JP3030205B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JP3030205B2 JP3030205B2 JP6149992A JP14999294A JP3030205B2 JP 3030205 B2 JP3030205 B2 JP 3030205B2 JP 6149992 A JP6149992 A JP 6149992A JP 14999294 A JP14999294 A JP 14999294A JP 3030205 B2 JP3030205 B2 JP 3030205B2
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- Japan
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- door
- choke groove
- door body
- door arm
- frequency heating
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱装置におい
て加熱室の前面を開閉する扉体の取り付け構造に関す
る。
て加熱室の前面を開閉する扉体の取り付け構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】加熱室に導入された被加熱物を、該加熱
室の内部に放射されるマイクロ波の作用により加熱する
高周波加熱装置においては、被加熱物の導入及び導出の
ため、加熱室の前面に開閉自在に扉体が設けられてい
る。この扉体には、加熱動作中におけるマイクロ波の外
部への漏洩を防止するため、閉止時に加熱室の前壁に密
着する封口面が備えられ、また該封口面の外側を巡る態
様にチョーク溝を周設し、前記封口面と前壁との間のわ
ずかな隙間を経て漏れ出すマイクロ波を捉え、前記チョ
ーク溝に沿う伝播の間に減衰させる漏洩防止構造が採用
されている。
室の内部に放射されるマイクロ波の作用により加熱する
高周波加熱装置においては、被加熱物の導入及び導出の
ため、加熱室の前面に開閉自在に扉体が設けられてい
る。この扉体には、加熱動作中におけるマイクロ波の外
部への漏洩を防止するため、閉止時に加熱室の前壁に密
着する封口面が備えられ、また該封口面の外側を巡る態
様にチョーク溝を周設し、前記封口面と前壁との間のわ
ずかな隙間を経て漏れ出すマイクロ波を捉え、前記チョ
ーク溝に沿う伝播の間に減衰させる漏洩防止構造が採用
されている。
【0003】更に、特公昭62-49714号公報等に開示され
ている如く、前記チョーク溝の周壁に所定の幅を有する
複数の切欠き部を一定間隔に並設することにより漏洩防
止効果が増すことが知られており、多くの高周波加熱装
置においてこの種の漏洩防止構造、即ち、封口面の外側
に周設されたチョーク溝の周壁に複数の切欠き部を所定
間隔毎に備えた漏洩防止構造が採用されている。
ている如く、前記チョーク溝の周壁に所定の幅を有する
複数の切欠き部を一定間隔に並設することにより漏洩防
止効果が増すことが知られており、多くの高周波加熱装
置においてこの種の漏洩防止構造、即ち、封口面の外側
に周設されたチョーク溝の周壁に複数の切欠き部を所定
間隔毎に備えた漏洩防止構造が採用されている。
【0004】以上の如き漏洩防止構造の改良に伴い、近
年の高周波加熱装置においては、前記扉体の取り付け構
造、特に、閉止状態を維持するための構造が簡素化され
る傾向にあり、加熱室側から突出するドアアームの先端
を扉体の側面に掛止すると共に、加熱室の外装ハウジン
グ内において、コイルばね等の付勢手段により前記ドア
アームの基端を閉止方向に付勢して、この付勢力により
扉体の閉止状態を保つようにした取り付け構造が広く採
用されるようになっている。
年の高周波加熱装置においては、前記扉体の取り付け構
造、特に、閉止状態を維持するための構造が簡素化され
る傾向にあり、加熱室側から突出するドアアームの先端
を扉体の側面に掛止すると共に、加熱室の外装ハウジン
グ内において、コイルばね等の付勢手段により前記ドア
アームの基端を閉止方向に付勢して、この付勢力により
扉体の閉止状態を保つようにした取り付け構造が広く採
用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述したマイク
ロ波の漏洩防止構造において、チョーク溝の周壁に形成
される切欠き部の幅及び並設間隔は、対象となるマイク
ロ波の波長に対する適正値が存在し、この適正値を満足
することにより所定の効果が得られる。また一方では、
高周波加熱装置全体の小型化の要求に応えるべく扉体も
また小型化される傾向にあり、このため前記チョーク溝
の周壁は、扉体の側壁に近接して、又は該側壁と一体化
されて設けられる場合が多い。
ロ波の漏洩防止構造において、チョーク溝の周壁に形成
される切欠き部の幅及び並設間隔は、対象となるマイク
ロ波の波長に対する適正値が存在し、この適正値を満足
することにより所定の効果が得られる。また一方では、
高周波加熱装置全体の小型化の要求に応えるべく扉体も
また小型化される傾向にあり、このため前記チョーク溝
の周壁は、扉体の側壁に近接して、又は該側壁と一体化
されて設けられる場合が多い。
【0006】従って、このような扉体を備えた高周波加
熱装置において、前述した取り付け構造が併用された場
合、加熱室側から突出するドアアームは、前記チョーク
溝の周壁の近傍にて扉体に掛止されることになり、チョ
ーク溝に形成された切欠き部が前記ドアアームと重な
り、この重なりによって前述した適正値が満たされなく
なり、マイクロ波の漏洩量が増す虞れがあった。
熱装置において、前述した取り付け構造が併用された場
合、加熱室側から突出するドアアームは、前記チョーク
溝の周壁の近傍にて扉体に掛止されることになり、チョ
ーク溝に形成された切欠き部が前記ドアアームと重な
り、この重なりによって前述した適正値が満たされなく
なり、マイクロ波の漏洩量が増す虞れがあった。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、チョーク溝の周壁に形成された切欠き部とドア
アームとの重なりを解消し、マイクロ波の漏洩防止効果
を損なうことなく簡素化された扉体の閉止構造を実現す
る高周波加熱装置を提供することを目的とする。
であり、チョーク溝の周壁に形成された切欠き部とドア
アームとの重なりを解消し、マイクロ波の漏洩防止効果
を損なうことなく簡素化された扉体の閉止構造を実現す
る高周波加熱装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波加熱
装置は、被加熱物を収納する加熱室の前面を開閉する扉
体に、前記加熱室の前壁に密着する封口面の外側を巡る
チョーク溝を周設し、該チョーク溝の周壁に所定の幅を
有する複数の切欠き部を一定間隔に並設して、前記封口
面を経て漏洩するマイクロ波を減衰する一方、前記扉体
の側部に固定された掛止部材に前記加熱室側から突出す
るドアアームの先端を掛止して、該ドアアームの付勢に
より前記扉板を閉止状態に保持する構成とした高周波加
熱装置において、前記掛止部材の固定位置を、前記チョ
ーク溝の周壁における相隣する切欠き部の略中央位置に
設定し、該掛止部材に対し前記ドアアームを、閉止状態
にある前記扉体と略直交する方向から掛止させてあるこ
とを特徴とする。
装置は、被加熱物を収納する加熱室の前面を開閉する扉
体に、前記加熱室の前壁に密着する封口面の外側を巡る
チョーク溝を周設し、該チョーク溝の周壁に所定の幅を
有する複数の切欠き部を一定間隔に並設して、前記封口
面を経て漏洩するマイクロ波を減衰する一方、前記扉体
の側部に固定された掛止部材に前記加熱室側から突出す
るドアアームの先端を掛止して、該ドアアームの付勢に
より前記扉板を閉止状態に保持する構成とした高周波加
熱装置において、前記掛止部材の固定位置を、前記チョ
ーク溝の周壁における相隣する切欠き部の略中央位置に
設定し、該掛止部材に対し前記ドアアームを、閉止状態
にある前記扉体と略直交する方向から掛止させてあるこ
とを特徴とする。
【0009】更に加えて前記掛止部材は、前記周壁を貫
通して前記チョーク溝の内部に侵入させてあり、この侵
入長さは、前記チョーク溝の幅寸法の2/3以上に設定
してあることを特徴とする。
通して前記チョーク溝の内部に侵入させてあり、この侵
入長さは、前記チョーク溝の幅寸法の2/3以上に設定
してあることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、扉体の側部に、内側のチョ
ーク溝の周壁に形成された切欠き部と切欠き部との間の
略中央、即ち、周壁が確実に存在する位置に掛止部材を
固定し、この掛止部材に、閉止状態にあるドアに対し略
直交する方向から突出するドアアームを掛止して、この
ドアアームと切欠き部との重なりを防ぐ。
ーク溝の周壁に形成された切欠き部と切欠き部との間の
略中央、即ち、周壁が確実に存在する位置に掛止部材を
固定し、この掛止部材に、閉止状態にあるドアに対し略
直交する方向から突出するドアアームを掛止して、この
ドアアームと切欠き部との重なりを防ぐ。
【0011】また、前記掛止部材をチョーク溝内に延ば
し、幅方向の2/3以上の部分を占めるようにし、チョ
ーク溝中でのマイクロ波の伝播経路を塞ぎ、該マイクロ
波を分散させて、漏洩防止効果を増す。
し、幅方向の2/3以上の部分を占めるようにし、チョ
ーク溝中でのマイクロ波の伝播経路を塞ぎ、該マイクロ
波を分散させて、漏洩防止効果を増す。
【0012】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係る高周波加熱装置の要部
を示す側断面図である。図中1は、加熱室2(図2参
照)をその内部に備える外装ハウジングであり、この外
装ハウジング1の前側(図における左側)には、開閉自
在に扉体3が取り付けてある。
て詳述する。図1は本発明に係る高周波加熱装置の要部
を示す側断面図である。図中1は、加熱室2(図2参
照)をその内部に備える外装ハウジングであり、この外
装ハウジング1の前側(図における左側)には、開閉自
在に扉体3が取り付けてある。
【0013】外装ハウジング1の底板1a上には、支持体
10が固設され、該支持体10の下部には、蝶番板11がねじ
止め固定されている。蝶番板11は、外装ハウジング1の
前板1bを貫通して前下方に突出する支持杆12を備えてお
り、前記扉体3は、その下角縁に固定された連結金具30
を介して、前記支持杆12の突出端に打設された蝶番ピン
13に枢支されている。
10が固設され、該支持体10の下部には、蝶番板11がねじ
止め固定されている。蝶番板11は、外装ハウジング1の
前板1bを貫通して前下方に突出する支持杆12を備えてお
り、前記扉体3は、その下角縁に固定された連結金具30
を介して、前記支持杆12の突出端に打設された蝶番ピン
13に枢支されている。
【0014】蝶番ピン13は、略水平な面内にて前記外装
ハウジング1の前板1bと平行をなす方向に打設してあ
り、前記扉体3は、蝶番ピン13を枢軸とする揺動によ
り、外装ハウジング1の前部、即ち、加熱室2の前部を
開閉し、外装ハウジング1の前板1bにその一面を押し付
けた図示の閉位置と、図中に2点鎖線により示す如く、
前記閉位置と略90°の角度を有する開位置とを夫々保持
するようになしてある。
ハウジング1の前板1bと平行をなす方向に打設してあ
り、前記扉体3は、蝶番ピン13を枢軸とする揺動によ
り、外装ハウジング1の前部、即ち、加熱室2の前部を
開閉し、外装ハウジング1の前板1bにその一面を押し付
けた図示の閉位置と、図中に2点鎖線により示す如く、
前記閉位置と略90°の角度を有する開位置とを夫々保持
するようになしてある。
【0015】前記連結金具30は、扉体3の側縁に沿って
上方に延長されており、この延長部には、外装ハウジン
グ1側に向けてブラケット31が突設され、該ブラケット
31には、前記蝶番ピン13と同様に、略水平な面内にて外
装ハウジング1の前板1bと平行をなす方向に掛止ピン4
が固定されている。
上方に延長されており、この延長部には、外装ハウジン
グ1側に向けてブラケット31が突設され、該ブラケット
31には、前記蝶番ピン13と同様に、略水平な面内にて外
装ハウジング1の前板1bと平行をなす方向に掛止ピン4
が固定されている。
【0016】一方、外装ハウジング1の底板1aに固設さ
れた前記支持体10の上部には、前板1bと平行をなす軸回
りに回動自在に案内ローラ14が枢支され、該案内ローラ
14の枢支軸上にドアアーム5の中途部が載架されてい
る。ドアアーム5は、適宜の幅を有する帯状の板材であ
り、外装ハウジング1の内側に延びる基端部は、底板1a
との間に張架された引張りばね51により下向きに付勢さ
れている。
れた前記支持体10の上部には、前板1bと平行をなす軸回
りに回動自在に案内ローラ14が枢支され、該案内ローラ
14の枢支軸上にドアアーム5の中途部が載架されてい
る。ドアアーム5は、適宜の幅を有する帯状の板材であ
り、外装ハウジング1の内側に延びる基端部は、底板1a
との間に張架された引張りばね51により下向きに付勢さ
れている。
【0017】また、ドアアーム5の先端部は、外装ハウ
ジング1の前板1bに形成された貫通孔を経て前方に突出
され、突出端部の上縁に形成された掛止溝50により、前
記掛止ピン4に下側から掛止されており、この掛止状態
は、前記引張りばね51のばね力により案内ローラ14への
載架位置を支点として生じるドアアーム5の揺動により
維持されるようになしてある。
ジング1の前板1bに形成された貫通孔を経て前方に突出
され、突出端部の上縁に形成された掛止溝50により、前
記掛止ピン4に下側から掛止されており、この掛止状態
は、前記引張りばね51のばね力により案内ローラ14への
載架位置を支点として生じるドアアーム5の揺動により
維持されるようになしてある。
【0018】ドアアーム5の下縁には、長手方向の中途
部と基端部近傍とに凹所5a,5bが夫々形成してあり、図
示の如き扉体3の閉位置は、中途の凹所5aが前記案内ロ
ーラ14に係合し、基端を下向きに付勢する前記引張りば
ね51のばね力により案内ローラ14に押し付けられること
により保持される。
部と基端部近傍とに凹所5a,5bが夫々形成してあり、図
示の如き扉体3の閉位置は、中途の凹所5aが前記案内ロ
ーラ14に係合し、基端を下向きに付勢する前記引張りば
ね51のばね力により案内ローラ14に押し付けられること
により保持される。
【0019】また扉体3は、これの上部前面に設けた図
示しない把手を把持して前方に引かれた場合、下角部の
蝶番ピン13を枢軸として揺動し、外装ハウジング1及び
これの内側の加熱室2の前面を開放する。このとき前記
ドアアーム5は、案内ローラ14の転動により下縁を滑ら
せつつ前方に引き出され、図中に2点鎖線にて示す扉体
3の開位置は、基端側の凹所5bが案内ローラ14に係合
し、引張りばね51のばね力により案内ローラ14に押し付
けられることにより保持される。
示しない把手を把持して前方に引かれた場合、下角部の
蝶番ピン13を枢軸として揺動し、外装ハウジング1及び
これの内側の加熱室2の前面を開放する。このとき前記
ドアアーム5は、案内ローラ14の転動により下縁を滑ら
せつつ前方に引き出され、図中に2点鎖線にて示す扉体
3の開位置は、基端側の凹所5bが案内ローラ14に係合
し、引張りばね51のばね力により案内ローラ14に押し付
けられることにより保持される。
【0020】図2は、図1のII−II線による横断面図で
あり、扉体3の閉止状態を示している。本図に示す如く
加熱室2は、外装ハウジング1の前面に被加熱物導入用
の開口を有して形成されている。前記扉体3は、加熱室
2の前壁、即ち、前記開口の周縁を縁取る外装ハウジン
グ1の前板1bに密着する封口面32を備えると共に、この
封口面32の外側に、前方に立ち上がる側板33と、これの
先端部に外側に張り出す態様に連設された底板34とを全
周に亘って備えている。
あり、扉体3の閉止状態を示している。本図に示す如く
加熱室2は、外装ハウジング1の前面に被加熱物導入用
の開口を有して形成されている。前記扉体3は、加熱室
2の前壁、即ち、前記開口の周縁を縁取る外装ハウジン
グ1の前板1bに密着する封口面32を備えると共に、この
封口面32の外側に、前方に立ち上がる側板33と、これの
先端部に外側に張り出す態様に連設された底板34とを全
周に亘って備えている。
【0021】底板34の外装ハウジング1の前板1bとの対
向面には、コの字形のチャンネル材を用いてなる金属製
の周期構造体6が、その溝部を側板33側に向けて固着し
てあり、該周期構造体6と、側板33及び底板34とによ
り、前記封口面32の外側を巡る態様にチョーク溝7が構
成されている。
向面には、コの字形のチャンネル材を用いてなる金属製
の周期構造体6が、その溝部を側板33側に向けて固着し
てあり、該周期構造体6と、側板33及び底板34とによ
り、前記封口面32の外側を巡る態様にチョーク溝7が構
成されている。
【0022】チョーク溝7は、封口面32と前板1bとの間
の隙間を経て加熱室2から漏洩するマイクロ波を捉え、
その内部を伝播せしめて減衰させて、外側への漏洩を防
止する作用をなすものである。該チョーク溝7の周壁と
なる前記周期構造体6には、図1に示す如く、所定の幅
を有する切欠き部6a,6a…が、全周に亘って一定の間隔
を隔てて形成されており、これらの切欠き部6a,6a…が
コンデンサとしての作用をなし、チョーク溝7における
マイクロ波の漏洩防止効果を増強する構成となってい
る。
の隙間を経て加熱室2から漏洩するマイクロ波を捉え、
その内部を伝播せしめて減衰させて、外側への漏洩を防
止する作用をなすものである。該チョーク溝7の周壁と
なる前記周期構造体6には、図1に示す如く、所定の幅
を有する切欠き部6a,6a…が、全周に亘って一定の間隔
を隔てて形成されており、これらの切欠き部6a,6a…が
コンデンサとしての作用をなし、チョーク溝7における
マイクロ波の漏洩防止効果を増強する構成となってい
る。
【0023】本発明に係る高周波加熱装置の特徴は、図
1に示す如く、ドアアーム5の先端を掛止するための掛
止ピン4の固定位置が、これの内側に位置する前記周期
構造体6における相隣する切欠き部6a,6a間に位置させ
てあると共に、この掛止ピン4に対するドアアーム5の
掛止が、閉位置にある扉体3と略直交する方向からなさ
れていることにある。
1に示す如く、ドアアーム5の先端を掛止するための掛
止ピン4の固定位置が、これの内側に位置する前記周期
構造体6における相隣する切欠き部6a,6a間に位置させ
てあると共に、この掛止ピン4に対するドアアーム5の
掛止が、閉位置にある扉体3と略直交する方向からなさ
れていることにある。
【0024】図3は、周期構造体6と掛止ピン4及びド
アアーム5との位置関係を示す斜視図である。図示の如
く、連結金具30における掛止ピン4の固定用ブラケット
31の突設位置は、これの内側の周期構造体6に対し、互
いに相隣する切欠き部6aと切欠き部6aとの中間に設定さ
れ、掛止ピン4は、ブラケット31の略中央を貫通するね
じ孔 31aに螺合固定されており、この掛止ピン4に対し
てドアアーム5は、図中に2点鎖線にて示す如く、閉位
置にある扉体3と略直交する方向、即ち、前記切欠き部
6a,6a…の並設方向と略直交する方向から掛止されてい
る。
アアーム5との位置関係を示す斜視図である。図示の如
く、連結金具30における掛止ピン4の固定用ブラケット
31の突設位置は、これの内側の周期構造体6に対し、互
いに相隣する切欠き部6aと切欠き部6aとの中間に設定さ
れ、掛止ピン4は、ブラケット31の略中央を貫通するね
じ孔 31aに螺合固定されており、この掛止ピン4に対し
てドアアーム5は、図中に2点鎖線にて示す如く、閉位
置にある扉体3と略直交する方向、即ち、前記切欠き部
6a,6a…の並設方向と略直交する方向から掛止されてい
る。
【0025】このような掛止状態の実現によりドアアー
ム5は、図1に示す如く、相隣する切欠き部6a,6a間
に、両切欠き部6a,6aのいずれとも重ならないように配
置することができる。切欠き部6a,6a…の幅Wと並設間
隔Lとは、チョーク溝7中にマイクロ波を閉じ込めるた
めのコンデンサとしての適正な容量を得るべく、前記マ
イクロ波の波長に応じて設定してあり、幅W及び並設間
隔Lが変化した場合、チョーク溝7によるマイクロ波の
漏洩防止効果は損なわれる。
ム5は、図1に示す如く、相隣する切欠き部6a,6a間
に、両切欠き部6a,6aのいずれとも重ならないように配
置することができる。切欠き部6a,6a…の幅Wと並設間
隔Lとは、チョーク溝7中にマイクロ波を閉じ込めるた
めのコンデンサとしての適正な容量を得るべく、前記マ
イクロ波の波長に応じて設定してあり、幅W及び並設間
隔Lが変化した場合、チョーク溝7によるマイクロ波の
漏洩防止効果は損なわれる。
【0026】図4は、本発明に沿わないドアアーム5の
掛止状態を示す要部拡大側断面図であり、図4(a)
は、掛止ピン4の固定位置が切欠き部6aの略中央に整合
した位置にある場合、図4(b)は、同じく切欠き部6a
の一縁に整合した位置にある場合を夫々示している。図
示の如くこれらの場合、掛止ピン4に掛止されるドアア
ーム5は、切欠き部6aの全体又は一部と重なることにな
り、前者の場合、ドアアーム5により全体を塞がれた切
欠き部6aが有効に作用しないため、この位置での並設間
隔L1 が適正値から大きく外れ、また後者の場合、ドア
アーム5と一部が重なった切欠き部6aの有効幅W1 と、
該切欠き部6aと両側の切欠き部6a,6aとの並設間隔
L2 ,L3 とが夫々の適正値から外れ、いずれの場合に
おいてもマイクロ波の漏洩防止効果が低下し、局所的な
漏洩量が増大する結果となる。
掛止状態を示す要部拡大側断面図であり、図4(a)
は、掛止ピン4の固定位置が切欠き部6aの略中央に整合
した位置にある場合、図4(b)は、同じく切欠き部6a
の一縁に整合した位置にある場合を夫々示している。図
示の如くこれらの場合、掛止ピン4に掛止されるドアア
ーム5は、切欠き部6aの全体又は一部と重なることにな
り、前者の場合、ドアアーム5により全体を塞がれた切
欠き部6aが有効に作用しないため、この位置での並設間
隔L1 が適正値から大きく外れ、また後者の場合、ドア
アーム5と一部が重なった切欠き部6aの有効幅W1 と、
該切欠き部6aと両側の切欠き部6a,6aとの並設間隔
L2 ,L3 とが夫々の適正値から外れ、いずれの場合に
おいてもマイクロ波の漏洩防止効果が低下し、局所的な
漏洩量が増大する結果となる。
【0027】これに対し、掛止ピン4の固定位置が切欠
き部6a,6aの中間位置に設定され、また、この掛止ピン
4に対するドアアーム5の掛止が、切欠き部6a,6aの並
び方向と直交する方向から行われる本発明に係る高周波
加熱装置においては、切欠き部6a,6a…のいずれとも重
ならないドアアーム5の配置が可能となり、図1に示す
如く、切欠き部6a,6a…の適正幅W及び適正な並設間隔
Lが保たれ、チョーク溝7におけるマイクロ波の漏洩防
止効果は損なわれない。
き部6a,6aの中間位置に設定され、また、この掛止ピン
4に対するドアアーム5の掛止が、切欠き部6a,6aの並
び方向と直交する方向から行われる本発明に係る高周波
加熱装置においては、切欠き部6a,6a…のいずれとも重
ならないドアアーム5の配置が可能となり、図1に示す
如く、切欠き部6a,6a…の適正幅W及び適正な並設間隔
Lが保たれ、チョーク溝7におけるマイクロ波の漏洩防
止効果は損なわれない。
【0028】また周期構造体6には、図2及び図3に示
す如く、掛止ピン4の固定のための前記ねじ孔 31aと整
合する位置に貫通孔6bが形成され、掛止ピン4の先端
は、この貫通孔6bに挿通されてチョーク溝7内に侵入さ
せてあり、この侵入長さは、該チョーク溝7の幅A、即
ち、扉体3の側板33と周期構造体6との対向面間の幅の
2/3以上に設定してある。
す如く、掛止ピン4の固定のための前記ねじ孔 31aと整
合する位置に貫通孔6bが形成され、掛止ピン4の先端
は、この貫通孔6bに挿通されてチョーク溝7内に侵入さ
せてあり、この侵入長さは、該チョーク溝7の幅A、即
ち、扉体3の側板33と周期構造体6との対向面間の幅の
2/3以上に設定してある。
【0029】このように侵入せしめた掛止ピン4の先端
部は、チョーク溝7中におけるマイクロ波の伝播経路を
塞ぎ、このマイクロ波を分散せしめる作用をなし、扉体
3の角部等、本質的に漏洩防止効果が低い場所での漏洩
量を抑えることができる。
部は、チョーク溝7中におけるマイクロ波の伝播経路を
塞ぎ、このマイクロ波を分散せしめる作用をなし、扉体
3の角部等、本質的に漏洩防止効果が低い場所での漏洩
量を抑えることができる。
【0030】なお、前記貫通孔6bの形成によりコンデン
サとしての容量変化が生じる虞れがあるがこの貫通孔6b
の直径は数mm〜十数mm程度であり、容量変化の程度は問
題にならない。但し、掛止ピン4が前記図4(b)に示
す位置にある場合、該掛止ピン4を挿通させるための貫
通孔6bは、切欠き部6aと連通する態様に形成される結
果、コンデンサとしての容量変化の程度が大きくなり、
図4(b)の配置はこの点からも望ましくない。
サとしての容量変化が生じる虞れがあるがこの貫通孔6b
の直径は数mm〜十数mm程度であり、容量変化の程度は問
題にならない。但し、掛止ピン4が前記図4(b)に示
す位置にある場合、該掛止ピン4を挿通させるための貫
通孔6bは、切欠き部6aと連通する態様に形成される結
果、コンデンサとしての容量変化の程度が大きくなり、
図4(b)の配置はこの点からも望ましくない。
【0031】図5は、本発明の他の実施例を示す横断面
図である。図5(a)においては、扉体3の底板34を更
に外向きに延長し、この延長部35を、外装ハウジング1
の前板1b側に曲げ、更に内向きに曲げて、この延長部35
と、底板34及び側板33とにより囲われたチョーク溝7が
構成されており、この構成により、周期構造体6を省略
することができる。
図である。図5(a)においては、扉体3の底板34を更
に外向きに延長し、この延長部35を、外装ハウジング1
の前板1b側に曲げ、更に内向きに曲げて、この延長部35
と、底板34及び側板33とにより囲われたチョーク溝7が
構成されており、この構成により、周期構造体6を省略
することができる。
【0032】また図5(b)においては、扉体3の底板
34の一部を外向きに延長し、この延長部36を外装ハウジ
ング1の前板1b側に曲げ、掛止ピン4螺合のためのブラ
ケットが構成されており、この構成により、連結金具30
を省略することができる。
34の一部を外向きに延長し、この延長部36を外装ハウジ
ング1の前板1b側に曲げ、掛止ピン4螺合のためのブラ
ケットが構成されており、この構成により、連結金具30
を省略することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る高周波加
熱装置においては、扉体の側部にドアアームを掛止する
ための掛止部材を、これの内側におけるチョーク溝の周
壁に形成された切欠き部と切欠き部との間の略中央に配
置し、この掛止部材に対するドアアームの掛止を、閉止
状態にある扉体に対して略直交する方向から行わせたか
ら、前記切欠き部と重ならないドアアームの配置が可能
となり、このドアアームにより扉体の閉止状態を保つ簡
素な閉止構造がチョーク溝の作用によるマイクロ波の漏
洩防止効果を損なうことなく実現できる。
熱装置においては、扉体の側部にドアアームを掛止する
ための掛止部材を、これの内側におけるチョーク溝の周
壁に形成された切欠き部と切欠き部との間の略中央に配
置し、この掛止部材に対するドアアームの掛止を、閉止
状態にある扉体に対して略直交する方向から行わせたか
ら、前記切欠き部と重ならないドアアームの配置が可能
となり、このドアアームにより扉体の閉止状態を保つ簡
素な閉止構造がチョーク溝の作用によるマイクロ波の漏
洩防止効果を損なうことなく実現できる。
【0034】また、掛止部材をチョーク溝内に侵入さ
せ、この侵入長さがチョーク溝の幅の2/3以上となる
ようにしたから、チョーク溝中を伝播する漏洩波を分散
させ、漏洩防止効果を増すことができる等、本発明は優
れた効果を奏する。
せ、この侵入長さがチョーク溝の幅の2/3以上となる
ようにしたから、チョーク溝中を伝播する漏洩波を分散
させ、漏洩防止効果を増すことができる等、本発明は優
れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る高周波加熱装置の要部を示す側断
面図である。
面図である。
【図2】扉体の閉止状態を示す図1のII−II線による横
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明に係る高周波加熱装置における周期構造
体と掛止ピン及びドアアームとの位置関係を示す斜視図
である。
体と掛止ピン及びドアアームとの位置関係を示す斜視図
である。
【図4】本発明に沿わない掛止ピン及びドアアームの配
置例を示す側断面図である。
置例を示す側断面図である。
【図5】本発明に係る高周波加熱装置の他の実施例を示
す要部拡大横断面図である。
す要部拡大横断面図である。
1 外装ハウジング 2 加熱室 3 扉体 4 掛止ピン 5 ドアアーム 6 周期構造体 6a 切欠き部 6b 貫通孔 7 チョーク溝 30 連結金具 31 ブラケット 31a ねじ孔 32 封口面 50 掛止溝
Claims (2)
- 【請求項1】 被加熱物を収納する加熱室の前面を開閉
する扉体に、前記加熱室の前壁に密着する封口面の外側
を巡るチョーク溝を周設し、該チョーク溝の周壁に所定
の幅を有する複数の切欠き部を一定間隔に並設して、前
記封口面を経て漏洩するマイクロ波を減衰する一方、前
記扉体の側部に固定された掛止部材に前記加熱室側から
突出するドアアームの先端を掛止して、該ドアアームの
付勢により前記扉板を閉止状態に保持する構成とした高
周波加熱装置において、前記掛止部材の固定位置を、前
記チョーク溝の周壁における相隣する切欠き部の略中央
位置に設定し、該掛止部材に対し前記ドアアームを、閉
止状態にある前記扉体と略直交する方向から掛止させて
あることを特徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項2】 前記掛止部材は、前記周壁を貫通して前
記チョーク溝の内部に侵入させてあり、この侵入長さ
は、前記チョーク溝の幅寸法の2/3以上に設定してあ
る請求項1記載の高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149992A JP3030205B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149992A JP3030205B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817571A JPH0817571A (ja) | 1996-01-19 |
JP3030205B2 true JP3030205B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=15487104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6149992A Expired - Fee Related JP3030205B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030205B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6074393B2 (ja) * | 2014-08-25 | 2017-02-01 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6149992A patent/JP3030205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0817571A (ja) | 1996-01-19 |
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