JP3029652U - 履き物底カバー - Google Patents

履き物底カバー

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JP3029652U
JP3029652U JP1996003451U JP345196U JP3029652U JP 3029652 U JP3029652 U JP 3029652U JP 1996003451 U JP1996003451 U JP 1996003451U JP 345196 U JP345196 U JP 345196U JP 3029652 U JP3029652 U JP 3029652U
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一兆 森島
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宏栄産業株式会社
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】店舗等の建物における床面の清掃作業等を行う
場合に洗剤やワックスによって足が濡れたりしないよう
にするとともに、履き物によって床面に汚れを付けたり
床面に塗布されたワックスを傷付けたりすることがない
ようにする。 【解決手段】履き物底カバー2を履き物1の底面部を覆
うための底面部材3と、該底面部材3を上記履き物1の
底面部に着脱自在に固定するための固定部材4とで構成
する。上記固定部材4は底面部材3に取り付けられる。
また、上記底面部材3をモップ材3aで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、履き物底カバーに関するものであり、詳しくは人が床面上を履き物 を履いて歩行する場合、その歩行前に、履き物の底面部が直接床面に接触しない ように予め履き物の底面部をカバーしておくための履き物底カバーに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
店舗やマンション等の建物の床面(特にタイル張りの床面)は、通常次の工程 を経て清掃を行う。まず床面上の塵埃を掃除機で取り除く。電動床洗浄機に よって、液剤タンクから液体洗剤を床面上に流しつつ、その回転ブラシで床面の 汚れを落とす。その汚水を専用の掃除機で吸引する。最後の工程で塗布する ワックスが床面に付着しやすいように、床面に残った洗剤を水を含んだモップで 完全に拭き取る。床面を乾燥させる。最後に液状のワックスを専用のモップ 等で塗布する。
【0003】 しかし、上記のモップによる洗剤の拭き取り作業やワックスをモップ等で塗布 する作業を、靴を履いたまま行うと、靴の底面に付着している汚れが床面に付い て、折角きれいにした床面を汚してしまうおそれがある。これを防止するため、 靴を脱いで靴下のままで作業を行っている。
【0004】 また、建築請負業者が完成した店舗やマンション等の建物を、建築依頼者に引 き渡す前に建物内の各種設備を点検して回る場合、上記のようなワックス塗布作 業によって既にきれいにした床面を汚したり傷つけたりしないように、スリッパ を履いて上記点検を行うことがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の店舗やマンション等の建物における床面の洗剤の拭き取り作業やワック スの塗布作業を靴下のまま行うと、靴下に染み込んだ洗剤やワックスによって足 が濡れるため、特に冬季に作業を行うときは足が冷えて長時間の作業は困難であ る。その上、作業者の体質によっては肌荒れを起こしたりするおそれがある。
【0006】 また、上記の店舗やマンション等の建物を建築依頼者に引き渡す前の建物内の 各種設備の点検をスリッパを履いて行うと、スリッパの底面部が床面と擦れて床 面に塗布されたワックスに細かな擦り傷が付いたり、スリッパの底面部が汚れて いるとその汚れが床面に付くことがある。さらに、大勢の点検者が点検する場合 には、たくさんのスリッパを購入して準備しておく必要があるが、スリッパはあ まり安価ではないので、ある程度費用を要するだけでなく、それを運搬する際も 大きな収納ケースが必要となり、面倒である。その上、スリッパはある程度剛性 があるので、該スリッパが汚れた場合にそれを洗うのも数量が多いと面倒である 。
【0007】 本考案は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、上記の店舗やマンション等 の床面の洗剤の拭き取り作業やワックスの塗布作業を、履き物を履いた状態で床 面を汚さずに行えるようにするとともに、洗剤やワックスによって足が濡れない ようにし、かつ安価で収納スペースが小さくて済み、運搬や洗濯が容易な履き物 底カバーを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本考案の履き物底カバー2は、次の如くである。
【0009】 請求項1の考案は、履き物1の底面部を覆うための底面部材3と、この底面部 材3に取り付けられるとともに、該底面部材3を上記履き物1の底面部に着脱自 在に固定するための固定部材4とを有する履き物底カバー2であって、上記底面 部材3をモップ材3aで構成したことを特徴としている。
【0010】 請求項2の考案は、請求項1における固定部材4が、柔軟性を有する材料で構 成されるとともに上記底面部材3の外周縁部にその内側周囲を囲むように取り付 けられ、かつ上方に向かって開口した容器状に形成された固定部材本体4aと、 上記固定部材本体4aの少なくとも上記開口の周縁部4bに設けられるとともに 、上記履き物底カバー2を履き物1に装着したとき上記開口を窄める方向に張力 が作用する弾性体6とを有し、上記弾性体6の張力の作用によって上記底面部材 3を上記履き物1の底面部に圧接固定するようにしたことを特徴としている。
【0011】 請求項3の考案は、請求項2において、上記固定部材本体4aを布又は合成樹 脂材料からなるメッシュ体7で構成したことを特徴としている。
【0012】 請求項4の考案は、請求項1乃至3の何れかにおいて、上記底面部材3を、履 き物1の最大幅寸法と略同一長さの糸状のモップ材3aを、その長手方向が上記 履き物底カバー2を履き物1に装着したときに該履き物1の略幅方向になるよう に、多数並設して構成したことを特徴としている。
【0013】 請求項5の考案は、請求項4において、上記固定部材本体4aを展開時、履き 物1を上方から見たときの投影面積より広い面積を有する一枚の布又は合成樹脂 材料からなるメッシュ体7で構成し、該メッシュ体7の略中央に上記モップ材3 aを多数並設し、これらメッシュ体7およびモップ材3aを縫合して結合し、さ らに上記メッシュ体7を、その外周縁部を窄めて上記モップ材3aに対して反対 側に開口した容器状に形成し、この開口の周縁部4bに上記弾性体6を設けたこ とを特徴としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】 図中1は靴等の履き物であり、2は該履き物1に装着される履き物底カバーで ある。尚、上記履き物1は右側用を示し、左側用の履き物にも上記と同一の履き 物底カバー2を装着することができる。この履き物底カバー2は、上記履き物1 の底面部を覆うための底面部材3と、この底面部材3に取り付けられるとともに 、該底面部材3を上記履き物1の底面部に着脱自在に固定するための固定部材4 とによって構成されている。
【0016】 上記底面部材3は、履き物1の最大幅寸法と略同一長さの糸状のモップ材3a を、その長手方向が上記履き物底カバー2を履き物1に装着したときに該履き物 1の幅方向になるように、多数隙間なく並設して履き物1の底面部を覆うように 構成されている。上記のモップ材3aは、一本が直径およそ2〜4ミリメートル の太さの毛糸状に撚られたモップ材である。該モップ材3aは実際にモップ材と して使用されているものだけでなく、該モップ材の機能(水分や汚れを吸収する 機能)と同様の機能を有するものであれば、それを使用してもよい。
【0017】 上記固定部材4は、後述する固定部材本体4a、弾性体6およびバイアステー プ5によって構成されている。上記固定部材本体4aは、柔軟性を有する布又は ナイロン等の合成樹脂繊維を編んでなるメッシュ体7で構成されるとともに、上 記底面部材3の外周縁部にその内側周囲を囲むように取り付けられ、かつ上方に 向かって開口した容器状に形成されている。そして上記固定部材本体4aの上記 開口の周縁部4bには、該周縁部4bを包み込むとともに、内部にゴム紐からな る弾性体6を収納した布又は合成樹脂材料からなるバイアステープ5が縫合され ている。上記弾性体6は、上記履き物底カバー2を履き物1に装着したとき、上 記固定部材本体4aの上記開口を窄める方向に張力が作用する。
【0018】 次に、上記のように構成された履き物底カバー2の製造工程について述べる。
【0019】 図5に示すように、履き物1の底面部の投影面積より広い面積の小判形状に裁 断した一枚の布又はナイロン等の合成樹脂繊維を編んでなるメッシュ体7を広げ 、そのメッシュ体7の略中央に履き物1の最大幅寸法と略同一長さに切断した毛 糸状のモップ材3aを、その両端を揃えて履き物1の底面部を覆うことができる 面積になるように、多数隙間なく並設する。
【0020】 このとき、上記モップ材3aはすべてその長手方向が、上記履き物底カバー2 を履き物1に装着したときの履き物1の幅方向になるように並設する。尚、上記 モップ材3aは重ねずに一本ずつ並設してもよいが、何本か重なるように並設し て上記底面部材3の厚さが厚くなるようにしてもよい。
【0021】 次に、上記メッシュ体7とこのメッシュ体7の略中央に並設された上記モップ 材3aとを、ミシン等により上記モップ材3aの長手方向に対して略直交する方 向にかつ略一直線状に縫合して結合する。略一直線状に縫合するので、作業が非 常に簡単であり、縫合の作業時間も短くて済む。縫合個所は図5に示すように上 記モップ材3aの長手方向中央部8aと両端部8b,8cの3個所である。
【0022】 このとき、上記多数のモップ材3aだけを予め仮縫合して結合しておいたもの を、上記メッシュ体7の略中央にセットして両者を縫合して結合するようにする と、縫合作業中に上記多数のモップ材3aがバラバラにならなくて済み、縫合作 業性が向上する。尚、上記多数のモップ材3aの長手方向両端がきちんと揃うよ うにすべく、モップ材3aだけを仮縫合して結合した段階で該モップ材3aの両 端部を所定の形状に裁断する工程を追加してもよい。その場合には、裁断で短く なる分を考慮して上記仮縫合する際のモップ材3aを少し長めにしておく。
【0023】 次に、上記メッシュ体7の外周縁部に、該外周縁部を包み込むとともに、その 中にゴム紐からなる弾性体6を収納しながらバイアステープ5をその一端5aか ら他端5bに向かって縫合していく。本来、上記メッシュ体7の外周縁部の解れ 防止のために縫合するバイアステープ5内に、上記弾性体6を収納するようにし たので、弾性体6を取り付けるために特別な部材を設けなくて済む。尚、上記弾 性体6の一端6aは、後で他端6bと結んで連結するため、バイアステープ5の 上記一端5aの開口から少しだけ出しておく。
【0024】 上記バイアステープ5は、図4に示すようにその幅方向両縁部が解れないよう に予め内側に折り込んだ状態で、上記メッシュ体7の外周縁部に縫合する。バイ アステープ5をメッシュ体7の外周縁部の一部を残して略全周に亘って縫合した とき(図6に示す状態)、その縫合作業を一旦中止し、上記バイアステープ5の 両端開口から、そこから突出している弾性体6の両端6a,6bを引っ張り出し て、上記メッシュ体7を、その外周縁部を窄めて上記モップ材3aからなる底面 部材3に対して反対側に開口した容器状に形成し、上記弾性体6の引っ張り出し た両端どうしを結び、余った弾性体6の両端部を切断する。このとき弾性体6の 周長は、上記履き物底カバー2を履き物1に装着したとき、上記弾性体6に、メ ッシュ体7の上記容器状の開口を窄める方向に適度な張力が作用するような寸法 にする。
【0025】 尚、弾性体6の他端6bは、切断前は上記のようにバイアステープ5をメッシ ュ体7の外周縁部の略全周に縫合したとき(図6に示す状態)でも、弾性体6が 上記バイアステープ5の開口から引っ張り出しやすいように、該開口から少し突 出するような長さに予め切断しておくか、または切断しないで長尺のままにして おき、弾性体6の他端6bを引っ張り出してこれと上記弾性体6の一端6aとを 結んで連結した後、弾性体6の上記他端6bを切断するようにしてもよい。この 後者のやり方の方が弾性体6の材料を無駄なく使うことができる。
【0026】 次に、上記弾性体6の結び目および上記バイアステープ5の縫合の始点である 一端5aを、上記の縫合作業を一旦中止して残したバイアステープ5の他端5b で包み込むとともに縫合する。これによって、上記弾性体6の結び目が外部から 見えなくなり見栄えが良くなるだけでなく、上記の結び目およびバイアステープ 5の両端5a,5bどうしの接合が解れないようにすることができる。
【0027】 尚、バイアステープ5は、上記のようにバイアステープ5の一端5aの上から 他端5bを重ねて縫合することができるように、上記メッシュ体7の外周縁部の 周長よりも予め若干長めに切断したものを使うか、または切断しないで長尺のま まにしておき、縫合の始点であるバイアステープ5の一端5aの上から他端5b を重ねて縫合する直前に、該バイアステープ5の他端5bを適当な長さに切断す るようにしてもよい。この後者のやり方の方がバイアステープ5の材料を常に最 適な長さにすることができ、無駄なく使うことができる。尚、弾性体6の両端6 a,6bどうしは、上記のように結んで連結したが、引っ張り出した後結ばずに 上記弾性体6の両端6a,6bどうしを重ねて、上記バイアステープ5とともに 縫合してもよい。
【0028】 最後に、履き物底カバー2を収納するときに、この履き物底カバー2を図示し ない収納用フック等に釣り下げるための引っ掛け部9を、上記固定部材4の外周 縁部に取り付けると、すべての製造工程が終了する。
【0029】 尚、上記引っ掛け部9は専用の部材を取り付けて引っ掛け部としてもよいが、 製造コストを低減するために上記バイアステープ5の他端5bを引っ掛け部9の 長さ分だけさらに長くして環状にした後、該他端5bを上記バイアステープ5の 一端5aの上から重ねて縫合するようにして、上記環状部分を引っ掛け部9とし てもよい。
【0030】 上記のようにして製造された履き物底カバー2を履き物1に装着するには、該 履き物1を履いた状態または履き物1を履かずに手に持った状態で、上記固定部 材4の、バイアステープ5が縫合された開口周縁部内に、履き物1の先端部を装 入し、上記バイアステープ5内に収納した弾性体6の張力に抗して上記固定部材 4の開口周縁部(履き物1の後部側)を拡開するとともに、履き物1の後端部を 上記固定部材4の開口周縁部内に装入し、さらにモップ材3aからなる底面部材 3が、履き物1の底面部に近接して該底面部全体を覆うように上記底面部材3を 履き物1に対して位置決めしながら、固定部材4を履き物1の上方へ引き上げる 。以上で履き物底カバー2の履き物1への装着作業が終了する。これによって、 底面部材3が履き物1の底面部にしっかりと固定される。
【0031】 履き物底カバー2を履き物1から取り外すには、上記の装着手順とは逆に上記 固定部材4の弾性体6の張力に抗して上記固定部材4の開口周縁部(履き物1の 後部側)を拡開するとともに、下方へ引き下げて履き物1の後端部を上記固定部 材4内から外部へ出し、続いて上記の拡開した固定部材4の開口周縁部(履き物 1の後部側)を履き物1の前方に向かって引っ張りながら履き物底カバー2を履 き物1から取り外す。
【0032】 以上で履き物底カバー2の履き物1からの取り外し作業が終了する。上記のよ うに履き物底カバー2を履き物1から取り外す作業は、上記固定部材4の開口周 縁部をつかんで引っ張るだけで上記底面部材3に触れる必要がないので、該底面 部材3が汚れている場合でも手を汚さなくて済む。
【0033】 以上のように履き物底カバー2の履き物1への脱着作業は簡単に行うことがで きる。
【0034】 以上のような本実施形態の履き物底カバー2によれば、これを履き物1に装着 して店舗やマンション等の建物における床面の清掃作業や各種設備の点検を行え ば、洗剤やワックスによって足が濡れることがないため、特に冬季の長時間の作 業でも足が冷えることがなく、肌荒れを起こしたりするおそれもない。また、履 き物1の底面部が直接床面と接触しないため、履き物1によって床面に汚れを付 けたり床面に塗布されたワックスを傷付けたりすることがない。
【0035】 しかも、底面部材3を吸水性を有するモップ材3aで構成したので、床面が汚 れているときはその上を歩くだけで上記汚れを拭き取ることができる。
【0036】 さらに、底面部材3を吸水性を有するモップ材3aで構成したので、該底面部 材3が液状ワックスを吸収しやすく、そのため液状ワックスの塗布作業を行う場 合に、ワックスを塗布したばかりの床面上を上記履き物底カバー2を履き物1に 装着して歩いても、液状ワックスを十分吸収したモップ材3aからなる底面部材 3が上記床面に当接するので、上記ワックスを専用のモップで塗布するのと同じ 結果になり、ワックスの塗布作業の仕上がりを良好にすることができる。
【0037】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、履き物底カバー2の固定部材 本体4aを、柔軟性を有する材料で構成するとともに上記底面部材3の外周縁部 にその内側周囲を囲むように取り付け、かつ上方に向かって開口した容器状に形 成し、さらに上記固定部材本体4aの上記開口の周縁部4bに弾性体6を設け、 この弾性体6によって、上記履き物底カバー2を履き物1に装着したとき上記開 口を窄める方向に張力を作用させるようにし、この弾性体6の張力の作用によっ て上記底面部材3を上記履き物1の底面部に圧接固定するようにしたため、上記 履き物底カバー2の履き物1への着脱作業が非常に容易となるだけでなく、装着 した後も履き物底カバー2の底面部材3が上記履き物1の底面部にしっかりと圧 接固定される。また、履き物底カバー2を履き物1から取り外す作業は、上記固 定部材4の開口周縁部をつかんで引っ張るだけで上記底面部材3に触れる必要が ないので、該底面部材3が汚れている場合でも手を汚さなくて済む。
【0038】 さらに、履き物底カバー2は、その固定部材本体4aを柔軟性を有する材料で 構成したため、上記底面部材3をモップ材3aで構成したこととあいまって、柔 軟性を有するので丸洗いができ、その上、折り畳みが可能であり、上記履き物底 カバー2を多数運搬する際も小さな収納ケースで簡単に運搬できる。
【0039】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、上記固定部材本体4aは布又 はナイロン等の合成樹脂繊維を編んでなるメッシュ体7で構成したため、かなり 柔軟性に優れ、そのため、上記固定部材本体4aを履き物1の形状にぴったり沿 わせることができ、履き物底カバー2を上記履き物1にしっかりと固定させるこ とができる。
【0040】 さらに、上記床面の清掃作業において、履き物底カバー2の底面部材3が液体 洗剤または液状ワックスを十分吸収していても、上記固定部材本体4aは布又は ナイロン等の合成樹脂繊維を編んでなるメッシュ体7で構成したため、通風性が 良いので乾燥しやすい上、毛細管現象が起こりにくく、上記底面部材3が吸収し た液体洗剤や液状ワックスが上記固定部材本体4aの上部まで到達しにくい。そ のため、液体洗剤や液状ワックスによって、履き物1が濡れることが防止される 。
【0041】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、上記底面部材3を、履き物1 の最大幅寸法と略同一長さの糸状のモップ材3aを、その長手方向が上記履き物 底カバー2を履き物1に装着したときに該履き物1の略幅方向になるように、多 数並設して構成したため、モップ材3aの材料をすべて底面部材3として無駄な く有効に活用することができるとともに、上記底面部材3の構造が単純化され製 造しやすくなり、安価となる。
【0042】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、上記固定部材本体4aを展開 時、一枚の布又はナイロン等の合成樹脂繊維を編んでなるメッシュ体7で構成し 、該メッシュ体7の略中央に底面部材3となるモップ材3aを多数並設し、これ らメッシュ体7およびモップ材3aを縫合して結合するようにしたため、上記モ ップ材3aを、その長手方向が上記履き物底カバー2を履き物1に装着したとき に該履き物1の略幅方向になるように並設したこととあいまって、上記縫合の方 向を上記モップ材3aの長手方向に対して略直交する方向にするとともに略一直 線状に縫合するだけで、底面部材3を固定部材本体4aに強固に取り付けること ができる。そのため縫合作業が単純化される。
【0043】 しかも、上記履き物底カバー2を履き物1に装着して歩行するとき、最も破損 しやすい履き物1の底面部を覆う部分が、本来強靱な材料であるメッシュ体7お よび底面部材3の二重構造となるため、履き物底カバー2の耐久性を向上させる ことができる。
【0044】 また、上記固定部材本体4aは通風性が良く速乾性に優れたメッシュ体7で構 成したため、履き物底カバー2の内部も通風性が良くなり、該履き物底カバー2 を洗濯しても短時間で乾燥する。そのため洗濯後短時間に履き物底カバー2を再 使用することができる。
【0045】 また、上記メッシュ体7およびモップ材3aを縫合して結合した後に、上記メ ッシュ体7の外周縁部にバイアステープ5を介して取り付けた弾性体6を引っ張 り出して、固定部材4を窄めて上記モップ材3aに対して反対側に開口した容器 状に形成するようにしたため、その容器状の成形が非常に容易にできる。
【0046】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、上記固定部材本体4aを展開 時、一枚の小判形状に裁断したメッシュ体7で構成し、該メッシュ体7の略中央 に底面部材3となる同一長さの多数のモップ材3aを両端を揃えて並設し、これ らメッシュ体7およびモップ材3aを縫合して結合するようにし、その後上記メ ッシュ体7の外周縁部にバイアステープ5を介して取り付けた弾性体6を引っ張 り出して、固定部材4を窄めて上方に開口した容器状に形成するようにしたため 、履き物底カバー2の前後が生じず、該履き物底カバー2の何れを前側または後 側としても履き物1に装着することができる。
【0047】 また、本実施形態の履き物底カバー2によれば、一般の家庭において、外出の ため一旦靴を履いて家の外に出た直後に、急に用事を思い出したため、再び家の 中へ入って部屋まで戻りたい場合でも、靴を脱がずに該靴の上から上記履き物底 カバー2を装着するだけで、床面上を汚したり傷付けたりすることなく、歩くこ とができる。そのため、特に脱いだり履いたりするのに時間のかかるブーツや紐 付き靴等を履いているときは、上記履き物底カバー2を使用すると用事を済まし て再び外出するまでの時間を短縮することができる。
【0048】 尚、本実施形態では、上記弾性体6を固定部材本体4aの周縁部4bに設けた が、該個所以外の上記周縁部4bと底面部材3との間の適宜部位にも設けてもよ い。
【0049】
【考案の効果】
請求項1の考案に係る履き物底カバーによれば、該履き物底カバーを履き物に 装着して、店舗等の建物における床面の清掃作業や各種設備の点検を行えば、洗 剤やワックスによって足が濡れることがないため、特に冬季の長時間の作業でも 足が冷えることがなく、肌荒れを起こしたりするおそれもない。また、履き物の 底面部が直接床面と接触しないため、履き物によって床面に汚れを付けたり床面 に塗布されたワックスをを傷付けたりすることがない。
【0050】 また、履き物底カバーの底面部材をモップ材で構成したので、床面が汚れてい るときはその上を歩くだけで上記汚れを拭き取ることができる。
【0051】 さらに、上記底面部材をモップ材で構成したので、該底面部材が液状ワックス を吸収しやすく、そのため液状ワックスの塗布作業を行う場合に、ワックスを塗 布したばかりの床面上を上記履き物底カバーを履き物に装着して歩いても、液状 ワックスを十分吸収した底面部材が上記床面に当接するので、上記ワックスを専 用のモップで塗布するのと同じ結果になり、ワックスの塗布作業の仕上がりを良 好にすることができる。
【0052】 請求項2の考案に係る履き物底カバーによれば、該履き物底カバーの履き物へ の着脱作業が非常に容易となるだけでなく、装着した後も履き物底カバーの底面 部材が上記履き物の底面部にしっかりと圧接固定される。また、履き物底カバー を履き物から取り外す作業は、上記固定部材の開口周縁部をつかんで引っ張るだ けで上記底面部材に触れる必要がないので、該底面部材が汚れている場合でも手 を汚さなくて済む。
【0053】 さらに、上記履き物底カバーは柔軟性を有するので丸洗いができ、その上、折 り畳みが可能であり、履き物底カバーを多数運搬する際も小さな収納ケースで簡 単に運搬できる。
【0054】 請求項3の考案に係る履き物底カバーによれば、該履き物底カバーの固定部材 本体はかなり柔軟性に優れるので、履き物の形状にぴったり沿わせることができ 、履き物底カバーを履き物にしっかりと固定させることができる。
【0055】 また、床面の清掃作業において、履き物底カバーの底面部材が液体洗剤または 液状ワックスを十分吸収していても、上記固定部材本体は通風性が良いメッシュ 体で構成したので乾燥しやすい上、毛細管現象が起こりにくく、上記底面部材が 吸収した液体洗剤や液状ワックスが上記固定部材本体の上部まで到達しにくい。 そのため、液体洗剤や液状ワックスによって、履き物が濡れることが防止される 。
【0056】 請求項4の考案に係る履き物底カバーによれば、モップ材の材料をすべて底面 部材として無駄なく有効に活用することができるとともに、上記底面部材の構造 が単純化され製造しやすくなり、安価となる。
【0057】 請求項5の考案に係る履き物底カバーによれば、上記メッシュ体およびモップ 材の縫合の方向を、上記モップ材の長手方向に対して略直交する方向にするとと もに略一直線状に縫合するだけで、底面部材を固定部材本体に強固に取り付ける ことができる。そのため縫合作業が単純化される。
【0058】 しかも、上記履き物底カバーを履き物に装着して歩行するとき、該履き物底カ バーのうち最も破損しやすい部分(履き物の底面部を覆う部分)が、本来強靱な 材料であるメッシュ体および底面部材の二重構造となるため、履き物底カバーの 耐久性を向上させることができる。
【0059】 また、履き物底カバーの内部も通風性が良くなるため、該履き物底カバーを洗 濯しても短時間で乾燥するので、洗濯後短時間に履き物底カバーを再使用するこ とができる。
【0060】 また、上記メッシュ体およびモップ材を縫合して結合した後に、上記メッシュ 体の外周縁部を窄めて上記モップ材に対して反対側に開口した容器状に形成する ようにすれば、その容器状の成形が非常に容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態による履き物底カバーであ
って、右側用の履き物に装着した状態の左側面図であ
る。
【図2】上記履き物底カバーの平面図である。
【図3】上記履き物底カバーの底面図である。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図である。
【図5】固定部材本体に底面部材を縫合した状態を示す
図である。
【図6】固定部材本体に底面部材を縫合し、さらに固定
部材本体の外周部に弾性体を取り付ける途中の状態を示
す図である。
【符号の説明】
1 履き物 2 履き物底カバー 3 底面部材 3a モップ材 4 固定部材 4a 固定部材本体 4b 周縁部 6 弾性体 7 メッシュ体

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】履き物の底面部を覆うための底面部材と、
    この底面部材に取り付けられるとともに、該底面部材を
    上記履き物の底面部に着脱自在に固定するための固定部
    材とを有する履き物底カバーであって、上記底面部材を
    モップ材で構成したことを特徴とする履き物底カバー。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記固定部材は、柔軟
    性を有する材料で構成されるとともに上記底面部材の外
    周縁部にその内側周囲を囲むように取り付けられ、かつ
    上方に向かって開口した容器状に形成された固定部材本
    体と、上記固定部材本体の少なくとも上記開口の周縁部
    に設けられるとともに、上記履き物底カバーを履き物に
    装着したとき上記開口を窄める方向に張力が作用する弾
    性体とを有し、上記弾性体の張力の作用によって上記底
    面部材を上記履き物の底面部に圧接固定するようにした
    ことを特徴とする履き物底カバー。
  3. 【請求項3】請求項2において、上記固定部材本体を布
    又は合成樹脂材料からなるメッシュ体で構成したことを
    特徴とする履き物底カバー。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかにおいて、上記底
    面部材を、履き物の最大幅寸法と略同一長さの糸状の掃
    除用モップ材を、その長手方向が上記履き物底カバーを
    履き物に装着したときに該履き物の略幅方向になるよう
    に、多数並設して構成したことを特徴とする履き物底カ
    バー。
  5. 【請求項5】請求項4において、上記固定部材本体を展
    開時、履き物を上方から見たときの投影面積より広い面
    積を有する一枚の布又は合成樹脂材料からなるメッシュ
    体で構成し、該メッシュ体の略中央に上記糸状の掃除用
    モップ材を無数並設し、これらメッシュ体および糸状の
    掃除用モップ材を縫合して結合し、さらに上記メッシュ
    体を、その外周縁部を窄めて上記掃除用モップ材に対し
    て反対側に開口した容器状に形成し、この開口の周縁部
    に上記弾性体を設けたことを特徴とする履き物底カバ
    ー。
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