JP3030453U - 自転車用錠の保持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車用錠の保持台の提供。 【解決手段】 該保持台は、一つのパイプへの取付け用
の孔１２と、シリンダー挿置孔１１を備え、該パイプへ
の取付け用の孔１２内には一つのスリーブ２が設けら
れ、該パイプへの取付け用の孔１２を設けた部分の外壁
には中間部分に継手４と押しブロック５が嵌められた旋
回つまみ３が螺合され、該旋回つまみ３の締めつけ操作
により、該押しブロック５が移動してスリーブ２を押圧
し、もって自転車に固定され、且つ自転車のパイプの異
なる直径にも適応可能である。また、上記シリンダー挿
置孔１１は、自転車用錠７を被包しシリンダー挿置孔１
１内に嵌め置かれる一つのシリンダー外蓋６を備え、自
転車用錠７を使用しない時に、自転車用錠７を該シリン
ダー挿置孔１１内のシリンダー外蓋６内に差し込んで保
持することができ、収容に便利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の自転車用錠の保持台に関し、特に工具を用いずに自転車のパイ プに取り付けられ、自転車用錠を自転車運転中に保持するのに用いられる、便利 なものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

自転車を外面に放置する時の盗難防止に、一般にはＵ型錠やスチールワイヤー を用いた錠が使用され、これらの錠は通常、運転中には、自転車のパイプに取り 付けられた一つの錠の保持台で保持され、収容される。しかし、このような自転 車用錠の保持台に用いられている車体への固定構造は、二つの挟持片で自転車の パイプを挟み付けて後、ボルトとナットで二つの挟持片の末端を締めつけ、固定 するものであった。このように組合せて固定する方式には、一般にはボルトとナ ットの組み合わせが利用されるが、該方式は、固定操作にねじまわしや六角スパ ナなど手工具の使用が必要で、使用者が手工具を準備する必要があり、また、製 造者にとっては包装上、ボルトとナットを別に小袋に包装しなければならず、販 売者にとってはこの小袋を無くしやすいという欠点を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な課題は、いかなる手工具も用いず自転車に据え付けられる、自転 車用錠の保持台を提供することにあり、さらに該保持台を自転車のパイプの寸法 に係わらず据え付け可能なものとすることにある。

【０００４】 本考案の次の課題は、上記保持台を、自転車用錠を不使用時に保持して収容で きるものとすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、保持台１とされ、その上にシリンダー挿置孔１１及び一つ のパイプへの取付け用の孔１２を備え、パイプへの取付け用の孔１２の側面には ねじ付き管部１３が設けられ、該ねじ付き管部１３の中心に沿ってねじ付き管部 １３管壁からパイプへの取付け用の孔１２に至る一つの槽口１４が設けられ、シ リンダー挿置孔１１内に縦方向に一つの第１ばね片１５が設けられ、該第１ばね 片１５の適当な位置に一つのフック１５１が凸設され、シリンダー挿置孔１１の 内部底辺にブロック状ストッパ１６が設けられ、シリンダー挿置孔１１の底部の 適当な位置には第２ばね片１７が水平方向に設けられてなるものと、 スリーブ２とされ、上記保持台１のパイプへの取付け用の孔１２内に嵌設され 、該スリーブ２は一つの壁面開口２１を備えた環状体とされ、内周面に複数の凸 条２２が設けられているものと、 旋回つまみ３とされ、保持台１のねじ付き管部１３上に螺合され、該旋回つま み３は一つの環状のナットとされ、その内周面に雌ねじ３１が切ってあり、また 該旋回つまみ３の中間部分には同心の管体３２が凸設されているものと、 継手４とされ、上記旋回つまみ３の管体３２内に嵌合され、該継手４は一つの 凹弧面を備えた円盤体４２の、凹弧面４１と反対側に複数のフックロッド４３を 凸設し、円盤体４２の中間部分に一つの矩形孔４４を設けてなるものと、 押しブロック５とされ、二つの円弧面を備えた円盤体とされ、外凸面上に頭端 を備えた凸柱が設けられ、該凸柱が継手４の矩形孔４４内に挿接され、後端は上 記スリーブ２の外面に当接するものと、 シリンダー外蓋６とされ、保持台１のシリンダー挿置孔１１内に挿置可能とさ れ、二つの相対するケーシングよりなり、自転車用錠７のシリンダを被包するも のとされ、該シリンダー外蓋６の下方には一つのフック孔６１が設けられ、シリ ンダー挿置孔１１内の第１ばね片１５上のフック１５１は該フック孔６１内に係 合可能とされているもの、 以上を備えてなる自転車用錠の保持台としている。

【０００６】 請求項２の考案は、請求項１の自転車用錠の保持台で、保持台の第１ばね片１ ５を起こして、そのフック１５１をシリンダー外蓋６のフック孔６１より離脱さ せることで第２ばね片の弾性により自転車用錠を上に移動させて保持台より取り 出し可能とされた、自転車用錠の保持台としている。

【０００７】 請求項３の考案は、請求項１の自転車用錠の保持台で、その中、押しブロック ５はスリーブ２の外面に当接し、旋回つまみ３の締めつけ操作により押しブロッ ク５はスリーブ２を圧迫してスリーブを自転車のパイプ上に締めつけ、以て保持 台が自転車のパイプに取り付けられる、自転車用錠の保持台としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の自転車用錠の保持台は、自転車のパイプに締めつけて固定されて、自 転車用錠を不使用時に自転車上に保持するのに用いられる。該保持台は、一つの パイプへの取付け用の孔１２と、シリンダー挿置孔１１を備え、該パイプへの取 付け用の孔１２内には一つのスリーブ２が設けられ、該パイプへの取付け用の孔 １２を設けた部分の外壁には中間部分に継手４と押しブロック５が嵌められた旋 回つまみ３が螺合され、該旋回つまみ３の締めつけ操作により、該押しブロック ５が移動してスリーブ２を押圧し、もって自転車に固定され、且つ自転車のパイ プの異なる直径にも適応可能である。また、上記シリンダー挿置孔１１は、自転 車用錠７を被包しシリンダー挿置孔１１内に嵌め置かれる一つのシリンダー外蓋 ６を備え、自転車用錠７を使用しない時に、自転車用錠７を該シリンダー挿置孔 １１内のシリンダー外蓋６内に差し込んで保持することができ、収容に便利であ る。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示されるように、本考案は保持台１、スリーブ２、旋回つまみ ３、継手４、押しブロック５、シリンダー外蓋６より構成される。以下に各構成 部材の詳細な説明を行う。

【００１０】 保持台１は、その上にシリンダー挿置孔１１及び一つのパイプへの取付け用の 孔１２を備え、パイプへの取付け用の孔１２の側面にはねじ付き管部１３が設け られ、該ねじ付き管部１３の中心に沿ってねじ付き管部１３管壁からパイプへの 取付け用の孔１２に至る一つの槽口１４が設けられている。またシリンダー挿置 孔１１内には縦方向に一つの第１ばね片１５が設けられ、該第１ばね片１５の適 当な位置に一つのフック１５１が凸設されている。また図３に示されるように、 シリンダー挿置孔１１の内部底辺にはブロック状ストッパ１６が設けられ、且つ シリンダー挿置孔１１の底部の適当な位置には第２ばね片１７が水平方向に設け られている。

【００１１】 スリーブ２は、上記保持台１のパイプへの取付け用の孔１２内に嵌設され、該 スリーブ２は一つの壁面開口２１を備えた環状体とされ、内周面に複数の凸条２ ２が設けられている。

【００１２】 旋回つまみ３は、保持台１のねじ付き管部１３上に螺合され、該旋回つまみ３ は一つの環状のナットとされ、その内周面に雌ねじ３１が切ってあり、また該旋 回つまみ３の中間部分には同心の管体３２が凸設されている。

【００１３】 継手４は、上記旋回つまみ３の管体３２内に嵌合され、該継手４は一つの凹弧 面４１を備えた円盤体４２の、凹弧面４１と反対側に複数のフックロッド４３を 凸設し、円盤体４２の中間部分に一つの矩形孔４４を有してなり、該フックロッ ド４３で旋回つまみ３の管体３２内に係合するものとされる。

【００１４】 押しブロック５は、二つの円弧面を備えた円盤体５１の、外凸面上に頭端５２ を備えた凸柱５３が設けられ、該凸柱が継手４の矩形孔４４内に挿接され、後端 は上記スリーブ２の外面に当接するものとされる。

【００１５】 シリンダー外蓋６は、保持台１のシリンダー挿置孔１１内に挿置可能とされ、 該シリンダー外蓋６は二つの相対するケーシングとされ、並びに自転車用錠７の シリンダを被包するものとされ、該シリンダー外蓋６の下方には一つのフック孔 ６１が設けられ、シリンダー挿置孔１１内の第１ばね片１５上のフック１５１は 該フック孔６１内に係合可能とされる（図６参照）。

【００１６】 以上の構造よりなる本考案を取り付ける時には、図３及び図４に示されるよう に、保持台１の槽口１４を僅かに外に開き、保持台１のスリーブ２が嵌置かれた パイプへの取付け用の孔１２内に、槽口１４とパイプへの取付け用の孔１２の壁 面開口２１を経て自転車のパイプ８上を嵌合する。その後、管体３２内に継手４ と押しブロック５を係合した旋回つまみ３を保持台１のねじ付き管部１３に締め つけ、保持台１をパイプ８上に固定する。こうして、押しブロック５は旋回つま み３を回す操作によりパイプへの取付け用の孔１２方向に向けて移動可能とされ 、且つ該押しブロック５はスリーブ２の外周面に当接し、該スリーブ２は壁面開 口２１を備えているため、旋回つまみ３の操作により押しブロック５が内側に移 動する時、該スリーブ２は内縮してパイプ８を締めつけ、保持台１がパイプ８上 に固定される。このように、工具を使用せずに保持台１がパイプ８上に固定され る。

【００１７】 自転車の態様は業者により違いはあるが、車体上のパイプ８の直径には大きな 違いは見られず、パイプ８の直径が比較的小さい場合でも、旋回つまみ３を回し て押しブロック５を内側に移動させてスリーブ２を圧迫させれば、スリーブ２が パイプ８を締めつけることができ、このように各種の自転車のタイプに応じるこ とができる（図５参照）。

【００１８】 保持台１をパイプ８上に固定した後には、自転車用錠７のシリンダーの外周を シリンダー外蓋６で被包して後、該シリンダーをシリンダー挿置孔１１に挿入し 、シリンダー外蓋６の一端の底部をシリンダー挿置孔１１底辺のブロック状スト ッパ１６上に支承させ、該シリンダー挿置孔１１の第１ばね片１５のフック１５ １をシリンダー外蓋６のフック孔６１に係合させれば、自転車用錠７を保持台１ に固定することができ、自転車用錠７の収容に利用することができる（図４参照 ）。自転車用錠７を使用したい時には、第１ばね片１５を起こしてフック１５１ をシリンダー外蓋６のフック孔６１から外し、第２ばね片１７の弾力によりシリ ンダー外蓋６ごと自転車用錠７のシリンダーを上に弾いて移動させ、自転車用錠 ７を保持台１より取り出すことができる（図６参照）。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の自転車用錠の保持台は、自転車用錠を不使用時に車体に保持して収容 でき、また車体上にいかなる手工具も用いず据え付けられる。また、自転車のパ イプの寸法に係わらず据え付けできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の水平方向の断面図である。

【図４】本考案の垂直方向の断面図である。

【図５】本考案の車体のパイプへの締めつけ動作を示す
断面図である。

【図６】本考案の自転車用錠の釈放動作を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１・・・保持台 ２・・・スリーブ ３・・・旋回つま
み ４・・・継手 ５・・・押しブロック ６・・・シリンダー外蓋 １１・・・シリンダー挿置孔 １２・・・パイプへの取
付け用の孔 １３・・・ねじ付き管部 １４・・・槽口 １５・・・
第１ばね片 １５１・・・フック １６・・・ブロック状ストッパ
１７・・・第２ばね片 ２１・・・壁面開口 ２２・・・凸条 ３１・・・雌ねじ ３２・・・管体 ４１・・・凹弧面
４２・・・円盤体 ４３・・・フックロッド ４４・・・矩形孔 ７・・・
自転車用錠 ６１・・・フック孔 ８・・・パイプ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保持台１とされ、その上にシリンダー挿
   置孔１１及び一つのパイプへの取付け用の孔１２を備
   え、パイプへの取付け用の孔１２の側面にはねじ付き管
   部１３が設けられ、該ねじ付き管部１３の中心に沿って
   ねじ付き管部１３管壁からパイプへの取付け用の孔１２
   に至る一つの槽口１４が設けられ、シリンダー挿置孔１
   １内に縦方向に一つの第１ばね片１５が設けられ、該第
   １ばね片１５の適当な位置に一つのフック１５１が凸設
   され、シリンダー挿置孔１１の内部底辺にブロック状ス
   トッパ１６が設けられ、シリンダー挿置孔１１の底部の
   適当な位置には第２ばね片１７が水平方向に設けられて
   なるものと、 スリーブ２とされ、上記保持台１のパイプへの取付け用
   の孔１２内に嵌設され、該スリーブ２は一つの壁面開口
   ２１を備えた環状体とされ、内周面に複数の凸条２２が
   設けられているものと、 旋回つまみ３とされ、保持台１のねじ付き管部１３上に
   螺合され、該旋回つまみ３は一つの環状のナットとさ
   れ、その内周面に雌ねじ３１が切ってあり、また該旋回
   つまみ３の中間部分には同心の管体３２が凸設されてい
   るものと、 継手４とされ、上記旋回つまみ３の管体３２内に嵌合さ
   れ、該継手４は一つの凹弧面を備えた円盤体４２の、凹
   弧面４１と反対側に複数のフックロッド４３を凸設し、
   円盤体４２の中間部分に一つの矩形孔４４を設けてなる
   ものと、 押しブロック５とされ、二つの円弧面を備えた円盤体と
   され、外凸面上に頭端を備えた凸柱が設けられ、該凸柱
   が継手４の矩形孔４４内に挿接され、後端は上記スリー
   ブ２の外面に当接するものと、 シリンダー外蓋６とされ、保持台１のシリンダー挿置孔
   １１内に挿置可能とされ、二つの相対するケーシングよ
   りなり、自転車用錠７のシリンダを被包するものとさ
   れ、該シリンダー外蓋６の下方には一つのフック孔６１
   が設けられ、シリンダー挿置孔１１内の第１ばね片１５
   上のフック１５１は該フック孔６１内に係合可能とされ
   ているもの、 以上を備えてなる自転車用錠の保持台。
2. 【請求項２】 請求項１の自転車用錠の保持台で、保持
   台の第１ばね片１５を起こして、そのフック１５１をシ
   リンダー外蓋６のフック孔６１より離脱させることで第
   ２ばね片の弾性により自転車用錠を上に移動させて保持
   台より取り出し可能とされた、自転車用錠の保持台。
3. 【請求項３】 請求項１の自転車用錠の保持台で、その
   中、押しブロック５はスリーブ２の外面に当接し、旋回
   つまみ３の締めつけ操作により押しブロック５はスリー
   ブ２を圧迫してスリーブを自転車のパイプ上に締めつ
   け、以て保持台が自転車のパイプに取り付けられる、自
   転車用錠の保持台。