JP3028685B2 - 視覚モデルを用いた動画像のブロックマッチング動き推定方法 - Google Patents

視覚モデルを用いた動画像のブロックマッチング動き推定方法

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  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像のフレーム内挿
や、動き補償符号化、TV方式変換における動画像の動
き推定に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像のフレーム(フィールド)間の動
き検出方式として、従来よりブロックマッチング法があ
る。これは、図1に示すごとく、画面を小ブロックに分
割し、ブロック単位に参照フレーム(フィールド)内の
どの部分ともっともよく一致するかを決定し、現ブロッ
クの予測ブロックとして、その参照フレーム内のその位
置のブロックを当てはめるものである。一致する割合を
表す判定基準としては、フレーム間差分の最小絶対値和
や、最小自乗和が用いられる。この技術は、画像の動き
補償フレーム間予測符号化や、テレビジョン方式変換に
おけるフレーム内挿技術に応用されている。この技術は
1981年頃にはIEEEのTransactions
of Communication誌などに発表され
ており、最近ではこのアルゴリズムを実現するVLSI
チップも製造されている。しかし、これらはいずれも参
照フレームと現フレームを直接ブロックマッチングする
ことを前提としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、画像
にレベル変動がある場合などに、視覚的に正しい動きベ
クトルを検出していないという欠点があった。このた
め、再生画像を見た場合に、劣化が見えやすいという結
果になっている。
【0004】これをより具体的に説明する。画像にレベ
ル変動がある場合とは、例えば、ニュース映像などにお
いて、カメラフラッシュがたかれる瞬間などである。従
来のブロックマッチング方法では、現フレームと参照フ
レーム画像のレベル値(輝度値)を比較してマッチング
を行なう。そのため、カメラフラッシュのような急激な
レベル変動のもとでは、動きの誤推定が発生しやすい。
【0005】さらに、ブロックマッチングにおいて、入
力画像は8bitすなわちそのレベル値が0−255の
範囲で表されるため、計算負荷が大きい。
【0006】本発明は再生画像の画質を改善すると共
に、動き予測の計算量を減少させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
に鑑みなされたもので、動画像のフレーム間またはフィ
ールド間の動き検出方式であるブロックマッチング法に
おいて、現ブロックの属するフレームまたはフィールド
(現フレームまたは現フィールド)と参照フレームまた
はフィールドに、それぞれ視覚を表すフィルタをかけ、
それらをブロックマッチングの入力画像とすることによ
り、動きベクトルを検出することを特徴とする、動画像
のブロックマッチング動き推定方法である。以下、詳細
に説明する。
【0008】
【発明の原理】人間の視覚を数式モデル化したものを用
いて、あらかじめ各フレームが人間の視覚にどのように
見えるかを求め、それに基づきブロックマッチングする
ものである。さらに、ブロックマッチングの入力を二値
化すれば、計算負荷を減らすことができる。
【0009】まず、現フレーム(フィールド)と参照フ
レーム(フィールド)に、それぞれ視覚を表すフィルタ
をかける。これは、例えば、次の式で表される。
【数1】 ここに Gex(i,j)=λexp[−(i+j)/2σ]…(2) Gin(i,j)=exp[−(i+j)/2λσ]…(3) σ,λ:定数 式(1)において、I(i,j)は入力画像中の座標
(i,j)における画素値である。
【外1】 は畳み込みを表す。O(i,j)がフィルタの出力であ
る。O(i,j)の集合である出力画像が、ブロックマ
ッチングへの入力となる。Gex−GinはDOG関数
とよばれ、これはλ=1.6の時に網膜の受容野を表現
するもっともよい近似となる。σは目の解像度に関係し
ており、σが大きいほど、解像度が粗くなる。
【0010】本フィルタについては、文献[D.Mar
r et al.:”Theoryof Edge D
etection”,Proc.R.Soc.Lon
d.B207,pp.187−217(1980)]な
どに詳説されているが、ここではその定性的特性につい
て説明する。
【0011】GexとGinは、いずれもガウス型低域
通過フィルタであるが、Gexの方がより広帯域であ
る。したがって、GexからGinを差し引く形式をと
ることで、本フィルタは、定性的には帯域通過特性を示
すこととなる。従来の問題点である画像のレベル変動と
は、画像の輝度値の主に直流成分の変化であるため、帯
域通過特性のフィルタを通すことにより、このレベル変
動が吸収される。
【0012】次に、視覚フィルタを通した後のフレーム
(フィールド)を、ブロックマッチングの入力フレーム
(フィールド)とし、ブロックマッチングを行い、ブロ
ックごとの動きベクトルを検出する。あるいは、式
(1)による出力を正負より二値化し、これをブロック
マッチングの入力とし、その後は同様とする。
【0013】以上により、カメラフラッシュのような急
激な輝度値変化のある画像でも、そのレベル変動が視覚
フィルタにより吸収され、正しいブロックマッチング動
き推定が可能となる。
【0014】
【実施例】図2は、前項で説明した「視覚フィルタを用
いた動き推定」の構成図である。図中、点線で囲んだ部
分以外は、従来の技術であり、点線部を挿入すること
が、新しい点である。図中、視覚画像を二値化したもの
とすれば、ブロックマッチング部6を簡易化できる。す
なわち、8ビット演算ではなく、1ビット演算にでき
る。
【0015】ブロックマッチング法では、1画面をある
サイズのブロックに分割し、各ブロックについて、参照
画像内のどの部分ともっとも一致するかを調べる。その
際には、自乗和の総和がもっとも小さい場所を選ぶ。ブ
ロックサイズは、たとえば、±32画素×16ラインと
し、探索範囲は、横±16画素、縦±8ラインとする。
これは、従来の技術である。
【0016】本発明では、現ブロックの属するフレーム
4と、参照フレーム1に、視覚モデルを表すフィルタ2
をかけ、その結果の画像(の二値化画像)3、5どうし
でブロックマッチング6を行なう。ブロックマッチング
の際の動き検出のアルゴリズムは、たとえば、全探索法
(探索範囲内の参照ブロックをすべて調べる)で行な
う。
【0017】式1で表される視覚フィルタ2は、具体的
には、例えば図3のようなフィルタとなる。このフィル
タは帯域通過特性を有し直流分をカットするため、これ
を入力画像に畳み込んだ式(1)の結果3、5は正負の
値をとる。これをそのままブロックマッチングの入力と
してもよいが、これを正負に対応して二値化してからブ
ロックマッチングをすれば、ブロックマッチングユニッ
ト6の演算回路を8ビット演算から1ビット演算へと簡
易化することができる。
【0018】以下、ブロックマッチング法により、動ベ
クトルを求める。これは従来の方法と同じである。
【0019】
【発明の効果】ブロックマッチングによる動き検出にお
いて、人間の視覚モデルを用いた本発明を用いれば、動
画像の動き補正フレーム内挿後の画像や、低ビットレー
ト動き補償画像において、入力映像に輝度レベル変動が
あるような場合でも、正しい動き推定に基づく予測画像
や変換画像が得られる。これは、視覚フィルタをかける
ことにより、レベル変動が動き推定に及ぼす影響を除去
できるという理由による。さらに、視覚フィルタの出力
を二値化することにより、ブロックマッチングユニット
動き推定部の構造を簡単にすることができる。
【0020】図4は、レベル変動のある画像について、
従来の方法と視覚フィルタを用いた方法による検出動ベ
クトルの誤差を表したものである。視覚フィルタを用い
たほうが、誤差が0に集中しており、よい特性であるこ
とが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロックマッチング法の概念を説明した図であ
る。
【図2】本発明の視覚フィルタを用いた動画像のブロッ
クマッチング方法を適用した動き推定の例を示す構成図
である。
【図3】現フレームと参照フレームにかける視覚フィル
タの例を示す図である。
【図4】レベル変動のある画像について、従来の方法と
視覚フィルタを用いた方法による検出動ベクトルの誤差
を表したものである。
【符号の説明】
1 参照フレーム 2 視覚フィルタ部 3 参照フレームの視覚画像 4 現フレーム 5 現フレームの視覚画像 6 ブロックマッチング部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面を複数の小ブロックに分割し、ブロ
    ック単位に現フレーム又は現フィールドを参照フレーム
    又は参照フィールドと比較して、現ブロックの予測ブロ
    ックとして参照フレーム又は参照フィールド内のブロッ
    クを当てはめる動画像のブロックマッチング動き推定方
    法において、 現フレーム又は現フィールド、及び参照フレーム又は参
    照フィールドのブロック化された出力信号に、視覚をあ
    らわす帯域通過特性を有するフィルタをかけ、 該フィルタの出力をブロックマッチングの入力画像とす
    ることにより、動きベクトルを検出することを特徴とす
    る動画像のブロックマッチング動き推定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の視覚フィルタの出力を二値化
    し、それをブロックマッチングの入力とする二値ブロッ
    クマッチング方法。
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