JP3028389U - ピアスイヤリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】耳朶に片手で操作して着脱することができるピ
アスイヤリングを提供する。 【解決手段】ピアスイヤリングを第一の構成部分（１
２）と第二の構成部分（１４）とを有するものとし、前
記両構成部分（１２、１４）の隣接する一方の端部にお
いて前記両構成部分を軸部材（１６）によって回動でき
るように枢着し、前記第一の構成部分（１２）の他方の
端部に先端に近接して凹所（２４）を有する弾性金属製
の細いピン部材（１８）を外方に突出するように片持ち
支持し、前記第二の構成部分（１４）の他方の端部（２
０）に近接して前記ピン部材（１８）が挿入でき前記ピ
ン部材の直径の少なくとも２倍の大きさの開口（２２）
が形成してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は耳飾りの構造、特に耳朶に開けた細孔に着脱できるように取り付け るピアスイヤリングの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、耳飾りの本体を少なくとも２つの部分に構成し、その相互を蝶番式に 開閉することができるように枢着し、耳飾りの一方の構成部分の開閉側の端部に ピンを固定し、他方の部分の開閉側の端部に単にこのピンを受け入れることがで きるだけの開口を設けて、耳朶に開けられた細孔にピンを挿入し、このピンを他 方の部分の開口に挿入して、耳に固定する形式のピアスイヤリングがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この方式のピアスイヤリングにおいては、ピンを受け入れる構成部分の開口に 十分の余裕がないために、イヤリングのピンを耳朶の細孔に挿入して、枢着され た他方の構成部分のピンを受け入れる開口に挿入する場合、またはピンを開口か らはずす場合に、ピアスイヤリングを両手を用いて積極的に操作しなければなら ない。

【０００４】 すなわち、片手ではピアスイヤリングを着脱することができないという不利益 がある。

【０００５】 このような問題点を考慮して、この考案は、以上に述べた形式のピアスイヤリ ングにおいて、ピンを耳朶に取り付けたり、あるいは外したりする操作を片手で 簡単に行うことができるピアスイアリングを提供することを主目的とするもので ある。

【０００６】

【問題を解決するための手段】 この目的を達成するために、この考案のピアスイヤリングにおいては、装着し たときに耳の前面に現れる第一の構成部分と、耳の後面になる第二の構成部分と を開閉可能に枢着してなり、第一の構成部分の自由端に耳朶に予め開けられた細 孔に挿入するための弾性金属製の細いピンを片持ち支持して成るピアスイヤリン グにおいて、前記ピンの先端に近接してピンの下面に凹所を形成し、前記第二の 構成部分の自由端に近接して、両構成部分が開放している状態から第二の構成部 分を閉鎖する方向に移動したときに前記ピンの先端が挿入し、ピンの凹所がその 開口の下面と係合のできる開口を設け、しかもその開口を前記ピン部材の直径の 少なくとも２倍の大きさにしてある。

【０００７】

【実施例】

この考案の好ましい実施態様を図について詳細に説明する。図１において、こ の考案の好ましい実施態様のピアスイヤリング１０は、耳に装着したときに耳の 前面に現れる第一の構成部分１２と、耳の後面に装着される第二の構成部分１４ とをそれぞれの一方の端部において軸部材１６によって枢着してあり、第一の構 成部分１２の他方の端部には、耳朶に予め開けられた細孔に挿入するための弾性 金属製の細いピン部材１８の一端が片持ち支持してある。

【０００８】 他方、第二の構成部分１４の他方の自由端２０に近接した部位に、第一の構成 部分１２と第二の構成部分１４とを開放した状態から軸部材１６を中心として回 動して、その両端部を近接すると、ピン部材１８の先端が挿入される開口２２が 形成してあり、しかもその開口の大きさをピン部材１８の直径の少なくとも２倍 のものとしてある。

【０００９】 ピン部材１８には、その先端に近い部位の下面に凹所２４が設けてあって、ピ ン部材１８の凹所２４が縦長の開口２２の下方の内周面にピン部材１８の弾性に よって係合することにより、ピアスイヤリング１０を的確に耳に装着することが できるようにしてある。

【００１０】

【考案の効果】

この考案のピアスイヤリング１０は、以上に詳細に説明したように構成してあ るので、ピアスイヤリング１０のピン部材１８を耳朶に設けた細孔に挿入して固 定するときには、例えば片方の手の親指と人差し指とで第一の構成部分１２を保 持し、弾性のピン部材１８を耳朶に予め開けてある細孔に挿入して、中指で第二 の構成部分１４を軸部材１６を中心として閉鎖する方向に回動すれば、弾性ピン 部材１８の先端が第二の構成部分１４のピン部材の直径より充分に大きい開口２ ２に的確に挿入され、弾性ピン部材１８の先端部は第二の構成部分１４の後方に 伸長して、ピン部材１８の下面に設けた凹所２４が縦長の開口２２の位置と一致 すると、ピン部材１８はそれ自体の弾性によって、縦長の開口２４の下方の内周 面に係合して、ピアスイヤリング１０を確実に耳朶に固定することができる。

【００１１】 この考案のピアスイヤリング１０を耳朶から取り外す場合には、例えば片方の 手の親指を縦長の開口２２より後方に伸長しているピン部材１８の先端にあてが い、第二の構成部分１４の自由端２０の内側の部分にその人差し指の先端を当て 、弾性ピン部材１８をピン部材の直径より少なくとも２倍の大きさのある開口２ ２の内部において幾分か持ち上げるように操作すれば、ピン部材１８の凹所２４ は開口２２の下面から離脱し、第二の構成部分１４は軸部材１６を中心として外 方に開き、耳朶の細孔に挿入されているピン部材１８を取り外すことができる。

【００１２】 したがって、この考案のピアスイアリング１０は耳朶への着脱が片方の手だけ で容易に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施態様のピアスイヤリングの第
一と第二の構成部分を開放した状態を示す平面図であ
る。

【図２】図１に示すピアスイヤリングの第一と第二の構
成部分とを閉塞した状態を示す平面図である。

【符号の説明】

１０ ピアスイヤリング １２ 第一の構成部分 １４ 第二の構成部分 １６ 軸部材 １８ 弾性ピン部材 ２０ 第二の構成部分の自由端 ２２ 開口 ２４ 凹所

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】第一の構成部分（１２）と第二の構成部分
   （１４）とを有し、前記両構成部分（１２、１４）の隣
   接する一方の端部を相互に軸部材（１６）によって回動
   できるように枢着し、前記第一の構成部分（１２）の他
   方の自由端に弾性金属製の細いピン部材（１８）を外方
   に突出するように片持ち支持して成るイヤリングにおい
   て、前記ピン部材（１８）の先端に近接してピン部材の
   下面に凹所（２４）を形成し、前記第二の構成部分（１
   ４）の自由端（２０）に近接して、前記両構成部分（１
   ２、１４）が開放している状態から閉塞する状態に移動
   したときに前記ピン部材（１８）の凹所（２４）が弾性
   的に係合し、しかも前記ピン部材（１８）の直径の少な
   くとも２倍大きさの開口（２２）を形成したことを特徴
   とするピアスイヤリング。