JPH0451985Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はＹ形ストレーナ管の第２軸線を持つス
トレーナボデーの一端に固くねじ込んだキヤツプ
を工具により外し取つたり、パイプ形のスクリー
ンを嵌め替えた後にねじ込む等の作業に使用する
Ｙ形ストレーナ管の保持固定具に係り、ストレー
ナボデーを堅固に保持し、かつ製品の外周を損傷
しないで固定する用途に使用するものである。

（従来の技術） 量産形ストレーナは標準使用のメツシユ（網
目）をもつたスクリーンを挿入して販売機関まで
出荷しているから、メツシユの異なるものの注文
があつた場合、スクリーンの取替えを要するもの
では注文に応ずる必要がある。

この場合従来はストレーナボデーをバイスで保
持し、本管を廻り止めにしてストレーナボデーの
端部のキヤツプを工具によりねじ外し、スクリー
ン交換後に前と反対操作でねじ込むようにしてい
るが、ストレーナボデーが中空のため外殻がバイ
スの強圧に耐えない恐れがあり、かと言つて挟む
ボデーが球状のためわずかな力で動く欠点があ
り、動かないようにバイスを締めると外周の商
標、メーカー名等が損傷し、商品としての外観を
損ずる欠点がある。

（考案が解決しようとする問題点・考案の目的） 前記に鑑み本考案はＹ形ストレーナ管の現形状
に対応し、堅固で緩まずかつ外周を傷付けないよ
うに挟圧して固定できる用具を提供することを解
決の課題とし本考案の目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前述した目的に合致させたもので、作
業台に、Ｙ形ストレーナ管２１の本管２２の第１
軸線ａと直角な端面を締め螺杆７の回転と共に押
圧する第１押圧板９を設け、ストレーナボデー２
３の第２軸線ｂにほぼ直角な側面で商標等を避け
た個所を押圧するＶ形先端面１７を形成した第２
押圧板１６を締め螺杆１９の回転と共に移動する
ことを特徴とするＹ形ストレーナ管の保持固定具
に係り、Ｙ形ストレーナ管のストレーナボデーを
堅固に保持し、外周の商標等を損傷することなく
固定してスクリーンを交換できる特有の作用を持
つ。

（実施例） 添付図面は本考案の一実施例を示すものであつ
て、第１図は中心部縦断側面図、第２図は一部切
欠平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断面図、第
４図は第１図の一部分の平面図、第５図はＹ形ス
トレーナ管２１の斜視図である。

図面は本考案のＹ形ストレーナ管の保持固定具
Ｊを示すもので、１は据付け座２と該座に固定し
た垂直板３とからなる作業台で、垂直板３は頂面
を傾斜させてＶ形の支持板４の外角部分を垂直板
３の傾斜部に固定し、その両端に三角形板５，６
を設け、上側の三角形板６に締め螺杆７を螺合
し、その三角形板６の内面にＶ形の支持板４の内
側に沿つて移動する断面三角形で中間に切込溝１
０を持つ第１押圧板９を設け、前記の締め螺杆７
の頭部片８を切込溝１０に回転自由に嵌め込み。
締め螺杆７の外端に棒ハンドル１１を挿通する。

Ｖ形の支持板４の両外縁には、下端の三角形板
の近くからその支持板４とほぼ直角な一対の突出
板１２，１２を支持板４または据付け座２に取付
けて設け、突出板１２，１２に差渡したＬ形断面
の板１３を固定し、そのほぼ水平の滑り板１４上
に、支持板４に対応するＶ形先端面１７を設けた
第２押圧板１６を設け、板１３の直角の立上がり
板１５に螺合して滑り板１４と平行にしたハンド
ル付締め螺杆１９を第２押圧板１６の突起１８に
螺合する。

前記した本考案の保持固定具Ｊは第５図に示し
たＹ形ストレーナ管２１の本管２２の第１軸線ａ
と直角な端面を締め螺杆７の回転と共に第１押圧
板９により押さえ、その押圧に調和させてストレ
ーナボデー２３の第２軸線ｂにほぼ直角な側面を
締め螺杆１９の回転により進退移動する第２押圧
板１６のＶ形先端面１７により押圧する。

（作用及び効果） 本考案はＹ形のストレーナ管２１における本管
２２の第１軸線ａに直角な端面を締め螺杆７の回
転と共に移動して押圧する第１押圧板９により押
して、締め螺杆７及び第１押圧板９の方向に移動
できないようにすると共に、ストレーナ管２１の
本管２２の前記第１軸線ａと45°付近の角度で交
わる第２軸線ｂをもつストレーナボデー２３の前
記の第２軸線ｂとほぼ直角な側面Ｘを締め螺杆１
９の進退移動と共に移動する第２押圧板１６のＶ
形先端面１７により押し、第１押圧板９との共同
によりストレーナ管２１を固定するもので、該ス
トレーナ管２１のストレーナボデー２３の側周面
Ｙ，Ｙに鋳型によつて表わされる浮き彫り状の商
標、メーカー名等２５に前記のＶ形先端面１７と
接触することなく締め付けることができるから、
商標、メーカー名等２５を傷付けることなく、本
保持固定具Ｊにより二点押圧だけで固定を施し、
ねじ蓋２４をスパナー等の工具により外してスク
リーンを取換え、及びスパナー等の工具によりね
じ蓋２４を施して使用者が所望するメツシユのス
クリーンを備えるＹ形ストレーナ管２１を、無傷
状態で使用者に提供することができる効果をも
つ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示すものであつ
て、第１図は中心部縦断側面図、第２図は一部切
欠平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断面図、第
４図は第１図の一部分の平面図、第５図はＹ形ス
トレーナ管２１の斜視図である。 Ｊ……Ｙ形ストレーナ管の保持固定具、１……
作業台、７……螺杆、８……頭部片、９……第１
押圧板、１３……板、１４……ほぼ水平の滑り
板、１５……立上がり板、１６……第２押圧板、
１７……Ｖ形先端面、１９……ハンドル付締め螺
杆、２１……ストレーナ管、２２……本管、２３
……ストレーナボデー、２４……ねじ蓋、２５…
…商標、メーカー名等、ａ……第１軸線、ｂ……
第２軸線、Ｘ，Ｙ……側周面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業台に、Ｙ形ストレーナ管２１の本管２２の
   第１軸線ａと直角な端面を締め螺杆７の回転と共
   に押圧する第１押圧板９を設け、ストレーナボデ
   ー２３の第２軸線ｂにほぼ直角な側面を押圧する
   Ｖ形先端面１７を形成した第２押圧板１６を締め
   螺杆１９の回転と共に移動することを特徴とする
   Ｙ形ストレーナ管の保持固定具。