という問題点がある。
【0005】 この問題点を解消するため、移送管路を矩形状断面を有する角筒状管路によっ て形成して、その角筒状管路の内側面のうち相対向する2面を一対の電極とし、 他の2面を電気的絶縁体とした連続加熱装置が知られている。(一例として、実 開平4−103497号公報参照)
【0006】 このように、移送管路を角筒状に形成すれば、電極板を管路と平行する方向に 配置でき、且つ、電極間の距離を短くすることができるので、食品材料の移送が 妨げられることなく、十分な発熱効果を得ることができる反面、移送管路を角筒 状に形成すると、断面円形のチューブに比し折曲加工部や溶接による接合部が多 くなるので、加工工数が増加して製作が困難であり、また、四隅部に移送物であ る食品材料が付着堆積して不衛生となるという別の問題点が生じる。
【0007】 さらに、電極板の取付部は、絶縁物材料を用い、且つ、平板状に形成すること が必要条件となるので、十分な対圧性を与えるためには肉厚が大きくならざるを 得ず、対圧性が不足すると角部に亀裂が生じ、外部への液漏れが生じ易いという 問題点もある。
【0008】
この考案は、上記した問題点のすべてを解決することを課題とするものであっ て、流動性食品材料が移送される移送管路を、矩形状断面を有する角筒状管路に よって形成することなく、断面円形のチューブ状管路としながら、電極板を管路 と平行する方向に配置でき、管路内で電極が流動抵抗となってポンプの負荷が増 加したり、管路内に食品材料が付着堆積したりすることがなく、製作容易な連続 通電加熱装置を提供しようとするものである。
【0009】
この考案は、上記問題点を解決する手段を提供するものであって、流動性を有 する食品材料を連続的に移動させつつ管路内でジュール加熱する装置であって、 移送管路の少なくとも一部を構成する鋼製チューブ1の内面にテフロンシートラ イニング1aを施し、該チューブ1の内面軸線方向に、表面が平板状をなし裏面 には軸線方向に間隔sを置いて配設された複数本のボルト状足部4aを有する一 対の電極板4,4を、前記平板状表面が相対向して互いに平行するように、成形 ゴムパッキン6及びテフロンリング7を介してナット5によってパイプ1の外部 から締め付け固定し、前記一対の電極板4,4間に電圧を印加して管路内を移動 する流動性食品材料を通電加熱することを特徴とするチューブ式通電加熱装置を 考案要旨とするものである。
【0010】
図において、1は内面にテフロンシートライニング1aを施した鋼製チューブ であって、流動性食品材料の移送管路の少なくとも一部を構成するものであり、 その両端には、絶縁物製のフランジ短管2,3が取り付けられ、該フランジ短管 2,3を介して隣接する加熱用チューブないし他の配管と接続されて一連の移送 管路が構成されるようになっている。
【0011】 4,4は前記チューブ1の内面に相対向して互いに平行に取り付けられた一対 の電極板であって、その表面は、長辺が前記チューブ1の長さに等しく短辺が前 記チューブ1の直径より短い長方形の平板状をなし、背面には、軸線方向に間隔 sを置いて配設された複数本のボルト状足部4aを有し、成形ゴムパッキン6及 びテフロンリング7を介してナット5によってチューブ1の外部から締め付け固 定されている。前記電極板4のボルト状足部4aは、電気的接続端子を兼ねるも のであって、図示しない給電線によって交流電源に接続されている。
【0012】 前記チューブ1の一端に取り付けられたフランジ短管2は、隣接する同一のジ ュール加熱用チューブ1との接続用短管であって、その断面は、電極板4,4を 付した前記チューブ1と同一形状をなし、対向する2辺が互いに平行する直線で 他の2辺が円弧状に形成された断面小判状の管路2aが形成されている。
【0013】 したがって、このフランジ短管2によって複数のジュール加熱用のチューブ1 ,1‥‥を接続することにより、任意長さのジュール加熱管路を形成することが でき、所望の通電加熱能力を得ることが可能となり、加熱能力を任意に増減変更 することができる。
【0014】 前記チューブ1の他の一端に取り付けられたフランジ短管3は、他の配管8、 例えば断面円形の標準サニタリー配管との接続用短管であって、その内部には、 断面円形の管路部分3aと、電極板4,4を付した前記チューブ1と同一形状を なす断面小判状の管路部分3bとが連通する管路が形成されている。
【0015】 したがって、このフランジ短管3によってジュール加熱用のチューブ1を断面 円形の他の配管8に接続することができ、サニタリーポンプによって流動性食品 材料に圧力を加え、あるいは吸引することにより管路内を搬送させながら連続加 熱することができる。
【0016】
この考案によれば、流動性食品材料が移送される移送管路を、矩形状断面を有 する角筒状管路によって形成することなく、断面円形のチューブ状管路としなが ら、電極板を管路と平行する方向に配置でき、管路内で電極が流動抵抗となって ポンプの負荷が増加したり、管路内に食品材料が付着堆積したりすることがなく 微生物の繁殖による汚染を回避でき、対圧性に優れ製作容易な連続通電加熱装置 を提供することができるとともに、次の特長を発揮する。
【0017】 水分と塩類あるいはミネラルがあれば、通電加熱ができるので全く水分を含 まない油脂類を除いて、殆どの食品の加熱殺菌に利用できる。 自己発熱のため、蒸,焼,煮等の間接加熱で必要な温度勾配が不必要で、均 一加熱される。 熱伝導性の良否に関係なく、蛋白等の熱伝導性の悪い食品や、対流の起こり にくい高粘度流動性食品も、急速加熱が可能である。 発熱を通電量で制御できるので、精密な温度コントロールができる。 エネルギー効率が高い。周波数を適宜選択することにより、さらによい加熱 ができる。 断面円形のチューブ状管路としながら、電極板を管路と平行する方向に配置 したことにより、加熱ムラが生じることなく急速かつ均一に加熱することができ 、熱履歴が少なく食品の劣化を最小限に押さえることができる。 可動部がなく、また、管路内に角部がないので隅部に食品材料が付着堆積し たりすることがなく、サニテーション、殺菌等が容易である。
【図1】本考案の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】aは図1のA〜断面、bはB〜断面、cはC〜
断面を示す断面図である。
断面を示す断面図である。
1 チューブ 1a テフロンコーティング 2 短管(隣接チューブとの接続用) 3 短管(他の配管との接続用) 4 電極板 4a ボルト状足部 5 ナット 6 成形ゴムパッキン 7 テフロンリング 8 接続配管
Claims (3)
- 【請求項1】 流動性を有する食品材料を連続的に移動
させつつ管路内でジュール加熱する装置であって、移送
管路の少なくとも一部を構成する鋼製チューブ1の内面
にテフロンシートライニング1aを施し、該チューブ1
の内面軸線方向に、表面が平板状をなし裏面には軸線方
向に間隔sを置いて配設された複数本のボルト状足部4
aを有する一対の電極板4,4を、前記平板状表面が相
対向して互いに平行するように、成形ゴムパッキン6及
びテフロンリング7を介してナット5によってパイプ1
の外部から締め付け固定し、前記一対の電極板4,4間
に電圧を印加して管路内を移動する流動性食品材料を通
電加熱することを特徴とするチューブ式通電加熱装置。 - 【請求項2】 流動性を有する食品材料を連続的に移動
させつつ管路内でジュール加熱する装置であって、移送
管路の少なくとも一部を構成する鋼製チューブ1の内面
に絶縁用テフロンシートライニング1aを施し、該チュ
ーブ1の内面軸線方向に、表面が長方形の平板状をな
し、裏面には、軸線方向に間隔sを置いて配設された電
気端子と取付ボルトとを兼ねる複数本のボルト状足部4
aを有する一対の電極板4,4を、前記長方形の平板状
表面が相対向して互いに平行するように、成形ゴムパッ
キン6及びテフロンリング7を介してナット5によって
パイプ1の外部から締め付け固定し、前記ボルト状足部
4aを電源に接続することにより、前記一対の電極板
4,4間に電圧を印加して管路内を移動する流動性食品
材料を通電加熱することを特徴とするチューブ式通電加
熱装置。 - 【請求項3】 チューブ1は、フランジ短管2,3によ
って、隣接する加熱用チューブまたは他の配管に接続可
能である請求項1又は2記載のチューブ式通電加熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003879U JP3031253U (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | チューブ式通電加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003879U JP3031253U (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | チューブ式通電加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3031253U true JP3031253U (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=43166207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996003879U Expired - Lifetime JP3031253U (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | チューブ式通電加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031253U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009193756A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Izumi Food Machinery Co Ltd | 流動物の加熱装置 |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP1996003879U patent/JP3031253U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009193756A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Izumi Food Machinery Co Ltd | 流動物の加熱装置 |
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