JP3030116B2 - 熱転写用受像紙 - Google Patents

熱転写用受像紙

Info

Publication number
JP3030116B2
JP3030116B2 JP3115321A JP11532191A JP3030116B2 JP 3030116 B2 JP3030116 B2 JP 3030116B2 JP 3115321 A JP3115321 A JP 3115321A JP 11532191 A JP11532191 A JP 11532191A JP 3030116 B2 JP3030116 B2 JP 3030116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide
aliphatic
resin
paper
thermal transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3115321A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04320889A (ja
Inventor
敏雄 藤井
和広 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP3115321A priority Critical patent/JP3030116B2/ja
Publication of JPH04320889A publication Critical patent/JPH04320889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3030116B2 publication Critical patent/JP3030116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写用受像紙に関す
るものであり、詳しくは、耐熱性、感度および生産性等
の点で優れた熱転写用受像紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラ、スチールビデ
オカメラ、テレビ、ビデオディスク、写真電送装置など
における電気的画像信号から写真のようなハードコピー
の形で画像を再生する方法が盛んに研究されており、そ
の一つの有力な方法として、現在、熱転写画像記録法が
注目されている。
【0003】熱転写画像記録法は、1mm当り4〜16
ドットの電気発熱体が一列に並んだサーマルヘッドに画
像情報を含む電気信号を流し、同時に昇華性又は気化性
染料を含有する転写層を有する転写シートと受像紙とを
重ね合せた状態で転写シートをサーマルヘッドで加熱
し、転写層に含まれる染料を昇華又は気化させて受像紙
に染着させ、受像紙上に染料画像を形成させる方法であ
る。
【0004】熱転写画像記録法に用いる受像紙の基材に
は、種々ものが提案されているが、代表的なものとして
は、セルロース紙より成る基材の一方の面に押出ラミネ
ート法によるポリエチレン樹脂の薄膜を形成したラミネ
ート基材が知られている。すなわち、上記のラミネート
基材は、プラスチツクフィルムに比べて安価なセルロー
ス紙を利用し、そして、生産性に優れた押出ラミネート
法によりポリエチレン樹脂の薄膜を形成したものであ
る。しかも、斯かるラミネート基材は、紙質感が良好で
ある特徴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受像紙とし
て備えるべき基本的性能には、耐熱性が良好であるこ
と、すなわち、印字後も受像紙の表面が変形せず印字跡
がマット状にならないこと、光沢が維持され品位が落ち
ないこと、感度が良好であること等が挙げられる。
【0006】これに対し、前記のラミネート基材のポリ
エチレン薄膜の上に染着層を設けて成る熱転写用受像紙
は、経済性や紙質感などにおいて優れてはいるが、ラミ
ネート薄膜がポリエチレン薄膜であるために、上記の基
本的性能の点においては充分ではなく、例えば、人物の
頭髪の部分のツヤが落ちて品位が低下し、また、感度が
充分でない等の問題がある。本発明は、上記実情に鑑み
なされたものであり、その目的は、押出ラミネート法に
よる有利な生産性の特徴を活かしたラミネート基材を使
用し、特に、耐熱性及び感度の点で優れた熱転写用受像
紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、基材の一方の面に押出ラミネート法による樹脂薄膜
を形成し、その上に染着層を設けて成る熱転写用受像紙
において、前記の樹脂薄膜が、芳香族基と脂肪族基とを
含む非晶性ポリアミドの薄膜であることを特徴とする熱
転写用受像紙に存する。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明の熱
転写用受像紙は、従来公知の受像紙と同様に、基材の一
方の面に押出ラミネート法による樹脂薄膜を形成し、そ
の上に染着層を設けて構成される。
【0009】本発明において、基材としては、セルロー
ス紙、各種プラスチックフィルム(ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート等)、各種合成紙等を使用し
得るが、特に、セルロース紙を基材にするのが好まし
い。すなわち、セルロース紙は、コスト的に有利ではあ
るが、受像紙としての基本性能を出すためには、その上
に樹脂ラミネート層を形成する必要がある。ところが、
従来、印画紙で用いられていたポリエチレンラミネート
層では、耐熱性、感度が充分ではない。しかしながら、
本発明に従い、セルロース紙の一方の面に特定のポリア
ミドラミネート層を形成することにより、上記の問題点
は一挙に解決される。従って、本発明においては、コス
ト的に有利なセルロース紙を有効に使用でき、本発明の
工業的価値は、セルロース紙の使用により最大限に発揮
される。上記のセルロース紙などの基材の厚さは、通常
50〜400μm、好ましくは150〜250μmの範
囲とされる。
【0010】押出ラミネート成形は、公知の方法および
装置を用いて行なうことができ、例えば、溶融させたラ
ミネート用樹脂を押出機のダイから適当な温度で押出し
て溶融薄膜となし、該溶融薄膜を圧着ロールに導き、一
方、接着面を未処理あるいは表面活性処理を施されて同
じく圧着ロールに導かれたセルロース紙等の基材と圧着
ラミネートすることにより行なわれる。
【0011】本発明の特徴は、ラミネート用樹脂とし
て、芳香族基と脂肪族基とを含む非晶性ポリアミド樹脂
を使用する点にある。ポリアミドは、一般に、ポリエチ
レンと比較して耐熱性、断熱性に優れている。しかしな
がら、良好なラミネート特性を有し、光沢の低下が少な
く且つ感度に優れた熱転写用受像紙を得るためには、芳
香族基と脂肪族基とを含む非晶性ポリアミド樹脂を使用
することが必要であり、ここに本発明の特徴が存する。
【0012】本発明において、芳香族基と脂肪族基とを
含む非晶性ポリアミド樹脂とは、重合単位(モノマー)
としての芳香族成分と脂肪族成分とを重合して得られる
非結晶性ポリアミドを意味し、好ましくは、脂肪族ジア
ミン及びイソフタル酸もしくはイソフタル酸とテレフタ
ル酸からなる半芳香族ポリアミド形成成分10〜100
重量%とラクタム及び/又は脂肪族ジアミンと脂肪族ジ
カルボン酸とからなる脂肪族ポリアミド形成成分90〜
0重量%とを重合してなる部分芳香族ポリアミド(A)
又は該部分芳香族ポリアミド(A)5〜100重量%と
脂肪族ポリアミド(B)95重量%以下とを混合してな
るポリアミド組成物が用いられる。
【0013】先ず、部分芳香族ポリアミド(A)につい
て説明する。部分芳香族ポリアミド(A)は、半芳香族
ポリアミド形成成分からのホモポリアミド又は半芳香族
ポリアミド形成成分と脂肪族ポリアミド形成成分とのコ
ポリアミドであり得る。そして、半芳香族ポリアミド形
成成分10〜100、より好ましくは40〜100、更
に好ましくは70〜100重量%と脂肪族ポリアミド形
成成分90〜0、より好ましくは60〜0、更に好まし
くは30〜0重量%とを重合することにより、上記のホ
モポリアミド又はコポリアミドが得られる。
【0014】半芳香族ポリアミド形成成分は、脂肪族ジ
アミン及びイソフタル酸もしくはイソフタル酸とテレフ
タル酸とから成る。そして、脂肪族ジアミンとしては、
具体的には、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン等の直鎖脂肪族ジアミン及び
そのメチル化、エチル化、ハロゲン化物等の誘導体が挙
げられる。これらの成分は、重合に際してはその1種な
いし2種以上が用いられる。
【0015】脂肪族ポリアミド形成成分は、ラクタム及
び/又は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸とから成
る。そして、ラクタムとしては、カプロラクタム、ラウ
リルラクタム等が挙げられ、また、脂肪族ジアミンとし
ては、上記と同様なものが挙げられ、脂肪族ジカルボン
酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメ
リン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸および
そのメチル化、エチル化、ハロゲン化物等の誘導体が挙
げられる。これらの成分は、重合に際してはその1種な
いし2種以上が用いられる。
【0016】部分芳香族ポリアミド(A)は、通常、上
記の半芳香族ポリアミド形成成分のナイロン塩又はその
水溶液に必要に応じて上記の脂肪族ポリアミド形成成分
を加えて行ういわゆる溶融重合法によって製造される
が、イソフタル酸とテレフタル酸の組成によっては溶液
法ないしは界面重合法によっても製造される。
【0017】上記において、イソフタル酸とテレフタル
酸の組成は、任意の割合を選択し得るが、特に、部分芳
香族ポリアミド(A)に占める脂肪族ポリアミド成分の
割合が小さい場合においては、テレフタル酸の割合が大
きくなると、部分芳香族ポリアミド(A)の融点が30
0℃以上となり、脂肪族ポリアミド成分との混合が難か
しくなるため、テレフタル酸を50重量%以下とするこ
とが好ましい。そして、通常は、イソフタル酸:テレフ
タル酸=20:80〜80:20の重量比で用いられ
る。部分芳香族ポリアミド(A)は、押出ラミネーショ
ンで薄膜に形成し得る限り広い範囲のものから選択され
るが、粘度(ηrel )として1.5〜4、好ましくは
1.8〜3のものが好適に用いられる。
【0018】次に、部分芳香族ポリアミド(A)と脂肪
族ポリアミド(B)とを混合してなるポリアミド組成物
について説明する。上記のポリアミド組成物を形成する
ための脂肪族ポリアミド(B)としては、ナイロン−
6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10およびナイ
ロン6/6,6共重合体、ナイロン−6/6,10共重
合体等が挙げられる。これらの好適な粘度(ηrel )は
2.2〜7、より好ましくは2.5〜6の範囲から選択
される。
【0019】部分芳香族ポリアミド(A)と脂肪族ポリ
アミド(B)との混合割合は、(A)成分が5重量%以
上、(B)成分が95重量%以下であり、好ましくは
(A)成分が10〜60重量%、(B)成分が90〜4
0重量%である。混合方法は、通常、両者をチップ状態
で十分に混合するか、または、両者を1回以上押出機等
により溶融混練する方法が採用されるが、これらの方法
に限定されるものではない。
【0020】なお、部分芳香族ポリアミド(A)の製造
においては、必要に応じ、モノカルボン酸やモノアミン
に代表される重合末端停止剤やリン酸エステル等の熱安
定剤、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、アンチブロッ
キング剤、白色顔料等を配合使用することができる。同
様に、部分芳香族ポリアミド(A)と脂肪族ポリアミド
(B)とを混合する際またはラミネート成形時等におい
ても上記の添加剤を配合使用することができる。特に、
顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化亜鉛等が好適である。
【0021】次に、押出ラミネート成形について説明す
る。非晶性ポリアミドの押出温度は、通常200〜35
0℃とし、ラミネート層の厚さは、通常3〜100μ
m、好ましくは10〜30μmが適当である。ポリアミ
ドのラミネート層を設けた側と反対側の面には、同じ原
料を用いてラミネートしてもよいし、他の熱可塑性樹脂
をラミネートして薄膜を形成してもよい。そして、使用
する他の熱可塑性樹脂の種類や厚さは、特にカール性の
バランスが図れるように考慮する必要がある。
【0022】上記の他の熱可塑性樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩
化ビニル系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体等のスチレン系樹脂が挙げられ、それら
は、単独でも混合物でも構わない。
【0023】また、上記の他の熱可塑性樹脂のラミネー
ト層の上には、受像紙に裏移り防止性を備えたり、給紙
適性や帯電防止性等を付与するために、次に説明するよ
うな合成樹脂層より成る背面処理層を設けてもよい。こ
こで、裏移りとは、印画した受像紙を複数枚重ねて保存
した場合、色素の移行により、表側の画像が上に重ねて
あった受像紙の裏側へ転写し、商品価値が下がることを
指す。
【0024】背面処理層に用いられる合成樹脂として
は、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂(ポ
リビニルブチラール等)、ポリアミド樹脂等のアミド結
合を有する樹脂が挙げられる。また、上記の樹脂は、混
合物または共重合体であってもよい。また、これらの樹
脂に帯電防止剤を添加して帯電防止性能を強化すること
もできる。そして、背面処理層の厚さは、通常2〜20
μmの範囲とするのがよい。
【0025】本発明において、染着層に用いられる合成
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリ
レート樹脂などのエステル結合を有する樹脂、ポリウレ
タン樹脂などのウレタン結合を有する樹脂、ポリアミド
樹脂などのアミド結合を有する樹脂、尿素樹脂などの尿
素結合を有する樹脂、その他スチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポ
リアクリロニトリル樹脂等が挙げられる。これらの樹脂
は混合物として使用してもよく、また、上記樹脂の共重
合体等も使用できる。
【0026】本発明における染着層中には上記合成樹脂
の他に離型剤を加えてもよい。離型剤としては、ポリエ
チレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等
の固形ワックス類、フッ素系、リン酸エステル系界面活
性剤、シリコーンオイル類等が挙げられるが、シリコー
ンオイル類が最も好ましい。
【0027】上記のシリコーンオイル類としては、油状
の物も使用できるが、硬化型のものが好ましい。硬化型
のシリコーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、
触媒硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーン
オイルが特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルと
しては、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シ
リコーンオイル等が挙げられる。上記反応性シリコーン
オイルの添加量は、染着層中の濃度として0.1〜20
重量%の範囲が好ましい。
【0028】また、本発明における染着層中には顔料を
加えてもよい。顔料としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛等の体質顔料が好ましい。
【0029】染着層の厚さは、0.5〜20μmの範囲
が好ましく、2〜10μmの範囲が特に好ましい。
【0030】本発明の受像紙は、ポリエチレンラミネー
ト基材を使用した従来の受像紙に比して特に感度が優れ
ている。その理由としては、ポリアミドの熱伝導度は、
5〜6×10-4(cal/cm・sec・℃)であり、
ポリエチレンの熱伝導度8〜11×10-4(cal/c
m・sec・℃)よりも低く、これがために、本発明の
受像紙は、断熱性が良好であり、その結果、優れた感度
を有するものと考えられる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0032】なお、実施例中の測定項目は下記の方法で
行なった。 (1)粘度( ηrel ) :JIS K 6810に準じ、オストワルド 粘度管を用いて測定した。 (2)ガラス転移温度(Tg) :示差走査熱量測定より求めた。
【0033】実施例1 蒸留水53kgにヘキサメチレンジアミン水溶液(80
重量%)13.9kg、イソフタル酸9.8kg、テレ
フタル酸4.9kgを加えて均一に攪拌溶解したのち、
酢酸53gを添加してオートクレーブに仕込んだ。次い
で、2.5kg/cm2 の加圧に保持し、ナイロン塩の
濃度が90重量%になるまで水を留出させ、更に13k
g/cm2 まで昇圧した。その後、更に水を留出させて
内温が250℃に達した段階で内圧を徐々に抜き最後は
700torrの減圧で1時間減圧重合を行なった。得
られたポリマーを押し出してチップ化した。ポリマー
は、粘度(ηrel )が2.2、ガラス転移温度(Tg)
が127℃であった。
【0034】上記のポリアミド(A)20重量部とポリ
アミド(B)としてのナイロン−6(三菱化成(株)
製、ノバミッド(登録商標)1020CA)80重量部
とをチップ状でV型タンブラーにより混合した。次い
で、二軸混練機により、アナターゼ型酸化チタンを7%
濃度になるように配合して原料樹脂組成物を得た。
【0035】上記原料樹脂を用い、印画紙用の原紙(坪
量185g/m2)の一方の面側に、押出温度270
℃、ラミネート層の厚さ15μmの条件下、押出ラミネ
ート成形により薄膜を形成した(このラミネート側を基
材表面とする)。原紙の反対側の面には、上記と同一条
件により、酸化チタンを配合しない上記の原料樹脂組成
物をラミネートした。次いで、ダイコーターを使用し、
基材表面に下記の染着層形成用組成物を塗布して乾燥さ
せ、固形分塗布量5μmの染着層を有する熱転写記録用
受像シートを得た。
【0036】 <染着層形成用組成物> 飽和ポリエステル樹脂 :10.0重量部 (TP−220:日本合成化学工業(株)製) アミノ変性シリコーン : 0.5重量部 (KF−393:信越化学工業(株)製) 溶剤(キシレン/メチルエチルケトン=1/1):30.0重量部
【0037】上記の受像シートをA6サイズに断裁し、
黒色部の濃度が1.7になる条件でプリント(プリンタ
ー:松下電器産業(株)製の商品名MP−1)した結
果、受像紙の耐熱性および感度は優れたものであった。
また、表面光沢は、プリント前の82%からプリント後
69%となった。
【0038】比較例1押出ラミネート成形に用いる原料
樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.92g/c
3 、MI=5g/10分)と高密度ポリエチレン(密
度0.96g/cm3 、MI=5g/10分)との7:
3重量比の混合ポリエチレンを使用し、押出温度を33
0℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法により熱
転写記録用受像紙を得た。
【0039】得られた受像紙を実施例1と同様にプリン
トしたところ、同じ黒色部の濃度が1.5となり実施例
1より低く、また、表面光沢もプリント前の84%から
プリント後の42%に大幅に低下してツヤがなくなるこ
とにより、品位も低下した。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、基材の一
方の面に押出ラミネート法による特定のポリアミド樹脂
の薄膜を形成し、その上に染着層を設けるとの構成によ
り、耐熱性、感度および生産性等の点で優れた熱転写用
受像紙が提供されるが、特に、基材としてセルロース紙
を使用した本発明の熱転写用受像紙はコスト的にも有利
であり総合的に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−279387(JP,A) 特開 平1−171889(JP,A) 特開 昭63−54283(JP,A) 特開 昭63−45090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に押出ラミネート法によ
    る樹脂薄膜を形成し、その上に染着層を設けて成る熱転
    写用受像紙において、前記の樹脂薄膜が、芳香族基と脂
    肪族基とを含む非晶性ポリアミドの薄膜であることを特
    徴とする熱転写用受像紙。
  2. 【請求項2】 非晶性ポリアミドが、脂肪族ジアミン及
    びイソフタル酸もしくはイソフタル酸とテレフタル酸か
    らなる半芳香族ポリアミド形成成分10〜100重量%
    とラクタム及び/又は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボ
    ン酸とからなる脂肪族ポリアミド形成成分90〜0重量
    %とを重合してなる部分芳香族ポリアミド(A)又は該
    部分芳香族ポリアミド(A)5〜100重量%と脂肪族
    ポリアミド(B)95重量%以下とを混合してなるポリ
    アミド組成物であることを特徴とする請求項1記載の熱
    転写用受像紙。
  3. 【請求項3】 基材がセルロース紙であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の熱転写用受像紙。
JP3115321A 1991-04-19 1991-04-19 熱転写用受像紙 Expired - Fee Related JP3030116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3115321A JP3030116B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 熱転写用受像紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3115321A JP3030116B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 熱転写用受像紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04320889A JPH04320889A (ja) 1992-11-11
JP3030116B2 true JP3030116B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=14659693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3115321A Expired - Fee Related JP3030116B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 熱転写用受像紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3030116B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188893A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Dainippon Printing Co Ltd 中間転写記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04320889A (ja) 1992-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0286494A (ja) 熱転写印刷レシーバーシート及びその製造方法
EP0395233B1 (en) Receiver sheet
EP0466336B1 (en) Thermal transfer printing receiver sheet
US4992413A (en) Image-receiving sheet
JPS62233291A (ja) 被熱転写シ−ト
AU633213B2 (en) Receiver sheet
JPH10324072A (ja) 熱転写受像シート
JP3030116B2 (ja) 熱転写用受像紙
EP0351971B1 (en) Receiver sheet
US6638893B2 (en) Thermal dye transfer receiver element with microvoided support
EP1452336B1 (en) Therma dye-transfer receiver element with microvoided layer
JP2775742B2 (ja) プリンター用印字基材
JPS62121091A (ja) 感熱転写シ−ト
JP3256278B2 (ja) 熱転写受像シート及びその製造方法
JP3878333B2 (ja) 溶融熱転写記録シート
JP2835720B2 (ja) 被熱転写シート
JP2888532B2 (ja) 被熱転写シート
JP3586913B2 (ja) 熱転写用印画紙
JPH04238089A (ja) 染料受容層形成用コート剤および受容シート
JP2993972B2 (ja) 熱転写受像シート
JPS62299391A (ja) 熱転写記録用画像受容シ−ト
JPS62299390A (ja) 熱転写記録用画像受容シ−ト
JPH08197856A (ja) 熱転写用印画紙
JPH11157227A (ja) 被熱転写シート
JPH04267176A (ja) 熱昇華転写媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000125

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees