JP3027749U - 型転写装置 - Google Patents

型転写装置

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JP3027749U
JP3027749U JP1996000442U JP44296U JP3027749U JP 3027749 U JP3027749 U JP 3027749U JP 1996000442 U JP1996000442 U JP 1996000442U JP 44296 U JP44296 U JP 44296U JP 3027749 U JP3027749 U JP 3027749U
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誠一 佐藤
美穂子 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に様々な化粧箱を作成できるように、簡
単な構成で紙に多種の化粧箱の展開図を転写できる装置
を提供する。 【解決手段】 二本のローラ2、3と、型版8とが備え
られている。ローラ2、3は、外周部が弾性体からなる
とともに、コイルスプリング6により互いに押し付けら
れている。型版8には、突条からなる箱の展開図が形成
されている。型版8に紙を重ねてローラ2、3間に通し
た場合には、紙に突条に沿った折り目が転写される。そ
して、転写された折り目に沿って容易に紙を折ることが
できる。また、型版8は、箱の蓋部分の展開図を有する
上型8bと、箱の本体部分の展開図を有する下型8aと
に分かれている。そして、異なる箱の展開図を有する複
数の上型8bと下型8aとを用意することで、上型8b
と下型8aとの組み合わせにより多種の箱の展開図を紙
に転写できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、紙等のシート状物を切断したり折ったりすることにより造形物を作 成する際に、シート状物に折り位置や切断位置を指示する線を転写する型転写装 置に係わり、特に、造形物として化粧箱を形成するのに好適な型転写装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、児童向けの雑誌の付録等として、ミシン目と折り目が入れられた厚紙 が添付される場合があり、児童等は、上記厚紙をミシン目に沿って切断するとと もに、折り目に沿って折ることにより、乗り物や動物等の紙の造形物を作成して 遊ぶことができる。 また、プレゼントなどの包装(ラッピング)が、一種の手芸のような趣味とし て行われているが、上記ラッピングには、包装紙やリボン以外に紙製の化粧箱が 用いられる場合がある。
【0003】 上記化粧箱は、例えば、箱の蓋などに花びら状や手提げ(手で掴むことができ るようになった部分)状やその他の形状の飾りが形成されたものである。また、 上記化粧箱は、基本的に箱を展開した形状の紙を折り込むとともに、糊代部分を 接着して形成されるものである。 上記化粧箱や紙の造形物となる展開図状の型紙の工業的な製造に際しては、C AD システムや、印刷装置や、抜き型を有するプレス装置等が用いられている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、化粧箱や紙の造形物となる展開図状の型紙を、例えば、趣味として 自作しようとした場合には、上述のような工業的な装置を用いることができない ので、原紙に化粧箱や紙の造形物の展開図の外形を描き、その外形に沿って原紙 を切断するとともに、適宜に折り線を表示しておくことになる。 しかし、最終的に箱やその他の造形物として組立可能な展開図を描くことは、 それなりに難しいといった問題があった。 また、単に、紙に展開図の外形を描き折り線を表示したただけでは、展開図の 折り線に折り目などが形成されていないので、紙を折り込むことが難しいといっ た問題があった。
【0005】 そこで、簡単に化粧箱のような比較的複雑な形状の箱を作成する際の展開図状 の型紙を容易に作成する安価で簡単な道具が求められていたが、そのような道具 が存在しなかった。 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、極めて簡単で安価な構成で 化粧箱のような紙の造形物を容易に作成することを可能とする型転写装置を提供 することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記請求項1記載の型転写装置は、互いの回転軸が平行で、外周面同 士が当接もしくは近接して設けられた2本のローラと、シート状物に転写すべき 型の折り線及び切断線のうちの少なくとも切断線に対応した突条からなる突条模 様が形成された平板状の型版とを具備してなり、上記型版の突条形成面にシート 状物を重ねた状態で上記2本のローラ間を通過させて、上記突条模様をシート状 物に転写するように構成されていることを上記課題の解決手段とした。
【0007】 上記構成によれば上記型版とシート状物とを重ねて、回転する2本のローラ間 を通過させた際に、上記型版とシート状物とが互いに押しつけられることにより 、シート状物に型版の突条に沿った線状の跡が形成される。 従って、型版に箱や紙の造形物等の展開図の折り線等に沿った突条が設けられ ていれば、この展開図をシート状物に転写することができる。すなわち、極めて 簡単な装置により、化粧箱や複雑な形状の造形物の展開図でも容易にシート状物 に描くことができる。 なお、上記シート状物は、基本的には紙であるが、突条で押圧することで、線 状の跡がつくものならば布地や不織布や合成樹脂のシート等でも可能である。
【0008】 本考案の請求項2記載の型転写装置は、上記型版には、蓋を有する箱の展開図 に対応した上記突条模様が形成されるとともに、上記型版は着脱可能な複数の型 版要素から構成され、少なくとも一部の上記型版要素は、当該型版要素の展開図 部分とは形状が異なり、かつ、代替可能な他の展開図部分を有する別に用意され た型版要素と交換可能となるように構成されていることを上記課題の解決手段と した。
【0009】 上記構成によれば、型版には、箱の展開図の折り線等に対応した突条が設けら れており、シート状物に箱の展開図を転写することができる。また、上述の化粧 箱のように蓋の部分に飾りを有する箱においては、展開図の蓋の部分だけを異な るものとすれば、異なる飾りを有する化粧箱を設けることができる。 しかし、箱の展開図が一枚の型版から構成されている場合には、蓋の飾りの部 分だけが異なる化粧箱の展開図を転写する際にも、他の異なる型版が一枚必要と なるが、例えば、型版を箱の本体側の展開図部分を有する箱本体の型版要素と、 箱の蓋の展開図部分を有する蓋の型版要素とからなるとともに、蓋の型版要素を 他の異なる蓋の型版要素と交換可能とすれば、蓋の型版要素だけを複数用意する ことで、蓋の飾りの異なる複数の箱の展開図を転写することができる。
【0010】 また、箱の本体の型版要素と蓋の型版要素とで展開図の整合性が取られた状態 で、形状の異なる複数の本体の型版要素と形状の異なる複数の蓋の型版要素とを 用意すれば、こられ本体の型版要素と蓋の型版要素の組み合わせを変更すること により、様々な化粧箱の展開図を転写することができる。 従って、比較的少ない枚数の型版から多数の化粧箱の展開図を転写することが 可能となる。
【0011】 本考案の請求項3記載の型転写装置は、上記2本のローラのうちの少なくとも 一方のローラの外周部分が弾性体で形成され、上記型版とシート状物とを重ねて 2本のローラ間を通過させた際に、上記弾性体により上記型版とシート状物とが 互いに押しつけられることを上記課題の解決手段とした。
【0012】 上記構成によれば、少なくとも一方のローラの外周部分が弾性体となっている ので、弾性体を用いたローラ側にシート状物を配置して、上記型版とシート状物 とを重ねて2本のローラ間を通過させた際に、型版の突条の先端部がシート状物 を重ねた状態でローラの弾性体にくい込んだ状態となるので、シート状物が突条 の先端に沿って折られた状態となり、突条に付けられた跡がほぼ折り目状となる 。
【0013】 すなわち、突条部分にシート状物が押圧された際に、単に突条の先端にシート 状物が押し付けられるだけではなく、突条の先端に沿って左右に折られた状態と なり、折り線や切断線を明確に転写できるとともに、折り線に沿って折る際に、 折り目が設けられているので折りやすくなる。 なお、弾性体は、一方のローラだけではなく、他方のローラに設けても良く、 ローラのほぼ全体を弾性体で形成しても良い。
【0014】 本考案の請求項4記載の型転写装置は、上記2本のローラをそれぞれ回転自在 に内部に保持するケースと、該ケースの外部側に回転自在に設けられ、かつ、上 記2本のローラを手動で回転駆動させるダイヤルと、該ダイヤルの回転を上記2 本のローラのうちの一方のローラに伝達するギア機構と、上記2本のローラを互 いに押しつけるように付勢する弾性部材とが備えられ、上記2本のローラの左右 両端部に、これらローラの同軸心上でそれぞれ左右に延出する支持軸が設けられ 、上記ケースに上記ローラの両端部の支持軸を支持する支持孔が設けられ、各2 本のローラのそれぞれの一方の端部に、上記ローラの同軸心上に固定されたギア が設けらるとともにこれらギアが互いに噛合され、かつ、一方のギアは、上記ギ ア機構に連結され、上記弾性部材が、上記2本のローラのそれぞれの一方の端部 の支持軸同士と他方の端部の支持軸同士とを上記2本のローラ同士を互いに押し つける方向に付勢していることを上記課題の解決手段とした。
【0015】 上記構成によれば、ダイヤルを手動で回転した際に、ケース内部に回転自在に 支持された2本のローラのうちの一方のローラにギア機構を介してダイヤルの回 転が伝達される。また、2本のローラは、それぞれの一方の端部に固定されたギ アが互い噛合しているので、一方のローラが回転すれば他方のローラが回転する ことになる。
【0016】 また、2本のローラは、左右両端部の支持軸が弾性部材により記2本のローラ 同士を押しつける方向に付勢されているので、2本のローラ間に上記シート状部 材と型版とが通された際に、2本のローラ間の間隔を許容範囲内で広げることが 可能であるとともに、型版とシート状物とを互いに押し付けることが可能である 。
【0017】 また、上述のように記2本のローラ同士が付勢されていることにより、2本の ローラのそれぞれの一方の端部に固定されたギア同士は、噛合した状態に保持さ れることになり、ケースの支持孔の径をローラの支持軸の径より大きくしても、 また、支持軸の形状と支持孔の形状とが対応してなくても、2本のローラを互い に近接もしくは当接した状態で、一方が回転した場合に他方が回転するように保 持することができる。 なお、上記弾性部材としては、例えば、各種スプリングやゴムを用いることが できる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態の一例の型転写装置を図面を参照して説明する。 図1はこの一例の型転写装置を展開した状態を示し、図2は型転写装置の外観 を示し、図3は型転写装置のローラを示すものである。 図1に示すように、型転写装置は、ケース(図2に組み立てた状態で図示)1 と、2本のローラ2、3と、該ローラ2、3を回転駆動するためのダイヤル4と 、該ダイヤル4の回転を一方のローラ2に伝達するギア機構5と、上記2本のロ ーラ2、3を互いに押し付けた状態に保持する2つのコイルスプリング(弾性部 材)6、6と、紙(図8に図示)7に折り線や切断線を転写するための型版8と を有するものである。
【0019】 上記ケース1は、前部ケース10と、後部ケース11と、左側部ケース12と 、右側部ケース13とからなる。また、上記ケース1は、図2に示すように、そ の断面が不等辺三角形の各頂点を丸め、かつ、底辺を除く2つの辺を膨らむよう に湾曲させた形状となっており、かつ、全体が筒状となっている。
【0020】 上記前部ケース10は、上記不等辺三角形の底辺の前側の一部に対応する底板 前部10aと上記不等辺三角形の前側の斜辺に対応する前板部10bと、上記底 板前部10a及び前板部10bの左右両端部の内側に配置された2つの前側板部 (図示略)とからなる。 また、前部ケース10の左右両端部は、その外面が一段細くなった形状とされ 、左側部ケース12及び右側部ケース13を前部ケース10及び後部ケース11 からなる筒体に嵌合させた際に、前部ケース10の外面と、左側部ケース12及 び右側部ケース13の外面とがほぼ面一となるようになっている。
【0021】 また、前部ケース10には、上記型版8を挿入するために水平に延在するスリ ット10cが形成されている。また、前部ケース10の左右の前側板部(図示略 )は、前部ケース10の左右両端より内側に入り込んだ位置に形成されている。
【0022】 上記後部ケース11は、上記不等辺三角形の底辺の後側の一部に対応する底板 後部11bと上記不等辺三角形の後ろ側の斜辺に対応する後板部11cと、上記 底板後部11b及び後板部11cの左右両端部の内側に配置された2つの上記後 側板部11a、11aとからなる。 また、後部ケース11の左右両端部は、前部ケース10と同様にケース1外面 が一段細くなった形状とされている。
【0023】 上記後板部11cには、上記型版8を排出するために水平に延在するスリット 11dが形成されている。 上記左右の後側板部11a、11aは、後部ケース11cの左右両端より内側 に入り込んだ位置に形成されている。また、左右の後側板部11a、11aの前 端面は、ケース1を組んだ際に、前部ケース10の左右の前側板部(図示略)の 後端面に当接するようになっている。
【0024】 また、左右の後側板部11a、11aには、それぞれ、前端側に開口した上下 二段の凹部11e…が形成されている。上記凹部11e…は、後側板部11a、 11a、の前端面と前側板部(図示略)の後端面とを当接した際に、開口が閉じ られて、ローラ2、3の後述する支持軸14…を支持する支持孔となる。 また、右側のダイヤル4が取り付けられる側の後側板部11aの上側の凹部1 1eは、上側のローラ2の右側の支持軸14を支持するとともに、ギア機構5の 後述するダイヤルギア5aに接続された軸部5bを支持するように前後に長く形 成されている。 上記左側部ケース12及び右側部ケース13は、上記前部ケース10と後部ケ ース11とを接合することにより形成される筒体の端部に外挿されるように蓋状 に形成されている。
【0025】 また、ダイヤル4が配置される右側部ケース13には、上記ダイヤルギア5a の軸部5bが貫通する貫通孔13aが形成されている。 図3に示すように、上記2本のローラ2、3は、上側のローラ2と下側のロー ラ3とがその回転軸の方向を平行にするとともに、互いに外周面同士を当接して 配置されたものである。
【0026】 該ローラ2、3の本体部分の心となる内筒15と、ローラ2、3の外周部分を 構成する外筒16と、内筒15の左右両端部に設けられ内筒15の左右の開口を 閉塞する側円板17、17と、ローラ2、3を回転自在にケース1に支持させる 上記支持軸14、14と、該支持軸14、14をローラ2、3の左右両端部の同 軸心上に固定するための軸固定部18、18と、ローラ2、3の一方の端部側の 軸固定部18、18の外側に設けられたローラギア19とからなるものである。
【0027】 上記外筒16は、上記内筒15の外周に外挿され、内筒15と一体に回転する ようになっている。また、上記外筒16は、後述するように折り線等の転写を確 実にするために弾性体であることが好ましく、比較的硬質なウレタンフォームを 好適に用いることができるが、これに限定されるものではなく、弾性を有する各 種合成樹脂や発泡樹脂やゴム等を用いることができる。
【0028】 上記側円板17は、上記内筒15と外筒16とからなるローラ2、3の本体部 分に対して同軸心に配置されるとともに、上記外筒16の径より僅かに小さな径 に形成されている。そして、後述するように、ローラ2、3同士をコイルスプリ ング6、6で互いに押し付けるように付勢した場合には、外筒16が僅かに弾性 変形した状態で、ローラ2、3の左右両端部において、それぞれ上側のローラ2 の側円板17、17と下側のローラ3の側円板17、17とが互いに外周面を当 接させた状態となる。
【0029】 上記軸固定部18、18は、円板状に形成されるとともに、その外周に円周方 向に沿った溝を有する。また、軸固定部18、18は、その中心部に支持軸14 を嵌挿させる挿通孔18aを有し、該挿入孔18aがローラ2、3の本体部分の 軸心上に配置されるように、上記側円板17、17に固定されている。 また、上記支持軸14、14は、円柱状の棒体であり、その一方の端部が上記 軸固定部18、18の挿入孔18a、18aに挿入されるとともに固定されるこ とにより、ローラ2、3の本体部分の同軸心上で、外側に向かって延出した状態 となる。
【0030】 また、上記支持軸14の他方(外側)の端部は、支持軸14を後部ケース11 の後側板部11aの支持孔となる凹部11eに設置した際に抜け止めとなるよう に径が他の部分より大きく形成されている。 上記ローラギア19は、その中心に挿入孔19aを有し、該挿入孔19aに上 記支持軸14が挿入された状態で、軸固定部18の側面及び支持軸14に固定さ れるようになっている。
【0031】 従って、ローラギア19は、ローラ2、3の本体部分に対して同軸心上に配置 されている。また、2本のローラ2、3のそれぞれのローラギア19、19同士 は、互いに噛合するようになっており、一方のローラ2が回転した場合に、その 回転が互いに噛合するローラギア19、19により他方のローラ3に伝達されよ うになっている。 また、上記ローラ2においては、一方の端部のローラギア19の外側に上記ギ ア機構5のギア5cが配置されている。
【0032】 上記ギア5cは、上記ローラギア19と同様にその中心に挿入孔を有し、該挿 入孔に上記支持軸14が挿入された状態で、ローラギア19の側面及び支持軸1 4に固定されるようになっている。また、ギア5cは、ローラギア19より小径 に形成されている。 上記ギア機構5は、図1に示すように、上側のローラ2に固定された上記ギア 5cと、該ギア5cに噛合するとともにダイヤル4に接続された上記ダイヤルギ ア5aとからなるものである。
【0033】 上記ダイヤルギア5aは、その軸部5bが、上記後部ケース11の後側板部1 1aの上側の凹部11eからなる支持孔に、上側のローラ2の支持軸14と並ん だ状態に挿通されるている。また、ダイヤルギア5aの軸部5bは、上記後部ケ ース11の後側板部11aよりさらに延出して右側部ケース13の貫通孔13a を貫通し、その端部が右側部ケース13から突出した状態となっている。この軸 部5bの端部に上記ダイヤル4が接合されている。
【0034】 従って、ダイヤル4を回転させることにより、ダイヤルギア5aからギア5c に回転が伝達され、ギア5cと一体に上側のローラ2が回転するとともに、上記 ローラギア19、19により下側のローラ3が回転するようになっている。 上記2本のコイルスプリングは、その上端部と下端部とにそれぞれ鉤部が形成 され、上記ローラの支持軸に係止できるようになっている。
【0035】 そして、上記コイルスプリング6は、図3に示すように、2本のローラ2、3 の左右両端部において、それぞれ、上側のローラ2の支持軸14、14と下側の ローラ3の支持軸14、14とにそれぞれ鉤部6a、6aを係止させて、上側の ローラ2と下側のローラ3とを互いに押し付ける方向に付勢するようになってい る。 なお、ローラ2、3は、支持軸14…にコイルスプリング6の鉤部6a、6a が係止された状態でも回転可能となっている。
【0036】 図4に示すように、上記型版8は、その両面(突条形成面、図4においては片 面側だけを図示)に突条20からなる化粧箱の展開図Tに対応した突条模様が形 成されている。すなわち、型版8の表と裏とで異なる展開図Tを転写できるよう になっている。なお、箱の展開図Tの描き方には、箱のどの部分を切り開いて展 開するかにより、同じ形状の箱でもいくつかの種類があるが、上記型版8に描か れた展開図Tは、箱の底と蓋を除いた筒の部分を構成する面が横一列に並べられ たものとなっている。 また、突条20は、楔状に形成されるとともに、上記横一列に並べられた箱の 筒の部分を左右の区切る部分の突条20が、突条20の他の部分より高くなって いる。これは、横一列に並べられた箱の筒の部分に沿って型版8をローラ2、3 間に通した場合に、ローラ2、3と突条20の箱の筒の部分を左右の区切る部分 (折り線となる部分)とが平行になるが、突条のローラ2、3に直交する部分よ りも平行になる部分の方が折り目がつきずらいために、突条20の折り線となる 部分で折り目の付きづらい部分を高くしたものである。
【0037】 また、図1に示すように、上記型版8は、上述のように箱が展開された展開図 Tの筒の部分と蓋の部分との境界部分で二分割可能な構成となっている。すなわ ち、型版8は、図4に示すように、箱の底と筒の部分の展開図Taが突条20で 描かれた下型(型版要素)8aと、箱の蓋部分の展開図Tbが突条20で描かれ た上型(型版要素)8bとからなるものである。 また、上型8bと下型8aとには、図1に示すように互いの接合端面にそれぞ れ突出部8c、8cと切り欠き部(下型8aのものだけ図示)8dが形成され、 上型8bの切り欠き部8dに下型8aの突出部8cを嵌合させ、下型8aの切り 欠き部8dに上型8bの突出部8cを嵌合させることにより、上型8bと下型8 cとを接合できるようになっている。
【0038】 また、上記突出部8cの上面には凸部8eが設けられ、上記切り欠き部8dに は、上記凸部8eに嵌合する図示しない凹部が形成され、上記突出部8cを切り 欠き部8dに嵌合させた際に、上記凸部8eに凹部が嵌合するようになっている 。 また、上記型版8は、上述のように、上型8bと下型8aとを有するとともに 、上型8bと下型8aとにそれぞれ突条20により描かれた箱の展開図Tにおい ては、上部分と下部分とが整合性を有するものとなっている。
【0039】 すなわち、上型8bに描かれた箱の蓋部分と下型8aに描かれた箱の筒部分と を一体とした展開図Tに基づいて箱を形成できるようになっている。 また、上記型版8には、上記上型8bと下型8aとが一対一ではなく、複数対 複数で整合性をもって対応するように複数の上型8bと下型8aとが用意されて いる。 例えば、図4に示す型版8の上型8bを取り外して、図5に示す上型8b’を 図4の下型8aに取り付けても良いようになっている。
【0040】 なお、図4の型版8の上型8bは、図6に示すように、手提げ部分21aを有 する化粧箱21の蓋21bに対応した箱の上側の展開図Tbが描かれたものであ り、この上型8bの展開図Taには、蓋部T1と手提げ部T2、T2が突条20 により設けられている。 また、図5の上型8b’は、図7に示すように、花びら状の飾り22aを有す る化粧箱22の蓋22bに対応した箱の上側の展開図Tb’が描かれたものであ り、この上型8b’には、蓋の分割して構成する蓋部T’1…と、花びら部T’ 2…とが突条20により設けられている。
【0041】 従って、一つの下型8aに対して、整合性を有するとともに異なる展開図Tb ’を有する上型8bを交換して順次用いることにより、複数の蓋の形状の異なる 化粧箱21、22の展開図Tの型版8を形成できるようになっている。 また、一つの上型8bに対して、整合性を有するとともに異なる下型8a、例 えば、箱の筒部の上下の長さが異なるものや、底の形成の仕方が異なるものや、 筒部や底に飾りや穴等を設けたものを順次用いることにより、蓋の形状が同じで 箱の本体部分の形状が異なる展開図Tの型版8を形成することも可能となってい る。
【0042】 次に、以上のような構成を有する型転写装置の使用方法及び作用について説明 する。 まず、図8に示すように、突条20が設けられた面を上にした型版8の上に型 版8に沿って紙を重ねる。次に、紙7と型版8とを上記図2に示すケース1の前 のスリット10cからケース1内部に挿入し、図8の(a)と(b)に示すよう に、型版8と紙7の端部の先端部分を2本のローラ2、3の間に挟み込む。
【0043】 次に、ダイヤル4を回転させることにより2本のローラ2、3を上記ギア機構 5とローラギア19、19を介して回転させることで、図8の(b)と(c)と に示すように、紙7と型版8とが2本のローラ2、3により移動させられ、2本 のローラ2、3の間を通過する。 この際に、上記コイルスプリング6、6により互いに押し付けられた2本のロ ーラ2、3により、紙7が型版8の上面に押し付けられ、紙7に突条20の跡が 付けられることになる。
【0044】 また、2本のローラ2、3の外筒16が弾性体からなることにより、紙7に突 条20が押し付けられた際に、突条20の先端部が弾性体からなる外筒16にく い込んだ状態となり、この状態で突条20と外筒16に挟まれた状態の紙7は、 突条20の先端面が当接する部分が折られた状態となり、紙7に突条20に沿っ た単なる跡ではなく、折り目状の跡が付けられることになる。
【0045】 従って、紙7に付けられた折り目状の跡が折り線として用いられた場合には、 折り線に既に折り目が入った状態なので、線が明確になるとともに、容易に折り 線に沿って紙7を折ることができる。 次に、ダイヤル4を回し続けることにより、紙7と型版8とが2本のローラ2 、3の間から抜けるとともに、ケース1の後ろ側のスリット11dから排出され る。
【0046】 そして、紙7には、上述のように型版8に突条20で設けられた展開図Tが転 写されているので、紙7を上記展開図Tの外周線(切断線)に沿って切断し、次 に、展開図の内側の折り線に沿って折ることにより、図6や図7に示すような化 粧箱21、22を完成することができる。 また、型版8には、互いに整合性を有する複数の異なる上型8bと複数の異な る下型8aとが予め用意されており、上述のように組み合わせを変更することに より、組み合わせの数だけ異なる形状の化粧箱の展開図Tを転写することができ 、該展開図Tの転写された紙7により化粧箱を作成することができる。
【0047】 従って、予め、限られた数の型版8しか用意されていなくとも、化粧箱21、 22の製作者が上型8bと下型8aの組み合わせを考えることにより、自分の嗜 好にあった化粧箱を作成した感覚を得ることができるので、単に用意された型版 8に従って化粧箱21、22を作成した場合とは異なる興趣を得ることができる 。 なお、上記一例では、本考案の型転写装置を化粧箱21、22の展開図Tを紙 7に転写するのに用いたが、転写されるものは、化粧箱21、22の展開図Tに 限らず、紙7等の各種シート状物から構成される各種造形物の展開図を、各種シ ート状物に転写することができる。
【0048】
【考案の効果】
本考案の上記請求項1記載の型転写装置によれば上記型版とシート状物とを重 ねて、回転する2本のローラ間を通過させた際に、上記型版とシート状物とが互 いに押しつけられることにより、シート状物に型版の突条に沿ったすじ状の跡が 形成されるので、型版に箱や紙の造形物等の展開図に沿った突条が設けられてい れば、この展開図をシート状物に転写することができる。 従って、極めて簡単な構成で、化粧箱や複雑な形状の造形物の展開図でも容易 にシート状物に描くことができる。
【0049】 本考案の請求項2記載の型転写装置によれば、型版には、箱の展開図に対応し た突条が設けらており、シート状物に箱の展開図を転写することができる。 また、上述のように型版を複数の型版要素からなるものとすれば、例えば、箱 の本体側と蓋側とで整合性が取られた状態で、形状の異なる複数の箱の本体側の 型版要素と形状の異なる蓋側の型版要素とを用意すれば、こられ本体側と蓋側と の型版要素の組み合わせを変更することにより、様々な化粧箱の展開図を転写す ることができる。
【0050】 従って、比較的少ない枚数の型版から多数の化粧箱の展開図を転写することが 可能となり、予め用意された型版から化粧箱を製作するものとしても、例えば、 箱の本体側と蓋側の組み合わせを選択することにより、化粧箱の制作者の嗜好を 反映することができる。 すなわち、各型版要素同士の組み合わせを変更することにより、自分なりの化 粧箱を極めて容易に創り出すことができる。
【0051】 本考案の請求項3記載の型転写装置によれば、少なくとも一方のローラの外周 部分が弾性体となっているので、弾性体を用いたローラ側にシート状物を配置し て、上記型版とシート状物とを重ねて2本のローラ間を通過させた際に、型版の 突条の先端部がシート状部材を重ねた状態でローラの弾性体にくい込んだ状態と なるので、シート状物が突条の先端に沿って折られた状態となり、突条に付けら れた筋がほぼ折り目状となる。
【0052】 すなわち、突条部分にシート状物が押圧された際に、シート状物は、突条の先 端に沿って左右に折られた状態となり、折り線や切断線を明確に転写できるとと もに、折り線に沿って折る際に、折り目が設けられているので折りやすい。 本考案の請求項4記載の型転写装置によれば、極めて簡単な構成で型転写装置 を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の一例の型転写装置を示す
展開斜視図である。
【図2】上記一例の型転写装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】上記一例の型転写装置の2本のローラを示す断
面図である。
【図4】上記一例の型転写装置の型版を示す平面図であ
る。
【図5】上記一例の型転写装置の型版の上型を示す平面
図である。
【図6】上記一例の型転写装置を用いて作成された化粧
箱を示す斜視図である。
【図7】上記一例の型転写装置を用いて作成された化粧
箱を示す斜視図である。
【図8】上記一例の型転写装置の作用を説明するための
型版とローラの断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ローラ 3 ローラ 4 ダイヤル 5 ギア機構 6 コイルスプリング(弾性部材) 7 紙(シート状物) 8 型版 8a 下型(型版要素) 8b 上型(型版要素) 14 ローラの支持軸 16 外筒(ローラの外周部分の弾性体) 19 ローラギア(ギア) 20 突条 21 化粧箱 22 化粧箱 T 展開図(突条模様)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの回転軸が平行で、外周面同士が当
    接もしくは近接して設けられた2本のローラと、 シート状物に転写すべき型の折り線及び切断線のうちの
    少なくとも切断線に対応した突条からなる突条模様が形
    成された平板状の型版とを具備してなり、 上記型版の突条形成面にシート状物を重ねた状態で上記
    2本のローラ間を通過させて、上記突条模様をシート状
    物に転写するように構成されていることを特徴とする型
    転写装置。
  2. 【請求項2】 上記型版には、蓋を有する箱の展開図に
    対応した上記突条模様が形成されるとともに、上記型版
    は着脱可能な複数の型版要素から構成され、少なくとも
    一部の上記型版要素は、当該型版要素の展開図部分とは
    形状が異なり、かつ、代替可能な他の展開図部分を有す
    る別に用意された型版要素と交換可能となるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の型転写装
    置。
  3. 【請求項3】 上記2本のローラのうちの少なくとも一
    方のローラの外周部分が弾性体で形成され、上記型版と
    シート状物とを重ねて2本のローラ間を通過させた際
    に、上記弾性体により上記型版とシート状物とが互いに
    押しつけられることを特徴とする請求項1または2記載
    の型転写装置。
  4. 【請求項4】 上記2本のローラをそれぞれ回転自在に
    内部に保持するケースと、該ケースの外部側に回転自在
    に設けられ、かつ、上記2本のローラを手動で回転駆動
    させるダイヤルと、該ダイヤルの回転を上記2本のロー
    ラのうちの一方のローラに伝達するギア機構と、上記2
    本のローラを互いに押しつけるように付勢する弾性部材
    とが備えられ、 上記2本のローラの左右両端部に、これらローラの同軸
    心上でそれぞれ左右に延出する支持軸が設けられ、 上記ケースに上記ローラの両端部の支持軸を支持する支
    持孔が設けられ、 各2本のローラのそれぞれの一方の端部に、上記ローラ
    の同軸心上に固定されたギアが設けらるとともにこれら
    ギアが互いに噛合され、かつ、一方のギアは、上記ギア
    機構に連結され、 上記弾性部材が、上記2本のローラのそれぞれの一方の
    端部の支持軸同士と他方の端部の支持軸同士とを上記2
    本のローラ同士を互いに押しつける方向に付勢している
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の型転写装
    置。
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