JP3030434B2 - 織編物又は不織布の片面改質方法 - Google Patents
織編物又は不織布の片面改質方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分を織編物の一
方の面から他方の面へ移動する機能に優れているため発
汗処理に優れ、かつウオッシュアンドウエアー性を兼備
したスポーツ衣料用生地、肌着用生地等に適した織編物
又は不織布を得るための織編物又は不織布の片面改質方
法に関する。
方の面から他方の面へ移動する機能に優れているため発
汗処理に優れ、かつウオッシュアンドウエアー性を兼備
したスポーツ衣料用生地、肌着用生地等に適した織編物
又は不織布を得るための織編物又は不織布の片面改質方
法に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、一方の面がそ
の繊維本来の疎水性を維持しており、他方の面のみが外
形的な変化、通気性の変化等を全く伴うことなく親水性
(吸水性、吸汗性)に改質された透水性・拡散性に優れ
た耐久性のある織編物又は不織布を得るための織編物又
は不織布の片面改質方法に関する。
の繊維本来の疎水性を維持しており、他方の面のみが外
形的な変化、通気性の変化等を全く伴うことなく親水性
(吸水性、吸汗性)に改質された透水性・拡散性に優れ
た耐久性のある織編物又は不織布を得るための織編物又
は不織布の片面改質方法に関する。
【0003】
【従来の技術】体温調節のため及び生理的な発汗機能に
より、平常時においても人間の皮膚からは絶えず水分が
蒸発しているが、激しいスポーツを行うと、体温の急上
昇を防ぐために発汗量が増大する。このため激しいスポ
ーツ時には衣服内空間の湿度も上昇し、温度33℃、湿
度65%以上になると汗線から体表に達した汗はガス化
できなくなり、液相の発汗が始まると云われている。
より、平常時においても人間の皮膚からは絶えず水分が
蒸発しているが、激しいスポーツを行うと、体温の急上
昇を防ぐために発汗量が増大する。このため激しいスポ
ーツ時には衣服内空間の湿度も上昇し、温度33℃、湿
度65%以上になると汗線から体表に達した汗はガス化
できなくなり、液相の発汗が始まると云われている。
【0004】本来、発汗量の増大は、気化熱によって上
昇する体温を低下させる働きを持っているが、汗が皮膚
表面に残留したり、皮膚に接する衣服面に保持されてい
ると気化熱による体温調節が効果的に作用しなくなり、
益々衣服内温度と発汗量の上昇をきたすこととなる。
昇する体温を低下させる働きを持っているが、汗が皮膚
表面に残留したり、皮膚に接する衣服面に保持されてい
ると気化熱による体温調節が効果的に作用しなくなり、
益々衣服内温度と発汗量の上昇をきたすこととなる。
【0005】逆に、運動が終わって体温が下がり始める
時に、体表面の汗や皮膚に接する衣服面に汗が存在する
と、これらが気化され、冷え感を感じる原因となる。
時に、体表面の汗や皮膚に接する衣服面に汗が存在する
と、これらが気化され、冷え感を感じる原因となる。
【0006】このような運動時又は運動後の<蒸れ感>
<べとつき感><冷え感>といった不快感をなくすため
には、体表面の汗をすみやかに吸収し、皮膚に接する部
分から迅速に外部環境に放出できるという物性を有する
衣服が必要である。
<べとつき感><冷え感>といった不快感をなくすため
には、体表面の汗をすみやかに吸収し、皮膚に接する部
分から迅速に外部環境に放出できるという物性を有する
衣服が必要である。
【0007】かかる観点から従来の繊維素材を評価する
と、木綿、ウール等の天然繊維100%の繊維素材は、吸水
性に優れているため汗を良く吸い取るが、保水性にも優
れているため一旦吸い取った汗は容易に蒸発せず、繊維
内部にかなりの水分が残り、乾燥に時間を要する。一
方、合成繊維100%の繊維素材は、水と接触したときの吸
水速度が低く、透水能力に劣るため、汗の吸収、移動が
行われず汗濡れによる不快感を招く原因となる。
と、木綿、ウール等の天然繊維100%の繊維素材は、吸水
性に優れているため汗を良く吸い取るが、保水性にも優
れているため一旦吸い取った汗は容易に蒸発せず、繊維
内部にかなりの水分が残り、乾燥に時間を要する。一
方、合成繊維100%の繊維素材は、水と接触したときの吸
水速度が低く、透水能力に劣るため、汗の吸収、移動が
行われず汗濡れによる不快感を招く原因となる。
【0008】天然繊維と合成繊維との混紡品において
も、吸い取られた汗は天然繊維に吸収され、含水保護さ
れた状態となるため、汗(水分)を容易に蒸発しないと
いう欠点をもつ。
も、吸い取られた汗は天然繊維に吸収され、含水保護さ
れた状態となるため、汗(水分)を容易に蒸発しないと
いう欠点をもつ。
【0009】これら欠点を解消するために、片面が疎水
性であって他の一面が親水性である布帛が提案されてい
る。
性であって他の一面が親水性である布帛が提案されてい
る。
【0010】ここで、図1に疎水性の織編物、両面が親
水性の織編物及び片面が疎水性であって他の一面が親水
性の織編物の吸水・透水性についてのモデル図を示す。
水性の織編物及び片面が疎水性であって他の一面が親水
性の織編物の吸水・透水性についてのモデル図を示す。
【0011】合成繊維100%の繊維素材のような疎水性の
織編物は、図1のモデル図(A)に示すように水分浸透層
は外側まで達っしない。天然繊維100%の繊維素材のよう
な両面が親水性の織編物は、モデル図(B)のように、外
側まで水分浸透層が達するが、内側と外側の水分浸透層
の広がりは均一である。親水性面と疎水性面を併有した
織編物は、(C)に示すように疎水性面の水分浸透層から
親水性面の水分浸透層に拡大を示す。
織編物は、図1のモデル図(A)に示すように水分浸透層
は外側まで達っしない。天然繊維100%の繊維素材のよう
な両面が親水性の織編物は、モデル図(B)のように、外
側まで水分浸透層が達するが、内側と外側の水分浸透層
の広がりは均一である。親水性面と疎水性面を併有した
織編物は、(C)に示すように疎水性面の水分浸透層から
親水性面の水分浸透層に拡大を示す。
【0012】上記したように、スポーツ衣料用の織編物
において真に必要とされる汗に対する挙動は汗を織編物
内部に含水することではなく、むしろ織編物内部に含水
せずに肌側に接している疎水性面から外気と常に接して
いる親水性面へ移動させ、その表層に汗を拡散・放散さ
せることが重要である。図1(C)に示すような吸水・透水
性を有する布帛、即ち片面が疎水性であって他の一面が
親水性である布帛はかかる挙動を達成できるものであ
る。
において真に必要とされる汗に対する挙動は汗を織編物
内部に含水することではなく、むしろ織編物内部に含水
せずに肌側に接している疎水性面から外気と常に接して
いる親水性面へ移動させ、その表層に汗を拡散・放散さ
せることが重要である。図1(C)に示すような吸水・透水
性を有する布帛、即ち片面が疎水性であって他の一面が
親水性である布帛はかかる挙動を達成できるものであ
る。
【0013】従って、片面が疎水性面であって他の一面
が親水性面である織編物を得るための種々の方法が提案
されているが、織編物の片面に親水性薬剤又は撥水性薬
剤を塗布する後加工法では、蒸れ感、べとつき感等を生
じない織編物を容易に作製できことが知られている。し
かし、かかる加工法により得られる織編物は、単に薬剤
を塗布しているため耐洗濯性が乏しく、また塗布された
薬剤により織編物が目づまりを起こして通気性に劣る。
が親水性面である織編物を得るための種々の方法が提案
されているが、織編物の片面に親水性薬剤又は撥水性薬
剤を塗布する後加工法では、蒸れ感、べとつき感等を生
じない織編物を容易に作製できことが知られている。し
かし、かかる加工法により得られる織編物は、単に薬剤
を塗布しているため耐洗濯性が乏しく、また塗布された
薬剤により織編物が目づまりを起こして通気性に劣る。
【0014】低温プラズマ法を利用して、合成繊維布帛
の片面を低温プラズマ処理して親水性を付与して表裏異
機能を有する布帛を得ようとする方法も提案されてい
る。該加工法では、内部電極型プラズマ装置内の電極表
面上に合成繊維布帛を固定して布帛の片面を処理してい
るが、布帛には通気性があるため、プラズマ照射すると
布帛全体(表裏両面)がプラズマ処理されてしまう。従
って、かかる方法によっても充分な表裏異機能は得られ
ていない。
の片面を低温プラズマ処理して親水性を付与して表裏異
機能を有する布帛を得ようとする方法も提案されてい
る。該加工法では、内部電極型プラズマ装置内の電極表
面上に合成繊維布帛を固定して布帛の片面を処理してい
るが、布帛には通気性があるため、プラズマ照射すると
布帛全体(表裏両面)がプラズマ処理されてしまう。従
って、かかる方法によっても充分な表裏異機能は得られ
ていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実用的な表
裏異機能を有する織編物又は不織布を得るための織編物
又は不織布の片面改質方法を提供することを目的とす
る。
裏異機能を有する織編物又は不織布を得るための織編物
又は不織布の片面改質方法を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、低温プラズマ処理を行う前に織編物又は不織
布の片面にプラズマ反応防止層として片面に糊剤を塗布
することにより上記課題を達成することができることを
見出し、本発明を完成した。
ねた結果、低温プラズマ処理を行う前に織編物又は不織
布の片面にプラズマ反応防止層として片面に糊剤を塗布
することにより上記課題を達成することができることを
見出し、本発明を完成した。
【0017】即ち、本発明は、織編物又は不織布の片面
に糊剤を塗布し、該織編物又は不織布の他の一面を低温
プラズマ処理して活性種を生成させ、次いで該活性種に
重合性単量体をグラフト重合させた後、織編物又は不織
布の片面上に塗布された糊剤を除去することを特徴とす
る織編物又は不織布の片面改質方法に係る。
に糊剤を塗布し、該織編物又は不織布の他の一面を低温
プラズマ処理して活性種を生成させ、次いで該活性種に
重合性単量体をグラフト重合させた後、織編物又は不織
布の片面上に塗布された糊剤を除去することを特徴とす
る織編物又は不織布の片面改質方法に係る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明の織編物又は不織布の加工方法は四
段階からなる。第一段階は、織編物又は不織布の片面に
プラズマ反応防止層としての糊剤を塗布する工程であ
る;第二段階は、低温プラズマ処理により織編物又は不
織布の他の一面の表面を活性化させる工程である;第三
段階は、低温プラズマ処理により活性化された重合可能
な活性種を利用して重合性単量体をグラフト重合させる
工程である;第四段階は、表裏異機能を有する織編物又
は不織布の片面の塗布された糊剤等を除去をする工程で
ある。
段階からなる。第一段階は、織編物又は不織布の片面に
プラズマ反応防止層としての糊剤を塗布する工程であ
る;第二段階は、低温プラズマ処理により織編物又は不
織布の他の一面の表面を活性化させる工程である;第三
段階は、低温プラズマ処理により活性化された重合可能
な活性種を利用して重合性単量体をグラフト重合させる
工程である;第四段階は、表裏異機能を有する織編物又
は不織布の片面の塗布された糊剤等を除去をする工程で
ある。
【0020】[第一段階]第一段階の塗布糊置工程で
は、織編物又は不織布の片面にプラズマ反応防止層とし
て糊剤を塗布する。
は、織編物又は不織布の片面にプラズマ反応防止層とし
て糊剤を塗布する。
【0021】本発明が対象とする織編物又は不織布は、
親水性又は疎水性のいずれのものであってもよいが、疎
水性の繊維が好ましい。
親水性又は疎水性のいずれのものであってもよいが、疎
水性の繊維が好ましい。
【0022】疎水性繊維としては、ポリエステル系、ポ
リプロピレン系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリプロピレン系の合成繊維等の各種の繊維より形
成された織編物又は不織布が例示できる。
リプロピレン系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリプロピレン系の合成繊維等の各種の繊維より形
成された織編物又は不織布が例示できる。
【0023】親水性繊維としては、木綿、麻、絹、ウー
ル等が例示できる。
ル等が例示できる。
【0024】本発明においてプラズマ反応防止層として
用いる糊剤は、塗布した面が第二段階の低温プラズマ処
理により活性化されないようなものであれば特に限定さ
れるものではないが、水溶性糊剤が好ましい。
用いる糊剤は、塗布した面が第二段階の低温プラズマ処
理により活性化されないようなものであれば特に限定さ
れるものではないが、水溶性糊剤が好ましい。
【0025】水溶性糊剤としては、例えば、アルギン酸
ナトリウム類、デンプン類、加工デンプン類(デキスト
リン、カルボキシメチルデンプン等)、繊維誘導体類
(メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等)、合成糊類(ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸等)等を用いることができる。
ナトリウム類、デンプン類、加工デンプン類(デキスト
リン、カルボキシメチルデンプン等)、繊維誘導体類
(メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等)、合成糊類(ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸等)等を用いることができる。
【0026】本発明方法において、糊剤は、単独で又は
組み合わせて使用してもよい。
組み合わせて使用してもよい。
【0027】糊剤は、水を加えて糊状にして使用する。
この場合、糊剤の濃度は、塗布する織編物又は不織布の
種類に応じて適宜変更できるが、0.5wt%以上20wt%以下
が好ましく、0.5wt%以上10wt%以下が特に好ましい。
この場合、糊剤の濃度は、塗布する織編物又は不織布の
種類に応じて適宜変更できるが、0.5wt%以上20wt%以下
が好ましく、0.5wt%以上10wt%以下が特に好ましい。
【0028】織編物又は不織布へ糊剤を塗布する方法と
しては、織編物又は不織布の片面のみに均一に塗布する
ことができる方法であれば特に制限されるものではな
く、例えば、バーコーター、ナイフコーター、ドクター
コーター、スクリーン、模様付きスクリーン(例えば、
縞模様、格子模様、円模様、楕円模様等及びこれらを組
み合わせた模様等が付いたスクリーン)等を用いて印奈
する方法等が挙げられる。
しては、織編物又は不織布の片面のみに均一に塗布する
ことができる方法であれば特に制限されるものではな
く、例えば、バーコーター、ナイフコーター、ドクター
コーター、スクリーン、模様付きスクリーン(例えば、
縞模様、格子模様、円模様、楕円模様等及びこれらを組
み合わせた模様等が付いたスクリーン)等を用いて印奈
する方法等が挙げられる。
【0029】糊剤は、織編物又は不織布の片面の、全部
に塗布してもよく、部分的に塗布してもよい。
に塗布してもよく、部分的に塗布してもよい。
【0030】糊剤を部分的に塗布する場合は、例えば、
上記したような模様付きスクリーンを用い、糊剤塗布部
分と非塗布部分とが、縞模様、格子模様、円模様、楕円
模様等の種々の模様(パターン)及びこれら模様の組み
合わせとなるように塗布することができる。
上記したような模様付きスクリーンを用い、糊剤塗布部
分と非塗布部分とが、縞模様、格子模様、円模様、楕円
模様等の種々の模様(パターン)及びこれら模様の組み
合わせとなるように塗布することができる。
【0031】疎水性の織編物又は不織布に部分的に糊剤
を塗布した場合のモデル図を図2に示す。この場合、肌
側に汗が残らない程度に、糊剤を塗布した部分同士に適
当な間隔をつければよく、例えば、該間隔が5〜10m
m程度となるように塗布することが好ましい。織編物又
は不織布が疎水性の場合、片面における疎水性部分(糊
剤塗布部分)と親水性部分(糊剤非塗布部分)の面積比
は、30:1〜1:1程度であることが好ましい。
を塗布した場合のモデル図を図2に示す。この場合、肌
側に汗が残らない程度に、糊剤を塗布した部分同士に適
当な間隔をつければよく、例えば、該間隔が5〜10m
m程度となるように塗布することが好ましい。織編物又
は不織布が疎水性の場合、片面における疎水性部分(糊
剤塗布部分)と親水性部分(糊剤非塗布部分)の面積比
は、30:1〜1:1程度であることが好ましい。
【0032】部分的に糊剤を塗布すると、汗をよりスム
ーズに除去することができ、特に肌着等に用いるのに優
れている。
ーズに除去することができ、特に肌着等に用いるのに優
れている。
【0033】また、糊剤の塗布量は、プラズマ反応防止
層として機能する限り特に限定されるものではないが、
例えば、乾燥後の糊剤の厚さが40μm〜60μmとなるよ
うな量の糊剤を塗布することができる。
層として機能する限り特に限定されるものではないが、
例えば、乾燥後の糊剤の厚さが40μm〜60μmとなるよ
うな量の糊剤を塗布することができる。
【0034】塗布した糊剤は、例えば、15分〜20分程度
60℃の雰囲気下に放置して乾燥させたり、5〜8時間空気
中に放置して乾燥させる。また、必要に応じてベーキン
グを行ってもよい。
60℃の雰囲気下に放置して乾燥させたり、5〜8時間空気
中に放置して乾燥させる。また、必要に応じてベーキン
グを行ってもよい。
【0035】[第二段階]第二段階では、第一段階にお
いて得られた片面を塗布糊置した織編物又は不織布の低
温プラズマ処理を行う。
いて得られた片面を塗布糊置した織編物又は不織布の低
温プラズマ処理を行う。
【0036】第一段階において塗布糊置した面は、糊剤
がプラズマ反応防止層となるため、プラズマ処理により
活性種を生じない。従って、かかる低温プラズマ処理に
より、塗布糊置していない他の一面のみが均一なラジカ
ル重合可能な活性種(以下、「活性種」とする)を有す
る織編物又は不織布を得ることが可能となる。
がプラズマ反応防止層となるため、プラズマ処理により
活性種を生じない。従って、かかる低温プラズマ処理に
より、塗布糊置していない他の一面のみが均一なラジカ
ル重合可能な活性種(以下、「活性種」とする)を有す
る織編物又は不織布を得ることが可能となる。
【0037】低温プラズマ処理は、例えば、内部電極型
プラズマ装置内に片面を塗布糊置した織編物又は不織布
を置き、低温プラズマ処理用ガスを連続的に導入し、電
極間に電圧をかけて行う。
プラズマ装置内に片面を塗布糊置した織編物又は不織布
を置き、低温プラズマ処理用ガスを連続的に導入し、電
極間に電圧をかけて行う。
【0038】本発明方法において低温プラズマ処理に使
用するガスには、酸素ガスを含有しない活性種を形成し
得るガス又は酸素ガス若しくは酸素ガスを含有する混合
ガスが包含される。
用するガスには、酸素ガスを含有しない活性種を形成し
得るガス又は酸素ガス若しくは酸素ガスを含有する混合
ガスが包含される。
【0039】酸素ガスを含有しない活性種を形成し得る
ガスとしては、例えばアルゴンガス、ヘリウムガス、窒
素ガス、水素ガス、二酸化炭素等又はこれらを混合した
ガスが挙げられる。
ガスとしては、例えばアルゴンガス、ヘリウムガス、窒
素ガス、水素ガス、二酸化炭素等又はこれらを混合した
ガスが挙げられる。
【0040】酸素ガスを含有する混合ガスとしては、空
気等が例示できる。
気等が例示できる。
【0041】また、酸素ガスとともに「酸素ガスを含有
する混合ガス」を形成するガスは、特に限定されるもの
ではなく、前記のアルゴンガス等又はその混合ガスであ
ってもよい。
する混合ガス」を形成するガスは、特に限定されるもの
ではなく、前記のアルゴンガス等又はその混合ガスであ
ってもよい。
【0042】低温プラズマ処理に酸素ガスを含有しない
活性種を形成し得るガスを使用する場合は、片面を塗布
糊置した織編物又は不織布の表面を低温プラズマ処理し
た後、酸素ガス又は酸素ガスを含有する混合ガスをプラ
ズマ装置中に導入することにより生成した活性種と酸素
を反応させる。或いは、プラズマ処理後、織編物又は不
織布を大気中へ取り出し、表面に生成した活性種と酸素
を反応させる。
活性種を形成し得るガスを使用する場合は、片面を塗布
糊置した織編物又は不織布の表面を低温プラズマ処理し
た後、酸素ガス又は酸素ガスを含有する混合ガスをプラ
ズマ装置中に導入することにより生成した活性種と酸素
を反応させる。或いは、プラズマ処理後、織編物又は不
織布を大気中へ取り出し、表面に生成した活性種と酸素
を反応させる。
【0043】酸素ガス又は酸素ガスを含有する混合ガス
中で低温プラズマ処理を行った場合は、上記のような操
作をする必要はない。
中で低温プラズマ処理を行った場合は、上記のような操
作をする必要はない。
【0044】このようにして得られた活性種は、長期間
安定な活性種となる。
安定な活性種となる。
【0045】低温プラズマ処理条件は、塗布糊置してい
ない他の一面のみが均一な活性種を有する織編物又は不
織布を得られる限り特に限定されるものではないが、例
えば慣用されている内部電極型プラズマ装置を用いた場
合に好ましい条件を以下に記載する。
ない他の一面のみが均一な活性種を有する織編物又は不
織布を得られる限り特に限定されるものではないが、例
えば慣用されている内部電極型プラズマ装置を用いた場
合に好ましい条件を以下に記載する。
【0046】電圧をかける電源として、放電持続性及び
プラズマ均一性の点から、例えば13.56MHzを使用するの
が好ましい。
プラズマ均一性の点から、例えば13.56MHzを使用するの
が好ましい。
【0047】放電出力は0.1W/cm2〜1W/cm2が望ましく、
放電時間は5秒以上、特に5秒〜60秒が望ましい。
放電時間は5秒以上、特に5秒〜60秒が望ましい。
【0048】放電に際してのガス圧力は0.1 mmHg〜20 m
mHgが好ましく、特に0.1 mmHg〜10mmHgが好ましく、さ
らに0.1 mmHg〜1 mmHgが好ましい。
mHgが好ましく、特に0.1 mmHg〜10mmHgが好ましく、さ
らに0.1 mmHg〜1 mmHgが好ましい。
【0049】ガスの流量は、30 ml/min〜300 ml/minが
好ましく、100 ml/min〜200 ml/minが特に好ましい。
好ましく、100 ml/min〜200 ml/minが特に好ましい。
【0050】上記の条件において低温プラズマ処理を行
った場合、織編物又は不織布に損傷を与えることなく、
最も多くの活性種を生成することができるので好まし
い。
った場合、織編物又は不織布に損傷を与えることなく、
最も多くの活性種を生成することができるので好まし
い。
【0051】[第三段階]第三段階では、第二段階にお
いて得られた活性種を有する織編物又は不織布の表面を
ラジカル重合可能な単量体に接触させてグラフト重合さ
せる。
いて得られた活性種を有する織編物又は不織布の表面を
ラジカル重合可能な単量体に接触させてグラフト重合さ
せる。
【0052】活性種を有する織編物又は不織布の表面を
単量体に接触させるに際して、あらかじめ織編物又は不
織布の表面を0.1mmHg以下に真空脱気することにより、
織編物又は不織布に含有される酸素ガス等が除去され、
グラフト重合反応がより容易に進行する。また、織編物
又は不織布を単量体と接触させながら真空脱気を行って
もよい。
単量体に接触させるに際して、あらかじめ織編物又は不
織布の表面を0.1mmHg以下に真空脱気することにより、
織編物又は不織布に含有される酸素ガス等が除去され、
グラフト重合反応がより容易に進行する。また、織編物
又は不織布を単量体と接触させながら真空脱気を行って
もよい。
【0053】本発明方法において、織編物又は不織布の
片面に対するグラフト重合反応は、液相反応又は気相反
応のいずれにおいて行ってもよい。
片面に対するグラフト重合反応は、液相反応又は気相反
応のいずれにおいて行ってもよい。
【0054】しかし、反応を液相反応にて行うと、即ち
単量体溶液中で行うと、ホモ重合体が生成し易く、生成
したホモ重合体が織編物又は不織布に付着して除去が困
難な場合がある。また、液相反応は重合が進行し易く、
織編物又は不織布へのグラフト重合体量が多くなり易
い。グラフト重合体量が多すぎると、最終的に得られる
織編物又は不織布の風合が低下する場合がある。
単量体溶液中で行うと、ホモ重合体が生成し易く、生成
したホモ重合体が織編物又は不織布に付着して除去が困
難な場合がある。また、液相反応は重合が進行し易く、
織編物又は不織布へのグラフト重合体量が多くなり易
い。グラフト重合体量が多すぎると、最終的に得られる
織編物又は不織布の風合が低下する場合がある。
【0055】一方、グラフト重合反応を気相にて行う
と、液相反応と比較してホモ重合体の生成が抑制され、
かつグラフト重合体量のコントロールが容易である。か
かる場合には、織編物又は不織布の風合が低下しにくい
ので本発明方法では気相反応によりグラフト重合を行う
ことが望ましい。
と、液相反応と比較してホモ重合体の生成が抑制され、
かつグラフト重合体量のコントロールが容易である。か
かる場合には、織編物又は不織布の風合が低下しにくい
ので本発明方法では気相反応によりグラフト重合を行う
ことが望ましい。
【0056】グラフト重合反応の温度は、単量体の反応
性、反応時間との関連において適宜選択されるものであ
り、所望のグラフト重合量が得られる限り特に限定され
るものではないが、40℃以上80℃以下が好ましい。
性、反応時間との関連において適宜選択されるものであ
り、所望のグラフト重合量が得られる限り特に限定され
るものではないが、40℃以上80℃以下が好ましい。
【0057】反応時間は、反応方法、反応温度、単量体
の種類等との関連において適宜選択されるものであっ
て、所望のグラフト重合量が得られる限り特に限定され
るものではないが、例えば30分以上10時間以下の範囲で
行うことができる。
の種類等との関連において適宜選択されるものであっ
て、所望のグラフト重合量が得られる限り特に限定され
るものではないが、例えば30分以上10時間以下の範囲で
行うことができる。
【0058】本発明で用いられるラジカル重合可能な単
量体は、織編物又は不織布の用途に応じて適宜選択でき
るものであるが、織編物又は不織布が疎水性の場合は親
水性の単量体を用い、織編物又は不織布が親水性の場合
は疎水性の単量体を用いる。
量体は、織編物又は不織布の用途に応じて適宜選択でき
るものであるが、織編物又は不織布が疎水性の場合は親
水性の単量体を用い、織編物又は不織布が親水性の場合
は疎水性の単量体を用いる。
【0059】ここで、ラジカル重合可能な単量体とは、
炭素−炭素二重結合を有し、連鎖重合により重合反応が
進行する単量体である。
炭素−炭素二重結合を有し、連鎖重合により重合反応が
進行する単量体である。
【0060】親水性の単量体としては、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、N−ビニル
−2−ピロリドン等が挙げられる。
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、N−ビニル
−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0061】疎水性の単量体としては、アクリル酸パー
フルオロオクチルエチル、メタクリル酸パーフルオロオ
クチルエチル等が例示できる。
フルオロオクチルエチル、メタクリル酸パーフルオロオ
クチルエチル等が例示できる。
【0062】織編物又は不織布とラジカル重合可能な単
量体の組合せは、使用の目的に応じて適宜選択できるも
のであるが、特に以下の織編物又は不織布と単量体を組
合せて得られた布帛は、水分を織編物又は不織布の一方
の面から他方の面に移動する機能に優れているため好ま
しい。
量体の組合せは、使用の目的に応じて適宜選択できるも
のであるが、特に以下の織編物又は不織布と単量体を組
合せて得られた布帛は、水分を織編物又は不織布の一方
の面から他方の面に移動する機能に優れているため好ま
しい。
【0063】疎水性の織編物又は不織布と親水性単量体
の組合せとしては、ポリエステル系織編物又は不織布と
アクリル酸、ポリエステル系織編物又は不織布とメタク
リル酸、ポリエステル系織編物又は不織布とアクリル酸
−2−ヒドロキシエチル、ポリエステル系織編物又は不
織布とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、ポリエス
テル系織編物又は不織布とN−ビニル−2−ピロリド
ン、ポリアミド系織編物又は不織布とアクリル酸、ポリ
アミド系織編物又は不織布とメタアクリル酸、ポリアミ
ド系織編物又は不織布とアクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル、ポリアミド系織編物又は不織布とメタクリル酸−
2−ヒドロキシエチル、ポリアミド系平織又は不織布と
N−ビニル−2−ピロリドン、ポリプロピレン系織編物
又は不織布とアクリル酸、ポリプロピレン系平織又は不
織布とメタクリル酸、ポリプロピレン系平織又は不織布
とアクリル酸−2−ヒドロキシエチル、ポリプロピレン
系平織又は不織布とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、ポリプロピレン系平織又は不織布とN−ビニル−2
−ピロリドンの組合せが好ましい。これらの組合わせの
中でも、特にポリエステル系織編物又は不織布とアクリ
ル酸の組合せが好ましい。
の組合せとしては、ポリエステル系織編物又は不織布と
アクリル酸、ポリエステル系織編物又は不織布とメタク
リル酸、ポリエステル系織編物又は不織布とアクリル酸
−2−ヒドロキシエチル、ポリエステル系織編物又は不
織布とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、ポリエス
テル系織編物又は不織布とN−ビニル−2−ピロリド
ン、ポリアミド系織編物又は不織布とアクリル酸、ポリ
アミド系織編物又は不織布とメタアクリル酸、ポリアミ
ド系織編物又は不織布とアクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル、ポリアミド系織編物又は不織布とメタクリル酸−
2−ヒドロキシエチル、ポリアミド系平織又は不織布と
N−ビニル−2−ピロリドン、ポリプロピレン系織編物
又は不織布とアクリル酸、ポリプロピレン系平織又は不
織布とメタクリル酸、ポリプロピレン系平織又は不織布
とアクリル酸−2−ヒドロキシエチル、ポリプロピレン
系平織又は不織布とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、ポリプロピレン系平織又は不織布とN−ビニル−2
−ピロリドンの組合せが好ましい。これらの組合わせの
中でも、特にポリエステル系織編物又は不織布とアクリ
ル酸の組合せが好ましい。
【0064】親水性の織編物又は不織布と疎水性単量体
の組合せとしては、木綿系織編物又は不織布とアクリル
酸パーフルオロオクチルエチル、木綿系織編物又は不織
布とメタクリル酸パーフルオロオクチルエチルの組合せ
が好ましい。
の組合せとしては、木綿系織編物又は不織布とアクリル
酸パーフルオロオクチルエチル、木綿系織編物又は不織
布とメタクリル酸パーフルオロオクチルエチルの組合せ
が好ましい。
【0065】単量体の使用量は、反応条件等によって適
宜選択できるものであり、織編物又は不織布の他の一面
側に用途に応じた親水性を付与できる量であれば特に限
定されるものではないが、例えば織編物又は不織布の全
重量に対して0.3 wt%〜2wt%、特に0.5wt%〜1.2wt%が好
ましい。
宜選択できるものであり、織編物又は不織布の他の一面
側に用途に応じた親水性を付与できる量であれば特に限
定されるものではないが、例えば織編物又は不織布の全
重量に対して0.3 wt%〜2wt%、特に0.5wt%〜1.2wt%が好
ましい。
【0066】[第四段階]第三段階にて得られた織編物
又は不織布は、片面に糊剤が塗布糊置されたまま残存し
ているので、該糊剤を第四段階において除去する。他の
一面の表面には単量体のホモ重合体、未反応単量体が付
着しているので、これらも同時に除去することができ
る。
又は不織布は、片面に糊剤が塗布糊置されたまま残存し
ているので、該糊剤を第四段階において除去する。他の
一面の表面には単量体のホモ重合体、未反応単量体が付
着しているので、これらも同時に除去することができ
る。
【0067】除去は、糊剤、未反応重合体等を布帛から
除去する方法として慣用されている方法を用いて行うこ
とができ、例えば、40℃以上60℃以下の温水を用いて洗
浄することにより達成できる。必要があれば、超音波洗
浄により糊剤等の除去を行ってもよい。
除去する方法として慣用されている方法を用いて行うこ
とができ、例えば、40℃以上60℃以下の温水を用いて洗
浄することにより達成できる。必要があれば、超音波洗
浄により糊剤等の除去を行ってもよい。
【0068】かくして、片面のみが改質された織編物又
は不織布、即ち表裏異機能を有する織編物又は不織布が
得られる。
は不織布、即ち表裏異機能を有する織編物又は不織布が
得られる。
【0069】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明する。
説明する。
【0070】実施例1 水溶性糊剤として、アルギン酸ナトリウムを10重量%と
なるように水を用いて調製した。乾燥後の厚さが50 μm
となるようにスクリーン法によりポリエステルジャージ
の片面に糊剤を塗布し、15分間60℃の雰囲気下に放置し
て乾燥させた。使用したポリエステルジャージは、厚さ
0.85 mm、目付け値272.4 g/m2であった。
なるように水を用いて調製した。乾燥後の厚さが50 μm
となるようにスクリーン法によりポリエステルジャージ
の片面に糊剤を塗布し、15分間60℃の雰囲気下に放置し
て乾燥させた。使用したポリエステルジャージは、厚さ
0.85 mm、目付け値272.4 g/m2であった。
【0071】次いで、内部電極型プラズマ装置(プラズ
マ処理装置、商品名、ヒラノ光音株式会社製)内の、内
部型平行平板電極の間にある試料台の上に上記布帛を置
き、低温プラズマ処理を行った。低温プラズマ処理は、
プラズマ装置内圧力0.4 mmHg、アルゴンガス流量100 ml
/min、プラズマ照射時間30秒間、放電出力0.15 W/cm2と
いう条件下にて行った。プラズマ処理後、減圧となって
いた装置内に空気を入れ、その後、装置内から布帛を取
り出した。
マ処理装置、商品名、ヒラノ光音株式会社製)内の、内
部型平行平板電極の間にある試料台の上に上記布帛を置
き、低温プラズマ処理を行った。低温プラズマ処理は、
プラズマ装置内圧力0.4 mmHg、アルゴンガス流量100 ml
/min、プラズマ照射時間30秒間、放電出力0.15 W/cm2と
いう条件下にて行った。プラズマ処理後、減圧となって
いた装置内に空気を入れ、その後、装置内から布帛を取
り出した。
【0072】グラフト重合反応は、気相グラフト重合に
より、底に2〜3cmに切断したガラス管を3〜4個入れた容
量160 ml の重合管を用いて行った。親水性モノマーと
してアクリル酸2 ml を採取して重合管に入れた。次
に、低温プラズマ処理した布帛を重合管中に挿入し、ガ
ラス管の上に置いた。重合管内を窒素ガスにより置換
し、脱気して0.1 mmHg に減圧し、反応中は減圧に保持
した。反応は、温度60℃にて8時間行った。
より、底に2〜3cmに切断したガラス管を3〜4個入れた容
量160 ml の重合管を用いて行った。親水性モノマーと
してアクリル酸2 ml を採取して重合管に入れた。次
に、低温プラズマ処理した布帛を重合管中に挿入し、ガ
ラス管の上に置いた。重合管内を窒素ガスにより置換
し、脱気して0.1 mmHg に減圧し、反応中は減圧に保持
した。反応は、温度60℃にて8時間行った。
【0073】重合終了後、重合管から布帛を取り出し、
温水中にて1晩浸漬させて糊剤等を除去し、その後乾燥
させた。
温水中にて1晩浸漬させて糊剤等を除去し、その後乾燥
させた。
【0074】得られた布帛のグラフト重合体量は、布帛
の全重量に対して0.5重量%であった。
の全重量に対して0.5重量%であった。
【0075】実施例2 水溶性糊剤として、アルギン酸ナトリウムを10重量%と
なるように水を用いて調製した。実施例1で用いたもの
と同じポリエステルジャージの片面に、乾燥後の厚さが
50 μm〜60 μmとなるようにスクリーン法によりに糊剤
を塗布し、室温にて5時間放置して乾燥させた。
なるように水を用いて調製した。実施例1で用いたもの
と同じポリエステルジャージの片面に、乾燥後の厚さが
50 μm〜60 μmとなるようにスクリーン法によりに糊剤
を塗布し、室温にて5時間放置して乾燥させた。
【0076】次いで、実施例1と同様にしてプラズマ処
理を行い、重合性単量体としてアクリル酸2 mlの代わり
にアクリル酸−2−ヒドロキシエチル 2 ml を用いた以
外は実施例1と同様にしてグラフト重合反応を行った。
理を行い、重合性単量体としてアクリル酸2 mlの代わり
にアクリル酸−2−ヒドロキシエチル 2 ml を用いた以
外は実施例1と同様にしてグラフト重合反応を行った。
【0077】重合終了後、実施例1と同様に糊剤等の除
去を行った後に布帛を乾燥させた。得られた布帛のグラ
フト重合体量は、布帛の全重量に対して0.5重量%であっ
た。
去を行った後に布帛を乾燥させた。得られた布帛のグラ
フト重合体量は、布帛の全重量に対して0.5重量%であっ
た。
【0078】実施例3 重合性単量体としてN−ビニル−2−ピロリドン 2 ml
を用いた以外は実施例2と同様にしてグラフト化ポリエ
ステルジャージを得た。
を用いた以外は実施例2と同様にしてグラフト化ポリエ
ステルジャージを得た。
【0079】得られた布帛のグラフト重合体量は、布帛
の全重量に対して0.8重量%であった 比較例1 プラズマ反応防止層として糊剤を塗布しないこと以外は
実施例1と同様にしてグラフト化ポリエステルジャージ
を得た。該ジャージのグラフト重合体量は、布帛の全重
量に対して0.8重量%であった。
の全重量に対して0.8重量%であった 比較例1 プラズマ反応防止層として糊剤を塗布しないこと以外は
実施例1と同様にしてグラフト化ポリエステルジャージ
を得た。該ジャージのグラフト重合体量は、布帛の全重
量に対して0.8重量%であった。
【0080】比較例2 本発明で用いるプラズマ装置は内部平行平板電極を使用
しているので、布帛を電極板上に張る(固定する)こと
ができない。そこで、比較例2においては電極板上に固
定する替わりに湾曲ガラス板上に木綿糸を用いて布帛を
固定してプラズマ処理を行った。
しているので、布帛を電極板上に張る(固定する)こと
ができない。そこで、比較例2においては電極板上に固
定する替わりに湾曲ガラス板上に木綿糸を用いて布帛を
固定してプラズマ処理を行った。
【0081】即ち、プラズマ反応防止層として糊剤は用
いず、湾曲ガラス板上に木綿糸を用いて固定したポリエ
ステルジャージをプラズマ装置内の内部型平行平板電極
の間にある試料台の上に上記布帛を置いて低温プラズマ
処理を行った以外は実施例1と同様にしてグラフト化ポ
リエステルジャージを得た。
いず、湾曲ガラス板上に木綿糸を用いて固定したポリエ
ステルジャージをプラズマ装置内の内部型平行平板電極
の間にある試料台の上に上記布帛を置いて低温プラズマ
処理を行った以外は実施例1と同様にしてグラフト化ポ
リエステルジャージを得た。
【0082】得られた布帛のグラフト重合体量は、布帛
の全重量に対して0.6重量%であった。
の全重量に対して0.6重量%であった。
【0083】[吸水・透水性試験]実施例1〜3並びに
比較例1及び2により得られたグラフト化ポリエステル
ジャージを、JIS-0217-104法の簡便法に従い洗濯した。
洗濯を10回繰返した後の各布帛について吸水・透水性に
ついての試験を行った。
比較例1及び2により得られたグラフト化ポリエステル
ジャージを、JIS-0217-104法の簡便法に従い洗濯した。
洗濯を10回繰返した後の各布帛について吸水・透水性に
ついての試験を行った。
【0084】吸水・透水性を次の方法により測定した。
まず、テフロン樹脂をコーティングしたガラス板上に市
販のインク(ブルーブラック)を2.0倍に水で希釈した
インク液(以下、「水滴」とする)を正確に0.1 cc滴下
した。各ポリエステルジャージを水滴の上に置き、60秒
間放置した。次にテフロン樹脂をコーティングした別の
ガラス板上に各ポリエステルジャージを移動させ、3分
間放置後、各ポリエステルジャージの両面の濡れ面積を
測定した。結果を表1に示す。
まず、テフロン樹脂をコーティングしたガラス板上に市
販のインク(ブルーブラック)を2.0倍に水で希釈した
インク液(以下、「水滴」とする)を正確に0.1 cc滴下
した。各ポリエステルジャージを水滴の上に置き、60秒
間放置した。次にテフロン樹脂をコーティングした別の
ガラス板上に各ポリエステルジャージを移動させ、3分
間放置後、各ポリエステルジャージの両面の濡れ面積を
測定した。結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】実施例1〜3により得られたポリエステル
ジャージは、水滴側の濡れ面積に比べ外側の濡れ面積が
それぞれ約20倍、約9倍及び約10倍と拡大しており、図
1の疎水性面と親水性面を併有した織編物のモデル図
(C)と合致する。従って、実施例1〜3により得られた
ポリエステルジャージは、片面のみが親水性に改質され
ており、表裏異機能を有していることがわかった。
ジャージは、水滴側の濡れ面積に比べ外側の濡れ面積が
それぞれ約20倍、約9倍及び約10倍と拡大しており、図
1の疎水性面と親水性面を併有した織編物のモデル図
(C)と合致する。従って、実施例1〜3により得られた
ポリエステルジャージは、片面のみが親水性に改質され
ており、表裏異機能を有していることがわかった。
【0087】一方、比較例1により得られたポリエステ
ルジャージについては、水滴側の濡れ面積と外側の濡れ
面積がほぼ一致しており広がりを示さず、図1の両面が
親水性の織編物のモデル図(B)と合致している。従っ
て、糊剤を塗布せずにプラズマ処理してグラフト重合さ
せた場合は、両面が親水性に改質されていることがわか
る。
ルジャージについては、水滴側の濡れ面積と外側の濡れ
面積がほぼ一致しており広がりを示さず、図1の両面が
親水性の織編物のモデル図(B)と合致している。従っ
て、糊剤を塗布せずにプラズマ処理してグラフト重合さ
せた場合は、両面が親水性に改質されていることがわか
る。
【0088】比較例2により得られたポリエステルジャ
ージについては、外側の濡れ面積は水滴側の濡れ面積よ
りわずかに広がっているものの、モデル図(B)と同様の
吸水・透水性を示す。従って、比較例2の方法により得
られたポリエステルジャージは両面がほぼ同様に親水性
に改質されているといえる。
ージについては、外側の濡れ面積は水滴側の濡れ面積よ
りわずかに広がっているものの、モデル図(B)と同様の
吸水・透水性を示す。従って、比較例2の方法により得
られたポリエステルジャージは両面がほぼ同様に親水性
に改質されているといえる。
【0089】実施例4及び比較例3 実施例1及び比較例1と同様にして市販のポリアミドジ
ャージをグラフト化し、吸水・透水性について上記と同
様の試験を行った。実施例4において得られた布帛につ
いては、水滴側の濡れ面積に比べ、外側の濡れ面積が拡
大していた。従って、片面のみが親水性に改質されてお
り、表裏異機能を有していることがわかった。一方、比
較例3において得られた布帛については、水滴側の濡れ
面積と外側の濡れ面積がほぼ一致しており広がりを示さ
なかった。従って、比較例3により得られた布帛は、両
面が親水性に改質されていることがわかった。
ャージをグラフト化し、吸水・透水性について上記と同
様の試験を行った。実施例4において得られた布帛につ
いては、水滴側の濡れ面積に比べ、外側の濡れ面積が拡
大していた。従って、片面のみが親水性に改質されてお
り、表裏異機能を有していることがわかった。一方、比
較例3において得られた布帛については、水滴側の濡れ
面積と外側の濡れ面積がほぼ一致しており広がりを示さ
なかった。従って、比較例3により得られた布帛は、両
面が親水性に改質されていることがわかった。
【0090】実施例5〜8及び比較例4〜7 ポリエステルタフタ、ポリプロピレン平織、ポリアミド
タフタ、ポリアクリロニトリル平織の布帛についても実
施例1及び比較例1と同様にして片面又は両面グラフト
化を行った。
タフタ、ポリアクリロニトリル平織の布帛についても実
施例1及び比較例1と同様にして片面又は両面グラフト
化を行った。
【0091】これら布帛については、布の厚さが十分で
なく、表側のインクの痕と裏側のインクの痕が重なって
しまうため、吸水・透水性試験によりその表裏異機能性
を評価することができなかった。
なく、表側のインクの痕と裏側のインクの痕が重なって
しまうため、吸水・透水性試験によりその表裏異機能性
を評価することができなかった。
【0092】そこで、これら布帛については、カチオン
染料(エストロール染料;Estrol Red N-GSL、住友化学
(株)社製)による染色法を利用してその表裏異機能性
を評価した。
染料(エストロール染料;Estrol Red N-GSL、住友化学
(株)社製)による染色法を利用してその表裏異機能性
を評価した。
【0093】実施例1及び比較例1と同様にしてグラフ
ト化を行ったポリエステルタフタ、ポリプロピレン平
織、ポリアミドタフタ、ポリアクリロニトリル平織の布
帛は、アクリル酸単量体とグラフト重合しており、布帛
表面にアクリル酸の酸性基(-COOH)が存在する。カチ
オン染料は、染料カチオンイオンと布帛表面の酸性基と
の造塩結合により染着し、表面に存在する酸性基の数が
増す程濃く染色されるので、染色の濃淡により表裏異機
能性を評価した。
ト化を行ったポリエステルタフタ、ポリプロピレン平
織、ポリアミドタフタ、ポリアクリロニトリル平織の布
帛は、アクリル酸単量体とグラフト重合しており、布帛
表面にアクリル酸の酸性基(-COOH)が存在する。カチ
オン染料は、染料カチオンイオンと布帛表面の酸性基と
の造塩結合により染着し、表面に存在する酸性基の数が
増す程濃く染色されるので、染色の濃淡により表裏異機
能性を評価した。
【0094】実施例1と同様の方法によりグラフト化を
行った実施例5〜8の各布帛は、片面は薄く染色され、
他の一面は濃く染色された。
行った実施例5〜8の各布帛は、片面は薄く染色され、
他の一面は濃く染色された。
【0095】一方、比較例1と同様にしてグラフト化を
行った比較例4〜7の各布帛は、両面が一様に濃く染色
された。
行った比較例4〜7の各布帛は、両面が一様に濃く染色
された。
【0096】従って、比較例1と同様の方法により得ら
れたポリエステルタフタ、ポリプロピレン平織、ポリア
ミドタフタ、ポリアクリロニトリル平織の布帛は両面に
酸性基が存在しており、両面が親水性に改質されたとい
える。これに対して、実施例1と同様の方法により得ら
れたポリエステルタフタ等の布帛は、片面のみに酸性基
が存在していることがわかり、片面のみが改質され、表
裏異機能を有しているといえる。
れたポリエステルタフタ、ポリプロピレン平織、ポリア
ミドタフタ、ポリアクリロニトリル平織の布帛は両面に
酸性基が存在しており、両面が親水性に改質されたとい
える。これに対して、実施例1と同様の方法により得ら
れたポリエステルタフタ等の布帛は、片面のみに酸性基
が存在していることがわかり、片面のみが改質され、表
裏異機能を有しているといえる。
【0097】実施例9 水溶性糊剤としてアルギン酸ナトリウムを10重量%と
なるように水を用いて調製した。実施例1で用いたもの
と同じポリエステルジャージの片面に、スクリーン法に
より糊剤を部分的に塗布した。具体的には、糊剤の塗布
幅5mm、糊剤塗布部分同士の間隔が5mmである縞模
様となるように、また、乾燥後の糊剤の厚さが50〜6
0μmとなるようにして塗布した。塗布後、60℃の雰
囲気に15分間放置して糊剤を乾燥させた。。
なるように水を用いて調製した。実施例1で用いたもの
と同じポリエステルジャージの片面に、スクリーン法に
より糊剤を部分的に塗布した。具体的には、糊剤の塗布
幅5mm、糊剤塗布部分同士の間隔が5mmである縞模
様となるように、また、乾燥後の糊剤の厚さが50〜6
0μmとなるようにして塗布した。塗布後、60℃の雰
囲気に15分間放置して糊剤を乾燥させた。。
【0098】次いで、実施例1と同様にしてプラズマ処
理を行い、親水性モノマーとしてアクリル酸2mlを用
いて実施例1と同様の方法によりグラフト重合反応を行
った。反応終了後、実施例1と同様にして、糊剤等の除
去及び布帛の乾燥を行った。
理を行い、親水性モノマーとしてアクリル酸2mlを用
いて実施例1と同様の方法によりグラフト重合反応を行
った。反応終了後、実施例1と同様にして、糊剤等の除
去及び布帛の乾燥を行った。
【0099】得られた布帛のグラフト重合体量は、布帛
の全重量に基づいて約0.5重量%であった。
の全重量に基づいて約0.5重量%であった。
【0100】実施例9により得られた部分グラフト化ポ
リエステルジャージの吸水・透水性について、実施例1
と同様の方法により試験を行った。
リエステルジャージの吸水・透水性について、実施例1
と同様の方法により試験を行った。
【0101】水滴側の濡れ部分は、糊剤を塗布していな
い部分(グラフト化された部分)に集中しており、当該
部分から水が吸収されたことが確認された。また、水滴
側と比べ、外側の方が濡れ面積が拡大していることが確
認された。
い部分(グラフト化された部分)に集中しており、当該
部分から水が吸収されたことが確認された。また、水滴
側と比べ、外側の方が濡れ面積が拡大していることが確
認された。
【図1】布帛の吸水拡散機構のモデル図。
【図2】布帛の部分グラフト化及び該布帛の吸水拡散機
構のモデル図。
構のモデル図。
(1) 疎水性領域 (2) 親水性領域 (3) 水滴 (4) 水分浸透層 (5) 糊剤 (A) 疎水性の織編物の吸水拡散のモデル図 (B) 両面が親水性の織編物の吸水拡散のモデル図 (C) 親水性面と疎水性面を併有した織編物の吸水拡散
のモデル図
のモデル図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 14/00 - 14/36 D06M 15/00 - 15/715 D06M 23/16
Claims (8)
- 【請求項1】 織編物又は不織布の片面に糊剤を塗布
し、該織編物又は不織布の他の一面を低温プラズマ処理
して活性種を生成させ、次いで該活性種に重合性単量体
をグラフト重合させた後、織編物又は不織布の片面上に
塗布された糊剤を除去することを特徴とする織編物又は
不織布の片面改質方法。 - 【請求項2】 織編物又は不織布の片面の全部に糊剤を
塗布する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 織編物又は不織布の片面に部分的に糊剤
を塗布する請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 織編物又は不織布が疎水性であって、重
合性単量体が親水性である請求項1〜3のいずれかに記
載の方法。 - 【請求項5】 グラフト重合を気相反応により行う請求
項1〜4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 糊剤が水溶性糊剤である請求項1〜5の
いずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 乾燥後の糊剤の厚さが40μm〜60μ
mとなるような量の糊剤を塗布する請求項1〜6のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項8】 重合性単量体の使用量が、織編物又は不
織布の全重量に対して0.5wt%〜1.2wt%である請求項
1〜7のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10376356A JP3030434B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-21 | 織編物又は不織布の片面改質方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36789797 | 1997-12-26 | ||
JP9-367897 | 1997-12-26 | ||
JP10376356A JP3030434B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-21 | 織編物又は不織布の片面改質方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256476A JPH11256476A (ja) | 1999-09-21 |
JP3030434B2 true JP3030434B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=26581940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10376356A Expired - Lifetime JP3030434B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-21 | 織編物又は不織布の片面改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030434B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10105234A1 (de) * | 2001-02-02 | 2002-08-29 | Schoeller Textil Ag Sevelen | Textile Fläche |
EP3089721A1 (en) * | 2013-12-31 | 2016-11-09 | Dow Global Technologies LLC | A process for making a hydrophilic nonwoven structure, a nonwoven structure produced thereby and an article containing the nonwoven structure |
-
1998
- 1998-12-21 JP JP10376356A patent/JP3030434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11256476A (ja) | 1999-09-21 |
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