JP3030794U - 印刷装置とその近辺領域の清掃のための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残渣が手作業での仕上げなしで十分に取り除
かれるように、印刷装置とその近辺領域の清掃を保証す
る。 【解決手段】 印刷装置胴１３，１４の胴楔部２０にお
いて、印刷装置に吸引ユニット８が付属していて、吸引
ユニット８の吸引開口１９が、実質的に、印刷装置胴１
３，１４の外套面１５，１６に付属している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は輪転印刷機の印刷装置用清掃装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

輪転印刷機では一般に、そしてまた、版が機械の中で直接生成されるような輪 転印刷機の場合にも、印刷品質が損なわれないためには紙のごみや乾いたインキ 残渣をインキ装置や印刷装置から除去しなければならない問題が起こる。手作業 での清掃は、非常に面倒で時間がかかり、印刷装置におけるアクセスしにくいと ころでは、清掃を望んでも、できずに残される。

【０００３】 従来の印刷機の印刷装置での印刷装置清掃以外として、直接生成される版を印 刷機の中でじかに有している印刷装置の場合には、印刷装置やインキ装置からの 、特にシリコンの残渣の除去が、既に前述したような他の粒子の除去と共に必要 である。

【０００４】 フラシ掛けのような機械的装置とか静電気的諸要素は、上述した残渣の除去に は不十分である、ということが判明している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案の目的は、残渣が手作業での仕上げなしで十分に取り除か れるように、印刷装置とその近辺領域の清掃を保証する清掃装置を提供すること にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、この目的は、印刷装置に、印刷装置胴の胴楔部において、吸 引ユニットが付属していて、該吸引ユニットの吸引開口が、実質的に、印刷装置 胴の外套面に付属していることによって達成される。

【０００７】 吸引ユニットが制御され得る負圧源と接続されていて、それにより、吸引の強 さが変えられ得るし、吸引ユニットの吸引能力が制御され得る。吸引ユニットの 複数の開口が、両方の胴の外套面に向けられているので、両方の胴から、そして また近辺の楔領域からの、残渣の除去が行われる。

【０００８】 その他の詳細は、従属の請求項から知られる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施形態について図面を参照して説明する。

【００１０】 図１は、ここでは例としてサテライトの原理で構成されている輪転印刷機の側 面図である。

【００１１】 側面壁２において圧胴１が支持されていて、その圧胴１の周囲上には複数の紙 葉が同時に収容され得る。圧胴１には、サテライト的に配置された印刷装置３， ４，５，および６付属していて、それら印刷装置３〜６は、圧胴１の外套面上に 固定された複数の紙葉に印刷する。

【００１２】 印刷装置３，４，５，および６は、版胴１３と、なお、互いに組み合って働く ゴム胴１４を含んでいる。版胴１３へのインキの搬送は、インキ装置によって行 われ、そこでは、版へのインキの塗り付けは着けローラ１１，１９によって行わ れる。版胴１３の外套面には洗浄装置７が付属している。さらに、各印刷装置３ 〜６には、胴楔部２０において吸引ユニット８が付属していて、その吸引ユニッ ト８は、互いに組み合って働く印刷装置胴１３と１４の外套面に可能な限り近く に配置されている。第４の印刷装置６においては、脱離したインキ残渣や、その 他の粒子、例えばシリコン粒子のような粒子が、脱離の後に直ちに印刷装置から 取り出され得るように、吸引ユニット８が洗浄装置７の直後に配置されているこ とが見られる。第４の印刷装置６においては、なお、第２の吸引ユニット８が、 互いに組み合って働く両方の印刷装置胴１３、１４の上側の胴楔部の中に設けら れている。

【００１３】 図２は、二つの印刷装置胴の間の楔領域の詳細を示している。

【００１４】 図２において、印刷装置の版胴１３とゴム胴１４が、拡大された尺度で示され ている。版胴１３の下方には洗浄装置７が配置されている。さらに、版胴１３の 外套面１５上には、インキ搬送のための着けローラ１０と１１が押し当たってい る。互いに組み合って働く両方の印刷装置胴１３と１４の楔領域２０の中に、吸 引ユニット８が見られる。吸引ユニット８は、吸引短管１７として形成されてい て、吸引短管１７は、管状に延びた中空体において各側の開口１９を有している 。管状中空体状に形成されたそれら開口１９は、各側で実質的に、互いに組み合 って働く両方の印刷装置胴１３と１４の外套面１５と１６への方向に向いている 。吸引短管１７が、ここでは図示していない制御され得る負圧源と接続されるな らば、中空体１８にも開口１９にも負圧が作用し、それが、楔領域２０から、洗 浄装置によって脱離させられた、すべてのシリコン、紙、ごみ、またはその他の 例えばインキの残渣を吸引し、外套面１５と１６から引き離す。また、洗浄装置 ７を通過した直後に、脱離させられたインキ残渣やシリコン粒子が直接印刷装置 胴１３の外套面１５から引き離されるように、ここでは図示していない様式によ って、吸引ユニット８が、洗浄装置７のすぐ近くに配置されてもよい。

【００１５】 本考案の他の実施形態においては、例えば、サテライト式にグルーピングされ た印刷装置３，４，５，および６の各々に配置された吸引ユニットのすべてを唯 一つの負圧源と接続し、対応するそれぞれの吸引ユニットへの、印刷装置別に制 御され得る負圧の分配を保証するような複数の装置を設けることが考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】サテライトの原理で働く印刷機の側面図であ
る。

【図２】二つの印刷装置胴の間の楔領域２０の詳細図で
ある。

【符号の説明】

１ 圧胴 ２ 側面壁 ３〜６ 印刷装置 ７ 洗浄装置 ８ 吸引ユニット ９〜１１ 着けローラ １２ 回転軸線 １３ 版胴 １４ ゴム胴 １５，１６ 外套面 １７ 吸引短管 １８ 空所 １９ 開口 ２０ 胴楔部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)考案者 アンドレーアス デトメレス ドイツ連邦共和国 69256 マウエル フ リーダーシュトラーセ 15

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷装置が版胴とゴム胴を含んで圧胴と
   組み合って働き、各印刷装置に、版胴またはゴム胴の清
   掃のための洗浄装置が付属している、印刷装置とその近
   辺領域の清掃のための装置において、 印刷装置（３，４，５，６）に、印刷装置胴（１３，１
   ４）の胴楔部（２０）において、吸引ユニット（８）が
   付属していて、該吸引ユニット（８）の吸引開口（１
   ９）が、実質的に、前記印刷装置胴（１３，１４）の外
   套面（１５，１６）に付属していることを特徴とする、
   印刷装置とその近辺領域の清掃のための装置。
2. 【請求項２】 前記吸引ユニット（８）が各印刷装置
   （３，４，５，６）の清掃装置（７）に付属している、
   請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 前記吸引ユニット（８）が、回転するブ
   ラシを含んでいる、請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】 前記吸引ユニット（８）が、ゴム被覆さ
   れたローラボディを含んでいる、請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 前記吸引ユニット（８）が、制御され得
   る負圧源と接続されている、請求項１記載の装置。