JP3027728U - 環状タオル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い力で把持しなくても簡単にタオルの両端
を保持することができ、しかも、タオルの環状部分に体
を入れて洗うことにより、体の前面と裏面を同時に洗う
ことができる環状タオルの提供。 【解決手段】 所定幅を有した帯状のタオルであって、
該帯状部分１の長さ方向両端が互いに連結されて、環状
に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手、顔、体等を拭く時に使用、あるいは、浴用として体を洗う時に 使用するタオルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的にタオルは、布面の片面、両面に糸のループを浮き立たせた綿織物から なり、柔軟で吸水性に富み、衣服、浴用、寝具用などに用いられている。 そして、浴用として使用されるタオルは、長方形状、あるいは帯状の布から形 成され、入浴時に体を洗う場合には、タオルに石鹸を付着させ、タオルを適当な 大きさに折りたたみ、体を擦って洗っていた。 そして、背中等の手が届かない場所については、タオルを背中に掛け渡して、 タオルの両端を把持し、タオルを左右、斜めにスライドさせて、タオルと体を摩 擦させて洗っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のタオルは一枚の布で構成されていたため、背中等の手の 届かない部分を洗う場合には、背中にタオルを掛け渡し、タオルの両端を強く把 持してスライドさせる必要があり、このため手に大きな負担がかかり、洗いにく いという問題があった。 本考案はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目 的とするところは、強い力で把持しなくても簡単にタオルの両端を保持すること ができ、しかも、タオルの環状部分に体を入れて洗うことにより、体の前面と裏 面を同時に洗うことができる環状タオルを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本出願人は、タオルを環状に形成することにより、タオルの両端を強い力で把 持することなく背中等を洗うことができ、しかも、環状部分に体を入れて洗うこ とにより、体の前面と裏面を同時に洗うことができることを見出し、本考案を完 成させたものである。 すなわち、本考案の環状タオルでは、所定幅を有した帯状のタオルであって、 該帯状部分の長さ方向両端が互いに連結されて、環状に形成されている。

【０００５】 本考案の環状タオルでは、タオルを環状に形成しているので背中等の手が届か ない場所を洗う場合に、タオルの両端に手を係止するだけでタオルを保持するこ とができ、タオルの両端を把持する必要がなく、強い握力を必要としない。 また、環状部分に体を入れ、環状タオルに適当な張力を持たせた状態でスライ ドさせれば、体の前面と裏面を同時に洗うことができる。 そして、従来のタオルに対し、厚さ、及び表面積が２倍になるので、保水力が 上がると同時に、使用面積が増えるので、石鹸の付着性がよくなり、汚れを効率 的に落とすことができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に、図面に基づいて本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図１は環状タオルを示す斜視図、図２は環状タオルの使用状態を示す斜視図、 図３は環状タオルの使用状態を示す斜視図、図４は環状タオルの使用状態を示す 斜視図である。 本考案の環状タオルＡは、帯状の布面からなる帯状部分１の長さ方向の両端が 互いに連結されて、環状に形成されたものであり、帯状部分１に囲まれて環状部 分２が形成されている。 前記帯状部分１は、布面の片面、及び両面、あるいは模様を形成して糸のルー プを浮き立たせた綿織物からなり、柔軟で吸水性に富んだ材質から構成されてい る。 前記環状タオルＡの大きさは、幅２０ｃｍ〜４０ｃｍ、長さ８０ｃｍ〜１００ ｃｍで、従来一般的に浴用等のタオルとして使用されているものと同程度の大き さを有している。

【０００７】 次に、図２〜図４に基づいて環状タオルＡの使用方法について説明する。 入浴時に足３、胴体等を洗う場合には、環状タオルＡに石鹸を付着させ、図２ に示すように、環状タオルＡの環状部分２に足３、胴体等を入れ、両方の手の甲 ４、あるいは手の平を環状タオルの両端に係止し、互いに反対側に引っ張り、環 状タオルＡに適当な張力を持たせた状態で左右、前後、斜めに摺動させる。これ により、環状タオルＡの内側の両面で体の前と裏を同時に洗うことができる。

【０００８】 また、背中５等の手の届かない部分を洗う場合には、図３に示すように環状部 分２に胴体６を入れ、環状タオルＡを背中に掛け渡して、体の前方で環状タオル を把持し、環状タオルＡに適当な張力を持たせた状態で左右、前後、斜めに摺動 させる。これにより、体の前方でタオルを楽に保持して背中５を洗うことができ る。

【０００９】 さらに、背中５等の手の届かない部分については、図４に示すように環状タオ ルＡを背中５に掛け渡して、環状タオルＡの両端に手の甲４、あるいは手の平を 係止して、互いに反対側に引っ張り、環状タオルＡに適当な張力を持たせた状態 で左右、前後、斜めに摺動させる。これにより、タオルを強い握力で把持しなく ても、楽にタオルを保持して背中５を洗うことができる。

【００１０】 以上、本考案の実施の形態を説明してきたが、本考案の具体的な構成は本実施 の形態に限定されるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が あっても本考案に含まれる。 例えば、環状タオルの大きさ・幅については任意に設定することができる。 また、材質についても任意であり、麻、絹、毛その他の天然繊維、あるいは化 学繊維等、その他の材質によるタオルであっても、環状に形成されたタオルであ れば本考案に含まれる。 そして、本実施の形態において、環状タオルを浴用として使用する場合につい て説明したが、これに限らず、一般的に使用されているタオルと同様に、様々な 用途に使用することができる

【００１１】

【考案の効果】

本考案の環状タオルでは、タオルを環状に形成しているので背中等の手が届か ない場所を洗う場合に、環状部分に体を入れて体の前方でタオルを把持し、ある いはタオルを背中に掛け渡して両端に手を係止するだけで、タオルを保持するこ とができ、タオルの両端を強い力で把持する必要がなく、無理な力を必要としな い。 そのため、お年寄り等の握力が弱い人、あるいは手に障害のある人でも、楽に タオルを保持して背中等の手の届かない場所を洗うことができる。 また、環状部分に体を入れて洗うことにより、体の前面と裏面を同時に洗うこ とができる。 また、従来のタオルに対し、厚さ、及び表面積が２倍になるので、保水力が上 がると同時に、使用面積が増えるので、石鹸の付着性がよくなり、汚れを効率的 に落とすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】環状タオルを示す斜視図である。

【図２】環状タオルの使用状態を示す斜視図である。

【図３】環状タオルの使用状態を示す斜視図である。

【図４】環状タオルの使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 環状タオル １ 帯状部分 ２ 環状部分 ３ 足 ４ 手の甲 ５ 背中 ６ 胴体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定幅を有した帯状のタオルであって、
   該帯状部分の長さ方向両端が互いに連結されて、環状に
   形成されていることを特徴とする環状タオル。