JP3029297U - 圧縮可能容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来人手では困難だった飲料用容器の圧縮
を、容易に、安全に、しかも圧縮した後の形状が一定に
なるように行い、廃棄に必要な手間と時間と空間を節約
してコストの低減を果たす。 【解決手段】 複数の直径の異なる筒状体を連結し、連
結部の板厚をあらかじめ薄く形成しておき、上下方向に
圧縮すると、簡単に連結部が切断されて、上記複数の筒
状体が安全にスムーズに摺動して、容器の高さが収縮す
ることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、飲料を入れて販売し、飲んだ後に人手により上下方向に圧縮可能 な、合成樹脂製の圧縮可能容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

飲料類を飲んだ後、その容器を廃棄する際に嵩張るため、従来は、人手で無理 やりつぶしたり、機械でつぶしたりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述したように人手でつぶすときには、手に不自然な力がかか り、怪我をする危険があり、また、割れる材質の容器ならば、割れ口や破片が手 や顔や身体に突き刺さり怪我をする危険があるという問題点があった。人手でつ ぶすとつぶれた後の形状が様々になり、集める時に必ずしも嵩が減り集めやすい とはいえないという問題点もあった。また、機械でつぶす場合、当然コストが高 くつき、機械を置く広い場所が必要となり、その場所へ容器を持っていくことが 面倒であるという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案は、複数の直径の異なる筒状体を連結 し、連結部の板厚をあらかじめ薄く形成しておき、上下方向に圧縮すると、簡単 に連結部が切断されて、上記複数の筒状体が安全にスムーズに摺動して、容器の 高さが収縮することとしている。 こうして、従来人手では困難だった飲料用容器の圧縮を、容易に、安全に、し かも圧縮した後の形状が一定になるように行えるようにでき、廃棄に必要な手間 と時間と空間を節約してコストの低減を果たすことができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案に係わる圧縮可能容器は、合成樹脂の容器外形を形成する可撓性で直径 の異なる複数の筒状体を、これら筒状体の中心軸を上下方向に一致させ、且つ、 上下方向に隣り合う筒状体が互いに摺動可能に並べて設け、これら隣り合う筒状 体の一方の上端部と他方の下端部を連結し、この連結部の板厚を、人手により上 下方向に圧縮する時切断可能程度に薄く形成し、上記複数の筒状体のうち、最下 部に位置する筒状体に底板を形成し、最上部に位置する筒状体に飲み口及び蓋を 形成して、上下に圧縮すると、上記筒樹体の連結部が切断され、筒状体同志が摺 動し、容器の高さが収縮するようにしたものである。

【０００６】

【実施例】

以下この考案を例示図面を参照して詳細説明すると、図１は本考案圧縮可能容 器の一実施例の正面図、図２は同じく中央縦断面図であって、（１）は圧縮可能 容器、（２）は筒状体、（３）は底板、（４）は飲み口、（５）は蓋である。圧 縮可能容器（１）は概形が有底、蓋付きの丸瓶状であり、筒状体（２）は、円筒 状またはテーパーの筒状であって、隣り合う筒状体（２）の一方の上端部と他方 の下端部とを連結し、その連結部（２ａ）は板厚が薄く括れたように形成してあ る。

【０００７】 圧縮可能容器（１）は合成樹脂製であり、可撓性であるが、上記連結部（２ａ ）以外は比較的硬く、手で軽く握った程度では容易につぶれない。

【０００８】 連結部（２ａ）は、飲料を飲んだ後で、圧縮可能容器（１）を上下方向に人手 で強く圧迫すると、容易に切断する。このとき、図３に示す如く、筒状体（２） は、上下方向にスムーズに摺動し、圧縮可能容器（１）は上下方向に元の３分の １程度に収縮する。

【０００９】 連結部（２ａ）の切断と筒状体（２）の摺動は、安定的に行われ、不自然な動 きもなく、安全である。各筒状体（２）は端部も曲面で形成され、圧縮可能容器 全体として引っ掛かるところがなく、手で持ちやすくできている。

【００１０】 圧縮可能容器（１）は概略多角形瓶状でも良く、このとき筒状体（２）は類多 角形筒状である。

【００１１】 以上のように容易に且つ安全に、しかも圧縮した後の形状が一定になるように 収縮させることができ、廃棄する場所に一度に大量に容易に積み上げることがで き、空間の節約ができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。

【００１３】 複数の直径の異なる筒状体を、これら筒状体の中心軸を上下方向に一致させて 並べて連結し、連結部をあらかじめ板厚が薄く形成しているため、容器内の飲料 を飲んだ後に上下方向に圧縮すると、簡単に連結部が切断され、複数の筒状体が スムーズに上下方向に摺動して、容器の高さが３分の１程度に収縮させることが できる。

【００１４】 だれでも容易に圧縮させることができ、収縮後の形状を一定に揃えることがで きるので、廃棄する場所に一度に大量に積み上げることが容易にでき、空間の節 約ができ、廃棄にかかる手間と時間が節約でき、コストの低減を果たすことがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】同じく中央縦断面図である。

【図３】同じく圧縮後の状態を示す中央縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 圧縮可能容器 ２ 筒状体 ２ａ 連結部 ３ 底板 ４ 飲み口 ５ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料を入れる合成樹脂製の圧縮可能容器
   であって、容器外形を形成する可撓性で直径の異なる複
   数の筒状体を、これら筒状体の中心軸を上下方向に一致
   させ、且つ、上下方向に隣り合う筒状体が互いに摺動可
   能に並べて設け、該隣り合う筒状体の一方の上端部と他
   方の下端部を連結し、該連結部の板厚を、人手により上
   下方向に圧縮する時切断可能程度に薄く形成し、上記複
   数の筒状体のうち、最下部に位置する筒状体に底板を形
   成し、最上部に位置する筒状体に飲み口及び蓋を形成し
   たことを特徴とする圧縮可能容器。