JP3028114B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3028114B2
JP3028114B2 JP9100094A JP10009497A JP3028114B2 JP 3028114 B2 JP3028114 B2 JP 3028114B2 JP 9100094 A JP9100094 A JP 9100094A JP 10009497 A JP10009497 A JP 10009497A JP 3028114 B2 JP3028114 B2 JP 3028114B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
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    • H01L29/66477Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にソース・ドレイン領域と半導体基板間
の接合容量および接合リークを増大させることなく、か
つ、短チャネル効果を抑制することができるようにした
MOS型半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOS型半導体装置では、素子の微細化
が進むにつれしきい電圧がチャネル長に依存して低下す
るいわゆる短チャネル効果が著しくなってきており、こ
れを抑制することが重要な課題となってきている。この
短チャネル効果を抑制する手段として、ハロー構造やポ
ケット構造が提案されている。これらの構造は、ゲート
電極近傍にソース・ドレイン領域に接するように、基板
と同じ導電型で基板より高不純物濃度のハロー領域やポ
ケット領域を設けることによってソース・ドレイン領域
からの空乏層の伸びを抑制し、短チャネル効果を抑制す
るものである。ハロー構造の形成方法の概略についてn
チャネルMOSFETを例に挙げて工程順の断面図であ
る図3を参照して以下に説明する(以下、この例を第1
の従来例という)。
【0003】図3(a)に示すように、p型半導体基板
301上にゲート酸化膜302を形成した後、ポリシリ
コンからなるゲート電極303および酸化膜からなるサ
イドウォール309を形成する。その後、図3(b)に
示すように、ゲート電極303をマスクとして、p型不
純物307とn型不純物304をイオン注入して、活性
化熱処理を行い、p型不純物領域であるハロー領域31
1およびn+ 型不純物領域であるソース・ドレイン領域
305を形成する。図3に示した第1の従来例では、ソ
ース・ドレイン領域305のチャネル側側面に、p型半
導体基板301より高不純物濃度のp型のハロー領域3
11が形成されているため、n+ 型のソース・ドレイン
領域305からのチャネル方向への空乏層の伸びが抑制
され、短チャネル効果を抑制することができる。しかし
ながら、図3に示した第1の従来例では、ハロー領域3
11がソース・ドレイン領域305の底面部分にも形成
されているため、接合容量が増大するという問題が生じ
る。
【0004】この接合容量の増大を抑制した構造として
ポケット構造がある。このポケット構造の従来の形成方
法を図4(a)、(b)を参照して説明する(以下、こ
の例を第2の従来例という)。図4(a)に示すよう
に、p型半導体基板401上にゲート酸化膜402を介
してポリシリコンからなるゲート電極403を形成す
る。その後、ゲート電極403をマスクとしてp型不純
物407をイオン注入してp型不純物領域408aを形
成する。その後、図4(b)に示すように、ゲート電極
403側面に酸化膜からなるサイドウォール409を形
成した後、ゲート電極403およびサイドウォール40
9をマスクとしてn型不純物404をイオン注入し、ソ
ース・ドレイン領域405を形成する。次いで、活性化
熱処理を行うと、ゲート電極403近傍のソース・ドレ
イン領域405に接する位置にp型不純物領域であるポ
ケット領域408が形成される。その後は、通常の工程
に従い層間絶縁膜および配線等を形成する。
【0005】この第2の従来例によれば、ポケット領域
408はソース・ドレイン領域405よりも浅く形成さ
れるため、ポケット領域408がソース・ドレイン領域
405の底面部分にまで重なることはなく、接合容量を
増大させることはない。しかしながら、この従来例で
は、ソース・ドレイン領域405の側面の基板奥方向の
位置においてはポケット領域408が形成されていない
ため、この部分においてソース・ドレイン領域405か
らチャネル方向に空乏層が伸びて、パンチスルーを起こ
しやすいという問題点が生じる。
【0006】従って、ポケット領域を形成する際、ソー
ス・ドレイン領域の底面部分には重ならず、ソース・ド
レイン領域の側面部分においては十分深くポケット領域
を形成することができる手段が必要となる。これを満た
す方法がIEDM Technical Diges
t,pp.699−702(1992)において提案さ
れている。図5は、この従来例を説明するための工程順
の断面図である(以下、この例を第3の従来例とい
う)。図5(a)に示すように、p型シリコン基板50
1上にゲート酸化膜502、およびゲート電極503を
形成した後、n型不純物504aをイオン注入してn型
LDD領域505aを形成し、その後サイドウォール5
09を形成し、n型不純物504bをイオン注入して、
活性化熱処理を行い、ソース・ドレイン領域505を形
成する。その後、チタンのスパッタとアニールにより、
図5(b)に示すように、ゲート電極503上およびソ
ース・ドレイン領域505上にTiSi2 膜510を形
成する。
【0007】次に、図5(c)に示すように、サイドウ
ォール509を除去し、TiSi2層510をマスクと
してp型不純物であるボロン507を斜め方向よりイオ
ン注入して、p型不純物領域であるポケット領域508
を形成する。図5に示した第3の従来例では、TiSi
2 層510をマスクとしてポケット領域を形成を形成す
るためのボロンの局所的イオン注入を行っているため、
ソース・ドレイン領域505の側面部分にポケット領域
508を深く形成しても、ソース・ドレイン領域505
の底面部分にはポケット領域は形成されない。従って、
この構造では接合容量を増大させることなく短チャネル
効果を十分抑制することができる。
【0008】しかしながら、図5に示した従来例では、
ソース・ドレイン領域505とp型シリコン基板501
との間の接合リークが増加するという問題が生じる。以
下にその理由を示す。この従来例では、図5(c)に示
されるように、ゲート電極503上およびソース・ドレ
イン領域505上に形成されたTiSi2 膜510をマ
スクとしてポケットイオン注入を行っているが、このT
iSi2 膜510は耐熱性が低く、例えば10秒程度の
熱処理を行う場合でも、800℃以上の温度では凝集が
起こり、抵抗が著しく増大してしまう。従って、ポケッ
トイオン注入を行った後、このポケット層の活性化熱処
理を800℃以下の温度でしか行うことができない。図
3、図4に示した第1、第2の従来例では、ポケットイ
オン注入を行った後にソース・ドレイン領域の活性化熱
処理工程が入るため、1000℃以上の高温でポケット
領域に対しても十分な活性化処理が行われ、ポケット領
域中の欠陥を消滅させることができるが、高温熱処理の
困難な第3の実施例では、ポケット領域508に欠陥が
残留し、この欠陥が発生中心となって、ソース・ドレイ
ン領域505とp型シリコン基板501との間の接合リ
ークを増大させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、接
合容量を増大させることなく、短チャネル効果を抑制す
るためには、ソース・ドレイン領域の側面部分のみに局
所的に深くポケット領域を形成することが必要であり、
そして接合リークの増大を抑制するためには、ポケット
領域の高温での活性化熱処理が必要となる。従って、本
発明の解決すべき課題は、ポケット領域をその接合深さ
がソース・ドレイン領域のそれより深く、かつ、ソース
・ドレイン領域の底面を覆うことなく形成できるように
するとともにポケット領域を形成するためのイオン注入
により導入された欠陥を十分に修復することができるよ
うにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題
は、逆台形状またはT字状のゲート電極を形成し、スパ
ッタ法などによりゲート電極周辺部に隙間ができるよう
にマスク材を堆積し、ゲート電極およびマスク材をマス
クとして基板の導電型と同一の導電型の不純物をイオン
注入してポケット領域を形成することにより、解決する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による半導体装置の製造方
法は、 (1)第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介し
て下部のゲート長が上部のそれより短くなるように加工
されたゲート電極を形成する工程と、 (2)前記半導体基板上に、前記ゲート電極の上部部分
の影となる領域に開口を有するマスク材を難イオン透過
性材料を用いて形成する工程と、 (3)前記ゲート電極および前記マスク材をマスクとし
て第1導電型の不純物を前記半導体基板に対して斜めに
イオン注入することにより前記半導体基板より不純物濃
度の高い第1導電型の不純物領域を形成する工程と、 (4)前記マスク材を除去する工程と、 (5)前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純
物をイオン注入することにより第2導電型のソース・ド
レイン領域を形成する工程と、を具備することを特徴と
している。
【0012】あるいは、本発明による半導体装置の製造
方法は、 (1′)第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介
して下部のゲート長が上部のそれより短くなるように加
工されたゲート電極を形成する工程と、 (2′)前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不
純物をイオン注入することにより第2導電型のソース・
ドレイン領域を形成する工程と、 (3′)前記半導体基板上に、前記ゲート電極の上部部
分の影となる領域に開口を有するマスク材を難イオン透
過性材料を用いて形成する工程と、 (4′)前記ゲート電極および前記マスク材をマスクと
して第1導電型の不純物を前記半導体基板に対して斜め
にイオン注入することにより前記半導体基板より不純物
濃度の高い第1導電型の不純物領域を形成する工程と、 (5′)前記マスク材を除去する工程と、を具備するこ
とを特徴としている。
【0013】そして、好ましくは、前記第(2)または
前記第(3′)の工程は、コリメートスパッタ法により
高融点金属を堆積することによって行われる。また、前
記第(3)または前記第(4′)の工程におけるイオン
注入は、形成される前記第1導電型の不純物領域の底面
が前記第(5)の工程または前記第(2′)の工程によ
り形成される前記ソース・ドレイン領域の底面深さより
深くなる条件で行われる。
【0014】[作用]本実施例によれば、ポケット領域
形成のためのイオン注入を行う〔第(3)または第
(4′)の工程〕際、第(2)または第(3′)の工程
で形成されたマスク材がマスクとなり、ゲート電極端近
傍のみに局所的にポケットイオン注入を行うことがで
き、ソース・ドレイン領域の底面がポケット領域により
覆われることがないため、ソース・ドレイン領域とシリ
コン基板間の接合容量を増大させないようにすることが
できる。さらに、ポケット領域の接合深さをソース・ド
レイン領域のそれより深くすることができるため、パン
チスルー耐圧を向上させることができる。また、ポケッ
ト領域の活性化熱処理を高温にて行なうことが可能とな
り、ポケット領域の欠陥を十分回復することができるた
め、ソース・ドレイン領域とシリコン基板間の接合リー
クの増大を抑制することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は本発明の第1の実施例を説明す
るための工程順の断面図である。まず、図1(a)に示
すように、p型シリコン基板101上にLOCOS法に
よりフィールド酸化膜(図示なし)を形成し、素子分離
を行う。その後、しきい電圧調整のため、ボロンを例え
ばエネルギー30keV、ドーズ量7×1012cm-2
イオン注入する。その後、熱酸化法により5nm程度の
ゲート酸化膜102形成する。続いて、リンをドープし
たポリシリコン膜103aを200nm程度堆積した
後、100nm程度のタングステンシリサイド(WSi
2 )膜103bを堆積する。次に、通常のRIE(Re
active Ion Etching)法によりこの
2層膜をゲート電極形状にパターニングする。
【0016】次に、図1(b)に示すように、例えば特
開平6−29337号公報に示されているような方法を
用い、タングステンシリサイド膜103bをマスクとし
てポリシリコン膜103aをチャネル方向に60nm程
度ウェットエッチングする。このウェットエッチングに
よりタングステンシリサイド膜103bがひさし状に突
き出たゲート電極103が形成される。その後、図1
(c)に示すように、例えばAs+ 104をエネルギー
30keV程度、ドーズ量2×1016cm-2程度でイオ
ン注入し、n+ 型のソース・ドレイン領域105を形成
する。
【0017】その後、図1(d)に示すように、例えば
コリメートスパッタ法等により、例えばTi膜106を
50nm程度の膜厚に堆積する。この際、ゲート電極1
03の上部のタングステンシリサイド膜103bのひさ
し部分がマスクとなり、ゲート電極103下部において
は、ゲート電極103に隣接する部分にTi膜106が
堆積されない領域ができる。次に、例えばBF2 +107
をエネルギー60keV程度、ドーズ量3×1013cm
-2程度、また注入角度25°程度でイオン注入し、ポケ
ット領域108を形成する。この際、Ti膜106がポ
ケットイオン注入のマスクとなり、ゲート電極103端
の部分のみに局所的にポケット領域108が形成され
る。次いで、Ti膜106を除去し、RTA(rapid th
ermal anneal)により1050℃、10秒程度のソース
・ドレイン領域105の活性化熱処理を行う。この際、
ポケット注入時にポケット領域108に導入された欠陥
も同時に修復される。その後は周知の技術により層間絶
縁膜、配線等を形成する。
【0018】尚、本実施例はソース・ドレイン領域を形
成するためのイオン注入とポケットイオン注入の順を逆
にすることが可能である。その場合は、図1(b)に示
すように、ひさし構造のタングステンシリサイド膜10
3bを有するゲート電極103を形成した後、図1
(d)に示すように、コリメートスパッタによるTi膜
106の被着を行ない、その後、注入角度を斜めにして
BF2 +107のポケットイオン注入を行う。次いで、T
i膜106を除去し、図1(c)に示すように、As+
104の注入を行いソース・ドレイン領域105を形成
する。そして、その後、高温の活性化熱処理を行う。
【0019】[第2の実施例]図2は本発明の第2の実
施例を説明するための工程順の断面図である。まず、図
2(a)に示すように、p型シリコン基板201上にフ
ィールド酸化膜(図示なし)を形成し、素子分離を行
う。次いで、しきい電圧調整のため、ボロンを例えばエ
ネルギー30keV、ドーズ量7×1012cm-2でイオ
ン注入する。その後、熱酸化法により5nm程度のゲー
ト酸化膜201を形成する。続いて、チャネル方向の寸
法が上部から下部に向かって短くなっていく逆テーパー
状のゲート電極203を形成する。この構造は、例えば
特開平4−215441号公報や特開平7−11519
6号公報等に示されているような周知の技術により容易
に形成することができる。すなわち、シリコン基板上に
シリコン窒化膜等からなる絶縁膜を形成し、これにドラ
イエッチング法等により逆台形状の開口を形成する。そ
してゲート絶縁膜を形成した後、導電性材料の堆積とそ
のエッチバックを行って前記開口内にゲート電極を形成
し、絶縁膜をエッチング除去する。あるいは、絶縁膜に
垂直断面の開口を形成した後、開口側面にサイドウォー
ルを形成し、その後開口内への導電性材料の埋め込みを
行い絶縁膜とサイドウォールをエッチング除去する。
【0020】その後、図2(b)に示すように、例えば
As+ 204をエネルギー30keV程度、ドーズ量3
×1016cm-2程度でイオン注入し、ソース・ドレイン
領域205を形成する。次に、図2(c)に示すよう
に、例えばコリメートスパッタ法等により例えばTi膜
206を50nm程度の膜厚に堆積する。この際、ゲー
ト電極203が逆テーパー状に形成されおり、ゲート電
極203の上部がマスクの役割を果たすため、シリコン
基板上のゲート電極203に隣接する領域にTi膜20
6が堆積されない部分が形成される。その後、逆テーパ
ー角に沿った角度で例えばBF2 +207を例えばエネル
ギー50keV、ドーズ量3×1013cm-2、注入角度
25°程度でイオン注入し、ポケット領域208を形成
する。この際、Ti膜206がポケットイオン注入のマ
スクとなり、ゲート電極203端の部分のみに局所的に
ポケット領域208が形成され、ソース・ドレイン領域
205の底面部分にはポケット領域は形成されない。そ
の後、Ti膜206を除去し、RTAにより1050
℃、10秒程度の活性化熱処理を行ない、ソース・ドレ
イン領域205およびポケット領域208への注入不純
物の活性化とイオン注入により導入された欠陥の修復を
行う。次に、図2(d)に示すように、SiO2 からな
る幅70nm程度のサイドウォール209を形成した
後、Tiの堆積とアニーリングによりソース・ドレイン
領域205上およびゲート電極203上にTiSi2
210を形成する。その後は周知の技術により層間の絶
縁膜、配線等を形成する。
【0021】尚、本実施例においても、ソース・ドレイ
ン領域形成用のイオン注入とポケットイオン注入の順を
逆にすることが可能である。その場合は、図2(a)に
示した逆テーパー型のゲート電極203を形成した後、
図2(c)に示すように、コリメートスパッタ法等によ
りTi膜206の堆積を行ない、その後、注入角度を斜
めにしてBF2 +207のポケット注入を行う。その後、
Ti膜206を除去した後、図2(b)に示すように、
As+ 204のイオン注入を行ってソース・ドレイン領
域205を形成する。続いて、活性化熱処理を行ない、
ポケット領域208およびソース・ドレイン領域206
中の欠陥の修復と注入イオン種の活性化を行った後、サ
イドウォール209を形成し、その後TiSi2 膜21
0を形成する。
【0022】尚、上述した実施例では、n型MOSFE
Tを例に挙げて説明を行ったが、基板、しきい電圧調整
用のイオン注入、ソース・ドレイン領域形成用イオン注
入およびポケットイオン注入の際の注入イオン種の導電
型をそれぞれ逆にすることによりp型MOSFETに対
しても適用が可能であり、さらにCMOSを形成する場
合にも本発明の適用が可能である。また、第1の実施例
においても、第2の実施例の場合と同様にTi膜106
の除去後にサイドウォールの形成およびTi膜の堆積と
そのアニーリングを行ってシリコン表面にTiSi2
を形成するようにしてもよい。この場合、サイドウォー
ルの形成に先立ってタングステンシリサイド膜103b
を除去するようにしてもよい。また、ポケットイオン注
入のマスク材を形成するための材料として実施例ではT
i膜を用いていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、高融点金属を含む他の金属材料や高融点金属シ
リサイド等他の適切な材料を使用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体装置の製造方法は、高融点金属等を用いてゲート電極
の隣接部分に開口のあるマスク材を形成し、これをマス
クとしてポケットイオン注入を行い、マスク材を除去す
るものであるので、本発明によれば、ソース・ドレイン
領域の側面部分のみに局所的に深くポケット領域を形成
できるとともに、ポケット領域の活性化熱処理を十分の
高温で行うことが可能になる。従って、本発明によれ
ば、ソース・ドレイン領域と基板間の接合容量の増大お
よびチャネル部のパンチスルーを抑制することができる
とともに、ソース・ドレイン領域と基板間の接合リーク
電流を増大を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を製造工程順に示す断面
図。
【図2】本発明の第2の実施例を製造工程順に示す断面
図。
【図3】第1の従来例を製造工程順に示す断面図。
【図4】第2の従来例を製造工程順に示す断面図。
【図5】第3の従来例を製造工程順に示す断面図。
【符号の説明】
101、201、301、401、501 p型シリコ
ン基板 102、202、302、401、502 ゲート酸化
膜 103、203、303、403、503 ゲート電極 103a ポリシリコン膜 103b タングステンシリサイド膜 104、204 As+ 304、404、504a、504b n型不純物 105、205、305、405、505 ソース・ド
レイン領域 505a n型LDD領域 106、206 Ti膜 107、207 BF2 + 307、407 p型不純物 507 ボロン 108、208、408、508 ポケット領域 408a p型不純物領域 209、309、409、509 サイドウォール 210、510 TiSi2 膜 311 ハロー領域

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)第1導電型の半導体基板上にゲー
    ト絶縁膜を介して下部のゲート長が上部のそれより短く
    なるように加工されたゲート電極を形成する工程と、 (2)前記半導体基板上に、前記ゲート電極の上部部分
    の影となる領域に開口を有するマスク材を難イオン透過
    性材料を用いて形成する工程と、 (3)前記ゲート電極および前記マスク材をマスクとし
    て第1導電型の不純物を前記半導体基板に対して斜めに
    イオン注入することにより前記半導体基板より不純物濃
    度の高い第1導電型の不純物領域を形成する工程と、 (4)前記マスク材を除去する工程と、 (5)前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純
    物をイオン注入することにより第2導電型のソース・ド
    レイン領域を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 (1′)第1導電型の半導体基板上にゲ
    ート絶縁膜を介して下部のゲート長が上部のそれより短
    くなるように加工されたゲート電極を形成する工程と、 (2′)前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不
    純物をイオン注入することにより第2導電型のソース・
    ドレイン領域を形成する工程と、 (3′)前記半導体基板上に、前記ゲート電極の上部部
    分の影となる領域に開口を有するマスク材を難イオン透
    過性材料を用いて形成する工程と、 (4′)前記ゲート電極および前記マスク材をマスクと
    して第1導電型の不純物を前記半導体基板に対して斜め
    にイオン注入することにより前記半導体基板より不純物
    濃度の高い第1導電型の不純物領域を形成する工程と、 (5′)前記マスク材を除去する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第(1)または前記第(1′)の工
    程のゲート電極の形成工程が、 半導体基板上に逆台形形状の開口を有する絶縁膜を形
    成するサブ工程、 前記逆台形形状の開口内を導電性材料にて埋め込むサ
    ブ工程、 逆台形形状の開口を有する前記絶縁膜を除去するサブ
    工程、 を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第(1)または前記第(1′)の工
    程のゲート電極の形成工程が、 半導体基板上に多結晶シリコン膜と高融点金属シリサ
    イド膜からなる2層膜を形成するサブ工程、 前記多結晶シリコン膜と高融点金属シリサイド膜とを
    同一パターンに加工するサブ工程、 前記高融点金属シリサイド膜をマスクとして前記多結
    晶シリコン膜をサイドエッチングするサブ工程、を含ん
    でいることを特徴とする請求項1または2記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第(2)または前記第(3′)の工
    程は、コリメートスパッタ法により高融点金属を堆積す
    る工程であることを特徴とする請求項1または2記載の
    半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第(3)または前記第(4′)の工
    程におけるイオン注入は、形成される前記第1導電型の
    不純物領域の底面が前記第(5)または前記第(2′)
    の工程により形成される前記ソース・ドレイン領域の底
    面深さより深くなる条件にて行われることを特徴とする
    請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第(5)または前記第(5′)の工
    程の後、前記ソース・ドレイン領域上、または、前記ソ
    ース・ドレイン領域上および前記ゲート電極上に高融点
    金属シリサイド膜を形成する工程が付加されることを特
    徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方
    法。
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