JP3030727B2 - 3枚合せ金属板よりなる熱交換器の製造法 - Google Patents

3枚合せ金属板よりなる熱交換器の製造法

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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/12Elements constructed in the shape of a hollow panel, e.g. with channels
    • F28F3/14Elements constructed in the shape of a hollow panel, e.g. with channels by separating portions of a pair of joined sheets to form channels, e.g. by inflation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3枚合せ金属板より
なる熱交換器の製造法に関す
【0002】この明細書においてアルミニウムという用
語は、純アルミニウムのほかアルミニウム合金も含む意
味で用いる。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば床暖房や壁暖房に用いられ
る輻射式放熱器および冷房や保冷に用いられる冷凍機の
蒸発器等を構成する熱交換器としては、2枚のアルミニ
ウム板のいずれか一方の板に、圧着防止剤を所定形状に
印刷し、この面に他方の板を圧着した後、両板間の非圧
着部に流体圧を導入してこれを膨出せしめ、流体流路を
形成する、いわゆるロールボンド法によりつくられたも
のがすでに公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
1つ流体流路を備えている熱交換器では、1つの熱交換
器に2種類の流体とくに液体を流すことができなかっ
た。従って、2種類の液体を流すには、別々に作成した
2つの熱交換器部材を組合わせることが考えられるが、
これでは熱交換器全体の製作が非常に面倒であるばかり
か、2つの別体の熱交換器部材を組合わせるため、熱交
換器部材同士の間の伝熱性が良くないという問題があっ
た。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、1つの熱交換器に2種類の流体を流すことが
できて、2つの熱交換部が形成されており、しかも2つ
の熱交換部同士の間の伝熱性がきわめて良好で、すぐれ
た熱交換性能を有しており、さらに構造が簡単で、部品
点数が少なく、軽量化およびコンパクト化を図り得ると
いう、すぐれた特質を有する3枚合せ金属板よりなる熱
交換器を、非常に能率良く製造することができ、熱交換
器の生産性を大幅に増大し得て、これを安価に市場に供
給し得る、3枚合せ金属板よりなる熱交換器の製造法
提供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】記の目的を達成するた
めに、この発明による3枚合せ金属板よりなる熱交換器
の製造法は、属製の芯板と同表板の対向面のうち、い
ずれか一方の対向面に圧着防止剤を所要パターンに印刷
するとともに、上記芯板と金属製の裏板の対向面のう
ち、いずれか一方の対向面に圧着防止剤を所要パターン
に印刷し、芯板の一側縁中央の流体圧導入対応部分に切
欠きを設けておき、これら芯板と表裏板とを重ねて圧着
することにより、芯板の上下両側に非圧着部を有する3
枚合せ金属板を形成し、芯板の一側縁中央の切欠きの部
分において、表裏両板の側縁部を拡大して、開口部を形
成し、この開口部に、流体圧導入パイプの先端部を差し
込み 、ついでこの3枚合せ金属板の上下両非圧着部に流
体圧を導入することによって、表板と裏板とにそれぞれ
所要パターンの膨出部を一挙に設けて、芯板の両側に第
1および第2流体流路を形成し、両流体流路を有する3
枚合せ金属板を得ることを特徴としている。
【0007】上記この発明の方法により製造された3枚
合せ金属板よりなる熱交換器には、下記の3つの実施
様がある。
【0008】すなわち、まず3枚合せ金属板よりなる熱
交換器の第1の実施態様では、第1および第2流体流路
のうちの一方の流路の両端部に流体導入・排出用パイプ
がそれぞれ接続されて、芯板の片側に流体通過熱交換部
が形成され、他方の流路の1つの端部に作動流体導入用
パイプが接続されて、作動流体の注入後に同パイプの端
部が塞がれることにより、該流路に作動流体が封入さ
れ、芯板の他側にヒートパイプ部が形成されている。
【0009】この第1の実施態様の熱交換器は、例えば
床暖房器、壁暖房器、冷却まな板および保冷庫などに用
いられる。これらの場合、芯板片側の流体通過熱交換部
の流体流路には、フロン、水(湯)またはオイル等の流
体を循環させる。芯板他側のヒートパイプ部には、フロ
ン、メタノール等の流体を封入する。
【0010】ここで、床暖房器や壁暖房器においては、
芯板片側の流体通過熱交換部の流体流路に湯を循環さ
せ、芯板他側のヒートパイプ部によりその温度を均一化
する。また、冷却まな板では、芯板片側の流体通過熱交
換部の流体流路に冷凍機で冷却したフロンを循環させ
て、該熱交換部を冷凍機の蒸発器として機能させ、芯板
他側のヒートパイプ部により冷却温度を均一化させるも
のである。
【0011】さらに、保冷庫においては、上記3枚合せ
金属板よりなる熱交換器を仕切壁として利用して、保冷
庫を上段および下段に区分し、相互に温度差をつける。
この場合、芯板片側の流体通過熱交換部の流体流路に冷
凍機で冷却したフロンを循環させて、該熱交換部を冷凍
機の蒸発器として機能させ、例えば保冷庫の上段の室を
強く冷却し、芯板他側のヒートパイプ部により保冷庫の
下段の室をこれより弱く冷却するものである。
【0012】つぎに3枚合せ金属板よりなる熱交換器の
第2の実施態様では、第1および第2流体流路のそれぞ
れ1つの端部に作動流体導入用パイプが接続されて、作
動流体の注入後に同パイプの端部が塞がれることによ
り、両流路に作動流体が封入され、芯板の表裏両側にヒ
ートパイプ部が形成されている。
【0013】この第2の実施態様の熱交換器は、例えば
保温庫および保冷庫などに用いられる。これらの場合、
芯板両側のヒートパイプ部には、それぞれフロン、メタ
ノール等の流体を、使用目的に応じて封入する。
【0014】ここで、保温庫および保冷庫においては、
例えば3枚合せ金属板よりなる熱交換器を仕切壁として
配置して、芯板両側のヒートパイプ部の作動流体の種類
を変えることにより、保温庫または保冷庫の上段の室と
下段の室に、部分的に温度差をつける目的で使用する。
【0015】また、この第2の実施態様の熱交換器の芯
板両側のヒートパイプ部の作動流体の種類を同一のもの
とすれば、一方のヒートパイプ部の作動流体が洩れた場
合でも、他方のヒートパイプ部の作動流体によって伝熱
作用が確保され、ヒートパイプの安全性を向上せしめ得
るものである。
【0016】また3枚合せ金属板よりなる熱交換器の
の実施態様では、第1および第2流体流路のそれぞれ
両端部に、同一または異なる流体が導入される流体導入
用パイプと、これらの流体が排出される流体排出用パイ
プとが接続されて、芯板の表裏両側に第1および第2流
体通過熱交換部が形成されている。
【0017】この第3の実施態様の熱交換器は、例えば
冷暖房器、およびオイルクーラなどに用いられる。これ
らの場合、芯板両側の流体通過熱交換部の流体流路に
は、フロン、水(湯)またはオイル等の流体を流通せし
める。
【0018】ここで、両流体通過熱交換部の流体流路に
は、例えばフロンとフロンのような同一の流体を流通さ
せ、あるいはまたフロンとオイル、フロンと水といった
相互に異なる流体を流通させる。また流体流路には、空
気等の気体を流通させることもあり、例えば空気と水、
あるいは空気とオイルといった組合わせであっても良
い。
【0019】
【作用】上記のこの発明の3枚合せ金属板よりなる熱交
器の製造法によれば、いわゆるロールボンド法を利用
して、芯板の両側に第1および第2流体流路を一挙に形
成することができるから、すぐれた特質を有する3枚合
せ金属板よりなる熱交換器を、非常に能率良く製造する
ことができ、熱交換器の生産性を大幅に増大し得て、こ
れを安価に市場に供給し得るものである。
【0020】そして、この発明の方法により製造された
3枚合せ金属板よりなる熱交換器では、芯板と表板との
間に第1流体流路が形成され、かつ芯板と裏板との間に
第2流体流路が形成されているから、1つの熱交換器に
2種類の流体を流すことができる。しかも2つの熱交換
部は芯板を介して一体に設けられているから、両熱交換
部同士の間の伝熱性がきわめて良好で、すぐれた熱交換
性能を有している。
【0021】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を、図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は、この発明の方法により製造した3
枚合せアルミニウム板よりなる熱交換器(10a) の第1実
施例を示すものである。同図において、熱交換器(10a)
は、芯板(1) と、これの両側の表裏板(2)(3)とよりなる
3枚のアルミニウム板により構成されている。そして、
一方の表板(2) に所要パターンの膨出部(4) が設けられ
て、芯板(1) と表板(2) との間に第1流体流路(6) が形
成されるとともに、他方の裏板(3) に所要パターンの膨
出部(5) が設けられて、芯板(1) と裏板(3) との間に第
2流体流路(7) が形成されている。
【0023】ここで、熱交換器(10a) の一側縁に、表側
の第1流体流路(6) の1つの端部と、裏側の第2流体流
路(7) の両端部とが露出せしめられていて、第1流体流
路(6) の1つの端部に作動流体導入用パイプ(20)が接続
されて、作動流体の注入後に同パイプ(20)の端部が塞が
れることにより、該流路に作動流体が封入され、芯板
(1) の表側にヒートパイプ部(15)が形成されるととも
に、裏側の第2流体流路(7) の両端部に流体導入・排
出用パイプ(21)(22)がそれぞれ接続されて、芯板(1)の
裏側に流体通過熱交換部(17)が形成されている。
【0024】この第1実施例の熱交換器(10a) におい
て、芯板(1) 表側のヒートパイプ部(15)には、フロン、
メタノール等の流体を封入する。芯板(1) の裏側に流体
通過熱交換部(17)の流体流路(7) には、フロン、水
(湯)またはオイル等の流体を循環させる。この第1実
施例の熱交換器は、例えば床暖房器、壁暖房器、冷却ま
な板および保冷庫などに用いられる。
【0025】つぎに、図2は、この発明の方法により製
造した3枚合せアルミニウム板よりなる熱交換器(10b)
第2実施例を示すものである。同図において、熱交換
器(10b) は、上記第1実施例の場合とほゞ同様である
、熱交換器(10b) の一側縁に、表裏両側の第1および
第2流体流路(6)(7)のそれぞれ1つの端部が露出せしめ
られていて、これらの端部に作動流体導入用パイプ(20)
(20)がそれぞれ接続され、作動流体の注入後に同パイプ
(20)(20)の端部が塞がれることにより、両流路(6) (7)
に作動流体が封入され、芯板(1) の表裏両側にヒートパ
イプ部(15)(16)が形 成されている。
【0026】この第2実施例の熱交換器(10b) におい
て、芯板(1) 両側のヒートパイプ部(15)(16)には、それ
ぞれフロン、メタノール等の流体を、使用目的に応じて
封入する。この第2実施例の熱交換器(10b) は、例えば
保温庫および保冷庫などに用いられる。
【0027】また図3は、この発明の方法により製造し
た3枚合せアルミニウム板よりなる熱交換器(10c) の
3実施例を示すものである。同図において、熱交換器(1
0c)は、上記第1実施例の場合とほゞ同様であるが、熱
交換器(10c) の一側縁に、表裏両側の第1および第2流
体流路(6)(7)のそれぞれ両端部が露出せしめられてい
て、両流体流路(6)(7)のそれぞれ両端部に、流体導入用
パイプ(21)(23)と流体排出用パイプ(22)(24)とが接続さ
れ、芯板(1) の表裏両側に第1および第2流体通過熱交
換部(17)(18)が形成されている。
【0028】この第3実施例の熱交換器(10c) におい
て、芯板(1) 両側の流体通過熱交換部(17)(18)の流体流
路(6)(7)には、フロン、水(湯)またはオイル等の流体
を流通せしめる。すなわち流体流路(6)(7)には、例えば
フロンとフロンのような同一の流体を流通させ、あるい
はまたフロンとオイル、フロンと水といった相互に異な
る流体を流通させる。また流体流路(6)(7)には、空気等
の気体を流通させることもあり、例えば空気と水、ある
いは空気とオイルといった組合わせの流体を流通させる
こともある。
【0029】この第3実施例の熱交換器(10c) は、例え
ば冷暖房器、およびオイルクーラなどに用いられる。
【0030】図4は、この発明の方法により製造した3
枚合せアルミニウム板よりなる熱交換器(10d) の第4実
施例を示すものである。ここで、上記図3の第3実施例
の場合と異なる点は、熱交換器(10d) の一側縁に、表側
の第1流体流路(6) の1つの端部と、裏側の第2流体流
路(7) の両端部とが露出せしめられ、同熱交換器(10d)
の左側に、表側の第1流体流路(6) の他の1つの端部が
露出せしめられている点にある。そして、第1および第
2流体流路(6)(7)のそれぞれ両端部に、同一または異な
る流体が導入される流体導入用パイプ(21)(23)と、これ
らの流体が排出される流体排出用パイプ(22)(24)とが接
続され、芯板(1) の表裏両側に第1および第2流体通過
熱交換部(17)(18)が形成されている点は、上記第3実施
例の場合と同様である。
【0031】図5〜図12は、この発明による3枚合せ
アルミニウム板よりなる熱交換器の製造法を工程順に示
すものである。上記第1〜第4実施例の熱交換器は、こ
の発明の方法により例えばつぎのようにして製造され
る。なお、この発明の方法は、いわゆるロールボンド法
を応用して、芯板(1) の両側に、2つの流体流路(6)(7)
を一挙に形成するものである。
【0032】まず図5に示すように、3枚のアルミニウ
ム板すなわち芯板(1) および表裏板(2)(3)を用意する。
そして、アルミニウム製の芯板(1) と表裏両板(2)(3)の
対向面のうち、表裏両板(2)(3)のに圧着防止剤(8)(9)を
所要パターンに印刷する。
【0033】この実施例においては、表板(2) の芯板
(1) 対向面に印刷された圧着防止剤(8) は、表板(2) の
一側縁中央より内側に伸びる短い第1圧着防止剤部分(8
a)と、これの内端に直交する1本の長い第2圧着防止剤
部分(8b)と、これの両端より直角方向にかつ内側に伸び
る長い2本の第3圧着防止剤部分(8c)(8c)とを備えてい
る。他方、裏板(3) の芯板(1) 対向面に印刷された圧着
防止剤(9) は、表板(2) の第1圧着防止剤部分(8a)に対
向するが、裏板(3) の一側縁に至らない短い第1圧着防
止剤部分(9a)と、これの内端に直交する1本の短い第2
圧着防止剤部分(9b)と、これの両端より直角方向にかつ
内側に伸びる長い2本の第3圧着防止剤部分(9c)(9c)と
を備えている。
【0034】また、芯板(1) の一側縁中央の流体圧導入
対応部分に切欠き(12)を設けておく。裏板(3) の短い第
1圧着防止剤部分(9a)は、この切欠き(12)の内端より内
側に伸びている。表板(2) の第1圧着防止剤部分(8a)が
これより長く、表板(2) の一側縁にまで至るのは、圧着
時に表裏板(2)(3)が相互に結合されないようにするため
である。
【0035】つぎに図6と図9に示すように、これら芯
板(1) と表裏板(2)(3)とを重ねて圧着することにより、
芯板(1) の上下両側に非圧着部を有する3枚合せアルミ
ニウム板を形成する。
【0036】そして、図7と図10に示すように、芯板
(1) の一側縁中央の切欠き(12)の部分において、表裏両
板(2)(3)の側縁部を拡大して、開口部(14)を形成し、こ
の開口部(14)に、流体圧導入パイプ(13)の先端部を差し
込む。
【0037】ついで、図8、図11および図12に示す
ように、この3枚合せアルミニウム板の上下両非圧着部
に流体圧を導入することによって、表板(2) と裏板(3)
とにそれぞれ所要パターンの膨出部(4)(5)を一挙に設け
て、芯板(1) の両側に第1および第2流体流路(6)(7)を
形成し、両流体流路(6)(7)を有する3枚合せアルミニウ
ム板(11)を得る。
【0038】図8に詳しく示すように、3枚合せアルミ
ニウム板(11)の表板(2) と裏板(3)に形成された膨出部
(4)(5)は、それぞれ圧着防止剤(8)(9)の印刷パターンに
対応する同じパターンに形成されている。
【0039】すなわち、表板(2) の膨出部(4) は、表板
(2) の一側縁中央より内側に伸びる短い第1膨出部分(4
a)と、これの内端に直交する1本の長い第2膨出部分(4
b)と、これの両端より直角方向にかつ内側に伸びる長い
2本の第3膨出部分(4c)(4c)とを備えている。他方、裏
板(3) の膨出部(5) は、表板(2) の第1膨出部分(4a)に
対向するが、裏板(3) の一側縁に至らない短い第1膨出
部分(5a)と、これの内端に直交する1本の短い第2膨出
部分(5b)と、これの両端より直角方向にかつ内側に伸び
る長い2本の第3膨出部分(5c)(5c)とを備えている。
【0040】いま、この2つの膨出部(4)(5)付き3枚合
せアルミニウム板(11)の一側縁寄り部分を、切断線(A)
で切断し、表板(2) の第1膨出部分(4a)の一部、並びに
裏板(3) の第1膨出部分(5a)および第2膨出部分(5b)の
全部と、2本の第3膨出部分(5c)(5c)の一部とを除去す
ると、3枚合せアルミニウム板(11)の一側縁に、表側の
第1流体流路(6) の1つの端部と、裏側の第2流体流路
(7) の両端部とが露出せしめられ、これより前記図1の
第1実施例の熱交換器(10a) をつくることができる。
【0041】すなわち、図1に示すように、切断線(A)
で切断された3枚合せアルミニウム板(11)には、表板
(2) の第1膨出部分(4a)の残部と、これの内端に直交す
る第2膨出部分(4b)と、2本の第3膨出部分(4c)(4c)と
が残されており、一方、裏板(3) には、2本の第3膨出
部分(5c)(5c)の主要部が残されていて、第1および第2
流体流路(6)(7)が形成されている。
【0042】3枚合せアルミニウム板(11)の一側縁に露
出した第1流体流路(6) の1つの端部に作動流体導入用
パイプ(20)を接続して、作動流体の注入後に同パイプ(2
0)の端部を塞ぐことにより、該流路(6) に作動流体を封
入し、芯板(1) の表側にヒートパイプ部(15)を形成する
とともに、同じく3枚合せアルミニウム板(11)の一側縁
に露出した裏側の第2流体流路(7) の両端部に流体導入
・排出用パイプ(21)(22)をそれぞれ接続して、芯板(1)
の裏側に流体通過熱交換部(17)を形成すれば、上記第1
実施例の熱交換器(10a) を得ることができるものであ
る。
【0043】つぎに、上記2つの膨出部(4)(5)付き3枚
合せアルミニウム板(11)の一側縁寄り部分を、切断線
(B) で切断し、表板(2) の第1膨出部分(4a)の一部と、
裏板(3) の第1膨出部分(5a)一部をそれぞれ除去する
と、3枚合せアルミニウム板(11)の一側縁に、表側の第
1流体流路(6) の1つの端部と、裏側の第2流体流路
(7)の1つの端部とが露出せしめられ、これより前記図
2の第2実施例の熱交換器(10b) をつくることができ
る。
【0044】すなわち、図2に示すように、切断線(B)
で切断された3枚合せアルミニウム板(11)には、表板
(2) の第1膨出部分(4a)の残部と、これの内端に直交す
る第2膨出部分(4b)と、2本の第3膨出部分(4c)(4c)と
が残されており、一方、裏板(3) には、第1膨出部分(5
a)の残部と、これの内端に直交する第2膨出部分(5b)
と、2本の第3膨出部分(5c)(5c)が残されていて、第1
および第2流体流路(6)(7)が形成されている。
【0045】3枚合せアルミニウム板(11)の一側縁に露
出した第1および第2流体流路(6)(7)の端部に作動流体
導入用パイプ(20)(20)をそれぞれ接続し、作動流体の注
入後に同パイプ(20)(20)の端部を塞ぐことにより、両流
路(6)(7)に作動流体を封入し、芯板(1) の表裏両側にヒ
ートパイプ部(15)(16)を形成すれば、上記第2実施例の
熱交換器(10b) を得ることができるものである。
【0046】さらに、上記2つの膨出部(4)(5)付き3枚
合せアルミニウム板(11)の一側縁寄り部分を、切断線
(C) で切断し、表板(2) の第1膨出部分(4a)およびこれ
の内端に直交する第2膨出部分(4b)の全部と、2本の第
3膨出部分(4c)(4c)の一部、並びに裏板(3) の第1膨出
部分(5a)および第2膨出部分(5b)の全部と、2本の第3
膨出部分(5c)(5c)の一部とを除去すると、3枚合せアル
ミニウム板(11)の一側縁に、表側の第1流体流路(6) の
両端部と、裏側の第2流体流路(7) の両端部とが露出せ
しめられ、これより前記図3の第3実施例の熱交換器(1
0a) をつくることができる。
【0047】すなわち、図3に示すように、切断線(C)
で切断された3枚合せアルミニウム板(11)には、表板
(2) の2本の第3膨出部分(4c)(4c)の主要部と、裏板
(3) の2本の第3膨出部分(5c)(5c)の主要部とが残され
ていて、第1および第2流体流路(6)(7)が形成されてい
る。
【0048】そして、これら両流体流路(6)(7)のそれぞ
れ両端部に、流体導入用パイプ(21)(23)と流体排出用パ
イプ(22)(24)とを接続し、芯板(1) の表裏両側に第1お
よび第2流体通過熱交換部(17)(18)を形成すれば、上記
第3実施例の熱交換器(10c)を得ることができるもので
ある。
【0049】なお、前記図4に示される第4実施例の熱
交換器(10d) を得るには、2つの膨出部(4)(5)付き3枚
合せアルミニウム板(11)の一側縁寄り部分を、まず切断
線(A) で切断して、3枚合せアルミニウム板(11)の同側
縁に、表側の第1流体流路(6) の1つの端部と、裏側の
第2流体流路(7) の両端部とを露出せしめるとともに、
3枚合せアルミニウム板(11)の左側縁に、第1膨出部
(4) の1つの膨出部分(4d)の一部を除去するように切断
して、表側の第1流体流路(6) の他端部を露出せしめて
おき、第1および第2流体流路(6)(7)のそれぞれ両端部
に、同一または異なる流体が導入される流体導入用パイ
プ(21)(23)と、これらの流体が排出される流体排出用パ
イプ(22)(24)とを接続して、芯板(1) の表裏両側に第1
および第2流体通過熱交換部(17)(18)を形成すれば良
い。
【0050】なお、上記実施例においては、アルミニウ
ム製の表裏板(2)(3)に圧着防止剤(8)(9)をそれぞれ所要
パターンに印刷しているが、これに限らず、アルミニウ
ム製の芯板(1) の表裏面に圧着防止剤(8)(9)を所要パタ
ーンに印刷しても良い。
【0051】また、上記この発明の方法の3枚合せ金属
板よりなる熱交換器(10a) 〜(10d)は、第2発明のロー
ルボンド法に限らず、例えばアルミニウム製の表裏板
(2)(3)に、それぞれプレスにより所定形状の別個のパタ
ーンを有する凹溝を形成し、これらの凹溝付き表裏板
(2)(3)を芯板(1) の両面に重ねてろう付けすることによ
り、芯板(1) の上下両側に第1および第2流体流路(6)
(7)を形成する、いわゆるプレス法により製造すること
ができる。
【0052】また、上記実施例においては、熱交換器(1
0a) 〜(10d) を構成する3枚の金属板としてアルミニウ
ム板が用いられているが、これはその他の金属板であっ
ても良い。
【0053】
【発明の効果】この発明による3枚合せ金属板よりなる
熱交換器の製造法は、上述のように、属製の芯板と同
表板の対向面のうち、いずれか一方の対向面に圧着防止
剤を所要パターンに印刷するとともに、上記芯板と金属
製の裏板の対向面のうち、いずれか一方の対向面に圧着
防止剤を所要パターンに印刷し、芯板の一側縁中央の流
体圧導入対応部分に切欠きを設けておき、これら芯板と
表裏板とを重ねて圧着することにより、芯板の上下両側
に非圧着部を有する3枚合せ金属板を形成し、芯板の一
側縁中央の切欠きの部分において、表裏両板の側縁部を
拡大して、開口部を形成し、この開口部に、流体圧導入
パイプの先端部を差し込み、ついでこの3枚合せ金属板
の上下両非圧着部に流体圧を導入することによって、表
板と裏板とにそれぞれ所要パターンの膨出部を一挙に
けて、芯板の両側に第1および第2流体流路を形成し、
両流体流路を有する3枚合せ金属板を得るもので、この
発明によれば、1つの熱交換器に2種類の流体を流すこ
とができて、2つの熱交換部が形成されており、しかも
2つの熱交換部同士の間の伝熱性がきわめて良好で、す
ぐれた熱交換性能を有しており、さらに構造が簡単で、
部品点数が少なく、軽量化およびコンパクト化を図り得
るという、すぐれた特質を有する3枚合せ金属板よりな
る熱交換器を、非常に能率良く製造することができ、熱
交換器の生産性を大幅に増大し得て、これを安価に市場
に供給し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法により製造された熱交換器の
1実施例の部分斜視図である。
【図2】この発明の方法により製造された熱交換器の
2実施例の部分斜視図である。
【図3】この発明の方法により製造された熱交換器の
3実施例の部分斜視図である。
【図4】この発明の方法により製造された熱交換器の
4実施例の部分斜視図である。
【図5】図5〜図12は、この発明の熱交換器の製造法
を工程順に示すもので、図5は3枚のアルミニウム板の
部分斜視図で、表板と裏板とに圧着防止剤が所要パター
ンに印刷された状態が示されている。
【図6】圧着防止剤の印刷後、3枚のアルミニウム板が
圧着された状態の部分斜視図である。
【図7】圧着後のアルミニウム合せ板の芯板の切欠きの
部分において、表裏両板の側縁部を拡大して形成した開
口部に、流体圧導入パイプの先端部を差し込んだ状態の
部分斜視図である。
【図8】アルミニウム合せ板の上下両非圧着部に流体圧
を導入することによって、芯板の両側に第1および第2
流体流路が形成された状態の部分斜視図である。
【図9】圧着防止剤の印刷後、3枚のアルミニウム板が
圧着された図6の状態の部分断面図である。
【図10】圧着後の3枚アルミニウム合せ板の開口部
に、流体圧導入パイプの先端部を差し込んだ図7の状態
の部分断面図である。
【図11】芯板の両側に第1および第2流体流路が形成
された図8の状態の部分断面図である。
【図12】同図8の状態の部分横断面図である。
【符号の説明】
金属製芯板(アルミニウム製芯金属製表板(アルミニウム製表金属製裏板(アルミニウム製裏 4 膨出部 5 膨出部 6 第1流体流路 7 第2流体流路 8 圧着防止剤 9 圧着防止剤 10a〜10 3枚合せ金属板よりなる熱交換器11 3枚合せ金属板 12 流体圧導入対応部分に切欠き 13 流体圧導入パイプ 14 開口部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B23K 101:14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 3/14 B21D 26/02 B21D 53/04 B23K 20/18 F28D 15/02 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 属製の芯板(1) と同表板(2) の対向面
    のうち、いずれか一方の対向面に圧着防止剤(8) を所要
    パターンに印刷するとともに、上記芯板(1)と金属製の
    裏板(3) の対向面のうち、いずれか一方の対向面に圧着
    防止剤(9) を所要パターンに印刷し、芯板(1) の一側縁
    中央の流体圧導入対応部分に切欠き(12)を設けておき、
    これら芯板(1) と表裏板(2)(3)とを重ねて圧着すること
    により、芯板(1) の上下両側に非圧着部を有する3枚合
    せ金属板を形成し、芯板(1) の一側縁中央の切欠き(12)
    の部分において、表裏両板(2)(3)の側縁部を拡大して、
    開口部(14)を形成し、この開口部(14)に、流体圧導入パ
    イプ(13)の先端部を差し込み、ついでこの3枚合せ金属
    板の上下両非圧着部に流体圧を導入することによって、
    表板(2) と裏板(3) とにそれぞれ所要パターンの膨出部
    (4)(5)を一挙に設けて、芯板(1) の両側に第1および第
    2流体流路(6)(7)を形成し、両流体流路(6) (7)を有す
    る3枚合せ金属板(11)を得ることを特徴とする、3枚合
    せ金属板より なる熱交換器の製造法。
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