JP3030126U - 枚葉輪転印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙葉渡し胴によっての比較的に剛性のある紙
葉材料の搬送であっても、動かされている印刷された紙
葉での測定までもが行われ得るように改善する。 【解決手段】 紙葉案内板５に空気吹き出し箱６が付属
している。紙葉案内板５が、空気吹き出し箱６と共に、
紙葉渡し胴１の回転方向に見て、紙葉渡し胴１の外套面
へと小さい距離７に至るまで近接している。空気吹き出
し箱６における吹き出し空気のため出口開口１０が、紙
葉渡し胴１の外套面への最小の距離７の領域内に設けら
れている。紙葉渡し胴１の外套面への空気吹き出し箱６
の最小の距離７の領域内にある紙葉部分に対して所定の
測定を行う測定装置１４が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、印刷装置間に配置された紙葉渡し胴を有し、その紙葉渡し胴には、 その長さにわたって延びている紙葉案内板が付属している枚葉輪転印刷機に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

この種の枚葉輪転印刷機がDE 27 24 856 A1によって公知になっていて、それ においては、ここで示される紙葉案内板が、まだ乾いていない印刷絵柄のインキ 汚れが起こらないように紙葉を案内するための役目を果たしている。この公知の 枚葉輪転印刷機においては、紙葉案内板の特別な形状により空気クッションが形 成され、その空気クッションが、印刷された側の紙葉面が紙葉案内板と接触して 印刷絵柄が損傷するということを防止する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、紙葉渡し胴によっての比較的に剛性のある紙葉材料の搬送で あっても、動かされている印刷された紙葉での測定までもが行われ得る、冒頭に 述べた種類の枚葉輪転印刷機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、この目的は、紙葉案内板に空気吹き出し箱が付属しており、 紙葉案内板が、空気吹き出し箱と共に、紙葉渡し胴の回転方向に見て、紙葉渡し 胴の外套面へと小さい距離に至るまで近接しており、空気吹き出し箱における吹 き出し空気のため出口開口が、紙葉渡し胴の外套面への最小の距離の領域内に設 けられており、紙葉渡し胴の外套面への前記空気吹き出し箱の最小の距離の領域 内にある紙葉部分に対して所定の測定を行なう測定装置が設けられていることに よって達成される。

【０００５】 この解決策によれば、比較的に剛性のある紙葉材料の処理の場合であっても、 紙葉の端部までもが、発生された空気クッションのために紙葉渡し胴の外套面上 に確実に押し付けられ、それにより、例えば見当マークの正確な測定が行われ得 ることが保証される。今日の普通の高精度の測定装置は、紙葉材料が確実に外套 面上に載っている場合にのみ正確に働く。この解決策をもってすれば、剛性のあ る紙葉材料の端部までであっても、測定を行うことが、簡単な方法で可能である 。

【０００６】 本考案の一つの有利な実施態様においては、紙葉案内板が、空気吹き出し箱と 共に、紙葉渡し胴の外套面に対して位置調整可能なように、機械の側面フレーム に固定されており、測定装置は、空気吹き出し箱の後に配置されている。したが って、紙葉材料への最小距離を、１mmの1/10単位で正確に設定することができ、 したがって、それの直後に行われる測定が、不正確であったり変動したりするこ とがない。

【０００７】 本考案の別の一つの有利な実施態様は、紙葉案内板が、空気吹き出し箱と共に 、紙葉を送り出す、先行する紙葉渡し胴の外套面の近くまで延びていることを特 徴としている。特に、剛性のある紙葉の端部は、外套面から接線的に離れて位置 する傾向があるので、その案内が、先行する紙葉渡し胴から紙葉案内板へと直接 に移行しているのでなければ、まだ乾いていない印刷絵柄をもって案内装置に突 き当って損傷されるということがあり得る。したがって、本考案による解決策を もってすれば、比較的に剛性のある紙葉材料の、正確であってインキ汚れのない 案内が保証されるだけでなく、行われた測定が正確なその結果を提供すること、 つまり、測定されるべき紙葉が常に同じ位置にあることも保証される。

【０００８】

【考案の実施の形態】

紙葉渡し胴１は、搬送されるべき、まだ乾いていない印刷された紙葉２を、付 属のくわえづめが紙葉を紙葉渡し胴１のくわえづめへと引き渡す、先行する紙葉 渡し胴３または圧胴から受け取る。剛性のある紙葉材料の処理の場合には、紙葉 の端部４が、紙葉渡し胴１の外套面から接線的に位置する傾向がある。

【０００９】 紙葉渡し胴１の外套面上でそれに沿うように紙葉案内板５が設けられていて、 紙葉案内板５は、空気吹き出し箱６と共に一つのユニットを構成している。紙葉 案内板５と空気吹き出し箱６の、紙葉渡し胴１に向いた面は、紙葉渡し胴１の回 転方向に見て、その外套面へと小さい距離に至るまで近接している。距離７は、 １mmよりも少なくて、印刷されるべき紙葉材料の厚さに従って決められる。

【００１０】 紙葉渡し胴１の長さに沿って延びている空気吹き出し箱６には、空気供給口８ を経て吹き出しの空気が供給されていて、その吹き出しの空気は、空間９の中で 一様に分布する。最小距離７の領域内において、空気吹き出し箱６の下側に複数 の出口開口１０が設けられていて、それら出口開口１０が、紙葉２と、紙葉案内 板５と空気吹き出し箱６の案内面の間の空気クッション１１を形成する。それに より、搬送されるべき紙葉が紙葉渡し胴１の外套面上に十分に撫で付けられるこ とが達成される。そこでは、空気吹き出し箱６は、その固定用ねじ１２，１３に よって機械の側面フレームに調整可能に固定されている。

【００１１】 最小距離７の領域内の印刷された紙葉に対して、例えば見当の正確さ、色の変 動等の測定を行う測定装置１４が設けられているのが有利である。また、測定装 置１４が他と無関係に設定され得て、空気吹き出し箱６のすぐそばで測定を行え るように、測定装置１４を、空気吹き出し箱６のすぐ後に配置することもできる 。この領域においても、紙葉材料が紙葉渡し胴１の外套面上に確実に載ることが 保証される。さらに、剛性のある紙葉材料の場合の紙葉端部４が、まだ乾いてい ない印刷絵柄と共に紙葉案内板５の縁に突き当たることがないように、紙葉案内 板５が空気吹き出し箱６と共に、紙葉２を送り出している、先行する紙葉渡し胴 ３の外套面の近くまで延びているのが有利である。これにより、簡単な方法で、 印刷絵柄の損傷も回避され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態の枚葉輪転印刷機を概略的
に示す図である。

【符号の説明】

１ 紙葉渡し胴 ２ 紙葉 ３ 紙葉渡し胴 ４ 紙葉２の端部 ５ 紙葉案内板 ６ 空気吹き出し箱 ７ 距離 ８ 空気供給口 ９ 空間 １０ 出口開口 １１ 空気クッション １２，１３ 固定用ねじ １４ 測定装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)考案者 アントン ロディ ドイツ連邦共和国 69181 ライメン カ ールスルーアー−シュトラーセ 12

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷装置間に配置された紙葉渡し胴を有
   し、その紙葉渡し胴には、その長さにわたって延びてい
   る紙葉案内板が付属している枚葉輪転印刷機において、 前記紙葉案内板（５）に空気吹き出し箱（６）が付属し
   ており、 前記紙葉案内板（５）が、前記空気吹き出し箱（６）と
   共に、前記紙葉渡し胴（１）の回転方向に見て、紙葉渡
   し胴の外套面へと小さい距離（７）に至るまで近接して
   おり、 前記空気吹き出し箱（６）における吹き出し空気のため
   出口開口（１０）が、前記紙葉渡し胴（１）の外套面へ
   の最小の距離（７）の領域内に設けられており、 前記紙葉渡し胴（１）の外套面への前記空気吹き出し箱
   （６）の最小の距離（７）の領域内にある紙葉部分に対
   して所定の測定を行なう測定装置（１４）が設けられて
   いることを特徴とする枚葉輪転印刷機。
2. 【請求項２】 前記紙葉案内板（５）が、前記空気吹き
   出し箱（６）と共に、前記紙葉渡し胴（１）の外套面に
   対して位置調整可能なように、機械の側面フレームに固
   定されており、前記測定装置（１４）は、前記空気吹き
   出し箱（６）の後に配置されている、請求項１記載の枚
   葉輪転印刷機。
3. 【請求項３】 前記紙葉案内板（５）が、前記空気吹き
   出し箱（６）と共に、紙葉（２）を送り出す、先行する
   紙葉渡し胴（３）の外套面の近くまで延びている、請求
   項１記載の枚葉輪転印刷機。