JP3031228U - 引出し装置 - Google Patents

引出し装置

Info

Publication number
JP3031228U
JP3031228U JP1996001789U JP178996U JP3031228U JP 3031228 U JP3031228 U JP 3031228U JP 1996001789 U JP1996001789 U JP 1996001789U JP 178996 U JP178996 U JP 178996U JP 3031228 U JP3031228 U JP 3031228U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawer
rail
main body
guide roller
large diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996001789U
Other languages
English (en)
Inventor
政博 四ツ谷
Original Assignee
株式会社太田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社太田製作所 filed Critical 株式会社太田製作所
Priority to JP1996001789U priority Critical patent/JP3031228U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031228U publication Critical patent/JP3031228U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】引出しに水平振れが起きずに、引出しの脱輪を
完全に回避でき、さらに長期使用に耐える引出し装置。 【解決手段】一方の本体レールに配設されたガイドロー
ラーの外周を大径と小径の2段に形成し、小径部側が外
方になるように本体レールに配設し、かつ一方の引出し
レール部がガイドローラーの大径部と本体レール側面間
に挟まれた状態で小径部上を走行するようにするととも
に、他方の本体レールに配設されたガイドローラーは幅
広部の内側のみにフランジ部を形成し、他方の引出しレ
ール部がフランジ部と本体レール側面間に挟まれた状態
で該幅広部上を走行するようにし、さらに引出し前部の
折り返した両レール部内のリブにガイドローラーの大径
部またはフランジ部のいずれかに接するストッパ部を形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、厨房家具、机、整理箱等に用いられる引出し装置に関し、特に、引 き出しの摺動の際、引出しレール部の振れを防止して円滑に摺動でき、かつ引き 出した状態での脱輪を回避できる引出し装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来は、この種の引出し装置では、例えば樹脂により一体成形された引出しが 出し入れされる収納本体の両側板に本体レールが取り付けられ、その引出しの両 側には引出しレール部が折り返されて一体に形成されたものとなっている。各本 体レールの前端部には、引出しレール部を円滑に案内するための円筒状のガイド ローラーが設けられており、上記各引出しレール部の後端部には、本体レールを 走行する車輪が設けられている。 しかしながら、上述のような従来のガイド構造では、車輪とガイドローラーと が接近する状態に引き出した場合、引出しの振れは僅かな寸法でも増幅されるた めに、例えば横方向に振れた場合には引出しレール部が円筒状のガイドローラー から離脱して脱輪を生じることがあった。 このため、円筒状のガイドローラーの横幅寸法をより大きくして、脱輪を回避 する対策が講じられているが、このようにガイドローラーの横幅寸法を大きくす ることは、引出しの収容幅を不当に狭くする結果を生じる欠点があった。
【0003】 そこで、引出しの収容幅を不当に狭くしない提案として実開平6−21438 号公報に記載された引出しのガイド構造は、収納本体8に対する引出し12の収 容幅を狭めることなく引出しの脱輪を回避できる引出しとして、一方の本体レー ル16のガイドローラー20には両端に引出し12のレール部30の振れを規制 するフランジ部20a,20aが形成され、他方のガイドローラー24には前記 一方のガイドローラー20側のみにフランジ部24aを形成して、引出しの収容 幅をできるだけ狭くしないようにして収納本体8に対する引出し12の出し入れ 時の振れを規制しようとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実開平6−21438号公報に記載された引出しのガイド 構造では、振れを規制するフランジ部20a,20aの間隔が折返し部30の厚 みt1 より若干大きい幅t2 の案内面20cとし、案内溝16cの内幅は車輪3 2の厚みt3 より若干大きく形成されてはいるが、ガイドローラー20の案内面 20cからフランジ部20aの外周までの高さが低く、加えて引出し12のレー ル部30の底面が円弧状に湾曲しているため、引出しの出し入れの際にこの折返 したレール部30がガイドローラー20のフランジ部20aを簡単に乗り越えて 水平振れを起こし、引出しレール部30が円筒状のガイドローラー20から離脱 して脱輪を生じるという欠点があった。 また、このように極めて細い引出しレール部30に収納終端を規制するストッ パー部40と引き出し量を規制するストッパー部42とを形成したから使用中に 摩耗が早く、すぐにストッパーとしての機能がなくなる欠点があり、さらにガイ ドローラー20に両フランジ部20a,20aを形成するためにガイドローラー 20の横幅寸法が収納本体に対して必然的に大きくなり、その結果引出しの収容 幅が不当に狭くなるという問題も存在していた。
【0005】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、収納本体に対する引出しの 収容幅を狭めることなく、引出しの出し入れの際にレール部が常にガイドローラ ーの大径部と本体レール側面間に挟まれた状態で小径部上を確実に走行し、その ため引出しに水平振れが起きずに、引出しの脱輪を完全に回避でき、さらに長期 使用に耐える引出し装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の目的を達成するために、引出しの両側上縁を折り返して引出し レール部を形成し、該引出しが収納される収納本体の両側板に上下2段のレール 部を有する断面コ字形の本体レールをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端 下部にはそれぞれガイドローラーを配設し、前記引出しレール部が該ガイドロー ラー上を走行し、かつ前記引出し後部両側の上縁より上下に突出させて設けられ た後部車輪が前記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間を走行する引 出し装置において、少なくとも一方の本体レールに配設された前記ガイドローラ ーの外周を大径と小径の2段に形成し、該小径部側が外方になるように本体レー ルに配設し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドローラーの大径部と前記本体 レール側面間に挟まれた状態で前記幅広小径部上を走行するように構成したこと を特徴としており、また同様に、少なくとも一方の本体レールに配設された前記 ガイドローラーの外周を大径と小径の2段に形成し、該小径部側が外方になるよ うに本体レールに配設し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドローラーの大径 部と前記本体レール側面間に挟まれた状態で前記幅広小径部上を走行するように 構成し、さらに引出し前部の前記一方の折り返しレール部内のリブに前記ガイド ローラーの大径部と接するストッパ部を形成したことを特徴としている。 さらに、上記引出しにおいて後部両側の引出しレール部を切り欠いた引出しの 側面に、該引出しの上縁より上下に突出する樹脂製後部車輪用の軸を抜け止め輪 を用いて取り付けたことを特徴としている。
【0007】 また、引出しの両側上縁を折り返して引出しレール部を形成し、該引出しが収 納される収納本体の両側板に上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レー ルをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端下部にはそれぞれガイドローラー を配設し、前記引出しレール部が該ガイドローラー上を走行し、かつ前記引出し 後部両側の上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪が前記断面コ字形の本 体レールの上下2段のレール部間を走行する引出し装置において、前記一方の本 体レールに配設されたガイドローラーの外周を大径と小径の2段に形成し、該小 径部側が外方になるように本体レールに配設し、かつ一方の引出しレール部が該 ガイドローラーの大径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態で前記小径部上 を走行するようにするとともに、他方の本体レールに配設されたガイドローラー は幅広部の内側のみにフランジ部を形成し、かつ他方の引出しレール部が該フラ ンジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で該幅広部上を走行するように構成し たことを特徴とし、また同様に前記一方の本体レールに配設されたガイドローラ ーの外周を大径と小径の2段に形成し、該小径部側が外方になるように本体レー ルに配設し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドローラーの大径部と前記本体 レール側面間に挟まれた状態で前記小径部上を走行するようにするとともに、他 方の本体レールに配設されたガイドローラーは幅広部の内側のみにフランジ部を 形成し、他方の引出しレール部が該フランジ部と本体レール側面間に挟まれた状 態で該幅広部上を走行するように構成し、さらに引出し前部の折り返した両レー ル部内のリブに前記ガイドローラーの大径部またはフランジ部のいずれかに接す るストッパ部を形成したことを特徴としている。 さらに、上記引出しにおいて後部両側の引出しレール部を切り欠いた引出しの 側面に、該引出しの上縁より上下に突出する樹脂製後部車輪用の軸を抜け止め輪 を用いて取り付けたことを特徴としている。
【0008】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態について説明すると、収納本体の両側板には予め上 下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レールをそれぞれ取り付け、その各 本体レールの前端下部にはそれぞれガイドローラーを配設するが、その少なくと も一方の本体レールに配設された前記ガイドローラーの外周を大径と小径の2段 に形成し、その小径部側が外方になるように本体レールに配設させ、この収納本 体に引出しを収納する際には、引出し後部両側の引出しレール部を切り欠いた引 出しの側面にその上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪を前記断面コ字 形の本体レールの上下2段のレール部間に挿入し、また引出しの両側上縁を折り 返して形成した引出しレール部を上記ガイドローラーの大径部と前記本体レール 側面間に挟まれた状態で挿入し、前記幅広小径部上を走行するようにする。
【0009】 したがって、引出しの出し入れの際には一方の引出しレール部が常にガイドロ ーラーの大径部と本体レール側面間に挟まれた状態で小径部上を確実に走行し、 その大径部の側面によって引出しの水平振れが防止され、引出しの脱輪を完全に 回避できる。また、引き出した状態の場合に引出しの横方側から力が作用しても 、レール部が常にガイドローラーの大径部と本体レール側面間に挟まれた状態に あるから引出しレール部の振れがガイドローラーの大径部側面に阻止され、脱輪 が回避される。
【0010】 また、上記引出し前部の一方の折り返しレール部内のリブにガイドローラーの 大径部と接するストッパ部を形成したから、引出しの収納の際には引出し前部の リブに形成したストッパ部の凸部がガイドローラーの大径部に突き当たり、それ に乗り上げるため引出し全体の重量が抵抗となって収納速度が減速し、続いてス トッパ部の弯曲凹部がガイドローラーの大径部に乗ってガイドローラーの大径部 と弯曲凹部との面摩擦により安定し自然に引出しは停止する。さらにこのストッ パ部の弯曲凹部と凸部とによって収納時の引出しの飛び出しが規制される。
【0011】 次に、本考案の他の実施の形態について説明すると、前記した実施の形態と同 様に収納本体の両側板には予め上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レ ールをそれぞれ取り付け、その各本体レールの前端下部にはそれぞれガイドロー ラーを配設するが、その一方の本体レールに配設されたガイドローラーの外周を 大径と小径の2段に形成し、その小径部側が外方になるように本体レールに配設 し、他方の本体レールに配設されたガイドローラーは幅広部の内側のみにフラン ジ部を形成し、この収納本体に引出しを収納する際には、引出し後部両側の引出 しレール部を切り欠いた引出しの側面にその上縁より上下に突出させて設けられ た後部車輪を前記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間に挿入し、ま た引出しの両側上縁を折り返して形成した引出しレール部のうち、一方の引出し レール部が上記ガイドローラーの大径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態 で前記小径部上を走行するようにし、同時に上記他方の引出しレール部がそのフ ランジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で幅広部上を走行するようにする。
【0012】 したがって、引出しの出し入れの際に一方のレール部が常にガイドローラーの 大径部と本体レール側面間に挟まれた状態で小径部上を確実に走行し、同時に他 方の引出しレール部がそのフランジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で幅広 部上を確実に走行し、それによって引出しの水平振れが完全に防止され、引出し の脱輪を完全に回避できる。また、引き出した状態の場合に引出しの横方側から 力が作用しても、一方のレール部が常にガイドローラーの大径部と本体レール側 面間に、同時に他方の引出しレール部がそのフランジ部と本体レール側面間に挟 まれた状態にあるから引出しレール部の振れがガイドローラーの大径部側面とフ ランジ側面との両方に完全に阻止され、引出しの脱輪が完全に回避される。
【0013】 さらに、引出し前部の折り返した両レール部内のリブに、一方はガイドローラ ーの大径部に接し、他方はフランジ部に接するストッパ部を形成したから、引出 しの収納の際には引出しの前部両側のリブに形成した両ストッパ部の凸部がそれ ぞれガイドローラーの大径部とフランジ部に同時に突き当たり、それらに乗り上 げるため引出し全体の重量が抵抗となって収納速度が減速し、続いて両ストッパ 部の弯曲凹部がそれぞれガイドローラーの大径部とフランジ部に同時に乗って、 ガイドローラーの大径部およびフランジ部と弯曲凹部との間の滑りにより安定し 自然に引出しは停止する。さらにこれらの両側ストッパ部の弯曲凹部と凸部とに よって収納時の引出しの飛び出しが規制されている。
【0014】
【実施例】
次に、本考案に係る引出し装置の一実施例について図面を参照して説明すると 、図1乃至図3は実施例の引出し収納時の状態を順次示す断面図であり、図4は 引出しの平面図、図5は図4のAA線で一部断面とした側面図、図6は図5に示 した引出しのストッパ部分の斜視図、図7は図6に示したストッパ部分がガイド ローラーに入り込んだ状態を示す斜視図である。 図に示した一実施例において、引出し1が収納される収納本体2の両側板3に は上下2段のレール部4,5を有する断面コ字形の本体レール6,6Aがそれぞ れ取り付けられており、この一方の本体レール6の上段レール部4には案内溝4 Aが形成されている。また、これら各本体レール6,6Aの前端下部にはそれぞ れガイドローラー7,8が配設されている。
【0015】 一方、引出し1には両側上縁を折り返してそれぞれ引出しレール部9,9Aが 形成されていて、図1に示すように引出し1を収納本体2に収納する際には、上 記引出しレール部9がガイドローラー7の小径部7B上を、他方引出しレール部 9Aはガイドローラー8の幅広部8A上を走行する。 さらに、図8および図9に示すように引出し1の後部は両側の引出しレール部 を切り欠いた切欠き部10を形成し、この切欠き部10には引出しの上縁より上 下に突出する樹脂製後部車輪11が抜け止め輪12Aを用いてその側面に突設さ れた金属製の軸12に回転可能に取り付けられており、この後部車輪11が前記 断面コ字形の本体レール6,6Aの上下2段のレール部4,5間を走行する。
【0016】 すなわち、上記各本体レール6,6Aの前端下部に配設されたガイドローラー 7,8のうち、ガイドローラー7は外周が大径部7Aと小径部7Bの2段に形成 され、その小径部7B側が外方になるように本体レール6に配設され、一方の引 出しレール部9がこのガイドローラー7の大径部7Aと本体レール6側面間に挟 まれた状態で小径部7B上を走行するように構成されている。また相対する他方 の本体レール6Aに配設されたガイドローラー8は幅広部8Aの内側のみにフラ ンジ部8Bが形成され、この引出しレール部9Aがフランジ部8Bと本体レール 6A側面間に挟まれた状態で幅広部8A上を走行するように構成されている。 さらに、引出し1前部の折り返した両レール部のうち、一方の引出しレール部 9内のリブRには前記ガイドローラー7の大径部7Aに接するストッパ部13が 形成され、反対側の引出しレール部9A内のリブRには前記ガイドローラー8の フランジ部8Bに接するストッパ部13Aが形成されている。これら各ストッパ 部13,13Aはそれぞれ凸部14と弯曲凹部14Aから形成されている。
【0017】 したがって、図1に示した引出し1が収納本体2に収納される際、完全に収納 される寸前には図2に示すように、引出し1前部のリブRに形成したストッパ部 13,13Aの凸部14がガイドローラー7の大径部7Aと反対側のガイドロー ラー8のフランジ部8Bに同時に突き当たり、それらに乗り上げるため引出し1 全体の重量が抵抗となって収納速度が減速し、続いて図3に示すようにそれぞれ のストッパ部13,13Aの弯曲凹部14A,14Aがガイドローラー7の大径 部7Aとガイドローラー8のフランジ部8Bに乗ってガイドローラー7の大径部 7Aおよびガイドローラー8のフランジ部8Bと両側の弯曲凹部14Aとの間の 滑りにより安定し自然に引出しは停止する。そして、引出し1の収納時には、こ のストッパ部13の弯曲凹部14Aと凸部14とによって収納状態からの引出し の飛び出しが規制される。
【0018】 上記実施例によれば、引出し1の出し入れの際に引出し1のレール部9が常に ガイドローラー7の大径部7Aと本体レール6側面間に挟まれた状態で小径部7 B上を確実に走行し、同時に反対側の引出しレール部9Aがそのフランジ部8B と本体レール6A側面間に挟まれた状態で幅広部8A上を確実に走行し、その大 径部7Aとフランジ部8Bによって引出しの水平振れが完全に防止でき、そのた め引出しの脱輪を完全に回避できる。また、引き出した状態の場合に引出し1の 横方側から力が作用しても、引出し1のレール部9が常にガイドローラー7の大 径部7Aと本体レール6側面間に、同時に反対側の引出しレール部9Aがそのフ ランジ部8Bと本体レール9A側面間に挟まれた状態にあるから引出しの両レー ル部9,9Aの振れがガイドローラー7,8の大径部7Aの側面とフランジ8B の側面との両方で完全に阻止され、引出しの脱輪が完全に回避できる。
【0019】 また、特に摩耗のはげしい両ストッパ部13,13Aを引出し前部の折り返し た両レール部内のリブRに形成したから、幅を広くして接触面を大きくでき、引 出しレール部にストッパ部を直接設けたものに比べてはるかに長期使用に耐える ことができ、その上に引出しの上縁より上下に突出する樹脂製後部車輪11を抜 け止め輪12Aを用いて引出し1の側面に突設された金属製の軸12に回転可能 に取り付けるようにしたから、従来のプラステック軸に比べてはるかに強度が強 く長期使用に耐え、しかも軸の取付け作業がきわめて容易になる。 なお、上記実施例では引出しに折り返し部が一体成形されたものを示したが、 これに限られるものではなく、従来と同様に単独部品としての引出しレール部を 引出しに取り付ける構成のものでも同様に適用できるものである。また、各構成 要素における形状は上記の機能を満足し得る範囲で適宜に設計変更できるもので ある。
【0020】
【考案の効果】
上述した本考案によれば、少なくとも一方の本体レールに配設されたガイドロ ーラーの外周を大径と小径の2段に形成し、その小径部側が外方になるように本 体レールに配設し、一方の引出しレール部がそのガイドローラーの大径部と前記 本体レール側面間に挟まれた状態で前記小径部上を走行するようにしたから、引 出しの出し入れの際に、レール部が常にガイドローラーの大径部と本体レール側 面間に挟まれた状態で小径部上を確実に走行し、その大径部によって引出しの水 平振れが完全に防止でき、そのために収納本体に対する引出しの収容幅を狭める ことなく、引出しの脱輪を完全に回避できる。また、引き出した状態の場合に引 出しの横方側から力が作用しても、本体レール側面やガイドローラーの大径部に よってそのレール部の横振れが阻止され、引き出した状態での脱輪は完全に回避 される。
【0021】 また、一方の本体レールに配設されたガイドローラーの外周を大径と小径の2 段に形成し、その小径部側が外方になるように本体レールに配設し、他方の本体 レールに配設されたガイドローラーは幅広部の内側のみにフランジ部を形成し、 また引出しの両側上縁を折り返して形成した引出しレール部のうち、一方の引出 しレール部が上記ガイドローラーの大径部と前記本体レール側面間に挟まれた状 態で前記小径部上を走行するようにし、同時に上記他方の引出しレール部がその フランジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で幅広部上を走行するようにした から、引出しの出し入れの際に一方のレール部が常にガイドローラーの大径部と 本体レール側面間に挟まれた状態で小径部上を確実に走行し、同時に他方の引出 しレール部がそのフランジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で幅広部上を確 実に走行し、その大径部とフランジ部によって引出しの水平振れが完全に防止で き、そのため収納本体に対する引出しの収容幅を狭めることなく、引出しの脱輪 を完全に回避できる。また、引き出した状態の場合に引出しの横方側から力が作 用しても、一方のレール部が常にガイドローラーの大径部と本体レール側面間に 、同時に他方の引出しレール部がそのフランジ部と本体レール側面間に挟まれた 状態にあるから引出しレール部の振れがガイドローラーの大径部側面とフランジ 側面との両方で完全に阻止され、引出しの脱輪が完全に回避できる。
【0022】 さらに、引出し前部の折り返した両レール部内のリブに、一方はガイドローラ ーの大径部に接し、他方はフランジ部に接するストッパ部を形成したから、引出 しを収納する際には、上記両ストッパ部の凸部がそれぞれガイドローラーの大径 部とフランジ部に同時に突き当たり、それらに乗り上げるため引出し全体の重量 が抵抗となって収納速度が減速し、続いて両ストッパ部の弯曲凹部がそれぞれガ イドローラーの大径部とフランジ部に同時に乗るから、ガイドローラーの大径部 およびフランジ部とストッパ部の弯曲凹部との間の滑りにより静止し、引出しを 静かに、かつ確実に停止できる。加えて、これらの両側に形成したストッパ部の 弯曲凹部と凸部とによって収納状態の引出しの飛び出しを完全に規制することが できる。
【0023】 また、特に摩耗のはげしい両ストッパ部を引出し前部の折り返した両レール部 内のリブに形成したから、幅を広くして接触面を大きくでき、引出しレール部に ストッパ部を直接設けたものに比べてはるかに長期使用に耐えられる。その上に 引出しの上縁より上下に突出する後部車輪を抜け止め輪を用いて引出しの側面に 突設された軸に回転可能に取り付けるようにしたから、従来のものに比べてはる かに強度が強く長期使用に耐え、しかも軸の取付け作業がきわめて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の引出しを収納する際の中間状態を示
す断面図である。
【図2】本実施例の引出しを収納する際にストッパ部の
凸部がガイドローラーの大径部とフランジ部に同時に乗
り上げた状態を示す断面図である。
【図3】本実施例の引出しを収納する際にストッパ部の
弯曲凹部がガイドローラーの大径部とフランジ部に同時
に乗った状態を示す断面図である。
【図4】本実施例の引出しの平面図である。
【図5】図4のAA線で一部断面とした側面図である。
【図6】図5に示した引出しのストッパ部分の斜視図で
ある。
【図7】図6に示したストッパ部分がガイドローラーに
入り込んだ状態を示す斜視図である。
【図8】本実施例の引出しの側面図である。
【図9】図8のBB線で一部断面とした平面図である。
【符号の説明】
1 引出し 2 収納本体 3 両側板 4,5 レール部 6,6A 本体レール 7,8 ガイドローラー 7A 大径部 7B 小径部 8A 幅広部 8B フランジ部 9,9A 引出しレール部 10 切欠き部 11 樹脂製後部車輪 12 金属製の軸 12A 抜け止め輪 13,13A ストッパ部 14 凸部 14A 弯曲凹部 R リブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出しの両側上縁を折り返して引出しレ
    ール部を形成し、該引出しが収納される収納本体の両側
    板に上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レー
    ルをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端下部には
    それぞれガイドローラーを配設し、前記引出しレール部
    が該ガイドローラー上を走行し、かつ前記引出し後部両
    側の上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪が前
    記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間を走
    行する引出し装置において、少なくとも一方の本体レー
    ルに配設された前記ガイドローラーの外周を大径と小径
    の2段に形成し、該小径部側が外方になるように本体レ
    ールに配設し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドロ
    ーラーの大径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態
    で前記幅広小径部上を走行するように構成したことを特
    徴とする引出し装置。
  2. 【請求項2】 引出しの両側上縁を折り返して引出しレ
    ール部を形成し、該引出しが収納される収納本体の両側
    板に上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レー
    ルをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端下部には
    それぞれガイドローラーを配設し、前記引出しレール部
    が該ガイドローラー上を走行し、かつ前記引出し後部両
    側の上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪が前
    記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間を走
    行する引出し装置において、少なくとも一方の本体レー
    ルに配設された前記ガイドローラーの外周を大径と小径
    の2段に形成し、該小径部側が外方になるように本体レ
    ールに配設し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドロ
    ーラーの大径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態
    で前記幅広小径部上を走行するように構成し、さらに引
    出し前部の前記一方の折り返しレール部内のリブに前記
    ガイドローラーの大径部と接するストッパ部を形成した
    ことを特徴とする引出し装置。
  3. 【請求項3】 引出しの両側上縁を折り返して引出しレ
    ール部を形成し、該引出しが収納される収納本体の両側
    板に上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レー
    ルをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端下部には
    それぞれガイドローラーを配設し、前記引出しレール部
    が該ガイドローラー上を走行し、かつ前記引出し後部両
    側の上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪が前
    記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間を走
    行する引出し装置において、前記一方の本体レールに配
    設されたガイドローラーの外周を大径と小径の2段に形
    成し、該小径部側が外方になるように本体レールに配設
    し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドローラーの大
    径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態で前記小径
    部上を走行するようにするとともに、他方の本体レール
    に配設されたガイドローラーは幅広部の内側のみにフラ
    ンジ部を形成し、かつ他方の引出しレール部が該フラン
    ジ部と本体レール側面間に挟まれた状態で該幅広部上を
    走行するように構成したことを特徴とする引出し装置。
  4. 【請求項4】 引出しの両側上縁を折り返して引出しレ
    ール部を形成し、該引出しが収納される収納本体の両側
    板に上下2段のレール部を有する断面コ字形の本体レー
    ルをそれぞれ取り付け、該各本体レールの前端下部には
    それぞれガイドローラーを配設し、前記引出しレール部
    が該ガイドローラー上を走行し、かつ前記引出し後部両
    側の上縁より上下に突出させて設けられた後部車輪が前
    記断面コ字形の本体レールの上下2段のレール部間を走
    行する引出し装置において、前記一方の本体レールに配
    設されたガイドローラーの外周を大径と小径の2段に形
    成し、該小径部側が外方になるように本体レールに配設
    し、かつ一方の引出しレール部が該ガイドローラーの大
    径部と前記本体レール側面間に挟まれた状態で前記小径
    部上を走行するようにするとともに、他方の本体レール
    に配設されたガイドローラーは幅広部の内側のみにフラ
    ンジ部を形成し、他方の引出しレール部が該フランジ部
    と本体レール側面間に挟まれた状態で該幅広部上を走行
    するように構成し、さらに引出し前部の折り返した両レ
    ール部内のリブに前記ガイドローラーの大径部またはフ
    ランジ部のいずれかに接するストッパ部を形成したこと
    を特徴とする引出し装置。
  5. 【請求項5】 引出しの後部両側の引出しレール部を切
    り欠いた引出しの側面に、該引出しの上縁より上下に突
    出する樹脂製後部車輪用の軸を抜け止め輪を用いて取り
    付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記
    載の引出し装置。
JP1996001789U 1996-02-21 1996-02-21 引出し装置 Expired - Lifetime JP3031228U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001789U JP3031228U (ja) 1996-02-21 1996-02-21 引出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001789U JP3031228U (ja) 1996-02-21 1996-02-21 引出し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3031228U true JP3031228U (ja) 1996-11-22

Family

ID=43166186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996001789U Expired - Lifetime JP3031228U (ja) 1996-02-21 1996-02-21 引出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031228U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1109917A (en) Drawer and support system
US4121876A (en) Telescopic guide for drawers in particular metal drawers
US5090787A (en) Drawer runner
JPH0515446B2 (ja)
US8998355B2 (en) Drawer guide system
JP3031228U (ja) 引出し装置
US4639145A (en) Drawer guide
JP4511692B2 (ja) 引出しのスライド構造
KR20050037206A (ko) 자동차용 재떨이 구조
KR200349789Y1 (ko) 가구용 슬라이드 다단레일
JP3771106B2 (ja) シートスライド装置及びその樹脂スライダー
CA2116203C (en) A pull-out guide for drawers
US3009755A (en) Drawer suspension slide
JPH0621438U (ja) 引出しのガイド構造
JPS646122Y2 (ja)
CN219515721U (zh) 一种抽拉式储物装置
CN210371663U (zh) 一种用于车辆扶手台的滚珠导轨
JPH0621439U (ja) 引出し装置
JPH059853Y2 (ja)
JPS6330947Y2 (ja)
JPH033220Y2 (ja)
CN219845673U (zh) 一种金属抽屉
JPH0511968B2 (ja)
JPH0421306Y2 (ja)
CA2073365A1 (en) Track means for drawers