JP3028248U - 殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置 - Google Patents

殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置

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JP3028248U
JP3028248U JP1996002284U JP228496U JP3028248U JP 3028248 U JP3028248 U JP 3028248U JP 1996002284 U JP1996002284 U JP 1996002284U JP 228496 U JP228496 U JP 228496U JP 3028248 U JP3028248 U JP 3028248U
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ionic liquid
electrode
tank
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Inventor
峰男 石川
Original Assignee
株式会社シイエヌケイ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は,金属加工工作機械に使用されるクー
ラントが,最近特に加工性向上のために,浸透性の強い
界面活性剤が該クーラントに添加され,これによるバク
テリヤの発生で該クーラントが腐敗し,悪臭による環境
の悪化が作業性をひどく低下させることに対し,これの
殺菌効果が高く,安全,且つ安価なイオン液の生成装置
を提供するものである。 【構造】本考案の殺菌用イオン液の生成を備えたクーラ
ント装置は,クーラントタンク1の他にイオン液用小タ
ンク2を設け,金属管電極4内に空間5を作り,ここに
金属棒電極6を互いに絶縁状態で挿入した電極装置7
に,交番直流電流を供給する特殊電源制御装置8を配線
し,小タンク2に汲み溜めた水道水をクーラントポンプ
3で,電極装置7に強制重複循環させてイオン液を生成
し,これの銅イオン濃度が10ppm以上となり,該強
い悪臭を発するバクテリア数10個/mlにも殺菌効
果が発揮出来る状態に成れば,該イオン液を適宜クーラ
ントタンク1に添加して該クーラントの腐敗を防止す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,金属加工工作機械に使用されるクーラントのバクテリヤによる腐敗 を防止するもので,最近特に加工性向上のために,浸透性の強い界面活性剤が該 クーラントに添加され,これに切りくず,潤滑油,作動油その他で発生するバク テリヤが原因して,該クーラントが腐敗し,悪臭による環境の悪化が作業性をひ どく低下させていた。これに対し本考案は,装置内で生成する殺菌用イオン液で 該バクテリヤを消去し,作業環境を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の殺菌用イオン液によるクーラントの腐敗防止装置は,図2にその一例と して特開平7−100729で示すように,クーラントタンク51に,電源制御 部52から交番直流電流を供給されているイオン液生成用の電極部53を挿入し ,クーラントポンプ54で該クーラントを直接汲み上げ,これを電極部53内に 強制循環させるもの,又は図3にその他の一例として特開平4−90886で示 すように,給水管路71の途中にイオン水生成装置72,金属イオン発生装置7 3,及び電源装置74を設けたもの等があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の特開平7−100729では,クーラントタンク51のダーティクーラ ントを直接クーラントポンプ54で汲み上げ,イオン液生成用の電極部53に送 り込むため,該電極部53内の電極間に,クーラント中の切りくず,スラッジ等 が付着してイオンの生成を阻害し,或いは該電極間の導体詰まりで短絡し,電源 を破損する不具合等が発生し,又特開平4−90886では,給水管路71の途 中にイオン水生成装置72,及び金属イオン発生装置73を設けるため,十分な 濃度のイオン水が得られず,バクテリア数の多い工作機械用クーラント等に添加 しての効果が少なく,該クーラントタンク等の消臭,殺菌装置としては不十分な 状態であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は,上述した問題を解決するために成されたもので,金属管内に空間が 出来るように金属棒を押し込み,両者を電気的に絶縁させ,且つ両電極とした電 極装置をイオン液の生成用交番直流電流を供給する特殊電源制御装置に接続し, 工作機械のクーラントとは別のタンク液を,該電極装置内に強制循環させる構成 の,殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置であることを特徴としている 。
【0005】
【作 用】
本考案の殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置は,該クーラントタン ク外にイオン液用の小タンクを設け,ここに金属管内に空間が出来るように金属 棒を押し込み両者を電気的に絶縁し,且つ両電極とした電極装置に,イオン液の 生成用交番直流電流を供給する特殊電源制御装置を電気接続したイオン生成装置 に,水道水を充満させた該小タンクに設けたクーラントポンプで強制循環させ, 該電極に切りくず,スラッジ等が付着してイオンの生成を阻害し,或いは該電極 間の導体詰まりで短絡する等の不具合を無くして十分な濃度のイオン液を生成し ,これを該クーラントタンクに適宜添加して,このタンク内にバクテリアの発生 を阻止し,作業環境の悪化を防止する。
【0006】
【実施例】
本考案の殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置の実施例を図1に基づ いて説明する。 クーラントタンク1の他にイオン液用小タンク2を設け,この小タンク2に該 イオン液汲み上げ用クーラントポンプ3を取り付け,銅製,又は内面に銅皮膜が 施された金属管電極4内に,空間5ができるように銅棒電極6,又は銅皮膜を施 した金属棒電極を差し込み,この金属管電極4,銅棒電極6が絶縁され,且つ両 電極となった電極装置7に,交番直流電流を供給する特殊電源制御装置8を接続 し,該クーラントポンプ3で汲み上げたイオン生成用液を,該イオン液生成用電 極装置7内に強制循環させる配管9,10を設け,又該配管9の途中の切替弁1 1から該イオン液をクーラントタンク1に添加する配管12を設けている。
【0007】 このような構造の殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置において,イ オン液用小タンク2に先ず水道水を満たし,クーラントポンプ3を運転して該水 道水をイオン液生成用電極装置7内に強制循環させる。一方該電極装置7には, 特殊電源制御装置8から直流電流が供給されており,この電極装置7内を該水道 水が重複循環している内に両電極4,6間で生成された銅イオンの濃度が増し, これが10ppm以上に達すると,該強い悪臭を発するバクテリア数10個/ mlにも殺菌効果が発揮出来る状態に成るので,適宜配管9途中の切替弁11を 操作して該生成イオン液を配管12からクーラントタンク1に添加し,クーラン ト中に発生のバクテリアによる腐敗を防止する。尚特殊電源制御装置8から任意 な電圧にコントロールされた適宜な直流電圧を,イオン液生成用電極装置7に一 定時間毎に交互に+−の極性を反転させて,該両電極4,6の表面が電気化学的 反応で不活性化するのを防止し,又生成イオン液のクーラントタンク1への添加 時期,及びその操作に対しては,該イオン濃度を試験紙による目視で切替弁11 を操作する。しかしこの操作は,濃度計を使用しての自動操作にしても良く,こ れ等の構成は本実施例に限定するものでない。
【0008】
【考案の効果】
本考案によれば,クーラントタンク1に付属させた簡単な殺菌用イオン液生成 用電極装置7,及び特殊電源制御装置8で構成のイオン液生成装置により,容易 に,且つ安全に10ppm以上に濃度の銅イオンを含む該殺菌用イオン液が生成 出来,これをクーラントタンク1に添加することで該クーラントの腐敗防止を行 って作業環境の改善,作業性の向上が出来,構造が簡単でメンテナンスが容易で あり,しかも殺菌効果の高い防腐剤を安価に提供できる効果ががある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の殺菌用イオン液の生成を備えたクーラ
ント装置の実施例を示す説明図
【図2】従来の殺菌用イオン液によるクーラントの腐敗
防止装置の一例を示す特開平7−100729の説明図
【図3】従来の殺菌用イオン液によるプール用水の腐敗
防止装置の他の一例を示す特開平4−90886の説明
【符号】 1・・・クーラントタンク 51・・・クーラ
ントタンク 2・・・小タンク 52・・・電源制
御部 3・・・クーラントポンプ 53・・・電極部 4・・・金属管電極 54・・・クーラ
ントポンプ 6・・・銅棒電極 71・・・給水管
路 7・・・電極装置 72・・・イオン
水生成装置 8・・・特殊電源制御装置 73・・・金属イ
オン発生装置 11・・・切替弁 74・・・電源
装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 560 560F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管内に空間が出来るように金属棒を押
    し込み,両者を電気的に絶縁させ,且つ両電極とした電
    極装置をイオン液の生成用交番直流電流を供給する特殊
    電源制御装置に接続し,工作機械のクーラントとは別の
    タンク液を,該電極装置内に強制循環させる構成の,殺
    菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置。
JP1996002284U 1996-02-21 1996-02-21 殺菌用イオン液の生成を備えたクーラント装置 Expired - Lifetime JP3028248U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5907303B1 (ja) * 2015-07-08 2016-04-26 株式会社メディオクリタス 水溶性切削油の遠隔管理システム
JP2019174032A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気浄化装置

Cited By (4)

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JP5907303B1 (ja) * 2015-07-08 2016-04-26 株式会社メディオクリタス 水溶性切削油の遠隔管理システム
JP2017019024A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社メディオクリタス 水溶性切削油の遠隔管理システム
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JP7045613B2 (ja) 2018-03-28 2022-04-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気浄化装置

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