JP3027729U

JP3027729U - 二空間で同期調理可能な電気鍋

Info

Publication number: JP3027729U
Application number: JP1996001643U
Authority: JP
Inventors: 俊夫莊
Original assignee: 俊夫莊
Priority date: 1996-02-07
Filing date: 1996-02-07
Publication date: 1996-08-13
Anticipated expiration: 2002-02-07

Abstract

(57)【要約】【課題】二空間で同期調理可能な電気鍋の提供。【解決手段】電気鍋蓋１、電気鍋本体２及び及び引出
し式グリル箱３を備え、その中、電気鍋蓋１は蒸気調節
装置を備え、電気鍋本体２には上から下に、煮たき鍋
４、電熱管２３３、及び引出し式グリル箱用加熱区が設
けられ、電気鍋本体２周囲には蒸気ガイド管２１、雑物
フィルタプラグ２０１が設けられ、電気鍋本体２の上端
縁には防水溝２００と集水槽２０２が設けられ、上記引
出し式グリル箱３のグリル内鍋３０の内壁にはグリル網
座３００が設けられ、電気鍋本体２内にはグリル内鍋３
０上方に蓋をする導熱鍋蓋３１が設けられ、上記電気鍋
本体２の外側下方には一つの表示板５が設けられ、上記
グリル網座３００に架設されるグリル網６と、煮たき鍋
４内に取り外し自在に設置される煮たき内鍋４０内に置
かれる煮たき鍋網台７とを付属品として含んでなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の二空間で同期調理可能な電気鍋に関し、特に焼く、煮る、蒸す、蒸し焼きの多機能を備えた電気鍋であって、機能の異なる調理用電器を買い足す必要がなく、住居空間を節約し、調理に便利で且つ調理が迅速に行え、また一方で、一つの熱源で同時に二つの空間内の食品を調理でき、十分に電気を節約し、エネルギー源を節約し、資源保護の概念に符合するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、焼く、煮る、蒸す、蒸し焼きの多機能を備え、且つ一つの熱源で同時に二つの空間内の食品を調理できる、簡単な構造の電気鍋はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、焼く、煮る、蒸す、蒸し焼きの多機能を備え、且つ一つの熱源で同時に二つの空間内の食品を調理でき、調理に便利で、調理が迅速に行え、またエネルギー源を節約することのできる、一種の二空間で同期調理可能な電気鍋を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、電気鍋蓋１、電気鍋本体２及び及び引出し式グリル箱３を備え、その中、電気鍋蓋１は蒸気調節装置を備え、電気鍋本体２には上から下に、煮たき鍋４、電熱管２３３、及び引出し式グリル箱用加熱区が設けられ、電気鍋本体２周囲には蒸気ガイド管２１、雑物フィルタプラグ２０１が設けられ、電気鍋本体２の上端縁には防水溝２００と集水槽２０２が設けられ、上記引出し式グリル箱３のグリル内鍋３０の内壁にはグリル網座３００が設けられ、電気鍋本体２内にはグリル内鍋３０上方に蓋をする導熱鍋蓋３１が設けられ、上記電気鍋本体２の外側下方には一つの表示板５が設けられ、上記グリル網座３００に架設されるグリル網６と、煮たき鍋４内に取り外し自在に設置される煮たき内鍋４０内に置かれる煮たき鍋網台７とを付属品として含んでなるものとしている。

【０００５】請求項２の考案では、前記電気鍋蓋１の中央に蒸気調節ゲート１００が取り付けられ、該蒸気調節ゲート１００はその上部に蒸気上排出口１２０が、下部に蒸気下排出口１２３が、中間に蒸気調節ばね１２１と蒸気調節弁１２４が設けられていることを特徴としている。

【０００６】請求項３の考案では、前記電熱管２３３は煮たき鍋４と引出し式グリル箱３の間に位置し、その形状は電気鍋本体の設計に合わせて設計されることを特徴としている。

【０００７】請求項４の考案では、前記導熱鍋蓋３１は、緊密にグリル内鍋３０上方に蓋をすることができ、導熱鍋蓋３１の上方に設置された導熱鍋蓋制御ばね２３２により上下移動が調節されることを特徴としている。

【０００８】請求項５の考案では、前記雑物フィルタプラグ２０１は濾網を備えたプラグ状物とされて防水溝２００の底部に置かれ、該雑物フィルタプラグ２０１の下端は蒸気ガイド管２１の上端に接していることを特徴としている。

【０００９】請求項６の考案では、前記蒸気ガイド管２１上端は防水溝２００の底部に接し、下端はフレキシブル蒸気ガイド管２１０に接して、該フレキシブル蒸気ガイド管２１０を経た後、導熱鍋蓋３１に連通して引出し式グリル箱３中に通入することを特徴としている。

【００１０】請求項７の考案では、前記グリル内鍋３０の鍋壁に数層のグリル網座３００が設けられてグリル網６が高度調節可能に取り付けられることを特徴としている。

【００１１】請求項８の考案では、グリル網６と煮たき鍋網台７を着脱自在な付属品として備え、、該グリル網６は引出し式グリル箱３のグリル内鍋３０の断面に合わせて、煮たき鍋網台７は煮たき内鍋４０の断面に合わせてそれぞれ形成され、調理する食品の高度調整に用いられることを特徴としている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の二空間で同期調理可能な電気鍋は、電気鍋蓋１、電気鍋本体２、引出し式グリル箱３の三部分より構成されている。各部分の詳細な説明を以下に行う。１．電気鍋蓋１：電気鍋蓋シェル１０で外部が覆われ、内部は内鍋蓋１２に連接し、該内鍋蓋１２の中央に蒸気通管１２２が設けられ、電気鍋蓋シェル１０の中央には蒸気調節ゲート１００が取り付けられ、該蒸気調節ゲート１００の上方には蒸気上排出口１２０が、下方には蒸気下排出口１２３が、中間には蒸気調節ばね１２１と蒸気調節弁１２４が設けられ（符号１０、１２、１００、１２０、１２１、１２２、１２３、１２４については図６参照）、内鍋蓋１２の周囲はクッションリング１２８で被覆されて内鍋蓋１２と電気鍋蓋シェル１０との直接接触を防いであり、内鍋蓋１２の周囲より内側には蒸気通孔１２９（符号１２８、１２９については図７参照）が設けられている。２．電気鍋本体２：電気鍋本体２は図１１に示される電熱管２３３により上下の部分に区画され、その中、上部には煮たき内鍋４０が取り外し自在に設置され、煮たき内鍋４０と電熱管２３３を隔てる一層の導熱内壁２３と、該導熱内壁２３の外部を被覆する一層の断熱材２２が設けられ、電気鍋本体２外部は電気鍋本体シェル２０で被覆され、該断熱材２２と該電気鍋本体シェル２０の間には数本の蒸気ガイド管２１が取り付けられており（符号２、２０、２１、２２、２３、４０については図４の左右両側を参照）、該蒸気ガイド管２１の上端には雑物フィルタプラグ２０１が連接し、該雑物フィルタプラグ２０１は並びに防水溝２００の底部に位置している（符号２００、２０１については図７参照）。また、電気鍋本体２後端の電気鍋蓋１との連接部分には一つの集水槽２０２が設けられる（符号２０２については図２参照）。上記蒸気ガイド管２１の下端はフレキシブル蒸気ガイド管２１０に連接し、該フレキシブル蒸気ガイド管２１０の下端は導熱鍋蓋３１に連接している。該導熱鍋蓋３１は上記引出し式グリル箱３に蓋をするのに用いられ、該導熱鍋蓋３１の上方には導熱鍋蓋制御ばね２３２が設けられている（符号３１、２１０、２３０）２３１、２３２については図４に示される煮たき内鍋４０の底部を参照されたい）。電気鍋本体２の上記引出し式グリル箱３を収容する部分には、グリル箱軌道３３０が設けられており（符号３３０については図２の電気鍋本体２の外周下方の槽底部を参照）、引出し式グリル箱３をスライド式に出し入れするのに便利とされている。電気鍋本体２の外周下方前端には表示板５が設けられている（符号５については図２参照）。３．引出し式グリル箱３：グリル内鍋３０を内側に有してそれを断熱材３２で被覆し、さらにグリル箱ハンドル３３を備えたグリル箱シェル３４で被覆し、該グリル内鍋３０の内壁面にグリル網座３００を設けてなる（符号３０）３２、３３、３４、３００については図４参照）。

【００１３】

【実施例】

本考案は二空間で同期調理可能な電気鍋とされ、その使用時には、電気鍋蓋１中央に取り付けた蒸気調節ゲート１００により電気鍋の外に蒸気を排出するか或いは下方の引出し式グリル箱３へ送入するかを制御し、それにより引出し式グリル箱３の調理方式を蒸し焼きとするか或いはグリルにするかを設定することができる。煮たき内鍋４０は楕円形に設計され、引出し式グリル箱３の空間も水平方向に長く設けられる。電気鍋本体２上端縁の防水溝２００は凝結した水分が電気鍋本体２内に進入するのを防ぎ、防水溝２００の底部には雑物フィルタプラグ２０１が設けられて蒸気ガイド管２１が異物により詰まり掃除が大変になるのを防いでいる。内鍋蓋１２の縁に設けられたクッションリング１２８は内鍋蓋１２が緊密に煮たき内鍋４０を封じることができるようにし、該煮たき内鍋４０の下方には熱源安全スイッチ２３０と熱源制御ばね２３１が設けられていて煮たき内鍋４０が取り付けられていない状態で電熱管２３３が加熱されて空焼き状態となり焼損が発生するのを防ぐ。熱源制御ばね２３１の下方には上記導熱鍋蓋制御ばね２３２が設けられて引出し式グリル箱３を電気鍋本体２に挿入或いは退出させる際に導熱鍋蓋３１をやや上に移動させる調節を行い、引出し式グリル箱３を挿入或いは退出しやすくさせる。このように導熱鍋蓋３１が上下に運動することに合わせて、フレキシブル蒸気ガイド管２１０が運動する。電気鍋本体２の引出し式グリル箱３挿入位置にはグリル箱軌道３３０が設けられ、引出し式グリル箱３挿入時の位置決めが行いやすい。電気鍋本体２内部の導熱部分はそれぞれ断熱材２２（導熱内壁２３と電熱管２３３を被覆している）、断熱材２３（グリル内鍋３０を被覆している）で被覆され、調理時の熱エネルギーの流出を防ぎ、並びに電気鍋内部のその他の電子部材が高熱により破壊されることを防いでいる。電気鍋蓋１に設けられた蒸気制御装置は図６に示され、蒸気は蒸気通管１２２より進入し、蒸気調節ゲート１００の蒸気下排出口１２３の開閉制御により、もし蒸気下排出口１２３が閉じている場合には、蒸気調節弁１２４を押し開いて蒸気上排出口１２３より外部に放出され（図９参照）、反対に、蒸気下排出口１２３が開いている場合には、蒸気下排出口１２３より電気鍋蓋シェル１０と内鍋蓋１２の間に進入し（図８参照）、蒸気通孔１２９と雑物フィルタプラグ２０１を経て蒸気ガイド管２１に進入し（図７参照）、さらに蒸気ガイド管２１を経て最後にグリル内鍋３０に進入し、蒸し焼き時の蒸気を提供する。雑物フィルタプラグ２０１は可動式設計とされ、不純物で蒸気ガイド管２１が詰まるのを防ぎ、また取り外して掃除できる。電気鍋本体シェル２０の両側にはハンドル１１が設けられている。またグリル内鍋３０の鍋壁にはグリル網座３００が設けられてグリル網６が高さ調節可能に架設でき、食物がグリル内鍋３０の鍋底に付着するのを防ぐ。その実施例は図１０に示される。鍋本体２下方前端には空間が設けられ、表示板５が取り付けられているが、これは周知の電子制御技術の運用であるので、詳細な説明は省略する。本考案の各部構成部材の分解斜視図は図２であり、図２中には本考案の二つの付属部品、即ちその一つのグリル網６、もう一つの煮たき鍋網台７が示される。これらは食物が直接内鍋の底に接触して調理によりこびりつくのを防いだり、蒸す料理の時には食物が水に浸りその味が落ちるのを防ぐ。

【００１４】以上述べたように、本考案は、煮たき、蒸す、焼くの調理機能を有し、並びにその上下空間の設計により、同時に二つの調理空間を使用でき、調理にかかる時間と電気を節約する効果を有する。また引出し式グリル箱３は速やかに冷凍食品を解凍するのにも用いられる。本考案は食物を外的な因子の制限を受けることなく調理でき、調理時間を短縮できる。また本考案の電気鍋本体は楕円形の設計とされているため、下部に、長い引出し式グリル箱３を挿入するための空間を備えている。さらに、グリル網６と煮たき網台７との組合せ使用により、食品の内鍋底へのこびりつき或いは蒸す時の水との接触を防ぎ、グリル網６、煮たき網台７、煮たき内鍋４０、引出し式グリル箱３はいずれも電気鍋本体２より取り出すことができて洗いやすい。また雑物フィルタプラグ２０１も取り外して洗うことができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は従来の電気鍋に比べて以下のような優れた点を有している。１．空間を有効に活用している。即ち、本考案は二空間で同期調理可能な設計を有しており、台所空間を同様の機能を有する調理用電気器具で埋め尽くすことを防ぐ。２．調理方式が更に便利で効率的である。即ち、本考案は煮る、焼く、蒸す、蒸し焼きするという多機能を備え、且つ二つの空間で同時に食品を調理でき、調理の効率を高めることができる。また引出し式グリル箱３は冷凍食品の急速解凍にも用いられ、ゆえにその多機能性がより充実し、調理をさらにスピードアップできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の立体断面図である。

【図４】本考案の前面断面図である。

【図５】本考案の側面断面図である。

【図６】本考案の電気鍋蓋の中央部分の断面図であり、
蒸気調節装置を示す。

【図７】本考案の一部の断面図であり、蒸気を電気鍋本
体に導入する構造を示す。

【図８】本考案の蒸気下排出口１２３より蒸気を放出す
る動作状態を示す断面図である。

【図９】本考案の蒸気上排出口１２０より蒸気を放出す
る動作状態を示す断面図である。

【図１０】本考案の引出し式グリル箱使用例を示す斜視
図である。

【図１１】本考案の電熱管を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・電気鍋蓋２・・・電気鍋本体３・・・引出
し式グリル箱４・・・煮たき鍋５・・・表示板６・・・グリル網
７・・・煮たき網台１０・・・電気鍋蓋シェル１１・・・ハンドル１２
・・・内鍋蓋２０・・・電気鍋本体シェル２１・・・蒸気ガイド管
２２・・・断熱材２３・・・導熱内壁３０・・・グリル内鍋３１・・
・導熱鍋蓋３２・・・断熱材３３・・・ハンドル３４・・・グ
リル箱シェル４０・・・煮たき内鍋１００・・・蒸気調節ゲート１２０・・・蒸気上排出口１２１・・・蒸気調節ばね１２２・・・蒸気通管１２３・・・蒸気下排出口１
２４・・・蒸気調節弁１２８・・・クッションリング１２９・・・蒸気通孔
２００・・・防水溝２０１・・・雑物フィルタプラグ２０２・・・集水槽２１０・・・フレキシブル蒸気ガイド管２３０・・・
熱源安全スイッチ２３１・・・熱源制御ばね２３２・・・導熱鍋蓋制御
ばね２３３・・・電熱管３００・・・グリル網座３３０
・・・グリル箱軌道

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】電気鍋蓋１、電気鍋本体２及び及び引出
し式グリル箱３を備え、その中、電気鍋蓋１は蒸気調節
装置を備え、電気鍋本体２には上から下に、煮たき鍋
４、電熱管２３３、及び引出し式グリル箱用加熱区が設
けられ、電気鍋本体２周囲には蒸気ガイド管２１、雑物
フィルタプラグ２０１が設けられ、電気鍋本体２の上端
縁には防水溝２００と集水槽２０２が設けられ、上記引
出し式グリル箱３のグリル内鍋３０の内壁にはグリル網
座３００が設けられ、電気鍋本体２内にはグリル内鍋３
０上方に蓋をする導熱鍋蓋３１が設けられ、上記電気鍋
本体２の外側下方には一つの表示板５が設けられ、上記
グリル網座３００に架設されるグリル網６と、煮たき鍋
４内に取り外し自在に設置される煮たき内鍋４０内に置
かれる煮たき鍋網台７とを付属品として含んでなる、二
空間で同期調理可能な電気鍋。
【請求項２】前記電気鍋蓋１の中央には蒸気調節ゲー
ト１００が取り付けられ、該蒸気調節ゲート１００はそ
の上部に蒸気上排出口１２０が、下部に蒸気下排出口１
２３が、中間に蒸気調節ばね１２１と蒸気調節弁１２４
が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の
二空間で同期調理可能な電気鍋。
【請求項３】前記電熱管２３３は煮たき鍋４と引出し
式グリル箱３の間に位置し、その形状は電気鍋本体の設
計に合わせて設計されることを特徴とする、請求項１に
記載の二空間で同期調理可能な電気鍋。
【請求項４】前記導熱鍋蓋３１は、緊密にグリル内鍋
３０上方に蓋をすることができ、導熱鍋蓋３１の上方に
設置された導熱鍋蓋制御ばね２３２により上下移動が調
節されることを特徴とする、請求項１に記載の二空間で
同期調理可能な電気鍋。
【請求項５】前記雑物フィルタプラグ２０１は濾網を
備えたプラグ状物とされて防水溝２００の底部に置か
れ、該雑物フィルタプラグ２０１の下端は蒸気ガイド管
２１の上端に接していることを特徴とする、請求項１に
記載の二空間で同期調理可能な電気鍋。
【請求項６】前記蒸気ガイド管２１上端は防水溝２０
０の底部に接し、下端はフレキシブル蒸気ガイド管２１
０に接して、該フレキシブル蒸気ガイド管２１０を経た
後、導熱鍋蓋３１に連通して引出し式グリル箱３中に通
入することを特徴とする、請求項１に記載の二空間で同
期調理可能な電気鍋。
【請求項７】前記グリル内鍋３０の鍋壁には数層のグ
リル網座３００が設けられてグリル網６が高度調節可能
に取り付けられることを特徴とする、請求項１に記載の
二空間で同期調理可能な電気鍋。
【請求項８】グリル網６と煮たき鍋網台７を着脱自在
な付属品として備え、、該グリル網６は引出し式グリル
箱３のグリル内鍋３０の断面に合わせて、煮たき鍋網台
７は煮たき内鍋４０の断面に合わせてそれぞれ形成さ
れ、調理する食品の高度調整に用いられることを特徴と
する、請求項１に記載の二空間で同期調理可能な電気
鍋。