JP3028646U - インナーブーツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキーブーツのインナーブーツを改良する。 【解決手段】 インナーブーツの前側の区分に、プラス
チック材料又はこれと類似のものから製造されたクッシ
ョン（４０）を嵌込み可能であり、該クッションが、イ
ンナーブーツの、爪先範囲の区分の曲面及び高さに合わ
せて形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スキーブーツのプラスチック材料製のアウターブーツと一緒に使用 するための、柔軟で断熱性のある材料から成るインナーブーツであって、爪先範 囲、踵範囲及び胴を有している形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

インナーブーツの使用は、プラスチック製のスキーブーツが導入されて以来普 及している。インナーブーツを、一方では使用者にとって可能な限り快適に構成 し、他方ではスキー滑走中の確実な保持を保証するだけではなくスキーの操縦の ために最も効果的に構成するために、様々な手段がとられてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、冒頭で述べた形式のインナーブーツを改良することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために本考案の構成では、インナーブーツの前側の区分に 、プラスチック材料又はこれと類似のものから製造されたクッションを嵌め込み 可能であり、該クッションが、インナーブーツの、爪先範囲の区分の曲面及び高 さにほぼ合わせて形成されているようにした。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を図面につき詳しく説明する。

【０００６】 図１及び図２にはフットインサート３８と挿入部材３９，４０とが示されてい て、このフットインサート３８と挿入部材３９，４０とは、インナーブーツに嵌 め込むことができる。挿入部材３９，４０はこの実施例ではほぼＬ字形の支持部 材３９とクッション４０とから成っており、このクッション４０は支持部材３９ の鉛直方向のアーム３９ｂに取り付けられていて、接着されていると有利である 。クッション４０はインナーブーツの爪先範囲の区分の曲面及び高さにほぼ合わ せて形成されていて、プラスチック材料から成っており、この場合ポリウレタン 発泡材から成っていると有利である。支持部材３９の水平方向のアーム３９ａは 、フットインサート３８の前側の端区分３８ａの下に配置されている。図面をわ かりやすくするために、図１にはスキーヤーの足５０を一点鎖線で示した。

【０００７】 図３は、第１実施例に対する第１変化実施例による挿入部材３９，４０′を示 している。支持部材３９の鉛直方向のアーム３９ｂはクッション４０′を支持し ており、この場合このクッション４０′は、第１実施例による初期位置（基本位 置）におけるクッション４０よりも厚く形成されている。図４には、第２の変化 実施例として、より薄いクッション４０′′を備えた挿入部材３９，４０′′が 示されている。このクッション４０′′は同様に支持部材３９の鉛直方向のアー ム３９ｂに取り付けられている。更に図５に示したように、クッション４０′′ ′を多層に、この場合２つの層４０′′′ａ，４０′′′ｂから成るように構成 することもできる。

【０００８】 クッション４０′′′の個々の層４０′′′ａ，４０′′′ｂは、例えば両面 被覆された粘着テープ４０′′′ｃによって互いに重なりあうように結合するこ とができ、この場合粘着テープ４０′′′ｃの一方の端部は自由に突出している と有利である。これによってクッション４０′′′の個々の層の取り除きが容易 になり、意図せずに同時に別の層又は残りの層全てが取り除かれることはなくな る。

【０００９】 本考案により、クッション４０，４０′，４０′′とクッション４０′′′の 個々の層４０′′′ａ，４０′′′ｂとが、例えばポリウレタン、ポリエチレン 、ポリエステル又はポリエーテルのような発泡成形された、連続気泡構造又は独 立気泡構造の熱可塑性樹脂から構成されていると有利である。

【００１０】 クッション４０，４０′，４０′′，４０′′′は一方では寒さの影響に対し ての別の保護手段として働き、他方では、購入時点で子供の足よりも幾分大きい スキーブーツを買った場合の当て付け片として働く。子供の足が生長した場合に は、この当て付け片をより薄いクッションと交換するか、又は完全に取り除くこ とができる。

【００１１】 図５に示した実施例の場合には、内側に位置する層４０′′′ａをクッション ４０′′′から取り除くことによって、この場合にも足の爪先のために十分なス ペースが得られる。

【００１２】 挿入部材３９′，４０の別の実施例が、図６及び図７に図示されている。挿入 部材として働く支持部材３９′の水平方向のアーム３９′ａは比較的短く形成さ れていて、このアーム３９′ａは、足５０（一点鎖線で図示されている）のため のフットインサート３８′の前側の端区分３８′ａに、例えば２つのリベット３ ８′ｃによって結合されている。支持部材３９′の鉛直方向のアーム３９′ｂは 、上記の実施例と同様にクッション４０を支持している。フットインサート３８ ′とクッション４０を備えた支持部材３９′とは縦断面で見て長く延びたＬ字形 断面を形成しており、Ｌ字形の長い方の脚部は水平方向平面で、Ｌ字形の短い方 の脚部は鉛直方向平面で、それぞれ延びている。

【００１３】 図８に示した別の構成の場合には、フットインサート３８′′は、挿入部材３ ９′′，４０と一体的に形成されている。

【００１４】 この場合フットインサート３８′′の前側の端区分３８′′ａは、支持部材３ ９′′の水平方向のアーム３９′′ａを形成している。支持部材３９′′の鉛直 方向のアーム３９′′ｂは、フットインサート３８′′の、上方に折り曲げられ た延長部３８′′ｂから形成されており、クッション４０を支持している。この 場合も、足５０は一点鎖線で略示されているだけである。

【００１５】 本考案は、以上説明し図示した実施例にのみ限定されるものではない。本考案 の枠内で別の変化例を実施することも可能である。

【００１６】 クッションを異なる厚さ又は多層の構成で使用することも、個々の実施例に拘 束されない。むしろ、個々の実施例を互いに組み合わせて変化させることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるインナーブーツに挿入される挿入
部材の断面図である。

【図２】図１に示した挿入部材を下から見た図である。

【図３】挿入部材の変化実施例を示した断面図である。

【図４】挿入部材の別の変化実施例を示した断面図であ
る。

【図５】挿入部材の更に別の変化実施例を示した断面図
である。

【図６】フットインサートに結合された挿入部材の別の
実施例を示した図である。

【図７】図６に示した挿入部材の断面図である。

【図８】フットインサートと一体的に形成された挿入部
材の実施例を示した断面図である。

【符号の説明】

３８ フットインサート、 ３８ａ 端区分、 ３８′
フットインサート、３８′ａ 端区分、 ３８′ｃ
リベット、 ３８′′ フットインサート、３８′′ａ
端区分、 ３８′′ｂ 延長部、 ３９ 挿入部材若
しくは支持部材、 ３９ａ アーム、 ３９ｂ アー
ム、 ３９′ 挿入部材若しくは支持部材、 ３９′ａ
アーム、 ３９′ｂ アーム、 ３９′′ 支持部
材、 ３９′′ａ 端区分、 ３９′′ｂ 延長部、
４０ 挿入部材若しくはクッション、 ４０′ 挿入部
材若しくはクッション、 ４０′′ 挿入部材若しくは
クッション、 ４０′′′ クッション、 ４０′′′
ａ 層、 ４０′′′ｂ層、 ４０′′′ｃ 粘着テー
プ、 ５０ 足

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【手続補正書】

【提出日】平成８年４月１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキーブーツのプラスチック材料製のア
   ウターブーツと一緒に使用するための、柔軟で断熱性の
   ある材料から成るインナーブーツであって、爪先範囲、
   踵範囲及び胴を有している形式のものにおいて、インナ
   ーブーツの前側の区分に、プラスチック材料又はこれと
   類似のものから製造されたクッション（４０，４０′，
   ４０′′，４０′′′）を嵌め込み可能であり、該クッ
   ション（４０，４０′，４０′′，４０′′′）が、イ
   ンナーブーツの、爪先範囲の区分の曲面及び高さにほぼ
   合わせて形成されていることを特徴とするインナーブー
   ツ。
2. 【請求項２】 前記クッション（４０，４０′，４
   ０′′，４０′′′）が、ほぼＬ字形に形成された支持
   部材（３９，３９′）に固定されており、該支持部材
   （３９，３９′）の、水平方向に延びる一方のアーム
   （３９ａ，３９′ａ）が、インナーブーツ（１）のフッ
   トインサート（３８，３８′）の下に延びる支持部とし
   て形成されていて、鉛直方向に延びる他方のアーム（３
   ９ｂ，３９′ｂ）が前記クッション（４０，４０′，４
   ０′′，４０′′′）を支持している、請求項１記載の
   インナーブーツ。
3. 【請求項３】 フットインサート（３８′）が、挿入し
   ようとする足（５０）の長さ範囲及び幅範囲の全体にわ
   たって延びており、前記クッション（４０）が、前記支
   持部材（３９′）を介してフットインサート（３８′）
   に、リベット又はこれと類似の手段によって固定されて
   おり、フットインサート（３８′）と前記クッション
   （４０）を備えた支持部材（３９′）とが、縦断面で見
   てほぼＬ字形の形状を有していて、このＬ字形の長い方
   の脚部が水平方向で延びていて、このＬ字形の短い方の
   脚部が鉛直方向で延びている、請求項１又は２記載のイ
   ンナーブーツ。
4. 【請求項４】 フットインサート（３８′′）が、前記
   支持部材（３９′′）と前記クッション（４０）とから
   成る挿入部材（３９′′，４０）と共に１つの構造ユニ
   ットを形成しており、フットインサート（３８′′）の
   前側の端区分（３８′′ａ）が水平方向のアーム（３
   ９′′ｂ）を形成しており、フットインサート（３
   ８′′）の上方に折り曲げられた延長部（３８′′ｂ）
   が前記支持部材（３９′′）の鉛直方向のアーム（３
   ９′′ｂ）を形成している、請求項１又は２記載のイン
   ナーブーツ。
5. 【請求項５】 少なくとも２つの別の挿入部材（３９，
   ４０′；３９，４０′′）が設けられており、これら２
   つの挿入部材（３９，４０′；３９，４０′′）のクッ
   ション（４０′；４０′′）の厚さが、初期位置若しく
   は基本位置における挿入部材（３９，４０）のクッショ
   ン（４０）の厚さよりも一方は大きく、他方は小さく形
   成されている、請求項１から４までのいずれか１項記載
   のインナーブーツ。
6. 【請求項６】 前記クッション（４０′′′）が、側面
   から見て多層構造に、少なくとも２つの層（４０′′′
   ａ，４０′′′ｂ）から形成されており、クッション
   （４０′′′）の個々の層（４０′′′ａ，４０′′′
   ｂ）が、両面被覆された粘着テープ（４０′′′ｃ）に
   よって互いに結合されている、請求項１から４までのい
   ずれか１項記載のインナーブーツ。
7. 【請求項７】 前記クッション（４０，４０′，４
   ０′′，４０′′′）若しくは該クッション（４０，４
   ０′，４０′′，４０′′′）の個々の層（４０′′′
   ａ，４０′′′ｂ）が、ポリウレタン、ポリエチレン、
   ポリエステル、ポリエーテル又はこれと類似の、発泡成
   形された連続気泡構造又は独立気泡構造の熱可塑性樹脂
   から成っている、請求項１から６までのいずれか１項記
   載のインナーブーツ。