JP3028318B2 - 映写用スクリーン - Google Patents

映写用スクリーン

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JP3028318B2
JP3028318B2 JP3163108A JP16310891A JP3028318B2 JP 3028318 B2 JP3028318 B2 JP 3028318B2 JP 3163108 A JP3163108 A JP 3163108A JP 16310891 A JP16310891 A JP 16310891A JP 3028318 B2 JP3028318 B2 JP 3028318B2
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JP
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screen
aluminum foil
projection screen
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resin layer
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一男 近藤
務 中澤
政敏 丹羽
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Arisawa Manufacturing Co Ltd
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Arisawa Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映写用スクリーンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から映写用スクリーンとして種々の
タイプのものが提案されている。
【0003】図1のタイプは、基材30に白色塗料31を吹
き付けした一般的なスクリーンである。
【0004】図2のタイプは、基材30に透明小球32(ビ
ーズ)を付着せしめたスクリーンである。
【0005】図3のタイプは、基材30の表面にレンチ形
状凹凸33を形成したタイプである。図4のタイプは、基
材30の表面にアルミ箔34を貼着したタイプである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各タイプ
には種々の欠点が存在する。
【0007】図1のタイプは水平方向,垂直方向ともに
拡散性が等しい即ち、無指向性(等方拡散性)のスクリー
ンであり、従って、スクリーンゲインも低くなり、所謂
暗い映像が現出されるという欠点がある。
【0008】また、図2のタイプも同様に無指向性であ
り、スクリーンゲインも低くなり、暗い映像が現出され
るという欠点がある。そして、更に、この図2のタイプ
は、例えば、該スクリーン表面を拭いたり、また、該ス
クリーンを巻き取ったりすると、ビーズ32が脱落したり
して、耐久性に乏しいという欠点を有する。
【0009】また、図3のタイプは、レンチ形状の存在
故に指向性については図1,2のタイプに比して良好で
あるが、レンチ形状故にレンチ形状の溝に汚れが付着す
ると該汚れの除去がしにくいというメインテナンス上の
問題がある。また、図3のタイプはレンチ形状の存在故
にモアレ(干渉縞)が生じ易いという欠点,解像度が劣る
という欠点がある。
【0010】また、図4のタイプはアルミ箔34の表面に
存在する微細な傷(アルミ箔34を圧延形成する際、アル
ミ箔34に生じる数μmの二種の微細な凹凸のことで、所
謂ヘアーライン及び該ヘアーラインと直交する状態で形
成される傷)により解像度が向上するハイゲインスクリ
ーンであるが、その半面、アルミ箔34の持つ剛性の為、
該スクリーンを巻き取り式スクリーンとして使用する
と、巻き段がアルミ箔34上に残存し、アルミ箔34が良好
に復元しないという問題がある。
【0011】本発明は、このような種々の従来例の欠点
を解決したもので、アルミ箔が有する長所をそのまま活
かし、且つ巻き取り式スクリーンとしても使用し得る映
写用スクリーンを提供することを技術的課題とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明を説明する。
【0013】母材1,透明な合成樹脂層2,透明な保護層
3をこの順で積層した映写用スクリーンであって、透明
な合成樹脂層2の下面に、アルミ箔4に存する微細な傷
9及び該傷9に直交する方向の傷10を傷9がスクリーン
縦方向となるように転写形成するとともに該傷面にアル
ミ蒸着して透明な合成樹脂層2と母材1との間にアルミ
蒸着層5を形成し、透明な保護層3の表面に凹凸6を形
成したことを特徴とする映写用スクリーンに係るもので
ある。
【0014】請求項1記載の映写用スクリーンにおい
て、保護層3の表面の凹凸6がスクリーン縦方向となる
ように形成されていることを特徴とする映写用スクリー
ンに係るものである。
【0015】
【作用】アルミ箔4に存する微細な傷を転写形成し、且
つアルミ蒸着したアルミ蒸着層5が合成樹脂層2の下面
に形成されている為、本発明に係るスクリーンは、アル
ミ箔4を付設したスクリーンの長所即ち、アルミ箔4の
有する良好な光学的特性が得られ、且つアルミ箔4その
ものは存在しな為、巻き取り式スクリーンとしても使用
し得る。
【0016】更に、傷9の方向性故に水平方向の光拡散
性に秀れることになる。
【0017】
【実施例】図面は、本発明の一実施例を図示したもの
で、以下に説明する。
【0018】まず、図5に図示したようにアルミ箔4に
透明な合成樹脂層2としての紫外線硬化型樹脂を塗布
し、図6のように該樹脂の表面に透明な保護層3として
マットフィルム(凹凸6のある粗面化フィルム)を付設す
る。鏡面フィルムにはせず、マットフィルムを採用する
のは所謂画面のギラつきをなくす為である。
【0019】続いて、紫外線を照射して、紫外線硬化型
樹脂を硬化せしめ、脱型すると図7のような樹脂体8が
成型される。この樹脂体8の下面、即ち透明な合成樹脂
層2の下面にはアルミ箔4の表面状態がそのまま転写形
成される。即ち、アルミ箔4の表面には、アルミ箔4を
圧延形成する際生じる数μm(深さ)の二種の微細な傷(凹
凸)が存在する。この二種の微細な傷(凹凸)は、アルミ
箔4を圧延形成する際アルミ箔4の長さ方向に生じる所
謂ヘアーライン及び該ヘアーラインと直交する状態で生
じる傷である。従って、透明な合成樹脂層2の下面にも
ヘアーラインを転写した傷10及びこの傷10と直交する状
態の微細な傷9とが形成される。
【0020】続いて、この傷転写形成面7にアルミ蒸着
を行い、アルミ蒸着層5を形成する。
【0021】そして、最後にアルミ蒸着層5に母材1と
してエラスフィルムを貼着して本実施品を形成する(図
8参照)。
【0022】アルミ箔4としては市販されているものを
用いる。
【0023】透明な合成樹脂層2の下面に転写形成する
微細な傷9はスクリーン縦方向に転写形成されるように
配慮する。
【0024】また、透明な合成樹脂層2としてはウレタ
ンアクリレート系の紫外線硬化型樹脂を採用する。尚、
紫外線硬化型樹脂ではなく、熱硬化性樹脂を採用しても
良く、透明なものであれば良い。
【0025】また、透明な保護層3としては厚さが10
〜300μmの表面マット状のフィルム(例えばPP,P
ET,PVC等)を採用するが、要は透明で可撓性を有す
るフィルムであればどのようなものでも良い。尚、図9
は水平方向の拡散性を広げる為スクリーン縦方向に凹凸
6を形成したフィルムを用している。
【0026】また、母材1としては厚さが10〜500
μmの着色した軟質フィルム(例えば軟質PVC)を採用
する。軟質のものを採用するのは、巻き取り式として使
用することを考慮したものである。
【0027】本実施例は上述のように、アルミ箔4に存
する微細な傷(凹凸)と同様な微細な傷が透明な合成樹脂
層2の下面に形成されているから、アルミ箔スクリーン
が有すると同様に水平方向,垂直方向の指向性が適正
で、即ち、水平方向の拡散性が広く、垂直方向の拡散性
が狭いという指向性を発揮し、また、解像度に秀れる等
秀れた光学的特性を有する映写用スクリーンとなる。
【0028】そして、本実施例にはアルミ箔4そのもの
が存在しない為巻き取り式スクリーンとしても使用し得
ることになる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、次
の効果を発揮する。
【0030】アルミ箔スクリーンと同様の光学的特性
(指向性,解像度,ゲイン)を持ち、しかも巻き取り式スク
リーンとしての使用が可能となる。
【0031】表面に透明な保護層が存在する為、ウォ
ッシャブルである。
【0032】連続的な製造が可能となる為低コスト化
が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図である。
【図2】従来例の説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【図5】本実施例に係る映写用スクリーンの製造工程を
示す説明図である。
【図6】本実施例に係る映写用スクリーンの製造工程を
示す説明図である。
【図7】本実施例に係る映写用スクリーンの製造工程を
示す説明図である。
【図8】本実施例に係る映写用スクリーンの製造工程を
示す説明図である。
【図9】本実施例の映写用スクリーンの一部を切り欠け
た拡大正面図である。
【符号の説明】
1 母材 2 透明な合成樹脂層 3 透明な保護層 4 アルミ箔 5 アルミ蒸着層 6 凹凸9 傷 10 傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−79428(JP,A) 実開 平3−20333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/56 G03B 21/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材1,透明な合成樹脂層2,透明な保護
    層3をこの順で積層した映写用スクリーンであって、透
    明な合成樹脂層2の下面に、アルミ箔4に存する微細な
    9及び該傷9に直交する方向の傷10を傷9がスクリー
    ン縦方向となるように転写形成するとともに該傷面にア
    ルミ蒸着して透明な合成樹脂層2と母材1との間にアル
    ミ蒸着層5を形成し、透明な保護層3の表面に凹凸6を
    形成したことを特徴とする映写用スクリーン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映写用スクリーンにおい
    て、保護層3の表面の凹凸6がスクリーン縦方向となる
    ように形成されていることを特徴とする映写用スクリー
    ン。
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JP5916151B2 (ja) * 2011-12-14 2016-05-11 株式会社有沢製作所 反射型スクリーンの製造方法
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