JP3436541B2 - 端物印刷に用いられる多色ウェブ輪転印刷機 - Google Patents

端物印刷に用いられる多色ウェブ輪転印刷機

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式の、端
物印刷に用いられる多色ウェブ輪転印刷機に関する。
マンローランド・ドゥルックマシーネン社（Firma M
AN−Roland Druckmaschinen AG）（ドイツ連邦共和国
在）のカタログに基づき、端物印刷のための８つのイン
キ装置を備えた多色ウェブ輪転印刷機が公知である（カ
タログNr.235 850 d/4.90.5pd;Polyman von der D
RUPA、1990年）。この多色ウェブ輪転印刷機は水平方向
の配置形式で、ロール交換器と、８色の印刷インキのた
めの相前後して配置された４つの印刷装置と、乾燥器
と、冷却ユニットと、ターンバーユニットと、折り機と
から成っている。印刷装置の印刷ユニットのためのイン
キ装置は、水平方向に延びる紙ウェブの下方と上方とに
配置されている（第６図）。
英国特許第2229140号明細書には、上下に配置された
複数の両面印刷用の印刷装置を備えた多色ウェブ輪転印
刷機が開示されている。この両面印刷用の印刷装置に
は、ロール交換器によって紙ウェブが供給される。印刷
後に紙ウェブは乾燥炉を通過し、最終的に折り機に進入
する。
上記多色ウェブ輪転印刷機の欠点は、印刷機の大きな
長さである。このことは、印刷機の構造における高いコ
ストを生ぜしめると同時に、組立てに必要となる所要ス
ペースのための高められたコストをも生ぜしめる。さら
に、印刷を施したい紙ウェブは各印刷個所の間の比較的
長い移動距離を進まなければならない。このことは、見
当合わせを困難にするおそれがある。さらに、上記多色
ウェブ輪転印刷機の欠点は、印刷ユニットに対応したイ
ンキ装置が、上方から下方へのインキ流方向と、下方か
ら上方へのインキ流方向とを有していることである。こ
のことは、種々異なるインキ特性を生ぜしめるおそれが
ある。
本発明の課題は、冒頭で述べた形式の多色ウェブ輪転
印刷機を改良して、公知先行技術に比べてほぼ同じ構成
高さにおいて、多数の1/1印刷ユニットを用いる端物印
刷のための同じ出力パラメータを有する、短い構成長さ
の多色ウェブ輪転印刷機を提供することである。
この課題は、本発明によれば請求項１の特徴部に記載
の構成により解決される。
本発明によれば、特に次のような利点が得られる： 本発明による印刷機は、ほぼ同じ構成高さにおいて、
著しく短縮された全長を有している。これによって、極
端な構成コストが節約される。さらにブリッジ構造で上
下に配置された印刷ユニットの短縮された構成に基づ
き、端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機を極端に短
縮することが可能となる。各印刷ユニットにおけるイン
キ流は常に同じ方向を有しているので、全ての印刷ユニ
ットにおいて同じインキ特性が得られる。印刷ユニット
の比較的小さな相互間隔に基づき、始動過程および制動
過程時、たとえば版板交換時に損紙の量が減じられる。
さらに、印刷装置は補助印刷装置もしくは運転中の版板
交換［インプリンタ（Imprinter）］のための印刷装置
としても使用可能である。
さらに、各印刷ユニット毎に版胴およびゴム胴の迅速
な交換が可能となることに基づき、印刷装置の良好なサ
イズ可変性を得ることができる。印刷装置の休止状態で
は、良好な機械接近性において、有端のゴムブランケッ
トまたは無端、つまりエンドレスなゴムブランケット
（スリーブ）の手による交換が可能となる。同じく、版
板を手でまたは版板交換装置を用いて版胴に装着するこ
とができる。また、エンドレスなゴムブランケットをゴ
ム胴に装着することも可能である（スリーブ）。このこ
とは、版胴において版板を交換する場合にも可能であ
る。本発明による印刷装置はサテライト構造のこのよう
な印刷装置においても、構造高さに関する利点を有して
いる。
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明す
る。
第１図は、本発明による配置形式における印刷機の概
略的な側面図である。
第２図は、印刷ユニットを収容するための移動可能な
フレーム部分を備えた、第１図に示した印刷ユニットを
休止位置で示す概略図である。
第３図は、印刷ユニットの各構成部分を収容するため
の２つの移動可能なフレーム部分を備えた、第１図に示
した印刷ユニットを休止位置で示す概略図である。
第４図は、第２図に示した印刷ユニット４のコンベン
ショナル式のインキ装置および湿し装置の拡大図であ
る。
第５図は、第３図に示した印刷ユニット５のアニロッ
クス短型路型インキ装置の拡大図である。
第６図は、公知先行技術による端物印刷のための多色
ウェブ輪転印刷機を示す概略図である。
第７図は、第６図に示した公知先行技術に比べて同じ
縮尺で端物印刷のための本発明による多色ウェブ輪転印
刷機を示す概略図である。
端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機（第１図）の
上側の支持体71と下側の支持体72との間では、第１の水
平な平面59に、全体的に符号６で示した多重印刷装置が
示されている。この多重印刷装置６は印刷ユニット２〜
５および印刷ユニット11〜14から成っている。これらの
印刷ユニット２〜５および印刷ユニット11〜14はそれぞ
れゴム胴16.2〜16.5およびゴム胴16.11〜16.14を有して
いる。このゴム胴はそれぞれブリッジ印刷ユニット２−
11,3−12,4−13,5−14（BB型）に配置されている。各ゴ
ム胴16.2〜16.5,16.11〜16.14には、版胴17.2〜17.5,1
7.11〜17.14が対応している。各版胴17には、湿し装置1
8と、コンベンショナル式のインキ装置19とが対応して
いてよい（第４図）。また、版胴17.2〜17.5,17.11〜1
7.14にそれぞれ噴霧式湿し装置21とアニロックス短経路
型インキ装置22とを対応させることも可能である（第５
図）。ブリッジ印刷ユニット２−11,3−12,4−13,5−14
は対称的に鉛直方向で分割可能であり、これらのブリッ
ジ印刷ユニットの少なくとも半分11〜14は両支持体71,7
2の間で移動可能なフレーム部分９に配置されている。
これにより、保守作業を一層容易に実施することができ
る（第２図）。すなわち、図面で見て左側のフレーム部
分１は支持体固定的に配置されており、右側のフレーム
部分９はローラに、所定の間隔ａ（通行可能性を確保す
るため）にまで移動可能に配置されていてよい。
また別の変化実施例によれば、全てのゴム胴16.2〜1
6.5,16.11〜16.14を、２つの支持体71,72の間に設けら
れた、支持体固定的な真ん中の部分73に定置に支承する
ことも可能である。この場合、前記ゴム胴は紙ウェブ58
の厚さを除いて互いに接触しており、印刷ユニット２〜
５の版胴17.2〜17.5と、それぞれ所属の噴霧式湿し装置
21と、アニロックス短経路型インキ装置22とは、図面で
見て左側の、水平方向に移動可能なフレーム部分７に配
置されている。同じく、印刷ユニット11〜14の版胴17.1
1〜17.14と、所属の噴霧式湿し装置21と、アニロックス
短経路型インキ装置22とは一緒になって、図面で見て右
側のフレーム部分８に水平方向に移動可能に配置される
（第３図）。フレーム部分7,8,;9はローラ（詳しく図示
しない）で移動可能であり、復動式の作業シリンダ（詳
しく図示しない）によって操作される。フレーム部分７
〜９はその上側で支持体71に案内されている。両実施例
（第２図、第３図）においては、インキ装置19も湿し装
置18も、コンベンショナル構造で形成されているか、ま
たはアニロックス短経路型インキ装置22もしくは噴霧式
湿し装置21として形成されていてもよい。フレーム部分
7,8は印刷ユニットの休止状態において、支持体固定的
な真ん中の部分73に対してそれぞれ所定の間隔ｂを有し
ている。この間隔ｂは間隔ａ（おとなの身体幅）に相当
している。
コンベンショナル式のインキ装置19は、版胴17.4に接
触した３つのインキ着けローラ26〜28を有している。最
上位のインキ着けローラ28は３つのインキ渡しローラ3
0,31,32と２つのインキ練り胴33,34とを介して、下側
の、版胴17.4に接触したインキ着けローラ26に接続され
ている。下側のインキ練り胴33はインキ渡しローラ36と
インキ練り胴37と移しローラ38とを介して、インキつぼ
40のインキ出しローラ39に接続されている。湿し装置18
の、版胴17.4に接触した水着けローラ42は水渡しローラ
43を介して水だめ45の水元ローラ44に接続されている
（第４図）。
アニロックス短経路型インキ装置22は、版胴17.5に接
触した１つまたは２つのインキ着けローラ47,48を有し
ており、このインキ着けローラ47,48はインキ出しロー
ラ49を介してインキざら50に接続されている。インキざ
ら50の代わりに、公知のチャンバ型ドクタとインキ捕集
ざらとを使用することもできる。場合によっては噴霧式
湿し装置として形成された湿し装置21は、版胴17.5に接
触した水着けローラ52と、公知の噴霧装置53とから成っ
ていてよい（第５図）。
上下に配置された多重印刷装置６には、ロール交換器
56から引き込み装置57を介して走行する紙ウェブ58が供
給される。ロール交換器56および引き込み装置57は公知
の装置から成っていて、水平方向に延びる同じ第１の平
面59に位置している。たとえば4/4印刷を施された紙ウ
ェブ58が多重印刷装置６を鉛直方向で通過した後に、こ
の紙ウェブ58は、たとえば無接触に紙ガイドローラ61を
介して熱風乾燥器62に供給される。この熱風乾燥器62は
水平な方向で支持体71,72の第２の平面63に位置してい
る。この場合、この第２の水平な平面63は第１の水平な
平面59の上に位置している。熱風乾燥器62はロール交換
器56と引き込み装置57との上に延びていて、さらに部分
的に多重印刷装置６の上にも延びている。熱風乾燥器62
は少なくともロール交換器56の上に延びている。紙ウェ
ブ58の走行方向で見て、熱風乾燥器62には、第２の平面
63に位置する公知の冷却ローラユニット64が続いてい
る。この冷却ローラユニット64の下には、ターンバー上
部構造66が配置されている。紙ウェブ58はこのターンバ
ー上部構造66を通過し、その後に紙ウェブ58は公知のフ
ォーマユニット67を介して、ロール交換器56の、引き込
み装置とは反対の側で第１の平面59に設けられた、排紙
装置を備えた公知の折り機68に供給される。したがっ
て、端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機の同じ構成
高さにおいて、より短い構成長さが得られる。この場
合、4/4印刷が可能となると同時に、「インプリンタ（I
mprinter）」運転を実施することもできる。ゴム胴と版
胴とは保守作業のためや、ゴムブランケット被膜または
版板の手による交換のために良好に接近可能となる。公
知の版板交換装置によって、版板の自動的な交換を行う
こともできる。また、印刷版を機械から取り出す必要な
しに露光・消去ユニットによって印刷版を変えることも
可能である。さらに、直径の変えられた版胴またはゴム
胴を使用することもできる（第３図）。この場合、胴の
軸ジャーナルのための支承ユニットが交換可能に形成さ
れていなければならない。公知の装置（たとえばドイツ
連邦共和国特許出願公開第3500319号明細書）の使用時
では、胴を片側で緊締することもできるので、まだ印刷
機に存在する胴に、エンドレスな被覆体（ゴムブランケ
ット被覆体または印刷被覆体）を設けることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルティン ハインツ シェープス ドイツ連邦共和国 Ｄ−97261 ギュン タースレーベン ロスシュトラーセ 20 アー (56)参考文献 特開 昭62−95223（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−1946（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−20347（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41F 13/00 B41F 7/12 B41F 23/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機で
    あって、両面印刷のための複数の印刷装置（BB型）が設
    けられており、該印刷装置にロール交換器から紙ウェブ
    が供給されるようになっており、該紙ウェブが、印刷後
    に、ウェブ走行方向で見て乾燥炉に供給され、引き続き
    折り機に供給される形式のものにおいて、第１の平面
    （59）に設置されて上下に配置された、それぞれ２つの
    版胴（17）と２つのゴム胴（16）とから成る複数のブリ
    ッジ印刷ユニット（2,11;3,12;4,13;5,14）を備えた印
    刷装置（６）が配置されており、該印刷装置（６）のブ
    リッジ印刷ユニット（2,11;3,12;4,13;5,14）が、２つ
    の部分（1;9）、つまり一方の側の印刷ユニット（２〜
    ５）を収容するための一方の側のフレーム部分（１）
    と、他方の側の印刷ユニット（11〜14）を収容するため
    の他方の側のフレーム部分（９）とに分割可能であり、
    両フレーム部分（1,9）が、互いに所定の、水平方向の
    間隔（ａ）を置いて離隔可能であり、前記印刷装置
    （６）にロール交換器（56）が前置されており、少なく
    とも乾燥炉（62）が、第１の平面（59）の上に位置する
    第２の平面（62）に配置されていることを特徴とする、
    端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機。
  2. 【請求項２】端物印刷のための多色ウェブ輪転印刷機で
    あって、両面印刷のための複数の印刷装置（BB型）が設
    けられており、該印刷装置にロール交換器から紙ウェブ
    が供給されるようになっており、該紙ウェブが、印刷後
    に、ウェブ走行方向で見て乾燥炉に供給され、引き続き
    折り機に供給される形式のものにおいて、第１の平面
    （59）に設置されて上下に配置された、それぞれ２つの
    版胴（17）と２つのゴム胴（16）とから成る複数のブリ
    ッジ印刷ユニット（2,11;3,12;4,13;5,14）を備えた印
    刷装置（６）が配置されており、該印刷装置（６）のブ
    リッジ印刷ユニット（2,11;3,12;4,13;5,14）が、３つ
    の部分（7;8;73）、つまり一方の側のインキ装置（19）
    と対応する版胴（17.2〜17.5）とを収容するための一方
    の側のフレーム部分（７）と他方の側のインキ装置（1
    9）と対応する版胴（17.11〜17.14）とを収容するため
    の他方の側のフレーム部分（８）と、互いに胴入・胴抜
    き可能な、対応する数（16.2〜16.5;16.11〜16.14）の
    ゴム胴対（16.2−16.11;16.3−16.12;16.6−16.13;16.5
    −16.14）を収容するための、下側の支持体（72）に支
    持体固定的に結合された真ん中の部分（73）とに分割可
    能であり、しかも一方の側のフレーム部分（７）と他方
    の側のフレーム部分（８）とが、真ん中の部分（73）に
    対して水平方向の所定の間隔（a;b）を置いて離隔可能
    であり、前記印刷装置（６）にロール交換器（56）が前
    置されており、少なくとも乾燥炉（62）が、第１の平面
    （59）の上に位置する第２の平面（62）に配置されてい
    ることを特徴とする、端物印刷のための多色ウェブ輪転
    印刷機。
  3. 【請求項３】一方のフレーム部分（１）が、支持体固定
    的に（72）に配置されている、請求項１記載の印刷機。
  4. 【請求項４】両フレーム部分（1;9）が、運転状態で互
    いにロック可能に配置されている、請求項１または３記
    載の印刷機。
  5. 【請求項５】一方の側のフレーム部分（７）と、他方の
    側のフレーム部分（８）とが、運転状態で真ん中の部分
    （73）とロック可能に配置されている、請求項２記載の
    印刷機。
  6. 【請求項６】熱風乾燥器（62）と冷却ローラユニットと
    が、水平方向の第２の平面（63）に配置されている、請
    求項１から５までのいずれか１項記載の印刷機。
  7. 【請求項７】乾燥炉（62）が、ロール交換器（56）の上
    に配置されている、請求項１から６までのいずれか１項
    記載の印刷機。
  8. 【請求項８】乾燥炉（62）が、ロール交換器（56）と引
    き込み装置（57）との上に配置されている、請求項１か
    ら６までのいずれか１項記載の印刷機。
  9. 【請求項９】乾燥炉（62）が、ロール交換器（56）と、
    引き込み装置（57）と、さらに少なくとも部分的に印刷
    装置（６）との上に配置されている、請求項１から６ま
    でのいずれか１項記載の印刷機。
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